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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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直虎と女性大河-14

先日久々に『花燃ゆ』の第40回、つまり今回の『直虎』と同じ回のを観ました。これもエピ全体で、久坂玄瑞と辰路の隠し子に関するの話ばかりで、面白くないという点ではさほどに変わらないのですが、映像や雰囲気は、まだこちらの方が上品に感じられます。というか『直虎』が、これまでの大河の中で一番低俗な印象です。それと『花燃ゆ』のOPは確かによかったです。いささかCG使い過ぎで、9月ごろから登場した雷SEはどうかなと思いましたが、全体的にきれいにまとまってはいました。

この両方に言えることとして、歴史的な経過のすっとばし、あるいはフィクションにしてしまうという点が挙げられます。いずれも歴史の上では無名、あるいはそれに近い存在で、そういう人物を絡める以上、創作を入れるのは仕方ないのですが、やはりそれにも限度があります。逆に創作無双状態になり過ぎて、肝心の、それもわずかに残された歴史の部分さえもが、どこかに霧散してしまった感もあります。これではやはり大河ではないし、それを大河と殊更に言い張るのも無理があります。

『花燃ゆ』は土曜時代劇(当時)だと面白いともいわれていましたが、『直虎』は土曜時代ドラマでも微妙かと思われます。土曜時代ドラマの方が、ドラマとしては面白いからです。そして『花燃ゆ』では、登場人物はそれなりに人間として描かれていました。しかし、やはり『直虎』の人物の一部はどこかゲームキャラ的で、戦国時代を生きる生身の人間としては、捉えにくい嫌いがあります。そういえば今回の信長は、「また」あの魔王スタイルでした。

あと『直虎』のお経や禅の言葉が、何かお飾り的というのも書いたことがあります。今回も「非凡の凡」なる言葉が出て来ますが、どうもこの手の言葉と、実際の登場人物の日常がかみ合わないのです。ただ、制作側が出したくて出している感じで、上滑りしているように見えます。女性大河ではありませんが、『風林火山』の「拾った命、大事に使え」くらいの日常に密着したセリフが出てくれば、大いにドラマの世界に共感できるのですが、しかしこのドラマ、戦国の緊張感がまるでありませんからね。

『江~姫たちの戦国~』の頃に比べれば、女性大河の歴史無視かつ創作だらけの世界にも、かなり耐性がついたはずなのですが、上には上(あるいは下には下)がいるものです。『江』は言うに及ばず、『花燃ゆ』さえもがまともに見えてしまうのですから。しかし今年の大河も、ある時点でどうも方針が変わったような印象があります。それがスイーツならまだしも、領主として活躍するはずの主人公の色恋沙汰と、戦は嫌じゃならぬ「家は嫌じゃ」のせいで、わけのわからない「大河」にしてしまった制作サイドの責任は、かなり大きいはずです。

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[ 2017/10/10 00:00 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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