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ベイカー寮221B/Baker House 221B

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北の関ヶ原 3

会津征伐が消滅した後、家康は軍勢を率いて西へ向かうことになります。そして8月、石田、徳川の両軍は、東海地方で一線を交えることになります。この時先鋒であった福島正則の軍は、石田方である織田秀信の岐阜城を攻め落としています。またその他の戦いでも、徳川勢が石田勢に勝利しており、三成の居城である佐和山城がターゲットとなりますが、家康並びに秀忠が到着するまでは、軍事行動はできるだけ控えるように達しが出ており、これは実現しませんでした。

そして会津では、兼続の監督のもと、城の普請が進められていました。この慶長5年8月の時点では、当然ながら関ヶ原で石田と徳川、それぞれの軍勢が激突するとは誰も予想していません。むしろ石田方は、家康が上洛してくるだろうと思っていました。従って上杉としても、関東に一旦退却した徳川をどう討つかが最大の戦略であったわけです。しかも家康側の動向もわからないため、一応は徳川方である伊達や最上を抑えるのが、現実的な目標となっていました。

実際家康が退却したことで、上杉方が攻めの姿勢に転じたのは事実のようです。ここで注目するべきは越後一揆(上杉遺民一揆)です。越後はかつての上杉の旧臣や国衆が多数いたことに加え、上杉の方で寺社勢力にも声をかけて、春日山城の城主となった堀氏に圧力をかけたとされています。この時期、対堀氏工作として、この越後一揆が利用され、実際兼続もこれに絡んでいました。ただしこれも会津防衛策であって、旧領である越後の奪還のものではなかったようです。

しかし兼続の8月5日付の書状で、まだ家康が小山にいると想定しているものが残されていること、しかも内容からして「まだ撤退していない」となっていることから、家康が小山にいるのを知りながら、敢えて追わなかったという見方ができます。この点から見ても、徳川との直接対決は考えられていなかったと取れます。またそれより少し前、この年に7月25日に、伊達政宗が白石城と川俣(河股)城を攻撃した所謂白石城の戦いは、政宗が家康の撤退を知らなかったための攻撃であり、後に川俣は奪還されています。政宗が家康の撤退を知ったのは8月3日のことです。

兼続はこの当時、領内の城を転々としていましたが、その中で佐竹義宣と協力関係を結び、長沼城や福島城にも滞在していました。また、書状送付のために伝馬手形を出していることから、安達より南で長沼より北、しかもしかるべき宿駅がある安子島(現郡山市)の城にいたこともわかっていますし、伊達や最上の動向をにらみつつ、この年の7月から家臣となった結城朝勝を、白河城に入城させてもいます。朝勝も恐らくは、景勝の下でかつての宇都宮家を再考すべく、旧領で一揆を起こし、関東征伐の準備を進めていたようです。

白峰旬氏の『慶長5年6月~同年9月における徳川家康の軍事行動について(その2)』(PDF)及び『直江兼続と関ヶ原』を参考にしています。

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[ 2016/09/11 16:00 ] 日本史 | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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