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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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大河ドラマ雑考-21 『風林火山』と『おんな城主 直虎』の描写の類似性

昨日少し触れていましたが、19日放送の『風林火山』と『おんな城主 直虎』に関してです。まず共通すると思われる部分が3つあります。

  1. 母子、あるいは女主人と家臣が問題解決のため勇み足状態になる
  2. 摩利支天と紅入れ
  3. 「本懐」という言葉


まず1ですが、『風林火山』で忍芽と源太左衛門が、常田隆永を説得しようとして、神社に参拝する名目で出かけ、夫幸隆の味方になるように常田に頭を下げます。しかし常田は応じようとせず、ならばと忍芽は、本来は源太左衛門の切腹にと常田が渡した脇差を奪い取り、それで自害しようとします。一方『直虎』では、瀬名が信康を助けようと、夫家康の許へ向かいます。無論この場合は、自分が処刑されることも視野に入っているわけです。無論忍芽のように、主張するべき点は主張して、それでもだめなら命を投げ出すのと、瀬名のように、最初から処刑覚悟で行くのとはかなり意味するものが違います。ただ一組の、それも夫婦でない男女が、やや早まった感があるとはいえ、行動を起こすという点では似通ったものがあります。


そして2です。『風林火山』では、真田の庄に戻った幸隆と忍芽、そして勘助が、供養塔の前に土ぼこりをかぶった摩利支天を見つけます。この供養塔は矢崎十吾郎のために建てられ、平蔵がその前に摩利支天を置いて行ったのが、そのままになっていました。摩利支天は勘助の許に戻って来たわけです。一方『直虎』では、紅入れが例の井戸の所に置かれています。恐らくおとわが、瀬名を弔うために供えたのでしょうが、最終的に夫である家康の許へ返されます。しかしこれを渡す時の、万千代があれこれ言うセリフはちょっと気になります。譜代でもなく、長年仕えているわけでもないのにあそこまで言うでしょうかー何だかおとわのタメ口を思わせるものがあります。


それから3の「本懐」、実はこれが一番気になっていました。順序が逆になりますが、『直虎』でおとわはこういうことを口にしていました。


死んでいく奴は皆左様なことを言う!

お家のために命を捨てるは己の本懐。

そんなことばかり言いよる!

(後略)


理不尽に命を差し出せといわれ
差し出す方は本懐などと笑い

(後略)


「本懐」が2度出て来ます。ちなみに『風林火山』第34回のサブタイトルは「真田の本懐」です。真田家が、砥石城の調略に失敗し、家臣団からもあれこれ言われるようになって、どうにかして汚名を挽回したい、そのための再調略と、城から村上義清の勢力を追い出すことこそが真田幸隆の大きな望みであり、結局彼は本懐を遂げます。それを観た後で、今度は本大河(と言っても、私に取っては『風林火山』の方が本大河ですが)で、これだけ主人公が「本懐」に毒づいているのを見ると、鼻白むような思いがしますし、この『風林火山』のエピそのものが、否定されている印象もあります。


そもそもこのおとわの言葉が疑問です。この時代、「お家のために命を捨てる」ことはあちこちで行われていました。井伊家だけの問題ではありません。しかも「理不尽に命を差し出せといわれ」と言っても、当時は大将から雑兵に至るまで、自ら進んで戦場に立ったのではないでしょうか。命が惜しければ、逃走することもできたのですから。それよりも、なぜ彼女がここまで家を否定したがるのか不思議です。しかも「真田の本懐」では、海野家の再興のもと、真田が一つにまとまるという構想があったわけですが、おとわはそういうのも否定するのかもしれません。


その他にも、

そなたを失いたくない
負け戦

などというのも似通っています。「失いたくない」は、『風林火山』では、忍芽と源太左衛門が戻って来て、親子三人で抱き合った時に幸隆が発するセリフです。『直虎』では、瀬名を助けたい家康が発するセリフとなっています。また負け戦は、『風林火山』では、砥石崩れの汚名の比喩として使われており、また常田隆永が、兄幸隆に折れる時の比喩でもあります。『直虎』では、家康が妻子を救出できなかった意味で使われています。しかし家康が妻子を失う描写が、どこか、妻子を無事に取り戻した幸隆の反転のように見えます。


あまり言うのも何ですが、『直虎』の描写で、『風林火山』の描写そっくりというのは時々見かけます。9月11日の『井伊家最後の日』の、近藤康用に対する「殿が立った」も、その2週間前の、『風林火山』の小笠原長時に対する「殿が立たれた」とどこか似ていますし。同じような時代背景で、似たような表現が出てくるのはやむえをないにしても、それがあまり頻繁であるとか、あるいは同じ日の放送内容がそれぞれ似た設定というのは、何かすっきりしないものがあります。


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[ 2017/11/22 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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