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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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徳川の立場

まず、先日の「真田丸-45」で、赤備えの軍を目にする信繁、井伊の軍であると言う内記といった記述になっていましたが、実際は逆でした。失礼いたしました。

それから、ご存知の方も多いでしょうが、直江兼続を演じる村上新悟さんの「直江状」朗読バージョンが公式サイトにアップされています。

直江状完全朗読版(原文)
直江状完全朗読版(現代語訳)

(現代語の方がやや長めです)

さて、あれこれに入る前に、徳川家康の立ち位置について。大河でも映画でも、徳川家康をよく描く作品は少数派です。大河では、1983年放送の『徳川家康』が、徳川家康を善人として描いたといわれています。
なぜ徳川家康のイメージはそのようになっているのか。いくつか説があるようですが、前の時代の施政者は、あまりよく描かれないということもあります。日本も明治以後、何度か変動を得て現在に至っていますが、江戸時代は今なお一つ前の時代といえるので、それが一因としてあるのかもしれません。また、秀吉死後の豊臣家を家康が乗っ取った、あるいは正室を置かず、側室をやたらに置いたなどというのもあるでしょうし、これらは連動しているともいえます。

その豊臣を家臣である家康が乗っ取ったことで、関ヶ原の戦いのきっかけを作り、そして家康は勝ちます。さらに江戸幕府を開き、豊臣を追い詰めたというのが、何か尊大で許せないという人もいるかもしれません。しかしそもそも家康は、豊臣の家臣だったのでしょうか。
まず家康は、織田信長と同盟関係にありました。つまり織田の家臣ではなかったわけです。信長の横死後は、羽柴秀吉が一番乗りで明智光秀を倒し、清須会議を開催して、自分に有利なようにことを運びます。これに憤った柴田勝家は、その後賤ヶ岳の戦いで果て、秀吉は大坂城を建てて関白となり、ついには上洛するように命じます。しかし家康にしてみれば、同盟関係にあった信長の臣下、しかも元は足軽である秀吉に、いい思いは抱かなかったでしょう。

上洛を引っ張った末、やっと秀吉に刃向う意志のないことを示した家康は、その後は秀吉に協力的になり、小田原征伐にも馳せ参じます。しかしこの時も、家臣であったかどうかは微妙ですし、その後の天下人の座を狙っていたとしても不思議ではありません。秀吉に子供がいなかったことも、次期天下人としての家康の存在感を大きくしたといえます。秀吉が最も家康を恐れた理由もそこにあります。
しかも秀吉の家臣は、死後内部争いを始め、加藤清正や福島正則は、石田三成憎しで自分の側に転がり込んで来ました。かてて加えて、家康の最大のライバルともいえる上杉景勝ですが、上杉家は先代の謙信が他国の領地を奪わなかったこと、そして子供がいなかったこともネックとなりました。
恐らく謙信が東海道に至るまでの領地を手に入れ、景勝に3人か4人の子供がいたら、だいぶ状況は変わったでしょう。どうも上杉主従は、子供に関しては恵まれていたとはいえなかったようです。景勝は50近くになってやっと嫡男ができ、直江兼続は子供たちに先立たれたため、のちに直江家は断絶となっています。

家康にしてみれば、豊臣子飼いの武将は自分の側につく、秀吉の遺児秀頼はまだ子供とあれば、その秀頼を錦の御旗にして、色々工作をすることに異存はなかったはずです。実際秀吉も似たようなことをやってはいます。そして家康の最大のメリット、つまり多くの子供たちと豊臣恩顧の武将たちを縁組みさせることにより、強固なバックアップ体制を築けたわけです。
それを考えると大坂の陣の豊臣方は、家臣や謀略の不足を、牢人たちに資金を提供することで解消しようとしたのもうなずけます。一度はこれも実を結びかけたものの、結局は滅亡への道をたどることになります。正に超高速で天下人になった人物の家は、没落するまでにもそう長期間を要しませんでした。仮に秀頼が国替えになったとしても、幕末まで持ったかどうかは不明です。
また『葵 徳川三代』などを観ると、無論こちらは徳川が主人公ということもあり、豊臣方や牢人たちも、結構あこぎなところがあります。両方の主張をチェックする場合には、『真田丸』とこれとを合わせて観ると、それぞれに対して、より客観的な見方ができそうです。

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[ 2016/11/15 02:00 ] 日本史 | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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