昨日も触れていましたが、『おんな城主 直虎』が10月11日、ロケ先の浜松市でクランクアップとのことです。
柴咲コウさん「体力が有り余ってまだ1年できそう」 大河「直虎」撮影終了 (産経WEST)
クランクインが昨年9月半ばで、10月11日にクランクアップですから、収録期間は意外と短かったことになります。しかし柴咲さんのこのコメント、どうも微妙な感じです。まず「まだ1年できそう」ですが、少なくとも私としては、こういう大河をあと1年続けられてはたまったものではありません。それと「体力が有り余って」というのも、見方によっては、この大河に全力投球していなかったという意味にも取れてしまいます。
ちなみに『花燃ゆ』であれだけ矢面に立たされた井上真央さんは、「すべてに感謝」でした。『真田丸』の堺雅人さんは「長い旅でしか見えない景色を見せてくれた」とコメントしていました。実際堺さんは、長丁場でやれるのを喜んでいるように見えましたし、少なくともこの2つは、ドラマを振り返ってのコメントですが、それに比べると今回は明らかに異色と取れます。なぜドラマを振り返ったものではなかったのでしょう。あるいは、振り返るべきものがなかったのでしょうか。一応「最後までやり遂げられて幸せ」とも語っているのですから、それだけでよかったようにも思います。
『花燃ゆ』といえば、この大河のクランクアップについて、このように書いています。
『花燃ゆ』クランクアップとプロデューサーのコメントについて この中で、不振の元凶であるはずのプロデューサーが、視聴率のことだの、イケメン大河と呼ばれたことについて、何か他人事のように語っているのに違和感を覚えたことについて書いています。『直虎』の場合は、クランクイン当時、「まんたんウェブ」にこうありました。
一般的な知名度があまり高くないヒロインを描くことから視聴率を懸念する声もあるが、柴咲は「そういった声も全て肥やしにして、本来の負けず嫌いを発揮していきたい」と意欲満々だ。 隣にいた制作統括の岡本幸江チーフ・プロデューサーから「頑張りましょう」と声を掛けられると「頑張ります!」と力強く答えた。 柴咲さんは相当頑張っていたようですが、結局この岡本Pはじめ制作陣が、かなり混乱させてしまったとしか言いようがありません。おまけに「そういった声も肥やしにして、負けず嫌いを云々」も、具体的にどう肥やしにしたいのかよくわからずに、1年以上経ってしまいました。しかも「本来の負けず嫌い」どころか、出会った男に簡単になびくような印象があったり、あるいは家康はじめ武将たちが妙な描き方をされたり、そういうことばかりのように見えるのですが…むしろ新井美羽さんの頃の方が、負けず嫌いだったように感じられます。
結局今年もある意味イケメン大河でした。直虎が直親、政次、龍雲丸、そして直政の耳を引っ張ったり、頭をなでであげたりしているポスターを作った方が、それなりに説得力があったのかもしれません。
一方『西郷どん』の方ですが、幾島役の女優さんが何人か候補に挙がっているという記事もあります。結構ドラマに重要な役割を果たす人物なので、それなりの女優さんをキャスティングしてほしいです。しかし未だに、『翔ぶが如く』の樹木希林さんの幾島の存在感は大きいです。
一方こちらの大河の経済効果は、300億超らしい。明治維新150年で、NHKもかなり気合が入っているとのことなので、あまり変に視聴者に媚びてほしくないものです。しかし著名な男性を主人公に置く方が、やはり経済効果もそれなりというのは事実のようです。この意味からも、無名の女性を主人公にという無謀は終わりにしてほしいです。
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