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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 28

前回の続き(3ページ目以降)になります。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第11回「許されざる嘘」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)
https://bushoojapan.com/taiga/kamakura13/2022/03/21/167273/3

1.頼朝に代わって源行家の応対をする義時と盛長、義時はしょっちゅう貧乏くじを引かされる
2.   義経に心を磨いてくれと言う頼朝は、情に流され過ぎる。合流した順序なら全成の方が早い。それに義経には秀衡がついている
3. そして最悪の間違い、それは頼朝が我が子の命を危険にさらしたこと
4. 義円の戦死関係で、甲冑は水を吸うと致死率がほぼ100パーセントになる。川を挟んだ戦いでの常識すら、源行家は把握していない
5. 水上戦においては、平家に大きく劣る源氏だが、この先はどうか、三浦党は水上戦に長けている、平家が財力にものを言わせて大型船を作っていたらまた違っただろうが

まず1、頼朝に近い存在と言えば盛長か義時になるのですから、これは仕方ないでしょう。確かに面倒くさい相手ですが。
2、情に流されたかどうかはわかりません。頼朝一流の人たらしかも知れないし、何よりも身内を確保しておきたいこの時期、義円がこういう形でいなくなったのは予想外でしょう。早まったことをするなと言いたかったのでは。
3、この「我が子の命を危険にさらしたこと」の次に、「跡継ぎ問題で、最も面倒が起きやすい一例が【叔父と甥】の関係」とあります。これを読む限り、義経が頼朝の子供たちを危険にさらしたように見えますが、何が根拠となっているのでしょうか。寧ろ頼朝の子供たちを危険にさらしたのは、同じ叔父でも義時の方ではないでしょうか。ちなみにこの叔父甥関係、中国史とか朝鮮王朝の例を引き合いに出していますが、なぜか豊臣秀吉と秀次の例がありませんね。
4、甲冑を着て立ち泳ぎをするのは古式泳法にあります。この場合普通に戦死ではないでしょうか。
5、水上戦関連は、この後平家との戦いが本格化し、いよいよ壇ノ浦といった時に書いてもいいのではないでしょうか。

さらに

6. 全成は恩赦のことを頼朝と話しており、産まれてくる子を男とするためには、千鶴丸を成仏させねばならない、そうしなければ男として生きられないと言っている
7. 伊東祐親自刃に関して、景時が「正装だから刀があった」とかなんとか、もっともらしい言い訳をする。あまりにもっともらしい話は、実は怪しい
8. ネタバレと前置きしたうえで、善児の死亡は、金剛(のちの泰時)の受胎の少し前になるのではないか。つまり、千鶴丸が生まれ変わって坂東武者の世を作ることは確かだけれども、その父は、頼朝ではなく義時である
9. 痛感したこととして、それは清盛にせよ、頼朝にせよ「創業」の英雄だということ。しかし乱世に適応しすぎていて、体制を守るようにはできていない
10.今週の義経を「ブラック」と呼ぶこともあるようだがそれは失礼だ、そもそもそんな外来語を使わずとも「梟雄」でいいのではないか。なぜ梟が悪辣とされるかというと、雛が母鳥を食べると信じられていたからである

6、ここは千鶴丸が成仏する、その功徳によって男として生まれることができると全成は言っていますが、「男として生きられない」とは言っていないようですが。
7、もっともらしいと言うより、苦し紛れのような気もします。だからこそ義時も疑わざるを得ず、頼朝に直訴することになったのでしょう
8、ネタバレとありますが、内容的には自分の希望を述べただけだと思います。千鶴丸の生まれ変わりは泰時ということにしたい(どちらも八重が母親)らしいのですが、頼家と実朝の存在は無視されてしまっていますね。
9、以前このブログに書いたことがありますが、頼朝は指揮官タイプだと思います。つまり幕府という行政組織を構築する人物とは言い難い。しかし清盛の場合はどうでしょうね。この人は交易にも目を向けていましたが、ただ藤原氏のように公家化したのが、反発を買う一因となったのは確かかと。
10、「ブラック」という「外来語」がよくないのなら、武者さんも漢籍をやたらに出してくるのは止めてはどうでしょう。そもそも義経はブラックではありませんね、寧ろ景時の方がその雰囲気です。

それから義経ジンギスカン説。

義経のジンギスカン説には、どうしたって弊害がある。元朝の人物はモンゴル史と中国史、どちらに入れるべきかで揉めるのに、そこに日本まで加わると混乱する、他国の英雄を、勝手に自国の人物にすることはモンゴルに対する「侮辱」です。また江戸時代以来のアイヌに対する征服観と、明治以降それを東アジアにまで拡大した思想が背景にある。

義経=ジンギスカンという説は、室町時代以降の俗説に過ぎません。そもそも義経関連の記事でジンギスカンが出て来たかららしいのですが、モンゴルに対する侮辱とか、アイヌ神話のオキクルミと義経を同一視することがよくないという、武者さん本人の主張のために、わざわざこの記事を持って来た感もあります。これについて書きたいのなら、別記事でやるべきでしょう。

そして
「今は韓流と華流が、ジェンダーをきっちり踏まえた良作時代劇を制作していて、VODで簡単に見られます」
とあり、結局またこれが言いたいのだなと思います。
さらにその後、女性たちのバトルとか山本耕史さんがマッチョだとか書くのが許せないなどとありますが、マスコミはとかくそう書くものでもありますし、そして
「変なエロを期待する暇があれば、それこそ『孫子』でも読み、多くの方に読み応えのある記事を配信して欲しいと思うのです」
『孫子』と読み応えのある記事と、どう関係があるのでしょうか。

そもそも武者さんのコラム自体、自分の理想の通りにならないと気が済まないと思われるところがありますね。何度も言いますが、そういうのを「レビュー」とは言わないでしょう。個人ブログで書いてほしいものです。

飲み物-白いカップの紅茶
[ 2022/03/25 01:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』に関しての武将ジャパンの記事について思うこと 27

『武将ジャパン』大河コラムに関してです。

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第11回「許されざる嘘」 - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)

今回も引っ掛かった部分を挙げて行きます。尚今回は2回に分ける予定です。

1.政子の隣には全身真っ赤になった実衣がいます。(中略)むしろ、自分の持ち物すべてを赤く染め上げたいタイプ。小物や家具が赤くても驚きません。
2.義時と八重は、甥と叔母の関係にあたる。(中略)義時の母と八重の母は異母姉妹となる。中世はそうした縁者同士の結婚がさほど珍しくなかったという解説。
3.やはり草餅ときのこを贈るような気の利かなさが悪かったのか。
4.頼朝は馬のように相手を乗り換えている(中略)兄・北条宗時のセリフに、平家の連中は馬や女を奪うとありましたように、そういう時代です。女は財産として奪われてしまう。
5.『源氏物語』あたりでも、武士にせよ京都以外の人間は「ダサくてキモい人たちやわぁw」とコケにされていました。髭黒とか。(中略)『源氏物語』にせよ、その作者の紫式部にせよ、ガードが弱いとなると無理やり女性の寝所に忍び込む不埒な男がつきものでした。本作の義時と義村はそうではありません。そこはきっちりとアップデートした良心的なドラマなんですね。

まず1、「全身真っ赤」てボディペインティングじゃないんですから。赤が似合うといわれ、意識して赤い物を身に着けるいわば乙女心でしょうか。しかし小物家具を赤くするのはやり過ぎでしょう。
2、これはこのコラムと言うよりナレへの疑問ですが、「中世」という言葉がどうも西洋のそれを思わせます。日本の場合、鎌倉室町期を象徴する一連の事物に「中世」を冠することはありますが、どうも学問的に聞こえる嫌いもあります。またこれに似た習慣はそれ以外の時代でもあったかと思います。
3、草餅は、目立つような渡し方が嫌われたのではないでしょうか。きのこの時は頼朝が隠れていたせいもありますね。
4、「女は財産として奪われてしまう」この大河で、平家が女性を財産扱いしていたでしょうか。
5、髭黒の大将は京の人物ではないでしょうか。それと『源氏物語』の頃の身分のある男性は、それが当たり前だからでしょう。そして本作の義時と義村云々、アップデートと言うより、そういう習慣が坂東にあまりなかったからでは?

6.景時は“目”を持っている。一度、何かがひっかかたらそこを観察して、隠されたしんそうを見つけてしまう“目”。シャーロック・ホームズが虫眼鏡で観察する様を想像してみると良さそうです。
7. 日本初の日本初の幕府は、かなり原始的な制度の上に成り立っていました。土地と権利をセットにして力を持たせるのは危ない――それを日本が見本としていた中国は学んでいました。(中略)時間を飛ばして江戸幕府の末期となると、幕臣や藩士たちは己の忠誠心を元に戦います。
8. 今年の大河は、実に意義があることを描いてきました。文化遺産や宗教施設の破壊は、戦争や政治闘争につきもの。心理的に打撃を与え、逆らうものには容赦しないと示すには有用とされます。
ここ数年でも、こんな事例はあります。
2020年『麒麟がくる』:織田信長による比叡山焼き討ち
2021年『青天を衝け』:水戸藩主・徳川斉昭による藩内寺社仏閣迫害。明治政府による廃仏毀釈
『麒麟がくる』では印象的に描かれておりましたが、残念ながら昨年はまるでありませんでした。
9. 義円は『孫子』や和歌の知識もあり、思いやりもある。義経にないものを持っている。同母兄の阿野全成は占いぐらいしかできず、軍事や政治的でのライバルではないし、半兄の源範頼も、義経からみれば「無能」。佐竹攻めでは、兵糧攻めという全く役に立たない策を出してきた。つまり、この二人の兄はどうでもいい。しかし、義円は潜在的な敵となった。
この“敵”を義経はどうするのか?
10. どうしてこんな政子がいるのに、頼朝は浮気をするんでしょうね。けしからん男だ! 

6、ここの「しんそう」は変換ミスでしょうね。しかしよほど共通点があるならいざ知らず、何もここでホームズを引き合いに出さなくてもいいのでは。私も先日パペットホームズを引き合いに出していますが、それは描写の点で共通するものがあったからです。
7、また「原始的」。最初の方のこのコラムにありましたが、武者さんに取っては鎌倉時代は縄文時代とあまり変わらないようです。しかし己の忠誠心がどうこうとありますが、武士とはそもそも所領を貰い、その見返りとして主君に忠誠を尽くすのではないでしょうか。最初のページの終わりの方に、安史の乱と宗の統治を挟むような感じでこの文章が紹介されていますが、どうも意味が通じにくい。
8、今年の大河と『麒麟がくる』は有意義だと言いたいのでしょうが、昨年の場合、主人公とこの仏閣への迫害は直接関わりはありません。その点が違うところではないかと思われますが、武者さんに取ってはこういうのを描くことこそが理想なのでしょう。しかし今回のこの南都焼討もそこまで尺を割いておらず、三善康信視点といったところもありました。
9、この中の「同母兄の阿野全成は占いぐらいしかできず」は如何なものでしょう。この当時易学というのは重要な意味を持っていたはずなのですが。そして先日書いた「半兄」である範頼。やはりこれは人間には使わないのではないでしょうか。ともあれこの人は後で義仲追討、九州への進軍を任されています。寧ろセリフにもあるように、義円が自分の知識をひけらかし、なおかつそれが頼朝にいい印象を与えかねないのが不満だったのではないでしょうか。
10、武者さん知っていてわざとこう書いているのかと思いますが、この当時、しかも京育ちの頼朝にはそれが当然だったでしょう。

続きは次回にて。

飲み物-ロックグラスカクテル
[ 2022/03/24 01:30 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

リーグワン第10節結果とシックスネーションズ最終節

ラグビー関連情報です。
まずリーグワンの結果です。
赤文字勝利チーム、青文字不戦勝チーム)

ディビジョン1(第10節)
横浜キヤノンイーグルス 20 - 9 トヨタヴェルブリッツ
(秩父宮ラグビー場)
埼玉ワイルドナイツ 29 - 12 ブラックラムズ東京
(熊谷スポーツ文化公園ラグビー場)
東芝ブレイブルーパス東京 28 - 43 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
(秩父宮ラグビー場)
NTTドコモレッドハリケーンズ大阪 15 - 10 グリーンロケッツ東葛
(ヤンマースタジアム長居) 
東京サンゴリアス 69 - 29 シャイニングアークス東京ベイ浦安
(秩父宮ラグビー場)
静岡ブルーレヴズ - コベルコ神戸スティーラーズ
(エコパスタジアム)

ディビジョン2(第8節)
三菱重工相模原ダイナボアーズ 33 - 17 日野レッドドルフィンズ
(相模原ギオンスタジアム)
スカイアクティブズ広島 21 - 19 釜石シーウェイブス
(Balcom BMW Stadium)
三重ホンダヒート 30 - 40 花園近鉄ライナーズ
(三重交通G スポーツの杜 鈴鹿) 

ディビジョン3(第8節)
豊田自動織機シャトルズ愛知 73 - 24 クリタウォーターガッシュ昭島
(パロマ瑞穂ラグビー場)
中国電力レッドレグリオンズ 10 - 47 清水建設江東ブルーシャークス
(Balcom BMW Rugby Stadium)
宗像サニックスブルース 25 - 20 九州電力キューデンヴォルテクス
(ミクニワールドスタジアム北九州)

ディビジョン1のイーグルスとヴェルブリッツの試合は、雨が降りしきる中での一戦でした。ディビジョン2のスカイアクティブスは、シーウェイブスに勝ってリーグワン初勝利です。そしてディビジョン3の福岡ダービー、ブルースがヴォルテクスを制しています。

それからシックスネーションズは、フランスがイングランドに勝って優勝です。アイルランドも勝ったのですけどね…。そしてウェールズは、まさかのイタリア戦敗退です。

ウェールズ 19 - 20 イタリア
アイルランド 26 -5 スコットランド
フランス 25 - 13 イングランド

チャンピオンのフランス、今年の夏は来日して豊田と東京でテストマッチを行います。そのフランスのプロリーグトップ14、松島選手が所属するクレルモンは前節は試合がなく、次節26日にトゥーロンとの試合に臨みます。

飲み物-ブラックベルベット
[ 2022/03/24 00:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞BLACK』第8巻-1

久々の『はたらく細胞BLACK』です。

第42話
<復興、未来、非情な宣告。>
赤血球NC8429は、酸素を配達する仕事を続けていた。まだ血流が滞りがちで、思うように細胞たちに酸素を届けられずにいた。がん細胞は見かけなくなっており、今からが、疲弊しきった身体を蘇らせる仕事の始まりだったが、前途は多難だった。腎臓では抗がん剤投与の結果、多くの尿酸が放出されて結石ができていた。肝臓では抗がん剤の毒性の分解が行われ、元に戻るには時間が必要だった。鼻腔(キーゼルバッハ部位)では外壁が脆くなっており、NC8429はそのことを報告するつもりでいた。

そしてNC8429は赤色骨髄を訪れる。血球たちの母校的存在で、彼自身も前の身体の赤色骨髄で幼少期を過ごしていた。しかし中は荒れ果てており、誰もいるようには見えなかった。そんな時、血小板たちがいきなり彼をおどかす。そして白血球1196もそこにいた。がん細胞との戦いで荒れ果て、血球そのものが減っていた。この身体の未来を託されたが、未来とは何だかわからない、以前のような姿に戻る事なのか、がん細胞がいなくなることなのか、それすらわからないと言うNC8429に1196は、若い細胞たちが笑顔で働ける世界にしたいと、あいつ(AA2153)なら答えただろうと答える。NC8429はその後、まだ幼い血小板たちの相手をして遊んでやる。

しかし鼻腔の脆くなった壁は崩壊し、出血が起こってしまう。のみならず、皮膚や歯茎にも出血が認められ、脳細胞から、血小板たちの教師である巨核球に連絡がいく。まだ未熟な血小板たちの、初めての仕事だった。NC8429も驚くが、それがこの身体に必要とされている以上、受け入れなくてはならなかった。血小板たちは泣きだしてしまうが、NC8429は先刻の「若い細胞たちが笑顔で働ける世界にしたい」という言葉を思い出し、血小板たちに同行することを決める。

第43話
<止血、信頼、先輩。>
鼻腔では穴が広がり、強風が吹き込んでいた。血小板たちは恐れおののいていた。NC8429は自分が付いているから言うが、傷口から細菌が侵入して来てしまう。細菌を倒すのは白血球の役目だった。NC8429は先生から言われたことを思い出すように血小板たちに話しかけ、血小板たちはまずGPIbをセットして飛ばされないように、フィブリンを凝固因子でつなき合わせて、それで傷口をふさいだ。まだこの手の仕事に慣れない彼らに取っては、素人同然の仕事であったが、何とか傷口はふさがり、NC8429はフィブリンの上に載り、穴をふさいで二次血栓を作ろうとする。しかし他の赤血球たちは、幼い血小板たちが作った血栓に懐疑的だった。

そこへ別の赤血球が現れ、
「後輩の仕事を信じる…それも先輩として大事なつとめの一つじゃないですか?」
と言い、彼もフィブリンの上に飛び乗って穴をふさいだ。他の赤血球たちも、それに促されて次々と穴をふさぎ、やっと傷口がふさがってフィブリンをはがしていたが、NC8429は先ほどの赤血球の声が気になり、その声の主を探す。案の定、それはAA2153だった。白血球とも再会を果たしたAA2153は、長い間気を失っていたこと、そして、他の仲間は行方知れずであることを話す。

NC8429は、さっきも先輩がいなかったらどうなっていたかわからないと言い、AA2153は、お前に一つ教え忘れていたことがあると言う、それは仕事のサボり方だった。道に迷ったふりをすること、他の赤血球にあまり会わない毛細血管などで適当にサボることを教えたAA2153は、昔親友がやはりサボり方を教えてくれたことを話す。その親友も、他の仲間たちも死んで行ったが、今自分たちが生き残ったのには、意味があるのだろうと言い、そこへやって来た1196も、お前には使命がある、一緒にこの身体を立て直そうと言う。そこへペットボトルが2本飛んで来た。サボると言う割には真面目過ぎる2人に、「白血球ちゃん」が投げてよこしたものだった。


がんの治療で体内のあちこちが荒れ果て、そのような中NC8429は、AA2153の「遺志」を継いで仕事に励みます。そしてやって来たのは赤色骨髄でした。彼もまた前の身体の赤色骨髄で育ち、一人前の赤血球となったのです。この辺は本編と似たいますが、あちらは赤血球が白血球(当時は赤芽球と骨髄球)との出会いに思いを巡らせるのに対し、こちらはNC8429が血小板たちの相手をさせられます。しかしキーゼルバッハ部位からの出血(鼻血)が起こり、まだ幼い血小板たちも止血に向かうことになります。

元々『はたらく細胞』シリーズの血小板は子供たちの姿ですが、この場合は彼等よりもさらに幼い血小板たちが、初仕事に向かわされます。怖いよと泣きだしてしまう血小板たちを勇気づけるため、何よりも「若い細胞たちが笑顔で働ける世界にしたい」という言葉を現実のものとするため、NC8429は、僕がついていると同行することにします。しかし赤血球が同行しても、傷口をふさぐことくらいしかできないのですが、恐らくは、自らをも奮い立たせる意味で言ったのでしょう。

血小板たちは慣れない手つきで、フィブリンを凝固因子で固定します。何とかフィブリンが張られ、後は赤血球がその上に載って二次血栓を作るのですが、赤血球たちはどうも乗り気になれません。そこへ別の赤血球が来て、後輩たちを信じるように言い、率先してフィブリンの上に飛び乗ります。NC8429に取って聞き覚えがあるその声は、AA2153のものでした。長い間気を失っていたとAA2153。

行方知れずになった仲間もいる中で、尊敬するAA2153に再会できたNC8429は、この先輩から仕事のサボり方を教わります。そして自分たちが生き残ったのには、何か使命があるのだろうと言い、また白血球1196も、一緒にこの身体を立て直そうと言ってくれます。考えてみれば、皆前の身体から一緒にこの身体に来ている仲間たちでした。そこへ1196の仲間でもある「白血球ちゃん」がペットボトルを放ります。

しかしこの身体は、そうすんなりとは元に戻らないようで、この後またがん細胞が出現することになるのですが、幸いその時は、以前よりも免疫力が復活していました。とはいえ免疫細胞たち、そして彼らに酸素を渡す赤血球たちも、まだまだ気が抜けません。

飲み物-ホットカフェオレ
[ 2022/03/23 01:45 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』「許されざる嘘」あらすじと感想-2

『鎌倉殿の13人』関連投稿ですが、まずは『どうする家康』SPについて。

どうする松本潤?徳川家康の大冒険
(NHK ONLINE)

早くも来年の大河関連番組ですが、しかし再来年は一体…?

そしてあらすじと感想第二弾です。
まず先日も書きましたが

平家の出番が少なすぎる

鹿ケ谷の陰謀も描かれずに、後白河法皇の幽閉、そして頼朝や北条氏と平家方の敵対が出て来ても、いささか説得力を欠くのではと正直思います。そのせいか、南都焼討の描写も簡単でしたね。その反面八重の出番は多い。今のところ『八重の桜』ならぬ『八重の鎌倉』といった感じがしなくもありません。別に八重が出て来るのはいいのですが。あそこまで義時や政子を、彼女と絡めて描くべきなのでしょうか。

そして鎌倉。御所も出来上がって政子が移って来ます。この時袿の下には袴をつけず、小袖の着流しのままですね。りくはその姿を褒めるものの、頼朝が夫時政よりも広常や景時を重んじる姿勢、また政子が産むべき後継者への期待などで、今一つ面白くありません。既にこの時の彼女の怒りもまた、後の時政追放へとつながって行きそうです。

面白くない人物がもう1人います。言わずと知れた義経です。そもそも平家との戦があるから馳せ参じたにも関わらず、飢饉で兵を出せない上に、同母兄の義円が孫子の知識や和歌を披露したりするため、余計に自分の存在が霞むように見えたのでしょう。そこへ運よくというか、叔父に当たる新宮十郎行家がやって来て京へ上れと頼朝をせかします。戦ができる状況でもなく、しかも束の間の政子との時間を大事にしたい頼朝は、多忙を理由にこの叔父に会おうとしません。

そのため行家は、頼朝の弟たちを誘いますが。蒲冠者範頼から逆に誘われ、頼朝の家人になど毛頭なる気はない行家を怒らせます。しかし義円がこれを後悔したため、義経はこの兄をけしかけ、行家に従うように言いくるめます。あまつさえ、頼朝宛てにこのことをしたためた手紙を預かった義経は、その手紙を破ってしまいます。やはりこの人物は、思考回路は常人とは違うと見るべきでしょう。しかし破り捨てるのであれば、人目につかない所でやるべきでした。この辺は脇が甘いといえます。

ちなみに、この破った手紙を元通りにするというのに、かの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクへの手紙を連想してしまうのですが、似たようなシーンが三谷さんの人形劇にも登場します。パペットホームズの踊る人形が出て来る回で、べインズから渡された、人形文字の解読の仕方が記された紙をホームズは破ってしまいます。しかしこの回のラストシーンで、それが元通りにつなぎ合わされていることから、あるいはこれをヒントにしたとも考えられます。

結局この手紙の件で頼朝に叱られるものの、未だ男児がおらず、しかも、義経の武人としての才能を見込んでいた頼朝は語調を和らげ、お前を後継者にとも考えているとも言います。無論頼家が後に誕生するため、これは実現しませんでしたが、これに似た例として、豊臣秀次と秀頼の関係があります。関白となったものの、思いがけず秀頼が生まれたため、秀次は関白の座を追われ、叔父である秀吉は疑心暗鬼にかられます。

無論義経は秀次と立場が違いますが、こう言われて悪い気はしません。しかしその後、男児が生まれるための祈祷を全成が行っているのを見て、複雑な表情をします。つまり彼の場合、実の兄のうち1人の存在が面白くなく、行家に同行させてしまうのですが、もう1人の実兄である全成は、自分が異母兄の後継者となる道を、いわば遠ざけることをしているわけで、どうにも複雑な心境にならざるを得ないでしょう。ちなみにこの義円は、『吾妻鏡』では鎌倉入りはしていません。

その後政子が懐妊し、男児を望む頼朝は、全成の意見を容れて徳を積むべく、伊東祐親・祐清父子の恩赦を行います。しかし赦されるはずだったこの父子は、かの善児によって落命します。清盛退場回は、祐親退場回でもあったわけです。

それにしてもオリキャラとはいえ、実に絶妙なタイミングで現れるこの善児ですが、祐親はこの男を使って、頼朝や北条時政を殺めようとは考えなかったのでしょうか。尚『吾妻鏡』では、祐親はこの助命をよしとせず、自刃したことになっています。祐清はその後で亡くなったとされています。

しかし、直に千鶴丸を手に掛けたこの善児がまだ生きているため、生まれる子は命が短いと全成。景時の家人になった善児ですが、さて、今後の彼の運命や如何に。何せこの人の運命が、次の鎌倉殿の運命にも関わっているのですから。

ところで今回の『武将ジャパン』関連コラム、ざっと見たところ、範頼が義経の「半兄」となっています。父親が違う兄のことを競走馬ではこういいますが、この場合だと母親が違うわけだから「半兄」とはなりませんね。そもそもこの言葉、人間の場合も使うのでしょうか-せめて「異母兄」「腹違いの兄」ではないかと思うのですが。
(2022年3月23日一部修正)

飲み物-トディ
[ 2022/03/23 01:15 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』「許されざる嘘」あらすじと感想-1

第11回「許されざる嘘」です。


頼朝は八重を甥である義時と結婚させようとしていた。当時こういう血縁がつながった同士の結婚は珍しくなかった。政子は過去のいきさつもあり、八重を頼朝のそばに置くのに反対するが、義時は、八重は自分を頼っていると乗り気だった。しかしその場に連れて来られた八重は、この縁談をきっぱり断る。

八重に振られてしょげる義時を、男女の仲は振られてからが勝負だが、義時の場合勝負はついていると三浦義村がからかう。そして義時は、亀を侍らせて酒を楽しむ頼朝に、今後は政も大きくなり、家人をまとめるのは和田義盛だけでは心もとないと言う。これに関しては、頼朝は梶原景時の起用を考えていた。義時に会った景時は、自分は頑固者で融通が利かず、それが足並みを乱してはと景時は遠慮するが、大庭での働きが見込まれ、頼朝はこの男を家人としたがっていた。

治承4(1180)年12月12日、鎌倉の御所が完成して政子が御所に入る。そこに時政とりくが現れ、りくは政子の袿姿を似合うとほめながらも、穏やかならぬものがあった。そして義時がまとめた挙兵以来の武功に、自分の名があるのを見た盛長は涙ぐむ。これを基に恩賞が決められるのだが、なぜか義時の名がなく、義時を信頼していた頼朝は、舅である時政が欲しがっていた江間を与えることにする。

義盛は新設される侍所の別当を任される。以前何気なく言ったことが実現して驚くが、実は職務の内容を主らなかった。この別当は頼朝の命令を皆に伝え、戦となれば軍勢を集めるのが仕事だった。義盛は嬉しさのあまり、言葉が出てこなかった。そしてこの日集まった家人たちに所領が与えられ、頼朝と主従の契りを交わした。今後も帝をお助けして、いずれは平家を滅ぼし、新しい世を作ると頼朝。そしてこの時から頼朝は鎌倉殿となり、家人たちは御家人となる。

その正に同じ日、清盛は以仁王を匿った園城寺を焼き、さらに平家に盾突いた南都の寺を、平重衡が焼き打ちにした。三善康信はこのことを鎌倉に書き送っている。その後景時は石橋山の恩として、侍所の所司を任される。しかし広常や景時を徴用する頼朝の姿勢は、夫時政を軽んじているとりくには映っていた。代わりに小四郎が頑張ると言う時政に、貴方が頑張らないととはっぱをかけるりく。

その頃また全成が実衣に会っていた。実衣は最近、意識して赤い物を身に着けるようになっていた。そして全成は実衣に、幸運の門を開いてくれるのは癸酉で卯月生まれの人物であると言う。実は全成こそが、その癸酉の卯月生まれだった。それを聞いた実衣は驚く。そしてこの全成のすぐ下の義円は、弓の腕もかなりのものであったが、義経にはそれが面白くなかった。頼朝は弟たちに、平家との大戦を前に何をすべきかと問い、義経は武具を磨くと素っ気なく答えるが、義円は孫子を引き合いに出して述べようとする。

義経は苛立ちながら、なぜ平家討伐に出ないのかと頼朝に尋ねるが、義時は御家人たちが坂東を離れたがらないと答える。頼朝は義経を諫めるが、義円が中に入り、九郎の気持ちをわかってくれと兄に頼む。義円はまた政子たちの前で和歌を披露しており、義経はさらに面白くなかった。そして明けて治承5(養和2、1181)年閏2月4日、平清盛が亡くなった。享年64だった。

頼朝は清盛の首を取ることはかなわなかったが、平家は必ず滅ぼすと、弟たち、そして時政と義時の前で宣言する。一方後白河法皇は白拍子を呼び、宴に興じていた。そこへ宗盛が現れ、政権を返上すると言いつつ、頼朝追討の院宣を賜りたいと法皇に願い出る。父清盛の、頼朝を殺せという遺言を守る決意だった。そして頼朝にもまだ悩みがあった。政子は未だ男児を産んでいなかったのである。無論義経に跡を継がせるという選択肢もあったが、政子はやはり自分の子を産みたかった。

そこへ盛長が来て行家が来たと伝える。なぜ京に攻め上らぬということらしいが、頼朝は多忙だと会おうとしない。行家は時政と義時に兵を1万程貸せば平家を討つというが、今は飢饉で兵を挙げる余裕がなかった。行家は頼朝の弟たちに協力を求めるが、範頼は、寧ろ自分たちと一緒にやらないかと持ち掛ける。しかし自分は頼朝の家人になどならないと、行家はその場を去る。

義円はこのことを後悔した。すると義経は鎌倉殿は貴方を買っていない、平泉にいた自分よりも遅れたのがよくなかったと言い、行家に同行することを勧める。しかも政子の前で和歌をひけらかしたのも、頼朝はよく思っていなかったとまで言ったため、義円は武功を立てるべく行家との同行を決め、文を書いて、義経を通じて頼朝に渡して貰うことにする。そして義円は行家と共に発ち、行家は頼朝は後悔することになるだろうと言い捨てて去る。しかしその後、義経は手紙を破り捨ててしまう。

義円が何も言わず不在にした件を頼朝に訊かれ、義経は知らないと言うが、その時例の手紙の断片をつなぎ合わせた物を見せられる。兄弟が力を合わせねばならぬ時に愚か者よと頼朝は叱り、また、お前には跡を継がせてもよいとまで思っていると打ち明ける。そして義円は、その後平盛綱に討ち取られる。その冬、政子は2人目の子を身籠る。男を産む方法として様々な意見が出るが、全成は、親が徳を積めば望みの子が生まれると言う。

そこで浮上したのが伊東祐親・祐清父子の恩赦だった。一方で政子への期待が高まっていたため、りくは不満だった。そんなりくに時政は、いずれ平家がいなくなった京へ戻ろうと慰める。そして政子の胎内の子を男子とする、変成男子の法が全成により行われる。伊東祐親と祐清の恩赦も決まり、こちらは3日後頼朝に頭を下げて終わりという簡単なものだった。頼朝に頭を下げるのは不服と言いつつも、清盛が死んで以来、祐親は穏やかな暮らしを望むようになっており、その変化は義時の目にも明らかだった。

しかし、祐親が同居を望んでいる八重は、これを渋る。皆で江間の館にと勧める義時だが、八重は江間は誰かの所領になったのではと尋ね、義時は自分の所領だが、自分が住むという意味ではないとその場を取り繕う。その頃畠山重忠は盗賊を捕らえていた。伊東家の雑色で、主が恩赦なら許すことも考えたが、かつての宗時の持ち物をなぜかこの男が持っていた。その男は善児だった。

そして全成は、千鶴丸は成仏しなければならない、その功徳によって再び男として生まれてくるのだが、命を奪った祐親が生きている限り、成仏は難しいと頼朝に話す。その外には景時がいた。一方で祐親父子は恩赦に臨むべく身嗜みを整え、祐親は八重に好きに生きよと言う。その後ろ姿に祐親は妻の面影を感じ取っていた。しかしそこに善児が現れる。祐親はこの雑色との再会を懐かしむが、善児は違う目的で来ていた。その後読経中の頼朝に、盛長がすべて終わったと伝え、ことを知った義時が現場に行くと、既に遺体は片付けられており、その場にいた景時は、祐親父子は自刃だと説明した。

尚も疑う義時を義村は諫め、義時は頼朝に、人を許す心が徳となると直談判するが、生まれてみればわかると頼朝は言う。しかも全成によれば、千鶴丸を手に掛けた者が生きている限り、生まれる子の定命は短いと出ていた。その千鶴丸を手に掛けた善児に、景時は自分に仕えるように言う。


清盛退場回ですが、どうもあまり清盛が登場していたようには見えません。本来なら、鹿ケ谷の陰謀が描かれて清盛が激怒するとか、追討軍が命からがら逃げ帰って、清盛が叱責するなどというシーンがあってもよさそうなのですが…逆に、八重はかなり頻繁に登場していますね。

で、やっと頼朝が鎌倉殿となり、家人が御家人となります。しかし飢饉で戦にも出られないばかりか、義円の存在もあり、義経は面白くありません。手紙を破ったのもむべなるかなですが、やってはいけないことをやってしまいましたね。詳しくはまた次の投稿にて。

飲み物-マグとビール
[ 2022/03/22 01:00 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

『黄金の日日』「激流」

第49回「激流」です。


助左衛門が日本に戻って来た。堺では納屋衆がこのことを祝って、禁令となっていた鐘をついていた。堺を訪れていた石田三成の兄、正澄は、助左衛門の名は近江佐和山にまで知られていると弟に言う。徳川の伏見、前田の大坂そして三成の堺からは目を離せないと正澄。助左衛門と小太郎はもみくちゃにされながら家に入るが、そこへ今井宗薫が現れ、小太郎を連れ去ろうとする。助左衛門は小太郎を説得して一緒に帰らせる。

助左衛門は三成に会い、堺を元の元気な姿に戻したいと言う。すなわち、堀に水を入れて元通りにしたいということだった。それは三成も堺の外に出ることを意味するが、自分がいなくなると徳川が入って来ると三成は言う。しかし助左衛門は堺の人々と共に中立を守ろうと決意する。そんな助左衛門に三成は、徳川家康が、禁止されている大名間の婚姻の掟を破ったため、詰問することになると話す。

この婚姻、家康の六男忠輝と伊達家の姫の婚姻は、宗薫が仲立ちをしていた。もし家康に異心あらば、宗薫も連座することになると三成。それは会合衆の崩壊をも意味していた。そして宗薫はすべて自分だけでやったこと、また自分は商人ゆえ、武家の法度など知らないと言い、また家康は、これを以て逆心ありとは誰を証人としての断行かと問いただす。家康は、自分を除くということは、秀頼を補佐すべしという秀吉の遺命にも背くと言い、奉行たちはこの家康の言を受け入れるが、三成だけは腑に落ちなかった。

南蛮墓地。助左衛門は宗薫の助命嘆願書を美緒に見せる。美緒は、助左衛門が徳川に鞍替えしたと取られかねないと懸念するが、助左衛門に取っては徳川も豊臣もなく、堀に水を戻すには宗薫の力が必要であることを感じていた。嘆願書に目を通した三成は、天下を狙う者はすべて堺を欲した、そして今家康も堺の富と鉄砲を欲しがっているが、堀を巡らせば徳川の介入を防げるかと尋ねる。助左衛門は堺を犯す者は対抗するが、もし三成が家康と対抗する時は、堺から出て行ってほしい、堺はどちらにも与しないと答える。

三成はこれを認め、宗薫の引き渡しは受け入れられた。助左衛門は戻る途中お仙の船に立ち寄る。お仙はすっかり変わり果てていた。堀に水が戻ってくると言う助左衛門に彼女は、戻って来るのは水でなく血だ、善住坊や五右衛門、桔梗やモニカたち死んで行った者たちの血だと、何かに取りつかれたかのように言い、助左衛門が水だと言っても聞き入れなかった。そして慶長4(1599)年早春、堺に堀が戻って来た。

しかし当の宗薫は、三成や助左衛門と手を組むことに乗り気ではなかった。そこで美緒が宗薫を説得し、離縁まで持ち出したため宗薫は重い腰を上げ、美緒を始め女たちは炊き出しをした。この堀の復活は家康も知るところとなっていたが、家康は堺の自治をよく思っていなかった。宗薫は、会合衆の間で徳川との鉄砲の取引の中止が決まり、これが自治の条件になったと言う。堀が戻った暁には、宗薫は三成と刺し違える覚悟だった。そして家康も、三成を亡き者にしようと企んでいた。

この年3月3日、大老前田利家が世を去る。これによって十人衆の力関係が崩れ、家康の力が大きくなって行った。そしてこの年、堺では禁令が出て以来、15年ぶりとなる復活祭のミサが行われ、細川忠興の妻たま(ガラシャ)も出席した。禁教令のもとでミサを催せるとは思わなかった、これでこそ堺だと小西行長も口にする。これで奉行所が去り、堀に水が戻れば信長以前の堺に戻ると感慨深げだったが、たまは行長と助左衛門に、奉行所に夜討ちがかけられることを明かす。

助左衛門は奉行所へ急ぐが、応対したのは正澄だった。正澄は実物の助左衛門に会いたがっており、西の丸の呂宋壺のことなどを聞きたいなどど話すが、三成の不在を知った助左衛門はそれどころではなかった。正澄の言葉通り、堀の工事現場に向かった助左衛門は、たまの言葉を伝える。三成は、武断派は愚か者であると腹を立てていた。朝鮮の役の際に、尾張でなく近江の出の三成が彼らを秀吉から遠ざけたため、彼らの怒りを買っていたのである。

三成は彼らと一戦交えようとするが、それで堺に迷惑がかかるため、佐和山へ退散することにする。それを聞いた助左衛門は、陸路でなく船を使うように勧める。その夜奉行所を襲った武断派の大名たちを迎えたのは正澄で、彼らに対して白を切り通す。その頃三成は助左衛門と共にいた。三成は今後の堺は、お前と会合衆で取り仕切るように言い、今一度、堺を家康に渡さぬと誓ってくれと助左衛門に頼む。

舟に乗り込もうとした三成の前に、いきなりお仙が現れ、舟に油をまき始めて火をつけようとする。
「鬼だけ残してぬしはどこへ消える気だ
ぬしが消えたら鬼が怒る
町の隅々に置き去りにされた鬼どもが堺の赤子を食い散らして回った
赤子を食われた女どもが、今度はぬしの肝を食らいに行くよ」
お仙はこう言い、取るだけ取って逃げるのか、死んだ者たちを返せと三成に食いかかる。そんなお仙に助左衛門は、死者の血が水になって帰って来ると占ったのはぬしだと言い、お仙はすべてを悟って、舟を燃やすのを断念した。

自分の退陣にふさわしいはなむけだと三成は言って舟に乗り込む。三成と助左衛門は互いに別れの言葉を述べる。そしてその後堀に水が戻り、小太郎は父宗薫に礼を述べる。そしてお仙も、美緒も戻って来た水の感触を楽しんでいた。


まず、前回三成と武断派の対立が登場したのに、前田利家の死が描かれていないと書いていましたが、利家の死、そしてそれに続く三成と武断派の対立は今回登場しました。失礼いたしました。要はこの奉行所への襲撃が、両者の対立ということになるのですがを、無論今では、三成が伏見城に立てこもったことになっています。

それから宗薫が根回しをした忠輝と五郎八姫の婚姻ですが、この大河では、三成と家康の対立はそこまで描かれてはいません。ただ三成が納得していなかったのは事実です。そして武断派の襲撃ですが、これもまた、復活祭のミサに現れた、細川夫人たまが教えたことになっています-なぜそこまで知ることができたのでしょうね。それはともかく、小西行長が復活祭を祝うことに感慨深げです。この人も束の間ながら、禁令以降の面従腹背から解放されたのでしょう。

堺に堀が戻ってくることになります。さぞかしお仙は嬉しがるだろうと思った助左衛門は、奉行所からの帰りに、彼女にこのことを教えようとしますが、お仙は水ではなくて血だと、意外なことを口にします。彼女の場合、助左衛門のように日本と呂宋を行き来しているわけでもなく、あの舟で長い間生活をし、しかも善住坊や五右衛門の処刑を目の当たりにしているだけに、彼らの恨みが我がことのように感じられるのでしょう。オリキャラの中では、独自の存在感を持った人物です。

そして三成の兄正澄が登場します。とはいえ、この回では三成の身代わりというか、客人ゆえ、三成のことは何も知らぬと言う役どころではありますが。

ところでこの中で、徳川か豊臣かといったセリフが出て来ます。ただこの時点では、家康も三成も豊臣の家臣であり、ただ家康がを持ち始めており、三成がそれを警戒していたと考えるべきかと思われます。徳川と豊臣が対立するのは、大坂の陣であると言うべきでしょう。

そして次の放送ですが、第50回と最終回が2つ続けて放送される予定です。


飲み物-ブランデー2
[ 2022/03/21 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿』と『義経』を観比べる

先日書いていた『鎌倉殿の13人』、例のカメラを持った男性が映り込んでいた件ですが、再放送ではカットされていたようです。しかし編集の段階で気づかなかったのでしょうか。あるいはそれと知りながら、そのまま流していたのでしょうか。

ところでこの『鎌倉殿の13人』、同じ源氏からの視点で描かれた『義経』と一部観比べてみようかと思います。無論主人公が違いますし、脚本やスタッフも違いますから、全く同じ条件でとはなりません。というか寧ろ朝廷の描き方、平家の描き方がどのように異なるのかを確かめてみたいなと思います。ちなみにこちらは主人公が義経ですから、前半は牛若丸時代、鞍馬での遮那王時代、その後鞍馬を抜けて平泉へ向かうといった展開となっています。

それにしても、今後やはり大河は続けるのでしょうか。今までも幾度となく同じことを書いていますが、かつては民放で毎日のように放送されていた時代劇との差別化もあったでしょうし、NHKだからこそと一目置かれもしたでしょうが、今は受信料で作るにしては、ちょっと負担が大きすぎると思われますし、どこか昭和のビジネスモデルのように見えます。再来年の大河がなかなか発表されないのは、こういうことも関係しているのでしょうか。

飲み物-アイリッシュコーヒー2
[ 2022/03/20 00:45 ] 大河ドラマ 鎌倉殿の13人 | TB(-) | CM(0)

冬季パラリンピックあれやこれや-3

もう終わってしまいましたが、冬季パラリンピック北京大会、日本はメダル7つで第9位に名前を連ねています。

冬季のパラリンピックは10日間なのですね。夏季に比べると短いと思いますし、また競技種目もいくらか限られてはいます。これは夏季五輪と冬季五輪の違いにも通じるものがあります。

冬季大会というのは、当然ながらウィンタースポーツメインですから、陸上あり水泳あり、はたまた球技ありの夏季大会とは異なり、元々種目数少なくなっています。その他、冬季五輪の花というべきフィギュアスケートが、パラリンピックでは行われないなどの違いもあります。ただアイスホッケーやカーリングはオリンピック同様に行われています。

さて冬季オリパラの年は、サッカーのワールドカップの年でもあります。元々夏季と冬季のオリパラは同年に行われており、その中間年にサッカーのワールドカップという日程だったのですが、冬季の方は94年の冬季オリパラリレハンメル大会から、夏季大会と2年ずれるようになりました。

そのため、今では冬季のオリパラと同年に開催されています。今回は中東のカタールで行われますが、日程が変則的で11月から12月にかけてとなっています。とはいうものの、ここ何回かあまりサッカーの方はちゃんと観ていないのですが…。そしてサッカーの翌年はラグビーのワールドカップ、出場国も段々と決まりつつあります。

飲み物-湯気の立つ紅茶
[ 2022/03/20 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

リーグワンNTT2クラブ再編成と試合休止のお知らせ

ラグビー関連情報です。

まず先日書いていたNTTの2クラブに関して。結局浦安(シャイニングアークス)の方がプロ化を目指し、大阪(レッドハリケーンズ)の方は縮小して、社員主体のチームとして残ることになりました。

ラグビードコモ系2チーム 浦安「プロ化」、大阪は縮小
(nikkei.com)

ジャパンラグビー リーグワン所属チームの再編成に関して
(リーグワン公式サイト)

浦安をプロチームとしたのは、こちらの方が設備が整っているというのもあるようです。

それと前出日経の記事で
「リーグワンでは3部の宗像も、親会社サニックスの業績悪化を受けて今季限りで廃部の方針となっている」
とあります。ここは前にもこういう報道をしていますが、現時点では、2月半ばに公式サイトで
「報道の件については、会社より選手・スタッフにラグビー部の廃部について検討していることは伝えられましたが、決定しているものではありません」
(宗像サニックスブルース公式サイト)
と伝えられて以来、この件でまだ動きはなさそうです。マスコミ報道だけでなく、一次ソースを確認するのも大事だと改めて思う次第です。ちなみに関係者によれば、ブルース存続へ37,000以上の署名が集まった由。

あと20日に予定されていた、静岡ブルーレヴズとコベルコ神戸スティーラーズの試合は、静岡に新型コロナ陽性者が出たため中止となっています。

ジャパンラグビー リーグワン2022 D1 第10節 静岡ブルーレヴズ vs コベルコ神戸スティーラーズ 開催中止のお知らせ
(リーグワン公式サイト)

飲み物-ウィルトシャービール
[ 2022/03/19 01:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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