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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『鎌倉殿の13人』第27回「鎌倉殿と十三人」あらすじと感想-2

第27回「鎌倉殿と十三人」後半部分です。

まだ御台所としての暮らしに慣れないと言うつつじ。政子は偉いのは夫である鎌倉殿、そこを勘違いしないよう気を付けるようにと教える。そこへ頼家が現れ、くだらぬもめ事が多いとぼやくが、当人たちには大事なことだから耳を傾けるように政子は戒める。そこへせつが現れ、一幡が立って歩いたと自慢げに話す。今後はケガに気を付けるようにと忠告する政子に、手間がかかる分だけいとしさが増すのを実感するとせつは言う。

さらにせつは、子供の顔が日に日に顔が変わると得意げに話す。そんな自慢気なせつにつつじは、自分と鎌倉殿の子は、源氏の血筋を引く鼻筋の通った子になるだろうとしか言えなかった。せつは「産んでからおっしゃい」とつつじに言い、辺りの雰囲気が気まずいものになる。頼家は立ち上がり、せつは慌てて後を追いかけ、政子はため息をつく。その夜。頼家は一人蹴鞠の稽古に興じていた。

経験がないため、何をすべきかわからないのだと頼時は言い、手を貸すべきか義時も迷う。比企一族出身の比奈は、頼家は困った時ほど助けを求めない性分であり、本当は助けてほしいのだと義時に教える。頼家は、何をしても頼朝と比べられると頼時。しかし比奈は自分も八重と比べられたと言う。そして義時は景時に、訴訟に関しては従来通り文官に任せ、そのうえで取るべき道をあらかた絞り、その上で頼家に取り次いではとうかと相談する。

景時も、頼家に訴訟の解決は荷が重すぎるようだと言い、文官4人(広元、親能、康信、行政)に景時を加えて5人とし、訴訟を請け負うことにする。景時は文官と鎌倉殿の橋渡しだった。義時は文官たちにもそれを伝える。広元は自分たちだけで裁きを行うことを考えるが、義時は、鎌倉殿のやる気を削ぐべきではないと言う。頼家はこれに不満であったが、景時は我らは取次のみ、最後のお裁きは鎌倉殿にお願いすると言い、頼家も承知した。そして義時はこのことを能員に伝える。

能員はなぜ梶原が入っているのに比企が入っておらぬのだと不満を洩らし、6人衆となる。そしてやはり義時からそれを聞いた時政は、自分も入れて7人衆にしろと言う。能員は不機嫌だったが、道は北条に負けてはいけない、これからは比企が政を引っ張るのだと夫にはっぱをかける。ならばと能員は、妻が比企一族出身の安達盛長を引き入れる。頼朝の菩提を弔うことで余生を送ろうとしていた盛長だが、新しい鎌倉殿をお支えすることが供養になると、能員に仲間入りさせられる。

能員は盛長に、ことが割れた時に味方をしてくれればいいと言うが、時政は比企には節操がないと言い、三浦義澄と義村の父子を招いて、力になるように頼み込む。難しいことは苦手だと義澄は渋るが、義村は父に、四郎(時政)殿は比企と互角かそれ以上の数を欲しがっていると教える。さらにもう1人と意気込む時政を観て、義澄は義村に入るように勧めるが、義村は三浦から2名は角が立つ、ならばと和田義盛に声をかける。

難しいことは駄目だと前もって言う義盛だが、勢いがほしいとりくが言ったため、即座にそれを受け入れる。これで10人と切りもよく、北条側が比企側を人数で上回るが、時政はもう1人誘うことにし、りくは畠山重忠を推薦する。義盛は反対するが、義村は人数が多いがいいと重忠を呼ぶが、断られてしまう。同じ武蔵の御家人である比企側から釘を刺されており、舅殿に別の形でお手伝いできればと言うが、りくはその言葉を一蹴する。

時政は佐々木の爺さん(秀義)はどうかと尋ね、既に死んだと義村は答える。千葉の爺さん(常胤)はと尋ねるが、もうすぐ死にますとまた義村は答え、爺さんはやめておくようにと忠告する。重忠からこのことを聞いた義時は、下手をすれば、父は鎌倉中の御家人に声をかけることになりかねないと気をもむ。重忠もこれは義時の本意ではないと見抜いており、義時は重忠に感謝する。その重忠は、崩壊寸前の今の鎌倉には新しい柱が必要と言うものの、頼家がそれにふさわしい器量であるとは思っていなかった。

能員は八田知家を呼ぶ。知家は能員の味方をすることで誰かを敵に回すが、見返りはあるのだろうなと尋ね、能員は砂金の袋6袋分を知家に渡す。しかし知家はこれで仲間になったと思うな、俺は俺だと言って立ち去る。能員は哄笑しつつも、内心面白くなさそうだった。そして景時は義時に一枚の紙を渡す。当初の5人衆は知らぬ間に北条方4人、比企方3人を加えて12人になっていた。

数の上では北条が有利だが、比企は文官を取り込もうとしており、彼らを接待していた。しかし広元だけは気が進まないようだった。景時は、つまらぬ内輪もめに使われては困ると言い、義時はこれ以上増やさないことを約束する。そんな義時は御所の廊下で土肥実平に会う。実平は、誰も自分に声をかけてくれないと言うが、義時はかかわらない方がいいと言い、土肥殿はいつも仲裁役だから、声を掛けなかったのだろうと実平を慰める。

その後義時はその12人の名を政子に見せ、彼らが鎌倉殿を支えて行くことになると言う。その中には時政から誘われた足立遠元の名もあった。武蔵の者なのになぜ比企から何も言われないのか、遠元自身が不思議がる。義時は足立殿は一徹で、言っても無駄だったのではと答える。しかし政子はもう1人加えてほしい人物がいると言い、義時をじっと見つめる。自分が入ると頼家が気を悪くすると義時は言うが、頼家はまだ若く、嫌なことがあると逃げ出してしまうから、叔父としてそばにいてあげてくれ、13人目はあなただときっぱりと言う。

蹴鞠に興じる頼家はあちこちが騒がしいが、自分にも手足となる者はいると義時に言う。そして、平三(景時)からは5人と聞いていたが、何人になったかと尋ね、義時は13人と答える。自分がそんなに頼りないか、精一杯やっているつもりだがと不満そうな頼家だが、義時は、少しでも鎌倉殿がやりやすい形を探っていると答える。

頼家は義時が13人に入っていないことを望んだが、義時の表情ですべてを察する。尼御台のお考えにございますと言う義時に、己の好きなようにやれと申したのは誰だ、もう北条の者の言葉は信じぬと言う頼家に、お父上のこともそうやってお支えして来ましたと義時。そして義時は御家人を信じ、新しい鎌倉を皆で築いて参りましょうと頼家を諭す。13人とは増えたものだなと言う頼家に、少ない者に力が集まればよからぬことが起こる、頼朝はいつもそれを案じていたことと頼家を諫め、頼家もそれを受け入れて涙を流す。

これにより選ばれた13人は、訴訟取次を行うことになる。聞いていたのとは違うなと頼家は景時に声をかけ、少々増えてしまい申したと景時は答えるが、誰か1人に力が集まらないので好都合だと、今度は義時に話しかける。しかし頼家は、自分は騙されない、丸め込んだつもりかもしれないが、父同様御家人は信じておらぬと言い、残念だと景時に声をかける。そして紹介しておきたいと者たちがいると、年若い者たちを呼び寄せる。彼らは
小笠原弥太郎
比企三郎
比企弥四郎
中野五郎
江間太郎
北条五郎
の6名だった。頼家は今後は彼等と政を行うと言い、無論お前たちと切磋琢磨してのことだと明言し、新しい鎌倉を皆で築いて参ろうと皮肉っぽく義時に話しかける。

御家人たちの間には動揺が走り、景時は、頼朝様は亡くなるのが早すぎたと1人かこつ。


まず、先日の後鳥羽上皇の「飲水の病」、糖尿病ですが、この病気を持つ人は脳梗塞になりやすいとされてはいます。血糖値が高くなることで、動脈硬化が起こりやすくなりためですが、しかし頼朝が糖尿病であったことを裏付けるのが、上洛の際に水をよく飲んでいたという、上皇自身の言葉に限られています。落馬する少し前に、喉が渇いたと水を所望しているにはいましたが、それ以外に糖尿病の症状を裏付けるもの、たとえば頻尿とか疲労感を覚えるなどの症状が描かれていないのは、ちょっと残念です。

そして13人の合議制ですが、何やら北条と比企の意地の張り合い、ひいては派閥結成のように見えてしまいます。あと土肥実平や足立遠元は、ちょっと疑問符がつきますね。遠元が声を掛けられたのは、重忠ほどの人物でないと比企能員に思われていたせいもあるでしょうか。あとここで初めて、義時が江間義時を名乗るようになります。元々この人は江間姓ではあったのですが。しかしここで面白くないのは頼家で、自分と同年代の若者たちを引き連れて来て、彼らと政をするという、甚だ無謀な賭けに出ようとしているように見えます。仮に不満であっても、御家人に任せた方がまだ得策だと思うのですけどね。

あとこのシーン、何か既視感があると思ったら、『真田丸』で徳川と石田、それぞれが大名を仲間に入れるシーン、あれを思い起こさせます。ただあの時は、両者の間で歴然たる差がついてしまいましたが、こちらの方はある意味互角といったところでしょうか。

一方頼家の正室つつじと側室せつ。どう見てもうまく行っているとは言い難く、せつは子供、それも男児を産んだことをつつじの前で吹聴します。ところで子供の顔は変わるというセリフ、確か義時だか八重だか、同じようなことを言っていましたね。

しかしどうも、梶原景時が報われていない感があります。これは義時も似たようなものはありますが、当初景時は頼家に近づき、自分以外の御家人を信用しないように吹き込んでいたはずです。頼家に取り入ると言うよりは、寧ろ頼家を自分の方に取り込んだ感があったのですが、その頼家は最終的に、同年代の者たちを取り込み、その意味で景時も義時も肩透かしを食わされたようなものでしょう。


飲み物-レッドビール2


[ 2022/07/19 01:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第27回「鎌倉殿と十三人」あらすじと感想-1

第27回のまず前半部分です。

建久10(1199)年1月。蹴鞠を蹴り続ける後鳥羽上皇の許へ、土御門通親より頼朝の訃報が入る。年末に発病し1月11日に出家、13日に亡くなるという知らせを受けた上皇は、急すぎることから殺されたかと思うが、今頼朝を殺して得をする者は鎌倉にはいなかった。上皇は事故、それも武士にあるまじき死に方で隠し通す必要があることから、落馬であるかと考え、頼朝は上洛した折によく水を飲んでいたことから、藤原道長と同じ飲水の病であろうと結論付ける。後継者は頼家と聞かされた上皇は、笑みを浮かべつつこう言う。
「頼朝の跡目、さぞ重かろう」

頼家は鎌倉殿としての初執務を行うことになる。出家した政子は頼家を送り出し、義時は、自分の信じるところを大事にのびのびやっていただきたい、何かあれば我々宿老が対処すると述べる。そして政子は見せたいものがあると言って、例の偽のドクロを差し出す。無論本物は勝長寿院にあるのだが、すべてはこのドクロから始まったと義時は言い、政子は頼家に、鎌倉殿の証しとしてこれを持つように勧める。頼家はドクロを手にする。

頼家は文官や御家人たちに、父頼朝が成し遂げたこと、また成し遂げられなかったことを引き継ぎ、その上で父を超えると告げる。しかし比企能員は、鎌倉殿の判断を仰ぐときは自分を通すように言い、それに時政が対抗したため、梶原景時が注意する。しかし頼家は、訴えは自分が直接聞くと言い、母政子には口出しを避けるため伝えていないが、北条や比企を特別扱いしない、力のある者を登用すると一同の前で言い放つ。

しかし能員も時政も、そのやり方には不満があるようだった。景時がまたもそれを諫めるが、これはそもそも景時が関与していた。景時は、頼朝が最後まで自分以外の御家人を信じなかったように、あの者たちを信じてはならないと頼家に警告する。しかしその様子を義時が目にしていた。

比企館では道が、比企を特別扱いしないこと、せつが正室の座を外されたことに怒りをぶちまけるが、能員はしばらくは頼家の好きにさせておくことにする。無論これは、比企をないがしろにして鎌倉ではやっていけないということを、思い知らせるためでもあった。一方時政は孫である頼家をほめるが、何をのんきなとりくは夫を諭し、一枚岩だと思っていた比企と鎌倉殿がそうでなかった、面白いことになるとほくそえむ。

義時は、鎌倉殿である頼家が、一番信頼しているのは景時のようだと政子に伝える。政子は、私心なく働く人物だからそれでいいのではと言い、また、若くて力のある者を集めたいという頼家の所望により、頼時、そして時連もその仲間に加わる。時連は年長ではあったが、おかしな方向に行かぬよう、年長者として目を光らせよと義時から命じられる。そして動きを逐一報告するよう義時から言われ、悪目立ちを心配するが、顔だちが幼いから大丈夫と政子に言われてしまう。

実衣は子供たちが遊ぶのを見ながら琵琶を手に取り、頼家がかなりやる気のようだと夫の全成に言う。しかし本当の跡継ぎは貴方だと今でも思っていると言ったため、全成に注意される。そしてなおもその話を続けようとする実衣に、全成は釘を刺してその場を去り、実衣は琵琶の弦を撥で弾く。

その頃京では事件が起こっていた。通親の暗殺計画が明らかになったのである。この人物は上皇の後見役だった。捕らえられたのは、一条高能ゆかりの御家人たちであり、高能はかつて大姫の嫁ぎ先候補であった。頼朝亡き後、通親に虐げられるのを恐れてのことと思われたが、能員、時政が彼ら御家人を守るべきと言うも、上皇自らが鎌倉自ら処罰せよとの通達が来ていた。景時は通親は守るべきであり、上皇から通達があるのなら、なおのこと明らかであると主張する。

頼家は中原親能に命じて京へ向かわせ、御家人たちを処罰させる。今は朝廷ともめ事を起こす時ではないと頼家は言い、景時もそれに同意する。その捕らえらえた者の中には、かつて挙兵を促した文覚がいると義時が伝える。文覚は、自分に勝手に処罰を加えるなら、都と鎌倉の諍いの火種になるは必定、自分を即刻鎌倉へ引き渡せと言うものの、頼家は最早関わろうとせず、文覚の処分は上皇に委ねることになった。

畠山重忠が結城朝光を連れて、実衣のところへ来る。実衣に琵琶を教えるためだった。実衣は、御所の宴席で楽人が引いていたのが素晴らしいため、譲り受けていたが、やってみると難しいものだと話すものの、朝光はそれには応じず演奏を始め、そしてこう口にする。
「琵琶の名手と言えば、唐の国の楊貴妃。絶世の美女にこそ琵琶は似合います」
そして朝光は琵琶をかき鳴らす。

例のドクロが片隅に置かれた部屋で、頼家は若い者たちに会って、やる気のない者、やる気はあっても力のない者はどんどん落として行くと述べ、太郎(頼時)によろしく頼むと言う。そして康信に政について説明をさせる。康信は、政の大本は訴訟の裁きであり、主に土地に関する仲裁であることを説明する。また頼家は都との付き合いとして、彼ら若者に蹴鞠を紹介する。それを教えるのは、鎌倉に下向して来た平知康だった。

葵の花が日を見上げるように、優しく蹴り上げると知康。頼時は、蹴鞠よりも我らがやるべきは弓と馬だと、叔父の時連に言うが、ひとまずは付き合うことになる。鞠を蹴ることに慣れていない彼らの中で、1人鞠をうまく捌く者がいた。それは時連だった。そこまでじゃと制し、怖い表情で向かって行った頼家は、意外にもやるではないかとこの叔父をほめ、褒美を取らせる。

康信が訴状を持って現れる。その数はかなりのもので、新たな鎌倉殿の判断を仰ぎたいという訴えだった。これらを裁き、頼朝の徳の高い政を受け継いだことを知らしめるように康信は促す。しの中には、御家人たちの諍いもあった。和田義盛は、元々侍所の別当は自分なのに、景時が一日別当だと言うから変わってやっただけで、なのに別当の座に居座っているのが気に入らなかった。しかし義盛は訴えの中で鎌倉殿を何度も連発し、頼朝なのか頼家なのか混乱するため、義時が注意を促す。

しかも景時は、頼朝が自分に、義盛は別当の器量がないため、代わりに務めるようにと言われたと答えるが、義盛はそれが気に入らず、こいつを信用ならねえと言う御家人は山ほどいる、そいつらが自分に別当に戻ってほしがっていると主張する。康信は、頼朝であればまず記録を調べたでろうとに言うが、頼家はそのまま席を立ってしまう。そして政子はつつじに、御台所としての暮らしについて尋ねていた。


頼朝の訃報が京に届きます。後鳥羽上皇は何か裏に事情があるのを見抜き、武家の棟梁であるにもかかわらず、落馬でもしたかと考えます。と言うのも、上洛の際に水ばかり飲んでいたせいで、藤原道長と同じ飲水の病であろうと思ったわけで、実際道長はこの飲水の病、今で言う糖尿病であったとも言われています。水を飲むのはインスリンが足りなくなるのが原因なのですが、ただ頼朝の場合はやはり脳卒中であったのではないでしょうか。水をほしがると言うよりは、脱水症状が起こると脳卒中、特に脳梗塞になりやすいとはされていますね。

頼家の「初出勤」ですが、やはりと言うか、早速能員と時政の間で意見が対立します。そんな2人を尻目に頼家は、若手中心の実力主義とも言うべき方針を打ち出しまずが、実はこれは景時の差し金でした。他の御家人を信用するなとの忠告のもと、頼家を自分の側に取り込みたい景時と、景時を信用すれば大丈夫との思いが根底にありそうな頼家ですが、この両者の関係は義時に気づかれます。一方比企が外されたことで、時政とりくは笑いが止まりません。

頼家の御家人離れは尚も続きます。土御門通親暗殺計画が発覚し、それに関与した御家人を処罰させる方向に出て、しかも文覚をいわば見捨てたわけです。例のドクロを持参し、挙兵をほのめかした人物ではありましたが、この場合朝廷との間に波風を立てるのは、好ましからざることでした。そして若者たちに政や蹴鞠を教えることにします。康信の「講義」は、御成敗式目の伏線でしょうか。そして蹴鞠、本来弓馬をもっとやるべきではというセリフに、彼らの本音が潜んでいるような気がします。

御家人2人の諍い、つまり義盛と景時という対照的な2人の諍いは、別当の座を巡るものでした。ここで面白いのが、義盛は頼朝に対しても頼家に対しても、「鎌倉殿」という呼称を使っているのに対し、景時は「鎌倉殿」(頼家)と「頼朝様」を使い分けている点で、それぞれの特徴を表しています。しかしここで康信が、頼朝ならこうすると言い出したせいか、頼家は裁きをほったらかして中座してしまいます。

実衣と琵琶。こういう部分も、都の洗練された文化が御所に入り込む、その過程を描いているかとは思います。しかしその一方で、実衣がいつまでも全成が後継者と主張するのはいただけません。彼女が思ったことをすぐ口にする姿勢は、傍目には不用心とも取られかねないわけで、そこがりくとの違いとも言えますし、政子から御台所に向かないと言われる所以でもあるのでしょう。尤も政子も、思ったことを行動にすぐ移すところはありますが。

あと、これは前回のあらすじと感想でも書きましたが、後鳥羽上皇の「繋がった」は、パペットホームズで、推理が完了したホームズを思わせます。それから実衣が琵琶の弦を弾いて音を出すのは、京に於ける事件の導入部での、効果音の意味合いもあるのでしょう。


飲み物-ビールと夜景
[ 2022/07/18 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』再開と大河ドラマの今後

明日から『鎌倉殿の13人』が新たな局面を迎えます。頼家(鎌倉殿)と、御家人たちによる合議のシステムが確立されるわけです。

この大河は前にも書いてはいますが、御家人がメインになっている部分があり、彼らの様子を知るうえではいくらかのプラス面はあるとは思います。ただ三谷さんが『吾妻鏡』をベースにしていると言いつつ、一旦『吾妻鏡』を自分の中に取り込んで「三谷版吾妻鏡」を作り、それに沿って俳優さんを動かしているふしがあります。

この時代のもうひとつの局面、つまり朝廷との関係が思ったほど描かれていないように見えるのは、そういう一面があるからでしょうか。三幡(乙姫)の入内の件は、結局どうなるのでしょう。

ところで先日、『どうする家康』の新キャストをご紹介しました。これに加えて再来年の『光る君へ』の制作発表も行われ、夏から秋にかけては、3本の大河ドラマ関連の動きがあるため、ちょっとカオスな雰囲気が感じられます。新キャストと聞いて、それはどちらの大河かと思うこともしばしばです。

私は2024年大河は、南北朝か幕末かと予想はしていたのですが、どちらも実現しなかったことから、その翌年にまた幕末かと睨んではいます。ただ本当は、江戸時代の上方を描いた作品を観てみたいですね。以前『峠の群像』で、元禄期の大坂の描写が出て来たことを書いていますが、またああいうのを観たいです。いずれにしても2025年は大阪万博の年で、多少それを意識させる作品になることも考えられます。

仮に幕末となった場合、誰が主人公でどの地域がメインになるのかと思いますが、『青天を衝け』が、一応幕府方であったため、今度はまた西国諸藩の可能性がありますね。


飲み物-グラスビールと泡
[ 2022/07/17 01:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』に共感できないそのわけは

まず、大雨の被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

今週、毎日のように書いて来た『ちむどんどん』ですが、この朝ドラでやはり問題視したくなるのは、既に20代半ばである主人公がメンタル面で子供であり、人を傷つけるようなことを言う一方で、自分は傷つけられたくないと思っているところです。主人公のいわば幼なじみで、同じ下宿に住んでいる和彦にも同じことが言えます。自分の気持ちをはっきりさせたがらないために、智や愛に迷惑をかけることにもなっているのですが、それには気づいていないのか、気づいていながら知らん顔を決め込んでいるかでしょう。

また暢子も和彦も、仕事には情熱を燃やしているかのような物言いをするのですが、ここ何週間かを観る限り、智や愛の方が、よほど自分の仕事に忠実であるように思えます。暢子が料理に集中したいと言うのは、智のプロポーズをかわすための言い訳のように思えますし、和彦も沖縄戦について書きたいと言っている割には、あまり真剣に取り組んでいるようにも見えないのです。

特に暢子、それだけ自分の仕事である料理に取り組みたいのであれば、職場であるフォンターナをシェフ代行として支える必要があるわけですし、ならば角力大会だの、母優子の再婚(再婚するかどうかも決まったわけではない)での帰省だのは見合わせるべきではないでしょうか。でないとやはり説得力に欠けると思いますし、それでなくても彼女の庖丁使いなどを見る限り、やはり料理人として一人前とは言いにくいのです。

それから、この暢子が髪をまとめないのはやはり疑問です。料理人が3人辞めてしまったため、オーナーの房子が自ら厨房に立った時は、髪の毛をすべて帽子の中に入れていました。言っては何ですが、一度彼女の髪が料理に入っていて、その料理が手つかずで下がって来るなどというシーンはないものでしょうか。もちろんこの場合は、彼女だけでなくフォンターナ全体の問題であり、彼女、そして周囲がそれにどのように対応するのかを観てみたくもあります。

私は毎回朝ドラを観ているわけではないし、寧ろ実際に観た数は極めて限られています。しかし過去の『マッサン』や『まんぷく』など、夫婦が力を合わせて、挫折しそうになりつつも新境地を切り開くテーマの物は、やはり面白いと感じましたし、そういうのこそが朝ドラの真骨頂でしょう。

しかし『ちむどんどん』の場合、今に至るまでそのような面白さを感じることができません。しかも辞職した3人の料理人のうち、2人は辞めてから初めて名前がわかるような設定で、そういう部分にも、作者の作品への思い入れのほどを感じてしまいます。『まんぷく』など、製塩業者のそれぞれの名前とキャラがはっきりしていたと思うのですが。あと、これは個人的な意見ですが、朝ドラは所謂BK、関西の局が制作した方が面白く感じられます。土壌のせいもあるのでしょうか。

それと登場人物が複数出て来て、それぞれの生き様を描くようになっていますが、これは暢子のみに絞った方がいいのではと思います。しかも皆同居しているとか、同じ町内で働いているなどというのならまだしも、家族が何か所かで別々に生活をしており、なおかつ問題を抱えていたりもしているのに、それぞれの生活に関してあまり丁寧に描かれておらず、どうも話が取っ散らかっている印象を受けてしまうのです。賢秀の借金や良子の別居問題、歌子の民謡教室通いなどなど、もう少し詳しく描かれてしかるべきでしょう。

飲み物-テーブル上のアイスカフェラテ
[ 2022/07/17 00:45 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『どうする家康』キャスト第4弾が発表

『どうする家康』新キャスト(第4弾)が発表されています。

【第4弾】2023年 大河ドラマ「どうする家康」新たな出演者発表!──戦国サバイバル 大変なのは家康だけじゃない みんな“どうする?”
(NHK ONLINE)

キャスト(発表順、出演者敬称略)
お市-北川景子
織田信秀-藤岡弘、
柴田勝家-吉原光夫
山県昌景-橋本さとし
水野信元-寺島進
久松長家-リリー・フランキー
松平昌久-角田晃広(東京03)
今川氏真-溝畑淳平
糸(氏真の妻)-志田未来
関口氏純(瀬名の父)-渡部篤郎
巴(瀬名の母)-真矢ミキ
たね(瀬名の侍女)-豊嶋花
お田鶴-関水渚
鵜殿長照-野間口徹

今回お田鶴の方は出ますが、直虎は出ないのでしょうか。

藤岡さん、寺島さんは『真田丸』以来、北川さんは『西郷どん』以来の大河出演になります。また音楽は稲本響さんです。

ところでお市は発表されましたが、浅井長政はどの俳優さんが演じることになるのでしょうか。あと明智光秀は今回は誰なのでしょうね。


飲み物-注がれるビール
[ 2022/07/16 01:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第14週第70話感想

『ちむどんどん』、今週は大河がなかったせいもあり、突っ込みどころも多かったため、連日ちょっとずつタイトルを変えながら書いてまいりました。恋愛編の集大成?なのですが、愛がパリに異動となった以外は、やはりどこかすっきりしない展開といえます。
では今回の疑問点です。

  • 賢秀が養豚場で酔っぱらって寝てしまい、寝ぼけているとはいえ、起こしに来たここの娘を押し倒すような格好になる
  • 面白くなさそうな顔で、智から野菜を受け取る暢子と、仕事中は私情をまじえない智
  • 愛に挨拶もしない和彦
  • 式場の下見のことを言いかけた愛の話を遮り、全部なかったことにしてくれと言う和彦
  • なぜか確かめもせず再婚のことを善一に切り出す優子
  • その善一から再婚したいと言われるのにはぐらかす優子
  • その場に突然現れて2人の会話を聞いてしまう歌子
  • 愛との結婚がなくなったと言ったその直後に、暢子が好きだと言う和彦
  • 鶴見を出て行くと言いながら、暢子が智のプロポーズを断ったと聞いて、引っ越ししないと言う和彦
  • 母親の再婚がそこまで緊急事態だろうか
  • 暢子はすぐ帰るなどと言っているが、店のシフトはどうなっているのだろう
  • 和彦にさっきの話タイムなどと言う暢子

まず賢秀にーにー、養豚場で寝ぼけたはずみとは言え、娘の清江を押し倒すと言うか組み伏せるような格好になり、しかも好きだなどと言って清江をうろたえさせます。しかもここの主人、寛大がそれを見て目のやり場に困り、用事を思いついたふりをします。まあにーにーの場合は、相変わらずだなとは思いますし、それ以外の暢子や和彦の言動の方が寧ろどうかと思われますが。ところでこの養豚場はどこにあるのでしょう。比較的鶴見から近いとは思われます。公式サイトでは「東京」となっています。

暢子。昨日は目を泣きはらして帰って来たと、あまゆの店主順次や娘のトミ、三郎や多江が話していますが、この場合泣きたいのは智の方ではないでしょうか。しかもまた、仕事中なのに個人的な感情を持ち込みがちな暢子と、仕事は仕事と割り切って、得意先のフォンターナへの挨拶を忘れない智は対照的ですらあり、どちらが本当に仕事のことを考えているかがわかりますね。

そして和彦。こちらも新聞社で愛に口を利こうとしません。それどころか、愛が式場の下見のことを話そうとしていたのを遮り、愛に「なかったことにしてくれ」と言う始末です。いくら何でもこの言い方はないでしょう。2人だけで会って話していたら、また踏ん切りがつかなくなると思ったのかも知れませんが、それでもここまで付き合って、結婚まで考えていた相手のことを、もう少し考えてあげるべきでしょう。

愛も薄々感づいてはいたのでしょうし、このことで和彦と話しても、会話が成り立たないと思ったのでしょう。手紙を渡して読んでくれと言い、自分は取材へと向かいます。その手紙には、和彦の長所と短所を指摘してはいるものの、和彦に対して恨みがましいことはひとつも書かず、暢子や智も含め、みんながいなかったら今の私には出会えなかったと、かなり前向きなことも書かれていました。しかしこの中の思いやりがあるとか嘘がつけないという指摘、今の和彦は正にその負の部分を発揮しまくっているように見えます。

こういう自分を傷つけず、別れが泥沼化することもなしに関係を終わらせてくれた愛に対し、和彦はもう少し感謝するべきでしょうね。婚約破棄という形になるわけだから、場合によっては慰謝料ものになりますよ。

愛は東洋グラフの記者として、パリに赴任することが決まりました。そしてこの日初めて、彼女は自分が書いた記事を体現するかのように、パンツスーツを身に着けていました。ただ個人的にはあのパンツスーツよりも、田良島デスクと会う時に着ていた、トップスとスカートにカーディガンの方が、色のコーディネーションがよく、彼女に似合っていたとは思います。

それと愛が去って行く時の『翼をください』、あれはどうかなとは思いましたが。

一方やんばるです。優子はなぜか、ご存知でしょうかと前置きすることもなく、いきなり善一に再婚の話を切り出します。結局善一も優子との再婚を考えていたのですが、ここでそれをOKするのではなく、はぐらかしてしまう優子に、何か暢子がだぶってしまいます。

しかもここでわからないのが、優子の職場である売店の近くに突然歌子が登場し、どうしようとつぶやくシーンです。なぜあそこにいたのでしょうか。これが優子が忘れ物をしていて、届けに来た時に偶然話を聞いてしまったなどというのであればわかります。しかしそうでもなさそうですね。

再度和彦。愛との結婚がなくなったと思ったら、暢子が好きだったなどと何やら虫のいいことを言い出し、しかも智と結婚する暢子を見たくないから引っ越しするとか、発想が幼くないでしょうか。せめて、智と結婚するんだろう、おめでとうくらい言えないものでしょうかね。しかも暢子が結婚しないとわかったら、急に引っ越さないなどと言い出す始末です。

そしてやんばるからの電話です。しかし母親が再婚するということだけで、急に帰省しなければならないものでしょうか。たとえば病気とかけがをしたとか、あるいは亡くなったなどであれば無論話は別ですが、暢子は仕事があるし、急に休みが取れるとも思えません。一応シェフ代行ですし。それもこれは歌子がそう言っただけで、優子が自分から娘たちに言ったわけではなさそうです。まず優子から話をきちんと聞いて、それから暢子に連絡してもいいのでは。小学生くらいの子ならともかく、再婚するらしいだけでここまで騒ぐものでしょうか。何か善一と結婚するのが都合が悪いように見えてしまいます。

恐らく、フォンターナに来た西郷父娘の話と引っ掛けているのでしょうが、どう考えてもあのめぐみちゃんの方が、比嘉家の既に成人した姉妹より、よほど大人のように思えます。再婚していいと言ったのが、彼女の本心であるかどうかは何とも言えませんが。

それと和彦に対し、やんばるに帰るからさっきの話タイムなどと言うのもどうかと思います。体のいい引き延ばしですよね。一旦帰るからまた戻ってから改めて話そうとか、そういう言い方もあると思うのですが。と言うか、なぜ暢子はこういうキャラ設定になっているのでしょうか。

あと例の天ぷら弁当ですが、何でも本来の天ぷらは出汁を利かせているけれど、暢子のはそうでないと言う料理監修のコメントがあったらしいです。しかし暢子のセリフで、出汁を利かせているとあったため、このコメントが書き換えられたとの由。この辺り、もうちょっと気を配ってほしいものです。

飲み物-アイスココア2
[ 2022/07/16 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』に見る暢子の身勝手さ

連日になりますが、『ちむどんどん』に行きたいと思います。角力大会で智を応援していた暢子ですが、その後愛から、智が優勝したら暢子にプロポーズすると言っていたと聞かされ、プロポーズされたくないばかりに、決勝では兄賢秀を応援します。しかし賢秀は、和歌子に付き合っている相手がいるとわかってやる気を失くし、智が勝ってしまいます。そして智は結婚を申し込むのですが、暢子はそれに応じようとしません。

ではまず疑問点です。

  • 暢子がドーナツのような物(サータアンダギー?)をかじったり、ドリンクを飲んだりしながら応援しているが、どう見てもそのような応援をしているのは彼女だけである。彼女より年少と思われる子もいるが、そういうことはやっていない。要は、暢子はいつも何か食べたり飲んだりしている
  • 和彦が倒れて搬送された病院から戻って来た愛に、和彦が大丈夫かと愛に訊くもののあまり心配しているようでもない
  • 愛が軽い日射病と答えているが、あれは脳震盪ではないのだろうか
  • 決勝戦の直前になって急に現れる和歌子の彼のタケシ
  • 智の本心を知って、手のひらを返したように賢秀応援に回る暢子
  • なぜかお弁当屋さんを始めたいと言う暢子
  • 智が結婚しようと言うのに、あなたが私に感じているのは愛情じゃなくて友情と1人決めする暢子
  • 智が暢子のためにと言っているのに、結婚してもうまく行くわけないと答える暢子
  • 和彦が好きなのかと訊かれ、料理に集中したいからというが、その割に暢子の料理がうまくなっているように見えない
  • 智が暢子に店を持たせてやると言っているのに、自分の夢は自分がかなえると言って聞かない暢子
  • 暢子じゃないとダメだと言っているのに、自分の気持ちを分かってと言う暢子

何か暢子関係が多いのですが、実際最後の数分間の暢子の態度はいただけないなと思います。ともあれ順を追って見て行きましょう。

他の人たちも飲んだり食べたりしているのならともかく、やたらお菓子を食べたりジュースと思しき物を飲んだりして、大声で応援をしている暢子は、よく言えば天衣無縫なのでしょうが、悪く言えば子供じみています。しかも愛が病院から戻って来た時もお菓子を食べていて、あと2つあるのだから愛にも勧めればいいのに、そういう気遣いもできないのかと思ってしまいます。これで自分の店を持てたとしても、従業員とうまくやって行けるのでしょうか。

それから和彦が日射病(熱中症の1つ)だと医師も思っているようですが、その前に頭を打っているように見えることから、脳震盪ではないかと思ってしまうのですが…脳震盪は結構怖いと、ラグビー好きとして言っておきます。

そして和歌子の彼のタケシが突然現れます。この恋愛編に共通することとして、西郷久雄もそうですが、今まで一定期間付き合っていたとか、何らかの形で親交があったという描写がないのに、急に結婚あるいは再婚予定という人が多く、単に話題作りのためだけに入れているとしか思えません。現にこのタケシのせいで、賢秀はやる気をなくしてあっさり負けてしまいます。

そして暢子。本当は賢秀ニーニーに勝って貰って、智のプロポーズをなしにしてほしかったのでしょう。しかし都合よく現れたタケシのおかげで、智が優勝してしまいます。その智は暢子にプロポーズし、暢子のためなら何でもするとまで言っているのですが、暢子は少しも受け入れようとしません。どころか、貴方が私に感じているのは愛情でなくて友情だとか、結婚してもうまく行かないとか、料理に集中したいとか、一々相手の心を踏みにじるようなことばかり口にします。

果ては、私の気持ちを分かってとまで言うのですが、その前に暢子が智の気持ちを分かってあげるべきではないでしょうか。智が何のために、足を痛めながら決勝まで残って来たと思っているのでしょうか。確かに智も、自分の口から結婚してくれと言わず、他人を使って本心を暢子に教えるのはどうかとも思いますが、暢子がやっていることはそれ以上にひどいのではないかと思います。

暢子としては、智も独身、そして和彦も独身でいて、好きな時にどちらかを選べばいい、どっちも自分のものでいてほしいとでも思っているのでしょうか。だとすれば、こういう部分が彼女を、年齢よりも幼く見せている一因かも知れません。高級イタリアンレストランの、それもストーブ前を任される料理人らしい責任感や人格が窺えない所以でもあります。

無論朝ドラの場合、そこそこ複雑な人間関係が出てこないわけではありませんが、暢子の周囲の人たちはそういうキャラではないと思うのですが。

飲み物-アイスカフェラテ
[ 2022/07/15 01:30 ] 朝ドラ | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ 33

久々にこのタイトルです。と言っても、朝ドラメインですが。

朝ドラは本来
話題が多く出て来る週の前半
1つのストーリーが完結する金曜日
の両方、あるいはどちらかのつもりだったのですが、今の『ちむどんどん』の恋愛編がちょっと突っ込みどころが多いので、連日ちょこちょこと書いています。

沖縄角力大会当日の朝、暢子が参加者をはじめ県人会の人たちの弁当を作り、浜辺で角力大会が行われます。そこに愛もやって来ますが、角力を見ると言うよりは、和彦に何か話があるようです。
一方で智は優勝して暢子にプロポーズしようと大張り切りです。賢秀にーにーは青森出身の和歌子に気があるようで、優勝して和歌子と結婚するなどと言い出します。

で、この内容なのですが
  • 暢子が作っている弁当が、ご飯の上に天ぷらをトッピングしただけで、つゆも何もない。しかし真夏の弁当なのだから、もう少し味付けを濃くするとか、よく火を通した物の方がいいのではないか
  • にーにーが隙を見ておかずのつまみ食いをしている
  • 智が優勝したらプロポーズすると、三郎とあまゆの店主順次にだけ告げ、これは内緒だと言っているが、順次がこれを皆に広めてくれるのを期待している
  • その智が「サプライズ」なる言葉を使っているが、この頃(1978年)、この言葉は普及していたとは思えない
  • 和彦が1人で弁当を食べている所へ、愛と暢子が来る。愛がいるにもかかわらず、その暢子に和彦は、暢子の料理がやっぱりうまいと言う
  • 暢子の喜び方がおとなげない、この時点で20代半ばなのではないか
  • しかもなぜか和彦と愛の目の前に立つ暢子

まあ、にーにーのつまみ食い程度なら、もう許容範囲内ではありますが、段々この人物が異次元人物のように見えて来るようになりました。そのためダメ人間ではありながらも、暢子たちとはまた一線を画した、ある種の清々しさを感じさせる存在となりつつあります。しかし和歌子ちゃんはチークを多めに入れ過ぎでは。

そして智ですが、この人はにーにーよりももう少し計算高そうです。というか、この鶴見に来てからいくらかキャラ変した感があります。案の定、口が軽めな順次は会う人ごとに、智が優勝したら暢子にプロポーズすると触れ回り、それが和彦を落ち着かない気持ちにさせます。

しかし彼が決断しないがために、このような事態を自ら作り出しているわけです。その意味では自業自得と言っていいでしょうし、寧ろ、愛がその犠牲になっているとも言えます。

しかし智のプロポーズの件を聞いて、やっと決断する気になったのでしょう。急に暢子の料理をほめまくります。しかし愛がそばにいるわけだし、この時点では別れるとも何とも言っていないのに、何だか婚約者への配慮のない人物だなとは思います。そもそも配慮があれば、ここまで婚約を解消するか否かを引っ張って来ることはなかったし、相手の今後のためにもきちんと、それも早いうちに別れたでしょう。

それにしても暢子、和彦がうまいと言ってくれてやったーと喜んで見せたり、高校生じゃないのだから、もう少し別の喜び方があると思います。それと愛ですが、田良島デスクからパリ支局行きを言われたのではないでしょうか。そして和彦も、実は暢子が好き(恐らく智への対抗心もあるかと思われる)と言おうとしてはいるようです。

しかしこの中で愛はともかく、暢子、和彦、智の3人の関係が、敢えてダーティーな雰囲気に持って来ているわけでもなさそう(そもそもそういう設定が必要とは思えない)なのに、何か互いに腹の探り合いをやっているような感があり、どこかすっきりしませんね。第一暢子が和彦を意識し出したのは、付き合っている人がいて、結婚すると知った時からでしたから、制作陣も、和彦に先に決めた人がいるから暢子が諦める(仕事のせいではない)とするべきだったでしょう。

しかもこの和彦と智の角力、要は優勝した方が暢子と結婚するといった意味を持っており、合戦とか略奪、決闘などに代表されるある種の「性」(さが)であるかと思います。人間のみならず、動物の世界にも存在します。しかしその一方でジェンダー論などを持ち出すのは、ちょっと噛み合わないような気がするのですが。

まあ100パーセント面白いドラマというのはないかと思います。コンセプトそのものを受け入れられなくても、場合によっては面白いというものもあったりします。私の場合、『鎌倉殿の13人』にも部分的に疑問を感じてもいます。

しかしここまで突っ込みたくなるドラマと言うのもそうないかと思います。何よりも料理人を描くドラマのはずなのに、料理そのものを大事に扱っていないところがありますし、今のところ、料理人の心意気といったものを主人公から感じ取ることもできません。

最後になりましたが、『刑事7人』が始まりました。最近テレ朝の刑事ドラマでは、このシリーズを面白く観るようになっています。今回はメンバーが1人外れるということでしたが、なるほど、あの人がああいう目的で、専従班を去るわけですね。

飲み物―アイスコーヒー5

[ 2022/07/14 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

対フランス戦そしてその他のテストマッチ結果その2

では、先週末に行われたフランスとの第2試合に関して。

国立競技場に、57,000人余りの観客を集めたこの試合、前日の安倍元総理逝去を受けて、日本代表選手は喪章をつけ、試合前に黙祷が行われました。

日本代表、終盤に逆転され歴史的初勝利ならず。欧州王者のフランス代表に5点差惜敗。

結果的には負けでしたが、この第2戦も観ていて面白く、しかも今度はかなりの接戦でした。特に新ハーフバックスの齊藤直人、李承信両選手は今後が期待できそうです。

他に山中亮平選手が2本のトライを挙げ、ファンデンヒーファー選手のディフェンスなども目を見張るものがありました。最終的にはデビタ・タタフ選手のトライが決まったかと思ったのですが、残念ながら、これはビデオ判定の結果ノックオンでした。

選手層も厚みを増して来ました。そして秋のヨーロッパ遠征で、日本は再びフランス代表と、トゥールーズで相まみえることになります。このトゥールーズで日本は、2007年のワールドカップでフィジーと接戦を演じています。この時のゴールキッカーが、現在解説者の大西将太郎氏です。

多くの若手が経験を積んだ今夏の日本代表。藤井ディレクター「SOに厚みができたのは収穫」

秋にやってくる南半球のチーム(NZ、豪州)とその後の遠征、いずれも強豪相手(向こうは多少メンバーを落とす可能性もあるにせよ)です。そういった相手に受けて立つべく、夏の試合には出場しなかった選手も、チームに復帰することになると思われます。

その夏の試合を見送った1人で、先日豊田スタジアムにもいたこの人が、サンゴリアスに戻って来ます。

おかえりなさい。松島幸太朗が東京サンゴリアス復帰
(記事はいずれもラグビーリパブリックより)

先週末は他にも北半球VS南半球のテストマッチが行われ、北半球勢が南半球のチームを圧倒しています。
(赤文字勝利チーム。ちなみに日本も国際ラグビーのカレンダーでは南半球扱いなので、この場合はフランスの勝利も含まれます)
アイルランド 23 ー 12 NZ
イングランド 25 - 17 豪州
ウェールズ 13 - 12 南ア
スコットランド 29 - 6 アルゼンチン
尚、アイルランドのNZでの対オールブラックス勝利と、ウェールズの南アでの対スプリングボクス勝利は、いずれも両国のテストマッチ史上初めてのことです。

ワールドカップ予選も行われています(前大会出場国は、各リーグ3位まで予選免除)。ジョージアがヨーロッパ予選1位通過、アジア予選は香港が優勝です。香港は今後出場を賭けて、アジア太平洋地域のプレイオフでトンガと対戦予定です。

飲み物-ジョッキのビール
[ 2022/07/13 23:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』恋愛編を観て-3(詰め込み過ぎでは)

先日の続きですが、今回はまた、様々な出会いやら再婚やら結婚やらが盛り込まれています。

  • 青森出身で川崎で働いていた和歌子という女性が、勤務先がつぶれたため一緒に友達と住んでいた。しかし喧嘩して飛び出したものの、故郷に戻るお金がなく、不良に絡まれていたところを賢秀に助けられる。そして三郎の家に厄介になって角力大会を手伝い、それで得た報酬で青森に帰ることになる
  • 早苗がいつの間にか結婚していて、新婚旅行は北海道に行くことになっている
  • やんばるのおばちゃんたちが善一と優子の再婚を勧め、その後優子は賢三からも善一との再婚を勧められる
  • 博夫は離婚もしていないのに、別の女性との再婚を勧められる
  • 西郷久雄が今度は再婚相手と娘と3人でフォンターナに来る

よく15分間の尺に、これだけ事情も背景も異なる出会いや再婚(早苗の結婚は村の人の会話にのみ登場)を入れたものです。そしてこれは11日放送の第66回ですが、賢秀にーにー、女性に出会ってふわっと風が舞うのはあれは何なのでしょうか。何だか『正直不動産』を思い出してしまいます。

それから暢子の沖縄言葉同様、この和歌子という女性も、会話に青森の言葉がかなり入っていますが、何年か川崎で仕事をしているのなら、もう少し標準語に近くなっているかと思います。制作サイドが、とにかく方言を喋らせようとしているのでしょうか。それにしても随分とんとん拍子にことが運びますね。

はっきり言ってこの第67回は、この和歌子と、それから西郷の話だけでよかったと思います。大体において、話を詰め込み過ぎです。しかしこの西郷父娘ですが、元々は年に1回、娘のめぐみの誕生日のために、房子がポルチーニを取り寄せていたはずです。ならばその時に、ポルチーニを使い切っていてもおかしくないはずなのですが、ここで再度ポルチーニが出て来るというのは、予備があったということなのでしょうか。

それと12日の第67回では、ちゃんと朝礼も行われ、西郷様にはポルチーニのリゾットだと言われているのも妙な話です。本来ならば、その前の回でこれをやっておくべきでしょう。これがちゃんと通達されていれば、暢子も別の料理を作らずに済んだはずです。

しかも西郷が、今度はめぐみだけでなく、再婚相手と思しき若い女性を連れてくるのですが、まず高級レストランで、お客が自分で椅子を引いて座るのも変な感じです。ホールスタッフがいないからそうせざるを得ないのでしょうが、何だかファミレスのようです。

しかしここでまた、母親の思い出でもあるポルチーニのリゾットが出て来て、再婚相手である真知子が、お母様の代わりは務まらないけれど、あなたが認めてくれるなら、少しずつでもお友達になりたいと言います。母親の思い出の料理を、母親でない、しかし母親になる予定の女性の話を聞きながら食べるめぐみの心境は、なかなか複雑だろうと思います。

最終的に彼女は真知子を認めるわけですが、こうスムーズに行くのかと思いますし、良子が叱った誠にしても、このめぐみにしても、かなりすんなりと大人を許しているように見えます。

しかし何よりもわからないのが、この西郷家の人々の話を暢子が立ち聞きしていることです。これだけお客が入っていたら厨房は忙しいのではないでしょうか。お客から見えるような場所で、じっと話を聞いているのは何とも腑に落ちません。あるいはあまゆで西郷家のことを話した際、その続きを教えてくれとでも言われたのでしょうか。ちょっと料理人にあるまじき態度だなとは思います。

その暢子、仕事の後は房子と一緒にワインを飲んでいます。改めていいお店だなあなどと言っていますが、仕事もせずにお客の会話を立ち聞きしていたのに、房子が咎めないのは不自然でしょう。しかも房子は、そんな暢子に独立を勧めます。

暢子から何歳でお店をと訊かれた房子は、自分の経歴を話すのですが、戦後まもなく屋台でおでんを売っていたはずなのにそれが入っていません。それにしても未だ包丁の使い方さえおぼつかない暢子が、独立と言っても全く実感がわかないのですが。

あと良子の娘の晴海、何年もお父さんと別居生活が続いているわけですね。

それからまたツイートのご紹介になりますが、『デイリー新潮』にあった『ちむどんどん』関連記事のスクショが添付されています。読んでいるとなるほどと思います。そしてこの朝ドラほどではないかも知れませんが、大河にも似たようなことは言えるのかも知れません。

https://mobile.twitter.com/PGfV67HZHGSal8f/status/1545726390372552704

ただ昔はツイッターのように、個人の考えが可視化できるシステムがなかっただけで、昔の作品にも疑問を感じていた人はいたのかも知れませんが。

飲み物-コーヒーフロート
[ 2022/07/13 00:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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