fc2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  大河ドラマ  >  おんな城主 直虎 >  おんな城主直虎あれこれ21

おんな城主直虎あれこれ21

今回のあれこれについてですが、その前に、今後もこのような路線が続くのかと思い、ガイドブックを見てみました。結論からいえば、続くようです。ネタバレになりますが、生きる術を身に着けさせるために
「直虎は読み書き・薬草の知識・護身術・銭の取引などを領民たちに教えるように」
なるようです。しかもそれが、龍雲丸に影響されてのものらしい。そして盗賊たちも、井伊に仕官を持ち掛けられてそれに乗るようで、こうなったら何でもありだなと思えてしまいます。お笑いネタもあるようで、何やらコメディー大河のようになっています。

そもそも、ストーリーが盛り過ぎの感があります。本当は、もっとシンプルな路線にした方がいいのではとも思います。その一方で、せっかくネタを振っているのに、一話完結のような形ででおしまいになったり、今川仮名目録や兵法などが、小道具的に扱われているふしもあります。もったいない話です。
またあらすじの小見出しに
「人を取り込む直虎の天性」
ともあります。これを見て思い出すのが、『花燃ゆ』第一回の
「人むすぶ妹」
というサブタイです。要は史料がないから、制作サイドの好きなように、様々な登場人物と絡ませられるわけです。今まで城主編になってからも、『花燃ゆ』よりはましだと思って来ましたが、どうも『花燃ゆ』とどっこいになりつつあるようです。
この両者にいえることですが、史料が少なく、小説ベースでもないため、ドラマを貫くプロットの存在が感じられず、そのため方向性が見えにくくなっています。それでも『直虎』の場合は、まだ領主になって徳政令を出す、虎松の後見人になるのはわかっていたわけですから、描き方を工夫する方法もあったのですが。

そして本編ですが、直虎が財布をすられ、子供を追い回すシーンですが、なんだかサザエさんが、カツオ君を追い回しているように見えて仕方ありません。そもそもそれだけ金目のものなら、奥山六左衛門なり、瀬戸方久なりに持たせるべきではないでしょうか。
しかもそこそこの年齢の女性が、大人げないなと思います。おとわの頃は、子供だからこそあちこち走り回り、しかも時に周囲を騒ぎに巻き込んでも許されたわけです。無論その時は、彼女を叱る存在もまたいたわけです。そして今回も気賀での無茶振りを、母の祐椿尼のみならず、養女の高瀬にまでたしなめられるわけですが、彼女のことだからまた同じ行動に走りそうです。

また、『平清盛』の盗賊団を思わせるいでたちの盗賊団も、結局は尺稼ぎであり場つなぎなわけです。彼らを出す出さないの問題もありますが、やはりここで問題にされるべきは、そうまでしないと、大河50話を作れない人物を、無理に大河の主人公にすることもなかったということです。同じ国衆でも、それが真田の違いですし。実際このドラマは、〇曜時代劇とか、BS時代劇ならそこそこ笑えて楽しめると思われます。

それと
「武家は泥棒だ」
には引きますね。百姓は搾取の対象というのは、まるで共産主義です。しかもそれを盾に、人から物を盗むのを正当化するという発想にも、ちょっとついて行けません。そして直虎も、かつて蕪を盗んだことを例に挙げて、龍雲丸を諭すわけですが、どうも体のいい犯罪者更生策のようにしか見えず、これまた違和感があります。
この時代、泥棒を生業としなければならない者もいたでしょうが、少なくとも領主が歩み寄って、うちで働けなどというのも、さてどれだけ例があったのでしょうか。それと井伊家は、今度は材木にまで手を広げているようですが、またトラブルが起きそうな感じです。無論トラブルを起こさないと、話をつないで行けないという事情もあるのでしょうが、史料なし、原作なしの限度をどうにも感じずにはいられません。

飲み物-アイスコーヒー
スポンサーサイト



[ 2017/05/31 01:00 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

TopNTagCloud