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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2021年07月

ラグビージャーナリズム関連追記

一応、追記「らしき」ものです。

3回にわたって日本のラグビージャーナリズム、特に1999年大会の報道へのいわば不信感、南米の2チームに関する記事などについて書いて参りました。今後も、ラグビー関連記事でおかしな点、物足りなく感じる点はまだまだ出て来るでしょうし、気づいた点に関しては、また書いて行きたいと思います。

この99年の報道陣の中で、特に代表首脳陣を激しく責めていた人もいます。リーグ敗退しただけに、その気持ちはわからなくもありませんし、他の記者も同様でしたが、その人はどうも感情論に走っているようで、いただけませんでした。しかし実際あの時は、何か他に理由があって、代表首脳陣を更迭しようとしていたようにも見え、何とも妙なものでした。ちなみにこの当時、日本代表としてプレイしていたジェイミー・ジョセフ氏が、今の代表HCです。

尚南米の2チーム、アルゼンチン代表(ロス・プマス)とウルグアイ代表(ロス・テロス)自体は面白いチームだとは思います。つまるところ、南米だからという理由で特別視しない、ラテン系というキーワードで一括りにしない、特定の選手の業績や行動のみを強調しないのであれば、特にどうということはないのです。

それと新リーグを控えているにしては、ラグビー関連メディアが少ないと思います。無論ネットメディアもありますが、季刊レベルでいいので、あと一つ専門誌、関連誌がほしいところです。『サッカーダイジェスト』辺りがやってくれないでしょうか。

飲み物-アイスティー
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[ 2021/07/31 23:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

大友氏の記事に見られる「南米びいき」とラグビージャーナリズム その3

先日の投稿分と言うか、3つ前の分の続きです。1999年ワールドカップの報道に関しては、『ラグビーマガジン』や、当時JSPORTSのメインコメンテイターでもあった村上晃一、小林深緑郎両氏の記事はまだよかったと言えます。

しかしそれ以外の記事では、やけにラテンの熱い乗り的といったイメージを強調したうえで、この時8強入りしたアルゼンチンや、NZを倒して決勝進出したフランスと日本を比較したがっていたりもしました。しかしそもそも日本とは民族性そのものが違うのですから、何とも腑に落ちないものがありました。日本のリーグ戦敗退を問うのであれば、違う方向で持って行くべきでした。

しかも同じラテン系でありながら、この時不発に終わったイタリアやルーマニアへの言及は何もなしで、これでは筋が通らないだろうと思ったものです。この時の、特に『ナンバー』関連記事は、正にアルゼンチンとフランス(一部ウルグアイ)のため、特にアルゼンチンのピチョット氏とフランス・フィフティーンのための記事と呼んでいいものもありました。またそれとは逆に優勝した豪州をディスる記事もありましたが、これはやはり失礼ですね。

そして、これも過去に数回書いているとは思いますが、日本もアルゼンチンもプロ(日本の場合はプロ待遇の外国出身選手)の数は同じで、サイズの面では寧ろ日本が優っているのに、なぜこんなに差がついたのかと揶揄するが如き記事も見られました。ちなみにその記事を書いた記者の方、今はベテランと言っていい存在で、JSPORTSで番組を持っていると書いておきます。

ご本人、あるいはそれを依頼した側は、非常に受けると思ったのかも知れませんが、私としては、こういうのを見るたびに、日本のラグビージャーナリズムの未熟さを感じずにはいられませんでした。今のラグビージャーナリズムが、成熟しているかどうかは何とも言えませんが、若手で、それなりにことを冷静に見られる人物は出て来ているかなと思います。

その99年より後になりますが、アルゼンチンがティア1に加入を認められた際も、ピチョット氏が率先して発言したこと(ティア1とティア2のギャップ)が引き金になっていますし、また2007年大会でベスト3に入った時も、彼の活躍の影響は多分にあり、その意味でこの人の存在は大きいです。また彼の発言が、日本に取ってもプラスになったのも事実だろうとは思います。ただ組織より一人のカリスマ的人物が影響力を持つということは、見方を変えれば、常に組織で持ってことを回す日本と、必ずしも相容れるものではないということです。そしてそういう点は、先日投稿分の会長選挙にも少なからず影響したのかも知れません。

またこの辺如何にもラテン系と言うべきなのか、今回のセブンスでも、アルゼンチン代表は試合でレッドカードを貰ったりもしていますし、ウルグアイの場合、ワールドカップでせっかくフィジーに勝ちながら、最終試合の後、熊本のクラブで選手が暴れたなどという話もあります。これは「ウルグアイ 熊本」などのキーワードで検索すると出て来ます。正直言って、ラテン系の乗りは必ずしもプラス面にのみ発揮されるのではなく、マイナス方向に振り切れることももちろんありますので、やはり大友氏の記事には、その2つをバランスよく盛り込んでほしいとは思います。

サッカーも同じことが言えるかと思います。ただサッカーの場合、やはりラグビーとは多少記事の傾向が異なっており、ラテン系の国が元々多く、それ故彼らのメリット、デメリット双方が周知されている感があります。その辺りが、少なくとも1999年までは、フランスを除けば「希少価値」とも取れた、ラグビーに於けるラテン系国の存在、そして、その存在を取り囲むちょっと特別な価値観とは、無縁でいられるのではないでしょうか。ただこれは、あくまでも私が目を通したことのあるサッカー記事、サッカー関連ツイ等の範囲内ではありますが。

ところで「ラテン系」という言葉を何度か使っていますが、元々アルゼンチンやウルグアイは、所謂中南米のラテン系国家、様々な民族の血が入った人々の多い国とは異なり、イタリアをルーツに持つ人が多く、そのためヨーロッパと近いと思っているふしもあるようです。実際、EUの国で外国人枠でなくプレイする選手もいます(これはサッカーも同じ)。こういう点から、いくらか白人意識が強いと言う人もいます。またそのためか、彼らが美形で素敵というファンもいるようですが、残念ながら私はあまりそうは思いません。

南米2国を語る(但しメリット、デメリット双方込みで)のはいいのですが、逆にラグビーはそこそこ強いながら、日本も含めた他国に選手が流出しがちな所謂アイランダー=フィジー、サモア、トンガについても、この際南米2国と同列に論じていいと思います。無論国の在り方も、民族性も違うわけですが、彼らのラグビー界における存在とプレイもまた無視できないものはあります。南米を語るのであれば、彼らアイランダーもまた、分けて考えるべきではないでしょう。でないと、このように言っては何ですが、民族差別、人種差別とも取られかねないかと思います。
(この項終わり)

飲み物-スノーアンドテル
[ 2021/07/31 01:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

大河総集編放送に覚える違和感

先日投稿した「NHKサイト内の『鎌倉殿の13人』ロケ情報」で、以前ロケ関連で日刊スポーツのリンクを貼ったと書いていましたが、正しくはマイナビニュースのリンクです。失礼いたしました、訂正しています。

この前の日曜日(7月25日)から、オリンピック中継のため大河ドラマの放送が休止で、従って関連投稿も今週はお休みです。寂しくもありますが、一方で多少気が楽でもあります。やはり大河関連投稿となれば、もう一度録画をチェックしてということにもなりますし。本編の中で、気になった部分だけ書くべきかとも思いますが、もうしばらくは現状路線で行こうと考えています。

それから31日ですが、NHKBSプレミアムで『麒麟がくる』総集編の再放送を放送するようです。ちょうどオリンピック中継の裏に当たるので、オリンピックを観ない人、あるいは総集編を観ていない(または録画していない)人向けなのだろうとは思います。しかし思うのですが、令和に入ってから、やたらに総集編が放送される傾向があります。それもその時点での総集編であり、最終回の後に放送される分ではありません。

何だか、枠が空いたから総集編を流しておこう的な、ちょっと安易な、大河の安売り状態になっているような印象も受けます。本来プレミアムではこういう場合、全く関連のない大河を流すより、オリンピックとか、スポーツ関連のドキュメンタリー、あるいは関連映画などを流した方がいいのではないのでしょうか。

それよりもこれも先日書きましたが、TVが生き残るための策として、中継専門局になるという方法があります。実際オリンピック中継は、予想していたよりも数字が取れているようです。無論これは、4年に1度という特別なイベントということもありますが、スポーツやライブの中継をメインにすれば、今よりもまだ視聴者はつくのではないかと思われます。

飲み物-アイスコーヒー2
[ 2021/07/30 23:45 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

NHKサイト内の『鎌倉殿の13人』ロケ情報

今回に限ったことではありませんが、FC2への接続の障害がひどいようですね。そんな中でアクセスしてくださっている方たちに感謝です。

ところで先日投稿した『鎌倉殿の13人』の題字とロケ関連の記事、NHK公式サイトにもアップされていました(下記リンク)。このリンクはドラマトピックスのもので、大河関連ページよりも情報が得られるため、公式サイトができるまではこちらを覗いてみることにします。

2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」静岡県内ロケレポート&番組ロゴ決定!
(NHK ONLINE ドラマトピックス)

ところでこの記事によると、ロケは今年の7月上旬から約2週間で、ちょうど熱海の土石流があった頃で、ロケ地も大雨の被害は出ていましたが、ロケそのものは無事に終わって何よりです。

あと、前にご紹介した分では、マイナビニュースの画像付き記事のリンクを貼っていますが、ロケ関連の記事の一番下の武士の扮装をした方、この画像はこちらの記事のみです。日本人はやはりこういう格好が似合います。ヨーロッパの人々が、騎士やルネサンス期の衣装が板につくようなものでしょう。しかしこの方、よく見るとフェイスガードをつけています。これもご時世ですね。

しかしこの夜戦の様子、『真田丸』に出て来た上杉との戦芝居を思い出します。

飲み物-アイスコーヒー5
[ 2021/07/30 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大友氏の記事に見られる「南米びいき」とラグビージャーナリズム その2

先日の投稿の続きです。「ワールドラグビー会長選に関する2つの記事」の中で、今度は日経新聞に言及している部分です。この時日経の谷口記者は、このように書いています。(少し長めです)


一連の流れからすると「昇格」は自然の流れでもある。選挙中、ピチョット氏の側も日本を「ティア1入り」させる意向を伝えてきたと関係者は明かす。だとすれば、重要なのは選挙の行く末を見定め、新たなリーダーからの確約を得ることだったのだろう。
「今回は日本のラグビー界にとって極めて大事な選挙だった」と協会幹部は言う。「大一番」への準備は1年近く前から進めてきた。W杯中には開催国の利を生かして多くの関係者と面談。投票の締め切り間際まで両陣営をはじめ、様々なルートで情報収集に努めている。

(ピチョット氏は)ティア1とティア2の対戦機会の増加などの改革を訴え、各国のメディアやSNS(交流サイト)に大量に露出。昨年のW杯中には日本協会のスタッフの連絡先まで尋ねるほどの熱心さで周囲を驚かせた。

終盤には両陣営に痛手が発覚する。ボーモント氏を支持するフィジー協会の会長に同性愛への差別行為の疑いが発覚し、突然の辞任。ピチョット氏にも、設立した企業がWRとの利益相反にあたるという批判が出た。

「寝返り」も相次いだ。ボーモント陣営に立つと公にしていたルーマニアが反対派閥に移った。逆に、アフリカ協会は地元の大国、南アフリカなどの意思に反してボーモント氏に2票を投じている。
選挙中にはピチョット氏が勝ちそうな局面もあったというが、最終的な票数はほぼ日本の分析通りだった。刻々と変わる潮目を読み、適切な時期に適切な交渉をすることで、次期会長から言質を取ることに成功した。

選挙結果は日本の処遇以外にも様々な影響を及ぼす。例えば代表選手の資格。現在、選手は3年間住んだ国の代表になれるが、来年からは期間が5年に延びる。ピチョット氏が勝てば、資格はさらに厳格になる見通しだった。日本代表は多くの海外出身選手を抱えるだけに「ボーモントでよかった」と代表関係者は胸をなで下ろす。


この記事からは以下のような点が読み取れ、寧ろこちらの方が会長選挙の全体像もわかりますし、なぜ日本がボーモント氏に入れたかも納得できます。

  • ピチョット氏も日本のティア1入りには賛成であった
  • 但し日本としては、新しい会長の確約がほしかった
  • ピチョット氏は特に選挙活動には熱心だった
  • 終盤でそれぞれの候補に痛手と言っていい事態となり、また寝返りも相次ぐ
  • 両候補は日本のティア1入りに賛成だったが、ピチョット氏だとより外国出身選手の代表資格が厳格になる可能性もあり、最終的にボーモント氏に落ち着いて関係者は一安心した

大友氏の記事は、ピチョット氏への思い入れはわかるのですが、両候補がどのような選挙活動を行い、「日本に取って」どのようなメリットがあったのかが書かれていませんし、ボーモント氏や彼を支持した勢力が、何やらヒールのようにも見え、それに立ち向かうピチョット氏が正義の味方といった印象がなきにしもあらずでした。正直これは如何かとも思ったものです。一方この日経の記事の場合、別にピチョット氏を悪く書いているわけでもなく、また日本が投票したボーモント氏はこのような人物で、日本が彼に投票したことでどのようなメリットがあるのか、そういった部分がよく理解できる文章になっています。

先日も書きましたが、『ナンバー』の記事も会社が同じというだけで、週刊文春化せざるを得ないのでしょうか。大友氏の記事が本来持っている中立性が、どこか薄れたように見えたのはやはり残念でした。

それとやはり南米2か国が、大友氏に取って「推し」の存在であるのはわかりますが、悪い点、デメリットをあまり書かず、いい部分のみを殊更に書くのはフェアではないでしょう。確かに彼ら、特にアルゼンチンは地力はあるのになかなか勝てなかった、それが1999年になってベスト8まで行ったというのは、ある意味喜ばしいことではあります。しかし彼らの様子をありのままに書くのと、彼らを持ち上げるのとはやはり違うのです。持ち上げるという書き方はあれですが、高評価もあまりに頻度が高いと、やはりそのように見えてしまいます。

ところでこの99年大会に関しては、このブログでも何度か書いており、「ラグビー メディア 1999」で検索してみると以下のようになります。

https://bakerhouse221b.blog.fc2.com/?q=%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%93%E3%83%BC%E3%80%
80%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%80%80
1999&page=0

このリンク中の「ラグビー代表と平尾氏番外-1999ワールドカップとメディア その2」(https://bakerhouse221b.blog.fc2.com/blog-entry-1945.html)という投稿では、私はこのように書いています。

このワールドカップでもう一つ気になったことがありました。その前の大会でも見られたのですが、外国の代表チームの姿勢を殊更に持ち出し、見習えといわんばかりの論調が目についたことです。これは一つ前のでも書いていますが、大会前にデスクの要求もあったとはいえ、あれだけ代表をもてはやしたあとで、リーグ戦敗退となれば手の平を返したように、よそのチームを云々する姿勢には、どうも節操というものが窺えません。ラグビー記者諸氏も不満があるのでしょうが、それを記事にするのもどうかと思います。

実際これはおかしなものでした。平尾氏への不満なのか、チームの敗退への不満なのか、ラグビー協会そのものへの不満なのか、そのすべてなのか。理由は色々あるのでしょうが、何か、この報道態勢の不自然さを感じさせもしました。
(この項続く)

飲み物-ギネススタウト
[ 2021/07/30 00:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

大友氏の記事に見られる「南米びいき」とラグビージャーナリズム

ラグビー関連です。結局オリンピックの男子の七人制は

金 フィジー
銀 NZ
銅 アルゼンチン

となりました。しかしフィジー、流石に七人制の帝王です。

ところでこのブログでは、ラグビーライターの大友信彦氏に関しても何度か投稿しています。この人は記事そのものは読みやすく、よく取材をしているなとは思いますが、アルゼンチンやウルグアイなど、南米びいきのところがあり、それがしばしば文中で頭をもたげることがあります。

今回も、最終的に銅メダルを獲った(そのこと自体は評価したいです)アルゼンチンに対し、日本が不調な時は彼等に勇気づけられる的な記事もありましたが、私に言わせれば、それはちょっと違うのではないかと思います。

それと関連しますが、比較的最近、と言っても1年以上前ですが、「ワールドラグビー会長選に関する2つの記事」(https://bakerhouse221b.blog.fc2.com/blog-entry-3373.html)という投稿をしています。この中で『ナンバーウェブ』の大友氏の文章を一部引用していますが、これもどう見ても、会長候補で元アルゼンチン代表の、ピショート(ピチョット)氏寄りとも思える記述が目につきます。ただこの投稿自体が長めなので、まずここで引用した大友氏の文章について、かいつまんで述べておきます。


ワールドラグビーの会長選挙で、元イングランド代表のサー・ビル・ボーモントが続投することになり、ピチョット氏は落選した。コロナ危機ということもあり、安定した路線を取ったことになる。日本もティア1になったことだし、ピチョット氏はまだ若いから次もあるだろうという判断なのだろう。

しかし日本はティア1という特別なサロンに入れられ、かつての名誉白人のように脱亜入欧に甘んじるのか。それとももっと多くの仲間に、努力してここまで来いよと呼びかけるのか。ボーモントの後ろの老獪な紳士たち、ネオコンのような影がちらつく。それでもピチョットに投じられた、45%の票のうしろにある膨大な人口と市場は無視できない。

IRB(現・ワールドラグビー)は1987年に初めてのW杯を開催後、理事枠の拡大へと舵を切った。アルゼンチン、カナダ、イタリアと日本が新たに理事国入り。のちに世界6地域の地域団体にも理事枠(投票権)が開かれた。だが格差は依然残った。新規参入国・団体に1票が与えられたのに対し、「旧8カ国」には2票が与えられた。ラグビーの歴史の大半を築いてきた伝統国のエスタブリッシュメントたちは、実際の決定権を新参者たちに渡すつもりはなかったのだ。


大体このような感じですが、率直に言って、会長選を伝えるにしてはかなり偏った感があります。ぶっちゃけた話、弱者が強者に憤る、所謂ルサンチマン的なものを感じます。ナンバーも、あるいは最初からその目的で大友氏にこの記事を依頼したのでしょうか。

しかし思うのですが、自国チームが不本意な結果に終わった時、他のチームの方向を向いて、彼らの活躍を観て溜飲を下げるのは、個人のファンならともかく、報道を生業とする人物に取っては如何なものかなと思います。1999年のワールドカップの際はこれがかなりひどく、ラグビーメディアに関して疑問を持つ一因となりました。結局、今後の日本代表や協会のあり方について考察するよりも、勢いのある外国チームを参考にしろという論調になり、どこか出羽守的で、当該チームのすべてを肯定するにとどまった文章が目立ったのを覚えています。当時の監督が平尾誠二氏だったこともあり、何やら平尾氏アンチといった印象もありました。

尚この元々の投稿でも触れていますが、この会長選を、こちらはかなり客観的に見た日経の記事があります。次回はそれについて、また1つ上のパラグラフのゴシックの部分について書きたいと思います。
(この項続く)

飲み物-ウィルトシャービール

[ 2021/07/29 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

オリンピックあれやこれや-4

七人制ラグビー、男子代表は28日の順位決定戦でやっと韓国から勝利を挙げました。以下は選手のコメントです。持てる力を発揮できず、結果を出せなかった悔しさが滲んでいますが、それと同時に、今後の課題についても語っています。

TOKYO2020ラグビー男子日本代表 大会最終戦結果及び 終了後のヘッドコーチとキャプテン、選手のコメントのお知らせ(更新:選手コメント追加)
(日本ラグビーフットボール協会公式サイト)

一方で29日からは女子代表の試合が行われます。リーグ戦の相手は豪州、アメリカ、中国で、放送スケジュールは以下の通りです(ゴシック日本戦)。

29日(木)
NHK EテレLIVE 9:00-10:55 FRA×FIJI、CAN×BRA、USA×CHN、JPN×AUS
NHK EテレLIVE 17:55-18:55 JPN×USA、AUS×CHN(録画)   
30日(金)
NHK EテレIVE 9:00-10:55  FIJI×BRA、CAN×FRA、JPN×CHN
31日(土)
NHK BS1録画 (深夜TBD)  女子順位決定戦

ところで711ラブ(と言っていいでしょう)の海外の報道関係者について、前にも書いていますが、Devin Heroux(デビン・ハーロウ)さんというカナダの方のようです。先日はヨーグルトや枝豆に加えて納豆巻(!)も購入したとのことで。興味のある方は、ツイッターのアカウントを覗いてみて下さい。
尚この方、こちらの記事でも紹介されています。
しかし本当にこれ、ラグビーワールドカップ時のサンドイッチの情報交換を思い出しますね。

五輪会場で日本製パンが海外記者に好評「本当にウマいぞ」 お手軽さで取材のお供に
(THE ANSWER)

あと豪州の競泳代表、フリッカー選手が、「たけのこの里」をはじめ、日本のお菓子を美味しいと食べていたとのことですが、ならば「きのこの山」も、是非お試しのほどを。

飲み物-TVと黒ビール
[ 2021/07/28 23:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

「大河ドラマとは」の説明文がおかしい件について

それとこれも先日ご紹介した、NHKアーカイブスの「大河60」の「大河ドラマとは」なる冒頭の文章について。

この文章、やはりおかしいので突っ込ませていただきます。特に指摘したい箇所はゴシックにしています。

https://www2.nhk.or.jp/archives/taiga/about/

1963年、その後“大河ドラマ”と呼ばれる大型時代劇の第1作『花の生涯』がはじまりました。4月7日の日曜夜8時45分から45分番組として放送されました。番組が1月開始になるのは第2作『赤穂浪士』からです。放送時間は試行錯誤しましたが、夜8時開始となるのは1970年の『樅ノ木は残った』からでした。

大河ドラマも戦国時代ばかりではと、1984年から『山河燃ゆ』『春の波濤』『いのち』の近代大河路線をとりました。4年ぶりに戻った時代劇が、1987年の『独眼竜政宗』、平均視聴率は、39.7%と歴代最高となりました。

大河ドラマで最初にカラー化されたのは、第7作『天と地と』。ハイビジョン撮影の導入が決まったのは2000年39作の『葵 徳川三代』。高画質に耐えるセットや衣装、メークアップが必要でしたが、もっと大きな変化は画面サイズが「ヨコとタテの比率が4対3から16対9へ」と横長サイズになることでした。そして、2019年58作の『いだてん』からは高精細な4Kでの撮影になりました。

2021年放送の「青天を衝け」で60作目の節目を迎える大河ドラマ。

毎週ごとの1年周期という新しいテレビスタイルのドラマ形式を作りあげ、茶の間に映画に負けないテレビによる娯楽を届け続けています。


まず「大河ドラマも戦国時代ばかりでは」とありますが、1984年より前の大河は
平安時代中期
平安時代末期(源平)
戦国
江戸時代初期
江戸時代中期(赤穂大河)
幕末
と、かなり時代背景がバラエティに富んでいます。どう考えても「戦国時代ばかり」(戦国の比率が高いのは事実でしょう)ではないのですが、なぜこのような表現になるのか不可解です。

それから「4年ぶりに戻った時代劇」、「なぜ」4年ぶりに戻ったかに関して何の説明もなし。恐らくこれは視聴率の低迷に加え、視聴者からの声、さらにはこの時期放送されていた「新大型時代劇」(『宮本武蔵』、『真田太平記』、『武蔵坊弁慶』)の影響もあったかと思われます。こういうのはちゃんと書くべきではないのでしょうかね。

そして
「高画質に耐えるセットや衣装、メークアップが必要でしたが」
ですが、日本語がおかしいです。これ、ハイビジョンになったからこうなったと言いたいわけですから、
「ハイビジョンの高画質に耐えるセットや衣装、メークが必要とされ、大きな転機が訪れました」
と書き、その後でサイズの変化に持って行くべきでしょう。

さらに
「2019年58作の『いだてん』からは高精細な4Kでの撮影になりました」
ですが、4Kは『麒麟がくる』ではなく『いだてん』からだったのですね。第6回でギブアップしたため、その辺はよく覚えていませんでした。

最後に
「毎週ごとの1年周期という新しいテレビスタイルのドラマ形式を作りあげ、茶の間に映画に負けないテレビによる娯楽を届け続けています」
先日も書いていますが、これも日本語がおかしく感覚が古いです。毎週ごとの1年周期というのも何かもどかしい。「毎週日曜放送で1年単位の」とでもすべきでしょうし、「新しいテレビスタイルのドラマ形式を作りあげ」も変。それを言うなら
「新しいドラマの形式を作り出し」
とでもしてはどうかと思います。また
「茶の間に映画に負けないテレビによる娯楽を届け続けています」
映画に負けないとあるのは、その昔、TVは映画と張り合っていたらしいのですが、そのことを言っているのでしょうか。しかしどう考えても、今の感覚ではありませんね。それと茶の間、正確には「お茶の間」でしょうが、これもどこか感覚がずれているように思えます。
「かつて映画と張り合う形で始まった大河ドラマですが、今はテレビならではの娯楽を毎週ご家庭にお届けしています」
とでも書けばいいのに。そのテレビならではの娯楽も、どこか時代と噛み合わなくなっていますが。

大河とは、一応看板番組のはずなのですが、どうにもこうにもこういうところの文章がお粗末だと思います。

あとこの大河関係とか、特に「大河新時代」などという言葉がそうですが、かなり自己満足というか自画自賛的なものを感じずにはいられません。つまるところ、こういうのにも辟易するのですね。

飲み物-グラスに入ったビール

[ 2021/07/28 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

「オワコン」間近?のテレビ業界続きとオリンピックあれやこれや-3

先日の投稿ですが、「アーカイブス」と「NHK公式サイト」の取り違えがあったので修正しています。

それからこれも先日触れた、何十年も前の価値観、物の見方についてですが、当時の見方を今の時点まで引きずるというのは、やはり全盛期の自分の見方を主軸に置くせいもあるのでしょうね。人間はとかくそういうものであるとは思いますが、年下の世代のほうが増えて来るようになると、おのずと発想の転換も求められて来るし、それができないと、単に痛い人になってしまう可能性もあります。

あと今回「オワコン」とい言葉を使いましたが、以前『武将ジャパン』で、この言葉が使われていたのを批判したことがあります。この時は海外ドラマが素晴らしい、それに比べて日本のドラマはオワコンだという使い方をされていました。しかしその当時も今もですが、日本のドラマがすべてそうであるとは言えないでしょう。これでは海外出羽守です。本当に日本のドラマがオワコンなら、このサイトでの大河や朝ドラの批評も止めてしかるべきでした。

先行きが危ぶまれるのはコンテンツではなく、変革を迫られているのに旧態依然とした発想を続けていたり、スポンサーからそっぽを向かれたりするTV業界の方でしょう。そのような中で、人によって判断基準は異なりますが、ある程度面白い番組を作っているのは評価します。

しかし今の時代、TVというシステムは必ずしも求められるものとは言えません。要はコンテンツを楽しみたいわけですから、そのコンテンツを視聴者に届けるのは、配信サイトであってもスカパーであっても問題ないわけです。

仮に大河がNHKの枠を抜け出し、一般の配信サイトで観られるようになった場合、コンテンツを観る人は増えるかも知れませんが、大河を看板にして来たNHKは困ることになるでしょう。制作と放送をきちんと区分けしなかったことへのツケとも言えるのでしょうが。

さてオリンピック関連に話を戻します。柔道、サーフィン、そしてソフトボールでもメダル獲得ですが、男子の七人制ラグビーはどうも不調なようです。明日最終的な順位が決まり、その後はサクラセブンズこと女子の代表の試合が行われます。

ところでこのオリンピックの開会式、視聴率がかなりよかった(瞬間最高視聴率が60パーセントを突破した)ということのようで、面白いものは皆観るんだといった声もありましたが、私としては、これは寧ろ「非日常のイベント」だからこそのものだと思っています。

今はそうでもありませんが、よく紅白歌合戦などで視聴率がよかったとか、あるいは大河の初回で視聴率がよかった、ああいうのと似ているのではないでしょうか。「ケ」ではなく、「ハレ」を求める人間の心理と言うべきなのかも知れません。また、ラグビーワールドカップのスコットランド戦の数字(瞬間最高視聴率53.8パーセント)も、ワールドカップという「ハレ」のイベントに加え、日本のベスト8行きがかかっているという期待感が、この数字を叩き出したのだと思われます。

無論、これは通常の番組には当てはめるのは難しいことです。ドラマであれバラエティであれ、多くの場合シリーズとして続けるのが前提であるため、こういう4年に1度きりのビッグイベントと、同列に論じるのは無理があるからです。

飲み物-アイスティーとグリーン
[ 2021/07/28 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

「オワコン」間近?のテレビ業界

先日投稿した、トヨタ自動車のCM関連について。ツイッター上で、トヨタのCMを観たという方のツイをたまたま目にしましたが、それはオリンピック関連ではないCMです。オリンピック関連のCMは、今回は流していないということなので、注意が必要です。

しかしトヨタがこれに踏み切ったとなると、今後追随する企業が出て来てもおかしくはないでしょうね。そもそもTVも、オリンピックのネガキャンばかりするから、こういうことになるのですが。

そうなると困るのは広告収入を得ている民放で、逆にNHKがモンスター化するのではという懸念も出て来ます。しかしNHKも、これだけ受信料だ何だで騒がれていますし、何よりも、最早NHKをありがたがる時代ではないわけです。実際家族にNHK職員がいる人が、肩身が狭いなどとも言っているのです。

BSを一本化するなどとも言われていますし、今後予算はもっと削っていいでしょう。またNHKだけでなく、週刊誌も多分に高齢者向けメディアになってしまっていますね。昭和30年代頃に生まれたメディアは、多かれ少なかれそういう道を辿るのでしょう。

今後NHKはBBCのように、1000人規模のリストラがあったとしてもおかしくはないでしょう。寧ろそれを断行する人が出てくれば、それはそれで大したものです-それでもBBCの報酬は、NHKのそれよりはるかに少なかったのですが。それと同時に、NHKの闇の部分を暴いてもほしいです。

それとビートたけしさんのコメントについて、当該投稿でも触れていますが、実際TV全盛期からバブルの頃にTVに出ていた人で、何かこう俺様的というか、ひとをコケにしたり、視聴者にマウントを取るような人もいました。逆にそういうのが受けた時代とも言えます。そういう人たちのすべてがとは言いませんが、やはり一部の人は、とかくその時代の価値観にしがみつく傾向があるのかも知れません。

寧ろその当時、地道に芸能活動をして来た人の方が、時代と共に歩調を合わせて来ていて、年齢を重ねているとは言え、今の時代の作品に違和感なく溶け込んだりもしていますし、逆にそういう人は、今の時代や風潮を殊更にディスることはしないのではないでしょうか。

ところで過去にしがみつくと言うと、どうしても大河を連想せざるを得ないのですが、NHK公式サイトの中に、こういうコラムがあります。
(NHKアーカイブス)
大河とは何ぞやということで、
「毎週ごとの1年周期という新しいテレビスタイルのドラマ形式を作りあげ、茶の間に映画に負けないテレビによる娯楽を届け続けています」

この文章、句読点も含め日本語が不自然ですし、感覚もどこか古いなと思います。確かにこういう番組が受け入れられた時期もあったでしょう。しかし、それが飽きられつつあるのもまた事実なのですが、そういうのはガン無視なのでしょうか。トヨタとは正反対で、時代を読めていないと言えるのかも知れません。

しかも大河の制作を可能にしているのは、別にNHKが営業したわけでもなく、課金システムを工夫したわけでもなく、前出の受信料、それも、視聴を希望しない人からも強制的に徴収した受信料です。またNHKサイトの記事の一部に言えることですが、何やら自己満足臭が強くて辟易します。

おまけに大河の歴史を説明しているにしてはショートカットだらけで、まるで『青天を衝け』の幕末史の描写のようです。あと女性主人公の大河に『功名が辻』が紹介されていますが、個人的にこれは夫婦大河だと思います。しかし、『おんな城主 直虎』が紹介されていないのはなぜなのでしょうね。

飲み物-コーヒーフロート

[ 2021/07/27 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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