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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2021年09月

『はたらく細胞』本編第5巻の内容について

久々に本編絡みの投稿です。

<ピロリ菌>
一般細胞は、身体を守ることができる免疫細胞を羨ましく思い、ある種のコンプレックスを抱いていた。そんなある日、彼は小さな生き物たちが流されているのを目にし、助けてやる。彼らは丸っこい体とペンギンのような翼手を持ち、にゅーにゅー鳴いていた。そして助けてくれた彼の家へついて行ってしまう。

しかし彼らは抗原の一種で、それを探知した白血球から持ち去られてしまう。その頃胃ではピロリ菌が暴れており、1146は決死の覚悟で胃粘膜を守ろうとする。しかし例の生き物たちが、崩れ落ちる胃粘膜の下敷きになりそうになったため、一般細胞は身を挺して彼らを助ける。

細胞が菌をかばうのかとあざ笑うピロリ菌だが、そのピロリ菌はこの生き物たちに見覚えがあるようだった。その内の、白くて目のふちが黒い1匹が、胃酸をものともせずピロリ菌に襲いかかり、撃退してしまう。彼らは乳酸菌、もっと言えば体のためになる善玉菌だった。目のふちが黒い個体は、ここにいた仲間たちに合流する。

<抗原変異>
一般細胞は1146に連れられて小腸までやって来た。ここでは胃で消化された栄養素が取り込まれ、細胞の栄養になっていた。しかしそれらに混じって、大量のプリン体が入って来てしまう。その時例の乳酸菌たちの中で、頭の一部が黒い白の個体が、そのプリン体を食べ始めた。

その個体のみならず、同じ外見の乳酸菌たちもこぞってプリン体を食べ、この乳酸菌もまた仲間と合流した。こうして赤と黒の乳酸菌が、一般細胞の手元に残った。しかし一般細胞が、彼らを手と頭に乗せたことから、他の免疫細胞が反応してしまい、赤い方は流されてしまう。一般細胞は、いいやつだから殺さないでくれと言うが、白血球には抗原提示能力がなかった。一般細胞は免疫細胞をなじるが、それを聞いていたNK細胞は、免疫系がいなければ細胞は皆死んでいるとするどく詰め寄る。

仕方なく、人目を避けるようにして赤い乳酸菌を探す1146と一般細胞だが、その時インフルエンザウイルスが現れる。しかもこれは変異しており、今までの抗体では効果がなかった。一方赤の乳酸菌は、樹状細胞に助けられていた。樹状細胞からクッキーを貰い、机の上の書類でスロープを作り、転がって遊んでいる乳酸菌に、樹状細胞はもう1個クッキーを差し出しながら、願いを聞いてくれと言う。

<サイトカイン>
一方で抗原変異したインフルエンザウイルスには、免疫細胞もなすすべがなかった。しかもこのウイルスは竜巻(腹痛)を引き起こしてしまう。それに煽られて、唯一一般細胞の手元に残った黒の乳酸菌が飛ばされそうになる。おまけにストレスで弱体化したNK細胞だが、あるものを見て活性化する。それは昔の、ゴスロリファッションをしていた時の写真だった。

ウイルス侵入の有様を見ていた樹状細胞は、赤の乳酸菌のツノ(多糖体)により活性化し、免疫細胞たちの昔の恥ずかしい写真(サイトカイン)をばらまいて、皆を奮い立たせていた。また一般細胞は黒の乳酸菌を服で隠すようにしながら、いずれ仲間のところに帰してやると約束していた。

その一般細胞は、1146をはじめ他の免疫細胞をなじったことを謝るが、昔の恥ずかしい写真のことを口にしてしまったことから、免疫細胞たちからは逆に距離を置かれてしまう。また1146は、自分たちが探していたのは乳酸菌だったとNK細胞に打ち明けるが、NK細胞も探し物をしていた。それは流出したある細胞の抗原情報だった。その細胞は、かつて彼らが手に掛けたがん細胞だった。


この第5巻は、実質的に乳酸菌と一般細胞、そして白血球の1146が主人公で、それに免疫細胞が絡む形になっています。で、乳酸菌とわかった彼らを、仲間の許へ帰す旅に出る一般細胞(そんなことができるのですね)と1146ですが、途中で様々な発見あり、またトラブルありです。

インフルエンザウイルスの変異株が彼らに襲いかかります。変異株と言えば、新型コロナでも話題になりました。今の時点では、変異株にも対応できるようですが、今後まだ改善されて行くようにはなるでしょう。ともかくここでは、B細胞が放った抗体の効果がなく、樹状細胞が助けた赤の乳酸菌の力を借りて、サイトカインを出すことになります。

樹状細胞と言えば、『はたらく細胞フレンド』では、ぬいぐるみ(ぬい酸菌)をはじめ、乳酸菌グッズばかり作っていますが、恐らくこのエピソードを基にしたものでしょう。しかもキラーT細胞(フレンドの主人公)が、なぜか彼のハンドメイド友達にさせられてしまいます。

さらにNK細胞が言うように、がん細胞がまた復活して来ます。『はたらく細胞BLACK』でもそうですが、がん細胞は一旦は退治される(BLACKでは外科手術や抗がん剤治療なども含まれる)ものの、また復活してくるという設定になっています。で、このがん細胞退治に乳酸菌が絡むことにもなるのですが、それはまた次回で。しかしこのがん細胞、前にも触れましたが、『ゲゲゲの鬼太郎』地獄の四将編に登場する石動零にちょっと似ています。

それにしても胃粘膜が荒れている場面で、白血球が鍋をかぶって応戦しているのには笑えます。こういう時は、ブラックな体内で鍛えられた1196姐さんと、白血球ちゃんが助太刀に来てくれるといいですね。あと、この本編では身体の持ち主の性別や年齢、健康状態が特定されておらず、細胞の活動と身体の意志や日常生活の因果関係が見えにくく、たとえば本人が煙草を吸ったから、がんが復活したと言うような関連性が乏しいのはマイナスと言えます。
(2021年9月30日加筆修正)

飲み物-アイスコーヒーとストロー
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[ 2021/09/30 01:00 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

受信料を当てにするNHKの自己満足とスクランブル

ここのところ昭和という時代の大雑把さ、だからこそ隆盛を極めたともいえるTV、そして平成以後のネットの台頭でフェードアウトして行くTV番組とNHKなどについて書いて参りました。一応今回で締めくくりたいと思いますが、先日の投稿の後半で、NHKはお金の使い方を知らないのではないかと書いています。自分たちで営業して稼いだわけでもなく、自動的に入って来る受信料におぶさっているせいでしょう。この受信料と言うのは、視聴者のすね齧りと言い換えてもいいと思います。

NHKに受信料のことを言うと、必ず放送法を盾にした返事が返って来ますが、一方でNHKは放送法違反とも取れることをやってもいます。TVは新聞とは違い、中立的な立場で物事を伝えなければならないのですが、どうもNHKのニュースなり報道なりの一部は、中立的と言うよりは、どちらか一方に偏っている感もあります(捏造という噂が出たこともあります)。かつての『クローズアップ現代』でもそういうことがありましたが、こういうことに関して、NHKが自分たちは放送法に違反していると、視聴者に頭を下げたことがあるのだろうかと思います。

自分たちでスポンサーを開拓しているわけではなく、与えられたお金を番組につぎ込んでいるわけですから、おのずと姿勢も役所的になります。とどのつまり、NHKが今度これこれこういうことをしますとか、大河も60周年を迎えますと言っても、それは受信料があるから当たり前だろうと言いたくなるわけですね。そして色々やりたがる一割には、公式サイトの何やら舌足らずな文章、やたらに画像を何枚も使ったレイアウトなどなど、金銭感覚がどうなっているのかと、疑いたくなるような姿勢がやけに目につきます。

放送法に受信料が定められていると言っても、それはまだ民放局が少なく、NHKが優勢でいられた頃のものです。そして民放局はスポンサーとの兼ね合いもあり、色々と変節を遂げている一方で、NHKだけが昭和の感覚から抜け出せていないのです。自分たちだけは半永久的に続くと思い込んでいるのではないでしょうか。無論このまま受信料を払わない視聴者が増えて行けば、おのずと職員も減らさざるを得なくなるし、番組もリストラすることになるでしょう。あとコールセンターの職員も実に不愛想な人が多いですが、これは長く続かないというのも一因のようです。

言っては何ですが、それでもやはりNHKを「ありがたがる」人はいると思います。無論私も観たい番組はいくつかありますが、だからと言って、年間何万もの受信料を視聴者が一律に支払う必要もないでしょう。ワンコインで賄える公共部分(一律)+観たい番組にのみ課金で十分なはずです。NHKについてはこれまでも似たようなことを書いてはいますが、旧態依然とは、正にこの組織のためにあるのかとも思ってしまいます。NHKが自ら、番組にスクランブルをかけて課金にするとと表明すればいいのですが、それができるような組織でもなさそうですし、これこそ外圧が必要なのかも知れません。

飲み物-バーのビール
[ 2021/09/30 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

スポーツの情報発信方法とリーグワンとブランコ氏

横綱白鵬引退絡みで、スポーツ(含武道)の情報発信について投稿しています。実は29日に、日本ラグビーフットボール協会から、新リーグ「リーグワン」関連の記者会見第二弾が予定されているのですが、この発信の仕方、どうもどこかまずいのではないかと思われます。

一度ご紹介しているかとは思いますが、下記のリンクがリーグワンの公式サイトです。

(JAPAN RUGBY LEAGUE ONE)

9月28日現在で、このサイトに確かに情報はありますが、SNSのアカウント関連が全く見当たりません。恐らく今後発表されるのと思われるので、念のため現時点でのサイトのスクショを取っています。しかし今の若いファンを取り込むのなら、ツイッターとインスタのアカウントくらは作っておくべきでしょう。

それと情報そのものも、どうも通り一遍な印象があります。下方へ移動して行くと、MIND IDENTITYなるものがあり、それにスローガンめいたことが書かれてはいるのですが、どうも今一つ具体性に乏しいのです。主語がないのが一番の問題ですが、どうも日本協会のサイトの一部を、加筆修正しただけのような感じです。

先日ご紹介した川村慎選手のnoteには、上層部はスポーツビジネスの経験者ではないから、選手が変えて行かなければならないとありますが、なぜスポーツビジネスのプロを連れてこなかったのでしょうか。寧ろチーム単位では、そういったビジネスの経験者を雇ったりもしてりいるのですが、肝心のリーグがこれでは、求心力を欠くことにもなり兼ねません。つくづくラグビー界は、トップダウンが下手だなと思う所以であり、また選手頼みの体質も改善されていないなと思います。これは昔の代表チームもそうでした。

それと協会関係者が、リーグ上層部の兼任をしている点、これもデメリットと言えるかも知れません。本来協会とリーグは、分けて考えるべきものです。

一応この体制で3シーズンやるようですが、その間にリーグに物申すことができるチームが、どのくらい出て来るのかと思います。

それからこれは余談ですが、かつて日本協会の理事を務めたこともある人物が、もう30年程前になりますが、海外のラグビー紹介本を出したことがあります。それはいいのですが、当時フランス代表だったセルジュ・ブランコ氏について、強豪国の選手たちが彼につけた渾名は「水銀」、とにかくとらえにくいといったことが書かれていました。

しかし「水銀」=とらえにくいと書かれても、ちょっと何のことだかわからないと言う人もいるはずです。私もそうでした。そして考えてみたところ、水銀は英語でマーキュリー(mercury)であり、これはローマ神話の神、メルクリウス(ヘルメス)と同じです。このメルクリウスは他の神々の伝令でもあり、また盗人の守護神とも言われ、とにかくすばしっこくて抜け目のない神です。恐らく強豪国の選手たちは、素早くてチャンスを逃さず、手抜かりのない(実際名選手でした)ブランコ氏を、メルクリウスに例えたのだと思われます。

情報源が何であったのかは不明ですが、同じ紹介するのであれば、こういう点をもう少し考えてほしかったなとは思います。確かに水銀は常温常圧で凝固しない唯一の金属であり、その流動性がブランコ氏の動きを思わせるという意味にも取れますが、そもそも水銀がマーキュリーと呼ばれるようになったのは、このメルクリウスの柔軟でそつのない性格と関連があると見られたためで、どちらにしても、行きつく先はこのメルクリウス神となるようです。

飲み物-ギネススタウト

[ 2021/09/29 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

大河ドラマは時代に沿っているのか

先日、昭和は大雑把な時代だったと書いていますが、実際この当時のTV番組その他も、結構大雑把だったのではないかと思います。私はこの当時の現代ドラマは、あまりリアルタイムで観ておらず、DVDや再放送あるいはCS(山口百恵さんのデビュー作です)などで多少観た程度ですが、どこか予定調和的で、1つのコミュニティ内で収まっているイメージがあります。主人公が色々ありながらも、最終的には幸せになって、問題も万事解決で、めでたしめでたしといった感じですね。

無論ドラマとは基本そういうものですし、今もそういう展開のものはありますが、日曜劇場などでは、主人公が苦難を乗り越えたにも関わらず、必ずしもハッピーエンドでは終わらない作品もあります。これも昭和と平成以降の違いというべきなのか、単に幸せになりましたでは、皆満足しなくなっているように受け取れます。一方で、女性主人公無双というドラマもありますが、これも時代の変化と言っていいでしょう。

そして大河ドラマと言うのも、ある意味、そういう昭和的大雑把さの上に成り立っていたと言えるかもしれません。大河を大雑把というと反論もあるでしょうが、少なくとも1年近くにわたるドラマ、しかも出演料が高そうな俳優を使ってのドラマ作りというのは、民放も昔はそこそこ作られていたはずです。無論スポンサーがお金を出してくれたし、また、そういう長期にわたる放送を、時代が求めたからと言えそうです。

そのようなドラマがフェードアウトして行く中で、今なお1年物を続けている大河ですが、どうもお金の使い方を知らない人が、無闇に浪費している感もあり、本当の意味で採算が取れる、あるいは話題となる作り方をしているようには見えないのです。話題性があると言っても、何やら特定の人々の間で盛り上がっている感もありますし、その意味ではお金、つまり受信料の使い方がどこか中途半端であるという印象を拭えません。

NHKのことを殿様商売だと書いたことがありますが、実際受信料から何十億も出していながら、それほど採算性があるようにも取れない作品を、延々と何十年も作るのはやはり疑問視されるでしょう、いい加減にしろと怒る視聴者がいても何の不思議もありません。これも先日触れましたが、情報の精度が上がるというのは無駄を嫌う、ある意味合理性を求めるということにもつながるかと思われますが、大河はその意味でかなり「非合理的」と考えざるを得ないのです。
(2021年9月29日加筆修正)

飲み物-アイスココア2

[ 2021/09/28 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

白鵬引退と相撲界がやるべきこと

横綱白鵬が引退しました。名古屋場所後に横綱に昇進した照ノ富士の、優勝を見届けてからの引退発表でした。朝青龍引退後、稀勢の里も横綱に昇進したものの休場が多く、事実上の一人横綱が長かっただけに、かなりプレッシャーもあったでしょう。お疲れさまでしたと言いたいです。

ところで大相撲中継や関連番組は、私が知る限り、今はNHKのみとなっています。昔はJSPORTSでもやっていて、デーモン閣下が解説したり、各部屋のちゃんこ作りなどが紹介されていたりしたのですけどね。「国技」ゆえということもありますが、プロの大相撲のみならず、相撲そのものがもっとPRの場を設けてしかるべきかとは思います。

そもそも海外出身の力士が多くなっているとはいえ、柔道などの他の武道に比べると、その独自性の強さゆえに、なかなか国際的とならないのが長所でもあり短所でもあります。無論オリンピックやワールドカップなどの世界選手権があるわけでもありません。相撲の魅力をどのようにアピールするかが当然求められます。本当はNHK頼みではなく、他のチャンネルなり、動画配信サイトなりで情報を発信するのも、一つの方法であるかとは思うのですが。

飲み物ーアイスカフェオレ

[ 2021/09/28 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

情報の質が隔てる昭和と平成以後

過日目にしたツイートで、昭和というのは今よりも大雑把で、だからこそ今よりもよく見えたという内容の物がありました。また別のブログ記事で、今のTVは金をかけていないから面白くない的な記述を目にしました。この後者のブログ主さんの主張に関しては、以前書いたことがありますが、今はTVだけにお金を投入する時代ではないからと言えます。寧ろなぜTVにお金をかけなくなったのか、その点が指摘されてしかるべきでしょう。

そして前者の方です。これもある意味、TVと関係があるかと思います。この場合の昭和というのは、もちろん昭和の後半、昭和30年代頃から平成に入る頃までを指しているのでしょう。また大雑把というのは、メリットばかりではなく、皆がそこまで物事を突き詰めて考えなかったとも取れるし、他者への共感や公徳心などというのにもまた、少なからず影響していたとも思われます。

その当時の人々情報源はTVまたは新聞ということが多く、そのTVや新聞から一方的に伝えられる情報がすべてであり、その意味では情報も限定的でした。寧ろそれ以外の情報入手手段はまだないのですから、当然その存在を知る由もありませんでした。その後パソコン通信を経てネットが普及し、情報の幅がいくらか広がるにつれて、人々がより精度の高い情報を求めるようになり、大雑把であった時代は次第にその性格を失って行きます。

平成以後の時代が、昭和に比べて悪くなった、あるいは窮屈になったと感じる人もいるようですが、ひとつはこれにもよるかと思います。しかしその一方で、昭和の頃は体に入りにくかった情報を、いながらにして入手できるようになったのは評価すべきと言えます。そしてこれまた別の記事ですが、昭和は所謂エログロが見られてありがたかったなどというのもありました。その代わり治安上の問題もあったかとは思います。

TVの隆盛期は大雑把な時代でもあった、こう結論づけることができそうです。情報がTVまたは新聞によって寡占状態であったため、人々はある意味井の中の蛙のようなものであったとも言えます。それが悪いことばかりではなかったにせよ、やはりその当時と今とどちらがいいかと訊かれたら、今と答えるでしょう。そもそも今のこの時代を生きている以上、無論いくらか批判はあるにしても、今を受け入れることになるわけだし、何よりもその当時に戻ることは不可能なのですから。

飲み物-チューリップグラスのビール
[ 2021/09/28 00:30 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

聖ミカエル祭

日本ではお彼岸が明けましたが、キリスト教世界では、9月29日に聖ミカエル祭を迎えます。聖ミカエル、大天使ミカエルは、サタンと戦った天軍の総帥であり、この時のサタンの仲間には、堕天使ルシファーも含まれています。またキリスト教(基本的に、聖人崇拝を認めていないプロテスタント諸派以外の教派)のみならず、ユダヤ教やイスラム教でも守護者的な立ち位置となっています。

このミカエルという名は英語ではマイケル、フランス語ではミシェルとなります。かのモン・サン・ミシェルは、聖ミカエルの山の意味で、この聖ミカエルにちなんだ聖堂が建てられたのが、後に修道院となっています。

元々は収穫を祝う日でもあり、この日には、イギリスではガチョウのローストを食べる習慣があります。その他にも、この日までにブラックベリーを摘んでしまわなければならないという言い伝えもあります、また生姜を食べる日でもあります。

しかし、キリスト教の祭日でガチョウというと、やはり思い出すのは聖マルチノの日です。そもそも聖マルチノの日にガチョウを食べるのは、聖マルチノが、トゥールの司教の就任を避けるため身を潜めていたのを、ガチョウの鳴き声で見つかったからだとされています。いずれにしてもこの季節、脂が載ったガチョウはかなりの美味でしょう。

一方で、聖マルチノの日と同じ11月にあるアメリカの感謝祭、この時はターキー(七面鳥)が食卓に上ります。とはいえ、クリスマスもターキーであることが多く、感謝祭とクリスマス、どちらにターキーを持ってくるかで悩むこともあるようです。

飲み物-黄金色のビール

[ 2021/09/27 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-53

『どうする家康』のキャスト予想関連で、長澤まさみさんの出演もあり得ると書いていますが、そもそも長澤さんの大河での役どころというのは、これまでの半分以上が忍びの役です(『功名が辻』の小りん、『天地人』の初音)。『真田丸』でやっと忍び以外の役を演じることになりましたが、この時もネット上で、「きり」の名前が、霧隠才蔵を暗示しているとコメントされていたことがあります。

しかしきりの役どころ、大坂の陣まではそれなりに理解できたのですが、最後の最後で、彼女は結局どういう役割で、その後どのような人生を送ったのかが見えにくくなりました。千姫を送り届けた後、急にいなくなってしまいましたからね。ありきたりな手法ではありますが、たとえばあの後、出家したことを窺わせるなどの描写があってもよかったと思います。三谷さんの敗者を描くやり方には、生き残った人々への救済措置を窺わせる描写が感じられないのがやはり残念です。

この『真田丸』、終了後にスピンオフができるのではと、ネット上、特にSNS上で騒がれたこともあります。きりのその後もさることながら、上杉景勝と直江兼続主従のその後なども、視聴者は関心を示したのではないかと思いますし、実は信繁は生きていた的展開を望む人もいたかも知れません。しかし『新選組!』のようなスピンオフが作られることはありませんでした。

その三谷さん、来年は「大河好きがニヤリとする」キャスティングを考えているとコメントしたことについて。前の方にも書いていますが、やり過ぎると視聴者の離脱を招くことにもなりかねません。あまりマニアック路線を行くと、うざいと取られても仕方ありませんし、大河好き=お得意様へのサービスのみならず、新規に観る人々のことを考えてこそのものでもあるわけですし-無論、すべてを初心者向け説明路線にする必要はありませんが。

先日の『天地人』関連で、『独眼竜政宗』を引き合いに出しています。ちなみに政宗に上杉景勝は出て来ませんが、天地人には政宗が登場します。時代的にも地域的にもほぼ似ており、政宗が生まれた米沢は、景勝が最終的に藩主となっています。このような共通性があるだけに、やはり政宗に対抗しうるだけの作品にしてしかるべきではあったでしょう。この天地人路線がその後『江~姫たちの戦国~』や『花燃ゆ』へと継承されて行った感はあります。

しかし政宗は、1980年代半ばの近現代3部作が振るわなかった(1986年の『いのち』を除く)ことから、起死回生策として打ち出されたようですが、そもそもなぜ数字が取れなさそうな近現代物を、それも3年もやろうと思ったのでしょうね。最初から無理があるような企画を打ち出しては、振るわなかったことの責任を取ろうともせず、次の作品にばかり目を向けさせる姿勢というのは、特殊法人という殿様商売だからこそできるというのを、もう少し自覚してほしいものです。


飲み物-ブロンドのエール
[ 2021/09/26 11:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

改めて思う『天地人』のおかしな点

『天地人』について先日書いていますが、せっかくの上杉家の大河でありながら、夫婦大河、もっと言えばホームドラマ的大河になってしまったのは、制作サイドの責任でしょう。無論、前作の『篤姫』にもそういう部分はありました-2000年代から2010年代にかけての女性主人公大河で、一番その手の雰囲気から遠かったのは、『八重の桜』であるかと思います。

ただ『篤姫』が基本的に大奥主体であり、ヒロインがこの大所帯を如何に束ねて行くかに腐心する一方で、薩摩では小松帯刀が藩主島津斉彬、久光の右腕となり、西郷や大久保といった藩士たちをまとめる家老の立場であって、その両者の対比は描かれていたかと思います。(ただ初恋の相手設定というのは疑問でした)

幕末と戦国末期~江戸時代初期という時代設定の違いはあれ、やはり家老的立場の直江兼続と、その主君の上杉景勝を描くにしては、何かおちゃらけた雰囲気が漂っていましたね。子供時代の描写がよかっただけに、あれはどうにかならなかったのかと思います。

また登場人物の服装と髪型、流石に石田三成のあれには引きましたし、兼続もいつまでも前髪をつけたままとか、これは『真田丸』との比較関連タグ(真田丸と天地人比較)でまとめていますが、真田幸村が人質というより、まるで直江家の食客のように見えたりもしました。さらにおかしいのが兜の「愛」です。

元々これは愛染明王から取った(諸説あり)と言われていますが、この大河では、兼続が兜をどのような意匠にしようかとあれこれ字を書き散らし、その中で「愛」の字を見つけた妻のお船が、これがいいのではと提案することになっています。こういう描き方がどうも安直なのですね。

その他にも、徳川方は悪であり、会津の神指城が、彼等と自分たちを隔てる結界のようなイメージになっていたのも変でしたね。元々この城は軍事拠点ではないかと家康に睨まれ、直江状によってそれが否定されることになりますが、実際景勝はこの城を、新しい城下町の拠点にするつもりだったようです。

その直江状。元々家康に宛てた書状であるはずなのに、なぜか他の要人にも送られたことになっているし、しかも書状そのものがやたらに長い。おまけに「挑戦状」扱いされていますが、これは家康からなぜ上洛しないのかという文が、西笑承兌を通して送られ、それに対する返信であって、挑戦状ではありません-無論、徳川幕府の成立後、そのようにいわば改竄された可能性は否定できませんが。

おまけに、直江兼続だから長谷堂城の戦いがあるかと思ったら、それも殆どなし。最上軍もモブ。この点は言っては何ですが、『青天を衝け』の禁門の変をちょっと思い出します。

これ、もう少し描き方を変えていたら、戦国末期から関ヶ原を挟んで、徳川幕府成立後の、『独眼竜政宗』とはまた違った面白さの戦国東北大河ができたはずなのに、結局そうならなかったのは残念です。本当は再来年は、家康よりこっちをやってほしかったのですけどね。無論九州の島津でもよかったのですが。

ただ家康が出て来るとなると、上杉なり最上なり、島津なりが出て来る可能性は十分考えられます。ただ、この『天地人』のように、題材はいいけれど、描写方法にかなり疑問が残る大河であってほしくはないものです。

飲み物-カウンターとカクテル

[ 2021/09/26 01:15 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』徒然その12

明治編に入って、篤太夫のビジネス、商いが始まります。しかしやはりビジネスや経済絡みの場合は、朝ドラの方がふさわしいかと思われます。基本的にヒロインとその夫が、協力し合いながら何事かを成し遂げるという朝ドラと、ビジネスとの親和性が高いからでしょう。『八重の桜』も、後半は朝ドラ向けかと思われるところもありましたが、この場合は教育とキリスト教が絡んでいたため、ビジネス関係とは多少異なる部分もあり、その意味で同一視はできないかとは思います。

とはいえこの当時は明治初年、まだ廃藩置県も版籍奉還もされておらず、新政府の足元も不安定でした。その部分を、本当はもう少し描いてしかるべきだったとは思います。こういうところが、この大河が歴史的経緯をやや軽視してやしないか、そう見える所以です。血洗島のシーンは相変わらずいいのですが、お千代とうたは駿府に移ることになりました。最早血洗島は、篤太夫の拠点ではなくなり、今後こういうシーンも少なくなるのかと思うと、ちょっと寂しいですね。

一方で、駿府での奮闘は面白いなと思います。しかしこの当時、商人と武士が協力し合うというのは、まだまだ無謀と言えたでしょう。逆に西国諸藩をはじめ、軍事関連では農民と武士が融合していた所はありますが、まだ武士の世を色濃く引きずった時代ではありました。廃刀令などもまだ出ていませんからね。

武士の終焉と言えば、旧幕府軍が蝦夷共和国の夢もむなしく、箱館戦争で散って行きます。慶喜も、やるせない思いを抱いたでしょう。ただしこの箱館戦争についても、そもそもなぜそうなったかが描かれておらず、その意味でやや説得力を欠きます。土方もこの戦で戦死しますが、ただこれはあくまでも旧幕府軍の壊滅、戊辰戦争の終わりであっただけで、その後は不平士族の反乱があちこちで起こるようになります。それにしても町田啓太さんは、やはり今一つ土方のイメージではなかったように思います。

そして篤太夫が、五代友厚(才助)と出会います。しかしどうも吉沢さんが童顔であり、またこの篤太夫がよく言えばすれておらず、悪く言えば世慣れしていないふしもあることから、このシーンはどう見ても、五代の方が一枚も二枚も上手に見えてしまいます。しかもこの五代-モンブランによって借款を妨害されたことを思い出し、篤太夫は後を追うものの、五代の姿を見失ってしまいます。少なくともこの時点に於ける、篤太夫と「天外者」五代の力関係が読み取れるようです。

飲み物-コニャック
[ 2021/09/26 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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