以前
洋画や海外ドラマとの付き合い方 という投稿で、個人的に国内ドラマ(含時代劇)を観ることが多いこと、海外ドラマも文化侵略であり、またメディアの殊更な海外上げも頂けないといったことを書いてもいます。無論今もそれは感じていますが、そもそもなぜ国内ドラマや時代劇を観るかというと、今自分がいるのと同じ文化圏であり、時代劇などは歳月は経っているにせよ、基本的な部分がそう変わっていないという点が挙げられます。それに比べると、海外ドラマは明らかに異文化圏であり、明らかにここは相いれないというシーンも存在するからです。また韓国ドラマは観ていません。
無論海外ドラマを観ることで、その国の文化を理解しようとか、あるいは副音声で英語の聞き取りに慣れたいということもあるでしょう。しかし、最初から勉強目的というのは、実際のところやりたくないのも事実です。ドラマで文化を理解しようという発想は、理解できなくもありませんし、かつてグラナダ版ホームズなどで関心を持ったシーンもありますが、かと言ってすべてを理解するべきかどうかというと、そうでもないというのが正直なところです。無論既に知っている習慣や文化もありますが、ああこういうのもあるのだなと思って観た方が、むしろいいような気がします。
個人的にはそれよりも、先日の『鳴門秘帖』の感想で書いたように、「ごまのはえ(胡麻の蠅)」とか「食客」などが、字幕で出て来たのにいささか驚きました。海外ドラマでよその国の勉強もいいのですが、こういう言葉を、字幕を出さずに放送する方が本来の姿勢でしょう。時代劇が日常化しないと、こういう言葉に縁遠くなるのでしょうが、まず自国のことについて知っておくのが先ではないかと思います。その意味で、日本語の基礎ができないうちに英語教育をするのには、懸念を抱いています。
海外ドラマでまだ気になる部分があります。これは国内ドラマにもありがちですが、やけにPR活動や番宣が多いことで、有名人が自分も観ているなどと発言することもあります。無論実際に観ているのかもしれませんが、番組によっては、言っては何ですがステマのように感じることもあります。これは洋画もそうですが、元々制作にお金をかけていて、海外に配信することでもとを取る意味合いもあるのでしょうから、PR活動がいささかくどく感じられるのも仕方ないとは思いますが、日本人すべてがそれを観ているわけでもないのです。
それと特にアメリカのドラマに言えますが、シーズンが長すぎなので、途中で落伍するパターンが多いのです。また最初は面白くても、段々面白みが薄れて来たり、脚本家やキャストが変わって全く別の番組になるということもあります。国内でも『相棒』などはかなり長く放送されていますが、こちらはそこまでの変化は見られません。現に『ER』と『ザ・ホワイトハウス』は、その変化に追い付けず途中でやめてしまっています。テレビ業界の事情が違うとはいえ、ヒットしたから長丁場というのも、ちょっと考え物ではないかとも思います。
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