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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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風林火山徒然-35

第37回のキーワードは「親子」といえます。前回から引き続いての大井夫人と晴信母子以外にも、上杉憲政と竜若丸、北条氏康と新九郎(氏政)がそれぞれ登場します。しかし大井夫人が晴信のことを思いつつ、ある意味天寿を全うしたのに対し、上杉憲政の子竜若丸は、家臣に裏切られて悲劇的な死を遂げます。一方で、この場合は勝者の側である北条父子ですが、父(新九郎の祖父)氏綱の遺言
「義を守りての滅亡と、義を捨てての栄華とは、天地格別にて候」
が氏康によって伝えられ、それが後に小田原城を包囲された時の、氏政の選択に大きく影響したともいえそうです。

その北条と武田は、新たに同盟を結ぶ必要がありました。元々今川の娘を迎えるというのは、かの三国同盟につながるものであり、さらに北条を加えることで、この同盟が完結することになります。しかしそこでもう一組の親子が登場します。三条夫人と、その娘の梅です。梅は北条家に輿入れすることになり、後の方の回で、三条夫人が別れを惜しむシーンが出て来ます。さらに、大井夫人の夢の中に、その心中を代弁するかのように、かつての信虎と晴信の確執が、そのまま晴信と義信の確執となって出て来ます。無論この時点では、この父子の関係はそれほどではなかったのですが、その13年後に的中してしまいます。

ところで上杉憲政と竜若丸ですが、憲政は越後に到着後、なぜ竜若丸を逃がさなかったのかと景虎から指摘されます。考えてみれば、いくら息子が残ると主張したにしても、まだ元服前なのに後に残し、父親のみが越後へ向かうというのは、いささか納得の行かない話でもあります。しかも、譜代でない家臣をあてがうというのもよくわかりません。この辺は見方が甘かったともいえます。また憲政はこの後しばらく上野に留まり、その後越後に向かったという説もあり、あるいは恐らくその時に、一緒に連れて逃げる予定であったとも考えられます。

それと、竜若丸を氏康に売るような真似をした妻鹿田新介、彼もまた読みが甘かったといえます。こういう形での主君への裏切りは、かの武田勝頼と小山田信茂を彷彿とさせますが、これがその辺りの大名や領主ならばともかく、北条氏康であったというのが運の尽きでした。氏康はまず竜若丸に太刀を渡し、斬りかからせてから竜若丸を成敗します。この部分はもちろん創作でしょうが、こういう創作なら大歓迎です。さらに、主君の嫡子を売ろうとしたけしからぬ奴と、妻鹿田たちを斬首に処してしまいます。

この妻鹿田新介を演じた田中実さん、個人的に『ホーンブロワー 海の勇者』のホレイショの吹き替えの印象が強く、声がどうしてもホレイショのそれとダブります。ちなみにこの時のペリュー提督の吹き替えが、勝沼信友を演じた辻萬長さんでした。田中さんが亡くなられたのは残念でした。閑話休題。景虎が上杉憲政を府中館に迎え入れたのは、相手が関東管領であったためですが、景虎のみならず、戦国時代にあってもなお諸侯は権威や権力を重視し、旧制度復活であれ天下取りであれ、それを必要としたのもまた事実ではあります。

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[ 2017/12/15 00:15 ] 大河ドラマ 風林火山 | TB(-) | CM(0)
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まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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