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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2021年03月

2021年トップリーグ第5節

ラグビー関連情報です。まずトップリーグ前節の試合結果です。
(赤文字勝利チーム)

東芝 19-45 NTTコム
リコー 28-31 キヤノン
ヤマハ発動機 22-53 神戸製鋼
トヨタ自動車 36-39 サントリー
クボタ 32-17 三菱重工
パナソニック 62-5 NEC
Honda 24-25 宗像サニックス
日野 25-26 NTTドコモ

優勝候補チームではありませんが、僅差の試合が2つありました。宗像サニックスは初白星、一方NECとHondaはまだ勝ち星がありません。一方優勝は、東のサントリーかパナソニックか、あるいは西の神戸製鋼かといったところですが、これにクボタも絡んで来そうです。

そして次節、4月3日と4日に行われる第6節の試合は、殆どがJSPORTSのみの中継ですが、神戸ユニバでの神戸製鋼とパナソニックの試合は、ABEMAでも中継されます。尚4月10日と11日がリーグ戦最終節で、17日からはプレイオフが始まり、5月23日に優勝チームが決まります。

それからスーパーラグビーは、前節で途中出場した姫野和樹選手が、2日のクルセイダーズ戦で初先発です。

姫野和樹[ハイランダーズ]、ついに8番を背負う。4月2日のクルセイダーズ戦で初先発

シックスネーションズは、ウェールズの優勝で幕を閉じました。フランス代表に新型コロナウイルス感染者が出たため、延期されていたフランスとスコットランドの試合は、スコットランドがアウェーでフランスを破り、結局フランスの優勝はなりませんでした。

フランス最終戦でスコットランドに敗れ逆転優勝ならず ウェールズが2年ぶりに欧州制覇
(記事はいずれもラグビーリパブリックより)

飲み物-パブのビール1
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[ 2021/03/31 11:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『おかえりモネ』新キャストが発表

『おかえりモネ』の、ヒロインが東京で出会う人々のキャストが発表されています。

連続テレビ小説「おかえりモネ」 新たな出演者発表 《百音が東京で出会う人びと》
(NHK ONLINE)

西島さんは既に発表済みですが、その他にも今田美桜さん、玉置玲央さん、菅原小春さんなどが出演決定です。あと井上順さん、『真田丸』の織田有楽斎を演じていました。『いだてん』と『エール』にも出演していたとのことですが、生憎私はどちらの作品もも殆ど観ていません。

しかしこれで
内野聖陽さん
鈴木京香さん
玉置玲央さん
井上順さん
と、『真田丸』出演経験のある人が4名となっています。

この中から『鎌倉殿の13人』内定者が出ることは十分考えられます。恐らく鈴木さんは、三谷大河の常連でもあり、ほぼ決定でしょう。

またこの朝ドラがうまく行けば、安達奈緒子さんも大河の脚本のオファーがかかるかも知れませんね。

飲み物-ロックグラスカクテル

[ 2021/03/31 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

三谷大河の問題点その3

先日の続きです。「敗者としての」新選組隊士への感情移入は、悪いことではないのですが、敗者にこだわることで、大河に本来求められる客観性が感じられにくい部分もあるにはあるようです。八重の桜』は、主人公の立ち位置が異なることもありますが、所謂「賊軍」とされた勢力の置かれた立場が、何と言うかもっと繊細に描かれていた印象はあります。無論脚本家の違いもあるでしょう。

それから『新選組!』の出演者云々について。元々TVや映画の俳優さんへの見方は、年月が経つにつれていくらか評価が変わることもありますが、ここでは特に見方が変わった2名を挙げておきます。

まず、山本太郎さんです。この人は紀行番組などで、面白いというか大胆な挑戦をする人のイメージがあり、それが面白くもあったし、この大河に出演すると決まった時は楽しみにしていました。
その後芸能活動をしている内はよかったのですが、政治家に転身してからは、この人の違った一面、それも私に言わせれば、あのままタレントでいた方がよかったのになと思われる一面を見せつけられた気がしましたし、特に政党名(山本さん自身は今は議員ではありません)に「新選組」を持って来たのには、何だかなあと思いもしました。

それから主演の香取慎吾さん。この当時はまだ20代で、如何にも青年のイメージであり、しかもジャニーズ所属のタレントさんが主役というのは新鮮に感じられ、三谷氏が脚本を書くのと同様、かなりの期待を覚えもしました-尤もその後、ジャニーズで主役という点では、岡田准一さんのイメージの方が強くなりましたが。
ただやはり時が流れ、『真田丸』が放送されたことで、斬新なイメージがあった『新選組!』そのものも、やはり放送当時の高揚感は落ちますし、アイドルであった香取さんもSMAP解散やその後の活動などで、当然とは言えますが、この当時とはかなり印象が変わってしまってはいます。それが、この大河が少し古くなったという印象を与えるのかも知れません(逆に山本耕史さんなどは、当時のイメージが今なお残っています)。

個人的に三谷さんは格別好きというわけでもなく、だからと言って嫌いというわけでもないのですが、やはり癖のある人ですし、また元々が舞台の人ということもあって、自らが前面に出る傾向は強く感じられます。
確かにここ2年ほどの大河で、脚本家が今の時代をネガティブに見たがるのに比べると、面白い作品を作りますという一言には、強烈なインパクトが感じられます。ただ一方で、そういう姿勢が他の大河とは趣を異にしており、王道大河好きからは多少反発を買う一因でもあるでしょう。
この辺りはやはりジェームス三木氏とは異なっています。こちらは朝ドラも手掛けており、あくまでも脚本家としてのイメージが強いせいもあります。

来年の『鎌倉殿の13人』は、いよいよ三谷大河の集大成ということで、その意味では、今までのやり方とは違ったものを求められるのではないでしょうか。あるいは、今までの路線をさらに昇華するのかも知れませんが、いずれにせよ、大河の脚本家としても正念場ではあると言えます。
また当然戦闘シーンもあるのですが、石橋山の戦いと壇ノ浦の戦いではスケールも違います。今回は前回の関ヶ原とは異なり、壇ノ浦を丸々描かないというわけには行かないでしょうが、どのようにするのでしょうね。
以上、問題点の指摘となっていたかどうかはわかりませんが、ひとまずこのテーマはここまでにしておきます。

それから『鎌倉殿の13人』、考証チームから結局呉座氏が降板して以下の3名となったようです。

2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」考証チームのご紹介
(NHK ONLINE)

飲み物-エスプレッソ2


[ 2021/03/31 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

三谷大河の問題点その2

再び三谷大河の問題点(というか、三谷さんのを観て気づいた点)に関して。

私としては『新選組!』は比較的楽しめた方ですし、特にこの作品では、池田屋事件とか禁門(蛤御門)の変などはそこそこ尺を割いていたと思います。しかし一方で、坂本龍馬と新選組が親しいといったような設定は、ちょっと作り過ぎているように思いましたし、桂小五郎が、最終回で幾松の手料理と思しき洋食を食べたりしているシーンなども、よくも悪くも三谷さんらしいなとも感じました。

その後何作か幕末大河が作られます。と言うよりも、それまで4年に1本程度だった幕末大河が、2008年の『篤姫』を皮切りに、女性主人公大河が作られたこともあり、ほぼ隔年で放送されるようになります。また東日本大震災のため『八重の桜』が作られ、2000年代後半から2010年代半ばにかけては、大河史上まれに見る幕末大河の多い時期となりました。


特に『花燃ゆ』が期待外れな所が多かったせいか、『龍馬伝』や『八重の桜』、そして『新選組!』を比較のために観ていました。(『篤姫』もDVDをレンタルしましたが、こちらは主に『西郷どん』との比較で観ていました)それに関しては、過去の大河観連投稿(花燃ゆタグ)で書いています。しかしその後『花燃ゆ』、『新選組!』それぞれの観方が若干変わって行ったことを、ここでお伝えしておこうと思います。その一因として、三谷大河への視点の変化があります。


2016年に『真田丸』が放送されて、三谷大河の作品数は2本となりました。幕末と戦国という、大河としてはメジャーな時代の作品が作られ、それぞれがそれぞれの比較対象となったわけです。もちろん登場人物も違いますし、時代背景も異なりますが、脚本家が同じという共通点があるため、様々な形で比較が可能になりました。


一言で言えば、主に『新選組!』は粗削りだが「熱さ」があった、『真田丸』は昌幸の腹芸と、それに翻弄される信之(幸)と信繁の姿が描かれている、こういうところでしょう。つまり、この両者は同じ敗者を描きながらも、『真田丸』で昌幸がメインの展開が多かったせいか、「熱さと純粋さ」VS「表裏比興」の構図となってしまった感があります。またそういう『真田丸』に慣れたせいもあり、『新選組!』に熱さを感じつつも、隊士たちへの感情移入に対してやや違和感を覚えたこと、出演者の一部への見方が変わったことなどから、前に述べたように、観方そのものが変わって行くもとにもなりました。

(この項続く)


飲み物-レッドビール

[ 2021/03/30 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『武将ジャパン』と今年の大河 続きのまた続き

『武将ジャパン』についての続きのそのまた続きです(本当は先日で終わるはずだったのですが、追加したいと思ったので)。尚本題に入る前に、大河関係の投稿でやや意味が通りにくいと思われる個所、あるいは、同じような表現の箇所を一部修正していることをお断りしておきます。

このコラム、こういうことも書かれています。

現実逃避。何もしなくともホイホイえっちな展開が起こるところが一致している。あくまで推察ですが、なろう系愛読者層と年齢層が重なるのでは?

一般社会では相手にされない大人が、子供の遊び場に乱入して俺TUEEEEをしているみたい。

で、主人公補正だ何だと書かれているのですが、それを言うならすべての大河がそうですし、『真田丸』も『麒麟がくる』もかなり主人公補正をしていると思います。この後で、先日も触れた『麒麟がくる』の麒麟=仁政がこれにはないなどと書かれています。つまり仁政のような高邁な理想が、この大河にはないと言いたいのでしょうね。しかし実際は、自分が嫌いだと決めつけた大河だから、主人公が何かにつけて褒められるのが気に入らない、そういうところなのでしょう。それにしても、文章が下卑ているなと感じるのは私だけでしょうか。

あとその前のページで

そうそう、「尊王攘夷」って中国由来なんですね。

などとありますが、何だか今更感があります。元々は周王朝の天子を尊ぶ意味の言葉ですね。

それから先日も触れましたが、武者さんは自分は諫議大夫的存在であり、ダメ出しをしないと大河が消えてしまう、それでは多くの人が困るなどと書いています、しかし私は、大河は終わる時が来たら終わっていいかと思います。それを決めるのはNHKのトップですし、視聴者の声もいくらか後押しをする可能性はあるでしょう。ちょっと続き過ぎたのは事実です。無論発展的解消でもいいでしょう。

大河がなくなって一番困るのは、武者さんをはじめ、大河で生計を立てている人たちだと思います。しかしその割には、作品に対する建設的な意見があまり見られません。大河のためを思って言っているのですよとご本人は言いたいのでしょうが、肝心の作品をけなすかほめるかどちらかしかないのでは、本当の意味で大河のためになってはいないでしょう。

それと武者さんの『麒麟がくる』に対する評価、すべてではありませんが、ネット上某所でいくらか情報を得たことをお断りしておきます。(以前、その関連情報を投稿したことがあります)

飲み物-白いカップの紅茶

[ 2021/03/30 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

受難週

3月28日は満月です。春分の日の後初めての満月になりますが、この満月の次の日曜日が復活祭なのはご存知の方も多いでしょう。

この受難週というのは、復活祭の前の日曜からの週のことで、プロテスタント諸派では受難週、カトリックでは聖週間と呼びます。今年は3月28日から4月4日までの期間がこれに当たります。日曜日(棕櫚の主日、枝の主日)と呼ばれるエルサレム入城の日に始まり、ユダの裏切りや最後の晩餐を経て、金曜日に磔刑、そして次の日曜日の復活まで、様々な出来事がある週で、この時期はかなり古くから重要視されて来ました。

この時期、信者がパレードを行う国もあります。またキリスト教圏の多くでは、金曜日から日曜日、または月曜日まで休みということが多く、この連休を利用して旅行する人もいますが、今年はさてどうなるでしょうか。ともあれこの復活祭の時期、クリスマス、そしてこれはあまり馴染みがないのですが、復活祭と関連のあるペンテコステ(復活祭から50日目の日曜日)は、キリスト教の3大祝日と言われています。

飲み物-ワインのデキャンタとグラス



[ 2021/03/29 01:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

三谷大河の問題点

来年の大河が三谷幸喜氏なのにこう言うのも何ですが、今までの2本の大河作品に関して、やや疑問かつ不安に思った点を述べて行きたいと思います。

  • 戦闘シーンがよくない。『新選組!』の鳥羽伏見の戦いしかり、『真田丸』の大坂の陣しかり
  • すべて自分のカラーに染め上げるため、三谷作品が好きな人に取ってはそれが魅力になる。しかし逆の見方をすれば、それが所謂王道大河になりにくく、どこか癖のある雰囲気を作り出してしまっている。好き嫌いがはっきりしやすい
  • 出演者の顔ぶれがどこか似て来てしまう。これも言うなれば、三谷作品のファンを取り込むための方法と言える


戦闘シーンについては、以前から指摘されてはいたようです。そしてこれまでの三谷さんの作品では、幕末、戦国と戦を避けて通れない時代であり、しかも負けた側にスポットを当てている以上、戦の描写スキルが、本当はもう少し問われてしかるべきではないでしょうか。


また三谷色が強く、王道大河にならないということは、大河の視聴にある程度制約がかかるということでもあります-これに関してはやはり独自性が強いものの、ジェームス三木氏の方がまだ王道的な部分もありました。


『新選組!』のリアルタイム視聴率は、関東が舞台なのに、幕末物という点を差し引いてもそう高くありませんでした。もちろん、後でDVD視聴した人もいるでしょう。この作品は屯所内での生活とか、隊士たちの人間関係の描き方はよかったと思います。その反面歴史上の人物の描写に関しては疑問もあり、三谷作品の独自カラーとあいまって、数字に影響した感もあります。同じような時代背景や舞台で歴史を描くという点では、寧ろ『八重の桜』の方が、癖が少ない描写でよかったです。


『真田丸』は戦国ということもあり、後半の一部を除いては比較的数字は取れた方でしょう。もちろん中には、かつて『真田太平記』で幸村(信繁)役の草刈正雄さんを観て、今度は昌幸ということで注目した人もいるかも知れません。実際昌幸の描き方は割とよく、三谷さんの癖のある脚本に合っていました。私が何かにつけて、これを「大河真田昌幸」と呼ぶ所以です。そのインパクトが強かっただけに、信繁が大坂入りした後は、やや数字が落ちたように見えます。


キャストに関しても仕方ないとは思いますが、やはり常連さんが多いです。尚私は来年は、やはり『おかえりモネ』の内野さん、できれば西島さんも採用されて、山本耕史さん共々『きのう何食べた?』のキャストを見たいところです。せっかくの機会ですから、皆が意外に思うほどの俳優さんを、一度使ってみてはどうでしょう。ちなみに佐藤二朗さんはちょっと楽しみです。

(この項続く)


飲み物-ポーターとクルミ

[ 2021/03/29 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『武将ジャパン』と今年の大河 続き

『武将ジャパン』の、『青天を衝け』第6回のレビューに関しての第2弾です。

木刀で殴り合う道場破りは恐ろしいものがありました。

から始まり、危険だから竹刀が発明されただの、あんな殺人じみた稽古を放送して問題はないのかだの。それでは、戦国大河の戦闘シーンなど、皆アウトになるのではないでしょうか。

そもそも、木刀を使う剣道の稽古というものは存在します。ですからこの場合特に問題はありません。そして当然ですが、指導の人がちゃんと付いていますよね。あと長七郎の前髪についても言及していますが、そこまで髪が邪魔になるようには見えませんでした。

そして美賀君が短刀を振り回すシーン、

あんな短刀の持ち方では相手は死なない。殺意がない。狂言見え見えでどうしたものでしょう。

などと書かれていますが、美賀君はこのシーンで、人を殺すなどとは一言も言っていません。慶喜か徳信院か、あるいはその両者への恨みがあるのはわかりますが。あとあのシーンでの短刀を逆手に持つ方法、人を狙うのは難しいのですが、組み伏せた相手を突くのにはああいう持ち方が有利です(その方が殺傷能力も高いです)。『はたらく細胞』の白血球(好中球)が、ダガーをあんな感じで持っていたと思います。

あとハリスの牛乳に関するセリフ、ここでも出て来ています。先日書いたように、徳川斉昭が牛乳を飲んでいたというエピソードに引っ掛けたという可能性もあるでしょう。なのにそういう考察もなく、

船から降りた直後に牛乳を飲みたいと思います?
(中略)
船に揺られたショックがまだ残っていて、気持ち悪くなりかねません。

だそうですが、ハリスはそこまで気持ちが悪そうでもありませんでした。これとの比較なのでしょうか、成田に降り立ったアメリカのビジネスマンが、ミルクを飲みたいなどと言うかといった意味のことが書かれていますが、その当時と今では事情が違い過ぎて比較にならないでしょう。日本で食料が確保できるかと訊きたかったのかも知れません。

そしてここで『西郷どん』を引き合いに出して、

「人と人が出会わないと歴史イベントが盛り上がらない」という思考に陥っている
映像にしない部分を如何に表現するか-という視点が肝要になる

とあります。しかし武者さんの好きな『麒麟がくる』にしても、『おんな城主 直虎』にしても、人と人が会ってばかりだったし、余談ですが、この2作品の奇妙な点として、無位無官の人物が将軍なり大名なりに差しで会ったりしているのですが、こういう点はおかしいとは思わないのでしょうか。

それから

お国言葉は必須

とのことで、美賀君は京都の言葉でないと不自然とありますが、この当時の大河で将軍家や御三卿の家へ入った奥方は、割と普通の言葉を使っているようです。また篤君(篤姫)も島津斉彬の養女ではありますが、それ以前に近衛家の養女としての輿入れである以上、薩摩弁丸出しというのはちょっと不可解です。

ちなみにこの美賀君もこの当時は延君と呼ばれており、関白一条忠香の養女でした。あと美賀君が慶喜より年上ということが、これから理解できたかなどともありますが、それがこのドラマ的にどれほど重要なのでしょうか。その説明がまるでありません。

さらに

『麒麟がくる』は最初から普通の言葉で一貫していた、でも栄一たちは訛っているのに京の公家出身者が京言葉を使っていない

これも戦国物は最初から普通の言葉でやり、幕末の諸藩の藩士や農民は方言を使うのが当たり前になっているからなのですけどね。
そして栄一はステータスが低い、徳川家定はオヤツむしゃむしゃでステータスが低い(『西郷どん』の慶福=家茂にも同じようなことを言っていました)、麒麟には仁政があったなどなど。何のことはない、『麒麟』に比べると『青天』は駄作だという印象を植え付けたくて、必死になっているようにしか見えません。こういうのを大河レビューと呼ぶべきなのでしょうか。

その次のページ、

栄一は武士と百姓の中間層である

とのことですが、その当時の身分制度は士農工商であり、いくら豪農でも栄一は百姓です。だからこそ、御用金を払った時に、言いようのない空しさを覚えたわけでしょう。そしてその次はと言えば、『三国志~趙雲伝~』との比較とか、果ては、自分の役割は中国の諫議大夫(天子を諫める役)であるとか何とか。
要はNHK大河にダメ出しをする人物が必要だ、自分はそうであると言いたいのでしょうが、ならば昨年の大河についても、ダメ出しをするべきところはきちんとしていただきたいものです。嫌いな作品でのダメ出しなど、小学生にでもできるでしょう。

しかしそんなに中国が好きならば、中国ドラマのレビューでもなさった方がいいのではないでしょうか。相変わらず『ゲーム・オブ・スローンズ』の話も出て来ますし。それにしても文章、特になぜここでこれなのかと言うのがわかりづらく、○○の裏にでも書いてほしいと思うほどです。つまるところ、この大河が何を言いたいかというのを理解しようともせず、批判らしきことを言い、他の大河だの外国物だのと比較するだけの姿勢が、またも証明されたようです。


飲み物-ランプと水とウイスキー



[ 2021/03/29 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『武将ジャパン』と今年の大河

『麒麟がくる』第1回放送後以来、アクセスしていなかった『武将ジャパン』を、久々に覗いてみました。特に行ってみたいとも思っていなかったのですが、『青天を衝け』に関しては昨年からよく言われておらず、どのようになっているのだろうと直近回(第6回)の分だけ見てみたところ、やはり批判的な言葉が並んでいました。ただ『西郷どん』の頃に比べるとやや元気がない印象も受けました。

元々このコラム的には、
舞台が東日本である
徳川方である
ということで、所謂西国雄藩とは違い、いくらか共感する部分もあるはずなのですが、どうも水戸の尊王攘夷思想がお気に召さないようです。加えて栄一の描写にも批判的です。そもそも
「最初に批判ありき」
的なところが強いため、何を見ても批判になってしまう。以前からそうですが、その傾向がかなり強くなっていますね。

いくつかピックアップしてみます。

『花燃ゆ』では大奥と言いつつ、なんちゃって大奥となるパートがありましたが、こちらは本物です。

まず、直近の幕末大河は『花燃ゆ』ではなくて『西郷どん』であり、この大河にはちゃんと本物の大奥が出て来ます。好き嫌いにかかわらず、そちらと本来は比較するべきだと思うのですが。それと『花燃ゆ』の萩城の「大奥」、外様大名であっても大奥と呼ぶケースもあったらしいので、全くの間違いとは言えないようです。
しかし男性主人公で幕末が舞台なら、やはり比較するべきは
『龍馬伝』
『西郷どん』
になるのではないでしょうか。尤もこのコラムは、放送から10年以上経った大河は参考にしないらしいので、『龍馬伝』は使えませんが。しかしそれだと、何かにつけて引き合いに出している『八重の桜』(女性大河の中では一番好きです)も、そろそろ使えなくなるかとは思います。

それから下田でハリスが牛乳を所望した件で

乳製品に馴染みのない幕末を表現したのか

とありますが、徳川斉昭は乳牛を飼育し、牛乳を飲んでいたという説もありますので、それに引っ掛けたのではないでしょうか。

その後の部分で『麒麟がくる』関連の記述。足利義輝は暴虎馮河(血気にはやって無謀なことをするというたとえ)という言葉を使ったという出だしで、

水戸学は皇国史観の源流で、取扱注意です。

などと書かれていますが、別に水戸学の何たるかを出す程度なら構わないと思うのですが。そもそも幕末という時代とも深く関わっていますし。そして

松平春嶽をドジっ子みたいにするそうで、歴史への敬愛が感じられません。なぜ大河でそんなことをするのでしょうか。

これも不満のようですが、ならば武者さんが持ち上げていた『麒麟がくる』の光秀のパシリ的描写は何だったのでしょうか。何かこの文章、ブーメランに見えて仕方ありません。

そして

「女性ファンはイケメンの裸とラブコメがあればバク釣りですよwww」とか思ってませんか?

武者さんが『いだてん』を持ち上げていた頃もイケメンの裸はあったかと思うのですが、それに関しては如何。無論あの中にもラブコメと思しきものはありましたし、『麒麟がくる』も然りでしょう。美濃へ向かう途中の駒とのシーンなども、かなりそれに近かったのではないでしょうかね。
(この項続く)

飲み物-タンブラーの白ビール

[ 2021/03/28 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』に見る明智光秀 50

朝倉浅井の当主の頭蓋骨を器とし、それで家臣に酒を振舞うなど、常軌を逸したことをする信長でしたが(実際、この両名には苦しめられてはいましたが)、一方で民に対しては細やかな心遣いを見せることもありました。信長が生涯に於いて何度も超えたであろう美濃と近江の国境、そこに山中という山村があり、そこに物乞いが1人いつも座っています。
しかしこの手の物乞いは一つ所に留まらず、常に放浪するものでした。信長はそれが気になり、村の老人に話を聞いたところ、この人物の先祖はその昔、源義朝の愛妾だった常盤御前を殺し、それが災いして足に障害を持つ身となっていたのです。

実際は常盤御前は暗殺されてはいないと言われていますが、信長も老人もそこまでの知識は持ち合わせていませんでした。信長の奇妙なところは、日頃あれだけ霊魂の存在を信じず、異常なまでに合理主義を掲げているにもかかわらず、因果応報という言葉にはひどく反応する点でした。悪いことには必ず報いが来るというのが、ひどく小気味よく響いたのでしょう。

そして信長は、この「山中の猿」と呼ばれ、村の者からも人間扱いされていない男には憐れみを覚えます。自分を苦しめた相手に対する憎悪の念が、自分が庇護すべき庶民に対しては、深い同情の念となっているようです。


その次にこの場所を通った信長は、岐阜で調達した木綿20反を自分で持ち、村の者たちにこう叫びます。

「この木綿のうち、10反はあの猿にやれ、あとの10反で猿のために小屋を作ってやれ」

その後信長は木綿をすべて地に投げ出し、そのまま過ぎ去ります。行く先は京で、この時の上洛は、京で公卿になるのが目的であり、この任官受爵は、信長の人生の中でも実に劇的なものでした。また武家が公卿となるのは、平家以来のことでした。


光秀は思います。室町幕府を潰した以上、ここで信長が幕府を開くことを、大名たちは許さないであろうと。

しかも信長はかつては藤原氏、今は平氏を名乗っており、源氏でない以上征夷大将軍になるのは不可能でした。それもあり、天皇家の公卿になるわけですが、これは実にうまい方法でもありました。

かつて皇室は日本国の統治者であり、それを今天下に知らしめつつ、日本統一という事業を進めている信長のやり方は、光秀の目からも、実にうまいやり方ではあったのです。そして3月12日、信長は従三位の参議となります。


また信長の子供たちも正五位上に叙され、織田家譜代の家老にもそれぞれ官職が与えられます。しかし織田家の将の中には、自分の官職名が読めず、公卿たちの失笑を買っている者もいました。

また秀吉は筑前守、光秀は日向守となります。この当時、多くの武将の○○守というのは自称であることが多かったのですが、この場合は正式に朝廷から賜ったものでした。秀吉はこれに伴い、それまで使用していた木下の姓を、羽柴に改めます。丹羽長秀と柴田勝家、それぞれの姓を1つずつ貰っての改姓でした。


光秀の場合は、信長が朝廷に奏上して姓を変えさせます。その姓とは「惟任」(これとう)というものでした。元々は九州のさる豪族の姓で、信長は将来的に九州征伐を考えていただけに、この姓を敢えて名乗らせたとも言えます。無論この姓を、普段から実際に名乗れというものでもなく、光秀はその後も明智を名乗っていました。

そして信長は宿舎の相国寺で光秀を呼び、改姓を気に入ったかと尋ねます。光秀は礼を述べますが、信長にはくどくどしく感じられるのか、光秀が述べ終わらないうちに次の文句を発します。

「その改姓を祝して、そちに丹波一国を呉れてやろう」


信長は憎悪の念も強い分一方で、民に激しく共感する部分もあったようです。山中の猿に木綿をやる場面は、その信長の両面性をよく表しています。

その信長は、将軍義昭を追放した後、自分は参議になって朝廷の臣となります。かつて統治者であった天皇の神聖さを知らしめ、自分の統一事業を進めて行くその考えに、光秀は感心します。

無論信長は源氏でないため征夷大将軍にはなれず、また義昭を追い出した後で将軍になることもできなかったわけですが、寧ろそれを逆手に取ったとも言えそうです。


やがて信長は参議となり、子供たちも位を賜り、家臣もそれ相応の官職を与えられます。しかし信長の家臣の中には無学な者もいて、自分の官名を読めないということもありました。筑前守となった秀吉は羽柴と姓を改め、日向守に叙せられた光秀は惟任という姓となります。

これは日常的に使う姓ではありませんでしたが、信長が奏上して賜った姓であり、九州の豪族に由来することから、信長は後に計画している九州遠征でも、光秀を使おうと考えていたようです。そしてこれに伴い、光秀には丹波が与えられます。


飲み物-バーのカクテル

[ 2021/03/28 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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