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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『鎌倉殿の13人』第15回創作の部分と義時の描かれ方

書くまいと思えど…武者さんならぬ小檜山氏のツイ、『ゴールデンカムイ』関連投稿が並ぶ中でこちらに目が行きました。


幕末大河は薩摩藩士が自顕流を披露するよい機会なのに、ここのところ数年その点まったくもって期待はずれでして。
それはまだいい、なんで水戸藩士が猿叫してたんだ、2021大河はさ…。


桜田門外の変では、水戸藩士の中に薩摩藩士(有村治左衛門)が混じっていましたよね。

何よりかにより、『西郷どん』で自顕流が出て来て、藩士同士が対立するシーンや剣術の稽古なども登場したのに、一体何を観ていたのでしょうか。『青天を衝け』の最初の方のコラムでも、血洗島の若者たちが自顕流をやればいいとか、そんな風にも書かれていたのですが。好きだとか好きでないとかにかかわらず、本編をきちんと観ているのか、ちょっと不思議に思えることがこのコラムでは度々あります。

それと先日投稿分に、このコラムに関して
「今度のことにしても、この創作を入れるべきだったのか、もしこれを入れなかった場合、広常暗殺はどのように描かれるとよかったのか、そういうのをもっと書くべきかとも思います」
と書いています。

個人的な見方ですが、かなりの尺を使っての御家人たちの蜂起未遂、この創作部分が、上総広常暗殺に結び付けるためだけのものなのであれば、それはどうかと思います。義時もただ八幡宮で説得するだけでなく(三谷さんらしくはありますが)、頼朝と広元の策を事前に知り、御家人たちの気持ちを両天秤にかけて悩むといった、そういう描写がなされてもよかったのではないでしょうか。

三浦義村に「頼朝に似て来た」と言わせており、実際彼も頼朝の背中を追う立場ではありますが、義時の青臭さはもう少し続くでしょう。ならば青年時代ならではの悩みを、もっとクローズアップしてほしいとも思います。

あと広常ですが、この場合関東独立を企てていて、それで頼朝と真っ向対立でもよかったかも知れません。その方が、頼朝の権力欲のみならず、今後平家を追い詰めて関東政権を作るうえでの、地ならしの意味合いがはっきりしたかも知れないので。

飲み物-グラスビールと泡
[ 2022/04/24 00:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 37

『武将ジャパン』大河コラム関連続き(4ページ目)です。今回は武者さんの文章(青文字)に意見を述べるやり方で行きます。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第15回「足固めの儀式」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン) - 4ページ
https://bushoojapan.com/taiga/kamakura13/2022/04/18/167740/4

大河で学ぶ人間関係といった記事に関して、

では、なぜ、そういう記事が出るのでしょう。
需要あるところに供給あり――去年は渋沢栄一から『論語』を学び(これまた推奨できません)、来年は家康から学ぶ。そういう需要は毎年あるものです。PVが稼げるなら、何でもアリで記事が作成される。
何かを学べるとすれば、大江広元かもしれません。
彼は際どい事態に何度も巻き込まれ、それでいて断定的なことはなかなか言わず、責任転嫁する達人です。
今回の会話でも「決定したのは頼朝ですよ」と言い切り、うまく責任回避しました。
それでいて頼朝が一から考えた陰謀とも思えない。広元がうまく誘導しているように見える。ともかく只者ではありません。
こういう「王佐の才」(主君を助ける才能)はよいものです。

とあります。
まず昨年の渋沢栄一、のっけから「推奨できない」のだそうです。来年の家康も、これから見る限りあまり期待してなさそうで、最初から叩く可能性もありますね。
それにしても
「PVが稼げるなら、何でもアリで記事が作成される」
この部分ですが、少し前に出てくる
「笑いで誤魔化そうとする文覚は、架空の儀式を持ち上げるなら、もっとディテールにこだわりを入れた方がいいですね。嘘をつくときは、少し真実を混ぜるとよいと言いますし」
これ同様、「PVが稼げるなら何でもアリで記事が作成」も、いつもの武者さんのパターンに見えて仕方ないのですけど。

閑話休題。
個人的に大江広元は、現段階でそこまで切れ者かと言われると、私としてはちょっと何とも言えません。
それに最初に鎌倉へ下ったのは、お兄さんの中原親能の方ではなかったでしょうか。広元は後になって鎌倉へ行き、1184年に公文所の別当になっていたはずです。尤もこの第15回の乱自体創作でしょう。この中で史実は、上総広常が斬られたという点のみではないでしょうか。

でまた「王佐の才」、そして後の方で、広元の行動原理を学ぶには『貞観政要』がいいとか何とか。いや別にこういうの出してもいいのですけどね、武者さんの場合毎度毎度この手のことが出て来て、しかも肝心の大河に関する考察の方が、おろそかになってるなと言わざるを得ません。今度のことにしても、この創作を入れるべきだったのか、もしこれを入れなかった場合、広常暗殺はどのように描かれるとよかったのか、そういうのをもっと書くべきかとも思います。

そして「(景時が)中世の殺人者らしい発想がありました」とあり、以下のような文章が出て来ます。

殺すことがまずありながら、動機づけをしたい。
そこで神の出番です。
神が殺していいと言ったから……という理屈を通す。
これは別に日本特有でもなく、中世のカトリック教国では「おらが村の聖遺物」だの、その日の守護聖人だの、そういう神頼みを理屈にして色々やらかすことはありました。
しかし「そういう迷信って、どうかと思うよね……」という意識の進歩があり、プロテスタントではそういうことはやらなくなる。
そんな中世人らしい神頼みをするところが、景時なのでしょう。

まず景時の「神頼み」なるものですが、これは「賽の目に聞くしかない」のところでしょうか。運を天に任せると似たものがあります。

それはともかくとして、この後の部分、これがどこかおかしいのです。
まず
「中世のカトリック教国では」
とあります。カトリックの国という意味なのでしょうが、中世のヨーロッパでは基本的にカトリックか正教会のどちらかしかなく、西欧はカトリック圏です。宗教改革が行われるのは16世紀、ルネサンスの時代です。

さらに
「おらが村の聖遺物」だの、その日の守護聖人だの、そういう神頼みを理屈にして色々やらかすことはありました」
ここまで書くのなら、その例を挙げて貰えないでしょうか。
また
「『そういう迷信って、どうかと思うよね……』という意識の進歩があり、プロテスタントではそういうことはやらなくなる」
この「迷信」なる表現、こちらの方がどうかと思いますね。武者さんがどう考えようがそれは本人の勝手ですが、こういうコラムで書く以上、もう少し表現に気を付けた方がいいのではと、老婆心ながら思う次第です。以前も聖書をディスるような書き方をしていましたし。

それとプロテスタント諸派の一部は、カトリック的なやり方を払拭するようになりますが、それは礼拝にカトリック色を持ち込まないためでした。それからルーテル派とか聖公会、これらもプロテスタント教会内の諸派とみなされていますが、これらの教派はカトリックに似た部分があり、守護聖人の日を祝ったりもしています。武者さんが言う「プロテスタント」は、『八重の桜』に登場するピューリタニズムのことなのでしょうか。

ついでながら、4月23日はサン・ジョルディ(聖ゲオルキス、聖ジョージ)の日ですね。

さらにその後

というのも「殺したいから殺した!」「殺した方が手っ取り早いからそうした!」とスカッと笑顔で言い切る奴も、ごく少数、人間の中にはいます。
(中略)
答えは源義経です。
権威や神を平気でぶん殴るような相手が隣にいると、景時の神経はもう、やすりで削られ続けるようなものでしょう。

今まで義経が、殺したいから殺したと言ったり、権威や神を平気でぶん殴ったりするようなことをしていたでしょうか。確かに旅の途中で男を殺してウサギを奪ったり、敵将の首を取るから兵をくれなどと言ったりはしていますが、そういう時でさえ、このようなセリフは口にしていないはずですが。亀の前の件では暴れ回ってはいましたが、これも戦に出られないための憂さ晴らしのようにも受け取れます。大体義経がどのように振舞うか察しはつくものの、彼が平家を相手にどのように戦うのかがはっきりしない時点で、こう書くのもどうかと思います。

それから、来週は「木曽義仲討ち死に備えるため、本レビューの公開は遅れます」とのことですが、誰か代理の人に書かせて、武者さんとの違いを見てみたいものです。

飲み物-ワインとワイングラス
[ 2022/04/23 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

リーグワン第13節結果とカンバーランド氏

ラグビー関連情報です。

まずリーグワン前節の結果です。(赤文字勝利チーム)

ディビジョン1(第13節)
シャイニングアークス東京ベイ浦安 5 - 35 横浜キヤノンイーグルス
(秩父宮ラグビー場)
埼玉ワイルドナイツ 37 - 31 コベルコ神戸スティーラーズ
(熊谷スポーツ文化公園ラグビー場)
ブラックラムズ東京 22 - 43 東芝ブレイブルーパス東京
(秩父宮ラグビー場)
NTTドコモレッドハリケーンズ大阪 25 - 38 トヨタヴェルブリッツ
(ヨドコウ桜スタジアム)
東京サンゴリアス 56 - 27 静岡ブルーレヴズ
(秩父宮ラグビー場)
グリーンロケッツ東葛 41 - 71 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
(柏の葉公園総合競技場)

サンゴリアスとブルーレヴズの試合は、JSPORTSだけでなくBS日テレでも中継されましたが。ブルーレヴズ、いい感じではあったものの、後半の後半で突き放されましたね。しかし、ブルーレヴズのジャージーが、何だかサッカーのユニフォームに見えます。

そしてディビジョン2と3ですが、今週末から順位決定戦が行われます。

それから、コベルコ神戸スティーラーズのカンバーランドコーチが急逝されました。お悔み申し上げます。

コベルコ神戸スティーラーズ、スティーブ・カンバーランド氏 逝去について
(リーグワン公式サイト)

コベルコ神戸スティーラーズのヘッドFWコーチ、カンバーランド氏が死去。
(ラグビーリパブリック)

如何にも第一列出身らしい、ちょっとごつくて厳しそうな、しかし温厚さも感じさせる人でした。亡くなる前日には、ワイルドナイツとの試合でチームに帯同していたのですが。

それからフランスのプロリーグ、トップ14は23日に試合が行われ、松島選手のクレルモンはカストルと試合を行います。ただ当の松島選手、肩を負傷していますが大丈夫でしょうか。

飲み物-スミスウィックのスタウト
[ 2022/04/22 01:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 36

『武将ジャパン』大河コラム後半部分への疑問点です。それと、レイアウトを少し変えています。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第15回「足固めの儀式」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/taiga/kamakura13/2022/04/18/167740

1.義澄と義実への政子の態度。政子は賢く、思いやりがある。彼女が尼将軍として君臨する未来への道が見えてくる。人の上に立つ大きな器量があり、理想的な人物だろう

2.(御家人側と見られることに)景時が「存外でございます」と否定すると、ならば疑いを晴らせと迫る頼朝。かくして景時に、汚い仕事が回ってきた。どちらが賢明なのだろうか。畠山重忠のように潔癖を通すことと。梶原景時のように、暗い仕事に手を染めてでも保身を図ることと……

3.御家人たちは集まって何か話している。話題は御台所のことで、皆感心しきっている。頼朝はなぜ、この寛容さを妻から学べないのか

4.そして頼朝の心を眺めてみると、おそろしいものがある。勝手好き放題をしていた荒くれ者たちが自分に怯えている。参ってしまっている。けれども、この座に安住できるわけではない。引き締め続かねば転落する。これからは常に、どうすれば殺されないのか考えねばならなくなった

5.しかし、頼朝は「あれは謀反人じゃ」と素っ気なく返し、書状を丸めるのだった。これと似た場面が『麒麟がくる』にある(注・松永久秀の平蜘蛛を預けられた光秀が、今後寛容になり、君子にふさわしい心がけをすることを条件に譲ろうとする。しかしならば要らないと信長はそれを無造作に返し、さらに平蜘蛛を売ろうとする)。一生懸命、上総介広常が書いた書状を、一顧だにしない頼朝。それを見ている義時。(中略)義時は頼朝をはかった。誰かの思いが詰まったものをそっけなく扱うこと――そういう姿をジッと見つめている誰かはいる

1ですが、明らかに頼朝と考えも違うわけですし、なのにこうやって御家人たちと会っていいのかどうか、私としては疑問ではあります。後の方で「一方で政子は(実衣と違って)寛容なのです」ともありますが、この場合手綱を引き締めるべきところは引き締めないと困るのでは。

2、その人の立ち位置によるでしょう。そもそも重忠は当初平家方として石橋山で戦っていますが、その時は平家の家人としての参戦であり、それは仲間を裏切ったことになるのでしょうか。

3、「頼朝はなぜ、この寛容さを妻から学べないのか」1に関することで書いていますが、如何せん両名の置かれた立場は異なります。寛容にすればしたで、後々困ることにもなるでしょう。

4、これは頼朝に限らず、日本史上で天下を取った人物なら誰でもそうでしょう。昔は暗殺なども日常茶飯事だったりするし、ならば地盤を安定させるために、どうするべきかを考えるはずです。

5、ここでまた『麒麟がくる』ですか。最近(いい意味で)引き合いに出すのがこれしかないようですね。しかしこの書状と、平蜘蛛はちょっと違うのではないでしょうか。それと義時も、広常が字の稽古をしていることは知っており、自分が読み上げたため内容も把握してはいるでしょうが、実際にこの書状を書くところまでは見ていないわけですし。

6.広常が無邪気で無垢なだけのはずがないのに、そう思えてしまうからすごい。しかも、ああいう場面も、時代考証の先生の意見を取り入れつつ、当時の坂東武者の像を反映させて仕上げている。軽いだの笑えるだの言われてきた本作ですけども、いやいや、本当に恐ろしいドラマである。それにまだ序の口。これからは死屍累々、毎週のように陰謀と惨殺三昧になる。しかも敢えてエグい演出にしている

7.たびたび持ち出す『ゲーム・オブ・スローンズ』では、毎回死んでしまった人物をイラストにして公式サイトに展示するという、おそろしいコーナーがあった

8.上総広常のような人物を表現する言葉が漢籍にはある。飛鳥尽きて良弓蔵る。狡兎死して走狗烹らる。飛ぶ鳥が尽きて弓は片付けられる。素早い兎がいなくなれば、猟犬は煮られてしまう。天下草創のために血と汗を流して走り回ってきたのに、待っていたのは粛清だった――そういう人物の悲運は、こう振り返られる。広常誅殺の状況は不明点が多いけれども、このドラマではまさに走狗が煮込まれるような状況にあわせてきたように思える

9.『「鎌倉殿」源義高、大姫、安徳天皇 気品ある子供たちに「展開がつらい」と嘆く声』こちらの記事を読み、本作が順当に日本版『ゲーム・オブ・スローンズ』になってきたと確信できた。あの作品は、序盤から子どもたちが酷い目に遭い続けるため、その時点で脱落した人もいる

10.大河ドラマで学ぶ人間関係――そんな記事を見かけるが、この時代の人間はメンタリティが違いすぎる。せめて上層への朱子学定着以降、室町後期あたりからの方がよいかと思う。そもそも、平時と乱世では社会のルールが違い過ぎ、現代日本で坂東武者のような世渡り術をやらかしたら、犯罪をやらかすことになりかねない。何をどうすれば、このドラマの人物に共感できるのか?そこは真顔で考えた方がよいかもしれない

6、いや実際コント的要素はかなりあります。たまたまあのシーンは、流石にお笑いを入れるわけにも行かないからああいう演出にしたわけですが、それと「敢えてエグイ演出」。これもそうですが、私は『青天を衝け』の平岡円四郎暗殺の演出にも、それに似たものを感じました。それとまだ「序の口」て、もう15回だからほぼ3分の1近くが終わっているのですが。

7、そしてまた『ゲーム・オブ・スローンズ』。「毎回死んでしまった人物をイラストにして公式サイトに展示するという、おそろしいコーナーがあった」などとありますが、登場人物が死んだシーンを描いたのならいざしらず、この書き方はちょっとないでしょう。ならば『おんな城主 直虎』で死んで行った登場人物の画像が、モノクロ化されて相関図にアップされていたの、あれも武者さんに取ってはかなりおそろしかったのではないでしょうか。

8、そしてまた漢籍です。つまり用がなくなれば処分されるということですが、元々これは獲物となるすばしっこいウサギがいなくなると、猟犬も不要になるということです。この場合の「ウサギ」はどのような存在であるのか、そこまで説明してほしいですね。しかし犬煮らるとは、犬食文化のある中華圏らしいです。

9、これはこちらの記事ですね。
いつかもデイリーの記事がありましたが、割と今年の大河に好意的なのでしょうか。しかしこれも、昨年だったらこたつ記事だ提灯だと言っていたに違いないでしょうね。で、また『ゲーム・オブ・スローンズ』について長々と書かれていますが、どう見ても自己満足にしか見えません。そして「『権力闘争をしたら、勝つか死ぬだけだ!』というのは、今週の頼朝、そして義時の心境にぴったりなセリフと言えるでしょう」などとありますが、それも武者さんがそう思っているだけではないのですか。

10、何だか乱暴な書き方ですね。大河に学ぶ人間関係というのは、恐らくは組織管理のあり方とか部下の育て方のヒントを求めるものであり、当然ながら社会システムも法律も全く異なる今の日本に、鎌倉幕府創設前夜の風俗習慣、果ては世渡り術を、そのまま取り込むことではありません。さらに
「せめて上層への朱子学定着以降、室町後期あたりからの方がよいかと思う」
また『麒麟』ですか。でも来年の大河も、室町後期あたりからですよね。

それからまだもう少し疑問点が残っていますので、この大河コラム関連、もう1度投稿予定です。

飲み物-カクテルとオイルランプ


[ 2022/04/22 01:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 35

『武将ジャパン』の大河コラム、第15回関連で疑問に思う点です。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第15回「足固めの儀式」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)

1.戦に赴く義経は、猫が動く獲物を見つけたような獰猛さがある(中略)この先、義経は大勢を殺すのですが、その中には幼い安徳天皇もいる
2.武士は天皇を都合よく使う。平家は安徳天皇を抱えていき、そして義仲は後白河法皇を捕える
3.時政は「立派な北条の後継ぎを産んでもらいたい」と微笑んでいますが……(中略)りくが産んだ子を北条の後継にする。それが彼女の思惑のはずであり、少しばかり怪訝な表情を浮かべている
4.千葉常胤は頼朝の首とまで息巻いている。そもそも生首をお土産に頼朝陣営へ駆けつけたぐらい気が荒い方ので、前向きである
5.義高は御家人を掌握して頼朝を打ち果たし、そのまま京都に向かうほど、あくどいことは思い付かない。(中略)そんなことをしたら大姫を悲しませてしまう。

1、確かに戦モードになると、人が変わったかのように生き生きする義経ですし、この先安徳天皇も彼の犠牲者になるのですが(『義経』では、壇ノ浦はやり過ぎだったと反省していましたが)、しかしこの大河では安徳天皇、ひいては平家のシーンが少ないので、今一つ実感がわきません。
2、これは何度も書いていますが、朝敵認定されないというのが理由の一つとしてあります。何かにつけて『麒麟がくる』を引き合いに出す武者さんですが、これに関しては同じ脚本家の『太平記』を観てはどうでしょうか。個人的にはこちらの方が面白かったです。
3.この時点での話ですが、りくはまだ男児(後の北条政範)を産んではいません。ですから「りくが産んだ子」ではなく、「これから産まれるであろう男児」と書いてしかるべきかと。
4.千葉常胤が生首を持って来たのは、頼朝に臣従するための証でした。そして今回その頼朝本人の首を取りたいというところに、彼の意識の変化が見て取れるはずなのですが…相変わらず生首を野蛮とか、遺体損壊という目でしか見られない武者さんらしいとはいえます。
5.これも先ほどの平家のシーンと同様で、義高と大姫がむつまじくしているシーンが意外に出て来ないので、「大姫を悲しませる」というのがあまり実感を伴いません。そもそもあくどいより何より、現実的に不可能です。彼らに乗せられて頼朝を討つなど、無謀だとわかっているでしょうし、そうなれば人質としての自分の立場もなくなるでしょう。

6.雑な計画は察知されるもので、安達盛長が、三浦義澄開催の鹿狩りがあることを頼朝らに告げている。(中略)『麒麟がくる』では、連歌会で暗殺計画が練られてた。連歌会に武器を持ち込む人がいたら「どういうことでしょうか?」と察知される
7.味方をすれば助けてやると言われ、能員はこうだ。「わしも頼朝はどうかと思ったのだ! 力になりましょう」(中略)「素直な男は損得で動く」もちろん義時にはバレバレ。(中略)すでに寝返っていた能員は「殺気だった様子はなかった」と火消ししようとする
8.(景時と重忠の会話)使われることと、従うことはちがう
9.同時に木曽義高も「万寿様を守る、主に対し逆らうものは許さぬ」と言い切る、これに重忠が感動する
10.重忠は当初は平家につき、和田義盛の祖父であり、自身の祖父でもある三浦義明を攻め滅ぼした

6、ここでまた『麒麟がくる』。他の大河に似たようなシーンはないのでしょうか。
7、この比企能員ですが、どこか中途半端です。あの場を切り抜けるためあのように言い、しかも相手の忠告を聞き入れてしまったように見えます。万寿の乳母であることを思えば、そうたやすく裏切りもできなかったでしょう。それと「火消し」という言葉の使われ方もちょっと引っ掛かります。
8、録画を観ましたが、「従う」ではなく「頼りにされる」と言っていますね。
9、これも先ほど同様、義高の立場を考えればこうなるでしょう。そもそもこの件、頼朝が目立っていますが、万寿もまたターゲットではあるのです。
10、平家につくも何も重忠は元々は平氏で、義朝死後は平家の家人となっています。

あと、これは個人の方のツイートでも指摘されていましたが、下記の部分はいつもの武者さんのやり方に見えて仕方ありません。このコラムの最初の方で「本音が出ちゃいましたか?」とありますが、その言葉はこの部分にも当てはまりそうです。

笑いで誤魔化そうとする文覚は、架空の儀式を持ち上げるなら、もっとディテールにこだわりを入れた方がいいですね。嘘をつくときは、少し真実を混ぜるとよいと言いますし。


飲み物-エスプレッソブラック
[ 2022/04/21 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第15回「足固めの儀式」あらすじと感想-2

第15回「足固めの儀式」後半です。


岡崎義実は三浦義澄と共に、政子に直訴する。義実は石橋山の戦いで息子を亡くし、そのためにも鎌倉殿である頼朝の役に立ちたいが、頼朝はこちらを見てくれないと嘆く。政子も同じ戦で兄宗時を失っていたため義実に同情し、頼朝に言えないことは自分に言うようにと2人に言葉をかける。

一方頼朝は乱に参加した者たちの一覧に目を通し、その数の多さに驚く。それも武功のある者たちばかりで、義時は寛大な処置をと願い、政子も同様の願いを出していた。さらに義時は、平家を倒した暁には、その所領を御家人たちに分配するようにと提案する。頼朝はそれに同意する。

しかし広元は、全く咎めがないというのもおかしな話であると言い、御家人のうちの誰かを見せしめとして罪を負わせるよう求める。義時と盛長は反対するが、次は皆で殺し合いになるやもしれぬ、そのためにも見せしめをと広元は主張する。誰に決めるかは頼朝次第だが、広元はあの男しかいないと言う。それは上総広常だった。義時は、広元の案で広常と通じたのは、結局このためだったと悟る。広元は言う。
「最も頼りになる者は、最も恐ろしい」

無論頼朝もこのことを知っており、いつか広常を誅するつもりでいたのである。その矢先にこの事件が持ち上がり、そして広常を真っ先に事件に加担させ、責任を負わせることを考えたのは頼朝だった。義時はこれには納得できなかったが、ならば死んでもいいと思う者の名を挙げてみよと頼朝は言う。頼朝はこれを念頭に置いたからこそ、その前夜に広常に別れを言い、礼を尽くしたのである。

広元は翌日御家人たちを集め、その前で斬るという方法を持ち出す。同じ見せしめにするなら効き目が大きい方がいいという理由からだが、義時は一人これに反対し続ける。そんな義時に頼朝は、広常は御家人は使い捨ての駒だと言った、奴も本望であろうと言って立ち去る。

義時は三浦館に行って、義村にこのことを話す。義村は鎌倉殿は恐ろしい、俺は前からわかっていたと言いつつ鏃を研いでいた。義時は広常の許へ行き、逃げて貰おうとするが、義村はあいつが死ぬことで皆が助かると冷ややかに言い放つ。そして義時に対し、お前はわかっている、なぜここへ来たか、自分が止めることで、広常を救わなくても済む口実が欲しかったからだと付け加える。義村はさらに義時に、いい意味で頼朝に似て来たとも言った。

頼朝は景時を呼び寄せ、自分はお前を信じているが、広元が、お前が御家人たちの方に寝返ったのではないかと疑っていると伝える。景時はそうでないことを証明するためにも、広常を殺す必要があった。

御所にやって来た広常の前に善児が現れ、行く手をふさごうとしたため広常は怒鳴りつける。御家人たちが集まるのを不思議に思った実衣だが、政子は、頼朝から今度のことは水に流すという言葉をいただくためだと伝える。実衣は、全成の身が危うくなったのに甘すぎると不機嫌だった。しかし政子は、一々誰かに罪を負わせるのにはうんざりしていた。

景時の子景季が双六を持って現れる。景時は広常暗殺について悩んでおり、賽の目に聞くしかないと言う。そして義時も御所に入った。御家人たちは政子の噂をしており、当の広常は待たされることに苛立っていた。その広常に景時は双六の勝負を持ちかけ、義時もその様子を見つめる。またこの勝負のことは頼朝に報告されていた。

双六の最中に景時は駒をひとつ投げ捨て、広常がそれに気を取られた隙に、景季が刀を渡す。実は善児が広常と出くわした時、広常の刀を奪っていたのだった。景時は背中を斬りつけ、そこにいた者たちに広常が謀反人であると告げる。

広常は武衛と呼びつつ頼朝に近寄るが、頼朝も最早彼を助けることはなかった、また義時は広常に近づこうとするが、来ればお前も斬ると頼朝が制する。

やがて広常は止めを刺され、息絶える。頼朝はここに成敗を宣言し、残党を討ってその所領を分け与え、さらに西の平家の所領を狙うように一同に告げる。義時はいたたまれない気持ちだったが、頼朝は自分に逆らう者は何人も許さぬと高らかに宣言した。

広常の館の明け渡しは終わり、鎧の中から文が見つかった。子供の字のような拙い筆跡のその文は、広常が上洛するのに備えて稽古した字で書いたものだった。明神のために田、社を作り、流鏑馬を行う。これはすべて鎌倉殿の大願成就と東国の太平のためである。義時がそう読み上げるのを頼朝は聞いていたが、やがて紙を丸め、謀反人じゃと言って立ち去る。

時を同じくして産気づいた八重は、男児を生んでいた。義時は勢いよく泣く我が子を両手に抱く。この子が、後の北条泰時である。


スケープゴートにされた広常は、それとは知らされずに御所に向かいます。当然「武衛」に会い、今回の騒ぎのことについての見解を聞けると思っていたのでしょう。しかし実際は、その自分が殺されることで、この騒動に幕が下ろされることになるのですが…。それにしても、あれは善児が刀を奪っているようにしか見えないのですが、気づかなかったのでしょうか。しかしあちこちで善児が登場です。もう、義高を殺すのが善児であっても驚きません。

さて双六での勝負です。ここは『吾妻鏡』を踏まえています。ところで使い捨ての駒という広常の言葉通り、景時が駒を放り、それに注意を向けた広常の隙を狙うかのように、景時が奪っておいた刀で斬りかかります。この相手のを使って殺めるというのも、恐らくこの景時しか考えつかないかも知れません。他にいるとすれば三浦義村でしょうか、しかしその義村も広常が死ねば皆が助かるとあっさりしたものです。実際義時も、あの言葉でいささか迷いが断ち切れたようです。

それにしても賽の目が「4」と「3」というのに、『いだてん』前半の主人公、金栗四三を連想してしまいます。獅童さんもあれに出ていましたし。また個人的な考えですが、裏切りに遭って処刑というシーン、この放送当日は実は復活祭でした。無論、イエスもユダの裏切りに遭っています。

ともあれ景時は名誉を回復します。しかし回復したらしたで、今度は義経の下につくという、胃が痛むような日々が待っているのですが…。しかし頼朝も、本当はどこかやり切れなかったのではないでしょうか。広常があの、子供の字かと思うようなたどたどしい筆跡で、あたかも若者のように、これからすべきことをしたためていたわけですから。

こう見ると、この広常誅殺の真の黒幕は広元であったといえます。無論頼朝も、すきあらばその機会を窺っていたでしょうが、このタイミングでこれをやれと忠告したことが、その後の源氏、平家、御家人たちの運命に少なからず影響したといえます。

ところで政子と実衣の会話で、実衣が処罰がないのが甘すぎると言っていますが、どうも彼女の方が現実を見ているようです。旦那さんが危なくなりかけていますからなおさらでしょう。しかし文覚はどこへ消えたのでしょうか。

飲み物-グラスに入ったビール
[ 2022/04/21 01:00 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『武将ジャパン』弓矢関連コラムの修正分に関して

少し前に『武将ジャパン』の、鎌倉武士と弓矢に関するコラムについて、「『武将ジャパン』の2つのコラムその他」という投稿でご紹介したことがあります。実はこのコラムに関して、小檜山氏のツイートに
「こちらの記事で参考文献を侮辱するほど無礼なことを書いてしまったと複数のご指摘があり、言葉たらず、至らぬ部分を加筆し修正を送りました」
とあったため、どのように修正されたのかをチェックしてみました。

なぜ鎌倉武士は弓矢をそこまで重視したか?鎌倉殿の13人ギモン解決 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/jphistory/middle/2022/04/14/167678/2

しかしながら、弓術が戦国で廃れたと書かれている点に変わりはなく、騎射三物や小笠原流の成立などについても書かれておらず、修正されたとはいえ、物足りなさを覚えたのはやはり同じです。(参考文献に載っていなかったのでしょうか)
取り合えず、こちらが修正前の当該箇所のスクショです。

武将ジャパン鎌倉武士と弓矢その1


これに加筆されたのが、以下の2点になります。(いずれもクリックで拡大可)

武将ジャパン鎌倉武士と弓矢その2武将ジャパン鎌倉武士と弓矢その3


一応加筆された部分を赤文字にしてみます。

源平合戦の時代が終わり、世の中が平和になると、文化、芸術、娯楽が発達します。
和歌を詠み、蹴鞠を楽しみ、読経に勤しむ。
かつて軟弱とされていた技能が重視され、武士たちの憧れる技能も変化していきました。
結果、鍛錬に時間のかかる弓術はどうしても疎遠になる。
太平の世が終わり、再び乱世が訪れた南北朝時代では、弓術の技術が相対的に低下していました。
もちろん使われないわけではありませんが、戦術が変化し、相対的重要性が入れ替わったのです。
南北朝時代から、悪党と呼ばれる集団が登場します。
彼らは、弓以外の武器を持ち、集団戦術を駆使。
長柄武器、槍、長巻、打物(打撃武器)で敵を倒すことが発達しました。
悪党の登場。
『孫子』はじめ兵法の普及。
集団戦術の発達。

弓は、銃器の普及により使われなくなったとされます。
それはあくまで要素の一つであり、複合的な要因が絡み合っています。
集団戦術が発達すると、個人単位での弓術賛美傾向は弱くなる。
これは日本のみならず、世界各地でみられる現象であり、中世の終焉と重なり合うことが多いものです。
時代が降った戦闘技術を、大河ドラマで振り返ってみましょう。
『麒麟がくる』の序盤、明智光秀は儒教経典である四書五経を幼くして読みこなしていると語られました。
『孫子』を引用する場面もありました。
主君である斎藤道三はそんな光秀の知恵を高く評価しています。
明智光秀と細川藤孝が、剣術で対峙する場面には、剣術を嗜む将軍・足利義輝が登場し、両者を称えていました。
弓は使われていないわけではありません。織田信秀は矢傷が原因で死に至ります。
その一方、松永久秀や斎藤道三、そして信秀の子・織田信長が鉄砲に興味を抱くことで、物語は進んでゆきます。
漢籍由来の兵法と知恵が重視される。

技能は剣術。

合戦での遠距離武器は鉄砲。

弓術の重要性が低くなっているのが一目瞭然です。武士は弓のみならず、さまざまな智勇を研鑽するようになっていました。

かなり長くなりましたが、この加筆部分、あるいは加筆そのものに伴い、文章を修正した部分を見ると、『麒麟がくる』関連もかなり多めであるのがわかります。前出の投稿でも書いていますが、同じ戦国大河でも天文より前の時代が出て来る『風林火山』では、弓矢を使った合戦も当然あるのですが、それにももちろん触れられていません。こういう場合こそ、10年ルールを除外してもいいかと思うのですが。

しかもなぜ悪党が出現し、なぜ彼らが長柄の武器を持つようになったのか。なぜ集団戦術が発生するに至ったのか。そういったことに関する説明もないし、「『孫子』はじめ兵法の普及」とか「漢籍由来の兵法と知恵が重視される」なども、ただそれを書いておけば、何となく意味が通じるだろうと思っている、そのようにしか見えまないのです。

こういうのこそ4ページくらい使って、日本中世史に於ける武器の役割の変化、それに伴う集団戦の発達、海外の戦闘との比較について、具体的に書いてほしいものです。このページで紹介されている文献を読めば、もう少し詳しくできるのではないでしょうか。一方で、大河コラムに必ずしも4ページ使う必要はないと思います。

それから小檜山氏のツイにこういうのもあります。

「源義経は個人技能である弓は得意でないけれども、集団戦闘の指揮においてずば抜けていたのかなと。そういう意味で、中世においていろいろ先走った天才だったのかもしれない。なんてこと考えたりしています」

これに関して思うのですが、小檜山氏=武者さんも書いているように、義経の時代というのは弓矢の時代です。その時代に弓が得意でないというのはやはりデメリットだし、集団戦闘が主流になるには、それなりの過程を経てからと思いますので、この考えはあくまでも結果論ではないかという気がします。確かに義経の奇襲攻撃は目を見張るものがありますが。

飲み物-アイスコーヒーブラック
[ 2022/04/20 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』第15回「足固めの儀式」あらすじと感想-1

第15回「足固めの儀式」前半部分です。

義仲を討つべく派遣された義経は、弁慶を連れて近江にいた。戦のにおいがする、鎌倉の澱んだ空気とは違うと、今後の義仲追討が楽しみだと嬉しそうな義経。その義仲は攻めて来る義経に対抗し、後白河法皇を自分の側に取り込むべく、御所に火を放つ。

その頃義時は八重を連れて伊豆へ出向いていた。時政もりくも2人を祝福し、時政は立派な北条の跡継ぎを産んて貰いたいと目を細めるが。義時はしばらくこちらへ来られないので、八重のことを気にかけてやってほしいと頼む。りくはそれを受け入れつつも戸惑ったような表情を浮かべる。

御家人たちは頼朝追放計画を企てており、頼朝の首を狙うという意見もあったが、主を討った者に誰もついてこぬと上総広常は否定する。万寿を立てるという意見も飛び出し、しかも文覚は、それには生後五百日目の足固めの儀式を利用すればいいと言うが、この儀式そのものが文覚が勝手に作ったものだった。梶原景時は館へ戻るとその場を離れようとするが、御所に出入りしていることが知られており、囚われの身となってしまう。

足固めの日当日。岡崎義実や千葉常胤らは義高を担ぐつもりでいたが、義高は返事をためらっていた。そして政子は八幡宮へ向かう前に、万寿や夫頼朝と共に水入らずの時間を楽しむ。大姫も万寿を可愛がっていると言い、儀式には家族で出席するつもりでいた。しかし頼朝の側近、つまり安達盛長、大江広元、範頼、比企能員や義時は、三浦たちが鹿狩りを計画しているのを知って懸念する。

鹿狩りと言えば、当然武装が前提であった。しかも五百日目の儀式など、聞いたこともないと大江広元は言う。義時は鶴岡八幡宮へ、能員は三浦館へことの真相を確かめに出向く。三浦館での準備は、鹿狩りにしては大仕掛けだった。久々で気合が入ると言う義澄に、どちらに行くのかと訊かれ、一同は思わず返答に窮する。しかし能員は自分も頼朝に不満があると言い、広常は能員は素直な男だ、素直な男は損得で動くと釈放させる。

謀反の気配はなかったと伝えろと能員は言われ、義実からは、念のため鎧を下に着込んでおけと忠告される。また広常は、自分が狩を仕切るので案ずるなと言う。一方義時は準備を進める文覚に、それはどこの習わしか、五百日も立てば赤子は既に歩いているのではと尋ねるが、文覚はそれには応じようとしなかった。義時は文覚は何かを隠していると報告し、能員は殺気だった様子はなかった、狩りは広常が自分が仕切ると言っていたことを伝える。

その時能員の直垂が何か音を立てたが、今日は寒いので厚着をしていると能員は弁明する。またこの御家人たちの中には土肥実平がいなかった。腰痛のため狩りはやめたと言う実平だが、謀反にためらいを感じて行かなかったのではないかと義時は問い詰める。謀反であれば1度、そうでなければ2度うなずくように義時は言い、実平はためらいつつも1度うなずいてみせた。

同じ頃、万寿の足固めの儀式が行われていた。御家人たちはこの後の計画について話し、和田義盛が万寿の身柄を抑え、三浦勢が全成を捕らえることになった。その後全員で御所を囲み、頼朝を退去させる予定だったが、広常だけは浮かない表情だった。囚われたままの景時は、そばに来た畠山重忠にこの企ては失敗すると明言する。お主だけでも抜けてしまえと勧める景時に、今度裏切ったら先はないと答える重忠。あなたこそ頼朝の下にいていいのかと問う重忠に、自分は頼りにされていると景時。そんな景時に重忠は、使われると頼りにされるは違うと反論する。

その頃大倉御所では文覚のこと、実平の言葉、景時が消息不明なことなどから謀反の企てありと側近たちは察し、頼朝は範頼の加勢に八幡宮へ向かうよう盛長に命じる。残りは御所の守りを固めることになった。まず武力衝突よりも話し合いをと義時は提案し、その時は広常が力になると言う。広常は自分たちと通じており、自分と2人で御家人たちを説き伏せるつもりだった。

その時、何度か能員の直垂が音を立てるのが気になった頼朝が、そのことを問いただすと、能員は戦の準備はできていると、その下に着込んだ鎧を見せる。頼朝は義時に必ず御家人たちを説き伏せよ、今兵を引けばなかったことにしてやってもよいと言う。一方で御家人たちが動き出す。広常は敵に悟られぬよう、少なめの人数で動けと言う。江ノ島の全成を襲った三浦勢は、そこに誰もいないのを目にするが、ろうそくの火が消えて間もないことから、そう遠くへ行っていないと判断する。実は全成は床下に隠れていた。

そして八幡宮では、義盛の一派が政子と万寿を連れ去ろうとする。すると範頼が兵の1人を斬り、さらに主に刃を向ける者は許せぬと義高も参戦する。するとそこへ義時が現れ、既に企みが暴かれたと告げる。さらに義時は、石橋山の戦いで義盛が坂東武者のために平家を倒すと言い、その言葉が頼朝を勇気づけたこと、ならば御家人が力を合わせて平家を倒すべき、そのためには誰かが上に立たなければならないと力説する。

そこへ重忠が、平家と戦うのであれば、源氏の棟梁が誰かは関わりない、そんなことに命は賭けられないと答える。しかし義時は、義仲が法皇を人質に都を手中に収めた。まずは義仲の行いを正すべきと言う。重忠は詭弁であるとはねつけるが、この場を本来仕切る義盛はそれに納得し、もとよりそんな気はなかったと言って万寿をなだめにかかる。政子は小四郎が役に立つのを初めて見たと驚き、重忠は、義盛は自分の言葉に必ず反対するから、思いとは逆のことを言ってみたのだった。

そして義時は宿老たち、つまり常胤や義実に会っていきさつを説明する。常胤は自害しようとするが、義村がそれを止める。兵を引けばすべてを許すという頼朝の言葉を伝える義時。結局広常が彼らを解散させ、その夜頼朝は広常と酒を酌み交わす。元々義時と広常のこの密約は広元の策だった。

広常は頼朝に、お前は自分勝手だがそれがお前だ、親父の仇を取ることしか考えていない、でもそれでいい、御家人は捨て駒だと話しかける。さらにこの乱世に、坂東に閉じこもるのは臆病者だ、己の道を行け、法皇様だって目じゃねえと言い、また御家人たちの間で何かあったら何とかするとまで言った。


御家人たちが頼朝追放を企てますが、かなりこれに尺を割いていますね。先日義経が冒頭に出て来たことから、これは義仲との戦シーンも多少はあるかと思ったのですが…どうも義時が主人公のせいか、鎌倉を舞台に御家人たちの人間模様を描くようになるのでしょう。だからと言って、戦が何もないのも物足りなくはあります。

ところでその追放計画、万寿を連れ去るためには致し方ないのでしょうが、当日に鹿狩り(という名の軍事行動)決行というのも怪しすぎです。疑ってくれといわんばかりです。しかも御家人たちが、あそこまで人質である義高に接近できるのでしょうか。見る人が見たら疑うでしょう。あるいはこういう、御家人たちが擁立しようとする義高に疑惑の念を覚えた頼朝が、今後のことも考えて始末しろということになるのでしょうか。それにしても、義高と大姫が一緒に行動するシーンが意外とありませんね。

一方文覚。御家人たちの中に入って、万寿を狙う格好の機会として、五百日目の儀式などというのをでっち上げてみせます。これもまた、その辺の知識がある人なら平気で見破ってしまう嘘で、彼らの計画が感づかれてしまうのも無理からぬ話です。しかしこの人物がなぜ御家人とつるんでいるのか、あるいは彼らををかき回すのが目的なのでしょうか。

さて八幡宮で場を仕切った義時、「狩り」を実質的に仕切った広常、この2人が密かに通じ合っていたわけですが、広常の御家人は捨て駒という言葉に、これも何やら示唆するものがあります。

そして、この前半部分だけでも三谷カラーがあちこちに登場します。
土肥実平に義時が謀反か否かを問いただす姿勢
兵を斬った範頼を見た実衣の「意外に、できる」
万寿をなだめる義盛
などなど。無論冒頭の義経の表情、そして後白河法皇の表情もまたしかりです。

飲み物-琥珀のエール

[ 2022/04/19 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に求めたいこと

詳しくはまたあらすじと感想で書きますが、17日の『鎌倉殿の13人』、義経が出て来て、やっと戦のシーンかと思っていたのですが…残念でした。

無論この場合、鎌倉に於ける御家人たちの動向も描かなければならない、少なくとも三谷さんがそうしたいと考えているせいもあるでしょう。そして義時が主人公である以上、彼に焦点を当てなければならないというのも理解できます。

しかし幕府を創設する条件の一つである、不可欠であるはずの平家討伐が、あまりにも描かれていないというのも事実です。今後一ノ谷とか屋島とか、壇ノ浦はどのくらい登場するのでしょうか。特に夏頃は頼朝退場で、その後頼家、実朝と北条家が中心になる以上、奥州藤原氏との戦いなども、5月頃までに出てくる必要があるのですが。

それにしても上総広常が暗殺されるシーン、既視感があるなと思っていたら、『新選組!』の芹沢鴨が暗殺されるシーンでした。ところで双六を準備する梶原景季、小栗旬さんが『義経』で演じた役でしたね。

それから実衣、ここ何回か、ずっとあの赤い着物ばかり着ているように見えます。赤がラッキーカラーというのはわかるとしても、もう少し色や柄を変えてもいいのではないかと。


飲み物-ウィルトシャービール
[ 2022/04/18 00:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

復活祭2022

復活祭ですね。

元々この祝祭日は、春分のすぐ後の満月の、その次の日曜日と決められています。今年は土曜日が満月(ピンクムーン)、そして日曜日が復活祭となりました。実はこの決め方に関しても、東方教会と西方教会では異なるのですが、それはまた機会があれば。

さて復活祭、イースターの語源は春の女神、エイオストレが由来とされています。これはドイツ語も同じです。一方でラテン語やイタリア語ではパスクアといい、多くのヨーロッパ諸語の復活祭も、この言葉から派生したものとなっています。

パスクアの語源はユダヤ教の過越の祭です。しかし日本の場合はヨーロッパのように生活に密着した「春」でもなく、あるいはユダヤ教との関係が深い過越の祭でもなく、「復活」を用いています。受洗したなら、せめてこの日は礼拝に出るようにとも言われており、『黄金の日日』でもキリシタンがこのパスクアを祝うシーンがありました。

キリスト教に於いては、クリスマスと並ぶ、あるいはそれ以上の意味を持つ祝祭日であり、国によってはこの日に食べる料理が決まっていたり、またこの日教会に行く時は、新しい服に身を包むというならわしもあります。この新品の服をまとった人々が行きかうさまは正に「イースター・パレード」です。こういうタイトルの、昔のミュージカル映画がありますね。

この復活祭関連の祝祭日は、その後も主の昇天日、ペンテコステと続きます。

飲み物-華やかなティーカップと紅茶
[ 2022/04/17 23:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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