大河で一番多い時代設定は、戦国後期と織豊政権です。三英傑が出て来るのでやむを得ないのですが、この時代が多すぎるような気がします。以前の「大河ドラマ雑考」で、採り上げられる時代と、採り上げられない時代があると書いたことがありますが、戦国前期を舞台にした作品を、やはりもう少し観たいものです。
しかしこの戦国前期、実はあまり一般に知られていないようです。こうなると、2年かけて前後編で戦国時代を描くという方法もありでしょう。主人公を複数にして、それぞれのパートを半年くらいのスパンにする方法が考えられますが、無論、予算はそれなりにかかると思います。また昨今は戦闘が少ないといわれていますが、予算がつけばそれ相応のシーンは撮れるでしょう。
かつて『国盗り物語』では、ダブルキャスト的な設定だったようです。実質織田信長が主人公ではあるものの、その舅に当たる斎藤道三の活躍が、前半で詳しく描かれています。今後また、こういう手法もあっていいでしょう。今年も前半は直虎、後半は直政の設定になるかと思われます。
また、ある期間はメジャーな人物を描き、ある期間はそれと連携して、地方の無名の武将を描くという方法もあるでしょう。近年戦国物は、地方の大名や軍師、国衆などに主人公設定が移りつつありますが、やはり大物と絡ませる必要はあるわけですから、それぞれの持ち場を分担させるという方法も採れそうです。ただこの場合は、脚本が難しくなりそうです。
それから戦国物の大河のOPについてですが、やはり戦国物のタイトルバックは、実写の馬や合戦物が多いです。たとえば
などはこのパターンです。それから風景のタイトルバックもあります。
などがそうでしょう。最近はCG処理されたOPがメインですが、風景や空というのも、結構勇壮なイメージがあります。個人的に『葵 徳川三代』はいいなと思いますし、戦国物ではありませんが、『龍馬伝』のタイトルバックはかなり好きです。結構経費もかけられているなと思います。逆に、本編はいいのにOPが今一つというのもありますし、『花燃ゆ』のように、本編はそう好きでもないけど、OPはいいという作品もあります。ただ『花燃ゆ』は、雷のSEが入らない方がよかったのですが。
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