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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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真田丸あれこれ その44(真田家と豊臣VS徳川+上杉主従の無言劇)

さて昌幸が他界、いよいよ信繁の出番である、大坂の陣が近づいて来ました。次回登場する謎の人物とは誰なのでしょう。豊臣方に付く牢人の誰かでしょうか。信尹叔父上も考えましたが、この人は冬の陣の後、信繫に徳川に付くように説得する役目ですね。
それにしても昌幸、この九度山の時点では、明らかの彼の時代は去ったように見えます。無論赦免を願い出ても却下の連続で、家康に対するわだかまりもあり、それがかの合戦の奥義を書かせるに至ったわけですが、如何せん「尾張を奪って、その後近江まで退き」というのは難しい時代となっていたわけです。

一方で徳川の台頭により赦免を望む昌幸と、それにより豊臣家の凋落を恐れる信繁の描かれ方が対照的です。年齢的なものもあるのか、ともかく自由になりたい、もう一度戦場に立ちたいが昌幸の考えならば、信繫は主家のあり方をまず考えていたのでしょう。
それと対になるのが、家康主従の
「そろそろ赦免の機会かと」
「くどい!」(または「ならぬ!」)
三谷さん、この対比を入れたかったのかも。
しかし九度山のシーン、確かにかつての真田の郷に似ています。きりが青紫の着物に戻ったから、よけいにそう思うのかも。

また家康が二条城で秀頼と会うシーンですが、何はともあれ、二条城で会ったという大義名分を作るのが、家康に取っては最重要課題でであったわけで、これで実質豊臣は徳川の配下となったこと、そのうえで、徳川の言うことを聞こうとしない豊臣への、制裁への筋道作りが、家康と正信の目的でしょう。

豊臣家の失敗は、家臣に恵まれなかったこと、身内が最悪のタイミングで亡くなったこともありますが、時代の雰囲気を読まず、常に秀頼第一主義であったことによる、ある種思考停止も一因かと。秀頼に愚者を装わせておけば、また違ったのでしょうが、大蔵卿局が許すわけもなく…。しかも家康が征夷大将軍となった時点で、明らかに家康の方が官位のうえでも格上で、むしろ秀頼が家康より下になるわけですが、清正の悪いところがあれで出てしまったなあ。尤も『天地人』では将軍である家康に兼続が、あなたは秀頼公の家臣だとドヤ顔で言っていて引きましたが。

次回辺り、方広寺の鐘銘事件は登場するでしょうか。これもいうなれば、明らかに豊臣家の過失であり、また法要すべてを含めて、問題があったといえなくもありませんが、さて、どのように描かれるのでしょうか。
それから昌幸がいまわの際に「お屋形様」と叫ぶシーン、これと、板部岡江雪斎が、かつての主君である氏直の菩提を弔うために、高野山へ赴いたというのには関係がありそうです。そしてこれは、信繫のかつての「主」への伏線となっているようにも取れます。

それと直江兼続や本多正信の裃も変わっています。佐渡守はベージュ系ですが、直江山城守の新しい裃は青、着物は濃いめの色でなかなかお洒落です。この『真田丸』が『花燃ゆ』と違う点の一つに、登場人物に合った服装というのが挙げられますし、この辺りにもその大河の意気込みが窺えるわけです。
その上杉主従、無言のシーンが何ともいえません。こういうところも三谷さんらしいです。で、また勝手に遊ばせてもらいました。
景勝「(…30万石か、さてどうするか)」
兼続「(…お屋形様は何を考えておられるのか)」
景勝「(…家臣は皆連れて行くことにするか)」
兼続「(…30万石となれば、すべてを連れて行くのは無理だ。仕方ない)」
景勝「(…しばらくは江戸に行くのも難しいだろう、まして上方は)」
兼続「(…徳川殿と秀頼公、どちらにも挨拶をせぬ訳には行かぬであろう)」
景勝「(…何せ米沢は、山城が城主を務めていた土地、まず心配はあるまい)」
兼続「(…米沢城主であったとはいえ、あちこち飛び回っていた身。城下の整備もまだまだだ)」
景勝「決めた、家臣は皆連れて行く。江戸も上方もしばらくは参らぬ。何せそなたの城がある米沢ゆえ、城下も整備されておろう、行くのを楽しみにしておるぞ」
兼続「え…!」

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[ 2016/09/28 00:45 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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