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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2021年04月

スポーツと脳震盪

本当は『応天の門』を投稿しようと考えていたのですが、すみません、それはまた改めて。大相撲の三段目力士の響流さんが、28日に呼吸不全で亡くなったと報道されました。ご冥福をお祈りします。何でもこの人は、春場所の13日目に土俵に頭を打ちつけて動かなくなり、病院に搬送されて闘病生活を送っていたとのことです。頭を打ったことと、今回の死亡についての因果関係ははっきりしていませんが、頭を打ったまま5分間以上動かなかったそうで、脳震盪の疑いもあるし、もっと重篤な外傷性脳挫傷だったのかも知れません。これは脳の内部に血種ができ、呼吸障害が起こることもあります。

相撲というのは日本の国技とされています。ただスポーツと言うよりは武道です。いずれにしても国技である以上、こういう競技者の身体管理、健康維持のための提案が、相撲界からももっとなされていいと思うのですが、現実はどのようになっているのでしょう。相撲以外の格闘技もそうでしょうし、格闘技的要素を含むスポーツ(ラグビー、アメフトなど)、そしてサッカーも脳震盪や頭部外傷の対策は行われています。ラグビーの場合、脳震盪による一時退出を認めたHIAというシステムが試合に採り入れられており、NFLもかなり厳しい脳震盪対策を採っているようです。

あくまでも個人的な考えではありますが、相撲の場合は国際大会、特にワールドカップや国際選手権的な大会がありません。ルール改正とか、競技者自身をどのように守るかのノウハウは、国際大会や国際試合などを通じて議題となり、どのように改善するべきかがも話し合われる側面もあります。なかなか相撲自体、海外に波及しにくい競技ではあり、従って国際大会というのも実現できるか否かという問題もありますが、ならば一層のこと専門家と共に、如何にこういう事態を避けて行くか議論されてしかるべきでしょう。

飲み物-白いカップの紅茶
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[ 2021/04/30 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』への懸念と期待

先日の『鎌倉殿の13人』関連投稿に書いたように、三谷幸喜氏の大河は常連の出演者が多いです。無論三谷さんに限らず、脚本家がお気に入りの俳優、あるいは自分のヒット作品に出演した俳優を率先して使うというのは、珍しいことではありません。

ただあまり同じ顔触れで固めてしまうと、毎度似たようなキャストになってしまうし、役に本当に合う俳優を当てはめると言うよりは、いつもの俳優に役を寄せて行く格好になってしまう。同じ人が前は誰それ、今度は誰それといった感じで、目新しさを感じにくくなる嫌いはあります。特に三谷さんの場合、自分の大河に対する理想または方法論があるわけで、この両者が組み合わさることで、よく言えば独自色が強くなるのですが、一方でワンパターンな印象を与えてしまうことになります。それは打破されるのでしょうか。

それと今は個人視聴率、タイムシフト視聴率に総合視聴率までが数字化されます。それを考えると、かつての三谷さんの発言のように、家族がリアルタイムで楽しむというよりも、個々の視聴者が好きな時間に、好きなやり方で観る傾向の方が当然強くはなるでしょう。

無論若い層ほどTVを見なくなっています。仮に観るコンテンツはそう変わらなくても、必ずしもTVでそれを観るとは限らない。PCやスマホのようなデバイスを使う可能性もあるわけで、次の三谷大河のPR方法は、主人公の立ち位置の変化、幕末でも戦国でもない時代へのいわば挑戦と共に、こういう視聴形態の変化をも踏まえたものになるのかも知れません。

新しいキャストも次々と発表されており、数か月経てばクランクインとなりそうですが、先日も書いた小日向さん、そして堺さんはまだ出演が決まっていないのでしょうか、それとも隠し玉として取ってあるのでしょうか。あるいは三谷さんも今までのイメージを変えるために、敢えて出さないという道を選ぶのでしょうか-それはそれで英断だとは思いますが。


飲み物-ウイスキーロック

[ 2021/04/30 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

2021年トップリーグ プレイオフトーナメント二回戦その他

トップリーグプレイオフトーナメント、2回戦の結果です。
(赤文字勝利チーム)

東芝 24-27 リコー
サントリー 76-31 NEC
クボタ 46-12 ヤマハ発動機
三菱重工 17-50 神戸製鋼
近鉄 7-54 パナソニック
トヨタ自動車 49-29 日野
NTTコム 13-43 キヤノン
Honda 13-21 NTTドコモ

流石に2回戦ともなると番狂わせは少なくなりますが、それでもかつては優勝候補でもあった東芝がリコーに敗れ、そして今シーズンの躍進が目覚ましいクボタはヤマハ発動機に白星です。この試合で負けたことにより、ヤマハ発動機所属で、元日本代表の五郎丸歩選手は現役引退を発表しました。

【動画】五郎丸歩、シーズン終了コメント。「この悔しさは、次のステージの大きなモチベーションにしたい」
(ラグビーリパブリック)

このトーナメント、次の週末はお休みで、5月の8日と9日に準々決勝が行われます。

5月8日
トヨタ自動車 - NTTドコモ
キヤノン - パナソニック
5月9日
クボタ - 神戸製鋼
サントリー - リコー

個人的にクボタと神戸製鋼の試合は楽しみです。また8日のトヨタ自動車とNTTドコモ、9日のサントリーとリコーの試合は、それぞれワールドカップの会場となった熊本のえがおスタジアム、大分の昭和電工ドームで行われます。中継は現時点ではJSPORTSのみです。

それから先日お知らせした、2023年のフランスでのワールドカップで、アサヒビールが大会公式ビールに決定したことについて、以下の記事に詳しく書かれています。

アサヒビールがアジア企業初の2023W杯フランス大会、ワールドワイド・パートナーに決定!
(ラグビーリパブリック)

大会公式ビールなどとちょっとあやふやな表現を使っていますが、要は大会スポンサーの中でも最高レベルの位置づけである「ワールドワイド・パートナー」です。この記者会見にも登場した五郎丸さん、2023年は解説者としてのワールドカップ参加となるのでしょうか。


飲み物-ブラウンエール
[ 2021/04/29 01:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』新キャスト発表 続き

先日の『鎌倉殿の13人』関連投稿で第3次キャストを発表していますが、その続きです。今日発表された出演者は以下の通りです。お馴染みの俳優さんもいれば、初めての人もありと実に多種多様です。(敬称略)

木曽義高 - 市川染五郎
仁田忠常 - 高岸宏行
道(比企能員の妻)- 堀内敬子
平知康 - 矢柴俊博
善児 - 梶原善
比企尼 - 草笛光子

2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
新たな出演者決定!
(NHK ONLINE)

染五郎さんというと、つい『八重の桜』の孝明天皇を思い出すのですが、こちらはもう松本幸四郎を襲名していますので、その息子さんになります。幸四郎さんと染五郎さん、そして白鷗さんも三谷歌舞伎に出演していましたね。高岸さんはお笑い枠でしょうか。あと堀内敬子さん、梶原善さんはパペットホームズでそれぞれハドソン夫人とベッポを演じています。梶原さんは『平清盛』の平宗清でもありますが、今回は下人ということでオリキャラのようですね。そして矢柴俊博さん、『真田丸』の細川忠興ですが、私としては『きのう何食べた?』の富永さんのイメージです。そして、何と言っても今年米寿の草笛さん、堂々たる比企尼になりそうです。

あと小日向文世さん、内野聖陽さんに出演していただきたいところではあります。それから声優枠で山寺宏一さんにも。それとまだ弁慶と後鳥羽上皇、源実朝が決まっていませんが、さてどうなるのでしょう。

ところで三谷大河というのは、出演者の常連さんが多いですが、これは元々三谷さんが舞台の人ということもありますし、当て書きをするからというのも理由として挙げられるでしょう。見方を変えればこういう部分が、はじめに出演者ありきといった感じになりやすくもありますし、先日書いた、三谷さんの理想というか自分がやりたいことに、大河を引き寄せているように見える一因とも取れます。これに関しては、また時間があれば書きたいと思います。


飲み物-ウイスキーストレート
[ 2021/04/29 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『鎌倉殿の13人』新キャスト発表

『鎌倉殿の13人』、新しいキャストが発表されました。

2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
新たな出演者決定!
(NHK ONLINE)

出演者は以下の通りです(敬称略)。

藤原秀衡-田中泯
亀-江口のりこ
武田信義-八嶋智人
三浦義澄-佐藤B作
丹後局-鈴木京香

田中泯さん、『龍馬伝』の吉田東洋と、『永遠の0』の景浦介山のイメージが今なお残っています。八嶋さんは『新選組!』以来、と言うか三谷歌舞伎『月光露針路日本 風雲児たち』で、髭を付けたら父親、外したら息子のラックスマン父子の役でした。あれ、ちょっといい役でしたね。佐藤B作さんは『八重の桜』以来でしょうか。そして山本耕史さん同様、三谷大河の常連である鈴木京香さんは丹後局です。この人は元々は平業房の妻で、夫が流罪になった後、清盛から幽閉された後白河法皇に仕えるようになったと言われています。鈴木さんが出るのなら、牧の方か丹後局だろうと思っていたのですが、後者の方になりました。

しかし大河も夏にはクランクインですし、今のところ一般のワクチン接種はこれからという状況なので、時間にゆとりを持たせながら、ことを進めて行く必要がありそうです。

あと以前も書いたことがありますが、大河を続けるなら放送期間を見直す、主人公の人選を見直すといったことの他に、コミックを原作とする方法もあるかと思います。賛否両論あるかと思いますが、新規の視聴者層を開拓したいのであれば、この方法もまたありでしょう。またNHKプラス以外での動画配信も考えていいかと思います。無論、NHKがそこまで決断できればの話ではありますが。

ところで先日、この『鎌倉殿の13人』の主演の小栗旬さんが味の素、翌年の『どうする家康』の主演の松本潤さんが、キッコーマンのCMに出ていると書いていますが、小栗さんはプレモルのCMにも出演していますね。これで行くとマツジュンも、その内ビールのCMに登場となるのでしょうか。

ビールと言えば、2023年ラグビーワールドカップの大会公式ビールが、アサヒビールに決定しました。アジアのメーカーでは初の快挙です。これに関してはラグビー関連投稿でも書く予定ですが、何せラグビーとビールは切っても切り離せない関係ですし、初のアジアからの参入というのは注目されそうです。

アサヒと言えば、CM出演者もなかなか豪華ですが、例の生ジョッキ缶も話題となっています。製造が追いつかず目下製造中止状態のこの商品、6月から再販となるらしいです。


飲み物-ジョッキのビール
[ 2021/04/28 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

コロリ騒動で思い出す作品と言えば

先日の大河関連投稿で、コロリ(コレラ)絡みで『陽だまりの樹』と『JINー仁ー』についても書いています。この2つの作品は時代背景が似通っていますし、当然ながらこのコロリ騒動にも巻き込まれる設定になっています。後者の場合は、仁先生が現代の医学知識を持ったままタイムスリップしているため、経口補水液や点滴など、治療方法は当時では考えもつかない画期的なもので、それで多くの人々が助かるわけですが、元々この病気は、インドのガンジス川流域の風土病でした。しかし19世紀になると、原因菌が人間にくっついてヨーロッパに入り、大流行を引き起こすに至ります。

さらに中国、ひいては日本でも多くの感染者を出すわけですが、このコロリ騒動で思い出す作品がもう一つあります。司馬遼太郎氏の『胡蝶の夢』です。主人公の一人松本良順が、夏場に患家から届けられた煮凝り状の料理を口にして、その数時間後に激しい下痢で消耗してしまい、師でもあるポンぺの診察を受けることになります。この当時の、つまり仁先生がいない前提での治療方法としては、キニーネが最も有効であるとされ、そのためキニーネが払底したとも言われています。ちなみにこの当時は、コレラ菌がまだ発見されておらず、コッホがこの菌を発見するのは1883年、明治16年のことでした。

コレラ菌以外にも食中毒を引き起こす菌として、腸炎ビブリオ、赤痢菌、サルモネラ属菌や腸管出血性大腸菌など、様々な菌があります。(コレラ菌や赤痢菌なども、今は食中毒病因物質となっています)少々ネタバレになりますが、これも先日投稿した『はたらく細胞フレンド』で、M細胞が店主を務める「バル・パイエル」に、こういった菌がやって来て暴れまわります。中でも赤痢菌は白血球の貪食を回避することができるという、厄介な一面を持っており、この中でも白血球があっけなく倒されてしまいます。尤も今ではこれらの菌による発症は減少しており、代わりにノロウイルスなどが主流になっています。

飲み物-コーヒーとチョコレート

[ 2021/04/27 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』第1巻その2

第1巻その2です。

<レンタルビデオ>
ライノウイルスをやっつけた班長は、のんびりできる金曜の夜を楽しみにしていた。スマホで映画を観ようとしていたが、データ容量オーバーで観られず、DVDを借りに行く。しかし観たい恋愛ものを一本だけ借りるのもためらわれ、任侠映画を10枚ほど借りてその中に挟み込むが、そこで赤血球と遭遇する。何とかその場を切り抜けたものの、今度はR18のコーナーにヘルパーT細胞が入るのを目にする。班長はパトロールを装ってそのコーナーに行くが、今度は白血球とも鉢合わせする。彼らがいとも簡単に、こういうコーナーに出入りするのに不満を漏らしながら、開き直って借りたい恋愛ものを全部借りた彼は、結局セルフレジで精算する。しかしヘルパーT細胞は白血球と共に、なくしたメガネを探していたのだった。

<木登り>
班長は木に登ろうとしていたウイルス感染細胞を蹴落とし、部下の喝采を浴びる。その後自分は一休みすると部下たちを返してしまうが、実は高いところまで上ったため下りられなくなっていた。そこへ白血球が来て、鼻粘膜に侵入者が来たと言い、その木には蠕虫が出るといって去って行く。驚いた彼はどう下りるべきか迷うが、その時樹状細胞が現れる。
自称
「細胞界のドロップボックス」
である樹状細胞は、乳酸菌のぬいぐるみを「リンパ球のあほんだらども」に奪われないよう、木の穴に隠していたのだった。しかし彼の目に留まったのは、樹状細胞が木に懸けた梯子だった。どうやって自分のプライドを保ちつつ梯子で下りるかで迷い、しかも梯子が倒れてしまったため、樹状細胞に色々交渉を試みるがうまく行かない。しかし、その時ウイルス感染細胞が木の下までやって来る。班長はここぞとばかりに感染細胞めがけてダイブし、感染細胞たちを悉く退治する。その後彼はぬいぐるみの作り方を教えてくれと持ちかけるが、気を良くした樹状細胞が、道具を取りに戻る時に梯子を外してしまい、またも彼は下りられなくなってしまうのだった。

<プチ同窓会>
ヘルパーT細胞、制御性T細胞そしてキラーT細胞の班長は胸腺学校の同期である。その班長は出動中に一般細胞の家を壊し、始末書を書かされていた。ヘルパーT細胞はいやみな感じで、お前は「自己反応性T細胞」ではないかと訊く。そのヘルパーT細胞が印鑑を取りに行った後、部屋には彼と制御性T細胞だけになるが、この2人は互いに苦手意識を持っていた。制御性T細胞は場を盛り上げることが苦手で、PCでソリティアばかりをやり続ける。班長からライン交換を持ちかけられるも、彼女のアイコンはネタアイコンで、バカにされるのが気になり、にべもなく断る。その後彼女はコーヒーを淹れて来ると言って部屋を出て行き、互いに一人だけになってほっとするも、給湯室ではヘルパーT細胞がコーヒーをすべてこぼしてしまっていた。戻って来た制御性T細胞にコーヒーはないと言われ、班長は落ち込む。彼女はクリックによるモールス信号で謝罪しようとするが、それは彼には届かないようだった。

<映え>
他の細胞たちから恐れられるキラーT細胞の班長。しかしそんな彼も胸腺学校→ナイーブT細胞時代はむしろ弱々しく、今の彼とは大違いだった。その彼は他者への態度を反省しつつ、天使の羽根のフォトジェニックスポットを目にし、あんなところで写真を撮ってみたいと一人思う。その翌日部下から、赤血球の女の子たちとの飲み会、つまり合コンをやらないかと誘われ、表向きは気乗りがしなさそうに振舞うものの、実は大喜びだった。合コンはナイーブ時代以来、しかもその時は行けなかったこともあって、準備万端整え、出かけようかという時に出動命令が入る。彼はウコンドリンクなどを詰め込んだカバンを持ったまま、制服姿で現場に向かい、そのカバンでウイルス感染細胞を倒していく。ちょうど天使の羽根のスポットの前で戦う彼は、正にバトルエンジェルだった。しかしこのせいで合コンは中止になり、その場に居合わせた白血球や赤血球も交えて居酒屋で飲み会が開かれる。彼は熊相手の武勇伝を語るが、その後、これをSNSにアップした者はいなかった。

相変わらずと言うか何と言うか、第一印象が災い?して、素直になれない班長です。それでもレンタルビデオでは比較的自分に素直になれたのですが、その後の3話では

木登りをして下りることができず、梯子を持って来てくれとも言いづらい
制御性T細胞と場を盛り上げる会話ができない
合コンで張り切っていたところへ出動命令

と、何ともうまく行かない、出鼻をくじかれるようなことばかりが続きます。ただし制御性T細胞も話ベタなところがあり、だからこそソリティアを続けることで、自分の周りに壁を築くようなことをしているわけで、この両名は意外と似た者同士とも言えそうです。それぞれの職務には非常に忠実ではあるのですが…逆に同期の中で、ヘルパーT細胞が一番口が軽くて、その分場を盛り上げることができそうなタイプです。しかしクリックでのモールス信号て、いささかもどかしいですね。

樹状細胞、ちょっとオタクな雰囲気があるのですが、「リンパ球のあほんだらども」(当然班長も含まれているでしょう)に没収されないための策とはいえ、乳酸菌のぬいぐるみ(ぬい酸菌)を木の穴に隠す必要は果たしてあるのかどうか。しかしここで一番困ったのはやはり班長です。あの外見で、梯子がないと下りられないなどとも言えず、あれこれ策を講じるのですが…と言うか、ウイルス感染細胞の頭上までダイブしたのだから、そのまま地上に降りてしまえばよかったのかも。

そして合コンに誘われて嬉しくてたまらない班長、ウコンドリンク準備、万札を千札に変えて財布にぎっしり詰め、しかもタクシー会社の番号の登録、私服のしわ取りといそいそと準備するものの、そういう時に限って出動命令です。しかし現場がフォトジェニックスポットであったせいか、正に彼は天使の羽根をつけたバトルエンジェルで、大いに映えると他の細胞を感動させます。結局キラーTチームと赤血球、白血球で「ヒスタ民」なる居酒屋で飲み会をやって、班長は武勇伝を語るのですが、寧ろ合コンよりこっちの方がよかったのではないでしょうか。ただ、誰もこの様子をSNSに上げておらず、期待していた班長はがっかりです。

ところでヘルパーT細胞が言っていた「自己反応性T細胞」とは、自己組織を抗原と誤認して攻撃するT細胞のことです。こういう細胞は危険なので取り除かれる運命にあります。ただ班長の場合、抗原と誤認すると言うよりは、勢い余って組織を傷つけると言うべきでしょうか。


飲み物-注がれる紅茶
[ 2021/04/26 01:15 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』第10回までを観て思ったこと 続き

先日の続きになります。
一応第10回(25日放送分は省く)まで観たうえで、今度は栄一自身に関することですが、この当時百姓である彼が、身分制度を否定したり、幕府に責任があると断言したりしていますが、あそこまで強く踏み込めたのでしょうか。
この人物にさほど詳しくないせいもありますが、当時幕府、つまり御公儀の存在はやはり大きく、まず施政者が変わるべきではないか位には考えはしたかも知れませんが。尚この施政者とは将軍ではなく、老中のことです。

あとこれも前に書きましたが、尊王攘夷を唱える志士たちが目の敵にする異人とコロリ(コレラ)について。彼らが異人の存在についてあれこれ言う割には、異人さんたちの姿が出て来るシーンは限られますし、コロリも社会に影響を与えるほどの存在感を示せていません。無論今のご時世、疫病が蔓延して人々が亡くなるというのは、なまじ現実で似たような状況になっているため、描きにくくもあるでしょう。
しかしならば志士たちに声高に叫ばせるより、たとえば
「コロリなる異国からの病が流行っていて、それが攘夷派に取って火に油を注ぐ結果になっている」
などというセリフを挟む程度でもよかったかと思います。
また医学に関して言えば、尊王攘夷もこの頃大きな課題となっていたでしょう。これは『陽だまりの樹』で出て来ましたし、『JIN-仁-』のペニシリン製造所も、元々は種痘のための物でしたね。

しかしやはり、市郎右衛門と尾高惇忠の存在は重みがあります。大河の場合は成長物語でもあるので、主人公がまだ若く、とかく方向性が定まらない中、その人物を指南する存在はどうしても必要です。
女性主人公大河に違和感を覚えるのは、ヒロインがとかく自分中心に走りがちで、直言する存在がいない、あるいは影が薄いせいもあると思いますが、『八重の桜』の山本家は、その点は寧ろ例外的だったと思います。


飲み物-スノーアンドテル

[ 2021/04/26 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』第10回までを観て思ったこと

今までのあらすじや感想でも書いて来ていますが、以下の3つに分けられます。

  • 今までのところ、血洗島の人々の暮らしや考えなどは、実によく描かれている。昨年、一昨年と主人公サイドの描写に不満があったが、今回はそのような点は見当たらない。演出が殊更に奇を衒った様子でもないのも評価できる。
  • 一方江戸パートだが、まず武士の描き方、それも幕僚などの描き方がやや物足りない。歴史的事件にしても、前に書いたが年表をなぞっているように見えることがある。さらに血洗島の役人の態度などの描写も通り一辺
  • それから特に皇族、将軍家の人々のキャスティングにやや難あり。竹中直人さんの徳川斉昭、原日出子さんの吉子、美村里江さんの徳信院などはいいが、お姫様たちが今一つ。また草彅剛さんの慶喜は、セリフ回しが硬い印象を受ける

こういったところでしょうか。

この大河は百姓である栄一が主人公であるため、農家、特に当時の百姓の身分に焦点を当てるのは当然だと思います。しかしその百姓を際立たせるためもあるのか、武士がいささか頼りない、あるいはちょっと情けない感じに描かれていることが多いのは、やや疑問ありです。特に血洗島の役人の描写は、常に搾取する側の人間として、悪役的な雰囲気に描かれているのも気になります。

それから美香君もそうですが、篤君(篤姫)も率直に言って、どうも威厳に欠けるように見えます。常に笑顔で話していることが多いのですが、少なくとも天璋院となった後であれば、夫を失った悲しみとか、養父斉彬の命による慶喜の将軍擁立ができなかったまま、家茂と顔を合わせていることへの戸惑いとか、そういう描写があっていいかと思います。あと和宮は、今の時点では堀北真希さんの方がよかったです。

実際血洗島の重厚さというか、少なくとも一見のどかな農村でありながらも、人々の思惑や、時代の変化がもたらす影響などがきちんと表現されているのに比べると、やはりこちらがメインで、時々江戸の状況が出て来る程度でよかったのではないでしょうか。あと、尾高惇忠の描かれ方が割と好きです。この血洗島に於いて栄一や喜作、長七郎の師匠的存在であり、地味ながら大きな役割を果たしています。

それと平岡円四郎、この人物の描写に関しては、妻のやす共々比較的いいと思います。要はこういう普通の人々を中心に描くのが、この大河の方向性なのだなと思われます。しかし、彼が京で斬られるまであと何年もないのですが、今後どのように描かれるのでしょうか。

飲み物-チューリップグラスのビール
[ 2021/04/25 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』に見る明智光秀 55

翌天正10(1582)年、光秀は数えで55歳になり、流石に心気の衰えを感じるようになります。元々丈夫な方でもなかった上に、その6年前の本願寺攻めの最中に病気になり、この年の暮れには妻のお槇も病を得ます。その後も戦に明け暮れる中で、養生の悪さと野戦生活が祟ったのか、熟睡できなくなって行きます。
ある時夢の中で、前将軍足利義昭が忍びで亀山城にやって来て、客殿へお迎え申せと命じた後再び眠りに落ち、目覚めてから弥平次にこう言います。
「将軍(くぼう)様がお出ましになった夢を見た」
しかしこれは夢ではなく、義昭自身ではないものの、義昭の使いが光秀を訪れていたのでした。

ここで義昭のその後について。将軍の座を追われた当時は、反織田同盟結成に躍起になっていたものの、武田信玄と上杉謙信が相次いで世を去り、本願寺は信長と和睦し、紀州雑賀の地侍集団も勢いを失くし、頼るべきは毛利氏だけという有様でした。
しかし毛利氏は、創業者と言うべき元就の遺言によって覇気を禁じているため、天下を取るという気概がなく、現在中国地方に送り込まれている秀吉との戦いでも、後手に回っている感がありました。義昭はその毛利氏から御殿を与えられ、居候ながら当主輝元に命令をくだしていましたが、これは毛利氏としても、将軍の命により逆賊信長を討つという大義名分が与えられるからで、家中の精神的支柱ともなっていました。

これにより義昭は、輝元のことを副将軍と位置付けていたのですが、光秀はそういう近況を聞くにつけ、寧ろ気の毒な人物であると思うようになっていました。夢破れた今、元の僧に戻ることも可能だったのですが、執拗に信長を追い詰めようとする陰謀好きの体質は直らないようです。
その意味で面白い人物とも言えるのですが、光秀に取っては今の主の信長の最も厄介な敵であり、また自分が追放した旧主でもあり、単に面白いでは済まされませんでした。その後も義昭はしきりに夢に現れており、この密使の来訪も、夢であると勘違いしたのも無理からぬことでした。

光秀は実際疲れていました。信長から酷使され続けており、その先には佐久間信盛のような追放か、あるいは荒木村重のような殺戮かが待っていないとも限らず、思案もつい暗くなりがちでした。その密使の名は弁観といい、義昭の近侍であるようです。
会うかどうか光秀は迷いますが、恐らくは謀反の勧めであり、織田家の旧幕臣系の家臣の総帥的存在である我が身のことを考えれば、義昭が期待を寄せたのも無理からぬことでした。さらに義昭は細川藤孝を嫌っており、光秀を頼るのも道理と言えました。しかし光秀は荒木村重のことを思い出し、引き取らせるように弥平次に命じます。もし御教書を渡そうとしたら、目の前で灰にせよとまで言う念の入れようでした。

その後光秀は甲州征伐に参加します。長篠の戦後も武田軍の強さを信長は見くびっておらず、当主勝頼が人心を失い、武田軍の内部崩壊を見た上での作戦でした。この辺りの信長の戦略の見事さは、光秀も舌を巻くほどでした。この時の信長の陣は信州諏訪の法華寺で、そこにかつては武田の属領の者だった地侍たちが続々と集まり、織田家の威光ここに極まれるといった有様でした。
光秀はそれを目のあたりにし、信長の非凡な力を認めつつも、自分も少なからず努力しているという自意識があり、また心気が衰えた成果回顧的になっていて、ついこうつぶやきます。
「われらも多年、山野に起き伏し、智恵をしぼり、勇を振るった骨折りの甲斐、いまこそあったというものよ」

そこへ、この言葉を耳にした信長がやって来ます。信長は光秀のこういう賢(さかし)ら面を好まず、また虫の居どころも悪く、かつての佐久間、林、そして荒木といった家臣たちを放逐したことについて、どこかもやっとしたものを抱えていました。信長にしてみれば、光秀がそういう自分を皮肉っていると受け取れたのです。
「もう一度言え。—————おのれが」
と、光秀の首筋をつかみ、
「おのれがいつ、どこにて骨を折り、武辺を働いたか。いえるなら、言え。骨を折ったのは誰あろう、このおれのことぞ」
信長は光秀を押し倒し、高欄の欄干に頭を打ちつけ、離してはまた打ちつけを繰り返します。光秀は衆人の中でこういう仕打ちを受けることに耐えられず、信長に殺意を抱きます。

運命の天正10年がやって来ます。光秀も50代半ばとなり、また病気をしたこともあって心気とも衰え、夜も熟睡できなくなっていました。そんなある日、夢の中に前将軍足利義昭が現れます。しかしそれは夢ではなく、実際に義昭の密使が光秀の亀山城を訪れていました。
義昭の用件は、恐らく謀反の勧めであろうと光秀は察しがつき、その者が文書を取り出そうなら、焼いてしまうように命じます。同じような目に遭った荒木村重の二の舞は避けたいところでした。それと同時に、この義昭の陰謀好きにも光秀はうんざりしていました。

その後光秀は甲州征伐に向かいます。信長は長篠の戦いの後、敢えてそのままにして武田家の内部崩壊を待ち、しかる後に武田氏を攻め立てて滅亡に追いやります。光秀もこの時は、信長の戦略の見事さを思い知らされ、信長陣の法華寺には、かつての武田の臣であった地侍たちがやって来ます。それを見ながら光秀は、自分の骨折りもあってこそと口にし、これが信長を怒らせます。
ただでさえ機嫌が悪く、かつての功臣を追いやったことへの後ろめたさを覚えていた信長は、光秀を折檻し、光秀はこの時信長に殺意を抱きます。段々と本能寺の変が具体化されて行きますが、この法華寺、『真田丸』にも登場し、昌幸がしらを切り通したこと、そして、オネエぽい光秀が折檻されながらも、どこか嬉しそうにしていたシーンを思い出します。


飲み物-バーのカクテル
[ 2021/04/25 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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