まず、11月18日の歴史秘話ヒストリアは、最上義光と義姫の兄妹です。関ヶ原とほぼ同時期に、東国で戦闘を繰り広げる上杉、伊達、最上の三勢力、その最上がついにヒストリアに登場です。
歴史秘話ヒストリア「戦国一のワル? 山形・最上兄妹の素顔」 (NHK ONLINE)
いよいよ最上大河、あるいは最上を交えた東国勢力三つ巴のドラマ(含スピンオフ)の登場なるか。しかし「戦国一のワル」とはひどい-鮭様(最上義光)は、結構家族思いだったのですが。
さて『真田丸』第44回「築城」とパペットホームズに共通する点、今回はずばりこれです。
ペイント・イット・レッド 甲冑をあつらえるために、普通の甲冑に作兵衛が赤漆を2度塗りしたところ、まだ足りないと信繁にいわれて、3度塗りした結果出来上がったのが、武田の家臣、山形昌景の赤備えに倣った真田の赤備えでした。その結果赤の甲冑、赤い六連銭の旗が真田丸を埋め尽くすことになります。
(真田丸公式サイトより)
一方でパペットホームズ、第5回「赤毛クラブの冒険」では、ダンカン・ロスがジェイベズ・ウィルソンを赤毛クラブに誘います。「燃えるような赤毛」の持ち主のみが入部できる伝統あるクラブなのですが、なぜか部室はテニス部が使っていた倉庫。しかも活動はといえば、テニスボールや空瓶、石ころなどを赤く塗るという、何とも奇妙なものでした。
不思議がるウィルソンに、ロスは「赤毛クラブの使命は、世の中に赤い物を増やし続けることだ」と言い、果ては美術室のビーナス像までを赤く塗らせてしまいます。無論、あれこれ赤く塗らせるのにはロスの思惑が絡んでいたのですが。
赤毛クラブ。向かって右がダンカン・ロス、左がジェイベズ・ウィルソン
それから『新・三銃士』と似通った点もあります。今後大坂の陣を通じて、何度か登場すると思われますが、今回は、徳川軍の中でも多少のばらつきがあるという点です。前回の放送でもあったように、真田信吉と小山田茂誠、そして上杉景勝は表情を硬くしています。景勝の隣の伊達政宗とは対照的といえます。
『新・三銃士』では、ラ・ロシェルの反乱軍と、ルイ13世の軍が戦うことになります。この時は、ルイ13世の親衛隊の隊長がロシュフォール、副隊長がダルタニアンでした。無論これは、銃士隊を分裂させるための、リシュリュー枢機卿の陰謀でした。
しかも、副隊長のダルタニアンに、常にリスクの大きな先陣を切らせることにしていました。つまり表向きは同じ国王軍でありながら、内部にはかなりの確執があったわけです。
それにしても、第44回で信繫が、秀頼を「殿」でなく「殿様」と呼んでいますが、あの当時にああ呼んでいたのでしょうか。「殿様」という呼び方は、もっと後の時代、それも武士ではなく、女性が使う呼称のように思えます。
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