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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『武将ジャパン』補足そしてガイドブック発売日に思うこと

まず『武将ジャパン』大河コラム関連で補足です。

後鳥羽上皇が、頼家の病について
「うまいもんばかり食って不養生していた」
と話していた件について、このコラムでは
「糖尿病になる京都の貴族からの連想ですかね」
と書かれています。

この意味がいささか不明だったのですが、どうもこれは、貴族の食事の炭水化物の多さと運動不足によるものということでしょうか。私は、頼家が食べていた「うまいもん」は獣肉であり、動物性たんぱく質の過剰摂取による、今で言う生活習慣病ではないかと思っていました。炭水化物はともかくとしても、武士が運動不足というのは、あまり聞きませんし。
ただいずれにしても、頼家は糖尿病ではなさそうでしたが。

それから同じコラムで

幕末ならば、主に殉じる忠義こそが武士の華。
近藤勇にせよ、土方歳三にせよ、あの薄情な徳川慶喜のために命を賭して戦った。
戦国時代だって一応そうです。
真田幸村は九度山で生きていく道を捨てて、我が子を巻き込んでまで、大坂城で忠義を燃やす人生を選びました。
そういう忠義のある武士を描いてきて、ついに「んなもん関係ねえ!」という時代まで、三谷幸喜さんは遡ってきました。

とあります。
私はこれに関しても、幕末と戦国とでは事情が違うと書いています。1人の主君への忠義は、江戸時代の儒学導入の影響も大きいでしょう。そして戦国は、主君を何度も変えた武士(藤堂高虎)がいたことについて触れています。『真田丸』でも信繁(幸村と書かれていますが、あの大河では原則信繁です)は大坂方についていますが、この時の牢人の中にも、恩賞目当ての者は多くいました。そして兄の信幸は、やむにやまれぬ理由があったとは言え、徳川の家臣となり、父昌幸の「幸」を捨てて信之と改名しています。

それとNHKの公式サイトの大河関連情報に、一挙再放送とあったので、また再放送するのかと思っていたら、7月に行われた再放送と関連番組の放送についてでした。もう終わっているのなら、関連記事から外していいかと思います。

あとこれも先日ですが、NHKのガイドブックが10月7日発売予定だと書いています。要は1か月ちょっと、ガイドブックなしで視聴することになるわけです。ちょっとブランクが長くないでしょうか。あるいは9月にインターバルがあって、また再放送するとか、特番を流すということになるのでしょうか。
またこれは憶測ではありますが、三谷さんの脚本が遅れているため、ガイドブックの編集にも遅れが生じているのでしょうか。


飲み物-グラスに入った黒ビール
[ 2022/08/27 00:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 69その3

『武将ジャパン』大河コラム関連続きです。

MVPが仁田忠常と比奈とのことですが、私は比奈と善児かなと思います。高岸さんは好演していたとは思いますが。と言うかこのMVP、この回で退場とか、登場回数が多い人を基準にしているように見えます。で、これも先日ちょっと書いた忠義とか武士道の話なので、今回は省きます。

その中で1つ。

この作品は、時代の先取りができる人物が、追いつけない周囲によって死ぬ残酷さを描いている。
思えば源義経や梶原景時もそうでした。

義経は「時代の先取り」だったのでしょうか。無防備に後白河法皇に近づいたことに、頼朝が警戒したのではないのでしょうか。寧ろこの場合、時代の先取りをしていたのは頼朝ではないかと思います。
そして景時。御家人の中では異彩を放つ存在でしたが、それ故に周囲とうまくいかず、孤立したのが災いしたと言えます。逆の見方をすれば、仮に先取りができようと、周囲との折り合いをつけられなければ、悲惨なことになると考えるべきでしょう。この当時は、一歩間違えると刃傷沙汰ですから。

そして『麒麟がくる』の駒について長々と書かれています。これまた先日ご紹介していますので省きますが、それに関して、ファンタジーの定義がどうこうと書かれています。

今回はそんなファンタジー要素の塊のような比企尼が登場しました。
(中略)
それを本作はあの地獄の中に置き、死亡状況がわからないことを逆手にとって生存させ、呪いをかけるように出してきました。
こういうことがファンタジー要素ではないかと思います。
日本における「ファンタジー」という言葉の使い方はそもそもがおかしくて、なんかありえないようなご都合主義とか、ただ単に自分の気に入らないプロットをさして呼ぶようにも見えます。
(中略)
呪いをかけたり、不吉な予兆として出す方がむしろ向いている。

駒の登場をファンタジー呼ばわりされたこともあり、ファンタジーの新定義をここで持ち出して来たように見えます。以前武者さんは、『江』や『花燃ゆ』に対して、ファンタジーという言葉を使ってはいなかったでしょうか。

そしてこれも、武者さんが『鎌倉殿の13人』を肯定している(どうもご都合的なところもありますが)からこそ、こういう論調になるわけで、嫌いな大河であれば、この部分も散々に言っているでしょう。で、例によってまた『ゲーム・オブ・スローンズ』がこの後に登場します。これを書きたくてたまらないのはわかりますが。

でその後の部分に、迎合していく怖さとかいやらしさ、おぞましさが詰め合わせになったようだなどと書かれていますが、人間は社会を作る動物であり、今ある体制に自らを適応させ、生き延びて行くわけです。寧ろこの大河では、そうせざるをえない主人公の心境をも描いてはいるのですが、その辺をきちんと理解できているのでしょうか。このコラムを見る限りでは、彼の秘めたる苦悩のようなものに触れず、悪意ある人物のようにしか見ていないようで、そういった部分で武者さんの、ライターとしての素質にいくらか疑問符を付けざるを得ないのです。

そして然る後に
「今年の大河は勉強になります」
歴史のみならず、人間心理の勉強と武者さんは言いたいようですが。まず大河は歴史の勉強ではなく、歴史に関心を持たせるきっかけであり、また歴史をどうドラマ化するかという興味への回答だと思います。そして人間心理ですが、特に「勉強」と構えなくても、普通に観ていれば大体のことはつかめるし、大河のみならず、ドラマを観る楽しみの1つはそれでしょう。無論これも、嫌いな大河なら散々に言っているのでしょうが。

それから小檜山氏名義でこういうツイートもあるのですが、

https://twitter.com/Sei_Kobeee/status/1562261701617397760
「義時のなんちゃら」系のお菓子、一体何を味わえというのか!と怒りながらひっくり返したくなるな…。義時の心の味なんて、むしろ食べたくない。

食べようが食べまいが小檜山氏=武者さんの勝手ですが、これを喜んで味わっている人もまたいるのをお忘れなく。しかしこういうのを見ると、やはり前述のように義時は悪人で、その悪人ぶりが面白いというような見方しかできていないように思えますね。

あとこれも恒例のと言うべきか
「胸がぐるぐるするとか、おかしれぇとか、そういうことばかり言っていては世間から騙されてしまう」
先日ストローマン話法について書いていますが、これもその一例でしょう。主人公のセリフの一部を切り取り、それをさも何かのように、糾弾するような姿勢も如何なものでしょうね。

それと、このブログも変換ミスはあるし、見つけ次第修正はしていますが、このコラムも「挙兵寺」などとありますし、ドラマ本編の記述に関してもおかしな部分が見られますし、チェッカーを付けた方がいいのではと思っています。

飲み物-ウィルトシャービール

[ 2022/08/26 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第20週感想-4

『ちむどんどん』第99回の気になる点です。

  • 暢子の店広すぎない?
  • 和彦、その企画の掲載が終わったら次はどうするの?
  • 人前で歌えないのに披露宴では歌えた歌子
  • ギャラはそもそもなかった
  • 歌子「何でだましたの?」いや貴女も智騙してるけど
  • 「智ニーニーは今でも暢ネーネーのことが大好きで」それを言うべきではないかと
  • 智「あの披露宴に出席できたのは歌子のおかげ」
  • 身を隠す優子
  • よろける歌子を支える智
  • コロッケがスーパーのお惣菜と言う指摘
  • 優子「智より先にファン第一号になる」あの話を聞いてましたね
  • 庖丁を見る矢作が刑事ドラマの犯人風

大体ここに挙げた通りですが、暢子の店、せめて10席くらいから始めればいいのに、あの広さだととても2人(矢作が入るとして)では回せないと思います。
それと和彦も、月刊誌のコラムでどのくらいの収入があるかわからず、こういう場合どちらかが定収入を持った方がいいと思うのですが…尤もこのドラマだと、全てうまく行くのでしょう。そして鶴見の信用金庫の人、やはり来ているのですね。

おじさんたちばかりの店とは言え、皆の前でささやくような声でしか歌えない歌子。披露宴のあの歌は一体何だったのでしょうか。しかも智に「だましたの」などと言っていますが、彼女も智を騙して暢子の披露宴に連れて行ったのに、その言い方はないだろうと思います。しかも
「智ニーニーは今でも暢ネーネーのことが大好きで」
何だか配慮に欠ける言葉だなと思いますが、それでもあの披露宴に出席できたのは、歌子のお蔭と言う智は善人なのか、あるいは他に理由があるのでしょうか。

そして帰って来た優子は、2人が家の中にいるのを見て岩陰に身を潜めます。そばを通ったまもるちゃんにも、黙っててくれと言いますが、あの家の前はあんな風に人が通れたのでしょうか。
そして歌子が食事をして行くかと尋ね、立ち上がってよろけたところを智が支えるのですが、このドラマはとにかく、こういう接触するシーンが多いですね。優子が身を隠すところと言い、ちょっと昔のドラマを観ているような気がしますし、制作サイドの女性観に疑問を持たざるを得ないところもあります。

その優子、畑で採れた芋を持って帰って、夕食にコロッケを作るという設定なのでしょう。しかしコロッケは割と手間がかかるし、一部のツイートでは、どう見てもスーパーのお惣菜という指摘までありました。沖縄は、確かタロイモも採れるのでしたね。

そして優子は、歌子がレコード歌手になりたいと言うのを聞き、自分が智より先にファン第一号になると言います。しかし元々は、智が歌子と2人切りでいた時に、自分がファン第一号になると言っていたわけで、その話を聞いていないとこういう言葉は出てこないわけですが、優子は、智と2人でいたことは知らぬ存ぜぬで通していますね。

あと暢子が探している矢作、神社の近くで自分の庖丁を眺めています。彼に取って、その包丁がかけがえのないものであることは別にして、普通に考えて危ない人にしか見えないし、実際刑事ドラマの犯人のように見えてしまいます。そこへ暢子が三郎を連れてやって来ますが、ここでまた三郎。単なる県人会会長だけでなく、鶴見の首領的存在なのでしょう。


ところで8月25日は即席ラーメン記念日です。昭和33(1958)年のこの日、チキンラーメンが初めて発売されたことへの記念日ですが、この発売シーン、『まんぷく』に出て来ましたね。
ところでこの『まんぷく』、私はかなり面白く観ましたが、小檜山青氏がその当時、武者震之助名義で朝ドラについて書いていたことがあり、『まんぷく』に関してはかなり叩いていました。そしてスタッフに対して「甘えている」だの「料理を知らない」などとも書いていましたが、正直な話、それらの言葉はこの『ちむどんどん』のスタッフに向けてほしいと思います。

それから、この『ちむどんどん』の先日の投稿分で、和彦が退職しているのに、重子にそのことを伝えていなかったことに触れています。再放送中の『芋たこなんきん』でも、健次郎の息子の青志が会社を辞め、山小屋の主人になるシーンが登場します。
ただこの場合、まず家にかけたけど解約しており、しかる後に会社にかけて退職がわかったわけですが、そう言えば重子は、(息子夫婦がいるはずの)あまゆに連絡を取っていなかったのですね。

そしてこれも先日書いた『和田家の男たち』で、相葉雅紀さんが演じた和田優。コロナ禍で会社が倒産し、デリバリーサービスの仕事を経て、ネットメディアのバズとぴの仕事を始め、原稿書きと家事を両立することになります。
無論これはネットメディアですから、和彦の場合と少々事情は異なりますし、優自身、子供の頃から家事をやっていたという設定ではありますが、それでも取材に行ったりもしていますし、祖父と父と自分の分の食事の準備で、忙しいながらもきちんとこなしてはいます。

あと優の亡くなった母親、りえを演じているのは小池栄子さんで、第2話には宮澤エマさんがゲスト出演しています。そして終盤には堀内敬子さんが出演し、『鎌倉殿の13人』の女性陣ここに集えりといった感もあります。

ご参考までに↓
和田家の男たち公式サイト
https://www.tv-asahi.co.jp/wadake/

優くんの台所(インスタ)
https://www.instagram.com/wadayu_recipe/

飲み物-アイスラテとエスプレッソキューブ
[ 2022/08/26 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第20週感想-3

『ちむどんどん』第98回の気になる点です。

  • 「働いて返す」と言っているのに殴られる矢作
  • 妊娠しているのに飛び込んで行く暢子
  • 矢作「調子乗って独立して見え張って分不相応な店構えて、半年ももたねえでこのざまよ」
  • 矢作「イタリア料理の店じゃねえのかよ?」
  • 暢子「うちの求めている料理人の条件を全部満たしています」
  • 暢子「沖縄料理はうちが教えます」
  • 残業続きの母親に会えない晴海
  • 良子、まるでスーパーの野菜がよくないような言い方
  • それでも自分の知り合いを紹介してくれる安室のおばあ
  • 暢子がフォンターナに来る設定は矢作の妻とすれ違わせるため?
  • 家事をやらない和彦

まずなぜか鶴見に現れて、食い逃げして捕まる矢作ですが、働いて返すと言っているのに、あの殴り方はないだろうと思います。この朝ドラに言えることですが、こういう犯罪関連の描写がないと、ストーリーを進行させられないのでしょうか。しかも妊娠2か月の暢子がそこに飛び込んで行くのもどうかと思うし、ここは和彦が止めるべきでしょう。あのネズミ講の事務所に行った時の行動と同じパターンですね。

そして矢作の
「調子乗って独立して見え張って分不相応な店構えて、半年ももたねえでこのざまよ」
これは暢子が店を持つと言う前のセリフですが、何やら暢子への皮肉のようにも取れてしまいます。それくらい、このドラマのヒロインは料理への情熱が乏しく感じられます。

さらに
「イタリア料理の店じゃねえのかよ?」
二ツ橋さん、三郎さんに続いて同じことを言われましたね。しかし暢子が「妊娠していることがわかって」と言った時の、矢作の視線はちょっといただけません。

しかし暢子が、矢作は自分が求める料理人の条件を満たしているなどと言っていますが、具体的にどのような部分を満たしているのでしょうか。こういうところはショートカットしてしまうのですね。さらに
「沖縄料理はうちが教えます」
暢子が(子供の頃は別として)沖縄料理を作っているところなど、そう頻繁には出てこない(そもそも料理シーンが限られる)のですが、人に教えられるほどの腕なのでしょうか。

一方良子。給食絡みの残業で、帰宅した頃には晴海はもう寝てしまっています。なんだかもう、晴海が気の毒になります。それと良子が、スーパーで野菜を買う家も多い、だから地元の野菜をと言っていますが、これだとスーパーで野菜を買うことが悪いように取れてしまいます。安室のおばあが気を回してくれたのはいいのですが、仕入れ業者は先日も書いたように入札で決めることであり、特定の農家からの野菜の調達は、癒着と見られてしまわないでしょうか。

そしてフォンターナに、矢作のことを相談に行く暢子ですが、既に矢作はフォンターナを辞めている以上、ここで相談するのかと疑問です。要は、矢作の妻と会わせるためのシーンなのでしょうが、この回も後付けで、関係者の身内が登場していますね。この辺りが練られていないなと思います。

それと和彦ですが、ここのところあまり存在感を感じません。暢子を全力で応援すると口先では言っていますが、ならば家事を手伝うなり、しかるべき所に勤めて定収入を得て、家計を支えるなりするべきでしょう。どころか遅く帰って来た暢子の方が、いそいそとお握りを作ってあげたりしているのですが、確か和彦は以前、男女の役割分担に反対していたのではなかったでしょうか。『和田家の男たち』で、ライターとおさんどんを両方こなしていた優を見習えと言いたくなります。

しかもこのジューシーお握り、グラスの陰に隠れてよく見えないのですが、NGは出なかったのでしょうか。

飲み物-アイスカフェラテ
[ 2022/08/25 01:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 69その2

『武将ジャパン』大河コラムへの疑問点、後半部分です。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第32回「災いの種」 - BUSHOO!JAPAN
(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/taiga/kamakura13/2022/08/22/170435

1.「なんで頼家様は俺と仁田を呼んだのかなぁ?」
忠常と話ができなかったからか。義盛は三浦義村と畠山重忠に相談しています。
「わかる気がする。戦に強く、忠義者で、ばか……」
「ばか?」
「……場数を踏んでいる」
とっさに言い逃れる義村。言うことを聞いてくれると思ったんじゃないか、ってよ。
言いたいことはわかった。馬鹿だと思っているんだな。
でも、義村の場合、自分以外みんなバカに思えているんじゃないかな。そしてそれは「バカ」というより正直さでもある。

義盛の場合、恐らくはいつもの仲間に善後策を相談したかったのでしょう。
そして「正直さ」と言うよりはむしろ「愚直さ」ではないかと。またこのシーンは一部の映像が下からの撮影となっており、そこの部分に密談といった雰囲気が窺えます。

2.「頼家様もかわいそうな方だ。今さら息を吹き返しても、何一つよいことはないのに……」
重忠の変貌っぷりにショックです。
持ち前の正義感はもうない。義盛、義村とは従兄弟の関係であり、一方で北条の娘婿として保身に入りつつあるのでしょう。

「重忠の変貌っぷりにショックです」
そうですか、この場合至極当然なことと思いますが。
北条家の婿であることもさることながら、あそこまで比企に取り込まれてしまい、御家人から見放されつつある将軍に最早未練はないでしょう。

3.結局、義盛と重忠は時政に知らせます。
いくら頼家の命令でも時政は討てない――。
そんな風に断った一件を時政の耳に入れると、「ならばなぜ仁田忠常は来ないのか?」と不思議そうにしていたかと思えば、「まさか攻めてくるのか!」と心配している。
重忠は板挟みになって悩んでいるのだろうと同情しています。
にしても、この人たちには忠義がありませんね。
保身だけ。
自分たちの損得を抜きにしてでも、頼家に忠義を尽くそうと誰も言い出さない。生前の頼朝が「これからは忠義を重視する」と言っていた意味もわかります。

既にこの時点で、彼らは時政>頼家となっていることが窺えます。北条はやはり裏切れませんから。
それと
「『ならばなぜ仁田忠常は来ないのか?』と不思議そうにしていたかと思えば、『まさか攻めてくるのか!』と心配している」
これは正しくは
「しかし…仁田はなぜ何も言うてこん。まさか攻めてくるつもりではなかろうな」
であり、このセリフの構成から見る以上、時政に取って忠常は最早疑わしい存在となっていたとしても、おかしくはありません。

あと
「にしても、この人たちには忠義がありませんね。
保身だけ。
自分たちの損得を抜きにしてでも、頼家に忠義を尽くそうと誰も言い出さない。生前の頼朝が「これからは忠義を重視する」と言っていた意味もわかります」
とありますが、前述のように御家人たちの心は頼家から離れている、つまりそこに信頼関係はないと言ってもいい状態にあり、当然ながら忠義も最早なきに等しいでしょう。頼朝もまさか、このような事態になるとは思っていなかったでしょうし。ところでこの「忠義」ですが、

4.幕末ならば、主に殉じる忠義こそが武士の華。
近藤勇にせよ、土方歳三にせよ、あの薄情な徳川慶喜のために命を賭して戦った。
戦国時代だって一応そうです。
真田幸村は九度山で生きていく道を捨てて、我が子を巻き込んでまで、大坂城で忠義を燃やす人生を選びました。
そういう忠義のある武士を描いてきて、ついに「んなもん関係ねえ!」という時代まで、三谷幸喜さんは遡ってきました。

まず幕末。新選組だけをここで挙げていますが、西国諸藩の、あるいは奥羽の藩士たちも藩のために戦ったことが抜け落ちています。嫌いでも書くべきものは書かないと、プロのライターではありませんね。それと「薄情な徳川慶喜」などと、ここでわざわざ言うこともないでしょう。
そして戦国時代は、武士が主君を変えることは珍しくありませんでした。有名なのは藤堂高虎ですが、それ以外にも主君を変えた、あるいはその時々の形勢により主君が変わった人物は多く、1人の主君に忠義を尽くす武士は、寧ろ江戸時代以降の概念ともいえます。

5.頼朝と政子の間に生まれた待望の男児が、まさかこんなことになるとは……。
でも時政は、その孫に呪いをかけるよう、りくと共に阿野全成をけしかけたわけで。
本作の時政は自ら悪い方向に向かわず、流されているだけです。その方がより邪悪だと思える。

時系列を遡るとわかりますが、なぜ時政とりくが全成に呪詛をかけるように頼んだかは、頼家自身の暴走、そしてその背後にいる比企能員の暴走にも原因がありました。その部分を追及せず、時政のみの問題にすり替えるのも納得が行きません。

6.なんと一幡は生きているとか。父の言いつけを破り、ある場所に匿っているとか。
初は「(義時が)泰時の性分はよくわかっているはずだ」と言いながら、一幡の命を奪うことのできなかった夫を庇っています。
泰時は、頼家が健康を取り戻したため、一幡が生きていたことは不幸中の幸いだと訴えます。
それを聞いているのかいないのか。ただ「鎌倉にいるのか?」と確かめるだけの義時。

「聞いているのかいないのか」もないもので、義時自身はこれは困ったことになったと思い、なおかつ今後をどうするべきかを探っているわけで、その結果まず居所を確かめようとなり、「鎌倉におられるのか」と問いかけたわけでしょう。

7.義時は平気で嘘をつき、誓いを破る人間になりつつある。八重が亡くなった時は、罰があたったと恐れる気配はあった。それが今もあるのかどうか……。

武者さんは義時に何を求めているのでしょう。既に政権の中枢にいて、汚い仕事、大人の事情を一身に背負っている人物に、清廉潔白のみを求めようとしているのではないでしょうね。この大河には疑問もありますが、義時がこのように悩みつつも変貌し、成熟して行くところは面白いです。

8.なんでも鞦韆(ブランコ)は善児が作ったとか。義時はさりげなく一幡を殺せといいます。

ドラマ本編に「鞦韆」という言葉は出て来ません。確かに中国ではそう言いますが、ここは普通にぶらんこ(ブランコ)でいいでしょう。

9.「千鶴丸様と何がちがう?」
「わしを好いてくれる」
「似合わないことを申すな」
八重の亡き子の名を出し、そうつきつける義時。
千鶴丸もなついていなかったとは言い切れないでしょう。変わったとすれば、善児の心です。
トウを育てる過程で愛を知ったのか。加齢ゆえか。あるいは仏の教えでも学んだとか?
義時に強く言われ、殺しに向かう善児ですが……どうしてもできない。苛立ったように、義時が刀に手をかけます。
「一幡様、トウと水遊びをいたしましょう」
トウが師匠の代わりをこなします。善児は苦しげにブランコの縄を切る……そんな姿に、酷い破滅が迫っている未来が浮かんでくる。

ここで「千鶴丸」を出して来たのは、恐らくはこの後に一幡が辿るであろう運命、その伏線ではないでしょうか。無論善児の弟子であるトウが、範頼暗殺の際にいた少女であるとすれば、彼女を育てて行く中でいくらか変化があり、それが一幡への同情となって現れたとも言えます。さらに一幡は千鶴丸と異なり、この時点で既に孤児(父の頼家は存命ですが)というのもあり、その意味で情が移ったとも考えられなくもありません。

10.義時が自邸に戻ると、泰時が何か焦っています。
そこには、頸動脈を切り、息絶えた仁田忠常がいました。
なんでも不意に御所に現れ、命を捨てるといい、止める間もなく自害をしたと。

この忠常の死ですが、史実では自害ではなく、謀反の疑いをかけられて殺された、あるいは義時と一戦交えて討たれたとなっています。いずれにしても、忠義を貫いた自害と言うのは江戸時代的でもありますし、実際のところ誰かが彼をそそのかして、自害させていたとしても、それはそれで不思議ではなさそうです。

11.政子も修善寺ならばたまに会うこともできると納得しますが……ちょっと待ったぁ!
修善寺は当時から名刹で、源氏の御曹司でもよいほどの場所。鎌倉にも近く、北条の目も光らせやすい。
しかし、その条件だからこそ、範頼も幽閉後に殺されているのでは?

これも政子が本気でそう言ったかどうかは疑問です。薄々感づいてはいたと思われますし、自分を納得させるための言葉とも取れます。

12.泰時は愕然とし、父に善児のところへ行ったのかと聞きます。
「父上は、一幡様を! なぜ!」
「武士とはそういうものだ……これでよかったのだ」
「父上はおかしい!」
そう叫ぶ我が子の頬を義時が叩きます。
武士ってなんなんだい?
私もそれは思ってしまいます。こんな異常性がある集団でいいのか?というドス黒い思いが湧いてくる。

個人的には、義時の行動に納得ですね。泰時君、君はまだまだ若いし、これから大人の階段を登ることになるのだよと言いたくもなります。それとこの武者さんが言う忠義とか武士の定義ですが、これらは後世のものですし、しかもあったことをなかったことにして丸く収めるのは、この後の時代にも行われているのですが。

13.程なくして武士が「仁義礼智信」を得ていく。これぞ歴史であり、そのために義時の息子である泰時が奮闘するのだと。

これも江戸時代的ですね。泰時の時代に御成敗式目ができ、その後の武家法の規範となりますが、この御成敗式目は武士道云々より、主に裁判を重視したものでした。

14.無残な問いかけが館に響きます。
頼家は、三浦と和田が北条に滅ぼされる未来を予知しているのです。

確かにこの時頼家は
「比企の次は三浦だぞ!和田だぞ!」
と叫んでいますが、それは彼を抑え込もうとしていたのが、義村と義盛だったからではないでしょうか。実際和田はこの後滅ぼされますが、その後は畠山が滅ぼされます。三浦はもっと後ですね。

15.深紅に身を包んだ実衣が得意の絶頂にいます。

これ、やはり「深紅の袿」と書いてほしいですね。英語だと"in crimson"で「深紅の衣を着た」にはなりますが。そしてこのシーンで実衣は初めてこの姿で現れるわけで、最初の方で比奈を比企の血を引いているとなじる彼女は、まだこの格好はしていません。

それからMVPと総評ですが、その中に何かよほど面白くないことがあったのでしょうか、『麒麟がくる』の駒に関してのこのような記述があります。

『麒麟がくる』の駒のことを「ファンタジー」だと貶すSNSの意見があり、それを取り上げた記事がありました。
歴史もので駒のように非実在の人物を出し、その目線で描くことは定番の技法です。
そんなことにケチをつけたら大河になった吉川英治『宮本武蔵』は成立しません。
大河でも『三姉妹』や『獅子の時代』は実在しない人物が主役です。
駒は歴史に干渉せず、実在人物の生死を左右したことはありません。
今年の善児のほうがトリッキーな動かし方です。
駒みたいな無名の市民がうろうろすることが嫌いなら、「ファンタジーだ!」とけなすのではなく、もっと歴史通らしい言い回しはあります。
「豚に歴史がありますか?」
民百姓に語るべき歴史なんかないのだから、駒みたいな戦災孤児出身者なんて要らんということなら、ハッキリそう言えばいい。
それを自らは安全なポジションに置くような言い回しでは卑怯です。

まずここに出て来る宮本武蔵は実在の人物ですが、これはお通のことを言っているのでしょうか。
また『三姉妹』や『獅子の時代』(10年ルールはどうなっているのでしょう)ですが、『獅子の時代』の場合は、確か最初から架空の人物と制作サイドは言っていたのではないでしょうか。そして架空ではあるものの、その当時にいたとしておかしくない人物となっています。『黄金の日日』でも架空ながら、その当時いたであろうという人物が出て来ます。

また善児ですが、元々彼は主人の命を受けて動く人物であり、その後もその範疇を出ていません。彼が歴史を変えたわけではないし、今回一幡を匿ったことで多少その制約が緩んだ感はありますが、最終的には彼でなくても、トウが一幡を殺めたはずです。その意味で歴史を変えたことにはなりません。

そして駒は、無名の市民ではありません。足利義昭の側女にまでなり、当時の大名の家族にも接したりしていますし、歴史に全く干渉していないとは言い切れないでしょう。駒が終生東庵の弟子であり、薬を売って生計を立てていたのなら、それはオリキャラとして認められるでしょう。またその当時いたであろう人物と設定するにしても、あちこちに出没し過ぎだからこそ批判されているのですが。これなら伊呂波太夫の方が、まだ架空の人物であると納得できます。
で、ここですが

「駒みたいな無名の市民がうろうろすることが嫌いなら、「ファンタジーだ!」とけなすのではなく、もっと歴史通らしい言い回しはあります。
「豚に歴史がありますか?」
民百姓に語るべき歴史なんかないのだから、駒みたいな戦災孤児出身者なんて要らんということなら、ハッキリそう言えばいい。
それを自らは安全なポジションに置くような言い回しでは卑怯です」

お気に入りの駒を批判されるのが嫌なのだろうと思いますが、武者さんがよくやるストローマン話法、つまり相手の主張(例えば駒は越権行為をしている、あるいは出過ぎであるといった)を故意に曲解する、正しく引用しない、あるいは論点をすり替えるなどして反論するやり方でしょうか。

ここで問題になっているのは、駒が本来出るべきでない部分にまで首を突っ込むこと、そもそも出過ぎだということであり、無名の市民だから、戦災孤児出身だから、いくらでも出していいと言うことにはならないでしょう。出すなとは言いませんが、ただ出すのならもっと効率的というか、出番は多くないけど印象に残るやり方があるはずです。

飲み物-琥珀のエール
[ 2022/08/25 01:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 69その1

『武将ジャパン』大河コラムへの疑問点です。それと先日の朝ドラ関連の投稿、少し手直ししています。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第32回「災いの種」 - BUSHOO!JAPAN
(武将ジャパン)


1.頼家はすぐさま見舞いの品を用意させると言い出します。
せつは鮎鮨。
一幡は干し柿が好物なんだとか。
頼家は、本当に妻子を愛していたんですね。
義時と泰時が一方的に「おなごはキノコだ!」と思い込んでいたこと比較すると、きちんと対話していたことや細やかな気遣いがあったことを感じさせます。

そもそもの前提が違いすぎます。
義時と泰時、いずれの場合も出先で持って帰るものがキノコ程度しかなく(泰時は義時に忠告されたことも関係している)、こう言う時に家族が好きなものを調達できる「鎌倉殿」とは、やはり身分が異なる以上致し方ないでしょう。

2.実衣は赤く豪華な衣装を身につけるようになりました。
念願の鎌倉殿の乳母として乗り気です。
そして政子に出家をする気はないと言い切った。

ここのシーンですが、実衣は今までどおりの服装をしています。
深紅の袿をまとうのは実朝が鎌倉殿となってからですね。

3.実衣はふてぶてしいくらいが美しさの極みかも。夫が生きている頃の可憐さとも違う、権力に酔った美貌が出ています。毎週、美しさが更新される姉妹ですね。

「毎週、美しさが更新される姉妹ですね」
武者さんとしてはこう書きたいのでしょうね。私は政子は迷いと覚悟、その両方が強くなっているように見えます。また実衣は前述のようにまだ袿も着ていないので、この段階では前回とさほど変わるところはありません。

4.「すべてをお話しになるおつもりですか?」
「馬鹿にしないで。私だって心得ています」
なんとも対照的な姉と弟になりました。
政子はこんなことになっても目が澄んでいる。
一方で義時は目に光がまるでない。
何もかもがドス黒い。
まったく正反対に思える、光と闇の化身のよう。それでも向かう方向は同じです。

はっきり言って、尼御台である政子と、常に汚れ仕事をしなければならない義時では、置かれている立場が違います。それでも政子は、やはり何か迷ったり、あるいは何かを決断せざるをえない状況に置かれたりで、それだけ表情が厳しくなっているとは思いますが。

5.「あの子は無事です。三浦が守っています。つつじも。安心して、だから……」
「離せ! 近寄るな! 出ていけ! 北条をわしは絶対に許さん! お前もだ! 出ていってくれ……お願いだから 出ていってくれ……」
頼家は母も失いました。自分の妻子を殺す母なんて、許せるわけがないでしょう。

「自分の妻子を殺す母」とありますが、政子は比企一族が館に火を放ったとだけ言っており、ここでは頼家は、誰が比企を滅亡させたかについてはまだ知らないはずです。このような、気休め的なことを言う政子に嫌気がさしているとは思いますが。

6.つつじと善哉は三浦義村が庇護していました。
頼家が倒れ、せつも死んでしまい、恐ろしいと訴えるつつじに、義村はこう言います。
コトはよい方へ進んでいる。千幡の身の上に何かあれば、次の鎌倉殿は間違いなく善哉。時を待つように告げるのですが……。
今週も邪悪で、それを隠そうともしていない。ったく勘弁してくださいよ。

私もあらすじと感想で、こう言われてつつじが嬉しかったかどうかは疑問ということを書いています。ただし義村としては、自分が乳母夫である善哉が鎌倉殿になれれば嬉しいわけで、この辺り、要は実衣とそう違わないでしょう。無論義村の方が実衣よりも権謀術数に優れてはいますし、それをあまり邪悪邪悪と言うのはどうかと思いますが。

7.と、ここで京都の後鳥羽院が出てきました。
中原親能が鎌倉の文を届けると、頼家が危篤と知り、死ぬのかと興味津々です。
しかも「うまいもんばかり食って不養生していたのだろう」と冷たく言い放っています。
なんでも推察することが好きなのでしょう。常に頭を働かせていたいタイプだ。
といっても、当時の鎌倉に美味いものはないとは思います。糖尿病になる京都の貴族からの連想ですかね。

朝廷からしてみれば、東国の武士政権はあまり面白くない存在です。皮肉の1つも言いたくなるかも知れません
それと
「当時の鎌倉に美味いものはないとは思います」
とのことですが、頼家は狩りが好きであること、当時の東国では獣肉が食べられていたという説もあることから、これは獣肉のことを指しているとも取れます。動物性たんぱく質の過剰摂取は生活習慣病にも関係しています。それと海産物は、鎌倉の方が口にする機会が多いでしょうね。

あと「糖尿病になる京都の貴族からの連想ですかね」の意味が不明。

8.山寺宏一さんが高僧らしい気品を見せながら、語ります。
「過日、夢を見ました」
「また、お得意の夢の話か。どんな夢じゃ」
またふてぶてしい後鳥羽院。これぞ帝王でしょう。

山寺さんは、「高僧らしい気品」よりも、「後鳥羽上皇のちょっと変わった側近」のイメージなのですが。そしてこの時の語り口がまた、ちょっと独特ではあります。

9.頼朝の子は「何朝(なにとも)」にしようか。そう考え、木と木のつなぎ目は何というのか?と尋ねる。
「実(さね)にございますな」
慈円にそう返され、納得した様子の後鳥羽院。
京と鎌倉を繋ぐ実(さね)になってもらおうということで、実朝としました。

このシーンなのですが、後鳥羽上皇は「何と言うか知っておるか」と言っていることから、この実のことを知っていたと思われます。そしてまず中原親能に、お前は知っているかと尋ね、分かりませんと親能が返事したことから、今度は慈円に訊いてみたところ、慈円はきちんと答えます。そのうえで上皇は
「必ずや、京と鎌倉を繋ぐ実となってもらおう」
と言っているわけです。

10.三種の神器など無くとも即位したこの帝王はどうでもよいのかもしれない。
それでも世間が信じているからには使わせてもらう。鎌倉にいる一人の人間を道具として操る。
そう宣言してみせると、エキセントリックに、バーン!と遊んでいた道具を倒す

後鳥羽上皇は、三種の神器なしでの即位を気にしていたとも言われており、実際のところはどうかわかりません。それと源氏三代までは、朝廷との関係は悪くなかったと言われています。あと
「遊んでいた道具」
では何のことやらわかりません。この時は、双六の駒をあたかも賽の河原の石積みのように積み上げていて、それを倒したのですね。

飲み物-グラスビールと泡
[ 2022/08/24 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第20週感想-2

『ちむどんどん』第96回と97回の気になった点です。

第96回
  • 産婦人科でハグして大喜び
  • なぜかこのことを実家に知らせていない暢子
  • 母親の職場にあまゆから電話を入れ、しかも妊娠したなら独立開店は許さないと房子が言ったと、事実とかけ離れたことを言う暢子
  • 優子「何があってもうちは暢子の味方だからね」
  • なぜか三郎と多江に子供がいる
  • 三郎「だからって危ない、万が一ばかりで、妊娠したら何もすんなっつうのもなあ」
  • 結局また熱を出している歌子
  • 歌子と智が思わず触れ合うシーン
  • 良子「(野菜の検品と担任の仕事)ちゃんと両立させます」「仕入れ先はうちが探します」
  • 良子が、山原以外の野菜はよくないと言っているように聞こえるのだが、それは如何なものか
  • 再び青柳家にサーターアンダギー、それを嬉しそうに受け取る波子

第97回
  • いや和彦、辞めたらちゃんと言わないと
  • 重子「何が大丈夫なの、暢子さんのお店が軌道に乗るまで、これから2人でどうやって生活していくの?」
  • 銀行とか広告代理店、商事会社に勤めている親戚がいる割に、その人たちは披露宴に出席していないのはなぜ?
  • 「いとこ」と重子が言っているが、そういう時は名前を呼ぶ方が自然かと
  • 重子「やりがいや喜びで、夫婦2人が生活していけるとでも?」
  • 暢子「うちもお店を開きますし、お金のことは大丈夫かと」
  • 「名前は?」「ちむどんどん」
  • 「今諦めれば、やんばるの姉が出してくれたお金も、無駄になってしまうんです」(出したのではなく貸したのでは?)
  • 「どうしてそこまで反対するんですか?」
  • 房子にもう1人、流産した妹がいた
  • 房子のアドバイスはいいが、本当は暢子が自分で考えて、房子に意見を聞くものでは
  • 「闇市の味」に続いて、今度は「孫」に囚われる重子
  • 結局田良島に売り込みを手伝って貰う和彦
  • 絶妙のタイミングで、しかもなぜか鶴見で食い逃げする矢作

第96回に関しては先日も書いていますが、房子がせっかく体に負担をかけないように勧めてくれた仕事なのに、あたかも房子が一方的に反対しているように言う暢子は、ちょっとどうかと思います。しかもあまゆでなく、これこそ公衆電話からかけるべきでしょう。あまゆの電話代は、暢子が来てからかなり上がっているように思えます。一方優子は、もう一度房子と話しなさいと言うのですが
「何があってもうちは暢子の味方だからね」
は如何なものかと、まるで房子が悪人のようです。

そしてあまゆ。三郎が
「だからって危ない、万が一ばかりで、妊娠したら何もすんなっつうのもなあ」
と言っていますが、2人の間に子供がいる以上、妊娠している女性の辛さをもう少し理解してもいいのでは。とはいえ、多江の妊娠中は戦地に行っていたから、あまり実感として伴わないのかも知れませんが。
しかし子供がいるという設定、多江を演じる長野里美さんも驚いていたようで、自身のツイッターでそのことに触れています。ならばその子供の年齢なり、今どこに住んでいるかなりをはっきりさせるべきでしょうね。

あと山原ですが、良子が、子供たちが残しがちな野菜を食べさせようとして、給食のおばさんたちと対立しそうになります。晴海の食べ残し、そして母の優子と一緒に作った野菜は食べるという経験から、こういう提案を持ち出したのでしょうが、あれでは山原の野菜はいい、他のは悪いという印象を与えかねないのですが。それとやはり仕入れ先の業者は、教師が自分で探すものではないでしょう。この場合入札でしょうか。
そして歌子、智と体が接触しそうになりますが、賢秀と清恵の件と言い、この朝ドラはこう言うシーンと犯罪がやけに目につきますね。

第97回。青柳家に妊娠の報告をしに行く和彦と暢子ですが、重子はいきなり例の週刊誌の記事を見せます。しかし和彦も、辞めたのであればそれを伝えるべきでしょう。何か緊急の用があって、会社にかけたら退職しましたでは、家の人たちも戸惑うと思うのですが。
そして和彦も、やりがいとか喜びとか言う以前に、子供も生まれることだし、目の前の現実に向き合うことこそ必要でしょう。この点では重子が正しいと言わざるを得ないのです。それと色々な所に務めている親戚がいるようですが、なぜか皆さん披露宴に来ていませんでしたね。

すると暢子が、うちがお店を開くからお金は大丈夫などと言い出します。飲食店を開いても、軌道に乗るかどうかは何とも言えないわけですし、その根拠のない自信はどこから来るのかと思ってしまいます。あと「和彦君」と言っていますが、この場合「和彦さん」の方がいいのでは…。
そして名前はと訊かれ、店の名だと思った暢子は「ちむどんどん」だと言い、重子が驚くシーンがあります。この辺をコントのようにしているのでしょうが、何だか今一つな感じがします。
ここは
重子「そんな名前なの?変わってるわね」
暢子「あ、これはうちの店の名前です。子供はまだ考えていません」
だけでよかったのではないでしょうか。

しかしこの重子も、孫ができるということに囚われ、自分で名前を考え始めます。例の闇市風の食事と言い、ちょっと目先を変えるとか、自分に取って未知のできごとを経験すると、あっさり折れてしまうところがあるようです。一方暢子、再度フォンターナを訪れて房子と話をします。ここで房子は、身重だった妹を戦争中に屋台で手伝わせて、その妹が流産したと話すのですが、
房子が屋台をやっていたのは戦前
妹は1人だけで学生であり、空襲で亡くなった
はずなのですが…もう1人妹がいたのでしょうか。しかも途中から生き別れた姉(賢三の母親)が出てくるし、最終回までに今度は兄か弟が出て来そうです。

暢子はどうしても店をやりたいようです。このへん、仕入先探しと担任を両立させると言う良子を思わせますが、何だか理想論に見えてしまいます。無論この朝ドラでは、その理想論が現実となる確率が高いのですが。
しかしそれでも、房子に
「どうしてそこまで反対するんですか」
などと言うのは失礼でしょう。また「自分の命と新しい命とどちらも大切にします」とも言いますが、だからこそ房子は、経理の仕事を任せようとしたのですが。あと「諦めたくない」も、彼女の場合はどうもごり押しと同義に聞こえてしまうし、結局房子がアドバイスをして、それを守るように言います。しかしこういうのも、本当は暢子が自分で考えて、こうしたいのですがと房子に助言して貰うものではないのでしょうか。

そして和彦、結局売り込みを田良島に手伝って貰っています-どうも田良島デスクに、『鎌倉殿の13人』の平賀朝雅がダブってしまいます。その和彦ですが、退職後フリーの記者がどうこうと言いながら、何か資料を調べて原稿を書いたり、文章を練り直したりするところを見たことがないのです。同じことが暢子の料理にもいえます。
ここでまた引き合いに出しますが、『芋たこなんきん』の町子は入院しても原稿用紙を持って来ていたし、あの朝ドラはあくまでも彼女の、作家としての生活がメインでした。ならば『ちむどんどん』も、料理がメインであってしかるべきなのですが、なぜかそうなっていません。寧ろ料理以外の恋愛だの、犯罪だのに尺が割かれています。

さて、房子のアドバイスに従って信頼できる料理人を探す暢子ですが、なかなかめぼしい人材が見つかりません。そしてあまゆにいたところ、食い逃げだという声が聞こえ、外に出てみると1人の男が取り押さえられています。それは、あの矢作でした。しかし、なぜわざわざ鶴見まで来たのでしょうね。

飲み物-アイスティーバック白2
[ 2022/08/24 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第20週感想-1

『ちむどんどん』について少し。

既に22日放送分を観た方はお気づきでしょうが、暢子がフォンターナに、子供ができたことを知らせに行った際、房子は体の負担にならないように、経理の仕事を紹介してくれます。産休も取らせてくれ、目下自分は開店準備中で、夫の和彦は無職の暢子に取って、ありがたい話のはずでした。しかし母親の優子に電話した際、彼女はこのように言っています。
「実はフォンターナのオーナーが、妊娠したなら、独立開店は許さないって」
もちろん房子はこういうことは言っていません。
出産のためにオープンを延期しなさい、その間別の仕事を紹介すると言っているだけです。

暢子にしてみれば、料理こそが自分の天職なのに、それを否定されたようで面白くないのかも知れません。
しかし彼女は妊娠中、そのまだ初期です。流産の危険もあります。そして和彦はまだ次の収入を得る手段を探していません。この話、ありがたく受けてもいいのではないかと思うのですが。

しかし房子より先に、家族にこのことを報告するべきかと思うのですが、まだ報告していなかったのですね。
それも昼間、母親の職場にかけるよりも、夜に家にかけた方がいいと思います。まだ自分たちの電話を引いていないのでしょうか。それとよくわからないのが、三郎たちが暢子に賛成し、房子に反対していることです。さらにもっとわからないのが、三郎と多江に子供がいたということです。およそその存在すら窺えなかったのですが…暢子が結婚の衣装合わせに来た時、うちの子がねなどという話も出ませんでした。ちょっと後付けが多すぎないでしょうか。

しかしこれで多江に、出産と育児の経験があることがわかったのですから、多江は先輩としてもっと暢子に忠告していいかと思います。あと、病院の待合室でのハグもどうかと思いますし、何よりも和彦が暢子のイエスマン化しているなと思います。結局重子に呼び出されて離婚を切り出されるわけですが、その時のお土産は、またサーターアンダギーのようです。


飲み物-アイスコーヒーブラック
[ 2022/08/23 01:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第32回「災いの種」あらすじと感想-2

第32回後半部分です。

その後義盛は「うちで一杯やってくか」と忠常を誘うが、忠常はそれを断る。その後義盛は義村と重忠に、なぜ自分と忠常が頼家に呼ばれたのか尋ねる。義村は
「2人も戦に強く、忠義ものでばか…」
と言いかけて、「場数を踏んでいる」と言い直し、言うことを聞いてくれると思ったんじゃないかと義盛に答える。

重忠は頼家が気の毒である、息を吹き返してもいいことは何一つないと言い、義村はずばりと、あのまま亡くなっていたらすべてが丸く収まっていたと言ったうえで、北条を討つかと2人に尋ねる。その気があるなら相談なんかしねえと義盛。義村は、今北条をことを起こしてもいいことは一つもないと言い、重忠は頼家の返り咲きの目はないと悟る。義盛は、頼家の言葉を北条の耳に入れるべきかと尋ね、義村は頼家はもう終わりであり、それより他にないと答える。

義盛は時政に頼家の言葉を伝える、よう知らせてくれたと時政。やはり側にいた重忠も、そして義盛自身も、北条との関係を強調する。しかし忠常は何も言ってこなかった。時政は忠常が攻めてくるのではと疑う。重忠は、忠常は律儀であり、頼家が亡くなると思い覚悟を決めたのに、このようなことになって板挟みになっていると言う。その時鐘が鳴る。忠常は一人悩んでいた。

いつ頼家の息がかかった者が攻めてくるかわからない、夜も眠れないと言うりくに、最早そのような力はないと時政は答える。しかしりくは言う。
「ここは死んでいただきましょう」
さらにりくは元々死んでいたのです。元の形に戻すだけとまで口にして時政を呆れさせるが、あのお方がいる限り必ず災いの種となりますと続け、千幡様のため、北条のため、私のために腹をくくってくださいと時政に乞い願う。時政は一言、わしの孫じゃと言って去って行く。

都から、千幡を征夷大将軍に任ずるとの知らせが届く。三善康信はまず元服の儀から執り行おうとしていた。そして朝雅は、謝礼の品々を持って上洛することになった。また二階堂行政は、上皇からお名前を頂戴したと言って、書状に添えられていた別紙を見せる。そこには実朝とあった。よい名でござると朝雅。一方忠常は義時に相談があると言うが、急ぎの用があると義時は断り、泰時と初がいる部屋へ向かう。泰時は父の前で話し始める。

「一幡様は生きておられます」
泰時は父の命に背いて一幡を館から連れ出し、とある場所に匿っていたのである。初も泰時の弁護をし、一幡様を死なせずに済んだのは正に不幸中の幸いと言う泰時に、鎌倉におられるのかと義時は尋ねる。泰時はうなずく。一幡は善児とトウに匿われていた。

出かけようとする義時に比奈が声をかける。何か話があるようだった。比企の血を引きながら、比企を滅ぼす手伝いをし、このまま鎌倉に残ることはできないと言う比奈に、実は自分もそのことで話がしたかったと言う義時。比奈は離縁しようと言うのであれば、起請文がある限りそれはできない、誓いを破れば義時は地獄に落ちると言い、そのような目に遭わせないためにも、自分から離縁を申し出ることにしたのである。

本当は義時の許可などいらないのだが、話す機会を得たことでもありと言いつつ比奈は涙ぐみ、しかし何とか涙を抑えようとしているように見えた。義時は背後から比奈を抱きしめる。比奈は巻狩りの時に猪に追われ、義時から抱きしめられつつ草むらに飛び込んだことを思い出していた。あの時と同じぬくもりなのにと、比奈は自分たちを取り巻く環境が変わったことを嘆くが、すぐに元の比奈に戻り、ここで失礼しますと言って義時を見送った。

義時は善児の家へ行く。トウが出て来て、一幡は師匠と遊んでいると言う。善児はぶらんこで遊ぶ一幡の相手をしており、義時は善児に中へ入るように合図する。義時は、あれは生きていてはいけない命だと言い、暗に殺すように善児に迫るが、善児は首を振る。千鶴丸と何が違うと訊かれ、善児は、あれはわしを好いてくれていると答えるが、それは如何にも善児らしからぬ言葉だった。

善児は短刀を抜いて一幡に襲い掛かろうとするもためらう。そこで義時が太刀を抜こうとするが、それに気づいたトウが一幡を守るように義時に背中を向け、水遊びをしましょうと連れて行ってしまう。善児は涙を流しており、一幡はそれを不思議がっていた。そして善児はぶらんこの縄を切る。

戻った義時に泰時が声をかけ、お急ぎくださいと言う。忠常が自害して果てたのである。不意に御所に現れ、命を捨てますと言って頸動脈を斬り、そのまま死んだのである。義時は涙を流しつつも、頼家がこのことを知っているかどうか尋ねる。まだ耳に入っていないと泰時。義時はその後頼家に、軽々しい一言が、忠義に篤いまことの坂東武者をこの世から消してしまわれたと諫める。

頼家は自分が悪いように言うな、元々は北条がと口にする。義時はそれは事実であると前置きしてうえで、しかしこう言う。
「頼家様のお気持ちが変わらぬ限り、また同じことが繰り返されるのです」
お分かりいただきたいと言って義時は去るが、実際のところ北条家では、伊豆の修善寺に頼家を遣り、仏の道を極めさせることで話がまとまっていた。

頼家のためにはこれが最善と義時は言うが、これが本当にあの子のためになるのかと政子。時政は言った。
「鎌倉におって、目の前で千幡が鎌倉殿になるのを見るのはつらかろう」
それが一番だと思うぞと時政は言い、義時も同意する。政子は降りしきる雨を見ながら言った。
「修善寺なら、たまに会いに行くこともできますね」

泰時は父義時に、一幡が生きていることを伝えたのかと尋ねる。しかし義時は、一幡は比企の館が焼け落ちる時亡くなった、おかしなことを申すなと、泰時の問いをはぐらかす。しかし泰時は義時への追及をやめようとせず、善児のところへ行かれたのか、父上は一幡様をと言いかけたところで、義時は
「武士とはそういうものだ」
ときっぱり言う。しかしなおも追及をやめない泰時に、義時は平手打ちを食わせて立ち去る。

頼家は修善寺行きを頭からはねつける。しかし広元は御家人の総意であると言い、義村と義盛が両側から力ずくで頼家の自由を奪う。頼家は、比企の次は三浦だ、和田だと言いつつ2人の手をふりほどき、廊下へ出て転倒し、大声で泣きわめく。
「父上、これでよいのですか…」
建仁3’(1203)年10月8日。
千幡の元服の儀式が盛大に行われ、頼家は伊豆修善寺へ送られた。実朝は御家人からの挨拶を受け、よろしく頼むと言葉を返す。そして兄の頼家は、政子から声を掛けられるも無言で輿に乗り込んだ。

善哉は庭先で遊んでいた。母つつじは、あまり遠くに行かないよう注意する。するとそこへみすぼらしい塔婆が現れる。それは比企尼だった。尼は善哉に
「北条を許してはなりませぬぞ。あなたの父を追いやり、あなたの兄を殺した北条を」
と言い、
「あなたこそ次の鎌倉殿になるべきお方、それを阻んだのは北条時政、義時そして政子、あの者たちを決して許してはなりませぬぞ」と言い残して去る。つつじは庭に1人座っている我が子を抱きしめる。


義盛と忠常の明暗が分かれます。義盛は義村、重忠に相談し、北条を討つべき時ではないとして、現状維持で行くとともに、時政にこのことを打ち明けます。しかし忠常は一人悩み、挙句の果ては自害へ自分を追い込んでしまいます。時政も忠常が攻めてくればと当初は思ったわけですが、何よりもりくが、頼家の息がかかった者が来るかもと疑心暗鬼に囚われます。挙句の果ては、頼家に死んで貰う、元々死んでいたから元の形に戻すだけと、これまた義時とどこか似たようなことを言います。

流石に時政は呆れ、自分の孫だと言いますが、確かにりくの言葉は一理あります。ただしこの期に及んで、最早頼家の味方はなきに等しいものでした。そして御家人にしてみれば、北条を怒らせるほうがマイナスであったわけです。頼家の言葉を聞かされた義盛も、義村に言われて思いとどまります。唯一違う御家人がいるとすれば、それは相談相手を持たない仁田忠常だったのです。

比企の血を引く比奈は離縁を切り出します。比奈もなかなか辛いものがあり、それを抱えつつ生きて来たわけですが、個人的に惜しいなと思うのが、このシーン、この大河全般に言えることですが、ややセリフでの説明が多すぎる嫌いがあることです。もう少し動作であるとか、あるいは互いに何かを思い詰めているような表情などで、表現できなかったものでしょうか。

義時にはもう一つの課題がありました。それは泰時が逃がした一幡です。善児とトウが匿っており、しかも善児は一幡が自分を好いてくれている故、殺せないと言い出します。あまりにもこの人物らしからぬ言葉です。結局トウが義時と善児から一幡を遠ざけますが、トウの言う「水遊び」、そして善児がぶらんこを(恐らく不要な物として)一刀両断する辺りなどに、この後起こったことが読み取れるようです。ちなみにぶらんこは、古代中国に既にあったようで、昔漢文の授業に出て来た記憶があります。

忠常が自害します。迷った挙句の決断のようで、義時は頼家を諫めます。そして頼家は修善寺に遣られ、千幡が正式に鎌倉殿となります。一方泰時は義時に、しつこく一幡のことを聞き出そうとします。彼が大人の事情を知るには、もう少し時間がかかるのでしょうか。そして、忘れられたかのようになっている善哉の許に、すっかり別人のようになった比企尼がやって来ます。恐らく1人だけで逃げ延びたのでしょう。そして善哉に、北条を許してはならぬと吹き込みます。一幡のことも知っているようで、何とも凄みを感じさせる婆様です。

しかしこの回、波乱含みの内容を物語っているのか、雷鳴がとにかく多いですね。これで後編は終わりとなりますが、ガイドブック完結編は10月7日の発売だそうです。


飲み物-パブのビール2
[ 2022/08/23 01:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第32回「災いの種」あらすじと感想-1

第32回前半部分です。

頼家は順調に回復していた。しかし北条家の人々は心中穏やかではなかった。りくは既に剃髪しているし、仏門に入ればどうかと言い出す始末で、千幡を立てる方向で進めている以上、最早どうしようもなかった。政子は自分がことを急ぎ過ぎたことを責めるが、一幡が生きていることが救いであると言い、それを聞いた泰時は複雑な表情を浮かべる。義時は、頼家が北条家を許さないことは確かであり、答えは出ているとしてこう言う。
「ここは、頼家様が息を吹き返される前に戻す。それしか道はない」

時政と時房は頼家を見舞う。まだ立ち上がるとふらつくと言う頼家は、自分が死ぬのを願っていたであろう、父上の時と同じだと頭に手をやるが、時房は剃髪は回復を祈ってのことだと言う。しかし頼家は、出家しても政ができぬわけではない、還俗という手もあると言い、せつと一幡に会いたがるが、時房は流行り病であるとその場を取り繕う。

頼家はそれぞれ、鮎ずしと干し柿を見舞いに持って行ってやれと言う。そして能員を呼んでくれと言うが、能員も病であると時房は言い、鎌倉殿もお気をつけくださるようにと言う。一方実衣は尼にはならない、仏様は全成を助けてくれなかったからだと言い、菩提は弔うつもりだった。それも一つの生き方だと義時。

しかし実衣は、比奈も比企の者であると主張し、去って行く。今後のことを尋ねる政子に、義時は伝えたいことがあると言う。つまり一幡は既にいないということだった。義時は、一幡は一旦館を出たが燃え盛る館へ引き返したと説明する。政子は、初めから助ける気などなかった、義高の時と同じ、生きていれば何をするかわからないから葬ったのかと気色ばむ。

政子は弟を平手打ちにし、私の、頼朝様の孫を殺したと感情を露わにするが、義時は冷静にこう返した。
「一幡様にはいてもらっては困るのです」
政子は頼家も殺すつもりかと尋ねるが、義時は首を横に振る。尚も、あなたを信じることはできないとまで言う政子だが、義時は立ち上がり、この度のことを頼家に伝えに行くと言う。政子は自分が話す、これは私の役目だと言う。

義時は、全てをお話しになるおつもりですかと姉に尋ねる。政子は自分だって心得ていると言い、頼家の寝所へと向かう。同じ頃、義時の妻比奈は、夫婦となった時の誓紙を広げていた。

政子は頼家に、比企が滅んだことを伝える。最早せつも一幡もいないことに頼家は戸惑いつつも、なぜだと問い、政子はだれも頼家が回復すると思っておらず、それを悟った比企一族は館に火を放ち、命を絶った、貴方1人を死なせるわけに行かなかったのだと話す。しかし頼家は、なぜ比企一族が死なねばならぬのかを訝しく思い、政子に、本当は何があったのかと問い詰める。

頼家は、北条が比企を滅ぼしたことを感付いていた。政子の言葉に、そんなわけはないではないかと涙を流す頼家に、忘れ、断ち切るように政子は言い、何のために生き長らえたかを考えるように諭す。頼家は善哉についても尋ねるが、善哉は母つつじと三浦館に匿われていた。しかる後に頼家は態度を変え、母に出て行くように迫り、こう叫ぶ。
「北条をわしは絶対に許さん!お前もだ」
そして政子になおも出て行くように言い、泣きじゃくる。

三浦義村は、善哉とつつじの寝所に行き、恐ろしくてと言うつつじに、事はよい方へ向かっていると言う。千幡にもしものことがあれば、次の鎌倉殿は善哉様だと言うのである。時をお待ちくださいと義村。

その頃朝廷では、後鳥羽上皇が双六の駒を床の上に高々と積み重ねていた。そこへ中原親能が鎌倉からの文を持って現れる。文には頼家の危篤とあった。うまい物ばかり食って不養生をしていたのであろうと上皇は素っ気なかったが、弟に継がせる旨の部分を見て、そこにやって来た慈円に、どう思うかを尋ねる。慈円は夢の話を始め、上皇はまたお得意の夢の話かと、どのような内容であるかを聞きたがる。

慈円はその夢によれば、壇ノ浦に沈んだ三種の神器の内、失われた宝剣の代わりが武家の棟梁である鎌倉の将軍であり、新将軍を大事になさいませと進言する。上皇はさらに、千幡が同時に元服すると書かれているのを見て、自分が名付け親になることを決める。頼朝の朝を取り、さらに親能に、板のつなぎ目の出っ張りを何と言うか尋ねるが、親能は答えられない。そこで慈円がすかさず「実」(さね)であると言い、上皇は、京と鎌倉を繋ぐ実となって貰うと、新将軍の諱を実朝と決める。その後上皇は、積み重ねた駒を散らしてしまう。

鎌倉ではりくが、千幡が元服して征夷大将軍となれば、次は御台所であると時政に話していた。流石に早いと時政は言うが、こういうことは早め早めに手を打っておくべきとりくは言い、頼朝はしかるべき御家人の娘をと考えていたが、頼家のこともあり、京から迎えようと提案する。しかもやんごとなき方の血筋でというのが条件だった。

りくは娘婿の平賀朝雅を呼んでいた。朝雅は京都守護となる予定で、京でしかるべき人物を見つけ、息子の政範に迎えに行かせる手はずだった。そこへ朝雅が現れ、来る途中で野菊を摘んで来たとりくに渡して、彼女を喜ばせる。一方比企館の焼け跡を目の当たりにした頼家は、能員がそう易々と討たれるはすはないと考え、仁田忠常と和田義盛を呼びつけ、本当のところはどうであったのかと尋ねる。

義盛は能員が和議の件で呼びつけられ、命を落としたと説明し、忠常もうなずく。頼家は時政が手を下したのかと尋ね。義盛は、誰が手を下したのかはわからないが、命じたのは北条殿であると答える。頼家は2人に、時政の首を持ってくるように言う。戸惑う2人に頼家は言う。
「あいつがやったことは謀反と変わりない。討伐するのだ」


頼家が意識を取り戻したことで、思わぬ番狂わせとなった北条家の人々は、今後のことで話し合います。それぞれがあれこれと自分の考えを述べる中、義時は結論を出していました。
「頼家様が回復する前の状態に戻す」
具体的にどのようにするかは、考えているでしょう。しかし何だか「システム復元」を思わせる言葉です。

ただここで困るのは、頼家に比企のことをどう説明するかでした。まず時政と時房が見舞いに行き、せつも一幡も、そして能員も流行り病である、鎌倉殿もお気をつけてと言います。この辺り、何やら昨今の事情を入れて来ている感じがしなくもありませんが、それはさておき。この頼家が言う鮎ずしとは、発酵させた所謂なれずしのことでしょうね。一方で実衣は、仏様は全成を助けなかったから自分は出家しないと言い、さらに比企の一族である比奈がまだいると言ってその場を去ります。この辺り彼女らしくはあります。

一方政子は、義時から一幡が死んだと聞かされて感情をむき出しにします。無論冷静に考えれば、一幡を生かしておくのが最も北条に取っては危険なのですが、そしてこれは少し前の投稿にも書いていますが、頼朝と自分の孫であるため、特に情にほだされているようです。ただ、その可愛い孫に比企の血が流れているのが、この場合大きな問題ではあるわけですし、そして実際、生きていれば何をするのかわからないとしか言えないのですが…ここで思い出すのが、『真田丸』の阿茶局が大坂冬の陣後の和睦で
「災いの根は摘み取ってしまいましょう」と大蔵卿局に言う、あのシーンです。

政子は、自分が頼家にこのことを伝えると言い、比企一族は頼家がもう蘇生しないと思い、自ら館に火をつけたと話します。しかしこれもちょっと無理があります。そもそも一幡がいるわけですから、逆に一幡を鎌倉殿にするべく、比企一族が動き出す方が自然ですし、実際そうしようとしていたわけです。そして頼家は、ここで比企が滅ぼされたことに気づいていたようで、政子に対しても出て行けと声を荒げます。このような誤魔化し方をするなら、誰かがちゃんと言った方がよさそうな気もしますが。

義村。千幡が鎌倉殿になるのを受けて、もし千幡に何かあれば次は善哉様と、自分の館に善哉共々住まわせているつつじに言います。つつじがそれを聞いて嬉しかったかどうかは、ちょっと疑問ですが。一方朝廷には頼家の危篤、そして実朝の将軍就任を要請する文が届きます。後鳥羽上皇も千幡には期待しているようで、板の継ぎ合わせの「実」(さね)から、実朝という名を与えることにします。

鎌倉殿、そして将軍就任が決まると次は御台所であるとりく。しかしこの大河では、どう見ても時政夫妻が千幡の乳母夫に見えてしまいます。そして娘婿の平賀朝雅が、野菊を持ってりくを訪れますが、なんとも如才なさそうな感じです。と言うか、『ちむどんどん』の田良島さんですね。


飲み物-ビールと夕日2
[ 2022/08/22 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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