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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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風林火山第36回「宿命の女」

前回に続いて女性メインの回ですが、結構面白いです。ちなみにサブタイの「宿命」は「さだめ」と読む方がよさそうですね。於琴姫と由布姫に続いて、これぞ宿命の女とも呼ぶべき美瑠姫が、とんだことをやってのけてしまいます。

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由布姫から於琴姫の様子を探るようにいわれた勘助は、積翠寺へと出かける。しかしそこで出会ったのはリツだった。父虎胤が負傷のため、この寺の離れの手入れをする役目を与えられていたのである。リツは、由布姫が於琴姫のことを知ったのではないかと不安がるが、勘助を於琴姫に引き合わせる。そして勘助は、於琴姫が身重であることを知る。於琴姫の祖父は武田信虎に討たれ、油川家は武田の軍門に下ったのである。今では諏訪の姫様よりも、私のほうがお屋形様をお慕いしていると言う。

勘助は、姫様はお心がお美しいと言い、ならばと言いたいことを切り出す。武田には他にも若様がおられる、姫様のお子はその方たちの下になるということを言って聞かせるが、於琴姫はそれは承知していた。一方由布姫は大井夫人に会う。大井夫人は、そなたは気高い、そなたは今も心は諏訪家の者であろうと言いつつ、そなたがいてこそ武田と諏訪の両方が安泰なのであるとも諭す。さらに、宿命を背負った女は悲しく、そして強いとも言うのであった。その由布姫の子四郎は、腹違いの兄義信から剣術の指南を受けていた。

晴信は入室して来た勘助を見て、由布のことは案ずるなと言う。しかし勘助が話しておきたいのは、今川家との盟約についてであった。義元の正室であった、晴信の姉が亡くなったため、代わりの人質を立てる必要があったのである。そこで勘助は、晴信の娘を今川家に嫁がせるのではなく、義元の娘を義信に嫁がせるという案を持ち出す。義元は面白くなかったが、雪斎は、今川家から姫を送ることで、義信は骨抜きにされると明言する。ただ四郎が跡を継ぐ可能性もあり、その四郎には勘助が肩入れしていることを懸念する。

使者として今川家を訪れた武田信廉と駒井政武に、義元は誰がこのことを画策したのかと尋ねる。駒井はとっさに機転を働かせ、お屋形様であると答える。勘助が関わっていないかと探りを入れる義元に、勘助はたかだか足軽大将、武田家は親類衆と譜代の臣が仕切っていると答える駒井。また晴信も、もし今川の姫をもらい、自分が何かで駿河を取ろうとした場合には、義信が自分を恨むであろうことを気にかけていた。しかしだからといって、自分の娘たちを駿河にやることは乗り気ではなかった。

勘助は郡内に小山田信有を訪ねた。小山田も今度のことに対し、勘助の関与を疑っていたが、勘助はお屋形様からの下知ということで、北条が異を唱えぬよう、取次を小山田に依頼する。小山田は、お家に背くことはしていないか、御曹司様を裏切るようなことをしていないかと尋ね、もし今川と戦になった場合、喜ぶのは諏訪であると核心をついた物言いをする。また、子のためを思う女子は恐ろしいと言い、美瑠姫の話題を切り出す。小山田は美瑠姫との間に男児がいるが、予定より二月も早い出産であった。

自分の子なのかどうか、小山田の疑いは晴れなかったが、武田の家臣である小山田家の側室となり、子を産んだことはあっぱれであり、そのため美瑠姫をいとおしく思っていた。また勘助に、武田より由布姫のことが大事であろう、支えてやれと、これまた本質を突いた言葉を投げかける。しかしその子藤王丸は病であり、助けてやりたいとも話していた。そんな折、美瑠姫のいる駒橋の屋敷から知らせが来る。藤王丸が亡くなったのである。その頃、勘助は四郎に剣の稽古をつけており、ほどなくして由布姫と四郎は諏訪へ戻り、於琴姫は女児を出産した。

年が明けて天文21(1552)年、信有の嫡男小山田弥三郎が、躑躅ヶ崎を訪ねて来た。父が、側女に寝首をかかれたと言う。その側女こそ美瑠姫であった。様々な憶測が家臣の間で飛び交うが、勘助は一人、小山田は報われずとも美瑠姫との子を、我が子の如く育てようとしていたと発言する。その後美瑠姫は、父、夫の笠原清繁、子の藤王丸に仇を討ったと伝え、自刃して果てた。小山田の死は、表向きは討死とされることになる。その後大井夫人は、初めて会う勘助に、由布姫についての話題を切り出す。

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由布姫と勘助、美瑠姫と小山田の関係をだぶらせたように見える展開です。実際勘助が、今川家との縁組をどう見ていたかはともかく、今川の姫を娶らせ、後年今川と何か確執が起こった場合には、四郎が跡を継ぐ可能性もあるわけで、その意味では「我が子の如く」思っていたとしても無理からぬ話です。一方で於琴姫の境遇は、由布姫とそっくりです。この小山田家は、過去に油川家と武田家の争いが起こった際には、油川家に味方してもいました。

ところで今回、浅利陽介さんが演じている小山田弥三郎、この人はかの小山田信茂の兄といわれています。元々同一人物と思われていたようですが、兄弥三郎はこの13年後に亡くなり、その後弟信茂が家督を継ぐことになりました。その信茂が、織田と徳川の甲州征伐の際に調略され、主君であった勝頼を裏切ることになります。その後自分の息子を、織田に人質として差し出そうとしますが、逆に主君への不忠を咎められて処刑されることになります。

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[ 2017/12/04 01:30 ] 大河ドラマ 風林火山 | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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