大坂編第二弾と江戸編です。
まー君の晴れ舞台あらすじでも触れましたが、この回で結構見せ場のあるまー君こと伊達政宗。ちなみにこのドラマでは片倉景綱が従っていますが、大坂の陣に赴いたのは、本当は息子の重長です。この伊達主従ももっと見たかったのですが…スピンオフでやってもらえないでしょうか。一方でずんだ餅のPRに余念のない陸奥守殿、お梅がおいしそうに食べててよかったね。ナレで彼女はこの後、重長の後室になる云々とありましたが、『独眼竜政宗』では伏見の伊達屋敷で、梅が将来の夫である重長と顔を合わせるシーンがありました。この時は顔見せのせいか、梅もかなりきれいな打掛をまとっていましたが、実際は着の身着のままだったのではと思われます。
信之の大坂行き 大坂行きを決める信之ですが、こうが持たせてくれた六文銭、何か第一次上田合戦の梅を思い出します。しかも大坂ではどうやって信繁に会うか、考えあぐねていたところへ現れたのは信尹叔父上、渡りに船とばかりに、従者を装って随行し、いよいよ会えるかと思っていたら、兵糧を持って行った平野長泰がなぜかそこに。しかしこの平野も、小物臭が漂う人物ではあります。さらによりによって、そこに室賀の息子が登場。今度はこちらから「だまれ小童!」でやっと溜飲が下がったわけですが、これといいきりといい、初回の伏線がやっと回収された感もあります。最終回もそうなのでしょうか。
恐るべし佐渡守 天性の謀略家佐渡守。まず僧に話をもって行かせる。この時代、僧の持ち出した話を無下に断ると、寺社勢力を敵に回しかねない。しかもこの場合話を持ち出したことに意味があるわけで、相手がこちらのオファーを受けたかどうかはどうでもいい、要はその事実を周囲に広めればいいというわけで、何やら昌幸と通じるものがあります。これで家康より年上なのですから、当時としては相当高齢です。一見昼間から居眠りをしている好好爺に見えて、その実かなりあれこれ策を練っているわけで、これでは正純も父親を超えられないわけです。この父親を超えられないは、秀忠にも当てはまりますが。
戦知らずの征夷大将軍 「父を超えられない」秀忠は、江戸城で「勝てます!」と江姫に檄を飛ばされます。あるいは「大御所様がいれば」という条件付きだったのかもしれませんが。しかしこの人は内政には向いていたのかもしれませんが、戦となるとやはりさっぱりのようです。父家康が秀頼宛てに、大和郡山に、牢人を連れずに移る様最終通告を出すも、総攻めだなんだとうるさい限りです。豊臣の血を断つはその通りにせよ、戦とは順序があるわけで、まず最終通告を突きつけてから宣戦布告なのですが。大坂の陣まで、家康が生きていてよかったねと言いたくもなります。あと、伊達政宗がいたのも徳川方の強みだったでしょう。
婆様と松とこう 信之が大坂に発つ前に、源次郎に食べさせてあげたいと、乾物をあれこれ荷造りする松。その姉に婆様の雰囲気を感じ取る信之。確かにある種のきっぷのよさは、婆様譲りかと思われます。しかしながら婆様の芯の強さは、むしろ同じ真田の娘である、おこうさんの方に受け継がれているようにも見えますね。『風林火山』で、清水美砂さんが演じた、真田幸隆(一徳斎)の妻忍芽はこのドラマでの婆様ですが、確かに双方相通じるものがあります。といいますか、この婆様と『相棒』の「ミス・グリーンの秘密」のミス・グリーン、中の人が同じということもあってか、似ていますね。
中の人が同じという点では、『真田丸』の大野修理と、『軍師官兵衛』の平岡頼勝(小早川秀秋家臣)もしかりです。先日『軍師官兵衛』を観てたら、大野修理に見えて仕方ありませんでした。尤もこの2作品、小早川秀秋は同じ人が同じ役を演じていますが。
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