まず前回の分で、「元日スペシャル」を「新春スペシャル」としていましたので、訂正しています。
では『相棒』シーズン13、「ストレイシープ」第2弾です。小学生の男の子が誘拐され、犯人から身代金が要求されますが、その渡し方は何とも不思議なものでした。しかもその身代金を積んだバイクが爆破炎上してしまい、犯人の目的は身代金でなかったことが明らかになります。
一方杉下右京は、ある女性の葬儀に参列していました。そこで荒井良一と名乗る男から声をかけられ、遺品を渡されますが、その中の遺書には、杉下への思いがつづられていました。
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バイクを運転していた越本が取り調べを受けるが、この仕事は借金を帳消しにするのと引き換えに引き受けたと言い、バイクを乗り捨てたのも、故障したからだと言う。ジョギングウエア姿の集団といい、越本といい、誘拐事件解決の手掛かりになるような情報は、結局何も得られなかった。杉下は、ある組織の関与を疑う。その組織とは、飛城雄一が関わっている犯罪集団だった。この組織は犯罪を分業システムで行うのが特徴で、そうすることにより、実行犯は足がつかない仕組みになっていた。
またバイクが爆破炎上したことにより、身代金は23万円しか戻らなかった。しかも梶井素子は、かつて飛城の組織と取引を行い、損害を与えていた。それへの復讐とも取れたが、さらに越本を追及した結果、バイクを捨てたのも、それを故障と言ったのも、すべて主犯格からの命令であったことがわかる。やはりこの犯罪の目的は身代金ではなく、高額の身代金を奪うことによって、素子に復讐することだったのである。
落胆する素子のオフィスには、顧客たちとの集合写真があった。杉下は、その顧客たちのリストをチェックすることにする。そのリストの中に、杉下は伊藤博美の名を見つける。この人物は、2013年の12月25日に、富士の樹海で集団自殺していたうちの1人だった。杉下は甲斐と共に樹海に赴き、慎重に中に入って行った。自殺者は博美の他に、2人の身元不明の男性がいた。杉下はその内の1人に見おぼえがあった。
杉下は、その男性の名前を突き止める。それは「藤井」だった。その藤井は、自分の恋人である理穂が万引きで逮捕された時、その場にやって来たのだった。理穂は、その後北海道へ帰ってほどなくして自殺した。理穂の母親は、娘の万引きは藤井のせいだと思い込み、藤井と連絡を取らせなかったが、それがもとで理穂は自殺したのだった。そのことで藤井は杉下を恨み、樹海へ向かったのである。また伊藤博美は、2013年2月26日の円の暴落で大損をし、それが元でホームレスとなっていた。
その当日、博美は別れた夫の元に残した修吾と会っており、そのため顧客に連絡が遅れてしまっていたのだった。しかも博美が住んでいた団地は、素子が持参した身代金が奪われた、その広場がある団地だった。一方で、動画サイトに奇妙な投稿があった。それは、衆議院議員の橘高が、12月25日に必ず罪を犯すという内容のものだった。警察庁長官の甲斐峯秋は、警視庁広報課長の社美彌子に、橘高について調べさせる。
様々な出来事がつながり始める中、またも事件が起きた、ある小料理屋の女将が拉致されたのである。
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それまで謎であった人々の身元がわかり始め、誰が誰に恨みを持っていたのかもはっきりして来ました。しかしそれが、この誘拐事件とどのように関わって行くのでしょうか。また、拉致された女将は誰かに恨まれていたのでしょうか。
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