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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『鎌倉殿の13人』第36回「武士の鑑」あらすじと感想-1

『鎌倉殿の13人』第36回「武士の鑑」前半部分です。今回からあらすじを少し短めにしています。


実朝の花押入りの下文により、御家人たちは畠山追討に乗り出す。武蔵で兵を調えているのがその理由だと時政は言い、三浦義村や和田義盛に爺様の仇討ちができると持ちかける。そして時政は早速息子重保を由比ヶ浜におびき出そうとし、自分が出て行くと怪しまれるため、娘婿の稲毛重成にそれを命じる。うまく行けば畠山の後釜に据えると言われた重成は、この策に乗る。また時政は、重保は殺すなと命じていた。

しかし義盛はどこか複雑な思いだった。義村の弟胤義は、義時に伝えなくていいのかと尋ねるが、板挟みになって苦しい思いをするだけと義村はあっさりと答える。一方義時は時房からこのことを聞き、ほぞをかむ思いだった。するとそこにひょっこり泰時が現れ、のえのことを話そうとするが、出直せと言われる。その後泰時はのえとすれ違うが、のえは悪阻のようだった。その頃重忠は鎌倉へ向かう。

実衣は畠山は謀反を企んだと言うものの、実朝は下文を取り消したがる。しかしそれは自らの威信を傷つけることでもあった。義時は重忠を、鎌倉殿と話すために呼び寄せたと言い、実朝は重忠への恩を忘れていなかったが、その頃由比ヶ浜には重保が謀反人を討つべく駆けつけていた。しかし謀反人とはお前たちのことだと言われ、手向かいしなければ命は取らぬと言われるものの、重保は太刀を抜いて斬りかかる。時政は重保が殺されたことをを知って悔やむが、義村はこう答える。
「やらなければ、やられていた」

一方重忠は重保のことを知ったのか、二俣川の手前まで来てそれ以上進もうとしなかった。りくはすぐに兵を差し向けるようにと言う。このまま引き下がれば戦に、このまま進めばその気はないということだった。向こうが戦をする気がないのなら、戦っても無駄だと義盛は言うが、りくは畠山は謀反人だとの姿勢を崩さない。時房は政範を失った無念はわかるが、すべてを畠山に押し付けるのはよくないと忠告するもの、りくは政範がああいうことになって、腹の底では笑っているのだろうと頑なに言い張る。

その時泰時が来て、重忠が鶴ヶ峰に陣を敷いたようだと伝える。そこは敵を迎え撃つには格好の場所だった。義時も義村も義盛も、あいつは死ぬ気だと言い、だったら望みをかなえてあげようとりく。時政は妻にそれ以上口を挟むな、腹をくくった兵は強いと諭す。義時は父に、自分を重忠討伐の大将にしてくれと願い出るが、それは戦をしないためのものだった。義時は時房に、御所に残って時政を見張るように言う。そしておじけづく泰時に義盛は、自分を見て学ぶようにと言う。

時政はりくへの先ほどの言葉を詫び、りくは自分は戦の心得を知らない、的外れなことも言うと自らの行動を弁明する。時政は御所で実朝を守るつもりだった。また政子は重忠の謀反には懐疑的だったが、執権である時政がそう言う以上どうしようもなく、義時は政子に、いずれ腹を決めていただくことになるかも知れない、つまり、時政の執権職からの追放を暗示するようなことを仄めかした。

武装して鶴ヶ峰を目指した御家人たちだが、重忠から一望できる場にいてはひとたまりもなかった。しかも重忠は華々しく散る覚悟のようだった。義時はまず矛を収めさせると言うが、その役目は義盛が引き受け、義村も同意する。それでもらちが明かない時は、腕相撲で勝負すると義盛。その頃足立遠元は、時政が恐ろしいと政子に直訴していた。その遠元は目元がけいれんしており、所領に戻って休むことを政子は提案して、長年伝えてくれたことへの礼を述べる。

義盛は説得に行った重忠にやけになるなと言うが、重忠は筋を通すだけだと言い、北条のやりたい放題で、武蔵を奪い、息子に濡れ衣を着せたうえ、自分も義時の言葉を真に受けてこのざまだと言う。そして重忠は「戦など誰がしたいと思うか」と叫び、ここで退けば畠山は臆病者となる、戦い抜いて畠山の名を歴史に刻むと言う。

もう少し生きていれば楽しいこともあると義盛は言うが、今の鎌倉で生きるつもりはないと言い、さらに重忠は腕相撲も断った。結局戦で決着をつけることになり、義時は重忠を謀反人として討ち取るための命令を下す。義盛は視野が狭まっている重忠に対し、脇から攻めると言うが、そのことは重忠に見抜かれていた。

義時は功を焦らず、戦がどのようなものか見て置けと泰時に言い聞かせるが、泰時は怖くないのかと父に尋ねる。義時は言う。
「敵は畠山重忠だぞ、怖くないわけないだろう」


この畠山討伐ですが、結局平賀を討てない以上、畠山を討つという方法を選択せざるを得なかったとも取れます。しかも北条は、比企のいない武蔵を欲しがってもいました。鎌倉幕府と江戸幕府の違いは、時代的背景もあり、絶対的な力を持つ支配者が、自分の支配下にある武士集団を、法で持って統べることができるかできないかの違いもあったのですが、いずれにせよ幕府ができて日が浅い内は、こういうこともまた起こりえたと言うべきでしょう。

和田義盛が重忠は見栄えもいいし頭も切れる、自分と同じ匂いを感じると言っていますが、それはちょっと違うような気がします。無論義盛の風貌もある種のインパクトを感じさせますし、彼ならではの役割があるのも確かです。しかし義盛がそれなりに老けた雰囲気であるのに比べ、重忠はあまり変わりませんねーこの時既に40代なのですが。

足立遠元、もう1人の武蔵の御家人であるわけですが、どうもこの人はあまり脅威とはなっていないようで、政子もそれとなく引退を勧めます。

りく。男たちの中に混じって、とうとうと自らの持論を述べる辺りは、シェークスピア劇に似た物を感じさせます。彼女が畠山を討てと言うのは、政範可愛さゆえの畠山への私怨をも感じさせますが、前出のように平賀を討てないのであれば、この場合畠山が、いわばスケープゴートとならざるを得ませんでした。無論義時が出陣前に政子に話したように、時政が執権の座にいるのもまた問題視されてはいます。ただ義時が執権の座についた後も、御家人粛清は続いてはいますが。

しかし義盛の腕相撲云々、確かに腕相撲で決着がつけばベストなのですけどね。それと泰時は、かなり戦に対して怯えがあるものと見えます。それとのえの件は一体何なのでしょうか。


飲み物-グラスに入ったビール
[ 2022/09/20 01:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第24週感想-1

第116回で気になった点です。

  • 健彦が2歳になった時歌子がやんばるに戻る
  • 暢子は子供を店で遊ばせるの?(個人的に苦手です)
  • なぜ多江と重子が子守当番?
  • なぜか人前で歌えるようになっている歌子
  • なぜかスナガワフードの拠点をやんばるに移す智
  • 「ニーニーの仕送りのおかげで借金完済」
  • 和彦の「良子」呼ばわりに違和感
  • 健彦を見ている暢子が母親らしくない(と言うか全然成長しているように見えない)
  • 智と歌子の恋愛パートに尺を取りすぎ
  • 暢子は畑に初めて来たかのような口ぶり

まず歌子がやんばるに帰った件、結局三線が認められるわけでもなく、智との結婚に至るわけでもなく、単なるお手伝いさんだったということでしょうか。それと店の中で健彦を遊ばせるというのもどうかなと思います。ホールは、あくまでも食事をするお客さんがいる場所ですからね。あと「お店は大繁盛」というのも、ベタな展開だなと思います。それも猪野養豚場のおかげではあるのですが。

そして多江と重子が子守をするという設定。特に多江は、わざわざ鶴見から来て子守をしているのでしょうか。彼女は三郎との間に子供がいたはずですが、その子たちはどうしているのでしょうか。それよりも4歳になっているなら、保育園とか幼稚園に通わせるという選択もあるかと思うし、そっちの方が健彦も友達ができるだろうと思うのですけどね。

それ以外にも歌子が人前で歌えるようになったとか、智がスナガワフードの拠点をやんばるに移すとか、なぜそのようになったのかのいきさつを、本当は1週間かけて描くべきだったのでしょう。しかし犯罪とか恋愛パートで尺を取ったものだから、ナレで済ませるという強引な手段に出たものと思われます。しかしスナガワフード、当時は沖縄の農作物を本土に入れられないのに、この設定も強引に押し通したなと思います。

「ニーニーの仕送りのおかげで借金完済」。何でも特別編か何かで、サトウキビ畑を売って返済に充てたという設定になっていたらしいのですが、それでは足りなかったのでしょうか。しかしそのニーニーの仕送りというのも、猪野養豚場に多少融通してもらったのだろうなと思います。借金と言えば、暢子が店を出すとき良子が出してくれた200万円は、ちゃんと返したのでしょうか。

和彦、自分が思っていた仕事がなかなか来ず不満そうですが、向こうからのオファーは受けておいた方がいいと思います。でなければ、自分で別の寄稿先を探すかでしょう。それと「良子」呼ばわりはどうかと思います。良子が彼の奥さんであればまだしも、奥さんのお姉さんである以上、もう少し呼び方には注意した方がいいでしょうね。

暢子。健彦と一緒にいる姿が、母と子と言うよりは、年若い叔母さんと甥といったイメージです。そもそも彼女の第一印象があまりにも変わらなさすぎで、成長していない印象を与えてしまいます。変わったところと言えば、サイドの髪に少しレイヤーを入れたくらいでしょうか。

そして智と歌子の恋愛話。描くべき料理は大して描かず、恋愛話と犯罪には尺を取って描くのがこのドラマの特徴のようです。しかしこの2人ももう20代後半だろうと思うし、本人たちで決めさせるべきだと思うのですが、やたら周囲の人間が世話を焼きたがるようですね。しかし智も、歌子に仮病を使われて東京まで行かされ、暢子の披露宴でスピーチさせられたり、歌子も智を「暢子のお下がり」と言われたり、この2人の結婚も何だかいわくつきですね。

あと暢子は、優子が野菜を作っている畑に初めて来たのでしょうか?もし以前にも来たことがあるのなら、前とくらべて味がよくなっているとか、今まで見たことのない作物を植えているとか、そう言わせるものではないでしょうか。

しかし春の連休とありますが、この当時まだ5月4日は休みではなく、連休と言えば4月29日(天皇誕生日)の土曜、あるいはその1週間後の子供の日と、それぞれの翌日の日曜しかありません。その前後も休みを取っていたのでしょうが、奥さんが飲食店で旦那さんがフリーランス、就学前の子供なら、平日の方が飛行機代もかからなくていいのでは。

それと冬のシーンが何度かあったので書いておきますが、80年代ともなれば、ダウンベストやジャケットがもう一般に普及していたかと思います。しかし、そういうのを着ている人を見た覚えがないのですが。

飲み物-注がれる紅茶
[ 2022/09/19 23:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

2022年度後期朝ドラ『舞いあがれ!』

次の朝ドラ『舞いあがれ!』関連で少し書いておきます。
この朝ドラ、主な舞台は東大阪と五島で、ヒロインの舞が五島の祖母を訪れた際に、ばらもん凧に魅せられ、それがきっかけでパイロットを目指すことになります。

ちなみにこのばらもん凧というのは、五島の伝統工芸品でもあり、こちらのお店のサイトに詳しく紹介されています。

五島ばらもん凧販売店 五島民芸
https://www.gotomingei.com/

一方舞が住んでいるのは東大阪ですが、「聖地」花園ラグビー場のおひざ元ということもあり、「ノーサイド」なるカフェが登場するようです。舞はドラマの中で浪速大学に進学しますが、『芋たこなんきん』には浪速大学医学部が出て来ますね。

音楽は富貴晴美さんですが、この方は『西郷どん』の音楽も手掛けていました。尚、この『西郷どん』で徳川家定を演じた又吉直樹さんが、こちらの朝ドラでは古本屋の店主を演じています。

そして公式サイトです。こちらはリンクを貼っておきます。

NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』


飲み物-アイスコーヒー
[ 2022/09/18 23:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

女子とセブンズのワールドカップ関連情報及びリーグワン試合日程発表

ラグビー関連情報です。
まず10月に行われるワールドカップに向け、女子代表(サクラ・フィフティーン)がNZへ旅立ちました。

「世界で戦えるチームになった」と指揮官自信。ラグビーW杯に挑む女子日本代表メンバー決定!

男子に1年先行して行われる女子のワールドカップ(本来は2021年開催だったが、コロナ禍で1年延長)ですが、最近は知名度も上がり、この大会での活躍が大いに期待されています。南アとアイルランドとの試合で得たものを、どこまで本番で出せるでしょうか。

女子の場合1次リーグは3つのプールに分かれて争います。それぞれの組み分けは以下の通りです。

プールA NZ、豪州、ウェールズ、スコットランド
プールB   カナダ、アメリカ、イタリア、日本
プールC   イングランド、フランス、南ア、フィジー

各プールの上位2チームと、それ以外で成績がよかった2チームが決勝トーナメントに進み、準々決勝→準決勝そして決勝と3位決定戦という流れになります。

一方でセブンズのワールドカップ、男子はフィジー、女子が豪州が優勝です。

【セブンズW杯】NZ、3連覇ならず。女子は豪州が歓喜、男子はフィジーが4大会ぶりに優勝。
尚過去記事で一部「セブンズ」を「セブンス」と書いているかと思います。見つけ次第修正しておきます。
(記事はいずれもラグビーリパブリックより)

そしてリーグワンの試合日程も発表されました。来年がワールドカップイヤーで、早めに代表強化を行う必要があることから、今回は1か月前倒しで、12月からシーズンが始まります。

(リーグワン公式サイト)


飲み物-マグとビール
[ 2022/09/18 01:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第115回に改めて思うこと

『ちむどんどん』も後2週間となりました。個人的には、次作『舞いあがれ!』の方に関心が移っていますし、そちら関係もぼつぼつ書いて行こうかと思いますが、それはともかく。

9月16日放送の第115回、私は「何だかどうでもいいといいう印象をぬぐえない」と書いていますが、実際描いてほしい部分を描かず、このシーンそこまで必要か?と思われる部分に尺を取っている、やはりそう思えてしまうのです。改めていくつかのシーンを挙げてみます。

暢子が破水しているのに料理をしているとか、その暢子の出産シーン、お客が喜ぶシーンなどに尺を取るのなら、賢秀ニーニーがなぜ養豚をしようと決意したのか、それをじっくり描いてほしいところです。あと良子、歌子、和彦と智が、ニーニーに席を外せと言われ、話を盗み聞きしているシーンも、いい年の大人が何をやっているんだと言いたくなりますし、優子の「心が健やか」と言う言葉と、和彦の「心が健やか」がどうもダブります。健彦がニーニーのようになるのではと思ってしまいます。それとやはり優子の「心のきれいなまっすぐな子」、要は「単純で騙されやすくておっちょこちょい」ということですね。

しかし和彦、ここ何週間かですっかり「暢子の夫」だけの存在になっていますね。それと先日も書いていますが、「勉強も運動もできなくていい」というセリフはなくていいです。本当に、どうしてこうもネガティブな表現を挟むのだろうと思います。

あと矢作が暢子に「ありがとう」と「ごめんなさい」を言うシーンですが、彼の場合暢子は雇用主でもあるわけですから、あのように言わざるを得ないこともあるでしょう。但しこれは本当は逆で、暢子がまず矢作をねぎらい、矢作がそれに答える形であるべきでしょうね。

ところで暢子が、スプーンでしかも鍋の上で味見していたシーン、オカズデザインからそういう指示があったらしいのですが、他人に、しかもお金を貰って提供するような料理を、ああいう風に作っているのならやはり疑問です。やはり小皿に取るべきでしょう。あと入院当日に、病院で食べられないからと弁当作りにいそしみ、入りきれないからとお握りを持って食べたりしているところ、どう見ても制作サイドの意図をはかりかねます。『鎌倉殿の13人』で、三浦義村が、握り飯を食べながら縫物はしないと言うシーンがありましたが、入院準備をしながら握り飯を食べる女性は存在するようです。

それと先日の投稿で、小檜山青氏のツイートに関して、反省会タグに具体的な指摘はあると言ったことを書いていますが、ツイートでは「記事」となっていますので、多少修正しています。尤も批判記事の中には、反省タグツイで指摘されているようなことが書かれていたり、あるいは反省会そのものを取り上げていたりするものいくつか見受けられますが。

ところでこの小檜山氏の、朝ドラ関連note記事にこうあります。

https://note.com/54seikobi85/n/n7a8903932640
そして賢秀は猛烈に探し回り、リリーとしてお客を送り出している清恵を後ろからガバッと抱きしめます。
この絵面のごちゃっとした猥雑さよ。(中略) そして演技力。ぎこちねえ。ロマンチックというより不自然。
でも、こういうのがいい。思えばこういう泥臭い恋愛は忌避されてきて、このあとはもっと洗練されたトレンディドラマが受けるようになったんですよね。でもそれでよかったっけ? こういう泥臭い恋愛もよいのでは?
(中略)
このドラマって、『にっぽん縦断 こころ旅』で火野正平さんが読み上げる、読者の手紙みたいな世界観を感じるんですね。ささやかなエピソードだけど、その人は一生忘れない。泥臭いけどそれは紛れもないときめき。そういう日本の、普通の泥臭さを感じます。
いや、賢秀級のやらかし野郎はそんなに多くなかったかもしれないけど。

まずニーニーの清恵に対するバックハグ関連。こういう泥臭い恋愛がどうこうとありますが、そもそもニーニーと清恵の間に「恋愛」と呼べる感情はあったでしょうか。三郎からヒントを与えられただけなのでは。
そして「このあとはもっと洗練されたトレンディドラマが受けるようになったんですよね」などとありますが、「このあと」が不明。恐らく昭和50年代の恋愛とはこういうもので、その後のトレンディドラマでは、こういうのは姿を消すと言いたいのかも知れません。しかし何度も言うけれど比較対象がおかしいです。『ちむどんどん』が実際に昭和50年代に放送されたドラマで、その中の恋愛の描写と、その後のトレンディドラマの恋愛描写を比較するのでなければ、この場合意味が通らないでしょう。

それと火野正平さんの『にっぽん縦断 こころ旅』を、引き合いに出すのはやめていただきたいです、こちらはもっと心が和む番組です。ちなみに火野さんは、『芋たこなんきん』で健次郎の兄の昭一を演じていますが、それと何か関係があるのでしょうか。

飲み物-アイスコーヒーとストロー
[ 2022/09/18 01:15 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 72その3

『武将ジャパン』大河コラムの記述への疑問点です。尚、72の1と2で、関連リンクを置くのを忘れていました。失礼いたしました。

何でもMVPは歩き巫女(おばば)と畠山重忠だそうで、

この二人は幽冥の世界――要するに半分あの世にいます。
巫女は高齢であるし、水を跳ねて呪文を唱え、占いをするときにそうなる。
そうすることで相手の魂やこれから先に待つ世界が見える。
巫女だけに、あの世とこの世の境目にいけるのです。
畠山重忠は違う。
最後の場面は死の予感と覚悟ゆえに、半分魂が抜けてきている。
そんな不思議な場面になっていました。
もうこの世界に生きていないから、義時の迷い、魂も見えてしまっている。
そういう得体の知れない相手に問い詰められて、義時は「それ以上は……」と参るしかない。

私としてはおばばの方はまあ納得できます。無論これはサプライズだからということもあります。しかし重忠、私なら重保にするかと思います。若さゆえに真実を突き止めようとしながらも(この辺泰時に似ています)、結局報われることはありませんでしたし、父重忠が運もあって、その後頼朝の御家人になれたものの、この人物にはそういう未来も約束されませんでした。

で、この部分

「最後の場面は死の予感と覚悟ゆえに、半分魂が抜けてきている。
そんな不思議な場面になっていました。
もうこの世界に生きていないから、義時の迷い、魂も見えてしまっている。
そういう得体の知れない相手に問い詰められて、義時は「それ以上は……」と参るしかない」

ですが、これは寧ろ彼の、坂東武者としての最期を飾りたい、そのような気持ちの表れであり、「お前が執権にならないと、同じことの繰り返しだ」と言いたげなようにも見えます。
しかし「半分魂が抜けてきている」とは、どのシーンでそう感じたのでしょうか。それを書いてほしいですね。

そしてこの後、山田風太郎の『幻燈辻馬車』とか、例によって『麒麟がくる』などが引用されているのですが、どうもこういうのが余計に感じられます。

その後の総評(毎度書いていますが、ページ数稼ぎのように見えてしまいます)、これも

平賀朝雅、りく、北条時政――どいつもこいつも、圧倒的でカリスマのある悪ではなく、卑劣な保身で滅んでゆきます。
彼らは、自分こそが被害者だというアピールに余念がない。

とありますが、卑劣な保身というのは彼らだけではありません。当の義時もまた義村も、やっていることは敵対勢力から見たら、卑劣な保身と言わざるを得ないところもあるでしょう。
あといつも思うのですが、「どいつもこいつも」なんて言い方も止めたらいいのに、言葉遣いがよくないなと思いますね。
そして武者さん、こういう書き方が好きですね。

「あいつらのせいで安全が脅かされる!」というのは差別と迫害、格好の言い訳です。

確かにこれはある種の言い訳かも知れませんが、「差別と迫害」を一々絡ませることもないでしょう。この人が本当は何を書きたいのかが窺い知れます。で、三谷さん関連。

三谷さんがストーリーテラーとしての高みにどんどん登ろうとしていて、彼が前に立って突撃するからこそ、スタッフもキャストも食いついてゆく。
そんな理想的な流れがうまくできていると思えます。
三谷さんじゃないとこれはできない。そう思えるのが複雑なプロットです。
「ちょっと難易度高すぎねえか?」
時政を真似て、そうスッとぼけて言いたくもなる。中盤以降その傾向がどんどん強くなっていると思えます。

三谷さんの見方は人それぞれですが、そう思わない人物、だからこそ馴染めないという人物もいるわけで、そういう人々の気持ちも汲んだ上で、こういう文章を書くべきかとも思いますが。何よりも、好きだからほめそやすのと、真の意味で評価するのとはそもそも別物でしょう。
あと「複雑だから」「難しいから」素晴らしいというのも、要はそういう難しさがわかる自分が素晴らしいと言いたいのだろうなと思います。

で、その後も似たような感じの文章が続き、最終的にまたゲースロが出て来たり(本当にこれ好きですね、これを引用しないとコラムを書いた気になれないのでしょうか)、果ては

今作の演出は重要です。去年とは比較にならないほどレベルがあがりました。
2021年大河は天狗党の処理があまりに“ゆるふわ”だとこぼしたところ、真っ当に見ていたらそんなわけないと絡まれました。

とあったり。実際ちゃんと観ていたら、「ゆるふわ」ではないと思うのですが。結局嫌いな作品に対しては、いつまで経ってもこうなのだろうなと思います。

で今度は五代友厚がどうのこうの、さらに

日本人が見て胸がぐるぐるしたところで、これだけVODが普及し、韓流華流時代劇も強い時代では先細りです。朝ドラの二番煎じなんて滅びるしかない。
そういう流れと訣別した今年は、まぎれもなく大河の歴史を大きく進めたと言えます。
世界的にあれだけヒットして、歴史劇や歴史観までもを変革したとされるGoTぐらいは、大河と比較する上でも最低限見ているべきではないかと私は思います。
以前記事に、でしゃばったことをしないで国内ドラマだけ見ていればいいと書かれましたが、それは違うでしょう。
あの作品を抜きにして歴史劇を語るなんて、2020年代にはもう無理があるのですから。
今年の大河は歴史劇、ひいては視聴者の歴史観まで鍛える。極めて秀逸な作品です。

結局ゲースロのことを書きたいのか、それとも大河のことを書きたいのか。ごっちゃになっていますね。しかも具体性に乏しいし、何よりこのコラムに言えることとして、日本語がちょっとおかしく、文章がこなれていない印象です。

あと小檜山氏のツイで、こういうのがあったので置いておきます。

https://twitter.com/Sei_Kobeee/status/1569870839637745664
体を動かすスポーツマンシップがそんなに健全だというなら、鎌倉時代前半はもっと平穏なのでは?それでは情操教育で問題があるからと和歌を詠んだり、仏典や漢籍を学んだりしたんですよね。

ラグビー観戦者として言っておきますが、スポーツマンシップというのはそもそも19世紀頃に出て来た概念です。当然鎌倉時代にスポーツマンシップも、ましてやスポーツもあるわけがありません。武士は軍人でもあり、武芸を磨く一方で、和歌や書物を読むことが奨励されるようになっています。武者さんは以前、弓矢を捨てて書物や和歌、蹴鞠に打ち込むようになったという意味のことを書いていましたが、それはありえません。

ちなみに16日は鶴岡八幡宮の流鏑馬神事でしたが、規模は縮小され、流鏑馬は行われなかったとのこと。


飲み物-グラスビールと泡
[ 2022/09/17 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第23週感想-5と小檜山氏ツイ

第115回の気になった点です。それと先日分を第113回としていましたので、第114回に直しています。

  • 三郎、多江そして房子のちむどんどんでの会食
  • お礼とごめんなさいを言える矢作
  • 暢子「矢作さんがいなかったら、ここまでやってこられなかったと思います」
  • 優子はともかくなぜ教師の良子がそうたびたび来られるの?
  • なぜかいそいそと弁当の準備をする暢子、いや入院準備はもっと優先するものがあるでしょ
  • そしてなぜかそこにやって来て、清恵を紹介して、プロポーズまでするも指輪ケースが空の賢秀
  • 「だけどいつかダイヤモンドの指輪を買ってやる」
  • 賢秀のどこが「心のきれいなまっすぐな子」「心が健やか」?
  • 破水しているのににんじんしりしりーを作ろうとする暢子
  • 病院にいるのに騒がしすぎませんか
  • 突っ込まれていた分娩シーンがやはり疑問
  • そして何でお客さんが皆拍手してるの?
  • 赤ちゃんはコットに寝かせていないの?
  • 和彦「勉強や運動ができなくても、お金持ちになれなくてもいい」

結婚とか出産などで盛り上げようとした回なのかも知れません。しかし正直言って、何だかどうでもいいという印象をぬぐえませんでした。何度も引き合いに出すようですが、これが『芋たこなんきん』の慶事や誕生会なら、観ていてとても楽しめるのですが。

年末。三郎と多江、房子の会食ですが、どうしても暢子は、と言うか制作サイドとしてはこれを出したかったのでしょう。しかし1人の男性と今の奥さんと、かつて愛していた女性が3人でテーブルを囲むというのに、そこまでこだわるべきかとも思ってしまいます。それもこれが何かのきっかけになって、また新しい関係が構築されるというのであればまた別ですが。三郎が寝てしまったのは、久々にお酒を飲んだと言うよりは、自分は関与したくないから狸寝入りを決め込んだようにも見えます。

そして矢作が、暢子にあって自分になかったものが何であるか話し、暢子にお礼を言って謝罪します。このセリフ、次の暢子の
「矢作さんがいなかったら、ここまでやってこられなかったと思います」
を引き出すためのものでしょうか。実際暢子だけだと鍋は火にかけたまま、40万円は置き忘れるで、矢作がいなかったらどうなっていたかわかりません。そのためにも、まず2か月分の給料をきちんと払ってあげましょうね。

そして出産間近となり、優子と良子がやって来ます。しかし優子はまだしも、教師という職を持っていて、夫も娘もいる良子が、なぜそう簡単に来られるのでしょうか。2人分の飛行機代はどうやって工面したのでしょうか。しかも事前に入院するということは、帝王切開か何かを考えていたのでしょうか。そして暢子、入院当日なのに準備をきちんとやっているようにも見えず、病院で食べられないからと弁当作りにいそしんでいますが、優先順位が違うのではないでしょうか。

しかもそこへ賢秀ニーニーがやって来て、清恵を紹介するまではいいのですが、いきなりその場でプロポーズをします。しかもこれがまた大げさなのですね。で、「空の」指輪ケースを見せ、
「だけどいつかダイヤモンドの指輪を買ってやる」
などと息巻いていますが、また変なビジネスに手を染めることにならないでしょうか。しかも優子、ニーニーを
「心のきれいなまっすぐな子」「心が健やか」
と言っていますが、そういう子が詐欺をしたり、ネズミ講に首を突っ込んだりしたのはなぜでしょうか。

そして暢子が清恵のために、にんじんしりしりーを振舞おうと厨房に戻りますが、破水しているのがわかります。もう病院へ行くべきなのですが、尚も暢子は料理にこだわります。何だかなあ…制作サイドがどう考えているのか知りませんが、こういう形で料理に熱心なヒロインを表現しようとしているのでしょうか。ちょっと違うと思います。

それと家族が全員病院に行って、清恵が臨時で手伝いをしているのも、如何なものでしょうか。せめて歌子は店に残るべきだし、双方の親と夫(和彦)がいればいいのではないでしょうか。しかも病院でかなり騒いでいたようですが、どうもこのシーン、暢子が悪阻(の割には、お腹の下を押さえていましたが)で病院に行って、妊娠したとわかって和彦と喜ぶシーン、あれをちょっと連想しました。しかも病院だけならまだしも、なぜちむどんどんに来ていたお客さんが、一斉に拍手するのでしょうね。

そして分娩シーン、あんなにあっさり生まれるわけがない、しかも初産なのにとかなり突っ込みがあり、しかもトレンドにまで入っていたようです。その後男の子が生まれ、暢子は赤ちゃんと一緒に横になっていますが、赤ちゃんはコットに寝かせなくていいのでしょうか。そして和彦が「健彦」という名前はどうだと言います。それはまだしも、その後で
「勉強や運動ができなくても、お金持ちになれなくてもいい」
と言います。

「勉強や運動ができなくても」何か違和感があります。この後の「お金持ちになれなくてもいい」もそうですが、先日の「知らないお客さん」同様に否定から入っているところがあり、その意味で子供が生まれた喜びがあまり感じられないのです。そして「お金持ち云々」でもうひとつ、このドラマはお金関係のトラブルが多いのは事実ですが、何もこういうシーンにまでお金を絡ませる必要もないでしょう。

あと子供たちが、お正月ということもあって凧を持って走って行きますが、これはもう次作と絡めているのでしょうか。

それと小檜山青氏のツイでこういうのがありました。

https://twitter.com/Sei_Kobeee/status/1570738679584542722
ちむどんアンチ記事。複数みたけど具体的な理由がなくすっとばして、
「ね?わかるでしょ?あいつら感じわるいよねwいじめていいよねwでもうちら悪くないじゃんw」
といじめ集団心理を形成して叩いて楽しんでる感が全開でキツい。本当にゾワゾワする。

まず批判記事ですが、私が目を通した限り、このドラマの描写に足りない部分や、不自然な設定の部分が具体的に指摘されていて、至極まともだと思います。小檜山氏は、一体どのような記事を見ていたのでしょうか、あるいは単に自分の推しを批判されるのに抵抗を感じるのでしょうか。それと反省会タグのツイを取り上げている記事もありますが、このタグ付きのツイートもまたしかりで、具体的な理由、どこかどうだからおかしいという指摘がかなり見られます。(2022年9月18日一部修正)


飲み物-アイスラテとエスプレッソキューブ
[ 2022/09/17 01:00 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第23週感想-4

第114回の回の気になった点(と同意できる矢作のセリフ)です。

  • 予約のチェックをしようとしてさかさまに見る房子
  • 矢作、呼び込みに行く暢子に「外は冷える」「座ってろ」
  • そこまでお客さんを見つめなくても…
  • 急に入って来るお客たち
  • 急に経つ2週間
  • 和彦は何のためにいるの?
  • またやって来る田良島
  • 暢子のネギの刻み方が何だかたどたどしいというか素人臭い
  • 二ツ橋「さすが暢子さん」暢子「皆さんのおかげです」いや矢作と歌子もかなり貢献しているから
  • 「知らないお客さん」という表現に抵抗あり

再びちむどんどんの開店の日がやって来ます。家族たちも繁盛を祈っており、良子の家族からは電話がかかります。

ところで房子がさかさまに見る件、暢子を気にしないと言いつつ気にしていたということで、一応笑わせるところなのでしょうが、どうも今一つな感じです。それ以外の部分がもっときちんと描かれていたら、ああいうのも面白い、オーナーも気になっているんだなとなるのでしょうが。

今回は新規開店が中心でしたので、先日までの豚肉と清恵を巡るような騒動はありませんでした。その分シンプルだったと言えますが、初めてのお客さんを食い入るように見るのはちょっとどうかなと思います。気になるのはわかりますが。その後やたらお客さんが入り始めるのは、この朝ドラらしいと言うべきでしょうか。

重子から新規開店祝いの花が届き、その重子と波子もやって来ます。そばで和彦が水を注いであげているのですが、今週に入ってから、とみに和彦の存在感が感じられません(中の人がコロナ感染で収録できなかったのもあるでしょうが)。先日の試食と今回の水くみ、これだけです。ライターの仕事の方はうまく行っているのでしょうか。

それから田良島さんは、やはり新聞社からわざわざここまで来ているのでしょうか。そして二ツ橋の「流石暢子さん」ですが、寧ろ矢作の存在の方が大きいと思います。歌子も無収入で頑張っているのですから、矢作と妹さんにもよろしくくらい言ってもいいのでは。

しかし暢子のネギの刻み方が何だか気になります。一方矢作の鍋の扱い方はなかなかのものです。初めてのお客さんも友達を連れて来て、再びやって来てくれました。ちなみにこの友達を演じていたのはナレ担当のジョン・カビラ氏です。

あと暢子の「知らないお客さん」。これもツイッターで指摘されていましたが、せめて「新しいお客さん」にしてほしいものです。「知らない」というのは否定が入るせいか、どこかネガティブな感じがします。

それと矢作が暢子に冷えるから外に出るなとか、座ってろと声をかけていますが、どう見ても和彦でなく矢作が旦那さんですね。お客さんたちの大部分は、そう思っているのではないでしょうか。

飲み物ーアイスカフェオレ2
[ 2022/09/16 01:45 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 72その2

武将ジャパン大河コラム後半部分関連記述への疑問点です。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第35回「苦い盃」 - BUSHOO!JAPAN
(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/taiga/kamakura13/2022/09/12/170814


1.確かに千世は美しい。しかし実朝は、雛人形ではなく生身の女性を愛したいのかもしれません。それこそ心の底から恋歌を贈りたくなるような恋をしたいのかもしれません。
実朝は、気晴らしに表をぶらぶらしたいと告げ、泰時がお供をします。

実朝が「生身の女性を愛したい」のなら、なぜ和田館に行くのか、それが疑問です。それこそ誰かに案内させて、しかるべき女性に巡り合うと言う方法もあるはずなのですが…御台所との睦まじい姿も出て来ませんし、年齢(数えの13歳)のせいもあるのでしょうが、意外に女性に関心を持たないように見えます。

2.りくが平然としていると、政子は追撃の手を緩めず、畠山を討つなどトンデモナイことだと伝えます。
「ごめんなさい、わからないわ」
あくまでトボけるりくは、政範は急な病死だとして、畠山を討つという話が初耳のような態度を取っています。
さらには、御家人同士が殺し合うのはもうたくさん、と話を打ち切りながら、彼女は手にしたハサミで菊の花までジャキジャキと切り落としていました。
政子との会話など、全く耳に入っていませんね。

政子の会話が耳に入らないというより、聞いていながら聞いていないふり、自分には全く関係ないふりをしているのではないでしょうか。しかもこの時、政子は「小四郎が、そう…」と言っているにもかかわらず、それを無視して自分のペースに引きずり込もうとしていますね。

3.(注・重忠は)義時が父を庇うことに理解を示しつつも、武蔵へ帰ることとしました。
このままでは戦になる。
義時にそう訴えられても、念のため戦支度をすると返します。

「このままでは戦になる」ではなく、「この先は一手誤れば戦になる」、つまりちょっとでも誤れば戦になると義時は言っており、状況次第では回避できるということをにおわせています。最後の方で重忠に会いに行き、互いに言葉を交わすのも、義時は、そう信じていたからではないでしょうか。

4.畠山を退け、足立を退け、北条が武蔵を治めねば、政範だけではなく、次は私の番かもしれない。
「それはいかん!」
時政はハッとしている。最早その段階まで来ているというりくの脅しを鵜呑みにしていますね。

ここのところですが、りくは北条が武蔵の国をすべて治めるのですと言い、それに対して時政は
「りく、やっぱりわしら無理のし過ぎじゃねえかな」
と答えており、身の丈に合わないことをしているのではないかと、仄めかしているようにも取れるのですが、このセリフが抜け落ちていますね。大事なセリフではないかと思います。

5.政子がそう懸念すると、同席していた大江広元は、我らが鎌倉殿を見つけられないと言うことは、時政も見つけられないと励まします。
そして、不意に実衣へ向かって「いい匂いだ」と声をかける政子。急に何かと訝しみつつ、京都から貰ったと答えています。
私達の日常でも、緊迫した場面で本題とは関係ない話は出てきますが、それとなく実衣と京都の関係が垣間見える話ですね。

ここの部分ですが、実朝のことを話していて急に犬の鳴き声が聞こえ、皆目配せをします。つまり、誰かが来たかも知れない、父上ではないかというのが一同の暗黙の了解としてあるわけで、だからこそ話題を変えたわけでしょう。京との関係も無論あるでしょうが、ここで大事なのは時政が来たことではないでしょうか。

6.実朝の側にきて紙を取り出し、花押を記すように告げる時政。
これは何が悪いのか?
疲れているから確認しない実朝か?
悪意を持った時政か?
どんな時代でも、常に人間の悪意やミスはあります。
だからこそ重要な決め事だけは絶対に漏らさないシステムが必要となる。
今回の一件は、時政もわざと文面は見せず、孫の実朝にサインを促していましたが、「文章の中身を読まなければ花押は記さない」あるいは「重臣にも確認させる」といったシステムがあれば防げたでしょう。

時政と実朝両方に非があると思います。実朝の場合はまだ若いせいもあり、側近が注意しておくべきでした。また本人が帰るなり、何よりも先に例の和歌に目を通そうとしているのから見ても、このことをそう重く見ていなかった、あるいは執権である祖父に逆らえなかったなど色々考えられるでしょう。それと
「重要な決め事だけは絶対に漏らさないシステム」
と言うよりは、
「花押が必要な文書はその前に内容を確認するシステム」
でしょうね。
ところでこのシーン、『真田丸』の秀吉の遺言を思わせます。

続きはまた改めて

飲み物-テーブル上のマグのビール
[ 2022/09/16 01:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 72その1

『武将ジャパン』大河コラム、第35回前半部分の記述に関する疑問点です。それと最近の投稿を少し手直ししています。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第35回「苦い盃」 - BUSHOO!JAPAN
(武将ジャパン)

1.早くお世継ぎに恵まれればよいと返答するのえに対し、義時が尋ねる。
「子が欲しいか?」
「欲しくないと言えば嘘になりますが」
なんでしょう、このヤリトリ。
義時もちょっと気色悪いし、のえの返答も嘘くさくてムズムズしてきます。

まず、別に私は「気色悪い」とは思わなかったのですが。義時も3人目の妻を迎えた以上、自分の血を残しておきたいと思ったでしょうし、「欲しくないと言えば嘘になりますが」という答えも、こういう場合は常套手段でしょうね。

2.直後に、のえは、祖父である二階堂行政に生々しい本音を暴露していました。
物語上の伏線であると同時に、現実ってそんなもんだなぁとも思えますよね。

のえの場合、どのような意図で義時の許に送り込まれたかはともかくとしても、既に先妻(比奈)、先々妻(八重)の子供たちがいることで、さてどうしたものかと思うのでしょうし、ここで義時を辛気臭い呼ばわりしているのは、あまりその手のことに乗り気でないせいもあるかと思われます。この人物のこういう部分、りくと絡めてくるのでしょうか。

3.まずいですね。義時が不真面目な性格で、妾にするくらいならマシだったかもしれない。正室にしたことで非常に厄介なこととなりました。
にしても、存在そのものが災厄となってしまう主人公の妻とは斬新。

この場合、不真面目即ち妾とならないのではないでしょうか。正室との間に子ができず、妾腹の子を跡継ぎとすることもあったでしょう。また存在そのものが災厄という妻なら、こちらは側室ではありますが、たとえば『風林火山』の由布姫も似たようなものかと。結局彼女は諏訪に送られることになりますが。

4.オロオロするばかりの時政は、気弱なお前を見ているとどうしたらいいかわからなくなると泣きつくしかない。もはや、完全にりくの操り人形だ。
「わしが言いたかったのは……」
「わかっております。もう大丈夫」
ひとまずりくは回復するのでしょうか。

りくの操り人形とありますが、寧ろ時政自身が、自ら進んでりくの言葉を受け入れ、また彼女を頼りにしているわけですから、これはこれで円満な夫婦関係ではあるでしょう。ただこの2人の存在が、トラブルの元になってしまうのですが。

5.ただ、重保も若く、真っ直ぐ過ぎました。もう少し相手を泳がせるなり、証拠を固めておけばよかった。例えば政範の遺体を調べられたらよかったのですが……。

別に容疑者を追っているわけではないし、そこまでは考えが及ばなかったでしょうし、実際にそんなことをしても、千世を迎えに行くのが目的である以上、越権行為になるでしょう。

「相手を泳がせる」も「証拠を固める」も、こちらが常に相手を追跡していることが条件ですし、ましてこの場合水面下で何かを企んでいるわけでもないのに、「泳がせる」は難しいのでは。私の場合は、朝雅がもう少しひねった殺し方をするのかと思っていたところ、毒物を食事に混入させるというのが、予想外にストレートな展開に見えました。

6.(注・朝雅に重保が毒を盛ったと聞いて)りくは頭がくらくらしているし、血が昇っておかしなことになっている。それでも信じてしまった。

まず「くらくら」ではなく、「くるくるする」とりくは言っていますね。
そして「それでも信じてしまった」とありますが、寧ろ冷静さを失っていたからこそ、信じてしまったと思われます。

7.法医学なんてない時代の怪事件を、ミステリにするのは楽しいことです。三谷さんもノリノリでしょう。

どうでしょうね。解決方法が限られるから、かえって難しいような気もします。実際、江戸版ホームズをやっていてそう思います。

8.義時がデレデレしていると、義村に惚れているのかと尋ねられ、惚れていなければ妻にはしないと返している。
もう嫌な予感しかありません。父の時政が目の前で振り回されていても、自分は大丈夫だと思い込んでいますね。

このシーンですが、義時は別にデレてもいませんけどね。確かにのえに好意を持ってはいるでしょう。そして時政が振り回されると言うのは、この1つ前のシーンで時房がそう言ったからでしょうか。それに対して義時は、あれは余計だったと一応言っていますが。

9.八田知家ではなく、義村がのえを検分していたら結婚していなかったのかも……。

だから義村でなく、知家に見極めさせたとも取れます。

10.前回、義村が実朝に語っていた処世術は真実なのでしょう。
遊ぶけど、惚れはしない。相手が深く情けをかけてくれるほど深く付き合わない。冷たいようで重たくないし、短期間、遊ぶ相手としてはいいのでは?
あのわけのわからない処世術講義は、義村と義時の恋愛観の違いを見せる意味もあったのでしょう。

「義村と義時の恋愛観の違い」
なら、わざわざ実朝の前で見せなくても、他のシーンで見せる方法もあったかと思うのですが。


飲み物-ジョッキのビール
[ 2022/09/15 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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