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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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おんな城主 直虎-50 石を継ぐ者あらすじ&あれこれ

「やっと」最終回です。とはいっても、最終回らしい盛り上がりが感じられず、今までの延長+万千代のその後といった感じでした。尺の取り方も今一つ。

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本能寺の変後、羽柴秀吉が明智光秀を討った。羽柴の援軍に向かった家康はそれを知り、その後北条と対立することになる。一方おとわは、自然を隠し里に連れて行こうとするが、万千代が現れて、自然を引き渡すように言う。そして家康の母於大の方が姿を現し、我が命じゃと言うが、おとわや傑山は抵抗する。結局おとわは信長の子だと言い、この子を預かる代償として受け取ったと言って、かつて貰った天目を見せる。その後自然は得度して僧となり、悦岫と名乗る。その頃おとわは、よく咳込むようになっていた。また井伊家の人々の多くは井伊谷を離れて行った。しかしおとわは、世の中に馴染めない者を救いたいと言い、井伊谷に留まった。

そしておとわは近藤康用の許へ行くが、近藤は高瀬を養女に迎えたいと言い、おとわと高瀬を唖然とさせる。おとわはここから徳川に天下を取らせたいと息巻くが、近藤の屋敷で倒れてしまった。風邪をこじらせたのであろうと言う南渓におとわは、今は生きていたい、井伊の旗の下に皆が、徳川の旗の下に日の本がまとまるのを見たいと言う。ある夜おとわは眠れず起き出し、笛の音を聞いて竜宮小僧の井戸へ向かうが、そこには子供時代の亀之丞や鶴丸、そして子供の頃の龍雲丸もいた。一緒に行こうと誘われるが、自分にはやりたいことがまだあると言うおとわは、黄の衣の男に押しとどめられる。

酒を供えに来た昊天が、井戸の側で死んでいるおとわを見つけた。昊天はおとわが労咳であることを知っていた。傍らには笛があったが、それは万千代が陣中で探していた笛だった。葬儀では立場が逆だと言って、南渓は読経をしなかった。その後隠し里で野辺送りが行われる。その後おとわの死を知った万千代は、南渓から白の碁石をもらい、井伊の魂の何であるかを噛みしめる。そして北条との和睦に才覚を現し、その後元服を行って直政という名をもらった。さらに近藤、庵原などの、かつて井伊と縁のあった者を家臣につけられる。また高瀬は結婚した。小牧・長久手の戦いでは自ら一番槍を務め、後の繁栄を築くに至る。


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まず今回の疑問点です。

  • 所謂天正壬午の乱で、徳川と北条が対立する割にはその様子が殆ど描かれない。この場合の仲立ちをした板部岡江雪斎も無論登場しない
  • おとわの於大の方への態度が無礼すぎ
  • また於大の方がどうやって龍潭寺まで来たのか不明
  • 傑山が万千代の目の前で弓を引くのも、いくら何でもやりすぎ
  • おとわが病気になるのに、それをほのめかすような描写が何もない
  • 徳川の旗の下云々と言うが、江戸幕府もまだ存在せず、秀吉が天下を取るか取らないかの時点でこれはない
  • おとわがなぜ、子供の頃の龍雲丸を知っているのかはなはだ疑問
  • 隠し里で野辺送りをしているが、村人を連れて行った件といい、隠し里というのはそんなに近いのか。そもそも、川名にあったはずなのでは
  • 南渓の「井伊の魂」も何やら唐突な感じ。おとわを本能寺に絡ませたせいで、その後の展開が駆け足になって飛躍が目立ち、万千代のシーンに無理やり詰め込んだように見えます。しかしあの碁石は、やはり『花燃ゆ』のボタオのパクリ、もといオマージュだったようです
  • 今回に限ったことではありませんが、万千代の挙措動作が一々軽くてうるさい。しかも北条の起請文を摂る時のそれぞれのセリフ、あれも苦笑物です。こんなにいい家中ですよとまるで就職案内


ところでおとわの野辺送りの棺ですが、あれは箱型の物でしょうか。昔は土葬だから縦長の物が一般に用いられたようです。しかしこの主人公も、戦無き世にだの、挙句の果ては徳川に天下を取らせたいだの、一体何様かと思うような発言が目立ちました。この時代にそれはない。戦無き世に云々で、戦は嫌じゃがさらにバージョンアップしてしまいましたね。さらに於大の方に向かって、あの態度はないかと思います。ところで於大の方の、銀鼠と思しき地に刺繍の打掛は、『風林火山』の成田長泰の妻、井川遥さん演じる伊勢が、景虎に会った時に着ていた物でしょうか。


それから万千代改め直政が登場するシーンの、一つ一つが軽い。これが本当に人斬り兵部かと思うくらい迫力に欠けてしまっています。菅田さん、この役は早かったですね…どう見ても『民王』の翔ちゃん連想してしまうし。まあ徳川家そのものが、どこか軽めの印象があるにはありますが。それと最終回の顔見せよろしく、井伊つながりの武士がどどっと出て来るのも何だかなあ…しかし近藤さんあまり老けていませんね。


それから徳川陣で本多忠勝が、真田が北条に付いたと言うシーンがあります。要は昨年『真田丸』で井伊が出て来たから、そのお返しにということなのかもしれませんが、昨年が物見から徳川勢を見ていて、向こうにも赤備えがという流れで出て来たセリフに対し、こちらの方は、やはり唐突な印象があります。それまで真田を示唆するようなシーンなど、全く出て来ないのですから。しかし高嶋政宏さんには、やはり「北条氏政」か「出雲の阿国」と言ってほしかったものです。


それにしても
「戦国の世に果敢にも飛び込んだ女子」
「男たちと渡り合った」
と最後の方のナレに登場しますが、それ誰?といった感じです。男たちは確かに出て来ましたが、彼らに寄り添った、甘えたという方が正しいかと。おまけに子供の頃の直親(亀之丞)が「俺の意志を継いだ」と言いますが、この直親の志というのがかなり曖昧ですし、おとわがそれを継いだようにも見えないのですが。あと龍潭寺関係者は最後まで老けませんでした。流石に最後の最後で、和尚はいない設定となっていましたが、あのキジトラ猫はまだいるのですね。


それと子供時代のおとわを瞬間止めた、黄色っぽい服装の人物ですが、実は番組のガイドブックに、最終回に竜宮小僧を出そうとしているなるコメントがありました。あれがその竜宮小僧だったのでしょうか。しかしもう少しそれらしい雰囲気を作ってもよかったでしょう。この大河全体に関しては、また後ほど書きますが、結局何を言いたいのかがわかりにくい大河でしたし、結構下卑た印象がありました。


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[ 2017/12/19 00:00 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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