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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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直虎と女性大河-22 『炎立つ』の結有の復讐心

このタイトルで書くのも、今回を含め後3回となりました。今までの女性主人公とは違うだろうと思っていただけに、4月半ば以降のありがちな女性大河化、さらに、オリキャラやフィクションを殊更にはめ込む制作方針は、観る意欲を大きく削ぐものでもありました。それでもドラマとして面白ければいいのですが、いつも主人公持ち上げの展開。どころか、最後の方になって、周囲が主人公に同調する流れになっては何をかいわんやです。NHKの制作陣も、かなり鈍化しているように見えます。

無論主人公だけでなく、男性陣の描き方もよくないと思います。周囲が皆物分かりのいい善人キャラで成立している。龍雲丸も最後は味方になる。しかもオリキャラであるこの龍雲丸、そして盗賊たちがやけに表に出て来ている。出すなとは言いませんが、あそこまで前面に出す必要もありません。そもそもオリキャラというのは、脇役においてこそのものでしょう。徳川家中も基本的に善人設定ですし、この点では描かれ方が違うとはいえ、昨年のチーム徳川の迫力とは雲泥の差があります。

また俳優の使い方もよくない。5月頃出たガイドブック後編で、小林薫さんと山本學さん以外のキャストで、ベテランの俳優さんがいないのに驚いたことがあります。恐らくは事務所と交渉できなかったのでしょう。しかもオリキャラで引っ張る時間が長く、年季を積んだ人にやらせるべき役がない、そういう脚本もベテランの人たちを遠ざけた一因ではないでしょうか。3月まではそれなりの人が出ていただけに、このギャップは大きなものでした。

それから、一つ前の回でおとわが徳川本陣に来るシーンがありました。要は父兄参観的な目的で、こんなことで、わざわざ本陣を訪ねることなど恐らくないでしょう。ところで最近『炎立つ』について書いていますが、この中でも、藤原経清の妻で清原清衡の母である結有が、もう一人の息子家衡と交渉したいからと、清衡と源義家の陣を訪れます。当然清衡は、女子の来るべき所ではござらぬと言うものの、最終的には母に交渉を頼むことになります。

兵糧攻めを受けていた家衡の本陣に、結有は握り飯を持って訪れ、それを貪るように食べる家衡に、清衡と義家に降るよう促します。結有は家衡を清衡と義家の陣に連れて行き、その後陣を後にした途端、家衡は殺されますが、こういう目的であれば、女性が本陣に入るのもありかとは思います。しかしおとわの場合は、それとはまったく異なっています。しかも『炎立つ』の場合、安倍一族の娘で、経清と夫婦になった結有と、その2人の息子である清衡は打倒清原を掲げていました。

無論結有も、清原家の先代当主武貞の子とはいえ、自分が産んだ家衡が可愛くないわけではありません。まして末っ子でもありました。しかし源頼義と組んで夫を殺した清原を、許すわけには行かなかったのでしょう。先日の『風林火山』でも、身内を殺されて敵の側室となった女性の生き様が登場しますが、これはなかなか凄まじいものがあります。女性を主人公にする場合は、こういう描写もあるべきかと思いますが、『八重の桜』以外は、戦すらあまり登場しない作品ばかりです。

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[ 2017/12/05 00:45 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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