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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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大河ドラマ雑考-22 残忍さも大河には必要

ここのところ大河続きになっています。今回は残忍なシーンに関してです。昨今の大河では、スイーツでなくても、合戦や残忍なシーンが減ったという声は多いです。元々スイーツは、恋愛やアットホームな雰囲気を描き出す点が重視されるため、合戦や残忍なシーンが少なくなるのもやむを得ないことです。というか、そもそもこの2つは車の両輪的な部分もあり、戦闘シーンが多いほど、残忍なシーンも多くなるという傾向はあります。

無論戦闘シーンがなくても、どこかいわくありげな人物を出してみたり、あるいは敵対する相手への執念を描いたりすることで、人間の心の闇、あるいは陰謀といったものを描き出すことはできます。たとえば『武田信玄』の、三条夫人の侍女である八重などは、正にそのパターンであったといえます。こういう人物を、そこそこ経験を積んだ俳優さんが演じることで、場面そのものが締まってくるともいえます。『太平記』の直義毒殺もそれに近いものがあります。

無論所謂スイーツであっても、有名な俳優さんが出て来てはいるのですが、こういった部分がうまく描かれないか、最初から度外視される格好になっています。女性主人公の大河に限らず、『天地人』などでもそうでした。戦国末期から江戸初期の上杉家などは、闇の部分もきちんと描いておくべきだったでしょう。それを描いておけば、御館の乱のシーンが、少女漫画のようにならなかったはずなのですが。

また今年の『おんな城主 直虎』も、確かに生首は出て来ますが、それがドラマのベースにそぐわず、戦国らしさを出すための小道具の域を出ていません。それが生々しいからではなく、受け狙いのように感じられるので引いてしまうわけです。その割に殺陣のシーンで血が出ないし。しかも90年代ごろまでは、髪の毛だけというのでなく、正面を向いた生首が登場していました。かつては首が飛ぶシーンなどもあったようですが、そこまでは行かずとも、もう少しリアルにしてもいいのでは。

また敵対する側の執念として、例えば鋸引きなどがあります。これは『黄金の日日』で登場したと思います。それから『炎立つ』の処刑シーン、これも凄い。源頼義が藤原経清を捕え、処刑する時にわざと太刀を岩にぶつけ、刃こぼれをつくって鋸状にします。しかる後に、かつて経清の家臣であった人物に、無理やりその刀で斬首させるのですが、切れ味が悪いわけですから、経清は塗炭の苦しみを味わうことになります。あの演出の生々しさは、やはり昨今の大河では見られないものです。

飲み物-キャンドルとワイングラス
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[ 2017/11/25 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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