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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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北の関ヶ原 8(福島合戦その3)

慶長6年(1601)、伊達政宗は、この年の春に上杉征伐を行うという家康の言葉に従い、年頭から上杉領に向けて軍事行動を開始します。しかしその一方で、佐竹や相馬といった大名と連絡を取り、どうやら上杉が上洛するらしいという気配をも感じ取っていたようです。もし上杉が和睦に応じるのであれば、無駄な軍事行動は避けたいと思っていた政宗ですが、家康の言に従わないと、どのような処遇を受けるのかという不安もありました。

結局政宗は井伊直政宛ての書状で、上杉が上洛を中止するらしいという嘘の情報を送ります。この書状には、上杉が上洛しないのであれば軍事行動を取ること、そして、上杉を上洛させるためにも、徳川方の加勢がほしいと書いています。これによって政宗は、徳川がどう出るかを見定めるつもりだったようです。一方で軍事鼓動に出た伊達軍は、簗川城(現伊達市)の上杉軍から追討され、退却します。どうも伊達側は、今一つ本気ではなかったようにも見えます。その一方で、最上義光は庄内の上杉軍を掃討しています。

伊達軍が退却した時期、直江兼続は簗川城の城代、須田長義に宛てて、同じような内容の書状を3通送っています。実際伊達の退却には、この簗川城に常駐していた兵の援軍もありました。この城は、関ヶ原の戦いの少し前、家康が上杉攻めを中止して江戸に戻った頃から、対伊達の最前線となっていた城で、若松城からの兵と、農兵によって守られていたようです。長期にわたる籠城と、慶長6年2月の曲輪での火災とで、城内ではかなり緊張が続いていたと察せられます。

そのため須田長義は、兵たちの労をねぎらう意味で、9000石の新恩給与を願い出ます。そして若松城に赴き、陳情をしようとするも、徳川との和睦がなされない限りOKを出せず、結局は直江兼続によって差し止められます。またこの新恩給与に関する書類も、朱印でなく黒印が捺されており、本当に長義が発給したものかどうかに関しては、何ともいえません。そして慶長6年6月5日、簗川城には休息宣言が出され、やっと緊張状態から解放されます。

その後上杉景勝と直江兼続の主従は、同年の7月に上洛し、米沢30万石への減封を言い渡されます。これによって上杉家には倹約令が敷かれ、治水整備や開墾の奨励、学問や産業の推進などが行われるようになりました。しかし伊達は、なぜ上杉との小競り合いを繰り返したのでしょうか。それは、政宗が多大な恩賞を求めたからと考えられます。徳川方の伊達は、石田方の上杉を攻めることにより、少しでも家康の覚えをめでたくしたいという意図は、確かにあったようです。

この「北の関ヶ原」は今回でひとまず終了ですが、この後も伊達、上杉、最上関連事項があればアップしたいと思います。しかし上杉家の会津転封から上杉対最上の長谷堂城の戦い、ひいては大坂の陣までを詳しく描いた映像作品を観たいものです。

(資料:直江兼続と関ヶ原)

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[ 2016/10/17 01:00 ] 日本史 | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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