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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2020年12月

大河ドラマ雑考-40

先日の『麒麟がくる』で、光秀の丹波攻めかという展開が窺えるという一方で、また駒が出て来て義昭に説教していたらしいです。駒が将軍の側にいるだけでもおかしいのですが、説教するに至っては『江』を思い出してしまいます。恐らくオリキャラは最終回まで出て来るのかもしれませんが、この2人が暗躍(と言うべきでしょうか)するせいで、肝心の光秀の存在感が今一つになっているようにも思えます。

ところでこれも先日、90年代に大河の傾向が変わった一因として、赤穂大河が99年で終わったからと書いています。このせいかどうか知りませんが、最近の40歳以下は、一部を除いて赤穂事件を知らないといった内容のツイを目にしたこともあります。しかし思うのですが、この赤穂事件というのは大河化せずとも、1クールでカバーできるように思えます。『忠臣蔵の恋〜四十八人目の忠臣〜』などというのもありましたが、ああいうやり方でもいいかと思います。ただ若い世代ほどTVを観なくなっていますので、どのような方法を用いるかを検討するべきでしょう。

それと似たような傾向として、所謂川中島大河(武田VS上杉)も、『風林火山』以降は制作されていません。これに関しては『国盗り物語』に見る明智光秀番外編と川中島大河で書いていますが、こちらもワンパターンになりがちで、ストーリーの展開も限られてくるからでしょう。その点『風林火山』は山本勘助視点で、しかも諏訪御寮人(由布姫)との関係が中心という構成に興味を惹かれました。

その打開策としてポスト川中島、つまり武田と上杉の、それぞれの後継者のサバイバルを描くという方法があります。実際『天地人』の時代背景や舞台設定はそれに近いのですが、この大河は基本的に夫婦大河であり、直江兼続の描かれ方が如何にも物足りなく感じられました。御館の乱にしても、もう少し戦国らしく描けなかったものでしょうか。中でも一番笑ってしまったのは「本能寺爆発」ですが、それはともかくとして、これがもう少し掘り下げられていたら、また新分野を開拓できたのかもしれません。

あとこれは再来年の『鎌倉殿の13人』関連ですが、今まで三谷幸喜氏の大河は「敗者」が主人公でした。新選組しかり、真田信繁しかりです。しかしここに来て、いわば勝者である義時が主人公となっています。義時自身、かなりの葛藤に苦しんだこともあったでしょうが、最終的に源氏直系と一部の御家人を滅亡させ、北条氏の執権体制を作り上げたという見方をすれば、やはり勝者と言えそうです。この大河は恐らくは「ポスト源平」の時代を念入りに描くと思われますし、そうなってほしいものです。

飲み物-ホットカフェオレ
[ 2020/12/22 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『クリスマスイブ』2019/"Christmas Eve" 2019

今やすっかり、クリスマスのスタンダード・ナンバーとなった『クリスマスイブ』です。


"Christmas Eve" by Tatsurō Yamashita, one of the standards of Christmas in Japan. It describes a man who keeps waiting for his girlfriend but she never appears.

[ 2020/12/21 00:00 ] その他/others | TB(-) | CM(0)

『武将ジャパン』続きと大河の転換期に関して

先日の武者さんのコラム関連で、このようなものもありました(2019年4月5日投稿分より)。オールドファンの手垢のついた論調として

・女子供を喜ばせるイケメンが主演では、俺たち真の大河主張者である男性様は喜ばないぞ!
・イケメンでないところを証明できたからこそ、主演をやらせてやる
・女は良妻賢母以外認めないぞ!

こういった形で紹介されているのですが、このような意見が本当にあったのでしょうか。どう考えても武者さんの妄想のように見えます。もし本当にあるのなら、その出典をはっきりさせてほしいものです。仮にそのような意見があったとしても、その人たちが支持した大河を否定するということは、自分が賞賛した過去の大河も否定するということにつながりかねないと思うのですが。

それからこのコラムについてですが、たとえば同じ女性大河でも温度差があることがわかります。コラム自体は『八重の桜』の終わりの頃から始まっており、その『八重の桜』については肯定しています。しかし『花燃ゆ』は否定しており、『おんな城主 直虎』に関してはまた肯定的な論調でした。私にしてみれば、『花燃ゆ』と『直虎』にはどこか似通った部分もあり、そのため武者さんが『花燃ゆ』のみを批判するのは、ちょっと奇妙に感じられました。しかしその後、何かにつけて『八重の桜』を引き合いに出すのを見て、要は幕末の薩長大河が嫌いなのだなということがわかりました。だからどこか共通点があるヒロインなのに、幕末長州はダメ、戦国はOKとなったとも考えられます。

それと自分が好きな作品が低視聴率だった場合は、視聴率など関係ないと言い、嫌いな作品が低視聴率の場合は、批判の材料にするというのも随分都合がいいなと思います。実際『直虎』は戦国大河で最も視聴率が低く、総合視聴率は『西郷どん』より低かったのですが、なぜ戦国物なのに視聴率が低かったのか、自分なりの考察をしてしかるべきでした。また『西郷どん』が関東では低いものの、西日本では高く出たことも無視していました。

先日ご紹介したまとめサイトにもこのようにあります。
「好みに合わないドラマなら脚本家・スタッフ・出演者・作品関連企業への誹謗中傷・名誉毀損・罵詈雑言。逆に好きな作品ならなんでもベタ褒めするためダブスタなんて朝飯前」
しかも文章がとかく感情的になりがちであるため、読む側としては同意するせざるにかかわらず、何かしら不愉快な気分にならざるをえないのです。

それから、90年代から大河の傾向が変わったように思われるその理由としては、『信長 KING OF ZIPANGU』のような宣教師目線の大河が作られるようになったほか、
  • 琉球や東北といった地域をメインにした大河が作られた
  • それに伴い、放送フォーマットの変更も検討された(ただしこれはうまく行かず元に戻している)
  • 所謂時代劇やTVドラマでお馴染みの人たちではなく、舞台出身の俳優の起用が多くなった。特に『毛利元就』
  • 東山紀之さん(琉球の風)、本木雅弘さん(太平記、徳川慶喜)といった、ジャニーズ事務所のアイドルが主役、またはそれに近い役を演じるようになった
  • 赤穂大河がこの年代最後の99年を以て姿を消した
こういった点も挙げられるかも知れません。

大河が今後どうなるのか予測はつきませんが、NHKへの批判が強くなっているようにも見えますし、NHKそのものが改革を余儀なくされる可能性はありそうです。大河をやめた方が、合理的な経営ができるようにも思えますし、今年のコロナ禍が、大河と観光のタイアップに影響を与えた可能性も否定できません。今後NHKは大河を「捨てる」のでしょうか、それとも今後の運営形態に合わせて「調整」して行くのでしょうか。

飲み物ーホットワインとくるみ
[ 2020/12/20 23:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『きのう何食べた?』原作を読んでみて

『きのう何食べた?』の第7話で、小日向大策&井上航(妄想ジルベール)と食事をした後雨に降られ、史朗が風邪で熱を出してしまいます。これに関しては「『きのう何食べた?』に見るありきたりでない看病シーン」で触れていますが、賢二は史朗を看病できる嬉しさから、いそいそと世話を焼き、いささか不手際ではありますが、食事まで作ることになります。

この原作(第4巻#27)を読んでいると、賢二は本当にこのチャンス(と言っていいでしょう)を楽しんでおり、客からもそれを指摘されるほどです。店長からそのことを訊かれた賢二は、実に嬉しそうにこう言います。

「今彼氏がカゼひいてるんですよ~~~~~~~♡」

尤も美容師仲間からは、彼氏(史朗のこと)がかわいそうだなどと言われたり、店長は内心バカバカしいなどと思ったりしてもいます-無論、その気持ちもわかるにはわかります。

この賢二の行動に関しては他の投稿でも、如何にも攻めた感じで面白く感じられること、看病する賢二が「尽くして」いながら、同時に相手の史朗に構ってあげられることを喜んでおり、史朗が仕方のないやつだと苦々しく思うシーンに、ひねりが感じられるといったことを書いています。さほどにウェットな印象がないのは、やはり男性同士だからなのでしょうか。男女のカップルでこういう描かれ方をしているドラマがあれば、観てみたいものです。

それはともかく、賢二の豪快かつ大胆な看病ぶりは、料理にも表れており、嬉しさ全開で白和えと卵焼き(出汁巻き)と雑炊を作るわけです。これは原作でもその通りで、寝ているはずの史朗が、キッチンから聞こえてくる物音に多少苛立ち気味になっています。

史朗は卵被り(雑炊と出汁巻き)に不満げで、さらに原作ではおかずの2つが甘すぎる点にも不満げではありますが、しかし賢二のメニューは、病人には優しい食事と言えそうです。一般に風邪で熱がある時、また治りかけた時などは、脂っこい物や繊維質が多い物は避けた方がいいようですが、白和えのホウレンソウがやや繊維が多いことを除けば、そう問題はなさそうですし、その点では賢二もよく考えたものだと思います。そこはやはりシロさんのためなのでしょうか。

ちなみに原作ではこれだけで完結しており、ドラマに出て来る小日向&航との会食や、バナナケーキを作るシーンなどは、また別のエピソードに登場しています。

飲み物-パブのビール3杯
[ 2020/12/20 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『武将ジャパン』と『麒麟がくる』の終盤に思うことその3

先日投稿分での武者震之助さんですが、ご本人のコラムがアップされている『武将ジャパン』で検索していたところ、この人物についてのまとめサイトを見つけたのでご紹介しておきます。

まず上の方です。こちらは某掲示板の、武者さん関連スレのテンプレと思しきものもありますし、記事の魚拓も紹介されています。そのため、過去記事も閲覧できるようです。また2番目の「小檜山」とあるのは、『武将ジャパン』のライターである小檜山青氏という人物で、このまとめサイトによれば、武者さんと同一人物ではないかとされています。この小檜山氏の記事も読んだことがありますが、実際武者さんと似たような論調です。ただ如何せん分量が多いので、読まれる際はブックマークすることをお勧めします。

武将ジャパンの武者震之助データ
https://seesaawiki.jp/w/amamasa/
d/%C9%F0%BE%AD%A5%B8%A5%E3%A5%D1%A5%F3%A4%CE%C9%
F0%BC%D4%BF%CC%C7%B7%BD%F5%A5%C7%A1%BC%A5%BF


『武者震之助用語辞典』with 小檜山
https://seesaawiki.jp/w/amamasa/
d/%A1%D8%C9%F0%BC%D4%BF%CC%C7%B7%BD%F5%CD%D1%B8%
EC%BC%AD%C5%B5%A1%D9with%20%BE%AE%DB%D8%BB%B3

この小檜山氏によれば、2010年代大河はおかしいということで、それは同意できます。ただ何も2010年代に入ってから急におかしくなったのではなく、それ以前、恐らく90年代頃にはその萌芽があったのではないかと思われます。この頃から放送フォーマットが変わったり、『信長 KING OF ZIPANGU』など、それまでの大河とは違った方向性の作品も作られたりするようになっています。若者向け路線にシフトし始めたと言うべきでしょうか。またこれは他のドラマにも言えますが、必ずしも昔がよくて今が悪いとは一概に言えません。今の大河でも十分に鑑賞に耐えうる物はありますし、昔のでも面白くないのもあります。従って、2010年代大河のすべてを云々するより、創作が過剰ともいえる女性主人公大河、あるいは『いだてん』の制作面での特徴(2つの時代の行き来や落語の存在)が視聴者に与えた影響について指摘するべきではないかと思います。

しかしこの場合、小檜山氏であれ武者さんであれ、
花燃ゆ
西郷どん
いだてん
がおかしいと断定しています。『いだてん』に関しては、私は途中までしか観ていない(あまりにも演出が受け入れられなくてギブアップした)ので、コメントはできません。『花燃ゆ』は正直言ってあまり面白いとは感じませんでしたが、その中でも見るべきところはありました。『おんな城主 直虎』よりも観られる部分もあったほどです-この場合ヒロインよりも、それ以外の人物が関わっているシーンがメインであると言っておきます。『西郷どん』は好きな大河の1つで、前にも何度か書いていますが、スーパーヒーローでない西郷隆盛を描いたのは評価できます。どうもこの『武将ジャパン』の特徴として、作品を客観的に見るよりも、最初から批判すべき作品を決め、ネガティブな方向へ誘導する傾向があると思われます。無論その逆もありますが、大河コラムとしてはさて如何なものでしょうか。

また前出小檜山氏によれば、大河をシーズン制にしてはどうかと言うことです。さらにそのシーズン制に関して、これまたこのサイトの特徴として、『ゲーム・オブ・スローンズ』が引き合いに出されています。なぜドラマという点以外に共通項がない作品を持ち出すのか不明ですが、よほどこの作品がお気に入りなのでしょう。尤も私のアメリカ人の友人は、これは好きではないと言ってはいましたが。あと武者さんの場合10年ルールといって、10年以上前に制作された作品の議論はしないということですが、大河について書こうと思うのであれば、せめてDVDが出ている作品を、総集編でもいいから観ておいた方がいいかとは思います。

ところで武将ジャパンについて書いてまいりましたが、もう一つ書きたいこととして、『麒麟がくる』の最終パートがあります。そもそも明智光秀を主人公にしている以上、当然ですが本能寺の変は避けられません。そしてその後秀吉に追討され、山崎の合戦後に落命することになります。大河の主人公の多くは、所謂主人公補正もあるのでしょうが、その最期の迎え方はそれなりに絵になるものとして描かれています。ところが光秀の場合はそれがありません。光秀の最期を劇的なものとするには、結局信長をどのようにして敵視するようになるのかが重視されます。今まで光秀を主人公にした作品がなかったのは、こういう主人公の最期の描き方の難しさも関係していたのでしょうか。

飲み物-ホットウイスキー
[ 2020/12/20 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

確証バイアスと朝ドラ/大河コラム

以前、確証バイアスについて確証バイアス昨日の続き及び大河共同制作案という、2つの投稿で触れています。いずれも武者震之助さんの、主に朝ドラと大河のコラムの記事について書いたものでした。

ここでまた改めて書きますが、この人のコラムの場合、自分の好みに合った作品は何かの如く持ち上げ、嫌いな作品は叩きまくるという傾向があります。個人ブログならそれでいいかも知れません。しかし個人レベルでも殊更にべたぼめしたり、あるいはこきおろしたりというのは、ちょっと如何なものかと思います。ましてこのコラムは(多分)有料サイトのものです。好き嫌いだけを基準にできるわけではないはずなのですが、私が以前見た限りでは、往々にしてその傾向が強いものでした。

確証バイアスについては、上記の投稿でも触れていますが、自分の先入観で対象となる人物や事物を観察し、都合のいい情報を集めたうえでその先入観を補強することで、先日書いた過去美化バイアス同様、認知バイアスの一種です。一方で、それに反する場合は無視するという傾向もあります。例えば『まんぷく』の場合、武者さんがこの作品をあまり好きでないこともあり、かなり批判的な内容になっていましたし、添付されている記事もまたこの作品に批判的なものでした。チキンラーメンの売り上げに貢献したというニュースもあったのですが、その手の記事は無視されていました。

『まんぷく』のみならず『西郷どん』、『軍師官兵衛』も同様でした。この2つの大河も、要は女性が裏方に回るような描写があり、それが多分お気に召さなかったのでしょう。しかしあまりにも批判だらけで、なぜこのような点まで一々指摘するのか、よくわからない点も多々ありました。またこれは『まんぷく』でもそうでしたが、きちんと作品内容をチェックしていないのか、実際の展開とはかなり異なった記述が、あまりにも多いのも気になりました。

もちろんこの2つの大河もいい部分は無視されまくりでした。『西郷どん』の場合、メインキャストが収録終了直後に行われた鹿児島おはらまつりに登場し、地元の人たちから大きな声援を受けたことが、番組のSNSにアップされていたのですが、それについてはついぞ触れられずじまいでした。また『軍師官兵衛』も、話題になった部分があったにもかかわらず、出演者の粗を探すような部分が目につき、如何なものかと思ったものです。

その反対もまたしかりです。自分が好きな作品、特に女性があれこれ行動する作品というのは、ほめまくる傾向がありました-ただ『江』や『花燃ゆ』はダメだったようです。またやたらと『八重の桜』と『西郷どん』や『花燃ゆ』を比較するのもどうかと思いました。舞台も主人公も違うのだから、単純比較はできないはずなのですが…。さらに、嫌いな作品であれば提灯記事とけなす肯定的な記事も、好きな作品のコラムにはやけに貼られていました。

何のことはない、結局は表裏一体なわけです。加えてやはり非常に偏っているなと思います。実はこのコラム、昨年までの記事はサイト上からは削除されてしまい、今見ることができません。私もいくつかキャプチャしたのはありますが、もちろんすべてではありません。どのような理由なのかは知りませんが、別に削除する必要もなかったかとは思いますが。

実際確証バイアスというのは誰にでもあるものです。これも過去美化バイアスと同じで、ストレスから身を守るための自己防御システムといえます。しかし、本来公平を期するはずのTV番組のコラムで、あからさまと言っていいほどに好き嫌いをはっきりさせ、それを強調するような展開に持ち込むのはやはりどうかと思います。尚この確証バイアスに関しては、もう一度別ジャンルで書く予定でいます。

飲み物-冬のティータイム
[ 2020/12/19 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』に見る明智光秀 33

光秀はついに義昭を見限り、信長に密書を送ることを決めます。何せ若い頃の夢であった室町幕府再興を、自らの手で壊すようなこの振る舞いに、光秀自身散々悩んではいました。しかし義昭は将軍の器ではなく、信長が自分が想像していた以上の人物であることを、光秀も悟ったわけです。そして信長は、将軍ではなく天子を立てようとしていました。光秀は秀吉に比べて、自分が優柔不断であるとを弥平次に打ち明けますが、弥平次は、所詮は秀吉は下郎の上がりと答えます。

やがて弥平次は岐阜に発ち、信長に密書を渡します。書を読んだ信長は、この頃徳川と姓を改めた家康の居城、浜松城へ福富平左衛門を使いにやります。家康は既に何の用であるかを知らされており、信長共々上洛することになります。しかし信長の重臣たちは、具体的に何の目的であるかがわからず、また将軍に拝謁なのであろうと考えていました。果たして信長は、出発間際になって将軍館落成の祝いを行うことを明らかにし、同盟関係にある諸将に、できるだけ賑々しくと通達します。

ちなみにこの同盟関係の諸将とは
徳川家康(三河)
姉小路中納言(飛騨)
北畠中将(伊勢)
三好義継(河内)
松永久秀(大和)
といった面々でした。落成祝いは4月14日に決まりましたが、信長の出発は2月25日であり、なぜこのように早く発つのかを、重臣たちも不審に思います。しかも信長はかなりゆっくりと旅路を進みます。途中常楽寺にしばらく滞在しますが、ここは後に信長自身が安土城を築く場所です。

信長の兵たちは、主君が遊山の目的で馬を進めていることを知ります。さらに信長は、ここで角力の興行を行います。信長自身少年のころから角力好きであり、集まった力士たちの中から、特に強い者2人をお抱えとして、彼らに角力奉行を命じます。このため2人の郷里である村の者たちが、踊りながら信長の宿まで礼を言いにやって来ます。この時まだ戦乱の世は収まっておらず、その中でのこの興行であるだけに、人々の目には信長のやっていることが殊の外鮮やかに映りました。

3月4日、常楽寺を発った信長一行は京へ入り、医者の半井驢庵の家を宿とします。光秀は慌てて準備を整えますが、この驢庵は天子の侍医であり、また将軍家や富豪も患家であったことから、富裕でしかもそこそこ広い屋敷に住んでもいました。そのため信長に宿を提供できたのですが、実はこの人は茶人でもあり、一流の茶道具を数多く所持してもいました。茶好きの信長が驢庵の屋敷に泊まりたがったのは、このためであったようです。やがて家康も京に入り、織田家の大名小名たちも続々入洛して、落成行事が行われ、能の興行なども行われました。

しかし信長の目的は別なところにありました。その数日後、信長は琵琶湖畔を北へ向かい、越前の手筒城を攻撃します。越前国種の朝倉義景は寝耳に水の状態で、防衛するのもおぼつかない有様でした。角力の興行も落成祝いも、すべては世の中を欺くための信長の戦略であったことに、光秀は呆然たる思いを抱きます。義昭を直接討つのではなく、その同盟関係にある朝倉を討ち取ろうとしたわけです。

ついに光秀は義昭を裏切る行動に出ます。密書を受け取った信長は、同盟関係にある諸将と共に、将軍館落成祝いの名目で上洛し、その途中角力を楽しんだりもします。しかし一見のどかな、単なる上洛と見えるこの行動の裏で、信長は打倒義昭を目論んでいました。しかも義昭を直接討つのではなく、義昭自身が密かに同盟しており、信長包囲網を築いていた朝倉義景を討ち取る作戦に出たのです。

ところで今回は半井驢庵が出て来ます。京の医者で、天子や将軍とも近い人物ですが、初代は天文年間に没しているため、その子の二代目の驢庵でしょうか。この驢庵の驢の字ですが、初代が明の正徳帝の病を治したことにより、2頭贈られた驢馬の内、1頭を後柏原天皇に献上したためとされています。この点から思うに、『麒麟がくる』の東庵は、この驢庵をモデルにした方がよかったのではないでしょうか。無論その場合、あちこちに簡単に出かけるというわけには行かないでしょうが。

飲み物ーホットワイン
[ 2020/12/18 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

2020年12月ラグビー情報その2

気温が下がって来て、大学やトップリーグのチームでもコロナウイルス感染者が出ています。全国大会を控えた高校チームも気になります。一方で、ボーデン・バレット選手がサントリーサンゴリアスに合流です。

バレット選手プロフィール
(サントリーサンゴリアス公式サイト)

それから14日に、2023年ワールドカップの組み分けが発表され、日本はプールDに入ることになりました。このプールで現在出場が決まっているのは、日本の他にイングランドとアルゼンチンです。他の2チームは予選の結果を待ってからになりますが、記事中にもあるように、サモアかトンガ、そしてカナダかウルグアイとなりそうです。尚日本に取って、ワールドカップでイングランド、そしてアルゼンチンと当たるのは、いずれも2度目となります。記事はnikkei.com(一部ワールドラグビー公式サイト)より。

日本、強豪イングランド・アルゼンチンと同組 ラグビーW杯

ジョセフHC「大きな挑戦」 ラグビーW杯抽選から一夜明け
https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK20117_V11C20A2000000

このコメントに関しては、上記日経の記事よりも、もう少し詳しい記事が「ワールドラグビー」の日本語サイトにありますので、こちらも置いておきます。

日本代表ジョセフHC、RWC 2大会連続8強入りへ「大きなチャレンジになる」

記事中のジョセフ氏の言葉が、一つ一つ頼もしいです。そしてリーチ選手。

リーチ「優勝するつもりで」 ラグビー23年W杯へ意気込み

特にイングランドは、かつて日本代表HCを務めたエディー・ジョーンズ氏が率いていることから、何かと話題になるかも知れません。本番に備え、まずは来年のブリティッシュ・ライオンズ戦で自分たちのプレイをアピールしてほしいものです。

一方リーチ選手、アジアラグビーの発展のために、モンゴルの高校生の日本留学を支援しています。モンゴルと言えば相撲が定番でしたが、今後ラグビー留学生が増える可能性もありそうです。

日本代表リーチ選手がモンゴル人高校生の日本留学を支援、アジアラグビー発展へ新たな試み
(ワールドラグビー日本語公式サイト)

飲み物-バーのビール
[ 2020/12/16 23:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『きのう何食べた?』正月スペシャル2020

『きのう何食べた?』正月スペシャル2020についてごくざっと。しかし2021年のお正月まであと半月なのに、2020年の正月スペシャルというのも今更感がありますが、それはともかく。このスペシャルは3つの章から構成されていて、それぞれ3月、4月、5月の出来事が描かれています。
テーマは「誰のために時間とお金を使いたいか」

第1章
史朗と賢二は、小日向から高級焼肉店で接待される。そこには妄想ジルベールこと航もいて、相変わらず何だかんだと言っている。そこへ元アイドルの三谷まみがやって来る。かつてまみのファンだった史朗に賢二は嫉妬気味だが、この月に誕生日を迎えた史朗にブランド物の傘をプレゼントする。史朗は喜びつつも、賢二の金銭感覚が少々不安である。その頃、史朗に母久栄から、お金を少し融通してほしいと言われる。かつて久栄は新興宗教にはまってお金を使い込んでしまうが、史朗は、それは自分に原因があると思っていた。その久栄は、史朗に誕生日のプレゼントとしてどんこを送っていた。

第2章
小日向が史朗と賢二の許を尋ねて来る。事務所に所属する俳優の誘いを断れず、航と映画に行く約束をキャンセルして潮干狩りに行ったのだが、約束を破られた航がへそを曲げてしまい、アサリを持ってやって来たのだった。史朗はアサリをいくつか小日向に持たせ、冷凍するように勧める。デイトレーダーである航は、冷凍庫にアサリが入っているのを見つけ、その後買い物に出て賢二と出会い、話をする。その後航はアサリを入れたキムチスープを作り、小日向にも勧める。一方史朗は夕食にかやくご飯とキャベツとアサリのベーコン煮、そして肉豆腐を作り、賢二は大喜びする。

第3章
民事再生の案件で多忙な史朗に代わり、賢二が料理その他の家事を請け負っていたが、予想以上にお金を使っていることがわかる。その後チラシのアプリを勧められ、段々と賢二も買い物がうまくなって行く。帰りが遅い史朗も、作り置きしていた料理を食べたり、シャツにアイロンをかけてくれたことに礼を言ったりで、賢二もほろりとする。その後も2人での食事がなかなかできなかったが、ある日賢二は贅沢をしようと、鶏もも1枚と玉ねぎ1個、ご飯2膳分でチキンライスを作り、オムレツを載せてオムライスにする。その時史朗が帰ってくる。賢二は戸惑うが、そのオムライスを史朗に食べさせようとする。しかし史朗は言う。
「2人で食べよう」
その後賢二は史朗を事務所まで送って行くのだった。

第1章の傘とどんこ、第2章のアサリ、そして第3章の賢二の料理などに、このスペシャルのテーマが窺えます。第3章などは、正に「尽くす」タイプの賢二そのままに見えますが、一度はめを外そうとした時に史朗が戻って来ます。尽くすと言いつつ、時々ルール破りなことをやってしまうのが賢二らしくて、こういうキャラは割と好きですね。賢二は一瞬たじろぐものの、久々の2人の食事でめでたしめでたしです。

しかし小日向のアサリですが、かなりの収穫量です。小日向は普段、家でデイトレーダーをやっている航のために、料理をあれこれ用意して冷蔵しているのですが、航はそれには目もくれず、しかしアサリにだけは心を奪われたようで、その辺にあった材料をぶち込んでアサリ入りキムチスープを作ります。アサリなんて大嫌いなんて言っていたのに、あれは単にすねていたのですね。しかも小日向が戻るまで、キッチンは散らかし放題、彼に片付けさせるというのは、如何にも妄想ジルベールらしいわがままさです。

それとこれも先日書いていた『みをつくし料理帖』ですが、NHK版は料理そのものが黒木さんによって紹介されるのも、ポイントが高かったといえます。あとキム兄こと木村祐一さんの清右衛門も、如何にもきわどいことまで書きそうな戯作者の雰囲気が出ていましたし、小松原の一癖ありげな風貌もよかったです。

それから『孤独のグルメ』、30日と2021年元旦に再放送ありとのこと。30日は昨年のが再放送されることになるのでしょうか。詳しくは、後日発表の予定です。

飲み物-ロックグラスカクテル
[ 2020/12/16 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

バラ色の回顧

先日「バラ色の回顧」についてちょっと書いています。これは今までも書いていますが、要は「昔はよかった」という考えのことです。

過去美化バイアスとも言われます。人はいつの時代も、自分より下の世代が劣っていると考えがちなのですが、それを裏付けるものとして、以下のような理由が挙げられます。

  • 人間の脳は、過去のいいことと悪いことのうち、悪い方を早く忘れるようにできている。従って、過去のいいことのみが記憶に残りやすい
  • 人間は若い頃を美化しがちである。そのため自分の若い頃を理想化しやすい
  • また人間は、自分が若い頃にした意思決定を否定されたくない。それが故に、過去のことは正しかったと結論づけてしまう

この過去美化バイアスは、ストレスを軽減するための方法として、進化の中で生じて来たものと言われています。

確かに過去の、思い出したくない記憶にとらわれるのは嫌なものです。しかしだからと言って、自分の若い頃のみを理想化するのも、どうかなとは思いますが…そもそもこれは認知バイアスの一種であり、認知バイアスというのは思考の偏りと言うことができます。心理学や脳科学の範疇であり、個人のみならず周囲との関係にも影響を及ぼすこともあります。

しかしいずれ自分の身にも起こりかねないし、あるいは既に起こっているかも知れません。肝に銘じておきたいものです。

飲み物-ホットカフェオレ
[ 2020/12/15 23:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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