このあらすじ&あれこれもやっとあと7回になりました。録画視聴で、しかも1度しか観ていないので、雑になっているかもしれませんが、悪しからずご了承ください。正直言って、万千代編になっても何か面白くないですね。
***********************
万千代と万福は小姓となった。しかし既に他の小姓たちは雑用に追われており、座って見ておけと言われる。仕方なく庭の足場固めをする二人。一方でノブは一人で、恩賞を求めてやってくる武将たちの草履の管理に追われていた。彼らに名札用の紙を配る万千代。また、新参者は入るなと言われるものの、養生に気を遣う家康のために薬を持参し、個々の恩賞の対象を家康のために整理する。しかしそれで徹夜し、部屋から出て来たところを先輩の小姓に見とがめられる。一方その頃おとわは、甚兵衛から、木を伐採したために山崩れが起き、川に土砂が流れ込んだと知らせを受ける。おとわは近藤康用にこれを打診し、乗り気でなければ、信長拝領の茶碗を売ると言う。
おとわは臨済法師の「巌谷に松を植える」の言葉を持ち出し、今この事業を行えば、近藤の名は残ると意見する。松下常慶は浜松城に行って、万千代にこのことを伝える。万千代は絵が上手ということで、植林の方法を図にして井伊谷に送り、その礼として薬を所望する。その薬と共に、瀬戸方久からサボン(シャボン)が届けられる。その薬を家康に届けようとすると、やはり他の小姓たちの邪魔が入るが、自分は殿の寵愛を受けていると万千代は大見得を切る。また家康は、万千代の持って来た薬を毒見もさせずに飲み、井伊には信頼を置いていると言う。そして岡崎城に、万千代を遣ることにする。
岡崎は浜松や配下の国衆に比べると、長篠での武功は少ないものの、織田の援軍を得られたのは、岡崎あってこそであり、瀬名と遠戚関係にある万千代に、サボンを持たせて行かせたのであった。将来のことを考えて、恩賞の少なさは我慢すると信康。そして井伊谷では、おとわの指導のもと松が植えられていた。この木が育った時、井伊谷は誰の領地となっているのだろうと甚兵衛。またおとわは、南渓から万千代が小姓になったことを知らされる。また諏訪原城に、今後のことを考えて今川家の将を入れることになった。そして天正六(1578)年、松は大きく育ったが、甚兵衛はもう他界していた。またなつは出家を決意する。
***********************
それでは前回同様、今回気になったこと。
恩賞を求める武将が、あそこまで大挙して押し寄せるでしょうか。ラッシュ時の電車ではないのですから。それと、草履番(があったかどうかは疑問ですが)はノブ一人なのでしょうか。 普通小姓に恩賞関連の整理をさせるかどうか、これも疑問。 おとわの茶碗を売る云々もどうかと思いますが、例によって農婦なのにこの時だけ打掛を着て、しかも近藤と差しで、立ったまま話すなどありえないでしょう。完全に現代劇、それも朝ドラ。柴咲さん、朝ドラのヒロインの方がよくないでしょうか。 植林について。この当時護岸工事の植林とか(武田信玄の万力林、現万力公園などもそう)、あるいは街道沿いなどに木を植えることはあったようですが、系統だった植林は江戸時代に、藩が行わせたのがそもそもの発端のようです。 万千代は絵がうまい説、何だか後付けですね。しかも小姓の仕事をしていて、それが描けるだけの時間があるのでしょうか。それとも某特命のように暇だったのでしょうか。 サボン、つまり石鹸が所謂マルセル石鹸風ですが、当時はかなりの希少品でした。瀬名はどうやってこのことを知っていたのでしょうね。尚尾籠な話ではありますが、当時は体を洗うより、便秘の薬として使われていたようです。 信康が恩賞のことは我慢すると言っていますが、もし信康の切腹が親子不仲説によるものであれば、この反応はちょっと変。 しかしなぜ面白くないのか、それは今度はおとわのみならず、万千代に対しても都合のよすぎる展開になっているためです。これが万千代があれこれもまれて行く成長物語で、小姓同士剣を抜き合って応戦するとか、家康とか榊原にダメ出しをされるとかいうのであればまだしも、なんだかんだでうまく行き、果ては家康の権力をかさに着るような展開になっています。
直政(万千代)編になって面白くなったという意見もあります。無論、直虎の頃に比較すれば、多少はましになったと言えるかもしれません。しかし万千代が出て来たら出て来たで、また以前と似たような展開になっている部分が、そこかしこにあります。しかもこの万千代も家康も、家臣たちも全然戦国武将らしさが窺えないのですが…これが江戸時代ならまだしも、武田との戦いがまだ終わっていないと言っているのに、妙にのどかな印象があります。あと衆道の描写もネタ臭いし。
それと、相変わらず人物の内面を掘り下げない描き方ですね。次回でまた退場する人たちがいるようですし、恐らく最終回までこのペースでしょう。もう既にこの大河に望むことはないし、早く終わってほしいなと思います。
それから。先週この大河の打ち上げが行われたようです。記事のリンクは貼りませんので、興味のある方は適当に検索してみてください。しかしある報道によれば、本来大河の打ち上げに使わないホテルの部屋を、スタッフが間違って予約したとかで、何かこの大河らしいなと思います。結構盛り上がったようですが、少なくとも出演者にしてみれば、やっとこの大河から解放されたという気持ちが、少なからずあったのではないでしょうか。
しかしこの主人公のおとわより、『風林火山』の忍芽(真田幸隆の妻)の方がよほど毅然としていて、言うべきことをはっきり言う女性ですね。流石に、『真田丸』のおとり様です。
スポンサーサイト