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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2022年10月

『鎌倉殿の13人』第40回「罠と罠」あらすじと感想-2

第40回後半部分です。ところで25日にこの大河がクランクアップを迎えています。


泰時は、自分は誰とも敵対関係にならず、皆で安寧の世を築いてみせると言う。口で言うのはたやすいと義時。そして尚も父上は間違っていると言う息子に、義時は謹慎を申し付ける。そこへ義村が弟胤義人とやって来てこう言う。
「もう一押しだ。ひげおやじは間違いなく挙兵するぞ」

胤義は義村に義時の味方と言いつつ、和田につこうとしていると指摘し、大人になったなと義村に言われる。その義村はそうやって俺は生きて来た、上総、梶原、比企、畠山幾人が死んだ、三浦はまだ生き残っている、そういうことだと去って行く義村。一方泰時は政子に、義盛がこのまま行けば必ず兵を挙げる、父がそれを機に和田を滅ぼすつもりだから父を戒めてほしい、それができるのは尼御台だけと直訴する。しかし泰時の背後には義時が立っており、一喝する。
「謹慎しろと命じたはずだ」

政子は和田殿は武芸には優れていても利にさとくなく、北条の敵になるような野心はないと言うが、周りが担ぎ上げると義時。そしてこうも言う。
「申し上げたではないですか、兄上の望まれた世が目の前まで来ている、坂東武者のてっぺんに北条が立つ日が」
政子はもう十分だと言うが、姉上は関わらないでいただきたいと義時。政子は、政に関われと言ったのはあなただ、私を支える立場ではなかったのか、一人で勝手なことをしないと叱責とも取れる言葉をぶつける。

義時は言う。
「姉上に叱られたのはいつ以来でしょう」
政子も自らの非を認め、義時は承知した、尼御台の仰せだから和田殿をこれ以上けしかけないと答える。もう誰も死なせたくないと言う政子に、それは私も同じですと義時も答える。しかし義時は広元に、尼御台にはいずれわかってもらうと言い、また、和田を焚き付けるいい方法を思いついたようだった。

一方政子は義村に、義時は和田殿を滅ぼすつもりでいると話す。尼御台のお考えはと訊かれ、悔しいがいまやあの人を止めることは誰にもできないと言い、義村も同意する。戦になった場合は三浦は北条につくことになり、和田は孤立することになるため、戦を諦めるだろうと政子は考え、その見返りに義時の許可なく義村を宿老にする。そして泰時は謹慎になったことを初に伝えるが、そこへ義時に追い出された朝時が現れる。鎌倉がきな臭いこともあり、初が呼び戻したのだった。父上も子供に手を焼くお方だと泰時は言い、酒をあおる。

実朝と千世はアジサイを楽しむ。本当は2人きりになりたいが、立場上そうもいかなかった。そして実朝は片隅の天幕を指さし、顔なじみが来ていると言う。例の歩き巫女だった。しかし彼女が実朝の袖に振れたため、時元が戒めようとして鎌倉殿と口にしてしまう。実朝は御台所だと千世を紹介し、千世におばばは人の目に見えない物が見えると言う。おばばは仲はよく相手を敬っているが寂しい、幸せが3で寂しさが7だが、寂しさが10よりはいい、肘が顎につくかねと言い、千世は袖を顔に充てようとするが実朝が止める。

おばばは大戦が始まって鎌倉が火の海になり、たくさんの血が流れ、みんな死に、由比ヶ浜に髭面の首が並ぶと予言する。そこへ盛綱が来て、急ぎ御所へ戻るようにと言う。義時は胤長の屋敷を没収し、本来の慣例である同族への引き渡しも行われなかった。そんなことをすれば義盛が怒るに決まっていると実朝は言うが、義時は寧ろそれが狙いであった。戦には大義名分が必要だったからである。向こうが挙兵すればすなわち謀反となり、鎮圧軍を出すことができるのである。

実朝は止めようとするが、義時は以後出歩かぬように言って去り、和田が兵を集めているから、兵の支度をと時房に命じる義時。実朝は政子に義盛を死なせたくないと訴える。政子は三浦がこちらに付くから戦にならないと言うものの、実朝は、義盛は一人になっても戦う男であると言い、本人に挑発に乗らぬよう伝えようとする。しかしここに呼べば捕らえられてしまうため、政子は秘策を使う。

その秘策とは女装だった。やがて被衣をかぶった大柄な「女」が御所にやって来て、実朝に、ここまでコケにされては武士の名折れで、後には引けないと言う。お前を死なせたくないと言う実朝に、自分は死なないと義盛、歩き巫女がそう言ったのだと実朝は言うが、義盛によれば、おばばは近頃死ぬとしか言わなくなっていた。実朝は義盛の手を取り、いつまでもそばにいてくれと言う。

小四郎も鎌倉を思ってのこと、二度と行き過ぎた真似をせぬよう自分が目を光らせると実朝は言い、義盛は久々に実朝をウリンと呼ぶ、実朝はまたうまい鹿汁を食べさせてくれと言う。実朝は和田義盛は鎌倉一の忠臣であることはわかっていると言い、やがて義時も呼ばれる。実朝は2人の前で、北条と和田が手を取り合ってこその鎌倉と言い、自分に免じて此度は矛を収めて貰えないかと言う。義時は、和田殿は歴戦の強者、戦わずにすめばこれ以上のことはないと言い、実朝は義盛にこれからも御家人たちの要として力を貸すように求める。

久々に会えたから双六でもどうだと言われ、乗り気になる義盛。立ち上がろうとする義時に、政子は残るように言う。これで和田殿が挙兵することはなくなったが、わかっている、貴方は和田を滅ぼしてしまいたいと言い、鎌倉のためと答える義時に、聞き飽きたと政子。戦をせずに鎌倉を栄えさせてみよと政子は言うが、姉上は甘過ぎると義時。しかし政子は、こんなやり方でなくてもまとめて行けるはずと譲らず、その後廊下に出た義時に義盛が話しかける。
「考えてみれば、皆死んじまったな、昔からいるのは俺と平六くらいだ」

時の流れを感じると答える義時。今の鎌倉殿は賢いし、度胸もあるし、何よりここが温かいと胸の辺りを指す義盛。ようやく俺たちは望みの鎌倉殿を手に入れたのかも知れない、政はお前に任せる、力がいる時は俺に言え、これからも支え合って行こうぜと義盛は言うが、義時はどこか他人行儀だった。義盛はウリンが待ってる、行って来るとその場を後にし、義時は浮かない表情をする。

和田館では、義盛が北条に嵌められたと思った息子たちが、戦支度を始めており、ものものしい雰囲気だった。そこには義村と胤義、そして知家と宗政の姿もあった。義村はこの乱は失敗すると至って冷静に言う。なぜかと理由を訊かれて義村はこう答える。
「俺が向こうにつくからだ、挙兵したら寝返ることになっている」
「この先も鎌倉で生きていたいなら和田には手を貸すな」
そんなことは知る由もない義盛の息子たちは、義村や知家に声をかけ、これより手筈通り大江の館を襲っておとりとすると指示を出す。

義村も、共に北条を倒そうぞと声を上げるが、その前に巴は起請文を書かせようとする。義村は、信じて貰えないのなら手を引くと言うが、和田勢が太刀を一斉に抜いたのを見て口を開く、
「いいだろう、書こう」
その後義村はしたためた起請文を灰にし、巴が酒を注いだものを飲む。知家も同様だった。寝返る手はなくなったと言い、義村は「小四郎、すまん」と言って他の者と出て行く。

時房は義時に、戦にならずによかったというが、和田を滅ぼす口実を失ったのは事実だった。時房は和田殿が好きなくせに、あのお方を嫌いな人なんていませんよと言い、御所の守りを解かせると言って出て行く。その後義時はトウを呼び、和田の館にいる義村に引き揚げるように伝えよと命じる。建暦3(1213)年5月2日、和田合戦勃発。しかし義時は双六に興じる。


いよいよ和田合戦の勃発です。元々胤長が処刑されたのが一因とされていますが、ここでは出てこなかったようです。無論義時は胤長の屋敷を没収するという強硬な手段に出て、義盛を焚き付けようとしたのですが、その目論見はうまく行きませんでした。しかし義時は、和田を生かしておくと泰時の時代が危うくなる、つまり鎌倉殿の時代は終わり、得宗の時代となることは必然と思っていました。政子に
「坂東武者のてっぺんに北条が立つ日が目前」
と言ったのも、それを考えれば当然と言えるほどです。

その政子、「弟と違って私はすぐに人を信じない」と言っていますが、これは寧ろ逆かと思われます。結局彼女は、戦を避けるため北条につくのを前提に、義村を宿老にしてしまうことになります。無論その前に、彼女は再三どちらにつくのかを尋ねているわけで、2度目に聞かれた時の義村のセリフが
「そう言われて向こうと答えるバカはいない」
と、如何にもこの人らしくはあります。

それでも和田潰しを目論む義時ですが、実朝と政子が間に入ったことで、ことがうまく運ばず、かと言って元の状態に戻れるわけでもなく、何ともぎくしゃくした雰囲気ではあります。実朝が義盛を忠臣と呼び、彼に全幅の信頼を寄せるシーンは、単なる主従を超えたものが感じられます。多少話が逸れますが、男性同士の恋愛に於いては、所謂ガタイのいい人物が好まれると言われています。『きのう何食べた?』もそうでしたがそれを言えば、義盛などはかなりもてるタイプのようにも見えます。尚『きのう何食べた?』の方は「三浦義村」、つまり山本耕史さん演じる小日向大策が、主人公の1人史朗の理想のタイプでしたが。

一方で歩き巫女がまた登場します。しかし彼女は和田館から永福寺に居場所を移しており、実朝はそれを知っていて出かけえたようです。この時おばばはまた何やら意味ありげなことを言います。パペットホームズにも似たような表現が出て来たようにも感じられますが、それはさておくとして。一方で鎌倉が火の海になると言うのは、もう少し含みを持たせた言い方でもよかったかと思います。

そして義村。起請文を灰にして酒や水に溶かして飲むのは、所謂「一味神水」ですね。『風林火山』の甲相駿三国同盟にもこれが出て来ました。約束を破ると神罰を受けることになると言われていますが、さて義村はどのような行動に出るでしょうか。それはそうと、トウは義村のものになったはずなのに、まだ義時の命令に従って動いているようです。


飲み物-ホットラム
[ 2022/10/26 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第4週「翼にかける青春」第2話

第4週第2話(第17回)です。今回はあらすじのみで、感想についてはまた改めて書きます。


舞は入った早々に部品の型紙を作っていてしくじり、先輩の刈谷に教えて貰って、テーブルに肘をつき、体と手を固定しながら型紙作りに励む。やっと出来上がった型紙に満足しつつ、トレーニングに励む由良を見て舞は、女性がパイロットということに驚いていた。刈谷は女とか男とか関係ないと言い、スワン号は由良の体格に合わせて設計していると言う。

由良はトレーニングを重ねており、そのためにも皆最高の飛行機を作ろうとしていた。由良ならきっとすごか記録ば作るばいと刈谷。そこへ鶴田が封筒を持って現れ、ちょっと聞いてくれと言う。今年のイカロスコンテスト出場が、不合格になったのである。

3回生たちは肩を落とす。イカロスコンテスト出場には書類審査を通過する必要があり、不備がなくても、よそのと機体コンセプトがかぶったとか、他のチームの方が個性的で不合格になることもあった。一番悔しいのは由良だと鶴田は言い、鶴田は自分のアイデアとして、記録飛行に挑戦しないかと提案する。1987年に女性パイロットが打ち立てた世界記録の更新をめざしてやろうと鶴田は言い、由良も他の部員も賛成する。

舞は久留美のバイト先のノーサイドに来ていた。実は舞はここでバイトをしたいと思っており、久留美の携帯にも連絡を入れていたのである。部費と活動費を稼ぐためだった。ほな今面接してもらいと久留美。しかし店主の道子は、面接もせずに合格やと言い、舞の採用が決まった。

岩倉螺子製作所は機会を増やし、ネジを材料から作るメーカーになり、特殊ネジの依頼も順調に増えていた。一方でめぐみは経理と総務の仕事をし、従業員の弁当の発注も彼女がやっていた。事務所に戻って来た浩太にめぐみは用件を伝え、ありがとうと言った浩太はあることを思いつく。
「ありがとうの心を忘れない岩倉螺子製作所」

最近浩太は会社のイメージアップのために、パンフレットやホームページの作成を目指しており、このスローガンもCI戦略の一環だった。うめづでの仲間との昼食時にこのことを話してみるものの、周囲の受けは今一つで、仲間の1人長井が、東大阪で作る人工衛星の新聞記事を見せる。それには
「夢で始まり情熱を結集し、こころ豊かな社会をつくる」とあった。確かにええなあと浩太。

入部から一月経ち、舞はリブを作っていた。上達が早い、ホンマは器用なんやなとほめられた舞は、常に一番最初に来て頑張ってもいた。そこへ刈谷がやって来て、機体を安定させるために尾翼を大きくしようと持ちかける。由良は相変わらずトレーニングを続けており、舞も再びリブ作りに取り組む。

一方でノーサイドの仕事も始まった。ラグビー関係者の客も多く、ビールのジョッキをいくつも運ぶことになる。そのせいで腕がプルプルすると舞。2人はうめづにいて、貴司を待っていた。そこへ貴司が帰って来て、こない安い店で悪いけどと言い、母親の雪乃は
「安いで始まりうまいで終わる、お好み焼きうめづ」
と大見得を切る。これがうめづのCIだった。

しかも雪乃は貴司の注文を、売り切れですねなどとわざと言い、舞と久留美を笑わせる。やがて注文のお好み焼きも来て、3人は会食を楽しみ、貴司はカバンから詩集を出す。元々文学好きの貴司だが、コンピュータ相手だから楽だとシステムエンジニアの道を選んでいた。貴司は、働いてたら本読みたいなあとか、詩ぃ書きたいなあとかずっと思うねん、自分が好きなもんがはっきり見えて来て、夢に近づいている気がするんやと言い、久留美も看護学校入って、夢のスタートラインに立てた気がすると言う。

舞はそんな2人を見ながら、偉いなあと思うのだった。そこへお客が入ってくるが、舞はその人物を見て驚く。兄の悠人だったのである。


飲み物-湯気の立つ紅茶
[ 2022/10/26 01:45 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第40回「罠と罠」あらすじと感想-1

第40回「罠と罠」前半部分です。


京。後鳥羽上皇は火事で燃えた閑院内裏を立て直すべく、図面を引いていた。まこと上皇様は多才と慈円。上皇は塀に、下々の様子を窺うために穴を空けると言うが、慈円は
「誰かをのぞくということは、誰かにのぞかれるということ」
と警告する。忘れておったと笑う上皇。そして藤原兼子は、修復を鎌倉にやらせてはどうかと提案する。

実朝なら喜んで引き受けるであろうと上皇、しかし坂東武者には重い負担となるはずだった。上皇は、最近調子づいていると思われる義時に灸をすえるためにも、それを実現しようとする。

当然これは長沼宗政はじめ御家人の反発を食う。上皇様がお命じになったのだからと義盛は言い聞かせるも、八田知家は言われた仕事はこなすが坂東に限ると言い、御家人たちも同調する。時房も義時に、御家人たちが内裏の件は承服しかねていることを伝える。彼らは和田館に集まって文句を言い合い、義盛自身が不満をもつ勢力の旗頭のようになっていた。

その頃泉親衡という信濃の小県の武士が謀反を起こし、義時を殺そうと企む。しかも義盛の息子2人と甥もそれに名を連ねていたのである。特に甥の胤長が、所領に戻る途中にその親衡に声をかけられ、北条の悪口を聞かされ、結局義盛たちの息子共々仲間に入れられたのである。義盛は自分が頭を下げることで、この件を解決しようとしていた。

一方大江広元は、この泉親衡なる人物を調べても何も出てこないことから、朝廷の企みではないかと義時に伝える。上皇様は鎌倉殿がお嫌いなのかと義時は尋ねるが、広元は実朝ではなく義時であることをほのめかす。鎌倉を北条が仕切っているのが、上皇は気に入らないのである。

義盛は御所で義時に頭を下げ、加担した者への寛大な処置を求めるが、最終的にいい返事がないんだったらこっちにも覚悟があると言い出し、相撲で決めようじゃねえか、でなければ戦だと言う。その義盛に義時はいきり立ってもらっては困る、まとまる話もまとまらぬと答え、これは義盛も理解していた。しかる後に時房は、義直と義重はお咎めなしと伝える。しかし義盛は、他のやつらも何とかしてやってくれと言い出す。

大部分は無罪となるが、親衡の頼みに応じて御家人に声をかけた胤長にはそれなりの処罰が下される。義盛は息子たちを館に集める。口々に「義母上」と言う彼らに驚く巴。義盛は彼らを連れて再度御所へ行き、胤長を許すよう掛け合うつもりだった。これだけの髭面が頭をさげりゃ、小四郎だってわかってくれるはずだと義盛。そこへ朝比奈義秀が戻って来て、あまりうまくねえと伝える。義盛は胤長を助けることで頭が一杯で、胤長を一目だけでも娘に会わせてやろうとしていた。

義時はひどく煩わしさを感じていた。上総広常の時を思い出すと広元。広元は和田殿は御家人の最長老と言い、義時は、最も頼りになる者が最も恐ろしいと言う。そして消えてもらうかとつぶやく義時に、よい機会かも知れないと広元は返す。そこへ時房が大急ぎで評定の場にやって来て、無数の和田義盛が集まっていると伝える。義盛とその一族98人が胤長の赦免を求め、御所にやって来たのである。しかし胤長は陸奥へ流罪と決まっていた。

ここで沙汰を変えたら力に屈したことになり、かと言ってあれだけの人数で暴れられても困ったことになる。義時は引き取って貰おうと言う時房を制し、義盛たちの前に縄をつけられた胤長が連れて来られる。時房は放免とするわけには行かぬ、鎌倉殿も引き上げるようにとの仰せだと告げる。義盛は実朝に会いたがるが、多忙を理由に断られる。その頃当の実朝は、政子や千世と共に大根葉の葉と茎をより分けていた。実衣は歯で葉を茎から外そうとし、政子に注意される。実朝は時政から習った方法を千世に教える。

2人はお似合いだと実衣は言い、尼御台も孫の顔を見たいのではと尋ねたため実朝と千世の表情が一瞬固まる。政子は焦っても仕方ないとその場を切り抜けるが、千世は謝る。実朝は話題を変え、永福寺に花を見に行くつもりだと言う。実衣と2人きりになった政子は、跡継ぎのことを聞かれるが、養子を取ればいいと答え、のえの処理の仕方がおかしいのを見て、都育ちの割に大雑把と言う。

のえは「育ちがいいと小さいことは気にならない」と言い、鎌倉殿はなぜ側室を持たないのかと尋ねる。律儀な子だから、上皇様に申し訳が立たないと思っているのかもと政子、源氏の嫡流は皆女子好きだと思っていたとのえ。実朝は確かにその点は頼朝と違っていたが、実衣は、どっちにしても極端だと言う。のえは鎌倉殿は源氏でないとなれなのかと尋ね、御家人たちが従わないと言う政子に、義時には立派な息子が何人もいると言い、北条がなるべきと譲らず、りくを思い出すと政子は実衣に囁く。

甥の縄付きを見た義盛は屈辱感を味わっていた。義盛と会っていた三浦義村は小四郎が考えそうだと言い、力になってやってもよいと持ちかけ、いっそのこと北条を倒して俺たちの鎌倉を作ろうとも言う。義盛は満更でもなさそうだった。義村は御家人の不満がたまっており、義盛が立てば多くの者がついてくる、御所に攻め入って鎌倉殿をお救いし、小四郎の首を取る、北条ばかりが得をする世の中を俺たちが変えると言ったところで、巴が入って来て何やら義盛に耳打ちする。胤長の娘が父に会うこともかなわないまま、病で亡くなったのである。義盛の決意が固まった。

泰時は父に、なぜ義盛を追い詰めるのか、戦になると抗議するが、義時の表情を見ていてふと気が付き、はなからそのおつもりだったのですねと悟る。そして義時は泰時の時代になった際、必ず和田一門が立ちはだかる、今のうちに手を打っておくのだと言う。


義時と義盛の対立が表面化して行きます。元々この泉親衡なる人物ですが、信濃源氏で、義時を追放するべく頼家の子千住丸を鎌倉殿に擁立しようとしたと言われています。謎の多い人物で、ここでは朝廷が差し向けたという描かれ方になっていますが、義時が義盛を排除するために、またその反対に、義盛を始めとする和田一族が手を貸したとも、木曽義仲の残党が通ししたとも言われてもいるようです。ちなみに小県は、戦国期にかの真田氏の領地があった場所ですね。

そして久々に「眉毛を剃る」、義盛が最初に眉を剃ったのは、上総広常が絡んでいました。そして義盛自身が、広常と似た立場に置かれた今、再び眉を剃るなどと言い出しています。それにしても和田一族はやはりと言うか、揃いも揃って体育会系の乗りですね。相撲で決めようと言う辺りは、かの『ちむどんどん』の浜辺での角力を思い出します。

ところでこの時義時は苦笑し、義盛の顔を見ていると真面目に話しているのがばかばかしくなるとまで言っていますが、義盛もそれは重々承知しているようです。そして沙汰が下されますが、流石に胤長だけは許されることもなく流罪となっています。ちなみにこの人物は弓の名手と伝わっています。そしてこの胤長を演じた細川岳さん、『舞いあがれ!』の、なにわバードマンの玉本先輩でもあります。

実衣、口で葉と茎を分けているのが何だか汚いのですが…一方でのえのやり方も何だか適当です。それを指摘されて、「育ちがいいと小さいことは気にならない」などとすまして答えていますが、単にそれだけにはとどまらず、鎌倉殿は北条でもいいだろうなどといったことまで言い出す始末です。この辺り、北条の執権(得宗)体制を見越しているかのようです。

義盛の許を義村が訪れます。義村は和田が立てば御家人たちがついて来る、俺たちの鎌倉を作ろうなどと言っていますが、この人のことゆえどう転ぶかわかりません。この時義盛は、木をいじっていた次男坊はどこへ行ったなどと言っていますが、あの次男坊がそのままだったら、今の義盛も義村もなく、相変わらず平家の支配下にあったかも知れないわけで、義盛が出世して御家人のトップとなったと言うことは、木簡を弄っていた次男坊も、それなりの権力を手にすることを意味していました。

飲み物ーホットワインとくるみ
[ 2022/10/25 19:00 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第4週「翼にかける青春」第1話

第4週第1話(第16回)です。それから先週投稿分の話数関連で、一部間違いがあったので訂正しています。


舞はなにわバードマンのサークルを案内され、部室に並べられた翼に目を奪われる。思わず翼に手を伸ばそうとして、そこに入って来た女子学生から
「触ったらあかん」
と言われ、弾みで一部を壊してしまう。その女子学生は、これ作るのに皆が春休みかけた、どないしてくれんのと厳しい表情をする。

すると別の学生(玉本)が彼女に由良と声をかけ、わざとやないんやからと舞を庇ってくれるが、わざとやられたらたまりませんよと由良は壊れた部分を持って奥へ引っ込む。また別の学生(鶴田)が新入生かと声をかけ、人力飛行機に興味があるのかと尋ねるが、舞の友達2人は元々興味がなかったため出て行き、ええから行きと言われた舞は、謝りながら部室を去る。

夕食時。舞は昼間のことを思い出してため息をつく。どないしてんと浩太。舞はなにわバードマンの部室に案内された時、発泡スチロールできたリブ(小骨、主翼の部品の1つ)が並んでいたことを話し、浩太も興味を持つ。めぐみは授業について尋ね、楽しいと舞は答える。飛行機作れるように頑張りとめぐみ。「お父ちゃんのつくったねじも使うてな」と浩太。浩太はその後も仕事があり、工場へ向かう。難(むつか)しねじ頼まれてな、参ったと言いつつも浩太は嬉しそうだった。

そして舞はめぐみに、兄の悠人から電話があったかどうかを尋ねる。めぐみは悠人から電話はなく、内定も貰えなくて落ち込んでいるのではないかと心配し、もう1度電話すると言うが、当の悠人は株式投資も夢中で、内定を貰っていたにもかかわらず、実家からの電話に出ようとはしなかった。

舞は昼間見たリブをノートに描いていた。その時彼女の携帯に電話がかかって来るが、知らない番号からだった。電話を受けた舞は、それが久留美からであるとわかる。久留美はその日携帯を買ったばかりだったのである。まだ店の後片付けが残っていたため、また電話すると久留美。彼女はカフェ「ノーサイド」でアルバイトをして、家計を助けていた。

ノーサイドの店主津田道子は、お父さん仕事決まったんやてと久留美に尋ねる。今度は続いたらええなあと道子から言われ、ホンマですよと答える久留美は、看護専門学校に通っていた。家に戻って来て、警備員の仕事に出かける父佳晴を見た久留美は、似合ってるやんと言う。娘を一人で家に置くことが心配そうな佳晴に、いくつやと思うてんの、課題やるから一人の方がいいと言う久留美。

舞は授業を受けながらも、ノートに描いたリブのことが気になり、再びなにわバードマンの部室へ行く。そこには由良が一人でいた。舞は先日のことを謝り、直す手伝いをさせてもらえないかと言うが、そない簡単なものちゃうねんと言われてしまい、帰るように言われる。舞はこの翼(よく)、ホンマにきれいやったからと言い、何かできることはないかと尋ねる。

そこへ他の部員が戻って来て、鶴田がその翼すきなんかと言い、サークルへの加入を勧める。この翼の美しさがわかるんやろ、飛行機一緒に作ろと言われ、舞も加入を決めて自己紹介をする。舞は他の1回生2人と説明を聞くことになり、部室の片隅へ案内される。そこには先ほどの由良がヘルメットをつけて出て行こうとしていた。鶴田は彼女が2回生でパイロットだと紹介し、舞は驚く。

このナニワバードマンの年に1度の晴れ舞台が、イカロスコンテストだった。毎年7月、全国の人力飛行機サークルが琵琶湖に集まって、飛行距離を競うのである。鶴田は自分がパイロットだった昨年度のビデオを見せ、人力飛行機のエンジンやと笑う。要はパイロットがペダルを漕ぐことで、プロペラに動力を与えるのだった。それによってプロペラが飛行機の水力、前に進む力を生み出して飛ぶのである。

やることはシンプルで、1年かけて作った飛行機を飛ばすだけだが、そのシンプルなんが難しいねん。度重なる苦労が、自分らみたいな希望に満ち溢れた1回生を、こんな疲れ切ったおっさんに変えんねんとそばにいた玉本の肩をつかむ。やかましわと玉本。この玉本と西浦がプロペラ班、駆動部分を作っているのが胴体班の佐伯、同じ胴体班でコックピットを作っているのが渥美、そして鶴田は翼班だった。

そして空さんと呼ばれる、恰幅のいいつなぎ姿の男が現れる。空山と言って、永遠の3回生だと鶴田は説明する。このサークルでは、3回生の夏の大会を最後に引退するため、ずっと留年して3回生を続けている部員で、担当は決まっていなかった。そして今年の飛行機である、スワン号の設計者刈谷が現れる。コックピット接合部分がまだ固まっていない可能性があり、動かすのを1日先送りしてくれと刈谷。舞は、自分達の手で人力飛行機を作ろうとしている人たちがこの場にいることで、胸が熱くなる。

その後舞はデラシネに寄り、貴司に会う、貴司は高校卒業後システムエンジニアになっていた。舞は人力飛行機のサークルに入ったことを告げ、貴司もそのことは知っていた。飛行機が好きな人がいっぱいいること、翼がきれいあるでことを舞は目を輝かしながら話し、ええもんに出会えてよかったなと貴司は返す。

貴司はエンジニアでありながら、営業もさせられて忙しそうだった。そして舞に初任給でご馳走するから、久留美と3人でどこかで食事しようと言う。久々に3人で会うことに嬉しそうな舞。こうしてなにわバードマンでの舞の活動が始まったが、早々にしくじってしまう。


舞の大学生活が始まります。友達2人と行ったなにわバードマンの部室、彼女たちは興味がなくさっさと退散してしまいます。そもそも舞がリブを壊し、由良からきつく言われたせいもあるでしょう。しかし舞は、どこか後ろ髪を引かれる思いだったようで、家に帰ってもその話をします。

ところで父の浩太は、夕食後も工場に戻らなければならず、参ったと言いながらも嬉しそうです。あれ以来、特殊なネジの注文が来ているのでしょう。一方悠人は内定を貰っても知らせず、ひたすら株式投資に明け暮れているようなのですが…。

リブが気になった舞は、再びなにわバードマンの部室へ行きます。そこには由良がいて、トレーニングに励んでいました、舞は直す手伝いができないかと尋ねるものの、由良はそんな簡単なものではないと言います。そこへ鶴田が、別の1回生を2人連れて来ます。

結局舞もここに入ることを決め、サークルについて鶴田から説明されます。主な活動は琵琶湖で行われるイカロスコンテストへの参加で、由良は今年度のパイロットでした。舞が驚いたような表情になるのは、パイロットが女性と言うのも多分にあるようです。

なにわバードマンには、個性ある部員が揃っていました。しかしここに居続ける空山は今いくつなのでしょうね。ところで3回生か2回生という表現が如何にも関西的だなと思いますし、また鶴田が、「自分らみたいな希望に満ち溢れた1回生」と言っていますが、この「自分ら」は「君たち」のことですね。

そして今年の飛行機スワン号の設計者、刈谷も登場します。彼が喋っているのは、OPクレジットに「福岡ことば考証」とあるように福岡の方言で、福岡出身と思われます。皆が飛行機に熱い気持ちを抱いており、舞はデラシネで会った貴司にそれを話します。貴司は既に社会人で、初任給でご馳走しようと言ってくれます。

それにしてもデラシネの八木さんは、10年経ってもあまり雰囲気が変わりませんね。元々世捨て人風な雰囲気ではありますが。

あと舞が髪を束ねるところが、如何にも真剣に話を聞こうとしているように見えますし、久留美のスウェットのラグビーボールもいいです。

ところで小檜山氏のnote記事で、このような記述がありました。
https://note.com/54seikobi85/n/n3f7924aa0b27
ずーっと説明セリフが続く。安っぽいセットと衣装(まあ、朝ドラはそんなもんだけど)。そしてヒロインのわざとらしいかわいらしさ。当時のノスタルジーをくすぐる小ネタを毒抜きで。
舞はな……逆らいそうもないし、ただただ、ひたすら可愛い。

説明セリフとは、なにわバードマンのシーンでしょうか。ああいう、一般にはあまり馴染みのない人力飛行機を登場させるのだから、それは当然かと思いますが。それと舞の持つ雰囲気は、小檜山氏には「わざとらしい可愛らしさ」であり、「逆らいそうもない」「ひたすら可愛い」なのだそうです。第一これから彼女の大人としての人生が始まる以上、今はまだ無色透明な段階であると思うのですけどね。ただこの人に取っては「入ったばかりのレストランでオーナーは偉そうだと言い、対決を迫る主人公」と「犯罪まがいのことばかりやっている主人公の兄」のような、朝から刺激が強すぎるような展開こそが、求めているものなのでしょう。
しかし、舞は暢子ではありません。

でもこれ、関西を舞台にする意味がありますか? 関西弁のニュアンスもいいかげんだし。近鉄ファンを出したけどづなるかわからんし。震災もやりそうにないし。

この前は大阪弁、今度は関西弁と書かれていますが、しかし実際は河内弁ですね。それにしてもニュアンスがいい加減とは、「どう」いい加減なのか、それをはっきりさせてほしいものです。それと近鉄ファン、うめづの店主の勝のことなのでしょうが、近鉄はこの翌年チームとしては消滅し、楽天イーグルスとオリックスバッファローズとなっています。勝は恐らくオリックスのファンとなったのではないでしょうかー無論これは、その後を見ないと何とも言えませんが。震災に関しては、これも先日書いています。東大阪は神戸よりもはるかに被害は小さかったのです。

そして
「じゃあなぜ五島まではよかったのか?」とあり、

高畑さんや永作さんの魅力でしょね。

となっていますが、永作さん演じるめぐみは今日も登場していましたが…。と言うか、五島での体験、そして東大阪に戻ってからの体験が段階的に描かれているのに、それをペース配分がおかしいなどと小檜山氏が言い出して、その結果やたら叩くようになっているのだと思いますが。


飲み物-温かいカフェオレ
[ 2022/10/25 00:15 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

女子ワールドカップ日本代表結果とオールブラックス来日

ラグビー関連情報です。
まずNZで行われている女子のワールドカップですが、日本代表(サクラ・フィフティーン)はカナダに続いてアメリカとイタリアにも敗れ、決勝トーナメント進出は果たせませんでした。残念です。

【RWC2021】3年後への熱い思い。女子日本代表は「たくさんの可能性を秘めている」
(ラグビーリパブリック)

次の大会は2025年にイングランドで行われますが、それまでにより多くの経験を積んでほしいし、また、女子ラグビーの知名度をもっと上げることもまた、彼女たちに課せられた使命と言えるかも知れません。無論それには、多くの関係者の尽力もまた必要ですが。

そして29日の試合に備え、22日にオールブラックスが来日しています。

2022オールブラックス来日

「コンニチワ、ジャパン」とキャプションがついたこのツイート、右上の選手はダミアン・マッケンジーですね。実は来日に当たり、何名かのメンバー変更が行われており、マッケンジー選手もその1人です。他にもバレット兄弟が身内に不幸があって遅れることになり、体調不良を訴える選手もいて、こちらも合流はかなり遅れる模様。ところでこの試合、日本国内のテストマッチでは異例とも言うべき、6万3000枚のチケットが販売されています。29日は日テレ、HuluとJSPORTSで中継が予定されています。

飲み物-ブラックベルベット
[ 2022/10/24 01:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』の朝ドラらしさそして前作との比較

もう一度朝ドラ関連投稿です。先日も書いたのですが、朝ドラの今作(舞いあがれ!)と前作(ちむどんどん)は、時代設定や舞台こそ違えど、そこは同じ朝ドラでもあり、共通する点が多く、その意味で色々比較されやすいと思います。そして両者を比較した場合、どちらが朝ドラらしいかと言われると、やはり今作の方であると言わざるを得ないのです。

たとえば料理。これは前作では今一つ美味しそうに見えないとか、プロが作った感じがしないなどとも言われていました。実際私もそう思いましたし、第一これは料理や食物がテーマのドラマだったのですから、きちんとイタリアンと沖縄料理のプロを監修につけるべきだったかと思います。1970年代という設定の割に料理の選択がおかしいと、イタリアン専門の方も発言していました。

それ以外にも、たとえば会食のシーンなども、今作の五島での宴会に比べると、前作のやんばるでのそれは料理が少なくないかという指摘もありましたー逆に暢子の店での会食の方が、もう少し品数があったかと思います。

あと出産シーン、これは前作は主人公ですから比較的尺を取って描かれていましたし、今作は友達のお母さんが産気づく設定ですから、いくらか違うのは当然であるかと思いますが、ただ前作は、あそこまで出産シーンを見せる必要があったかとも思います。何よりもこの時一番気になったのは、暢子が病院に持って行くと言って弁当を作っているシーンでした。普通入院中は食事が出ますし、何と言っても破水しているのに料理を続けるのも、やはりどうかと思いましたね。

これに関しては前にも書いていますが、料理にこだわる主人公と言うのを描きたかったのかも知れません。しかしどうも逆効果のように見えました。こういった点から考えると、今作は様々な意味でスタンダードな朝ドラであり、料理とか会食とか、あるいは出産なども朝ドラとしてあるべき姿で描かれている、そういう印象を強く受けます。

一方前作は、料理がテーマである割には、話が横道に逸れることも多く、一貫して美味しい料理を作るために努力する、そういった求心力に欠けていたように感じられました。あと、サブタイに毎週のように料理名を入れる必要はなかったかとも思われます。

ところで前作に出ていたこの子たち、砂川智の弟と妹という設定なのですが、

ちむどんどん砂川旭(野原壱太)  ちむどんどん砂川サチ子(浅田芭路)

それぞれの名前を見て、気づいた方もいるかも知れません。浅田さんはもちろん今作の舞の子供時代、そして野原さんはやはりこの作品で、五島の浦家の長男の一太を演じています。実は私は前作は子供時代を観ていないせいもあり、後から知ったのですが、2作品続けての出演だったのですね。

それから既にご存知の方も多いでしょうが、前作『ちむどんどん』はスピンオフが、それぞれ賢秀と歌子が主人公で制作され、11月に放送予定で、内容はどうもラブストーリー的なもののようです。正直言って、あまり食指を動かされません。大野愛とか矢作が主人公なら、観てみたいと思いますが。

それとこれは、東京制作(AK)と大阪制作(BK)の違いと言うべきものですが、AKの場合はファンブックが発売されるのに、私が知る限りBKにはそれがありません。それぞれで分担してやっているのであれば、条件は同じにするべきでしょうし、スピンオフを作るのであれば、例えば『まんぷく』のそれなども観たかったなと思います。私はBKの方が面白いと感じているせいもあって、こういった現状にはいささか納得しかねるものがあります。


飲み物-注がれるコーヒー



[ 2022/10/24 01:00 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

朝ドラと小檜山氏note記事 2

それから小檜山青氏のnote記事関連です。当初は、特に五島の描写には肯定的だったのに、舞が東大阪に戻る辺りから、やけに否定的または批判的な記述が目に付くようになりました。この動機付けなら五島は要らなかったとまで書かれていましたが、五島で舞が何を学んで何を得たかを理解していれば、とてもそういうことは書けないのではと思うのですが。

https://note.com/54seikobi85/n/n96eb02aff15b
展開が読めるっちゃそうですね。
・浩太は飛行機の夢を諦めた……
・舞が五島に行く前は順調だった工場もピンチ!
・夢を捨てて工場とったのになんでや!
せや、お父ちゃんの夢を娘が引き継いだろ!
そういう動機付けやな。五島のばらもん凧は後付けで、当初はこう言うプロットで進めていたのかもしれない。展開が強引やで。

お父ちゃんが飛行機作りを目指していたのを知ったのと、五島での体験は全然別物なわけです。まず五島で祖母の言葉、そしてあの凧揚げを通じて自分に自信を持つようになり、帰りに五島で何度か見た飛行機に乗り、さらに父の夢であった飛行機作りと、工場が窮地に追い込まれていることを知って、飛行機を作ってお父ちゃんに元気になって貰おうと考える、普通にドラマを観ていたらこういう流れになるはずなのですが。

あと「展開が強引やで」とありますが、正直言って、小檜山氏の発想の方が強引に見えて仕方ありません。

謎の詩人ですが、彼の詩はたぶん、よろしくないと思う。どうにもならない思いを詩に託すという感じがないんですね。
『鎌倉殿の13人』で、源実朝が説明できない思いを歌に託した解釈を見たあとだとより一層辛い。

詩人だけでなく古本屋の店主でもあります。貴司への説明で皆がパーティーをやっている間に、海の底へ行って花をつかみ取ると言っていることそのものが、彼自身のどうにもならない思い、もどかしさの裏付けとなっているのではないでしょうか。時代や立場こそ違えど、実朝と同じように心情を吐露しているわけでしょう。
あと貴司も詩集を立ち読みしながら、
「これ読んでたらな、ずっと思てたのに言葉にでけへんかったこと、代わりに言うてもろた気ぃしてスッとすんねん」
と言っていますね。

登場人物全員が説明台詞全開

説明しなければわからないこともあるし、しかもこの朝ドラではタイミングよく説明されているから、かなり腑に落ちます。

大阪弁のイントネーションで出来がわかりますわな。
いかにも「大阪弁やで!」というつくりもんめいたものだとマイナス。

何だか失礼な言い方だなと思います。小檜山氏が求めている大阪弁とはどのようなものでしょうか。あとこの場合、舞台が東大阪ですから、厳密に言えば河内弁ですね。
で、その一方でこれはネイティブのことなのでしょうが、「ネイティぐ」とあって未だ直されていません。有料記事ならこういう部分をもう少しチェックしてほしいです。

それとどういうわけか、悠人がお気に召さないようです。

『ちむどんどん』のにーにーは許す。
しかし、悠人はゆるさん。もうお前だけは不倶戴天の敵とみなす。
以下、毒々しいことになるので有料エリアにするわ。

有料エリアでしか書けないことというのは何なのでしょうか。そしてどこが不倶戴天なのでしょうか。そこまで小檜山氏が激高する理由がわかりません。しかも、賢秀ニーニーは許すのに悠人は許さないとは、何とも気の毒な話です。一体まだ小学6年生の彼が、どんな理由で逆鱗に触れたのでしょうね。

https://note.com/54seikobi85/n/nc866b6f8d744
久留美の父が『カムカム』ジョーリアル版みたいなのは、今日評価できるところなんですけど。

『カムカム』のジョーさんは、原因不明の病気で演奏ができなかったと思いますが、こちらの佳晴さんはケガで現役を引退せざるを得ず、やめる理由がまるで違います。しかもその当時のラグビーは一応アマチュアリズムしか認められておらず、引退後の保障は不十分だったと言えます。恐らく会社に残ることもできず、一から出直すことを迫られていたのでしょう。

それは愛する娘が父を励ますためにちまちま頑張っていること。舞はチアリーダータイプ、朝ドラヒロインの王道です。NHK大阪はこういうキャバクラにいたらモテそうな女の子描写に定評あるから、受け入れられるんでないの。

これもまた随分と失礼な言い方ですね。舞は父を励ますのもさることながら、自分も好きだから飛行機を作っているのですけどね。それとキャバクラとどう関係あるのでしょうね。ちなみにキャバクラと言えば小檜山氏=武者さん、嫌いな大河の妓楼をキャバクラ呼ばわりしていましたね。

しかし……母のめぐみは苦労しても黙って耐えるしかなくて、ああも大掛かりなことをしてやっと認知されたのに。父の苦悩はホイホイ察知されて、励ますために飛行機作りまでして。

「母のめぐみは苦労しても黙って耐えるしかなくて、ああも大掛かりなことをしてやっと認知された」
とありますが、五島行きのことでしょうか。そもそもめぐみは「認知されたくて」五島へ行ったのでしょうか。そして舞にあれこれ口出しをするから、一旦自分だけ東大阪に戻り、それが功を奏したのではないでしょうか。

あとお父ちゃんは工場経営者であり、自分の家族と従業員、そしてその家族の生活に責任を取らなければならない立場です。それも「ホイホイ」察知されてなどいませんし。舞は、飛行機の作り方をなかなか教えて貰えず、遊園地にも行けないため、お父ちゃんは忙しいんだと悟ったのではないですか。

それと「励ますために飛行機作りまでして」は舞のことですが、この場合主語は「父の苦悩」です。ならば
「父の苦悩は察知され、愛娘から飛行機まで作ってもらえた」
とでも書かないと意味が通じないのではないでしょうか。

https://note.com/54seikobi85/n/n6ea0b3b0159a
五島で動機付けをしたと思ったら、翌週はお父さんをチアリーディングしているじゃないですか。ろくに舞の心情も勉学も描かれないまま、大学進学したと語られるわけで。

舞はお父さんの前で飛行機を作りたいと言っていますよね。それが最大の動機になったのではないでしょうか。そして、彼女の飛行機作りの勉強は、大学の航空工学の受講から始まるのではないかと思いますが。

そして阪神淡路大震災をすっ飛ばすとは思いませんでしたね。今後、そこをそれこそ『おかえりモネ』のように回顧するならよいのですが。

まずこの阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)について知っておく必要があるかと思います。この震災では、兵庫県の神戸市を中心とした東部の、それも瀬戸内側と淡路島のダメージが最も激しく、震度6から7の揺れを観測しています。一方大阪は震度4で、無論揺れを感じてはいますが、神戸ほどひどくはありませんでした。寧ろ京都の方が揺れたかも知れません。震災を描かなかったのは、ひとつはそれもあるかと思います。無論これが今後、何らかの形で登場する可能性も捨てきれませんが。

阪神淡路大震災を扱った朝ドラとしては、1997年の大阪制作の『甘辛しゃん』がありますね。


飲み物-パブのビール2
[ 2022/10/23 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第3週「がんばれ!お父ちゃん」第5話

第3週第5話(第15回)です。この回で舞は大人になり、福原遥さんが初登場です。


舞と久留美の飛行機が完成した。日曜日に飛ばそうということになるが、久留美は父佳晴は飛行機はあまり好きでなく、嬉しく思うかどうか不安そうだった。貴司は、一生懸命作ったのだから嬉しいと思うでと言い、舞もうなずく。

舞は父浩太に、今度の日曜日見せたいものがあると言いつつ、何であるかは秘密で、学校へ来てくれと言う。それは楽しみやなと浩太。舞は結城にもこのことを知らせ、笠巻も誘ってくれと頼む。もちろん笠巻にも飛行機のことは内緒だった。

その頃久留美は家で料理をしていた。久留美の表情が明るいのを見て、何かええことあったんかと尋ねる佳晴。久留美は舞と飛行機を作ったと言い、今度の日曜に飛ばすから見に来てくれとせがむ。行ってええんかと佳晴、来てほしいねんと久留美。そして久留美はオムライス作りに戻るが、佳晴は手伝うと言って卵を混ぜる。

舞は悠人の部屋に行って、日曜日ピクニックをしないかと誘うが、悠人は、自分には目標があるから遊んでいる暇はないと素っ気ない。ちょっとぐらいならええやんかと言う舞に、お父ちゃんみたいにちっちゃい工場でネジ作んのは嫌や、そのために東大行くんやと悠人。舞はお父ちゃんにも夢あるんやで、いつか飛行機の部品を作りたいんやて、せやから頑張ってんと言う。

そして舞は部屋の隅に置かれたばらもん凧を手に取る。これ怖いねんと悠人。しかし舞はおばあちゃんが、どんな向かい風にも負けんと強くなれってと言ったこと、さらに、私お兄ちゃんも応援してることを告げて、凧を兄に押し付けて出て行く。改めて凧を見つめる悠人。

日曜日。舞、久留美そして貴司が校庭で待っていると、舞の両親と結城、笠巻がやって来る。子供たちと挨拶を交わす大人たち。そして舞は自慢げに、飛行機を浩太に見せる。驚く浩太に、舞ちゃんが自分と同じことに興味を持ってくれているなんて、社長嬉しいでしょと結城。手先器用なとこお父さんに似てるわと笠巻。そして久留美の父佳晴もやってくる。

皆が揃ったところで、舞と久留美は飛行機を飛ばす。飛行機は旋回しながら空を舞う。これには大人たちも喜び、そして皆がいる向こう側では、悠人が一人座って飛行機が飛ぶのを眺めていた。「よう飛ぶなあ」と浩太、「ホンマですなあ」と佳晴。佳晴が嬉しそうなのを、舞と久留美も喜んでいた。

納品した試作品の結果が出る日がやって来た。めぐみは電話が来たことを浩太に伝え、浩太は笠巻と結城を共に2階へ行って電話に出た。「ありがとうございます」の次に「ほなすぐ伺います」、皆に緊張の色が走る中、浩太は言う。

「よう出来てるて」
「すぐに量産に取りかかってくれて!」
浩太は皆に礼を言い、これからもどんどん新しいことにチャレンジしていこなと皆を鼓舞する。4人とも嬉しそうだった。

夕食の時、浩太は悠人と舞に、2人にも心配かけたなと言い、お父ちゃんこれからも頑張るから、悠人も舞もやりたいことやったらええと言う。「何も心配せんと、勉強し」とめぐみ。悠人は東大へ行くと言い、舞は飛行機を作りたいと言う。
「ほな、お父ちゃんと一緒にジャンボジェット飛ばそか!」と浩太。舞は乗り気だった。

浩太は舞をある場所へ連れて行き、ここは魔法の場所やでと言う。そこは飛行機を間近で見られる場所だった。頭上を通り過ぎるジェット機を見て、舞は大喜びする。

2004年4月、舞は18歳になっていた。部屋にはあの時の飛行機も五島での記念写真も、そしてばらもん凧もあった。航空工学を学ぶことになった舞は、工場の2階の事務所へ行く。浩太が経営する岩倉螺子製作所は従業員18名となって、2つの工場があった。悠人は地元の名門中高を経て東大へ行き、今は就活真っただ中のはずだった。

しかしめぐみが何回電話しても悠人は留守だった。舞はめぐみが玄関に忘れていた携帯を届ける。悠人を心配するめぐみ、顔見て安心したいんやなと言う舞。そして舞は大学へ向かい、友人に会う。入るサークル決めたかと言われ、まだと答える舞に友達は一緒に回ろうと言う。

もう1人加わって3人となり、多くのサークルが勧誘をする中、舞は、飛行機に興味ないですかと言われ、チラシを貰う。2人の友達は飛行機に興味はないものの、チラシを配っていた学生がかっこよくないかと言い、3人でその人力飛行機サークル、なにわバードマンを案内してもらう。それが舞の運命の出会いになった。


飛行機が出来上がり、日曜日に校庭に行って飛ばすことになります。久留美は飛行機を作ったと父佳晴に話しますが、舞は浩太には黙ったままで、結城に笠巻も誘って来てくれるように頼みます。しかし悠人は行きたがりません。しかも舞の部屋には目立つ場所にあるばらもん凧が、悠人の部屋では片隅に押しやられたままです。舞はそれを悠人に持たせ、どんな向かい風にも負けるなと言う祖母の言葉を伝え、自分も応援していると言って出て行きます。

今度は飛行機はうまく飛びました。皆笑顔で、何かがふっきれたような印象さえあります。そして悠人も、遠く離れたところからこの有様を眺めていました。そして浩太がいわば社運を賭けて作った特殊ネジ、量産してくれと依頼が来ます。辛くも窮地を脱した浩太は、子供たちに心配かけたなと言い、2人にやりたいことをやれと言います。

舞はこの時飛行機を作りたいと言い、さらに浩太に連れられて行った場所で、間近に飛行機を見ることができました。その10年後、彼女は大学生となって航空工学を学ぶことになります。夢への第一歩です。そして友達とサークル選びをすることになりますが、これが如何にも新歓といった光景です。そしてたまたまチラシを渡された「なにわバードマン」と言う、人力飛行機を作るサークルに舞は興味を持つことになります。

悠人は就活の真っ最中のようです。あの後念願の名門校に入り、東大に入学したのでしょう。妹の舞が手渡したばらもん凧も、何か効果があったのでしょうか。「お兄ちゃんを応援している」の言葉、そして舞の飛行機がうまく空を飛んでいるのを見て、悠人も何か思うところがあったようです。

ところで久留美ちゃん、この間レシピを書き写していたオムライスを作っていましたね。あと飛行機を作っている「秘密基地」、デラシネの部屋の片隅に、ジュースが入ったコップが3人分あるのですが、あれは八木さんがご馳走してくれたのでしょうか。


飲み物-ティーカップと紅茶
[ 2022/10/23 00:00 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 77その2

『武将ジャパン』大河コラム、後半部分の記述への疑問点です。尚『舞いあがれ!』の21日放送分は次回になります―と言うか、20日放送分のを21日に投稿しているため1日ズレます。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第39回「穏やかな一日」 - BUSHOO!JAPAN
(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/taiga/kamakura13/2022/10/17/171451


まず鶴丸に諱を与えるシーンですが、

1.平家一門は滅びたわけでもありません。
日本各地に落人伝説がありますが、そうではなく鎌倉に来ている者もいました。あえて平家のものを近くに置くことで、源平合戦ははるか昔のことだとアピールしたいのでしょう。

「平家のものを近くに置く」のではなく、「近くに置く者に平を名乗らせた」でしょうね。
ところで武者さん、今年の春ごろ平氏と平家の違いがわかっていないと思われる描写がありました。平氏とは平の氏を持つ人々の総称(ついでながら畠山重忠も平氏)、平家とは特に、清盛の一族を指すのですが、何かごっちゃになっていましたね。

あと「そうではなく」もなぜ「そうではなく」なのかが不明。西日本でなく、東国に向かった落人もいたと言いたいのでしょうが、この人の文章は、あるいは故意なのかも知れませんが曖昧過ぎです。

2.美談に思えます。出自不明の平盛綱を鶴丸にするというのはよい工夫です。
八重の思いが詰まった、まるで千鶴丸の生まれ変わりのような人物が、こうして泰時を守るためにそばについて出世するのも素敵ですよね。
しかし、今の義時は、ただの美談を生み出すほど清らかではない。

これ「美談」でしょうか?確かに八重の思いがつまったと言うか、八重は鶴丸を助けたが、それと引き換えに八重は命を落とした、その意味で義時に取っては何かと忘れられず、無視もできない存在ではありますが。

3.これは綱をつけた番犬を作る過程でもある。
恩義を感じさせ、いつまでも我が子を守る番犬に育ったら美味しい。死ぬ気で命令を果たす忠実な番犬は何より有用ですし、義時はうまいやり方を思いつくものです。

どうも義時が
「太郎の命綱となってほしい」
と言ったのを曲解しているように見えます。武者さん、これ以外にも犬に関連する言葉をあちこちで使っていますが、誰かに使われる人物は皆「犬」なのでしょうか。妙な所で、「王家の犬」を引きずっていないでしょうか。
この後の義時と義村の会話で、義村が面白くなさそうな顔をするシーンでは、

頼朝より近いし、操ることはできるはず。自分が真っ先に泥を被りたくないから、汚い仕事は分けあって、持ちつ持たれつやって行こうと思っていた。
それなのに、いつの間にやら、義時の番犬になってしまっている。これほどの屈辱はない。

実朝が褒美を取らせるシーンでも、

実朝は北条時政の企みを防いだ褒美を取らすと言います。
「……ありがたき幸せ」
頭を下げながら、そう返す義時。
この瞬間、鎌倉殿もこの男の飼い犬になりました。

それから以前、畠山の重忠の乱を、朝廷の番犬の喧嘩呼ばわりしていたこともあります。どうも、ひとを犬呼ばわりしたがりますね。一方本物の犬関連で騎射三物の「犬追物」、これは馬から犬を射るのですが、犬が傷つかないように鏑矢を使っていました。しかしそれを「犬を射殺す、野蛮だ」と書いていましたね。スクショ取っているから後で確認してみます。

4.「変わっちまったよなぁ、鎌倉も、お前も……」
義盛がそう嘆くのも無理ありません。
思えば序盤において、彼らの娯楽は狩猟でした。誰も和歌なんて詠まない。蹴鞠も未知のものでした。
広元はその話を聞き、絵に描いたような坂東武者だと感想を漏らします。

「誰も和歌なんて詠まない。蹴鞠も未知のものでした」
先日も書いていますが、和歌も蹴鞠も限られた人々のものであり、この義盛に取ってはどちらも縁遠いものです。また義盛でなくても、どれだけの御家人が和歌や蹴鞠を嗜んだでしょうか。この場合変わったと言うのは、かつての親友だった義時がいつの間にか権力の座に座り、一介の御家人である自分から遠い世界へ行ってしまったと言うことでしょう。

5.現在放映されている朝の連続テレビ小説で、長崎五島列島の「ばらもん凧」が出て来ました。
その図柄は、武士が魔物に立ち向かうというもの。武士の世が終わっても、日本では子供の生育を祈る際に武士を掲げます。
それだけ根深く精神性が根付いてしまった。
そういう根源を、この義時という怪物が吐き出そうとしているようで、あまりに深い。

なぜかここで『舞いあがれ!』。ばらもん凧の意匠ですが魔物でなくて鬼ですね。元々男の子の節句にこの凧は揚げられていたわけですし、武士の強さを今の世に伝えるのは別に悪くはありません。端午の節句の武者人形しかりです。
ちなみに祥子ばんばによれば、ばらもん凧はお侍さんが果敢に鬼に立ち向かうように、
「どがんことにも負けん、強か人になってほしかちゅう願いば込めっとさ」
という意味があります。

それから武士が全般的に精神性を重んじるのは、江戸時代になってからですね。

6.そんな善哉に、政子は何やら見せたいものがあるようで、手の空いた義村と義時が話し始めます。

と言うより、あの2人に話をさせたくてあのようにしたとも取れます。そして、善哉を御所に連れて来なさいと政子が言うところですが、

7.しかし、やはり政子は甘い気がします。もっと突き放してもよいかもしれない。こういう対応をしていると、頼家は罪なくして死んでしまった人のように見えてくる。
御所にも愛着が湧く。
なぜ御所の一番高い座に自分がいないのか?
将来、そう思ってしまうかもしれない。
頼家は罪ゆえに死んだ。
お前も罪人の子であり、実朝とは違う。
厳しくとも、その辺をハッキリと認識させた方が良いかもしれません。

ここの部分ですが、この後にこういう記述があります。

時房がこんな風に説明します。
「寂しいお方でした。あのお方のお心を知ることは誰にもできなかった。悔やまれてならないのです。お側にいながら何の支えにもなってさしあげられなかった。いらっしゃいますか。心を開くことのできるお方が」

武者さん、これは実朝関連で引用しているのですが、この時房のセリフを読む限り、頼家は果たして罪人だったのかとも思われます。確かに反抗し、暴走した人物ではありますが、それとはまた違うのではないでしょうか。政子が善哉に憐憫の情をかけたくなるのも、わからなくはありません。先日の分にも似たような記述がありましたが、武者さんは政子にも暴走してほしいのでしょうか。どうもそう感じられてしまうのですが。

8.家族間で本気の殺し合いを想定しているんだとしたら、そりゃあ、のえだって辛気臭いと思うでしょうよ。
八重や比奈のように、腹を割って愛し合うことができなくなっているのは、誰のせいなのか。
もはや義時の人生そのものが地獄のようで、おそろしいことになってきました。

義時も3人目の妻であり、それこそまだ若い頃、八重に対して心を開いたようにはもう行かなくなっています。それと本気の殺し合いなど、この時点で義時は想定しているでしょうか。権力を握ること(そうしないと鎌倉がうまく行かない)には執着しているでしょうし、ならば義盛、ひいては実朝を牽制したがるのも無理からぬ話です。

9.義時がお手本にしたロールモデルは推察できます。
曹操です。
『三国志』でおなじみの曹操であり、「乱世の奸雄」とも称されますね。
曹操は自分の悪名くらい気づいています。

ここでまた漢籍。武者さんがどう思おうがいいのですが、それ以前にこのドラマに関してもっと書くことがあるのではないでしょうか。

10.今流行しているからBLを入れたとか、そう宣伝していた『西郷どん』とは比較にもならない。単純なものではない。東洋的な美学もあれば、多様性への配慮もあります。

『西郷どん』の中園ミホさんは、BLに言及してはいますが、「今流行しているから」と言ったでしょうか。制作発表時の記事で、中園さんはこう説明しています。
「中園氏は「林さんの原作はいろんな愛にあふれています。島津斉彬との師弟愛、家族愛、男女の愛、ボーイズラブまで(笑)。ラブストーリーもたっぷり散りばめられているので、一年間、テレビの前の皆さんに『西郷どん』にどっぷり惚れていただきたい。上野の銅像とは全く違う西郷像になると思います」と自信をみなぎらせた」
https://www.oricon.co.jp/news/2080906/full/

「色々な愛がある」と言い、最後に「ボーイズラブまで(笑)」とあるのを見ると、半ばジョークとも言えそうです。実は私も最初は半信半疑で、始まるまでどうなるかと心配で批判もしましたが、案ずるより何とやらで結局好きな大河となりましたね。どちらかと言えば吉之助と正助(一蔵)はバディ的ではありましたが。

あとBLは『八重の桜』でも言われていましたね。それと『鎌倉殿』の「多様性への配慮」て具体的にどういう部分でしょうか。

11.往年の名作大河といわれるものでも、いま見返すとヒロインの味噌汁パワーだの、胡散臭い描写が目につきます。
そうならないためにも、ジェンダーにおいて進歩が必要なのです。

以前も『利家とまつ』の味噌汁がどうこうと言って来て、また引っ張って来ていますね。確かに味噌汁が解決手段とも言えましたが、ならば私も言わせていただきたい。こちらは朝ドラですが、経営が行き詰まった飲食店を経営していたヒロインの前に、見知らぬ人物が豚肉を持って現れ、それが解決手段になった作品がありました。あれは「ヒロインの豚肉パワー」と言うべきでしょうか。しかもあの時、ヒロインは自分で肉を探すこともなく、たまたま来た人物に貰ったのでしたね。

それとまつの味噌汁とジェンダーとどういう関係があるのでしょうね。武者さんは気に入らないと何でもジェンダーを乱発したがるように見えます。

12.三谷さんならば、都合がつく限り何度でも大河を手がけて欲しい――私はそう思います。

個人的に、三谷さんはこれで一区切りでいいかと思います。ご自身でも「これが集大成」と語っていたわけですし、ちょっと矛盾するシーンもありますし、そしてやはりこれは、三谷さんのファンに向けられたと思われる部分が大きいです。その意味で、映画もしくは舞台的かなと思います。

あと他にも『青天を衝け』批判だのゲースロだのが総評に出て来ますが、いつもと同じようなことですので省きます。


飲み物-ウイスキーロック
[ 2022/10/22 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『舞いあがれ!』第3週「がんばれ!お父ちゃん」第4話

第3週第4話(第14回)です。


舞がデラシネで飛行機を作っている頃浩太はうめづに行き、友人の曽根に頭を下げて金型を作って貰うことにする。曽根はやはり友人の古田や長井と食事をしていた。曽根は図面を見てややこしいと言うものの、新しい仕事をやろうと言うのはええこっちゃと励ます。曽根は浩太の父にも世話になっていた。しかし納期まで3週間と聞いて、無茶やと声を荒げる。

舞は学校で久留美に、放課後一緒に遊ぼうと声をかける。自分以外には貴司しかいない秘密基地だと言う。それはデラシネのことだった。そこで久留美は、料理の本を見ながらオムライスの作り方を書き写していた。料理するんやと感心しながら、舞は飛行機を作る。難しそうやなと言う久留美に、お父ちゃんを元気にするために、好きな飛行機作りを頑張ると舞は答える。

今お父ちゃんが元気ないと言う舞だが、久留美の父佳晴仕事を探すものの全然なく、やはり元気がなかった。そんな久留美に舞は、飛行機を作たないかと持ちかけ、貴司にも同じことを言うが、貴司いわく
「うちのおとん、あれ以上元気にしてもな」
実際貴司の父勝は普段からテンションが高かった。久留美は舞から飛行機の作り方を習う。

工場に曽根がやって来た。こないな無茶今回だけにしといてやと言いながら、曽根は金型を渡す。一方で舞は竹ひごの曲げ方を久留美に教え、骨組みに紙を貼ってプロペラを付け、飛行機が出来上がった。出来栄えに満足した舞は、明日飛ばしてみようと言い、貴司も久留美もうなずく。

翌日舞と久留美は、休日の学校で飛行機を飛ばすものの、あまりうまく飛ばなかった。この時舞は、久留美を初めて久留美ちゃんと呼んでしまい、「望月さん」と呼んだ方がいいかと尋ねる。どっちでもええよと言うことで、舞は彼女を久留美ちゃんと呼ぶことにした。しかし貴司も含め3人は、なぜうまく飛ばないのか疑問に思い、舞は工場の若手従業員結城に、お願いがあると言って耳元で何かを囁く。

結城はデラシネを訪れる。外では八木が貴司と、秋のあじさいとかたつむりも詩やなと話していた。結城は中に入り、舞と久留美の飛行機に感心するが、飛ばしてもすぐ落ちると舞が言う。飛行機なら社長の方が詳しいと言うが、お父ちゃんは今忙しい、こっそり作ってびっくりさせたいと舞は言う。結城は飛行機を手に取り、主翼の形が悪いんちゃうかなと言って、主翼の両端を反らせる。

工場では曽根が作った金型で試作が行われたが、まだまだだった。特殊ネジの試作は尚も続いた。やがてネジの納期が近づき、ようやく完成度を増して来たが、肝心なところで機械の調子が悪くなってしまう。浩太はうめづへ走り、店内にいた古田に助け舟を求めるが、古田は急ぎの仕事があるから明日にしてくれと断る。しかし納期は目前で、浩太は会社が開くぎりぎりまで粘ってネジを完成させるつもりだった。

それでもしかし古田は首を縦に振らず、浩太は諦めて出て行く。そこへ貴司と舞が入って来る。舞はお好み焼きを買いに来ており、古田のそばで待つことにして、古田に挨拶をする。

勝は飛行機の話を始め、父親を励ますために可愛い娘が飛行機を作っている、ええ話やなと言い、雪乃もこんなええ話を聞いて、万が一何にも感じへん人がおったら人でなしやなと言い、古田に圧力をかける。私それくらいしかでけへんしと舞は言うが、勝と雪乃はさらに大げさな口調になり、ついに古田は席を立って工場へむかう。

ネジが完成した。朝一で納品すると浩太。一方舞は夢の中で飛行機を飛ばしているかのように、「よう飛ぶなあ…」と寝言を言っていた。

父と子、それぞれの試行錯誤が続きます。特にネジの方は試作に試作を繰り返し、やっと完成に漕ぎ付けたら、今度は機械の調子がおかしくなります。そして舞の飛行機も、完成はしたけどなかなか飛ばず、舞が「章にいちゃん」と呼ぶ結城が、主翼を少し反らすようにとアドバイスします。

そして貴司はと言えば、デラシネに入り浸って詩集を読みふけっています。この貴司と八木、何となく相性がよさそうです。詩に自分の言いたいことが込められていると感じるのは、貴司も八木も同じでしょう。さらに、『鎌倉殿の13人』の実朝の歌にも同じことが言えそうです。

うめづでの浩太の仲間、古田が注文したのはトルネード焼きですね。ちょうど野茂英雄氏がドジャースに移籍した頃のようです。この辺りの時代背景も考えられています。そして機械の調子がおかしくなったと、浩太がまたも走り込んで来ますが、古田は相手にしません。

そこで勝と雪乃が、古田の隣にいた舞の飛行機の話を始め、古田に浩太の手伝いをさせるように圧力をかけて行きます。先日もそうでしたが、こういう雰囲気作りがなかなかよろしいです。

その舞は、今まで望月さんと呼んでいた久留美を初めて「久留美ちゃん」と呼びます。これによって、2人の距離が縮まった印象があります。そしてお父さんが元気ないのなら飛行機を作ったらいいと言いますが、それぞれのお父さんの困っている事情、少しばかり違うようではありますが、この年頃の子供らしくもあります。


ところで言うまいと思えど…ですが、前作とは「熱を出しやすい女の子」、「料理」、「出産」、「宴会」、「遠距離の移動」などなど何かと共通項が多く、従ってそれぞれの比較もされやすくなっています。無論時代は多少異なりますが、全く違う時代と言うわけでもなく、特に時代考証なども含め、いずれも今作の方が私は納得できます。

そしてこの回で私が感じたのは、経営者の在り方でした。無論業種は異なりますが、「ちむどんどん」のお客が入らなくなり、最終的にたまたまやって来た清恵の豚肉で解決して、店を再開した暢子と、ネジがなかなか作れなかったものの、仲間と従業員の力も借りて何とか乗り切った浩太、経営者として頼もしく感じるのはやはり後者の方です。

それと1つ前にも書いていますが、小檜山氏の朝ドラ記事が、段々批判傾向を強めています。元々大阪制作が気に入らないようで、それはあらかじめ想像しえたことですが、どう考えてもこれはないだろうと思われる記述も目につきます。これは機会があれば、また書きたいと思います。あと小檜山氏が『ちむどんどん』を褒めたのは、ご本人と暢子の間に共通点があるからのようにも思えます。


飲み物-エスプレッソ2
[ 2022/10/21 19:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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