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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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90年以降の大河のベストとワースト

今までも既に何度かアップしていますが、『風林火山』のアンコール放送が終わったのを受けて、1990年以降の大河のベストとワーストを挙げておきたいと思います。(『西郷どん』は放送中なので除外)まずベストからです。

  1. 葵 徳川三代
  2. 風林火山
  3. 太平記
  4. 毛利元就
  5. 炎立つ(特に第一部と第二部)


1位『葵 徳川三代』に関しては、あれだけ費用を掛けていい俳優を使い、脚本がちゃんとしていれば、それなりの物を作れるというわけで、これはNHK及びスタッフの気合の勝利と言えなくもありません。やや冗長に過ぎる部分もありましたが、すべての大河の中でもそこそこの評価を受けるでしょう。


そして2位の『風林火山』、これはアンコール放送を観て惚れ直した感があります。それから3位の『太平記』、主だった出演者が若かった割に、腰の据わった作品で、それまで採り上げられることのなかった南北朝を思い切って扱った点もいい。4位の『毛利元就』は、女性パートが多く、所謂三英傑も出なかった割には、それまでの戦国大河と比べて遜色がないものでした。脇役が結構きちんとしていたせいもあります。


そして5位の『炎立つ』、いささかマニアックな内容ながら、奥州藤原氏をきちんと描いた点は好感度が高いです。ただ原作がほぼ同時発売で、第三部で原作が追い付かず、そのせいもあって凡庸で、スイーツぽい作品になったのは残念です。


それからワーストです。


  1. 花燃ゆ
  2. おんな城主 直虎
  3. 天地人
  4. 江~姫たちの戦国~
  5. 信長 KING OF ZIPANGU


まず1位の『花燃ゆ』、押しも押されぬワースト1位と言っては何ですが、一応は長州大河でありながら、志士たちの活躍よりも主人公の日常生活や奥女中生活、そして群馬行きでかなりの尺を取った、その意味であまりにも大河らしくない大河でした。しかも創作部分にお涙頂戴的シーンが多い、そして主人公がすぐ泣くあるいは泣きわめくなど、脚本にも問題ありと思われ、そのせいでかなり評価を下げたといえます。

そして2位の『おんな城主 直虎』、こちらは今川の描写は何とか許容範囲でしたが、主人公サイドが戦国版『花燃ゆ』で、しかも城主になった後が特に面白みに欠けました。なぜ今川をメインにしなかったのかも不思議ですし、脚本家が「史実に縛られない大河を」と言いながら、「史実に縛られないという方針で縛っている」大河に見えたのも事実です。またスイーツと呼ばれるのを嫌ってか、ところどころ生首だの、あるいは小野政次の磔刑だのを入れたものの、どうもちぐはぐな印象でした。

3位の『天地人』は、せっかく上杉主従を主人公にしながら、およそ戦国らしい凄みも非情さも感じられなかった作品。4位の『江』の方がその意味ではまだまともでしたが、ありえないシーンが多すぎ。5位の『信長』は、結構本気で作った大河であるとは思いますが、どうもキャストが斬新というか異色というか、その点で馴染めなかった部分があります。

大河がスイーツというか、甘口になればなるほど面白くなくなる、コアなファンが寄り付かなくなるというのは前からいわれています。女性主人公のみならず、『天地人』のような男性主人公でもそうでした。本来コアなファン向けに作ってしかるべきところを、わざわざ甘ったるくしたり、あるいは創作がわざとらしくなる、主人公に史料がないため無理やり架空の人物を入れたりするのであれば、大河を作る意味はないでしょう。

今の『西郷どん』も幕末大河としてはやや甘口です。どちらかといえば時代劇的な雰囲気が強いのですが、それだけでも、ここ何年かの大河を観て来た身には懐かしさが感じられるのも事実です。要は、女性主人公の幕末物が2つ作られたせいで、遊郭に志士たちが集まるようなシーンすら、さほどに登場しなかったせいもあるでしょう。結構コミカルなシーンも多いので、重厚さを求める人には物足りないでしょうが、少なくとも上記のワースト3位までの作品に比べたらずっとましです。願わくば、コミカルさがあってもいいから、そのような作品と比較しなくてすむような展開を期待しています。

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[ 2018/03/25 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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