先日の分に書いた『花燃ゆ』のガイドブック(大河ドラマ・ストーリー)と、『人形劇シャーロックホームズ』のガイドブック(冒険ファンブック)に関してです。尤もこの2つの番組は、ジャンルも放送時間も違い、一概に比較できるものでもありません。ただ一応、ガイドブック全体に占めるストーリーの割合、振り仮名の使われ方など、この両者を比較して気づいた点をまとめています。
まず『花燃ゆ』ですが、出演者紹介がざっと70ページ弱、出演者のトークが8ページ、ロケレポートが6ページあります。その他舞台地関係やそれ絡みの広告、尾木直樹氏(尾木ママ)と京大名誉教授の海原徹氏の対談(教育関連)、幕末グルメ事情、豆知識などで結構なページを割いています。そしてあらすじが56ページです。全207ページの中で、56ページというのはちょっと少ないような気もします。これは他の記事にも書いていますが、キャスト関係は別にムックを作ってもいいようにも思えます。キャスト紹介なのか大河ドラマストーリーなのか、ちょっと中途半端な感じです。
『花燃ゆ』大河ドラマストーリー(Amazon.co,jp)
それと、パートによってやけに振り仮名が目立ちます。たとえばこちらの方は、長州とか萩、吉田松陰にまで振り仮名が振ってありますが、
こちらは伊勢谷友介さんのインタビューの一部で、振り仮名はありません。
恐らく編集の工程で、それぞれのパートで基準が違うのだろうと思われます。しかし、本来大河ドラマは大人が観るものである以上、このインタビュー記事程度の振り仮名でいいかとも思います。それとせっかく豆知識のページを設けるのであれば、『花神』の大河ドラマストーリーにある、このような資料も加えてほしいところです。
高杉晋作が安政四年に吉田松陰に宛てた手紙、『花神』大河ドラマストーリーより
一方で『人形劇シャーロックホームズ』ですが、
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パペットと声優の紹介が合わせて20ページ程度、最初の6回分のストーリー紹介が18ページ、あと、キャストにそうページ数がかからない分、スタッフにかなりのページが割かれ、それ以外にはシャーロック・ホームズそのものに関しても14ページが割かれています。無論舞台地関連もなし。ただ1ページ弱が、ビートン校のモデルになったイートン校の紹介に当てられています。
この2つをざっと比較した限り、どうも『花燃ゆ』の方のキャストや豆知識の比重が大きな印象があります。あと、振り仮名に関してですが、実は少年少女向けと思われる『シャーロックホームズ』の方が少なめです。
ここでは「煉瓦」に振ってある程度です。また、ディレクターの杓瀬真実さんのインタビューで、このような文章もあります。
これから判断すると、意外と子供は教えられなくても漢字がわかるのかなとも思います。無論わからなければ、自分で調べるなり、大人に訊くなりすればいいわけで、であれば冒険ファンブックの振り仮名の少なさも納得です。むしろ、なぜ大河ドラマの方で、パートによってあれだけ振り仮名が多いのかが疑問です。
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