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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2021年04月

緊急事態宣言を受けてのプレイオフチケット販売について

トップリーグ関連です。5月に予定されているトップリーグプレイオフの準決勝、決勝について。東京都、大阪府、京都府、兵庫県への緊急事態宣言を受けて、一旦チケット販売を中止し、今後の様子を見ながら、新たに販売スケジュールを設けることになりました。

また24日と25日の試合に関しては予定通り行います。さらに準々決勝は、緊急事態宣言対象外地域(埼玉、熊本、静岡、大分)での開催なので、こちらも予定通り試合が行われることになっています。

詳しくは下記リンクにて
(トップリーグ公式サイト)
[ 2021/04/24 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『青天を衝け』第10回に関して

第10回です。いよいよ栄一が8年ぶりに江戸へ出て、草莽の志士たちの仲間に加わることになります。

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栄一は日本国がどうなっているのか、江戸に行って自分で確かめたかった。実際開国以来、物の値段は上がり続けており、大老井伊直弼も暗殺された。井伊の跡を継いだのは安藤対馬守信正で、孝明天皇の妹和宮を降嫁させ、公武合体を目論んでいたが、和宮はもののふの頭領に嫁ぐことを嫌がっていた。栄一は仕事のない一月だけという条件で江戸を訪れるが、町は荒れ、8年前に父に連れられてきた時とはまるで違っていた。喜作と共に大橋訥庵の思誠塾を訪れた栄一は、地震にしろ大老暗殺にしろ天罰であるという言葉を聞き、なぜ神風が吹いて異人や病を吹き飛ばさないかと尋ねるが、塾生の一人校の顕三が神を冒涜するかと怒りをあらわにする。

訥庵は、既に神も助けを出す力がなく、水戸の慶喜が将軍になっていなければ、こうはならなかったはずだとまで言う。そして栄一にこう言葉を掛ける。
「よいか減らず口よ、われらが神風を起こすのじゃ」
そこへ長七郎がやってくるが、長七郎の件の腕には訥庵も一目置いていた。その後栄一は長七郎と喜作に血洗島のことを話し、お千代が喜作の妻、およしに教わって作ってくれたと守袋を見せる。確かにそれと喜作の物と色違いだった。ただ栄一は、子供がなかなか授からないのが悩みだった。

一方長七郎は幕吏(異国のイエスマンと化した幕僚のこと)の中で、今一番斬るべきは安藤対馬守信正だと口にする。水戸と長州が手を組んでその暗殺を企てていたが、どの藩も内紛を抱えていた。特に水戸は荒れており、それを考えれば草莽の志士である方が動きやすかった。河野は百姓である栄一を蔑むが、栄一はお前の言葉には胸を打たれた、俺も草莽の志士になると言う。その栄一は人を斬る稽古をさせられ、初めて真剣で人に見立てたわら束を切り刻む。その頃血洗島では、一月経っても栄一が戻らないことを案じ、まさは、早く子供でも生まれればいいのにと、細身の千代に当てつけるように漏らす。しかし千代は働きぶりがよく、市郎右衛門もゑいも感心していた。

そこへ栄一が帰って来る。江戸は物価の上昇がすごいこと、いい友ができたことなどを話し、ていへ土産を渡す。その後久々に千代と話し、ここと江戸の風があまりに違うと言って千代を背後から抱きしめる。しかし野良仕事をしている栄一の脳裏を、江戸で河野顕三が投げつけた侮蔑の言葉が掠めていた。
「百姓は鋤や鍬で土でも掘っていろ」
またこの頃から血洗島には、志士や脱藩浪士が立ち寄るようになって行った。惇忠もこのままでは、日ノ本は食い物にされると警鐘を鳴らす。

ここで家康公が登場。和宮降嫁に関して、婚姻さえうまく行けばと幕府は企んだこと、またいえやす自身も、かつて自分の娘である和(まさ)子を入内させたことの解説。当時の降嫁の行列は中山道を通り、全長50キロにも及んだ。

この降嫁の行列をもてなすため、血洗島でも人足を出すことになる。栄一はこれは幕吏の謀だと言うが、父市郎右衛門からこれは百姓の務めだと諭され、それが如何にも空しく感じられた。折しも千代が悪阻の症状を示し、子供ができたことがわかって、渋沢家の人々は喜ぶ。千代に取っても、栄一が喜ぶ顔を見るのは嬉しかった。自分はそんなに険しい顔をしているのかと栄一は尋ね、世の中を動かすのは武士だけではない、今の日の本にいは納得が行かないと言いつつも、それは身重の妻に言うことではないと悟る。千代は夫に、その考えも、また市郎右衛門が村や家族を思うことも、同じように尊いと言う。

文久元(1862)年10月20日、皇女和宮は江戸へ旅立った。篤君(篤姫)は家茂に、自分は一橋様を将軍にするために輿入れしたこと、家定はそれを理解したうえで慈しんでくれたこと、さらにこの和宮とのご縁は一橋様であればかなわなかったことを言って聞かせ、「お力になりもす」と家茂を励ます。片や血洗島では、役人たちの命令のもと、降嫁の行列のもてなしの準備に追われており、女たちは嫁入りと言うより戦だ、うちらの方が幸せだにと言葉を交わしていた。そして11月15日、和宮は江戸城へ入って家茂と初めて顔を合わせた。このことは思誠塾の面々を怒らせることになり、ついに安藤信正暗殺が計画されて、一橋慶喜を擁しようとするが、慶喜は動かなかった。

安藤暗殺に指名されたのは長七郎だった。その長七郎は血洗島へ向かい、その後ろ姿を千代が目撃する。長七郎は計画を惇忠や栄一に打ち明け、安藤を殺した後は自分も切腹する、自分は武士になると話すが、惇忠はそれは無駄死にであると指摘する。栄一もそれに同意し、幕府をどうにかしない限り何も変わらないと、長七郎を思いとどまらせる。そして惇忠も幕府転覆の行動を起こすが、それと呼応するかのように、怪しげな行商人が血洗島をうろつくようになっていた。どうやら隠し目付のようだった。長七郎は上州に逃げ、やがて安藤暗殺未遂事件(坂下門外の変)が起こるが、河野をはじめ何名かの塾生が死亡、訥庵は捕らえられた。そしてある夜、栄一は村の者から、長七郎が江戸へと向かったことを聞かされる。

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幕府の仕組みに憤りを感じる栄一が、江戸で長七郎や喜作のいる思誠塾に入門します。そこで目にしたのはかなり急進的な、ある意味カルト的ともいえる尊王攘夷思想でした。しかしどう考えても、老中を斬ったところで何かが変わるわけでもなく、逆に日本に不利になる可能性も高いのですが、この後の倒幕、明治維新に至るまでには、こういう劇薬的な要素もまた必要ではあったでしょう。しかもこの当時水戸は分裂、薩摩も急進派がクーデター計画を起こして頓挫(寺田屋事件)していました。後に長州も急進派が暴走し、禁門(蛤御門の変)を起こすことになり、日本のあちこちで不穏な空気が漂っていました。

栄一も幕府をどうにかしたいとは考えたものの、江戸で所謂志士たちの心意気と同時に、その志士と呼ばれる武士たちから、自分が百姓の身分であることを実感させられます。そして、大橋訥庵から目を掛けられていた長七郎もまた、武士の身分に憧れており、安藤信正を斬って自分も腹を切ると豪語します。しかし威勢はいいものの、それでは無駄死にであると惇忠は諭します。流石にこの人はその辺りはわかっていたようです。捨て駒になるのではなく、ますは上州に行かせた惇忠の選択は、坂下門外の変が未遂に終わったことから見ても正しかったと言えますが、その長七郎はしばらく潜伏した後、また江戸に出ようとしていました。

そして和宮降嫁です。この大河で毎度のように感じることですが、こういう皇族や将軍家の描き方が、やはりちょっとどうかと思います。これが慶喜が主人公であったのなら、篤君(篤姫)にしても和宮にしても、もう少しキャラが立った描き方になると思うのですが、栄一が主人公ということもあってか、あるいは庶民層がメインになる朝ドラ的構成(血洗島の描き方はこれでいいのですが)のためか、どこかぼやけた感があります。それと篤姫が全くイメージが変わらないのが残念。既に天璋院となっているのですが…。篤姫といえば、栄一と喜作が色違いの守袋を持っているのは、『篤姫』へのオマージュなのでしょうか。

飲み物-パブのビール2


[ 2021/04/24 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

2021年トップリーグ プレイオフトーナメント一回戦

トップリーグプレイオフトーナメント、一回戦の結果は以下の通りです。
(赤文字勝利チーム)

三菱重工 24-17 コカ・コーラ
豊田自動織機 24-25 NEC
清水建設BS 20-48 日野
宗像サニックス 21-31 近鉄

NEC、今シーズン初めての勝利です。このトップチャレンジリーグ上位は、清水建設BS以外はトップリーグ経験もあり、接戦になりましたが、近鉄が宗像サニックスに勝ったのは番狂わせと言っていいでしょう。

実は宗像サニックスは、強化費削減の報道があったことから、選手たちに取ってもハードな試合だったようで、それがこの結果となったようにも思われます。スポーツ紙の記事に加え、久々に村上晃一氏の『ラグビー愛好日記』の記事、そしてNIKKEI Rugbyの関連ツイのリンクを貼っておきます。日経のツイ、福坪キャプテンをはじめジェームズ・ムーア、カーン・ヘスケスといった選手たちのコメントは、なかなか辛いものがあります。

活動縮小検討の宗像サニックス「夢のあるチームであり続ける」福坪主将 ムーアら去就不透明
(西日本スポーツ)

近鉄ライナーズ、プレーオフ2回戦へ

NIKKEI Rugbyより
宗像サニックスの選手のコメント関連リンク

そして二回戦は、以下のようになっています。いよいよトップレベルのチームが絡んで来ます。尚中継は、現時点ではJSPORTSのみです。

4月24日
東芝 - リコー
サントリー - NEC
クボタ - ヤマハ発動機
三菱重工 - 神戸製鋼
4月25日
近鉄 - パナソニック
トヨタ自動車 ー 日野
NTTコム - キヤノン
Honda - NTTドコモ

そして海外組情報です。
松島選手のクレルモンは、ハイネケンカップでトゥールーズに惜しくも敗退。プールBの5位に終わりました。ハイネケンカップの準決勝は5月1日と3日の予定です。
一方スーパーラグビーに参加の姫野選手は、前節のブルーズ戦ではトライも挙げる活躍ぶりでした。もちろんお得意のジャッカルも決めている由。ちなみに彼の活躍は、トヨタ自動車の選手にも元気を与えていると茂野キャプテンはコメントしています。

飲み物-ウィルトシャービール
[ 2021/04/23 01:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

聖ジョージの日

4月23日は聖ジョージの日です。

元々この聖人ははゲオルキスと呼ばれる騎士で(ジョージはゲオルキスの英語読み)、ローマ帝国の軍人であると同時に、かなり敬虔なキリスト教信者でもあったようです。後にこの人物は迫害され、殉教後に後聖人となり、十字軍を勝利に導いたとされています。

しかしこの聖人で最も有名な伝説といえば、何と言っても竜退治でしょう。リビアの王がキリスト教に改宗することへの交換条件として、この地を苦しめていた竜を退治し、生贄となりかけた王女を救ったという話です。この伝説は、ゲオルキスが白馬に跨り、竜を踏み敷く姿で表現されることが多いです。

このゲオルキス、聖ジョージといえばイングランドをはじめ、カナダやギリシャ、ジョージア、ポルトガルなどの守護聖人でもあります。特にイングランド「国旗」は、白地に赤い十字のセントジョージ旗で、ラグビーやサッカーなどで、イングランド代表の応援にも使われています。またブルガリアでは、ユリウス暦のこの日はお休みで、川で水浴びをする習慣があります。

一方我が国では、この日はサン・ジョルディ(セント・ジョージのスペイン語読み)の日ですが、シェークスピアとセルバンテスの命日であることから、日本書籍商組合と日本生花商協会が考え出したものです。今では「子ども読書の日」にもなっています。

飲み物-華やかなティーカップと紅茶
[ 2021/04/23 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

大河ドラマの制度疲労 続き(香川照之の昆虫すごいぜ)

タイトルがよくわからないと言われるかも知れませんが、まずは先日の続きです。大河関連の投稿で、大河は別に教養番組ではないと書いています。どちらかと言えば、多少考証を詳しくした時代劇と取るべきでしょう。「紀行」などは確かに役立つ情報もありますが、これについても、似たようなスポットが多くなり、新鮮味を感じなくなっています。

やはり大河よりも歴史関連ドキュメンタリーの方が、もう少しお勉強にはなりそうです。ただ如何にも「勉強します」的観点になると、ちょっと辛いのですが…。ならばジャンルは違うものの、Eテレの『昆虫すごいぜ』などの方が、よほど教養番組と呼べるのではないかと思います。

ちなみにこの番組、5月5日午前9時から「春だよ!課外授業はテントウムシ」が放送されます。再放送は5月末に予定されています。これに関してはリンク先をご覧ください。

香川照之の昆虫すごいぜ!
(NHK ONLINE)

ところで来年の『鎌倉殿の13人』の主演である小栗旬さん、そして再来年の『どうする家康』の主役を演じる松本潤さんが、それぞれ味の素とキッコーマンのCMに出演していますが、これは偶然でしょうか。

飲み物-注がれるビール

[ 2021/04/22 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞フレンド』第1巻その1

先日に引き続き、今回はキラーT細胞班長のプライベートの行動を主に描いた、『はたらく細胞フレンド』第1巻の内容について。

<おひとりさま>
元々小心であるのに、職業柄強面な雰囲気のキラーT細胞の班長彼は、免疫細胞として立派に仕事をこなすものの、そのキャラゆえになかなか友人を作れず、一人でカラオケを楽しむ。そんなある日、自分への新年会招待メッセージが来て大喜びするが、その後取り消されて落ち込んでしまう。さらにその後風呂で髪を染めている途中で、ウイルスが侵入したため出動命令が来る。ウイルスに襲われている中には、送信を取り消した部下や、カラオケであわやすれ違いそうになった一般細胞もいた。皆都合のいい時だけ自分を頼りやがってと思いはするものの、彼らのためにもウイルスを根絶した班長に、部下たちが新年会でなく、班長会を開いてもっと話を聞きたいと言って来る。思わず彼の口元がほころぶ。

<鍋パ>
他の細胞たちが、鍋パーティーについて話しているのに班長は気づくが、仲間に入れてくれとなかなか言えない。所詮自分はダークヒーローと割り切るが、それにしても部下たちや他の細胞が自分を敬遠しているのが気になる。実は彼らは、その班長のためにサプライズパーティーを計画していたのだった。当日とある店で鍋パーティーが行われ、彼自身をかたどったケーキまであり、しかもバカンス中だったヘルパーT細胞からのお土産も届いていた。ただその翌日部下たちが、一般細胞たちが話題にしているアプリになんか、班長は興味ないよと言うのを聞いて愕然とする。実は彼も、それをちゃんとスマホに入れていたのだが、自分もそれを入れているよの一言が言えなかったのである。

<ランサムウエア>
班長はスマホを落としてしまい、ホーム画面や保存画像を見られないかひどく気にする。そのスマホをうっかり踏んでしまった赤血球が、彼の部下からの電話に出たため、女性の声を聞いた部下たちは、彼が恋人と一緒にいると思い込む。その頃赤血球は白血球に、班長にスマホを渡してくれと頼んでいた。その後再び部下からの電話がかかり、今度はスマホを預かった白血球が出たため、班長-恋人-白血球の三角関係かと部下たちは誤解する。折悪しく体内に細菌が侵入し、白血球が出動の際にスマホを落としてしまう。あろうことかその菌がスマホを拾って、ランサムウエアが作動するぞと班長を脅すが、彼は何のことやらわからず、逆に菌をやっつけてしまう。やっとスマホが戻ってくるが、三角関係だと思い込んでいる部下たちに対し、彼は「(細菌を)殺しちまったよ」と言う。この一言で、部下たちは班長が恋人を殺したのかと思い込み、しかも彼と白血球が一緒に歩いていたため、その後しばらくあらぬ噂が流れた。

<お花見>
班長は赤血球から花見に誘われるが、花粉症持ちだった。あれこれ迷った末に行く約束をしてしまうが、
*赤血球お手製の激辛フライドチキン
*アイスクリーム
の両方が花粉症にはよくないため、ヘルパーT細胞が持参した甜茶をほしがり赤血球を驚かせる。しかし結局周囲から(花粉症によくない)ビールを勧められ、しかもビールで酔っ払った赤血球が、こともあろうにスギ花粉のアレルゲンを連れて来てしまい、彼はこれを何とか退治する。退治し終えたものの、服に花粉がついたのに耐えられず、眠ってしまった赤血球に上着をかけてその場を立ち去るが、これがもとで、赤血球に好意を持たれてしまう。

一応1巻につき8編あるのですが、すべてを紹介すると長くなるので、まず前半のみです。

実はこの班長のキャラ、私は割と好きです。一見怖そうで近寄りがたい雰囲気なのですが、実は気が小さく、友達を欲しがっているものの、素直にそれが出せずいささか割を食っている感もあります。あれこれ、一人で悩むタイプなのでしょう。しかしその悩みが実は大したものでなかったり、意外なところで好意を持たれたりもしているのですが…。無論、彼が望むような好意の持たれ方とはまた違うのかも知れません。

しかしキラーT細胞といえば、やはり免疫細胞を代表する細胞の一つで、かのips細胞とも関連があります。白血球が細菌類を退治するのに比べ、ウイルス感染した細胞を退治することが多いのですが、このウイルスは自前の細胞を持たず、宿主の細胞を次々感染させるのでかなり厄介です。原作やアニメでも、一般細胞たちが次々と襲われて感染させられてしまっていますね。そう言えば風邪症候群の回で、ライノウイルスと一緒に他の細胞に悪戯をしていたものの、自分も感染させられそうになった一般細胞君は、あの後ひどく叱られたようです。


飲み物-アイスコーヒー

[ 2021/04/21 23:45 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

『はたらく細胞』本編第1巻の内容について

先日書いていた『はたらく細胞』本編第1巻、既に読まれたことのある方もいるでしょうが、内容としては以下のようになっています。

第1巻

第1話  肺炎球菌
第2話  スギ花粉アレルギー
第3話  インフルエンザ
第4話  すり傷

第1話は登場人物のお披露目的な意味合いもあり、方向音痴の赤血球が、白血球に助けられて肺までたどり着くのですが、実は体内侵入を目論んでいた肺炎球菌が、赤血球の荷物の中に忍び込んでいたのです。ここで赤血球危機一髪となるのですが、遊走利用で白血球が助けにやって来ます。しかし敵もさるもの、莢膜で自分を守り、攻め立てるため、2人は気管支にこの菌をおびき寄せ、くしゃみとして体外に出してしまいます。白血球はこう言います。
「ばいばい菌だ」
この後で、赤血球がまた会えるかと訊くわけですが、これは後に登場する、2人の子供時代の伏線となっています。尚この回でも血小板が登場します。

第2話。スギ花粉が飛ぶ季節になり、記憶細胞が不吉な予言をします。それは大噴火、地殻変動、大洪水が一度に起こるというかなり恐ろしいものでした。そんな中、B細胞が抗体(IgE)を発射してアレルゲンを抑え込むのですが、それに反応したマスト細胞がヒスタミンを多量に出します。このヒスタミンがあふれたために分泌中枢がおかしくなり、アレルギー反応が起こり、くしゃみ(大噴火)、鼻粘膜の膨張すなわち鼻づまり(地殻変動)、あふれる涙(大洪水)といった症状が立て続けに起こります。最終的にステロイドが送り込まれて症状は治まりますが、その辺一帯は破壊(副作用)されてしまいます。

第3話。パトロール中のナイーブT細胞が、B型インフルエンザウイルスに感染した細胞と出くわします。彼は抗原に出会ったことがなく、白血球とマクロファージが退治するのですが、そのため班長をはじめ先輩T細胞にひどく責められます。先輩たがはウイルスをやっつける中、自信を失ったナイーブT細胞は逃げ出し、樹状細胞の許へたどり着きます。樹状細胞は、かつては先輩たちもナイーブT細胞だったことや、免疫細胞の共同体制を説明した結果、ナイーブT細胞は活性化し、エフェクターT細胞となって、増殖した仲間を連れて帰って来ます。これに加えて増殖を抑える発熱、消化エネルギーをウイルス撃退に使ったために起こる食欲減退、さらに発汗や、B細胞の抗体もあって症状は治まりますが、今度はA型のウイルスが現れます。型が違うため抗体も効力を発揮できず、しかもエフェクター細胞も元の無力なナイーブT細胞となり、免疫細胞たちは新たな戦いを迫られます。

第4話は血小板が活躍します。平和だった体内ですが、ある時轟音と共に大きな穴が開きます。擦過傷、所謂すり傷です。白血球たちは、傷口から入ってくる細菌を白血球がやっつける必要に迫られます。その菌の代表たる存在が、緑膿菌や化膿レンサ球菌です。優勢となった細菌の前に白血球たちはたじたじですが、そこへやって来たのが血小板の一段です。彼らは白血球の援護を受けつつ、協力してフィブリンを凝固因子でつなぎ合わせ、穴(傷口)を塞いでしまったため、細菌たちは今度は劣勢となってしまいます。さらにその白血球、現場にやって来た赤血球や、血小板に連れて来られた赤血球は、傷口がかさぶたになるまでフィブリンに体を囚われ、動けなくなってしまうのでした。

擬人化された漫画である以上、当然学術的事実とは異なります。(原作にもそれは明記されています)たとえば細菌を退治し、殺菌した白血球は実際にはその後死んでしまいますが、この作品では相手に負けた場合にのみ命を落とすように設定されています。また血液を構成している液体である血漿は、この中では登場しません。しかしそれぞれのキャラが立っていることもあり、読んでいて面白い作品です。また血小板とか、この後に出て来る乳酸菌などはアイドル的存在ですが、ナイーブT細胞とか、スギ花粉アレルゲンとか緑膿菌なども結構キャラデザインが工夫されていますね。

あと第4話の血小板活躍回。これにはかさぶたを作る目的があるためですが、最近は湿潤療法といって、表面を乾かさずに治療することも多くなっているようです。キズパワーパッドのように、それに対応した絆創膏もあります。

『はたらく細胞フレンド』第1巻についても投稿しようかと考えましたが、かなり長くなるので、また日を改めて。


飲み物-ミルクティ2
[ 2021/04/21 01:15 ] 漫画・アニメ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマの制度疲労

しかし繰り返すようですが、大河ドラマそのものは昭和のビジネスモデルだなと思います。「ビジネスとしての『昭和』」でもちょっと触れましたが、今の地上波TV自体にそういう部分があり、それがTVすなわち、高齢者の娯楽もしくは情報源と化していると言っていいでしょう。

最近、有名な俳優さんと脚本家の方が相次いで亡くなられました。無論ご本人たちの努力もあったとは思いますが、少なくともお二人が脚光を浴びたのは、青年期から壮年期にTVの黄金時代を迎えたのも一因ではないでしょうか。現時点ではその黄金期の価値をまだ引きずっていると思いますが、今後もこのままでは、特に地上波は衰退すると思います。地上波でなくても、ドラマとか昔の番組メインの局は、何らかの形で方針を変えざるを得なくなるでしょう。

何度も引き合いに出すようで恐縮ですが、三谷幸喜氏が大河をアピールする際、家族で観てくれといったことを口にしていたと思いますが、これにも似たような印象を受けます。恐らくご自分の子供時代を重ね合わせているのでしょうが、今の時代それはどうかなと思わずにもいられません。ある意味高齢者に向けたメッセージなのかも知れませんが、何かあの『サザエさん』と似た物を感じます。

仮に民放が大河をやっていたとしたら、とうに消えてしまっているでしょう。無論これはNHKが素晴らしいと言うのではなく、受信料を徴収しているからできることであり、仮に視聴者の半分が受信料を払わなくなった場合は、大河をやめざるをえなくなる可能性があります。以前から大河が面白くない、打ち切りにしろという声がネット中心に見られましたが、NHKが本当に今後のことを考えているのなら、実験的にやめるか、あるいは編成を変えるかしたのではないでしょうか。それがないということは、何だかんだ言われつつも、「打ち切り」などというのはマスコミが半ば脅かしに使うフレーズであり、当のNHKはそのようなことは、微塵も考えていないと言っていいかと思います。

ところでひところ、大河ドラマの主役同士のバトンタッチというのがありました。最初は『風林火山』の山本勘助役の内野聖陽さんと、『篤姫』の主役の宮崎あおいさんだったかと思います。その後2010年代に入り、女性主人公の大河が隔年で作られていた時期は、この手のバトンタッチが行われ、それぞれの舞台となった地域の名物などを交換していたようです。ただ『西郷どん』の鈴木亮平さんと、『いだてん』の中村勘九郎さん&阿部サダヲさんのみ男性同士でしたが、その後このセレモニーもなくなりました。

元々これは朝ドラのヒロイン同士が行っていたものです。こちらのほうは女性同士ということもあり、和気藹々とした雰囲気は、確かにしっくり来ました。しかし大河は朝ドラとは違います。結局男女の主人公同士が顔を合わせなくなって以来、自然消滅してしまったようです。

それと、大河は別に特別ではないと先日書きましたが、実際殊更に意味を持たせる必要もないと思います。別に教養番組でもないし、歴史の勉強になるわけでもありません。それならドキュメンタリーの方がまだいいでしょう。それと本編の後の「紀行」、あれももう見直していいのではないでしょうか。戦国と幕末のヘビロテのせいもあるのでしょうが、似たような名所旧跡の紹介が多すぎです。こういうのは、今まであまり紹介されていないスポットを、特番などでやった方が興味をかき立てられるのですが。巡回展とかイベントなども、もっとビジネスライクにやる方法があると思われますが、NHKはやはり「ビジネス」に関心がないのだなと考えざるを得ません。あと大河ドラマ館もしかりです。

飲み物-アイリッシュコーヒー
[ 2021/04/21 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-52(今後の大河の時代設定に関して)

三谷幸喜氏の大河について何度か投稿して来ました。過去の2作品は、三谷さんらしいなと思われる展開もある反面、大河ドラマとして観た場合にもどかしく感じる、あるいは物足りなさを覚えると言う点も往々にしてあるものです。特に来年は今までの路線とは違い、所謂敗者が主人公にならない分、これまでとは異なったアプローチを求められそうです。

また敗者が去った後の新しい時代が描かれないのは、それはそれで潔くもありますが、その後の時代に彼らがどう評価され、あるいは彼らが残した物を、誰がどのように受け止めたのか、それもまたあっていいかとも思われます。実際『新選組!』で描かれなかった分は、『八重の桜』で補完したようなものです。

ところで今後の大河は

2021年-幕末~明治(大正以降がどの位描かれるのか現時点では不明)
2022年-平安~鎌倉
2023年-戦国~江戸初期

このような時代設定になっています。
仮にこの先も大河を制作すると考えた場合、2024年はどの時代が舞台になるのでしょうか。

2年連続でもし戦国大河を作るのであれば、かつての『毛利元就』のように、三英傑が登場せず、しかも時代的に戦国初期から中期辺りの設定になると思われます。たとえば、応仁の乱から戦国初期→前期を舞台に伊勢宗瑞(北条早雲)を描くというやり方もあるかも知れません。ただお馴染みの顔があまり出て来ないと、数字の点では厳しくなりそうです。

そうでなければ幕末物でしょうか。しかしあまり戦国と幕末のヘビーローテーションだと、視聴者離れ-というか、若年層の多くは既に地上波を離れていると思われます-を起こすでしょう。とは言うものの今の時代、江戸時代である赤穂義士物や、戦国期でも三英傑の比重が大きくない川中島大河を、1年かけてやる必要があるかどうかは疑問でもあります-無論2クールで描くのならそれもありです。本当はもう一度直江兼続を見たいのですが。

こういった点から考えて行くと、舞台となる時代はかなり狭まって来ているのが現状で、同じ時代で、異なる地域や時期の人物を描くことになりそうです。それを考えると、同時代が複数年続くのもやむなしでしょうか。

それとこれも何度か言っていますが、スポンサーを付けることも検討するべきでしょう。受信料だけで賄おうとすると、とてつもない金額になりますし、何より大河という娯楽作品がそもそも公共放送に必要なのかどうか、考えてみてほしいものです。大河は他の時代劇と違うとNHKは言いたいのかも知れませんが、最終的にはこれはやはり娯楽作品です。

その一方で、女性主人公の大河が姿を消したことについては、私は評価しています。どう考えても、1年をかけて描くだけの内容ではなかった物もありますし、知名度も功績もある男性主人公と無名に近い女性主人公、それぞれの作品を一年交代で制作するのはやはり無理があったと思います。それにしても、どうして隔年にしたのでしょうね。

ところで大河とは関係ありませんが、現在読んでいる『はたらく細胞フレンド』及び『はたらく細胞』本編、さらに『はたらく細胞BLACK』、今後折に触れて投稿してみようかと思います。しかしこのブログは元々ホームズブログなのに、ホームズ関連がやけに少なくなっています。多少の関連性があるという点で、コナン絡みの投稿も考えています。
(しかし三谷さん、パペットホームズの第2弾書いていただけないでしょうか…)


飲み物-白いカップの紅茶

[ 2021/04/20 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

三谷大河の問題点その5

またも三谷大河についてです。

前回の「その4」で、

誰が権力者になるのか、いわばどういう形で決着をつけるのかがあった方が、ドラマとしてはわかりやすい
敗者の美学は、滅亡と再生とは異なる

といった点に触れています。

これは『鎌倉殿の13人』まであと1年を切り、どのような描き方をするのかと思うようになった挙句、とみにそう感じることが多くなったせいもあります。

無論、決着はつけない、敗者の美学(必ずしも再生を意味しない)を描くというのは、三谷幸喜氏の理想ではあるでしょう。ただどうも過去の2作品に於いて、大河そのものに自分の理想、描きたいことを織り込むと言うよりは、理想の方に大河を寄せているように見えます。

もちろんこれは三谷大河ではなく、その他の作品でも見られました。しかし三谷さんの作品というのは、とかく何らかの形で注目される傾向があり、そのため「理想」の部分が、殊更に悪目立ちしてしまうように感じられます。三谷大河が王道でないと思われる一因でしょう。

誰が権力者になるかというより、その時代の人々はその日その日を懸命に生きていた、これは事実でしょうが、大河という枠にはめる以上、やはり何らかの形で決着をつけなければならないし、でないとどうしても終わりの部分が、今一つ締まらなくなってしまいがちです。寧ろ、決着をきちんと描いてこそ敗者の美学は成り立つのではないかと思います。

特に来年は、
「平家を滅亡させ、時代が新しくなる」
大河である以上、今までのように劣勢に立たされる、あるいは散って行く存在を描くのとは違うわけで、その変化をどのように表現するのかと思います。あるいは源氏は単なる操り人形で、実は北条が時代を変えた的な描写になるのでしょうか。

それと先日の第二次キャスト発表関連ですが、後白河法皇役の西田敏行さん、この人は、『新・三銃士』のベルトラン(ダルタニアンの養父)を演じていました。「突くべし、突くべし、払うべし」を教え込んだ人ですね。

飲み物-ロックグラスカクテル
[ 2021/04/19 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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