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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 60

『武将ジャパン』大河コラム続きです。

広元は現実的です。
熊谷直実の子・直家が「父が宣告して亡くなる時期なので上洛したい」と申し出たところ、「人間ごときに死ぬ時期なんてわかるわけないでしょ」と却下しております。
(ここで論語の『子は怪力乱神を語らず』『未だ生を知らず、焉(いず)くんぞ死を知らん』つまり君子は道理に背いたことはしない、「生すら分からないのに死がわかるわけない」を引用)
こういう漢籍をバッチリこなした大江広元が、こんな呪詛を信じるとは思えません。
話を合わせたのは彼なりの処世か、それとも……?

正直な話、どう見ても広元が頼朝を煽った感がありますね。
それに範頼に感しては、養父が公家であったせいで京との結びつきがあり、公家のトラブルにも関わっていたようです。上記のような理由で、範頼を遠ざけなければならないという事情が生じ、この大河では、広元自身が範頼の呪詛としたのではないでしょうか。あと鎌倉は自分が守るというのも、事実であるかは疑わしいともされているようです。

範頼の最期は梶原景時の軍勢に攻められて自害とされますが、本作では善児が始末しました。
いい加減、警戒されてもおかしくないでしょうし、善児は修善寺のある伊豆の出身でしょう。そこは深く考えても仕方ない。ある意味、善児こそ一騎当千の気がします。

「いい加減、警戒されてもおかしくないでしょうし、善児は修善寺のある伊豆の出身でしょう。そこは深く考えても仕方ない。ある意味、善児こそ一騎当千の気がします」
この意味が少々わかりづらいのですが、
「修善寺は伊豆にあり、善児は伊豆の人と思われるため範頼も警戒するべきだったでしょう。無論その点ばかりを考えても仕方ない。この場合善児こそが、向かうところ敵なしなのではないでしょうか」
とでも書きたいのでしょうか。
しかし範頼はこの場合、自分が誅殺されると考えていたのかどうか不明です。さらに善児は誰かの命令がないと動けず、その意味で天下無双というわけでもないでしょう。ただ少女を助けようとして、初めて彼自身の意志が働いたとは言えそうです。

そして今回のMVPなのですが

MVP:源範頼と大姫 ついでに三浦義村

とあります。退場者だからMVPというのもあるでしょうが、範頼はともかく、私なら、大姫でなく巴または丹後局の方を選ぶかと思います。また「ついでに」三浦義村というのは気の毒ですね。

何も知らず、真っ直ぐに生きているときが、頼朝と政子にとっての幸せの頂点だったのだろうと。
しかし、二人とも変わってしまい、そのためどんどん恐ろしい結末へ向かってゆきます。

これ、前にも同じような記述があって、その時書いたかとは思いますが、何らかの形で天下を取ろうとなれば、まず「真っ直ぐな」生き方は無理でしょう。生き様も変わってしまうし、人々の考えにも翻弄されるし、様々なしがらみを目の当たりにすることにもなるわけですから。

範頼はかわいそうなんですよ。
人生そのものもそうなのだけれども、義経顕彰系のフィクションの中で、対比のため必要以上にダメなお兄さん扱いをされてきた。
そのせいで地味で役に立たない人とすら思われている。
そういうところを否定すべくマッチョにするのではなく、ただただ真面目で温厚で、こういうリーダーがいたらきっと最高だと思わせてくれた。
素晴らしい範頼でした。

上の方でも書いていますが、範頼は養父が公家で、公家間のトラブルに関わったり、他にも御家人関係でトラブルもあったという説もあり、労多くして功少なし的な人物であったとも考えられます。その意味で苦労人ともいえますし、無論迫田さんでもよかったのですが、もう少し暗めの設定で、最期は頼朝を呪うような死に方でもよかったかと思われます。
尚「義経顕彰系のフィクションの中で、対比のため必要以上にダメなお兄さん扱いをされ」たのは『平家物語』、あるいは『源平盛衰記』とされています。しかし武者さん、『源平盛衰記』の文覚伝説は信じているのですね。

南沙良さんの大姫。暗くなくて明るい笑顔も見せるのに、常に底に穴が開いているようで。悲しいけれど、それだけではない素敵な大姫でした。

流石に武者さんも、大姫に関してはあまり書いていません。実際ちょっととらえどころがない人物に見えます。このキャラ設定その他に関してもまた書く予定ですが、「悲しいけれど、それだけではない」て具体的にどういうことなのかなと思います。「悲しいだけの人生ではない」ということなのでしょうか。

彼は『真田丸』の真田昌幸も思い出します。
昌幸は真田を守る一点集中で生きている。
でも天下は武田、豊臣、徳川と回る。
回る中で自分だけ回らないでいたら理解されず「表裏比興」と言われてしまったのです。

武者さんは以前『いだてん』のコラムで、感情移入ばかりを求めるなとして、「例えば『真田丸』の真田昌幸とかに感情移入できましたか?」などと書いていたことがありました。無論私はできましたが。なのにここに来て、
「昌幸は真田を守る一点集中で生きている」
などと肯定的評価に戻っていますね。

あと「彼」とは三浦義村ですから、
「彼は『真田丸』の真田昌幸を思い起こさせます」でしょうね。

でその後ですが、相変わらず京都=悪と決めつけ、例によって例の如く漢籍マウント、そして『麒麟がくる』を上げて『青天を衝け』を叩きまくるといった具合です。『鎌倉殿の13人』のコラムで、なぜ他の大河の上げ下げをやるのか不明です。ともあれ、その中からおかしいと思われる点のみ挙げておきます。

今回のこの「レビュー」の在り方については、また日を改めて書く予定です。しかしやはりどう見ても、感情丸出しというか向きになっているようにしか見えないし、炎上させるにしても、はっきり言ってレベルが今一つだとは思います。運営もなぜこういう原稿を書かせるのでしょうね。

阿野全成の描写は興味深く、陰陽師の役割も兼ねています。
中国でこういう術を行うものは方士。そんな中国由来のシャーマニズムが日本にも取り入れられてゆく。仏僧もこなす。
まだ鎌倉仏教として洗練される前ですので、全成や文覚はもっと原始的な術を使うのです。

まず全成、そして文覚は真言宗(密教)の寺院で修行しています。そして所謂鎌倉仏教と呼ばれるものは浄土宗の系統、日蓮宗あるいは禅宗が中心となっています。真言宗がこれらの鎌倉仏教になったのではなく、新興勢力として出て来たのですから違って当然でしょう。そして真言宗とは別に、真言律宗がこの時代に起こっています。また武者さんは以前、鎌倉時代は護摩を焚くのは廃れたなどと書いていたかと思いますが、元寇の時には護摩法要が行われています。

『麒麟がくる』では、斎藤道三が我が子・斎藤義龍と明智光秀を比べ、光秀がいかに早く四書五経を読みこなしたか語りました。
武士が幼い頃から学校で漢籍を学ぶようになっていたのです。

この当時すべてが学校に行ったわけではなく(足利学校などはありましたが)、家庭、あるいは寺院などで学ぶという方法が主流だったのではないでしょうか。これに関しては
戦国大河考3
で、『天地人』の雲洞庵のシーンを引用して書いています。

文武の区別が曖昧な日本で文官でありながらも戦も強い「軍師」となると、これがなかなか難しい。
『三國志』のようなフィクションにあこがれた作家が智将=軍師としたのですが、前述の通り武士は文官ではありません。
『軍師官兵衛』は?
黒田官兵衛は武士なので、中国の定義でいくと該当しません。敢えてあげるとすれば、仏僧である太原雪斎あたりでしょう。

これも、日本は儒教国家でないのだから当然です。儒教国家なら武士が政権を担当することなどまずないでしょう。


飲み物-アイスラテとエスプレッソキューブ
[ 2022/06/24 01:00 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』シェフ不在そしてジェンダー論

『ちむどんどん』関連で少し。

月曜日からフォンターナの厨房で、鍋一杯のトマトソースをこぼしたり、良子が復職したいと言い出して、実家にやって来た博夫に離婚届をちらつかせたり、今週はというか、今週もなんだかなと思う展開になっています。そもそもシェフの二ツ橋が、仕事のある日の朝に釣りをしていて、子供を助けようとして海に落ち、両脚を骨折したため出勤できず、シェフ不在のままで厨房を回すことになり、てんやわんやの状態になるわけです。

しかし不思議なのが、今までもシェフがいない日というのはありました。大洗の実家に帰っていた時もそうだったでしょう。そのような日も、ああいう大騒ぎ状態になっていたのでしょうか-ちょっとそういうシーンはなかったかと思います。

そして良子、子供のために仕事を辞めたいと言って、しかも実家の考え方が昔風だと言っていた博夫と結婚して、今になって仕事に戻りたいというのは、ちょっと虫がよくないでしょうか。それも彼女が、旦那さんの実家に行って直接掛け合うのならまだしも、それは博夫にやらせているし。大叔父さんが怒るのも何となくわかるような気がします。気持ちはわからなくもないけど、話の持って行き方が何ともまずいように思います。兄妹の中で、一番しっかりしていると思っていたのですけどね。

あと歌子。今週の彼女の出番は、食事の準備をするとか、母優子や姉良子と一緒にいるシーン以外はあまりありませんが、仕事を辞めてちょっと影が薄くなった感はあります。ところで先週の病院の検査の後、優子が死にたいと言っている歌子をぶとうとして、最終的に慰めるシーン、何となく『鎌倉殿の13人』第24回の、大姫と政子(あるいは義村)を思い出すのですね。無論、それぞれの置かれた立場はかなり違いますが。

さらにジェンダー論がストーリーに絡んで来ます。暢子のシェフ代行、良子の復職に絡めているのでしょう。また新聞社で、男女の役割を謳った広告にクレームがついたのも関係しているようです。しかしジェンダー論を絡ませるのなら、それをメインにやった方がいいのではないでしょうか-たとえば、男女平等を唱えた人物を中心に持ってくるとか。そもそも暢子が周囲から冷たく見られるのは、彼女が女性だからと言うよりは、周囲から信頼される関係を築けているかどうかというのもあるし、良子の件は前出のように、自分から夫の実家とちゃんと交渉しないのも一因かと思われます。

その割に、和彦と愛があまゆに来ていて、出された料理を愛だけが取り分けており、和彦がそれに何も言わないわけで、これはどうかと思います。あとにーにー、賢秀がまたあまゆにやって来て(出入り禁止だったのでは)泊まって行きますが、既に大人の年齢である2人が、兄妹とはいえ同じ部屋で寝るのでしょうか。

あと、新聞局長が社員と一緒に、フォンターナで昼間からワインを飲んでいて、口論になった末に、他の客にまで迷惑をかけるのもどんなものかと思ってしまいます。

それとイタリア料理の関係者の方が、この朝ドラに出て来る料理の時代考証がおかしいといったことを、フェイスブックで綴っておられます。そのスクショを添付したツイをいくつか見ましたので、そのうちの1つのurlをここに貼っておきますが。なるほどなと思わされます。無論すべてこの通りには行かなくても、参考にはなるでしょう。

https://mobile.twitter.com/tv_watcher0/status/1539430234331947008


飲み物-アイスコーヒー
[ 2022/06/23 01:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 59

『武将ジャパン』大河コラムへの疑問点、その2です。

本題に行く前に、第24回のあらすじと感想2の、善児が殺めた人々に関して、何名か書き洩らしていたのをコメント欄で指摘していただきましたので、当該投稿に追加しています。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第24回「変わらぬ人」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/taiga/kamakura13/2022/06/20/169015


1.義時のそばには比奈がいて、その様子を三浦義村が見ています。
って、その目つき、盟友が新しいロマンスを見つけてホッとしている顔に見えない。義時だから仕方ないのかな。

2.八重に該当する人物の死を劇中で結構遅くしたので、その処理もあるのかとは思います。

3.和服でこういう細々した座る立つという動きはなかなか大変なものですが、堀田真由さんがバッチリですね。

4.義村は金剛に酒を飲ませようとします。昔はあんまり未成年の飲酒を気にしないものでした。
義村はなかなか酒が好きなようで……飲むのが楽しいというより、ゴタゴタした思考回路をリセットするために飲んでいるタイプのような気がします。

5.「早く唾つけとかねえと取られちまうぞ。あれはいい女子だ」
「父親の言うことか」
今日もやっぱりデリカシーのなさ最低値を更新する三浦義村、ブレがありませんね。

1、「新しいロマンス」と言うよりは、義時にしてみれば、ぶっちゃけ比奈が押し掛け女房のように見えたかも知れません。少なくとも本人はまだ決意しかねるといったところで、起請文もそれが一因でしょう。で、義村がこいつも変わらねえなと思っているわけで。

2、「八重に該当する」とわざわざ書くより、普通に八重でいいのでは?このドラマではそうなっているのですから。

3、これは堀田さんだけではなく、他のキャスト、あるいはどの大河(武者さんの嫌いな大河を含む)でも同じだと思います。多くの大河では、皆さん所作を学んでいるでしょうから。

4、「未成年の飲酒を気にしない」も何も、未成年の飲酒禁止令が出たのは、ずっと後の大正時代です。この当時は十代頃に元服して大人の仲間入りをし、普通に飲酒していたでしょう。ただ金剛はこの時点ではまだ元服はしていません。そして義村ですが、何が目的で酒を飲んでいるのかはわかりませんが、強そうなのは確かです。

5、ここですけど、「デリカシーがない表現」でしょうか。私は義村も結構親馬鹿なところがあるなと思ったし、一方で、この当時としてはおくてな金剛(父親ゆずり?)という印象もありますし、何よりも義村と義時との違いを表しているようで面白いなと思いましたが。


6.政子は息子の源頼家(万寿)に対し『貞観政要』を読むよう勧めていますが、金剛はそうするまでもなく読んでいるようです。こんな色々問題のある義村でも、見る目がありますね。

7.石橋山のあと、三浦義明が討死しました。その長男は義宗、和田義盛の父です。彼が亡くなってまだ義盛が幼かったため、弟の三浦義澄が継いだのです。
こういう継承をしていると、義盛からすれば「ずりーじゃねえか、そもそも三浦は俺の親父が継ぐはずだったんだよ!」となりかねない。実は三浦はそこに引っ掛かりがあります。
より確実にしたいなら、義村は義盛を排除するのが近道です。だから弟ではなく「義盛に返す」といえばまた違ったわけですが、隠居がどこまで本気かわからない。

8.いかにも怪しげな術ですが、どうせやるなら演出が大事。大姫から紫式部をリクエストされて困惑しますが、どうにか呼び出すのは冠者殿こと木曽義高に。
全成はキャラクター設定と演じ方が絶妙すぎて、もう、見るからにダメな感じがいい。それでも一応、霊のお話を聞いてみましょう。
(中略)
新納慎也さんのコメディ演技が、笑ってはいけないのにおかしい。ともあれ霊を呼び出す、という雑な作戦は失敗です。

9.そこにいたのは九条兼実。頭上の暗雲どころか暗君そのものであった後白河法皇も崩御し、これで理想の政治ができると思っているのかもしれません。
しかし、ライバルである中納言・土御門通親がいます。

10.このあと、六波羅で頼朝と通親は会っています。通親が手にしている袋には、砂金でも入っているのでしょう。
頼朝を見てニヤリと笑う関智一さんの通親が、まさしく求めていたいやらしい貴族そのもので痺れました。
京風の装束になった頼朝もいやらしさが増しております。
(中略)
土産を届けてきたと言う頼家。あの砂金でしょう。贈収賄を特に悪いと思ってはいないようで、通親は賄賂の効き目が抜群のようです。

その前にこういう記述もあります。

ここでちょっとご注意を。以下の記事でも触れていますが、彼はWikipediaでも伝記でも「源通親」と表記されています。
邸宅があった地名から「土御門」を採用。兼実も“藤原”ではなく“九条”ですね。

元々この人は村上源氏ですからね。ちなみに彼の娘が産んだ皇子は、後に「土御門天皇」と諡名されています。

6、そうするまでもなく、かどうかは不明です。金剛が万寿の影響を受けたとも考えられるでしょう。それとここ、まだ初と結婚しないのかと言った後で、金剛がそれを読んでいるとわかるのですから、金剛が『貞観政要』を読んでいて、だから婿にと考えたわけでもなさそうです。

7、これを見る限り、本気ではなさそうですね。また義盛に帰すというつもりもないでしょう。とはいえ、父義宗が亡くなった時義盛は数えの17で、既に「幼い」とも言えません。この後三浦党は和田と三浦とに分かれますが、このシーンは、後の和田合戦の伏線かとも思えます。この時和田を滅ぼした中には義村もいましたが、この人らしく?義盛に味方すると見せかけて裏切っていますね。

8、笑ってはいけないと言うより、寧ろお笑いと捉えるべきシーンですね。しかしあらすじと感想1に書いたように、全成の登場シーン、コントが多くないかと思ってしまいます。ならば最初から巴のところに行かせた方がよかったような気もします-大姫が、どうやって巴の居場所を見つけ出したのかは不明ですが。

9、後白河法皇が暗君であったかはともかく、乱世に朝廷を生き残らせるようにしたのは事実でしょう。でも兼実は元々対立していたし、やっと法皇崩御かと思いきや、今度はこの人が出て来る。しかもこの後、通親は養女が皇子を出産したため、中宮であった兼実の娘は宮中から追われ、兼実も失脚するに至ります。この辺りのパワーゲームも結構熾烈ですし、それを考えれば、丹後局のあの言動の裏にあるものも、見えてくるというものです。

10、いやらしいというのは何か語弊がありますね。老獪とでも言うべきでしょうか。そして頼朝も、この人物との駆け引きに臨まなければならないわけで、それ相応の交渉術が必要になります。無論当時の朝廷との付き合いは献上品が不可欠です。あと京風の装束というのは直衣ですね。頼朝の官位からすればこの服装でしょう。


11.万寿は頼家として元服していました。
なお、頼家と北条泰時の元服時期はハッキリしておりません。

12.丹後局がしずしずと登場してきました。
彼女のような尼は墨染めの衣も着ません。尼削ぎといって肩のあたりで髪を切り、頭も剃らない。

13.丹後局から数多いる女の一人に過ぎぬと聞かされ、絶望しています。『源氏物語』でその辛さも学んではいるのでしょう。

14.義村は話が合わないと諦めたのか、先に戻ろうとします。
孤独だなぁ。友が少ない……彼を理解するものはあまりに少ない。義時がここにいればいいのに。

15.大姫のことを察知したのか、畠山重忠が探して結果を政子に報告しています。
政子は大姫に無理をさせているという、そもそもが入内は無理だったと悔やんでいます。頼朝が何かに怯えていることも察知していました。

11、頼家の元服は『吾妻鏡』にないのではっきりしませんが、北条泰時はちゃんと記載されています。建久5(1194)年の2月に13歳で元服です。

12、丹後局は正式には「出家」していないわけですから、墨染めの衣は着ていませんし、この当時は肩の辺りで髪を切りそろえる尼削ぎは一般的でした。尚、少女の顎から肩くらいまでの長さの髪も、尼削ぎと呼ばれていました。

13、「『源氏物語』でその辛さも学んではいるのでしょう」
大姫がそこまで物語を読んでいる様子が、ドラマ本編では、あまり見られなかったのですが…自分は「葵」だと言ったこと、そして全成に紫式部を呼び出してくれと言ったこと、このくらいですし。余談ながら源氏物語と言えば、菅原孝標女の『更級日記』で、作者がオタクと言ってもいいくらいに、物語に嵌る場面を思い出します。

14、「孤独だなぁ。友が少ない……彼を理解するものはあまりに少ない」
義村の場合、だからよかったのかとも言えます。なまじ友人が多いと、かえって策略好きな彼の本質は損なわれたかも知れません。

15、「大姫のことを察知したのか、畠山重忠が探して結果を政子に報告しています」
これだと、まるで重忠が大姫がいないのを察知して、捜しに行ったように見えてしまいます。無論政子、あるいは義時といった人々から言われて、館の中を捜しまわったのでしょう。

この続きは次回の投稿にて。

飲み物-テーブル上のマグのビール

[ 2022/06/23 00:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 58

『武将ジャパン』大河コラムへの疑問点に関して。今回はちょっと変則的で、まず前半部分から5つ挙げておきます。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第24回「変わらぬ人」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)

1.そうして(注・範頼が)比企の邸へ出向くものの、比企能員は妻の道に止められてしまいます。「その気になった方が悪い!」だってさ。この夫妻は道が「マクベス夫人」の役割を果たしていますね。マクベス夫人とは、シェイクスピアの悲劇『マクベス』に出てくる女性で、夫を焚きつけ悪事へ踏み込ませてゆきます。

2.そんな範頼を呼び出し、義時がやってきます。
義時は髭を生やしましたね。メイクではなく小栗旬さんご自身の髭なのでしょう。
自然かつ、伸ばすことでどことなく陰鬱さが増しています。成長が顔に出ていると申しましょうか。
範頼は起請文を書き、頼朝に提出しました。

3.野心ではなく、あくまで鎌倉を守るためです――と範頼が答えても、なぜ死を確かめなかった?とさらに頼朝が問い詰めます。
「死んで欲しいという願いが先に立ったのではないか?」

4.一門だからと情けをかけたら誰もついてこない、だからこそ見せしめに顔に焼き印をつけ、目玉をくり抜け!と煽り始めました。
「そこまでせんでも……」
「あぁ?」
「血を分けた弟でございます」
この言葉を引き出すために、彼女は煽ったようです。
「そう、あなたの弟でした。忘れてるのかと思いました」

5.そんな時政に兄のことを頼む範頼。なんだか良い場面ですが……いや、ちょっと待ってくださいよ。
時政は曽我五郎の烏帽子親で、【曽我事件】に関与していないわけがない。
頼朝とその周辺はスキャンダルを隠そうとしたのがわかるわけですが、処断が曖昧なのでわかりにくいことになっています。
時政および義時への処分が軽すぎることは考えたいところ。

1、このマクベス夫人は夫に悪行を重ねさせ、主君を殺させて王位に就かせるという、見方によっては悪妻の見本とも言えるのですが、この道はそれよりもスケールは小さいし、夫能員もどこか凡庸なところがあります。それとこの場合、やはり能員夫妻が、万寿→頼家の乳母夫であるという立場を抜きには語れないと思います。情報が錯綜する中で、万寿も討たれたという知らせが入り、だから蒲殿をという極めて暫定的な処置をしたに過ぎず、だからこそことが収まり、万寿も戻って来ると手の平を返してしまったのですね。

またそれに関することとして、この後で
「平然と『夫は風邪だ」とウソをつき、範頼もまた疑うことがありません」
とありますが、範頼は道から夫は風邪と言われた時に一呼吸おき、視線を泳がせるようにしてから「風邪は寝るのが一番」と、当たり障りのないことを言っており、あるいはこの時点で、比企の真意に気づいていたのではないでしょうか。
それとこれもこの後で
「道は、実際、どんな人物かわかりません。三谷さんが彼なりのマクベス夫人として描いていると思うとなかなか興味深い場面ですね。」
とあります。三谷さんがマクベス夫人を意識したかどうかはさておき、ここまで観て来れば「どんな人物か」は想像がつくでしょう。だからこそマクベス夫人という比喩を武者さんは持ち出したのかと思ったのですが。

2、「そんな範頼を呼び出し、義時がやってきます」
でなく
「義時は、範頼に頼朝が待っていると知らせに来ます」
ではないかと。それはともかく、このシーンで義時が、比企は関わりないのかと尋ねているにもかかわらず、範頼は自分の一存でやったことだと言っていますが、その部分が書かれていません。範頼がここで決意したからこそ、後に広元から理不尽なことを言われたにもかかわらず、それを受け入れたのではないかとも思えます。

3、「なぜ死を確かめなかった」ではなく
「なぜ生きて帰ってくると思わなかった」ですね。

4、このコラムでは上記のように、尼が弟という言葉を引き出すために煽ったという解釈になっていますが、私は比企尼の受け答え、高齢のせいか脈絡がないように聞こえると、あらすじと感想1で書いています。まず尼の口調から見る限り、蒲殿を一門だと情をかけては誰もついてこない、見せしめに焼き印をつけ目玉をくりぬけと言った後、頼朝が弟であると答え、
「そう、あなたの弟でした」
と返しますが、この部分がややまだるっしこく感じられます。またここで煽ったことと、その後の、恐らく比企尼の本音であろう、乳母がかつての若君を思うが如き言葉とが、どこかつながりにくく思われます。

当初は煽るだけ煽った後、年齢のせいもあってこれ以上責められなくなったのかと思ったのですが、そうでもなさそうです、三谷さんの脚本では、やはりこういう展開もありでしょうか。個人的には最初から、あの佐殿はいいお人だったのに、こんなにも変わってしまわれたか、弟君を疑うようになったのかと、尼に嘆かせた方がよさそうな気もします。その場の空気そのものがシリアスなので。

5、時政が曾我五郎の烏帽子親なのはその通りなのですが、ここでの範頼は、時政がそれに関わっているという疑問を抱いているようには見えません。このシーンはあくまでも、範頼を修善寺まで送り届けた時政が、自分も分不相応なことをしていると話し、範頼からそう言わず兄を頼むと言われているだけで、時政を疑うような言動は登場しないはずです。

それと時政と義時の処分が軽いのなら、どのような罰を受けてしかるべきだったのか、「別の場所で」書いて貰いたいですね。

それに類することとして、3と4の間にこういう箇所があります。

鎌倉も変わってきました。
大江広元らが京都から来て、文書の形式が変わったのです。
他にも礼儀作法や官僚としての仕事など。
坂東に持ち込まれてきた状況に対し、千葉常胤あたりは「よそよそしくてやってられんわ!」と不満を抱いております。
頼朝本人だって少し前なら「まぁそういう間違いもあろう」と受け流したのかもしれない。
しかし、大江広元が変えた。
ゆえに許さない。

最後の「ゆえに許さない」は「範頼を許さない」ということでしょうね。
確かに大江広元が、幕府としての仕組みを強固にしているのはわかりますが、文書の形式の変更や千葉常胤の苦情などは、この回で具体的に描かれているわけではありません。ですからこれも、後で持って来てしかるべきかと思われます。あらすじの間にわざわざ挟まなくてもいいのでは。

この後は次回の投稿になります。


飲み物-グラスビールと泡

[ 2022/06/22 01:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第24回「変わらぬ人」あらすじと感想-2

第24回「変わらぬ人」後半部分です。


大姫は通元と和田義盛の館を訪れ、巴殿に会いたいと言う。そこへ当の巴が、薪を携えて戻ってくる。大姫は、義高の面影、顔や声や手のぬくもりが薄れて行くのが怖い、それを食い止めるため、義高のことを聞かせてくれと巴に頼む。そんな大姫に巴は自分のことを話す。主でもある思い人でもあった義仲が戦死し、生きていても仕方ないと思っていたが、義盛が自分を大事に扱ってくれ、死ななくてよかったと巴は言って聞かせる。

人は変わる、生きている限り前へ進まなくてはならない、自分は悔いていないと言い、さらにそれで腹を立てる義仲殿でもないと話す巴だが、義高について話すことはないと言う。あれほど慕っていた姫が忘れかけているのに、私が覚えているわけはないと言ったうえで、面影が薄らぐということは、冠者殿が前へ進めと言っているのだと大姫の手を握る。そんな大姫に義盛は餅を持ってくるが、実はそのうち3つを食べてしまっていた。巴は義盛を懲らしめ、その様子に大姫は笑顔を見せる。

御所に戻った大姫は頼朝に京へ行くこと、入内を決意したことを述べ、父上や母上のお役に立てるのであれば喜んでお受けすると話す。頼朝はこの言葉を喜び、建久6(1195)年に家族を連れて2度目の上洛をする。京では、法皇亡き後関白九条兼実が権力を握っていたが、その前に中納言の土御門通親が立ちふさがる。

兼実は間近に迫った東大寺の再建供養で、大きく貢献したのが頼朝だと言い、上洛の際は陳和卿も頼朝に会って功績をたたえるはずだったが、当の陳和卿は聞いていないと言う。通親は会いたくないと申されるのかと尋ねるが、陳和卿いわく、頼朝は殺生を重ねた大悪人であり、仏にも見放されているとのことで、兼実は慌てるが、通親などは頼朝など放っておけと言う。その後六波羅御亭で献上品を確認する通親と頼朝の間には、どこかぎこちない雰囲気があった。

一方大姫は京風に袿と袴に身を包んでいた。頼朝はこのために、方々に献上品を贈っていたのである。その日は丹後局に会う予定で、粗相のないようにと頼朝は念を押す。そして目通りした丹後局は、大姫の装いをまず褒めるものの、政子が入内の骨折りへの礼を述べた際には、
「田舎の人はよいものですね。どんな言葉も素直に受け止める」
とずけずけと言い、大姫の袿にも難癖をつける。

帝はどのような着物なら喜んでいただけるかとの政子の問いに、丹後局は、もう入内が決まったかのような口ぶりであると指摘し、頼朝卿はともかく、あなたはただの東夷(あずまえびす)だと容赦なかった。どこに行って誰に会うべきか、指南してくれとすがってくると思えば、厚かましいにもほどがあると非難し、お知恵をお授け下さいませと頭を下げる政子に、そなたの娘など帝からすれば、あまたいる女子の一人に過ぎぬ、それを忘れるなとまで言う。

大姫は丹後局の口調に威圧されそうになる。丹後局はさらに、兼実の娘と通親の娘が、既に帝の子を身籠っていることはご存知ですねと問いかけ、知らないと言う政子に、帝の后となり男子を産めるか、都では一門の行く末をその一転にかけて入内させると言い聞かせる。政子にそなたにその覚悟はあるか、大姫にそなたはどうじゃと問いかける丹後局は、頼朝に、武力をかさに着て何事も押し通せるとは思われぬように伝えよと言い、その後表情を変えて、世間話はここまで、どこに行き誰に会うべきかゆっくり指南いたしましょうと声色までも変える。

政子からそれを聞いた頼朝は言わせておけ、今は敵に回したくない、こらえてくれと言う。大姫を案じる政子だが、頼朝自身も唐の国の匠に会えなかった、罪深く御仏に見放されているというのがその理由だと言い、今度は政子が言わせておきましょうと夫を諭すことになる。しかしその夜大姫は、見張り役の通元の目を盗んで館を出てしまう。

御家人の土肥実平や三浦義澄は大姫の入内話に花を咲かせ、男子がお生まれになって帝位を継げば、北条四郎(時政)は何と言うんだなどと浮かれており、義村が外曾祖父であると教える。その義村は義澄に、情けないとは思いませんか、三浦はかつては北条よりも力は上、それがこれほどまでに差がついてしまったと父を責める。しかし義澄は、時政は自分の幼なじみ、どんなに偉くなっても、出過ぎたまねをすれば頭を小突いてやるつもりだと笑うが、義村は明日も早いので先に休むと席を立つ。

外は雷雨となっていた。その中を畠山重忠が、やはり館の中にはおられませんと言って戻ってきたため、頼家が一緒に周囲を捜すことになる。失踪した大姫を捜していたのであるが、たまたま雨をしのごうと、廃屋の軒先を借りた義村が、そこに被衣をかぶってうずくまっている大姫を見つける。一方館では、政子が無理をさせたと自分を責め、最近鎌倉殿はおかしい、焦っているように思える、怯えておられると義時に話す。

廃屋の軒下で義村は、大姫に姫は悪くない、生きたいように生きよ、帝に嫁いだとて今日のようなことが繰り返されるだけであると言い、それでは身がもたない、鎌倉殿のこと、北条の家のことは忘れなさいと忠告する。己の幸せのために生きることだという言葉に、大姫は心を動かされるものの、その場に倒れ込んでしまう。この大姫の病気により、入内は延期された。そして鎌倉に戻っても、容体は悪化する一方であり、自分の好きに生きてもいいのかと問う大姫に政子は、もちろんである、入内のことは忘れるようにと言う。

好きに生きるということは、隙に死ぬということかと問う大姫に、母を悲しませるようなことを言うなと政子。死ぬのは怖くない、死ねば義高に会えるから楽しみで仕方ないと涙を流す大姫に、政子は言葉を詰まらせる。その後大姫は衰弱し、その2年後の7月に20歳で生涯を終えた。頼朝の執務室に遠元がやって来て義時に耳打ちし、一同は何が起こったのかを察する。

政子は娘の遺体を前に、頭に穴があいて何も考えられないと言い、りくは考えなくていいからそばにいてあげなさいと助言する。ひとつ言えるのは、こんな思いはもうしたくないと言う政子だが、りくはもっと強くならなくてはならないと政子にはっぱをかける。時政は泣きじゃくり、頼朝と義時が入室して来た。頼朝は政子の手を取り、しかしこう言う。
「わしは諦めぬぞ。わしにはまだなすべきことがあるのじゃ」
そして小四郎に、二女三幡の入内の話を進めるように言う。

頼朝は仏像に手を合わせ、誰かが源氏を呪っていると言う、広元が姫の病は呪詛のせいかと尋ねると、頼朝は思い当たるのは1人だけ、やはり生かしておくべきではなかったかと厳しい口調になり、景時を呼ぶ。一方範頼は幽閉先で、百姓たちと一緒に野菜を育てており、次は何を植えようかと話しかける。しかし彼らは何者かに殺されており、さらに範頼の背後で「マクワウリなんかがいいな」との声が聞こえ、振り向いた範頼は何者かに刺殺される。それは善児だった。その様子を見ていた少女にも善児は刃を向けようとするが、しかし思いとどまる。

頼朝は熟睡できない日が続いた。天から生かされて来た人物であるだけに、自分の死期を悟っていたのである。


まず先日投稿分、全成関連のところで一部修正をしています。それから少し前の武将ジャパンコラム関連の投稿で、比企尼を「比企局」と書いていましたので、直しています。

さて大姫、巴からアドバイスを貰い、都行きと入内に乗り気になります。というか、巴は結局義盛の館にいたのですね。そして頼朝に取っては2度目の上洛となるのですが、東大寺の再建に関わった陳和卿は、頼朝は多くの殺生をしており、仏から見放されていると言って会おうとしません、頼朝を歓待したい兼実と、会わせたくない通親。その通親が頼朝の献上品を見ているわけですが、どうも和やかな雰囲気とは言い難いようです。

政子と大姫の丹後局との面会はもっと熾烈でした。丹後局は母娘を田舎者、東夷呼ばわりし、なぜ教えを受けようとしないのか、入内への覚悟はあるのかとびしびしと2人を責め立てます。流石に大姫は気おくれしてしまいますが、政子はなおも丹後局に教えを乞おうとします。その丹後局は、その後表情も声色も変えて、政子に手ほどきをしようとしますが、政子に取ってこういうことは、恐らく初めての経験だったでしょう。

ちなみに『吾妻鏡』では、局を六波羅の館に招待して、贈り物をしたとありますし、無論実際にここまで言ったのかどうかは不明ですが。それにしても上洛するのなら、りくに色々教えて貰うという選択肢はなかったのでしょうか。

頼朝も、陳和卿に会えなかったことで、通親とはあまりうまく行っていないうようです。しかし今は敵に回してはならぬ、言わせておけと、この辺りは都を知っている人物の物言いでした。実際にはこの上洛はかなりの長期滞在で、あちこち寺社に参詣もしています。また当然ながら、この時大姫が館を抜け出して雨に濡れてしまい、三浦義村に励まされるも、病に倒れてしまうなどということは創作でしょう。

この大姫罹病は、ちょっと強引だったような気もします。それにそもそも鎌倉まで戻ったのが悪化させた原因ではないのかなどなど、色々考えてしまいますし、こうなるまでの過程があまり描かれていないなとも思うので、彼女のキャラ設定共々、また後で書く予定です。大姫の死までの2年の経過もほんの一瞬ですし。ともあれ義村は、呑気に大姫入内などと言っている父や土肥実平などの話には加わりたくもなく、恐らく自分の宿へ戻る途中だったのでしょう。ここでも前回同様、雨宿りからの展開になっています。

強引と言えば、頼朝のやり方もかなり強引と言えるのですが、自分が生きている内に、やっておくべきことをやってしまいたいという焦りが、彼をこのような行動に駆り立てているとも言えます。御家人たちが、また妙なことをしでかさないかという不安もあったでしょうし、実際政権を取れば、都とのパイプを太くしたいのは無理からぬことです。自分の足元も固めておきたいとなれば、娘を入内させ、邪魔者は切り捨てとなるでしょう。範頼殺しも、その発想の延長線上にあったと言えそうです。徳川政権もちょっと似ていますが、こちらは譜代の臣もいて、鎌倉幕府よりは盤石ではありました。

善児、今まで何人もの人物を殺めて来ています。
伊東千鶴丸
伊東祐親
伊東祐清
藤原国衡
百姓夫妻
源範頼
<追加>
工藤茂光
北条宗時
江間次郎
義経と静の子
上総広常(直接手を下してはいないが、いざという時戦えないように、刀を奪い取っている)
その彼が、少女は生かしておくことにしたようです。ある意味、彼が初めて自分の意志で取った行動かも知れません。


飲み物-アイリッシュコーヒー2
[ 2022/06/21 00:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(2)

『鎌倉殿の13人』第24回「変わらぬ人」あらすじと感想-1

無事に鎌倉へ戻った頼朝を、家族が出迎える。此度は万寿に助けられたとの頼朝の言葉に、万寿はやるべきことをやったまでと言い、頼朝はまだまだ死なんと皆を安心させようとするが、大江広元が咳払いで注意を促す。その後皆が席を立つ中、義時は範頼の件で頼朝に呼び止められる。

三善康信は既に、朝廷に範頼が鎌倉殿を継ぐという書状を送っており、使者を呼び戻しているところだった。それを見られると、本来その気がなかったにもかかわらず、範頼の立場がさらに危うくなることは間違いなかった。しかしその書状は、既に頼朝の手に渡っていた。義時は混乱を治めるための措置だったと言うものの、頼朝は範頼を連れて来るようにと命じる。

使者を捕らえたのは梶原景時だった。康信は、そもそも話をもちかけたのは比企であり、とりなしを頼むように忠告する。しかし道は、夫能員が巻き込まれることだけは避けたかった。「まさか生きておられるとは」と顔をしかめた能員は、「蒲殿、すまん」とつぶやく。そして道は夫は風邪であると言い、来訪した範頼を通そうとしなかった。

義時は、頼朝が会いたがっている旨を範頼に伝え、この件には比企が絡んでいるのではないかと尋ねる。しかし範頼はすべての罪を自分で被り、起請文を書きたいと言う。その起請文に目を通した頼朝は、書状を見せ、なぜ自分が生きて帰って来るとは思わなかった、死んでほしいという思いが先に立ったのではないかと尋問する。

範頼はすべては鎌倉を守るため、これからも兄上と鎌倉の為にこの身を捧げたいと言い、深く一礼する。しかし大江広元は、末代まで忠義を尽くすというのは、ただの御家人となること、なのに源範頼と署名があることは何事かと言い、源の姓は鎌倉殿とそのご子息のみ、起請文の誓いは偽りと言い放つ。義時はそれは言いがかりと反論するものの、範頼はすべてを悟ったかのようだった。

政子は範頼は自分たちを守ってくれただけ、処罰のいわれはないと擁護するが、もう決めたことじゃと頼朝。しかし入室して、そこに比企尼と、やはり比企家の娘を娶っている安達盛長がいるのを目にする。比企尼は一門だからと言って情をかけてはならぬ、額に焼き印を押し、目玉をくりぬけとまで言う。範頼は自分の弟だと言う頼朝に、ああそうだった、忘れてるのかと思ったと比企尼は言う。そして政子は範頼は無実と主張するが、疑われるようなことをしたのが罪だと頼朝は譲らない。

尼はお立場は人を変える、あの時私があげた観音様を髪にしまわれ、尼の思いはかたときも忘れませぬと誓ったあなたは、どこへ行ったのかと問い詰めるが、頼朝は、挙兵の時に源氏の棟梁として甘く見られてはならぬと、観音像は捨てた、そうやって私は命をつないできたと言い、その頼朝に尼は平手打ちを浴びせる。頼朝はお見送りをとだけ言ってその場を離れる。

範頼は修善寺(修禅寺)に幽閉されることになった。修善寺は弘法大師が開いた、坂東でも名高い霊場であり、弟であるがゆえの計らいであろうと時政は言う。そして、ほとぼりが冷めればお許しになるはず、戻ってこられる日を心待ちにしているとも言うが、範頼は、今思うと背伸びし過ぎていたのかも知れない、兄上のもとで政に力を尽くすなど自分の任ではなかったと口にする。

それを聞いた時政も、
「今の自分は分不相応なことをしてるんじゃねえかって」
とたまに思う、伊豆の景色を眺めているとあの頃に戻りたくなると言うのだった。

範頼は時政にそのようなことを言わず、兄のことをよろしく頼むと請う。そしてこの騒動に関与し、出家した岡崎義実は首を刎ねられる覚悟でいたが、景時は、首を刎ねるのなら出家はさせぬ、真っ先に挙兵に駆け付けた功を鎌倉殿は忘れておらぬと言う。しかし義実にはそれが遠い昔のように思えた。義実は鎌倉を去り、これで巻狩りに関わる一連の件はすべて決着した。

三浦義村は義時の館を訪れていて、比奈と一緒に暮らしているのかと尋ねる。比奈は、義時が離縁しないよう起請文まで出させられたと言うが、義時は比奈と暮らすのは早すぎないかと思っていた。しかし義村は、妻を亡くして間もなく新しい妻を取るのはよくあると言い、また起請文の書き方には気を付けろと言う。

そこへ金剛が来て、比企尼の使者が見えたと比奈に伝える。義村は金剛にお前も酒をつきあえと言うが、まだ早いと義時。形だけでもと義村は金剛に酒を勧め、さらに初との結婚はどうなったのだと尋ねる。これも早すぎだと義時は言うが、早く唾つけとかねえと取られちまうぞと義村はおどし、父親であるにも関わらずいい女子だと言う。しかし金剛は、暗くなる前に『貞観政要』を読んでおきたいと言って去る。

義村は、鎌倉殿は坂東武者が信じられずに身内を取り立て、その身内も信じられなくなっている、それだけのことと核心を突いた言い方をする。義時は、元々厳しくはあったが、何と言うかと言葉を濁す。義村は、自分は隠居して弟に家督を譲るつもりで、裏切ったり裏切られたりもう飽きたと言うが、義時はお前はいつも自分の一歩先を歩いている、本気じゃないだろうと問う。分らんぜと言う義村だが、義時は、もう少し義村に自分と行動を共にしてほしかった。

そして大姫は、一条高能と会っていた。入内の話がなくなり、頼朝は都で力を伸ばすこの公家に彼女を嫁がせようとしていたが、大姫は自分には木曽義高という許婚がいる、文武に長けた立派な人物だと言ってこの話を断り、頼朝を怒らせてしまう。あれでは婿のなり手がおらぬと言う頼朝に、政子は一計を案じ、全成の祈祷の場に大姫を連れてくる。

どんな人でも呼び出せるという術を使うと聞き、だったら義高よりも紫式部を呼び出してほしいと大姫は言い出すが、それは、既に義高になりきる覚悟を決めていた全成には無理だった。そして、義高が乗り移ったかに装う全成は、自分のことは忘れてくれ、姫の思いが強すぎて往生できないと言う。その大姫は三島明神の祭りに行って餅を食べた時のことを尋ね、全成もそれに応じるが、これは嘘であった。大姫は腹を立て、部屋から出て行ってしまう。そして足立遠元にあることを頼む。


範頼が窮地に陥ります。そもそも次期鎌倉殿を焚き付けた比企能員、そして継承の仕方を教えた三善康信にも責任があるのですが、能員は風邪と称して引きこもるし、康信は当てにならないし、万事休すといったところでしょう。しかも頼朝と大江広元の尋問に至っては殆ど裁判であり、しかも検察(広元)がいる割には、範頼の側に確固たる弁護士的存在がおらず、かろうじて義時が助け舟を出す程度でした。何か、範頼の失脚を意図しているようにも取れます。

そして今度は比企尼と、やはり比企一族と縁組みしている安達盛長が直訴します。その比企尼が、かつては優しい子だったのに、なぜあなたはそうなってしまったのかと、平手打ちを食わせるわけですが、今や押しも押されぬ鎌倉殿になったこの人物の、頬を張ることができるのはこの人くらいでしょう。確かに頼朝も、こうでもしなければ今の地位を勝ち取れなかったとは言えますが。しかし尼のセリフ、いささか脈絡がないように聞こえるのは彼女が高齢のせいでしょうか。

そして範頼は修善寺(修禅寺)に幽閉されます。この辺り、後の頼家がダブってしまいますが、それはともかく、範頼も、そして時政も、本当は自分は身の丈に合わないことをしていた、あるいは現にしているのではないかと思っているようです。また岡崎義実が出家して、これで一連の騒動の膜が下ろされ、そして義村は義時と話しています。

ここでも鎌倉殿は変わったという会話がなされ、さらに義村は隠居をちらつかせたりしますが、何せこの人のことですからあまり当てになりません。義時は、もう少し自分をサポートしてほしいと思っているようです。その前に、
比奈と暮らす
金剛に酒を飲ませる
金剛を初と結婚させる
このすべてに早すぎると言う義時と、乗り気になる義村との性格の違いもかなりアピールされています。しかし金剛→泰時役の坂口健太郎さん、早く泰時として元服させてほしいです。言っては何ですが、父親より老けた息子という印象があります。あと『貞観政要』を読んでいるのはベタな秀才のイメージですね。

そして大姫。この人の描写については、先日も投稿しています。義高がどうこうと言う割に、彼と一緒に過ごした描写があまりありません。しかも呪い魔除け大好きな、スピリチュアル女子的キャラ設定の割には、全成が義高を呼び出した際に、かまをかけるようなことをやってみせたりしています。そもそも三島明神の祭りに、子供たちだけで行かせないとは思いますが…しかも一方は人質ですし。あと紫式部を呼び出してというのは、『光る君へ』のPRかと思ってしまいます。そういえば自分のことを葵と呼んでいましたが、あれは結局どうなったのでしょうね。

あと全成の登場シーンはコントが多いです。


飲み物-スミスウィックのスタウト
[ 2022/06/20 01:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第14回と第15回に思うこと

『鎌倉殿の13人』、19日は頼朝上洛に加えて窮地に陥り範頼、入内を渋る大姫が登場するようです。ところで、この大姫の描かれ方については前にも書いていますが再度。

政子が、大姫は義高が好きだと頼朝に話したりうるものの、2人が一緒にいるシーンが意外と少ないし、大姫が万寿と遊んでやったりしているという政子のセリフもあることから、どうも大姫は、義高をどれだけ思っていたのかと考えたくなります。逆に、彼の逃走計画を練るシーンの方に尺が割かれているようにも見えます。それに加えて、実は第20回なのですが、南沙良さんが演じる成長した大姫、彼女がやっと笑顔を見せるようになったと政子が安心するものの、万寿の蝉の抜け殻を見て、再び義高を思い出してしまうシーンがあります。

ここのところで、第14回で義経が出陣に当たって、義高に蝉の抜け殻が入った箱を差し出すシーンが再登場します。しかしこの時、大姫はその場にはいません。後で義時が登場しますから、義時からそのことを聞いたとも考えられます。しかしそれならば、2人が毬で遊んでいたシーンはあったのですから、毬を見て義高を思い出すという描写でもよかったかと思います。

あと、この次の第15回「足固めの儀式」、これと第23回の「狩りと獲物」がどこかダブります。要は第15回は、狩りという名の謀反であり、御家人たちが結集して頼朝を倒そうとしたわけですが、第23回は敵討ちという名の謀反であり、最早御家人たちを謀反という目的で結集させるには難しく、曾我兄弟は闇に紛れて頼朝を討とうとしたものの、結局果たせなかった様子が描かれています。

第15回で最終的に責任を取らされたのは上総広常であり、彼の死にざまはかなりのインパクトがありました-そういえばこの人が退場して以来「武衛」も使われなくなりましたね。一方で第23回で責任を取らされたのは曾我五郎ですが、彼は広常ほどのインパクトはなく、敵討ちを評価されつつも、単なる罪人として扱われ、彼と兄が起こすはずだった謀反は、頼朝によって敵討ちの美談に書き換えられてしまいます。たかだか10年かそのくらいの間に、時代が変化し、鎌倉幕府というシステムが確立した(というか、しつつある)のが窺えます。

飲み物-ジョッキのビール
[ 2022/06/19 01:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第10週感想-2

17日放送分です。歌子が部屋に閉じこもってしまい、優子そして暢子が様子を見に来ます。歌子はまず東京に来てよかった、生きているうちに一度は来てみたかったと言うのですが、その後で思い残すことは何もない、うちは幸せになれない、死んでしまった方がいいと言い出します。そんな歌子に優子は手を挙げようとします。歌子は驚きもせず、「たたいていいよ」と至って冷静でした。

優子は歌子を抱きしめ、泣きながらみんなうまく行かない時だってある、それでも幸せになることを諦めないで、そうすれば必ず「生きていてよかった」と思える日が来ると歌子を諭します。幸せになることを諦めないで生きてくれれば、それだけでお母ちゃん幸せだからと言う優子に歌子も涙ぐみ、母に謝ります。歌子も本当は死ぬのが怖い、生きていたいと思っているようです。優子は、ずっとそばについているからと歌子に言います。

暢子は2人を階下へ誘い、智と和彦も含めた4人にイカスミジューシーを振舞います。歌子は大好物のイカスミジューシーを口にし、生きててよかったと言います。それが最高の誉め言葉さと暢子。そしてその暢子が考えたフォンターナの新しいメニューは、イカスミパスタでした。

二ツ橋は、見た目がこの店にふさわしくないと言うものの、取りあえず試食が始まります。意外に好評で、オーナーの房子もイカスミの効能を口にし、結局OKが出ます。そして暢子は、2週間後からストーブ前を任されることになります。大喜びする暢子と、浮かない顔の矢作。もちろん使い物にならなくなったら、すぐに降格と言い渡されます。

そして二ツ橋は、実家の父親からまだできるから、中途半端に帰ってくるなと言われ、辞職を撤回します。そして暢子に、人間も料理も見た目より中身が大事、いい歳をして見た目にこだわっていた自分が恥ずかしいと言います。そんな二ツ橋に暢子は、シェフが港に連れて行ってくれたおかげで、イカスミパスタにたどり着けたと話すのでした。

そして二ツ橋は、オーナーからだと言って、有名フレンチレストランの食事券を、歌子の分も一緒に2枚手渡します。それは暢子の舌の勉強のためでした。しかし暢子はレストランの場所がわからず、地図を広げて歩いて歌子に呆れられます。その頃優子はフォンターナの一室で、房子と向かい合っていました。優子の夫となる賢三は、復員直後房子の店を手伝っており、その後沖縄に戻って出直してくると言ったものの、優子と結婚したために二度と帰ってこなかったのです。

裏切られたと思った房子は、かなりひどい内容の手紙を賢三に送ったりもしていました。謝る房子に優子は、こちらこそ養子の件を断ってしまい、申し訳ない、やんばるまで来ることがあれば、是非足を伸ばしてくれと言います。さらに、暢子はご迷惑をおかけしていないと尋ねる優子に、房子は、かつて賢三がそうであったように、あの子がどんどん大切な存在になっていくと話します。そして自分はそれが怖いが、人間は何度も同じ失敗を繰り返すものだと言った後、今のは独り言だと笑います。

食事を終えた暢子と歌子、歌子は初めて食べたチョコレートケーキが美味しかったと言い、パンダを見に行こうと暢子を誘います。翌日、優子と歌子は沖縄へ帰って行きました。


自分の病気がわからないことに苛立ち、いくらか自暴自棄になっている感もある歌子に、優子が手を挙げようとします。しかし冷静な彼女を見て優子は涙を流し、うまく行かない時だってあるのだと慰め、幸せになることを諦めないでと言い、歌子も涙を流して謝ります。

このシーン、優子が歌子を慰めようとしているのはわかりますが、歌子はかなり思い詰めていたようなのに、これだけであっさり考えを改めるかなとは思います。あるいは、鶴見に来た時の歓迎会で、彼女が抱いた疎外感が治まっておらず、誰かに話を聞いてほしかったというところなのでしょうか。ならばその部分をもう少し描いてほしかったです。結局暢子お手製のイカスミジューシーを食べた頃には、すっかり機嫌が直っているようでした。

そして当然イカスミとくれば、このドラマではイカスミパスタとなるのでしょうが、実はイカスミパスタが有名になったのは、90年代に入ってからと言われています。カルパッチョの時同様、時空越えと言うべきでしょうか。しかし暢子の試作品のパスタ、実際見た目が悪いと言われていましたが、実際本物のイカスミパスタは、パスタ自体がもう少し黒々としているはずです。あれではイカスミならぬ、海苔か何かをまぶしたように見えます。

それにしても矢作が面白くなさそうな顔をしています。当然ではあるでしょう。あと房子がイカスミの薬効について話しています。確かにそうなのですが、細胞再生というのは平成になってからの研究結果ですね。イカスミのナノ粒子に、がんの治療効果があるとされています。

その房子、優子の夫(つまり兄妹の父)賢三に、かつて店を手伝って貰っていたことがありました。恐らく、まだ屋台で商売をしていた頃なのでしょう。それを挨拶に来た優子に話すのですが、優子は本当は、もう少し早く挨拶に来てよかったかとは思います。それと賢三は、結婚したことを房子に伝えていなかったのでしょうか。

それにしても房子の言葉
「人間は何度も同じ失敗を繰り返すものだ」
とはどういう意味でしょうか。そして暢子が「大切な存在に」なると言いますが、ちょっとそれには引っ掛かります。無論大切な存在だからこそ、フレンチレストランの食事券を上げたりして、もっと舌を肥えさせようと思ってはいるのでしょうが。しかし暢子の服、フレンチの店に行くにしてはちょっとカジュアル過ぎないでしょうか。あと房子にお礼は言ったのでしょうか。ちなみにあのレストランの名前、『モンテクリスト伯』の苗字ですね。

それとシェフのお蔭でイカスミパスタにたどり着けたと言うのであれば、あの港の食堂でイカを食べた時、何かが閃いたようなセリフがあってもよかったでしょう。そういう細かい部分が、もっと描かれていたらとはやはり思います。歌子も、冒頭で死んでもいいなどと言っていた割には、最後の方でパンダ見ようなんて言っていますし。それはそれでいいのですが、やっぱり少し不安だくらいは、姉の暢子に打ち明けてもよかったかも。

何だかもっとシリアス展開になるかなと思ったことが、あまりにも呆気なく結論付けられた印象があります。そして沖縄に戻った2人ですが、歌子も退職して一から出直しということになるし、良子、ひいては賢秀のこともあるし、まだまだ問題はありそうです。それと予告で、トマトソースでしょうか、派手にこぼれるシーンが出て来ます。どのようなシーンかは不明ですが、あまりああいうのを盛り込むのもどうかとは思います。


飲み物-アイスカフェラテ
[ 2022/06/19 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『ちむどんどん』第10週感想-1

このところ朝ドラ関連の投稿が多めになっています。一応月、火、水の分は前に投稿していますので、今回は木曜日の放送に関してです。

優子と歌子が検査のために上京し、実際に病院で検査を受けることになります。検査結果が出るまで1週間かかるため、あまゆにいた智から、上野動物園にパンダを見に行こうと誘われますが、結局どこにも行かず、暢子の部屋で1週間を過ごします。しかし思うのですが、1週間も同じ部屋、それも検査の結果が出るまで一間きりの部屋で母親と過ごすというのも、それはそれでストレスがたまりそうです。

こういうところが、ちょっと脚本がおかしいと思う所以です。例えば3日ほど経って、歌子がその辺を気晴らしに散歩してみたいという設定にしてもいいかと思います。それとこの時点で、優子はまだフォンターナのオーナーに挨拶もしていないわけですが、1週間あれば当然行けるでしょう。この検査結果が出るまでの1週間という期間を、登場人物たちにどのように過ごさせ、それによってどのような出会いがあり、どう展開させるか、そういう工夫があまり見えないと思います。

それからシェフの二ツ橋が、暢子を魚の仕入れ先に連れて行くところですが、はっきり言って、オーナーと自分のことを聞かせるために連れ出した感があります。ああいう場所でないと話せないのでしょうが、元々は自分の仕事を引き継がせるはずなのに、二の次になってしまっています。

まあこの二ツ橋の話で、平良三郎との確執の理由がわかるわけですが、あまりにもこのシーンが長々と描かれているため、この週の主役であるはずの優子と歌子はどうなったのか、暢子の部屋にいるだけで終わらせてしまうのかと思うわけですね。それと暢子ですが、なぜ刺身のツマから先に食べるのか、これもいささか不思議ではあります。

それと東洋新聞の田良島デスク、あまゆで将棋を指しながら
「世の中は不公平で理不尽なことがたくさんある」
と話しています。しかしそれを聞いている暢子自身が、あまり不公平とも理不尽ともいえる経験をしていないせいか、ちょっと説得力に欠けるように思います。

そして暢子、歌子や田良島の言葉を思い出しつつ、レシピブックを見ていて、歌子のために大好物を作ってあげようと思い立ちます。そして歌子が優子と帰って来ますが、検査の結果は
「今の医学では分からない」
というものでした。大変な病気でなかったからいいねと言われるものの、ならばなぜ自分だけ熱が出るのかと、歌子は納得が行かないようで、そのまま2階へ上がって行ってしまいます。

この検査結果ですが、優子が
「膠原病でも結核でもない」
と言うシーンがあります。このどちらであっても、熱以外の症状も出るはずですから、恐らくそうではないでしょう。基本的に虚弱体質か何かで、風邪をひきやすいなどということはあるかも知れません。ただ、これは他のドラマにも言えるでしょうが、仮に風邪であったとしても熱を出すという設定ばかりで、咳やくしゃみをするシーン、あるいは喉が痛いというシーンなどがないのは、リアリティに欠けるように思います。

ところで15日放送の第48回分で、小檜山青氏のnote記事をご紹介しています。これに関して小檜山氏は、
「しばしば紹介状がなければ名医に罹れ(ママ)なかったりするもの。病気によっては専門医が特定の場所にしかいない。ゆえに距離は関係ない」
と書いていますが、私はこれに対して、那覇(あるいは福岡)に専門医がいないとは言い切れないと書いています(当該投稿のこの箇所、一部修正しています)。

かかりつけでなくカルテもない病院に、沖縄から一足飛びというのもちょっとどうかとは思いますし、やはり名護の病院にかかり、必要とあらば別の病院を紹介して貰うという描写でよかったでしょう。本土復帰から間もない時期とはいえ、小檜山氏の書き方だと、沖縄の医療を見下しているようにも取れてしまいます。

その小檜山氏、前作の『カムカムエヴリバディ』に関しては散々に叩いていましたーちょうど、『青天を衝け』の大河レビューと似たような感じでした。実はこちらの方でも、るいの夫である大月錠一郎が、やはり原因不明の病気のため、トランペット奏者として活躍していたのに、それを諦めざるを得なくなっています。

ドラマの中のある時点で、その当時の医学では分からない病気と診断される点では、歌子も錠一郎も同じであるといえます。朝ドラあるある的展開とも言えますが、小檜山氏は今なお、ツイートで、カムカムや錠一郎を叩くのはやめていません。

飲み物-アイスコーヒー2
[ 2022/06/18 01:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

チャリティマッチそしてテストマッチシーズン

先日のエマージング・ブロッサムズとトンガ・サムライ・フィフティーンのチャリティマッチは、

エマージングブロッサムズ  31 – 12  トンガサムライXV

という結果に終わりました。
エマージング・ブロッサムズは代表チームの段柄ジャージー着用でしたが、赤ではなく、グレーと白という色遣いになっています。

関連記事はこちらから(いずれもラグビーリパブリックより)

日本代表入りを目指す男たちと、トンガの誇り高き勇者たち。それぞれの思いを胸に熱闘。

「感謝」の慈善試合。代表予備軍は「国際レベルに触れた」。

そして、テストマッチが18日からスタートします。
6月18日
日本VSウルグアイ(ロス・テロス)
(秩父宮ラグビー場)
6月25日
日本VSウルグアイ
(ミクニワールドスタジアム北九州)

そして来月は、フランスとのテストマッチが2試合行われます。ちなみにこのフランスですが、今年の秋のヨーロッパ遠征でも、顔を合わせることになっています。


飲み物-ブロンドのエール
[ 2022/06/17 01:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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