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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『鎌倉殿の13人』の大姫のキャラ設定その3そして今後の義時と御家人

大姫のキャラ設定その3です。前回「『鎌倉殿の13人』の大姫のキャラ設定その2」で、大姫のキャラの一貫性のなさが気になると書いています。一応書きたいことはこれで殆ど書いたのですが、今回はそれに多少付け加える形になります。

やはり大姫が病に倒れたシーンで、あのまま2年が経ちましたとだけナレで説明するのは、呆気なかったなと思います。あれでは彼女が2年間病床に臥したままだったのか、それともいくらかは立ち直ったのか、また物語などを読むようになったのか定かではありません。それは視聴者の自由にということかも知れませんが、彼女がどのような形で自らの人生に終止符を打ったのか、ここはきちんと描いてほしかったです。何だか中途半端でしたね。

私自身は、義高を思うあまり御所を抜け出し、遊女になって義経の残党を名乗る男の子を身籠り、両親から御所へ連れ戻されようとするもののそれを拒み、最終的には自害する大姫を考えていました。無論上洛したのは替え玉という設定で、どっちみちフィクションを加えるのなら、このくらいやってもいいかと思ったわけです。生憎というか、無論そうはなりませんでしたが。

それから最近、義時が黒くなったという見方をされているようですが、私から見ればまだまだだと思います。今の義時は、やはり何か迷っているように見えます。彼が本当に黒くなるのは、その迷いを捨てた時でしょう。恐らくは実朝暗殺の頃から、そのようになって来るのではないでしょうか。実朝暗殺というのは、要は朝廷との間に亀裂を入れるようなものですから。

あとこの間の「大河ドラマ雑考」で、源平合戦後が今一つと書いています。やはり三谷さんは、戦乱後の新秩序を作る人物よりも、乱世で散る人物を主人公にした方がいいのかなとも思う所以です。それを考えれば、本来書くべきなのは義経だったのかとも思いますが、この人はもう何度も主人公になっていますしね。北条に滅ぼされる御家人たちでもよかったかも知れませんが、それだと大河になりにくいので、結局義時となったのでしょうか。

それならそれで、負ける側の御家人たちがどのように描かれるのかをじっくり見たいと思います。


飲み物-スノーアンドテル
[ 2022/07/24 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』と『若草物語』

まず先日の投稿で、「戦国時代」としたつもりが「戦後時代」になっていました。失礼いたしました。朝ドラとごっちゃになっていたのかもしれません。当該部分は直しています。

ところでその朝ドラ『ちむどんどん』は、かの『若草物語』を参考にしているようで、脚本家の羽原大介氏が、この記事でそのように語っています。

「若草物語を参考に、長男と三姉妹の構成は面白いと…」 朝ドラ作者「ちむどんどん」に込めたテーマ
(沖縄タイムスプラス)

しかしこの記事で見る限り、『若草物語』で参考にしたのは、長男と三姉妹の4人の兄妹という設定だけのように思われます。その時代をたくましく生きた人という点にも、この小説のイメージが盛り込まれているのかも知れませんが、『若草物語』の四姉妹は皆十代ですし、しかもその年齢で父の不在、生活費を稼ぐ2人の姉、主婦を務めることの大変さ、社交でのつらい思い、父と妹の1人の重病などなど、かなりの試練を受けていることがわかります。

しかし『ちむどんどん』の場合は

投資の話を皮切りに、詐欺師まがいのことをやり、借金で首が回らなくなってしまう。母親に金をねだり、妹の財布にも手を出すようなことを繰り返した挙句、養豚場に転がり込む
長姉
教師になるが、結婚一歩手前までいった男を振り、仲間の教師と結婚した後退職する。しかしその後復職を目指すも夫の家族に反対され、子供を連れて実家に戻り、子供は妹に預け、夫の実家には挨拶にも行かない
次姉(主人公)
高校卒業間際に料理人になると宣言し、当てもなく東京に出て、沖縄県人会会長から、以前友達と行ったレストランを紹介して貰う。しかし髪はまとめない、失敗する、果ては普通の女性より手際が悪いなど、どう見ても料理人とは思えない。沖縄出身の智のプロポーズを断る一方、婚約者がいる和彦に恋心を抱く
末妹
体が弱く、兄妹の中で一番地味なタイプ。歌が好きでアイドルを目指すが、オーディションで倒れてしまい、運送会社に勤める。しかし欠勤が多く、退職することになり、その後姉の子供の面倒を見ながら、仕事で留守の母の代わりに家事を行うかたわら、民謡歌手を目指すようになる

『若草物語』とは、やはりかなり違うなと思います。もちろん舞台も時代も違うのだから、違っていて当然なのですが、『若草物語』にあるような家族の太い絆もあまり感じられないし、何よりも、自分の生き方を貫こうとする(それはそれでいいのですが)一方で、他者を傷つけたり、あるいは迷惑をかけたりしている点が大きく異なります。また兄、賢秀に該当する人物は、『若草物語』にはもちろんいませんね。

それとやはり『若草物語』の場合、宗教の影響もかなり見られます。姉妹がクリスマスの朝に聖書を贈られたり、父が病気で母が看病に発つ朝、その聖書を読んでいたり、あるいは巡礼ごっこをやっていて、自分の夢を語ったりするところは、プロテスタント諸派、特にピューリタニズムの影響が強いと思われます。

あるいはウークイの夜に兄妹が集まって諦めないなどと言うのは、あの巡礼ごっこをモデルにしているのでしょうか。しかしやはりどこか違うなと思います。

あと土曜日に放送される1週間分のまとめですが、優子が捕虜収容所と言ったのが、ただの「収容所」に直されていたようです。なぜ事前に調べないのでしょう。プロの仕事とは思えません。

それから小檜山青氏の朝ドラ関連記事で、こういうのがありました。

そして暢子は、房子から結婚も仕事も両方頑張れときっぱり命令されるのでした。
 これは朝ドラが明確に新たな流れに舵を切ったと私は大歓迎したい。そういう流れはありました。先人の戦争経験を踏まえてこうなるといえば、『なつぞら』や『スカーレット』。『スカーレット』は才能で夫を圧倒した末の離婚でしたが。
 その前の朝ドラって、高度経済成長期にあったモデルを継承するせいか。外で働く母に罪悪感を植え付けかねない小細工があって不愉快でした。『カーネーション』は違う。問題は『あさが来た』と『わろてんか』。どちらもヒロインモデルが働こうと、それに子供が不満を漏らしたわけではない。そもそも『あさが来た』ほどの大金持ちは自分で家事育児をしなくてもどうにでもなります。それを「鍵っ子はかわいそう」みたいな理屈を無理矢理時代考証を無視してあてはめていて邪悪でしたね。だいたい、あの二作は高度経済成長期にヒロイン生きてないのに。

私は『あさが来た』と『わろてんか』の当該回は観ていませんが、この暢子に限って言えば、仕事は未だ中途半端な感があるし、しかも相手は婚約者と別れたばかりの人物なわけです。房子がそう言うのもどこかおかしいし、何よりも本人が相手とまだ付き合ってもいないのに、このような行動に走るのもちょっと考えられません。

それと小檜山氏は自分が批判したい作品には「邪悪」だ何だと書きたがりますね。このへんが極端だなと思います。
ちなみに以前、ファンのコミュニティでやたらロスだ何だと言われるのが、ご本人のお気に召さないような記述もありましたが、そういうのはスルーするなりミュートするなりすれば済む話です。

第一、他人の意見を自分の力で変えることなど、一部例外はあるにしてもかなり難しいでしょう。過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられるわけで、ご本人が自分の気持ちを切り替えた方がいいかと思います。

ところで小檜山氏と言えば、先日、『武将ジャパン』の武者さんの方の記事で、『鎌倉殿の13人』第27回の、義時と頼家の会話についての疑問点を取り上げています。

その会話関連で武者さんは

「頼家は、景時から聞いていた話と違うと察知。
つまりは、どちらかが嘘をついている。
もう誰も信じられなくなりそうで、実際、情で丸め込んだつもりでもほだされぬと突っぱねる頼家です」

と書いていますが、「景時から聞いていた話と違う」は、13人の発表が行われた後の頼家のセリフ「平三、聞いていた話とは違うな」ではないかと思われます。

実際この時は景時も、「当初の予定よりいささか増えてしまい申した」と頼家に答えています。もちろんその後の「情で丸め込んだ」云々も、このお披露目の時のセリフであることは、私もこの時の投稿で書いています。

しかしこのコラムでは、上記のやり取りが行われた後に
「そしていよいよ13人お披露目の場となりました」
とあるのですから、どう見てもやはり時系列的におかしいと言わざるを得ません。


飲み物-アイスカフェラテ
[ 2022/07/24 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第15週の疑問点-2

『ちむどんどん』第15週その2、20日から22日の放送分(第73回~75回)に関してのおかしな点、疑問に思う点です(登場順)。

  • 急に出て来る房子の姉
  • 優子は看護部隊にはいなかったのか
  • 民間人である優子と弟はなぜ捕虜収容所なのだろうか
  • 沖縄は日本じゃないでなぜ子供たちが不思議そうにするのか
  • この当時あんな立派な庖丁を持てて、野菜もあんなにきれいだったのだろうか
  • ぼかされた「厚生労働省」
  • この遺骨収集活動も唐突感がぬぐえない
  • 唐突に出て来る房子の遺骨収集への寄付
  • ウチカビの説明がない
  • いつかまた3人で暮らしたいと言いつつ婚家には行かない良子
  • 養子お断りの手紙に遺骨収集のことまで書く優子(それとこれとは別では)
  • 嘉手刈さんの手の話の重みを理解していないように見える和彦

この第73回になって初めて、沖縄戦のこと、賢三と優子のことなどが語られます。優子と子供たちのみならず、沖縄にルーツを持ち、比嘉家とも関係のある房子が二ツ橋に、三郎が田良島に話をする形が取られており、こういうのこそ、視聴者が観たかったのではないかと思われます。

しかしながら、その中にも唐突と思われる展開があります。房子には実は姉がいて、その人が賢三の母親であったとか、遺骨収集活動に寄付をしてくれていたとか、その寄付は、暢子を養子にするのを断る手紙に、優子が家族の遺骨収集のことを書いたのがきっかけだった等々。だったらなぜ今までのエピソードの中で、そういうのを入れて来なかったのかと甚だ疑問に思えます。こういう結構大事なことが、すべて後付けなのですね。

その他に優子は当時の若い女性なら、看護部隊に入ってもおかしくなかったでしょうし、また民間人である彼女が「捕虜」収容所に入れられていたのでしょうか。そしてアメリカ軍の上陸などに尺が割かれていないため、いささか緊迫感に欠ける気がします。それと沖縄が日本でなかったと優子が口にした時、子供たちが黙ってしまうのは、まさかその事実を知らなかったからということではないでしょうね(4人とも返還前に生まれていますし)。

その他にも、終戦直後に泥もついていないような大根を、名前入りの包丁で切るというのもちょっと変な感じです。あと優子が、自分の食べる分も弟にあげたかったなどと話してもいますが、その一方で、レストランで肉を焦がしたり料理を落としたり、トマトソースをぶちまけたりと食物を粗末に扱うシーンが出て来たりして、この辺もどうも噛み合いません。

しかもこの戦争絡みのことも、2日間で終わってしまい、22日からはまた元に戻った感があります。博夫が晴海を連れて来て、カレーを作ったけどご飯を忘れてたと言うのはまだご愛嬌としても、いつかまた3人で暮らしたい、諦めないと言う良子は結局婚家にも行かず、何だか博夫が良子のイエスマンのようになっている感もあります。それと歌子は、まだ民謡教室に行っていなかったのですね。

他にも出征先がおかしい、沖縄なら南方に行かされたはずという意見もありますし、優子が何かにつけて「幸せになることを諦めないでちょうだい」というのも、その子供たちが自分に取っての幸せを追求した結果、人間関係に色々と影響を呼ぼしているのも気になります。叱るべき時は叱るのが本来の親だとは思いますが。

そして一番これはどうかと思ったのが、房子がやけに結婚しろと暢子に言い、そしてまた暢子も「偶然」浜辺で和彦に出会い、うちは幸せになりたい、諦めないと言って和彦に結婚してくれと言うシーンです。結局お盆、沖縄戦絡みでの2人の沖縄滞在は、ここに行きつくためのものだったのかと思います。何だか沖縄の習慣とか戦争の記憶などが、この2人のために利用されているようにも感じられます。

しかも愛が異動で新聞社を去って、まだそう日数が経っていないはずなのですが、暢子は言うに及ばず、和彦に取っても愛はもういない存在になっているのでしょうか。暢子は料理に集中したいなどと言っていたのに、房子から言われたら即座にその通りの行動を起こしてしまうのですね。智が気の毒に思えて来ます。

そして和彦は、嘉手刈さんが艦砲射撃の中で女の子の手を離したことが、未だに尾を引きずっているのを踏まえて、自分は暢子の手を離さないなどと言っていますが、これもどうかなあと思います。嘉手刈さんの戦争中の記憶の重さというのに、敬意が払われていませんね。この暢子と和彦、俳優さんには失礼ですが、何か人格を疑ってしまいたくなります。

暢子、そして前出の良子も諦めないとは言いますが、その「諦めない」が、他人に迷惑をかけてでも自分を強引に押し通すのと、同義になっているように見えて仕方ありません。

あとウチカビ、要はあの世でのお金のことで、ウークイの夜に皆が燃やしていたあれです。『あさイチ』の朝ドラ受けで、博多華丸さんがそれを説明していたらしいのですが、こういうのもドラマの中で全く説明がないのですね。加えて、昭和の頃の新聞の切り抜きに「厚生労働省」とあった件、制作側は何を考えていたのでしょうか。流石に今回、2度目の登場の時には「ぼかし」が入っていましたが。

前の『ちむどんどん』関連で置いていた沖縄のお盆関連のサイトですが、もう一度置いておきます、このウチカビはもちろんですが、ウークイのみならず初日(ウンケー)、中日(ナカビ、ナカヌヒ)のことなども書かれており、どのような料理が出されるのかも明記されています。

〈 2022年(令和4年)〉 沖縄の『旧盆』はいつ?
https://www.surairu-okinawa.com/kyuubon

飲み物-アイスコーヒー2

[ 2022/07/23 01:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 64その3

『武将ジャパン』大河コラム続きです。まず先日の投稿のこの部分を、再度挙げておきます。

11.尼御台(政子)の考えだと言っても、聞く耳を持ちそうにない。
義時が粘り強く新しい鎌倉を築いていこうと語りかけ、13人まで増えたけど、少数に力が集中するよりはよいかもしれないとフォローします。頼朝もそこを心配していたと。
頼家は、景時から聞いていた話と違うと察知。
つまりは、どちらかが嘘をついている。
もう誰も信じられなくなりそうで、実際、情で丸め込んだつもりでもほだされぬと突っぱねる頼家です。

11、ここのところですが、順番がおかしいです。
まず頼家が、景時から5人と聞いていたが何人になったかと尋ねる
13人になりましたと義時が答える
不満そうな頼家に、鎌倉殿がやりやすい形を探っていると説明する義時
お前はその中には入っていないのだなと頼家は訊くが、義時の態度ですべてを察する。義時は尼御台の考えであることを話す
頼家は怒りをぶちまけるが、お父上もそうやって支えて来た、我ら御家人をお信じくださいと義時は言い、さらにその後、少ない者に力が集まればよからぬことが起きるとも言う

録画を観る限り、この順番です。従って「どちらかが嘘をついている」のではないし、また「情で丸め込んだつもりでもほだされぬ」は、13人のお披露目の時に口にしています。この、義時と2人きりでの会話の時ではありません。
(引用終わり)

セリフの聞き間違いはまだしも(それでもプロのライターとしては如何なものかと思いますが)、どのように観たら武者さんが書くような流れになるのか、それがよくわかりません。

それから先日分の投稿で、例によって『麒麟がくる』を引き合いに出して光秀はビジョンがあると書いたその後で

頼家にはない。
彼はただただピュアなだけ。
そのピュアなところは、母親譲りにも思えてきます。
政子は正面切ってぶつかっていくところもありすごくピュア。
(中略)
ずーっと政子みたいなピュアなだけだと、自分も周囲も疲れてしまう。
そんなときに、頼朝のずっこけた軽快さがあればな……と思ったり、いやいや、政子の謙虚さや柔軟性もあればよかったのか、などと考えてしまいます。
(中略)
いつ見てもギリギリで、張り詰めている感じがある。
オンとオフが切り替えられていない痛々しさが、演じる段階であるんだと思えてしまって、そういう挑戦の場を提供する大河ドラマって、やはり貴重なコンテンツですよね。

私にしてみれば、若い頼家が父親とその家人に圧倒されそうになり、悩んだ挙句、自分と同年代の若者を引き連れて来て、この者たちと共に政治を行うという結論に達したとしか見えないのですが…。武者さん、好きな大河(あるいは好きであると公言している大河)だと、随分慮った書き方ですね、昨年であればどのように書いたのかなと思います。しかし政子の謙虚さや柔軟さて、あまり見た覚えがないのですが(八重にはあったかと思いますが)。

ところで亡き父とその家臣に押しつぶされそうになる辺り、ちょっとこの頼家には武田勝頼がだぶります。勝頼も甲斐源氏の末裔ではありました。

あとオンとオフの切り替えがどうこうとありますが、鎌倉殿は24時間鎌倉殿であるはずです。要は頼朝のように女性あしらいがうまいわけでもなく、逆に生まれながらの鎌倉殿だから制約も多く、比企一族が乳母夫ということもあり、こういった様々な要因が、彼を追い込んでいると言えるでしょう。
それと頼家は、頼朝が30代の時の子供で、この時代としては遅く生まれた子でもあり、その頼朝が征夷大将軍の何たるかを教える前に急逝したのも、マイナスに働いたと言えそうです。

それから後鳥羽上皇に関して

彼は圧倒的に賢い。
しかも、誰も彼を縛らない。
解き放たれた帝王の中の帝王が、これから立ち塞がってくる――そう示した秀逸な伏線です。
人間の才知、器量、教養、そして持つ権威。
それを見れば後鳥羽院が負けるわけがない。
どう倒すのか?

とありますが、この書き方もどうかなとは思いますね。
まず、この回の後鳥羽上皇の描写だけでは、ここまで描き切れているようには見えません。只者ではなさそうだなということはわかりますが。そしてかなりやり手の人物であるからこそ、敵も多かったのも事実でしょう。しかし「解き放たれた帝王の中の帝王」なども、ちょっとファンタジーぽい表現ですね。

それと
「後鳥羽院が負けるわけがない」
早すぎでしょう。この頃はまだ、朝廷と鎌倉の関係は良好なのですから。

その後の総評も、綺麗な若者と汚い大人なる書かれ方で、要は頼家と御家人、文官たちの在り方を描いているわけですが、頼家の未熟さと、御家人あるいは文官たちが処世のためにやらざるを得なかったことではあります。ただ頼家が近習たちを呼んで、彼らと政をやると公言するところ、如何にも失敗フラグだなとは思いますね。
あと

この十三人の合議制は、もっとソフトに綺麗にまとめられたのでは?と思うのに、敢えて汚い打算全開にしてきました。

などとありますが、ではその
「ソフトに綺麗にまとめられた」
のはどういうまとめ方であったのか、武者さんなりに考察していたのでしょうから、そういうのを書いてほしいですね。

そして後の方になって
「ここから先は昨年の大河を厳しく指摘させていただきます。
ファンの方は飛ばしてください」
とありますが、「厳しい指摘」と言うよりは、単なる悪口のようにしか見えないのですが。なんでも

あの2021年大河の最終回は「青春はつづく」というタイトルで、呆れました。
青春は終わります。
本人が終わってないと言い張ったところで、苦い処世術と若い頃にはない叡智や分別を身に付けたならば、終わっているのです。
青春時代の渋沢栄一なんて、幕末によくいた攘夷思想を掲げるテロリストに過ぎません。
なんとか生き延びてお縄にもならず、西洋の知識を身につけて立ち直ったわけです。

なのだそうですが、あの最終回は栄一の孫の敬三が血洗島を訪れ、若い頃の栄一をそこに見るという設定になっていますから、別に「青春はつづく」でもそう無理はありません。また敬三は祖父の追悼会に於いて、子供のような一面をのぞかせていたことも語っています。

恐らくはここで『鎌倉殿』に絡めて、『青天を衝け』を悪く言いたいのだろうなとしか思えないのですが、鎌倉時代と戦国時代を同等に語るのと同じか、それ以上に無理があると思われます。それと栄一が若い頃はテロリストなどとありますが、寧ろ栄一は無謀な行為に走ろうとする天狗党を諫めてもいます。それは無視なのでしょうか。

飲み物-グラスに注がれたエール

[ 2022/07/23 00:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

テストマッチ結果と移籍、パリSGのこと

まず先週末まで続いた、イギリス・アイルランド勢の試合結果です。
(赤文字勝利チーム)

アイルランド 32-22 NZ
イングランド 21-17 豪州
南ア 30-14 ウェールズ
アルゼンチン 34-31 スコットランド

これでアイルランド、イングランド、そしてアルゼンチンはこのテストマッチシリーズ勝ち越しです。また、NZを破ったアイルランドは世界ランキング1位に輝いています。このイングランドとアルゼンチン、来年のワールドカップで日本と試合をすることになっています。イングランドはその前に今秋のツアーでも対戦します。

その来年のワールドカップで、日本と戦う相手がすべて決まりました。上記イングランドとアルゼンチン、そしてサモア、さらにアメリカ予選でアメリカに勝ったチリです。チリはワールドカップ初出場で、同じリーグに南米のチームが2つ入るという意外な組み分けになりました。

さらに今年は女子のワールドカップ(昨年の予定が1年延期)と、その前の強化試合が行われます。日本協会としても、様々な大会を招致して、20年以内にワールドカップ再招致を目指している由。

また南ア代表のファフ・デクラーク選手が来日し、横浜キヤノンイーグルスに正式加入しています。

ブロンドの小さな巨人・デクラークが入団会見「世界のベストチームになる」ラグビーリーグワン横浜

もうひとつ、日本代表やNTTコムシャイニングアークス東京ベイ浦安でプレイした山田章仁選手が、故郷である福岡で現役を続行することになります。

山田章仁、故郷へ。九州電力キューデンヴォルテクスに加入! 「九州でまた一から勝負」
(ラグビーリパブリック)

昨シーズンを持って宗像サニックスブルースが活動を休止し、九州のリーグワンのチームが1つとなったこともあり、D3のヴォルテクスも来季昇格をかなり真剣に考えているようです。

それから来日中のパリSGが、秩父宮ラグビー場で公開練習を行ったとのこと。実はその画像を私も見ましたが、ここにラグビーのでなくサッカーのゴールポストが置かれているのは、ちょっと不思議な雰囲気でした。ただ、サポーターがピッチへ飛び込んだのはいただけませんね。

尚ラグビーでも、近い内にクラブレベルのワールドカップを行う予定があるようです。その場合は4年に1度の開催が予定されています。

飲み物-黄金色のビール
[ 2022/07/22 01:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 64その2

まず、先日投稿分で意味が通りにくい箇所と、後述しますが、あらすじと感想2に誤りと思われる点があったので、修正しています。それと「平均」がなぜか「平家院」となっていました。失礼いたしました。

では『武将ジャパン』大河コラムに関する疑問点、後半部分(+MVP)です。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第27回「鎌倉殿と十三人」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/taiga/kamakura13/2022/07/18/169673


1.子供を産んで、手間ひまかかると愛おしさが増す!
子供は日に日に顔が変わる!
まるで自分がすべて面倒を見ているようで、実際は、誰かに子供を任せているからこそ、ここへも来れるワケで。

2.かといって、つつじはどうか?
義母の言うことを聞く優等生で、これまた子を欲しがる始末。
こんな調子じゃ恋も楽しめず、いずれ、日が沈んだらいそいそと、愛する女の元へ通い始めるかもしれませんね。

3.梶原景時が入っていることは気に入らないから、自分も入れて“6”人衆にしろと言い出します。

4.それでも引き受けて“10”人衆となり、さらに畠山重忠の名が挙がると、義盛がやめておけと言います。重忠が祖父の三浦義明を攻め殺して以来、反発心がある義盛です。

5.なんでも武蔵の者同士として事前に比企から釘を刺されていたとか。
時政は娘婿に断られてオロオロし、りくは重忠が他のことで北条に協力すると言っても「結構だわ!」と冷たい態度を取っています。
りくって、自分が軽んじられたとなると怒りと恨みを募らせる性格のようですね。

1、「まるで自分がすべて面倒を見ているようで、実際は、誰かに子供を任せているからこそ、ここへも来れるワケで」
この当時、将軍の側室などそういうものでしょう。それにしても、日に日に顔が変わるのセリフがあるのに、武者さんは、義時も八重も引き合いに出さないのですね。

2、「これまた子を欲しがる始末」
これが意味不明なのですが。側室であるせつに男児が生まれている以上、御台所である自分も男児を産まないわけにはわけでしょう。そのへんの気持ちをわかっているのでしょうか。

3、能員は「梶原が入っているのに、なぜ比企が入っていないのだ」と言ってはいますが、気に入らないとは言っていません。気に入らないのならまず景時排除を考えるでしょう。そしてこの時も「さもなくば比企は今後一切力を貸さぬ」と言っており、比企に連なる人物は幕府に加担しないぞといった意味のことをつけ加えていますね。

4、義盛はやめときましょうとは言っていますが、祖父を殺された件は言っていません。

5、と言うより、りくの今までの比企への対抗姿勢を見ていると、重忠が比企に釘を刺されたことがいまいましく、また情なく思われたのではないのでしょうか。


6.義村が「もう爺さんは止めとけ!」と言い切りました。それはそうだけど、義村って敬老精神ってもんを取り繕うことすらしませんよね。

7.鎌倉時代の書籍を読んでいると、武士の姿が脳裏にパーッと浮かぶことがあります。
日々の風景の中に田んぼがあるのが当然だと思って私たちは生きていますが、そもそもは誰かが開拓したからこその景色です。

8.比企はシンプルな手を使いますので、文官には美女にお酌をさせた宴会三昧をしているようです。大江広元は全く嬉しそうではありませんが。
広元が上機嫌で酒を飲んでいた宴会は、上洛を果たした時のこと。
なぜ上機嫌だったか?
というと己の策が当たったからでした。関東の暴れ馬のような武士を手懐け、自分を見下してきた京都の連中の鼻をあかせた。

9.政子もリストを見ます。
そして足立遠元もいると告げられ、どこか誇らしげな遠元。
武蔵ならば畠山重忠が載りそうなのに、あえて自分が載っていることが嬉しいようです。
政子が一徹なところがよかったのではないかというと、誇らしげにこう言います。
「一徹。よく、言われます」
ほんとにぃ?
安達盛長とセットにして、比企を多くしたいから選ばれたのでは?

10.逃げ出せないように外堀を埋められ、引き受けるしかない義時。
こんな役目からスルッと逃げた義村。
キッパリ断った重忠にはなれない。
しかし、こんな後ろ向きな大河主人公ってありですか? いいですね、ありです!

6、なぜここで「敬老精神」?そして昔からの御家人が幕府のシステム、ましてや訴訟の判決という仕事に馴染みにくいからということはあるでしょう。

7、「開拓した誰か」のことを書きたいのであれば、まず荘園の話、そして武装農民→武士のことを書かないと意味が通じにくいと思います。元々開墾された農地が荘園となって行き、それが貴族のものとなり、有力者が武士団を統率するようになったわけですね。で、平安時代半ばには、既にこの組織は存在していました。

8、能員が文官たちの接待作戦に出たことと、広元が面白くなさそうのは理解できますが、それから後の部分はこの回と直接関係ないと思われます。

9、この足立遠元、安達盛長と血縁関係にあると言われてはいますが、比企と直接関係はなさそうです。寧ろ遠元の娘が、重忠の側室となっています。あと「比企を多くしたい」とありますが、遠元は「北条殿に呼ばれた」と言っていますね。

10、後ろ向きより何より、北条の人間で頼家にも近い以上引き受けざるを得なかったでしょう。実姉政子の推薦もありますし。それに立場上役目から逃げられない大河の主人公なら、『峠の群像』の大石内蔵助とか、『葵 徳川三代』の徳川秀忠などは正にそれかと思いますが、10年ルールがあるから武者さんは観ていないでしょうか。


11.尼御台(政子)の考えだと言っても、聞く耳を持ちそうにない。
義時が粘り強く新しい鎌倉を築いていこうと語りかけ、13人まで増えたけど、少数に力が集中するよりはよいかもしれないとフォローします。頼朝もそこを心配していたと。
頼家は、景時から聞いていた話と違うと察知。
つまりは、どちらかが嘘をついている。
もう誰も信じられなくなりそうで、実際、情で丸め込んだつもりでもほだされぬと突っぱねる頼家です。

12.ちなみにこれは不思議な面子とされます。
『吾妻鏡』では“5”人とされるのに、名前は“4”人しか載っていない。このリストで言うと、上から4番目までで、5人目が不明なのです。
本当に5人か? 5人目は誰か? 実はもう一人いたかも……でも『吾妻鏡』は意図的に減らした。
そんな時代考証をふまえた想像力で上記の6人になっていると。
ともかく劇中の時政は、それでも息子の時連と孫の頼時がいるから、ホッとしています。
って、そういう問題でしょうか。
義時と頼時父子は、“北条”ではなく“江間”として扱われます。

それからMVPが頼家となっており

13.彼にはビジョンがない。
それこそ『貞観政要』でも熟読していれば違ったかもしれない。

14.中途半端にやる気を出す頼家を見ているとそう思えてきます。
彼は非効率的で、わざと相手の神経を逆撫でするようなこともしてしまう。ピュアなところが全部跳ね返るようになっていて、肝心の中身がない。

15.『麒麟がくる』の光秀と比較してみましょう。
光秀は「こんなことでは麒麟はこない!」と初回からずっと絶望を繰り返していました。
彼の中にある「麒麟とは?」という発想は、儒教の教えがあればこそ。
朱子学を熱心に学び、どういう世の中がよいのか、光秀にはビジョンがありました。


11、ここのところですが、順番がおかしいです。
まず頼家が、景時から5人と聞いていたが何人になったかと尋ねる
13人になりましたと義時が答える
不満そうな頼家に、鎌倉殿がやりやすい形を探っていると説明する義時
お前はその中には入っていないのだなと頼家は訊くが、義時の態度ですべてを察する。義時は尼御台の考えであることを話す
頼家は怒りをぶちまけるが、お父上もそうやって支えて来た、我ら御家人をお信じくださいと義時は言い、さらにその後、少ない者に力が集まればよからぬことが起きるとも言う

録画を観る限り、この順番です。従って「どちらかが嘘をついている」のではないし、また「情で丸め込んだつもりでもほだされぬ」は、13人のお披露目の時に口にしています。この、義時と2人きりでの会話の時ではありません。

あと冒頭で書いていますように、この会話の部分で私もミスっていたところがあります。頼家は、義時だけは13人に加わらずに、自分の側にいてほしいと言ったわけですが、その意味を取り違えていました。あらすじと感想2の当該部分、書き直しています。

12、4人しか載っていないとありますが、『吾妻鏡』建久十年(1199)の、頼家の近習に関する記述では「小笠原弥太郎、比企三郎、同弥四郎、中野五郎等從類者」とあり、その後で「且彼五人之外」とあり、この近習が5人であったと書かれています。尚上記4人以外には、和田義盛の子朝盛や細野四郎が入っていたとされています。
あと時政は、時連と頼時がいるからホッとしているわけではなさそうですが…ただ能員が比企が2人入っておったと言ったから、北条だって(2人だ)と言っています。

13、また『貞観政要』ですか…武者さんらしいですね。

14、最初の方で頼家は「父を超える」と言っている以上、頼朝を超えたい気持ちはかなりあったようです。ただ経験不足のため空回りしてしまったということでしょう。

15、また『麒麟がくる』。これも武者さんらしいことです。第一戦国時代と、鎌倉時代を同列に論じてどうなるのでしょうね。それと他の戦国大河の主人公でも、信長などはビジョンを持っており、何と言っても自分が覇者となっていますが。


この後はまた次の投稿にて。しかし一度、武者さんがこの大河を叩くところを見てみたいです。そっちの方が似合う作品ではないか、そう思いますので。

飲み物-海とビール
[ 2022/07/22 01:00 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 64その1

『武将ジャパン』大河コラムへの疑問点です。第27回前半部分です。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第27回「鎌倉殿と十三人」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)https://bushoojapan.com/taiga/kamakura13/2022/07/18/169673

1.もしかして落馬か?と呟けば、武家の棟梁でそれはない、と通親が否定します。

2.【アブダクション(仮説形成)】で思考をまとめている後鳥羽院はかなりできる人物でしょう。尾上松也さんも生き生きと演じている。声音にも、表情にも、皮肉げに面白がる響きがあって素晴らしい。

3.(頭蓋骨は)それこそ三種の神器と比較すれば、くだらないとしか言いようがないものですが、証ってそういうものかもしれない。中世当時に信じられてきた神秘的なものは、実際のところいかほどの由緒があるのか?これは何も私一人の考え方でもなく、人間が進化の過程で「なんでこんなものをありがたがるのかなぁ?」と疑念に思った聖なるものはたくさんあるのです。
商業が発達すれば、いくらで売れるものなのか?ということが価値になってゆきます。

4.父・頼朝と同じ白と紫装束の身につけた頼家(ママ)。

5.頼家は、若き君主として失敗するパターン通りの第一歩を踏み出したように見えます。

1、後鳥羽上皇の仮説に通親が答えているわけですが、ここでは「武家の棟梁で」ではなく、「頼朝ほどの男が」と言っていますね。

2、ここでまたアプダクション。武者さんはよほどこの言葉がお気に入りなのでしょう、私としては「パペットホームズ」ですが。それはともかく、こういう上位に立つ人物が、自らの仮説を述べ、従う者がそれを御意とする姿勢はどのようなドラマ(現代物を含む)にも見られますけどね。

3、「『なんでこんなものをありがたがるのかなぁ?』と疑念に思った聖なるものはたくさんあるのです」
とありますが、具体的にどのようなもので、それがどのようにありがたがられたのかを書かないと、この場合説得力がないと思います。あと商業が発達する=貨幣経済の時代になるのは室町以降ですから、この場合は鎌倉時代の視点でものを見るべきでしょう。

4、ここで大きな違いがあります。頼朝は紫と白の2色でしかも水干を着ていましたが、頼家は紫と白の下着(たぶん小袖)を着た上に、柄の入った直垂を着ています。この両者の着こなしの違いが、時代の変化を物語っているように見えるのですが。

5、どうもこの「君主」なる言葉に引っ掛かりますね。君主とは一国を統べる国家元首的色彩が強く、この時代であれば後鳥羽上皇、あるいは土御門天皇でしょう。


6.比企をないがしろにしては鎌倉ではやっていけない、とまで言い出します。

7.猛毒があるけど、とびきりチャーミング――そんなベニテングダケみたいな個性があって、そりゃあ時政も「ぐふふふ!」と笑っちゃいますよね。

8.実衣はかつて、全成がラッキーカラーと告げた赤い服を着ていました。
そうやって夫の気を惹きつけたい、妻としての心が感じられたものです。
それが今ではどうでしょう。
阿野全成が頼朝に赤を避けるように告げたことをきっかけに、赤以外の服となりました。
頼朝に告げたデタラメなんてどうでもいいのだから、赤に戻ってもよいはず。
しかし、そうではない。加齢もあるにせよ、何か別の意思も感じます。
もう、夫の言うことなんて聞いていない。そのことが服にも現れているようで、こわい。

9.しかし、この二人が接近するのはマズいのでは?潔癖ゆえに鈍感な畠山重忠は気づいていないようで、義姉上に喜んでいただけたと納得していますが……。

10.そう考えると頼家はやはりマズいことをしている。
彼が判断する、やる気にせよ、実力にせよ、明確な基準がない。
となると実力の有無に関わらず「鎌倉殿にえこひいきされていてアイツは出世したんじゃねえのか!」と反発が溜まりやすくなります。人は弱い。ゆえに実力ではなく、自分の耳に優しいことを囁いてくれる相手を出世させることもある。
頼家は、己を過信しているのです。

6、この言葉には続きがあり、「鎌倉ではやっていけないことを身をもって知ってもらう」と能員は言っており、頼家に思い知らせてやるといった含みがありますね。

7、「ベニテングタケ」とはまた変わった比喩ですね。要は「きれいな花には棘がある」といったところでしょうか。

8、この時実衣は、夫全成がなおも鎌倉殿にふさわしいと言っており、全成に止めろと言われているわけですから、夫婦の間に何らかの溝ができたとしても当然でしょう。それをあの衣装で表現しているとも考えられます。ただ、いつまで経っても侍女みたいな服装だなとは思いますし、これを機に袿を着せるようにしてもよかったかと。

ついでながらこの2人は千幡の乳母夫でもあるのですが、その乳母夫としての描写が、本編にあまり出てこないのがちょっと物足りなく感じます。

9、まずいも何も、この結城朝光は梶原景時を失脚させる人物ですし、それはここで書いてもいいかと思います。実衣を虜にする朝光は、実は恐ろしいことを企んでいるといった具合に。

10、頼家の過信というのもあるでしょうが、父頼朝と比較されるプレッシャーもかなりあるのではないでしょうか。


11.どうやって鎌倉に流れ着いたのでしょうか。その旅路の心境を考えると、興味深いものがありますね。

12.しかし、時連には才能があったのか。コツを掴んだのでしょう、華麗にこなしています。
史実でも北条時連は蹴鞠が得意だったようですが、ともかく驚いた頼家が、わざわざ褒美まで与えています。

13.ヒートアップする義盛に、義時はそもそも「鎌倉殿」を連呼するなと言います。今は頼家が鎌倉殿なのだから、頼朝殿と分けよ、と。

14.もうダメです。はい、タイム。義時が休憩を取らせると、頼家に対して康信が「記録を参照するとよい」とヒントを出してくれます。
しかし、ウンザリしてしまった頼家は、何処かへ立ち去ってしまう。

15.そうそう。鎌倉幕府初期の訴訟って『笑点』の座布団方式のようでよくわからない。
トークスキルの高い方が有利なので、不満を溜めてしまう口下手な御家人もいたとか。突発出家なんてことにもなりかねず、過渡期ゆえの辛さがあったのです。

11、元々この人は義経絡みの弁明で鎌倉へ行き、その時頼家、当時の万寿の蹴鞠の相手として迎えられたともいわれています。この大河では、その部分ははっきり書かれてはいませんが。

12、ただこの時、頼家がかなり怒りをあらわにしたような表情を見せ、他の者たちが驚いたような表情を見せていますが、あれにはどのような意図があったのでしょうね。あと時連はあの中ではうまいと言えますが、他の皆が下手過ぎると言うか、そもそも鞠の扱いがわからないと言った方が正しいでしょう。

13、頼朝殿でなく「頼朝様」ですね。頼朝殿などかなりの非礼だと思います。そもそも頼朝様なる呼称も、諱を呼ぶことが一般的でなかったこの時代は、非礼だったでしょう。

14、「タイム」て、『ちむどんどん』の暢子ですか(苦笑)。
そして頼家ですが、ここで康信が頼朝の名を出したのが、やはり面白くないのではないでしょうか。あとこの時、景時が「鎌倉殿」と「頼朝様」を使い分けている点にも言及してほしかったです。

15、「『笑点』の座布団方式のようで」とありますが、この比喩がちょっと「よくわからない」。それよりもどういう訴訟があり、どのような裁きがなされたか、また口下手な御家人、出家した御家人とはだれか、それをちゃんと書いてこそのものでしょう。


あと、以前このコラムでは弓馬は源平合戦がピークとか、弓矢から学問の時代へ移行する的な記述が見られましたが、コラム中に、鎌倉時武士と弓矢についての記事のリンクが貼られたりしていますね。そもそも、弓矢の時代はまだまだ続くのですけどね。

続きは次の投稿にて。

飲み物-冷えたビール2杯

[ 2022/07/21 01:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-59 視聴率と大河ドラマの「しつこさ」

視聴率について、あまりあれこれ書くのも何ですが、前回の『鎌倉殿の13人』、11パーセント台にまで落ちています。元々戦国時代などでない限り、今は平均で10パーセント台前半というのが当たり前になっていますし、戦国大河であっても、せめて15パーセント台前後といったところでしょう。無論先行放送や再放送、あるいはTVを観ない人や裏番組優先の人が多いのも、リアルタイムの視聴率を下げている主な原因ではあるでしょう。しかし数字の下がり方が、予想外に早いなとは思います。

その『鎌倉殿の13人』なのですが、私としては源平合戦の後の描かれ方が、ちょっと今一つの印象があります。あとこれは三谷さんの脚本にありがちなのですが、セリフが長く、それがしんどく感じられることがあります。TVというのは特にセリフがなくても、表情とか周囲の風景などで、人物が置かれている状況を表現できるのですが、それぞれのシーンがセリフで埋め尽くされている感がなきにしもあらずです。前回の頼家と義時のやり取りなども、それと似た印象を受けました。

これだったら、『青天を衝け』の方が寧ろ面白いと思います。無論『青天を衝け』も、やはりおかしいとか不自然だと思うシーンもありましたが、特に『鎌倉殿』の場合、ひところの全成の登場シーンに見られる、コント的な乗りはやはり受け付けられませんでした。しかも1度のみならず、同じような演出が繰り返されるのはどうかと思いましたし、こうすれば皆面白がるだろうなという、制作側の意図が見えるような気がしました。

無論今までにも、言っては何ですが、そういったある種のあざとさを感じたことはあります。たとえば『おんな城主 直虎』で、茶碗をわざと落とそうとしてみたり、エクセルまがいの計算方法を直政が考えたりするのは、私としては抵抗がありましたし、『麒麟がくる』で、アラビア数字の計算式が画面いっぱいに出て来たりするのも、やはりどうかとは思いました。それを考えると馴染めない部分も多々ありましたが、『花燃ゆ』などはまだ制作サイドに迷いがあり、それゆえにまだ受け入れられる部分もありました。

さて前出視聴率に戻ります。世帯視聴率のみを発表するのもどうかと思いますが、それが常に東京の数字のみである必要もまたないかと思います。大河とか朝ドラなどは、その舞台になっている地域の数字も出すべきとは前から書いてはいますし、同じ作品でも東京と大阪ではまた反響が違うでしょうから、いささか手間がかかるものの、ここは複数の視聴率を出してしかるべきではないでしょうか。

蛇足ながら。先日『突撃!カネオくん』で、あんこを特集していました。あんこが作られる様子に、あの『カムカムエヴリバディ』を連想してしまいました。

飲み物ーアイスカフェオレ2
[ 2022/07/21 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第15週の疑問点-1

『ちむどんどん』7月18日放送の第71回と、19日放送の第72回について。週の始めは話題が多いため、大河関連投稿がなかった先週ほどではないにせよ、今回も一応火曜と金曜とに投稿したいと思います。

では今回気になった点です。

第71回
  • ニーニーの飛行機代を出してあげる暢子
  • 復職を認めて貰いたがる割には石川家に出向かない良子
  • 上司から仕事の話をされるのに(プライベートな理由で)時間をくれと言う和彦
  • 田良島デスク「お前の煮え切らない態度と余計な優しさのせいで、大野も暢子ちゃんも傷ついた」→余計な優しさというよりは自己保身、暢子は愛ほど傷ついていないはず。ちなみに田良島デスクの言葉は最もだが、今ではあれはパワハラでしょう
  • 出社して来てその日の内に沖縄で取材しろと言うデスクと、なぜかそこに現れる房子
  • 「結婚は当人だけの問題じゃない」なぜ良子がそれを言う?
  • 子供でもないのに善一に事情を聞くべく休業中の店に乗り込む兄妹、そして暢子「そんなことより」いや、色々世話になっているのだから挨拶くらいするべきでしょう
  • 店に来るまで母親が休みなのを知らなかった比嘉家
  • 遺骨収集の場に平気で入って行く和彦
  • 初対面でマスコミ嫌いの相手にいきなり「お気持ちを伺いたい」と言う和彦

まあ暢子が飛行機代を出してあげるのは予想通りではあります。というかニーニー、養豚場にはちゃんと断ってから来たのでしょうか。他にも和彦の姿勢はやはりどうかと思います。気持の整理がつかないと和彦は言いますが、そうなったのは本人のせいでもありますし。そもそもこれは出張のはずですが、フォンターナのオーナーの房子に頼まれたから行ってように見えてしまいます。

あとやんばるでのシーン。良子が復職を認めて貰いたがるのなら、まず石川家に行くべきでしょうし、「結婚は当人だけの問題」であるのなら、なおさらのこと向こうのお父さんと話し合いをしてしかるべきでしょう。そもそもお盆なのに、婚家には行かなくていいのでしょうか。

それから4人で村の売店に押しかけるシーン、これもどうかと思います。まだ小学生か中学生ならこれもありでしょう。しかしニーニーも含め、皆既に大人の年齢なのに、そしてニーニーと暢子は久々に帰って来ているのに、善一にろくに挨拶もせず、暢子に至っては「そんなことより」と相手の話を遮るのは腑に落ちません。それでなくてもこの人は母優子の雇い主であり、今までも色々お世話になっているはずなのですが。あと優子が休みなのを皆が知らなかったと言うのも、ちょっと不思議です。

それからまた和彦ですが、羽田から那覇までは3時間くらいかかったのではないでしょうか。しかも空港までの時間、待ち時間などを考えれば、午前中に発ってもそう早い時間には着かないでしょう。さらに遺骨収集の場についたのはいいものの、ろくに手を合わすこともなく入って行き、しかもマスコミ嫌いの嘉手刈という人物に、単刀直入に「お話を伺いたい」もどんなものでしょうか。一応記者歴6年のはずなのですが。

あと、お盆なのに何もお供えされていないのも変な感じです。子供たちが誰一人準備をしないのでしょうか。それとも母親の優子の役目だから、帰って来るまで待つしかないのでしょうか。しかしあのお母さんは、洞窟の中の人物が即座に和彦だとわかるのですね。

第72回
  • 今までも年に1回か2回家を空けていた優子
  • 昔の記事を書いたのが田良島だったことを知らない和彦
  • どうやったら正しく伝えられるか考えてくれるかと言われて、一生かけてと言う和彦だがどうも当てにならない
  • 嘉手刈家と比嘉家の御三味が全く同じに見える。あまゆのもそっくりだが、但し重箱が違う
  • 仕事はどうかと訊かれて、また「そんなことより」と言う暢子。この比嘉兄妹は挨拶とかぬきにすぐ本題に、しかもひとを問い詰めるような格好になるが、それは如何なものだろうか
  • 「うちたちはもう子供じゃないんだよ」←暢子がそれを言うだろうか
  • 毎年同じだろうに、なぜかここでウークイを二ツ橋に説明する
  • 房子「いろんなことが動き出した気がする」3人が辞めたのは事実

今までに優子が家を空けていたなどと言いつつ、ここまで全くそれが描かれていません。ところでその優子が帰宅した時、お帰りも言わずに、4人で母親を問い詰めるような姿勢を取っているように見えるのも気になります。

そしてここでも「そんなことより」、暢子がこれを言うと何だかいらっとします。仕事はどうかと訊かれているのだから、それにまず答えてもいいのではないでしょうか。そして「うちたちはもう子供じゃないんだよ」と言っているのですが、やっていることがどうも子供じみているように見えて仕方ありません。特に暢子は料理人としての経験を積んだ割には、高校生の頃からあまり成長しているように見えないのです。

しかしあの記事を書いたのが田良島と言うのも、何だか出来過ぎた話に見えます。嘉手刈家のシーンは流石に重みがありましたが、和彦が「一生かけて」と言うのは、正直言ってあまり当てにできません。と言うか、愛とのことがなければもう少し本気にできたとは思いますが。ただ座布団に勝手に座らなかったのだけは評価しておきます。

それと御三味ですが、同じ物を使い回しているように見えてしまいます。

それから房子がウークイについて説明していますが、二ツ橋は何年もいるのだから知っているのではないでしょうか。あと「臨時休業」の張り紙がありますが、既にいつがウークイかわかっていたわけですから、何も「臨時」ではなく、この日は休業と予め知らせておけばいいのでは。

その房子が、暢子が来てからいろんなことが動き出したと言っていますが、暢子が来て起こったことと言えば、矢作たちが辞職したことくらいでしょうか。あと何かのクレームがあったかと思います。

そして真夏にも関わらず、嘉手刈家の扇風機が動かないのが気になります。それとやんばるは、自然が多い場所のはずですが、ハブなどは出てこないのかどうか気になります。

また暢子の帰省ですが、当初緊急の電話が来て、母親が再婚すると聞いてすぐ帰ると言っていたようですが、これではお盆で帰省するかのような設定になっており、その辺もどこかはっきりしませんね。ウークイもすぐだし急いで帰るとか、そういうセリフは入れられなかったものでしょうか。

参考までに、沖縄のお盆関係のサイトです。URLだけ置いておきます。
https://www.surairu-okinawa.com/kyuubon
(〈 2022年(令和4年)〉 沖縄の『旧盆』はいつ?)

飲み物-緑とグラスビール
[ 2022/07/20 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

井上文太氏による三浦一族関連作品とホームズの鎧姿

先日ちょっと書いていましたが、横須賀美術館で現在企画展「運慶 鎌倉幕府と三浦一族 」が開催中です。同時に井上文太氏による「 画狂人 井上文太 '' inspirations'' 」も開催されており、三浦一族を描いた作品も展示されています。

こちらはご本人のアカウントからお借りしたツイートです。いずれもサムネイルなので、クリックで拡大できます。

まず三浦一族関連作品のひとつです。

井上文太-運慶鎌倉幕府と三浦一族

そしてパペットホームズの主人公である、ホームズの大鎧姿です。
井上文太-大鎧姿のホームズ
なかなか様になっています。
パペットホームズ、また観たいですね。
尚、井上氏のアカウントはこちらになります→https://twitter.com/333888G
[ 2022/07/19 01:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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