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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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西郷どんの歴史的背景11-大攘夷と小攘夷

幕末の長州藩で、長井雅楽が『航海遠略策』を推し進めたことは以前にも触れました。要は今西洋の列強と立ち向かったところで勝負にならないから、公武合体により国力をつけ、そして不平等条約である日米修好通商条約も認めたうえで対峙するという発想です。吉田松陰も元々はこの考えだったといわれています。また佐久間象山、そして島津斉彬もこの考え方でした。斉彬があそこまで洋式軍備を推し進めたのも無論それが根底にあります。こういう考えを大攘夷と呼びました。大攘夷がある以上、もちろん小攘夷もあります。

この小攘夷というのは、外国人を駆逐してしまおうという急進派でした。また日米修好通商条約を破棄してしまうという発想に基づくものもあり、破約攘夷と呼ばれています。長州では高杉晋作や久坂玄瑞、そして桂小五郎などがその代表格でしたが、薩摩にも有馬新七らの急進派がいて、さらに土佐にも武市半平太が率いる、土佐勤王党が存在していて吉田東洋暗殺を企てます。これらの急進派の志士たちは、いずれも安政の大獄や公武合体運動に反発し、ことを起こすべく関白の暗殺を謀ったり、あるいは宮中に働きかけるなどしようと企んだ点では同じでした。

しかし彼らの計画はいずれも未遂に終わり、その後薩摩の寺田屋事件のように上意討ちにされたり、あるいは切腹や謹慎を命じられたりしました。また長州に至っては蛤御門の変を起こし、それが元で長州藩が朝敵とみなされるに至ります。薩摩の場合は前もって急進派の芽を摘んだことから、朝廷から大いに信用されることになりました。一方長州は、急進派であった高杉や桂も、京に攻め入ることには流石に慎重でしたが、久坂玄瑞、そして来島又兵衛らが、池田屋事件にも感化されて暴走する結果となりました。

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[ 2018/05/26 23:30 ] 大河ドラマ 西郷どん | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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