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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2020年05月

『探偵・由利麟太郎』

ご存知の方もいるでしょうが、志尊淳さんが吉川晃司さんとのバディで、『探偵・由利麟太郎』に出演とのことなのでご紹介しておきます。

吉川晃司が希代の名探偵・由利麟太郎に!志尊淳と新たな名バディ誕生の予感
(フジテレビュー!!)

尚収録はすべて終わっているようですので、全編を楽しめそうです。記事中に吉川さんが織田信長を演じた『天地人』が紹介されていますが、そう言えばあの時は本能寺が爆発しましたね。この由利麟太郎と三津木俊助は、横溝正史の戦前の作品に登場していますが、かの金田一耕助に比べると知名度が低く、これを制作したというのはなかなか画期的とも言えます。

飲み物-ランプと水とウイスキー
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[ 2020/05/31 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

5月末のラグビー情報

ラグビー関連でいくつか。
まず、先日引退を発表した大野均さんがツイッターを開設しています。アカウントはこちらになります。
https://twitter.com/oono_hitoshi
ご本人のツイを見る限りでは、カープの長野選手と面識があるのですね。

それから来年の夏に、主だった代表チームを集めて試合を行い、その収益をコロナ禍に見舞われた国や地域の協会の救済に充てる動きがありましたが、これは却下された模様です。ワールドラグビーとしては、
「既に緊急の財政救済戦略と国際日程の調整で議論を進めている」
とのこと。

ラグビーのコロナ救済大会案を却下 国際統括団体が声明
(産経ニュース)

それからトップリーグのパナソニック・ワイルドナイツにイングランドとウェールズの代表が加入予定です。

イングランド代表ら加入 ラグビーのパナソニック

そのパナソニックからキヤノンに移籍したフミこと田中史朗選手は、クロレッツとのコラボが決定です。

モンデリーズ・ジャパン、「クロレッツ」ブランドからラグビー選手田中史朗とのコラボ限定パッケージ製品を発売

そしてトップリーグ、今シーズンは途中で中止という不本意なシーズンでしたが、それでも平均入場者数は1万1000人超、総入場者数は42万人と歴代最多でした。2か月足らずの日程でこれだけなのですから、見方を変えれば、如何に今までが少なかったかとも言えます。

ラグビーTL平均入場者、1万1000人超 歴代最多

(以上3記事はnikkei.comより)

さて夏のテストマッチも見送りとなり、10月から11月にかけての試合が期待されます。無論この場合も、お客さんを入れてできるかどうかが問題となるでしょう。プロ野球やJリーグも来月から開催予定とのことですが、やはり当面は無観客ですし。大相撲も7月に予定している場所は無観客の可能性ありで、それぞれの競技に取ってかなりの打撃にはなりそうです。

一方でフジの月9なども収録を再開するらしいのですが、実際のところ、北九州市で第2波かと思われる事態となっており、都内でも20人を超える感染者数が出たことから、これはかなり厳しいのではないかとも思われます。

飲み物-チューリップグラスのビール
[ 2020/05/30 00:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ウイスキーと泥炭+ビール

2日前ですが、ラフロイグというウイスキー、正確にはこのウイスキーと、元ラグビー日本代表監督の故・宿沢広朗氏についての投稿をしています。この泥炭(ピート)、スコットランドのみならず、アイルランドのイメージもまた強く、牧草とか牛、羊などと共に連想する人もいるでしょう。しかしアイリッシュ・ウイスキーは泥炭を使わずに作られる物が多く、これがスコッチよりも飲みやすいという意見もあれば、スモーキーな香りがせず物足りないという声もあるようです。ただ『カマネラ』は、泥炭を使っているため、独特の風味が売り物となっています。

泥炭は北海道でも見られます。実際ニッカウヰスキーの余市蒸留所では、スコットランド同様に、泥炭を使ったウイスキー作りが行われています。スコットランドとニッカと言えば、かの『マッサン』が思い出されますが、それはさておくとして。昨年夏放送の『ブラタモリ』では、釧路湿原が紹介されていました。この釧路湿原も、泥炭が豊富です。元々この泥炭は、その地に生えていた植物が枯れて水中につかり、本来ならばそのまま分解されるところを、微生物が少ないため完全に分解されず、そのまま水中に沈んで堆積したものです。泥炭地は微生物が少ないうえに、河川の影響を受けにくいこともあり、土地は痩せています。このため作物を育てるには不向きですが、ウイスキーの一癖ある風味付けには欠かせない存在ともなりました。

一癖あるといえば、ギネスなども然りです。こちらはアイルランド産です。特にラグビーファンの中では賞賛する人もかなりいますが、やはり上面発酵の味に、ちょっと馴染めないと感じる人もいるかも知れません。無論これは飲み慣れているいないにもよりますし、缶入りを日本で飲むのと、常温に近いギネスを、本場のパブのサーバーから注ぎたての、シャムロックの泡が載っているのを一杯やるのとではまた違うでしょう。ちなみにビールと言えば、昨年はワールドカップ用に大量生産されましたが、中でも決勝戦を始め、かの日本とスコットランドの試合が行われた横浜では、昨年の観光消費が過去最高だったそうです。

横浜の観光消費19年3762億円 過去最高、ラグビー寄与
(nikkei.com)

ただ、今年はやはり落ち込みが予想されるようです。

飲み物-ウイスキーストレート
[ 2020/05/29 00:30 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『国盗り物語』に見る明智光秀 4

以前にもこのブログで書いてはいますが、『国盗り物語』の明智光秀について。今まで大河ドラマの総集編の方をご紹介してきましたが、今回より原作の方を、折に触れて書きたいと思います。

この人物は長良川の合戦後牢人となり、諸国遍歴をした後に越前に住んだという設定になっています。遍歴の前に、禅道という僧に妻のお槇、そして従弟の弥平次を預けて出て行き、その後道三の京の妻であるお万阿を訪ね、朽木谷で流浪の将軍である義輝のことも小耳にはさんでいます。さらに、細川藤孝と知り合ったのも、この遍歴の最中でした。光秀ははじめから越前に住むことを決意しており、禅道の紹介状を称念寺の一念に見せ、最初は城下で兵法や学問を教えたいと希望を語ります。一念は朝倉家家老の朝倉土佐守に会い、土佐守は光秀に、足軽に稽古をつけて貰いたいということで小屋を与えます。

光秀はいささか失望しますが、遍歴の中で冷遇にも慣れており、せめて土佐守に会いたいと言うも、彼の執事から突っぱねられてしまいます。光秀は取りあえずの生活費として一念から銭を借りるものの、それがあまり頻繁なことから、この一念も光秀を軽視するようになって行きます。しかもこの時、六角浪右衛門という人物が現れます。この六角と言うのは、やはり一乗谷のとある家中で兵法を教えており、その自分に挨拶にも来ないとはどういうことかと、光秀に試合を申し出ます。しかしそれまでにはかなり日数があり、内心は光秀が逃げることを望んでいたようですが、光秀は受けて立つ気でいました。しかもその間にお槇と弥平次が一乗谷にやって来ます。

彼らを預かってくれていた禅道が亡くなったためで、越前にいると光秀が言っていたことから、仕方なく一乗谷までやって来たわけです。光秀はお槇に試合のことを打ち明け、不安がるお槇をよそに試合に臨んで、六角を討ち果たします。しかし当の一乗谷では、さして大きな噂にもなりませんでした。それでも数名が光秀の許に入門して来ますが、身分の低い者ばかりで、光秀が本当に教えるべき兵学を教える相手ではなく、結局剣術や槍を中心に教えることになります。ところが教授料を取らなかったため、生活は窮します。光秀が教授料を取らなかったのは、自分が単なる食い詰め者と見られたくない所以でした。それでもお槇や弥平次が何とか工面し、米や塩を持って来てくれる者もいて、そこそこ生活は支えられていました。

しかし光秀が病気になってしまい、弥平次が代稽古を務めるものの、門人は去ってしまいます。光秀たち3人は、地元の医師の紹介でこの時称念寺の近くに住むことになりますが、弥平次は内職に追われ、お槇は薬代のために髪を売ることになります。

光秀の越前での窮乏時代が描かれます。無論小説なのでかなり創作も入っています。何か国かを巡って最終的に越前に落ち着くものの、自分が望む役目に就けないこと、どころか食い詰め者と見られていることに、光秀は落胆します。これも美濃ではそこそこの暮らしであり、その美濃での生活しか知らなかった、いわばお坊ちゃん的な彼の一面も出ています。しかし小屋を貰って、恐らく慣れないであろう煮炊きをしたり、その小屋の周りの掃除をしたりといった描写に、どこかいじらしさを覚えもします。

飲み物―アイスコーヒー5
[ 2020/05/29 00:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』雑考15

あらすじと感想の方で、足利義輝と三好長慶の対立があまり描かれていないことに触れています。実際のところこの人物は、中尾城の戦いや東山霊山城の戦いで三好長慶と対峙し、さらに北白川の戦いでも三好軍と戦っています。尚東山霊山城の戦い後に再び朽木へ逃げ、この時に義藤であった諱を義輝と変えています。この義輝に限らず、室町時代の後半期は将軍家は不安定な状況下にありました。
何はともあれ、三好長慶はこの後義輝と和解し、将軍の相伴衆となります。尚この相伴衆はドラマでも出て来ますし、公式サイトにもありますが、一般にはあまり馴染みのない言葉であり、諸大名の場合は、実際に側に侍るのではなく名誉職的なものです。かの武田信虎もこの1人でした。

とはいえ、ここまで何度も対立した相手同士が、そうすんなり和解するわけもなさそうです。第19回での義輝の態度は、三好長慶からのプレッシャーが半端でないことを物語っているわけですが、ならばこの両者の対立を、もっと描いてよかったかと思います。その前の回の越前行きの尺を、それに回すことはできなかったのでしょうか。
また信長が、自分が相伴衆になれば今川は手を引くかと光秀に尋ねますが、これもどうかなと思います。要は将軍はその程度のことしかできないわけですから、これは信長自身が仕切るしかないわけで、御公儀も大変なようだから、儂がやるしかあるまい位言わせていいのではないでしょうか。

この『麒麟がくる』、セリフがとにかく多く、セリフで状況を説明しているように見えると何度か書いています。しかしこの回は『軍師官兵衛』の前川氏脚本ということもあるのか、そこまでセリフが多いとは正直思いませんでした。とはいえ前出のように、義輝と三好の対立、あるいは信長の将軍への懸念などは、もう少しその背景を補うためのセリフがあってよかったかと思っています。
たとえば三好長慶が「京は上様あっての京」云々と言った後で、

義輝「そなたとも長年にわたり戦を繰り返したが、今はそれがすべて遠い昔のような気がする(冷ややかに)」
長慶「今後はお互いに手を携え、乱れた世を正したいものでございます(不敵に)」

また信長と光秀のシーンですが、

「今川は尾張に攻めて来る所存だ。最早公方様でも当てにはできぬ。儂は己でこの事態を打破するしかなかろう」

この位であってほしいと、個人的には思います。特に信長にこう言わせれば、光秀も「この男、やる気か」位には思うでしょうし。
尚その後義輝は、今川氏真と松平元康(徳川家康)の間の調停を行っています。

しかし、光秀と信長がやけに顔を合わせる大河です。このままでは光秀が幕府中興ではなく、そのまま織田家に仕えるのではないかとも思います。またこれは前にも書いていますが、桶狭間まで観戦に行くのではないかとさえ思わせます。それから光秀の寺子屋(?)ですが、この時代の寺子屋は寺に住み込み、子供たちが僧から講義を受ける形だったようです。『天地人』などにもその様子が描かれていたと思います。
実際この称念寺の門前には、光秀が住んでいたと言われていますが、さて、こういう講師のようなことをしていたのでしょうか。しかし光秀のように(史実では)剣術ができ、鉄砲にも詳しければ、それを教えるという方法もあったと思います。実際『国盗り物語』ではそうなっていますが、それはそれでちょっとしたトラブルもあったと書かれています。それにしても光秀の鉄砲熱、結局どうなったのでしょうか。あと子供云々は、煕子妊娠を示唆していますね。

それから義輝の着衣、狩衣と思われますがあれしかないのでしょうか。京へ一応は凱旋するのであれば、せめて違った物を身に着けていてもいいかと思います。側近の三淵、細川両名にも同じことが言えます。それと細川藤孝が着ている小袖、よくラッピンググッズにあるような、ぎらぎらした色遣いなのが気になります-尚、細川藤孝が信長暗殺の情報を得ていたというのは事実のようです。あと柴田勝家の衣裳も色味が強すぎて、まるでアロハシャツのように見えます。

それと駒ですが、彼女の立ち位置がどうも気になります。『太平記』の藤夜叉的存在なのでしょうが、その割には光秀に対して積極的にアピールもせず、かと言って、自分は添い遂げることはできないと割り切るようでもなさそうです。これなら、藤夜叉の方がよほど腹を括っていると思います。無論彼女は高氏の子を産み育てているため、それも心の支えとなってはいるのでしょうが。添い遂げられないなりに割り切ると言うのは、『真田丸』のきり、また戦国ではありませんが、『西郷どん』の愛加那にも似た物があります。ただ駒はこういうタイプには見えないのですね。
それと架空の人物ですが、やはり旅芸人に絞った方がいいのではないかと思います。それをすると『太平記』のコピーになってしまうのは事実ですが、移動が比較的自由で、方々の情報を手に入れられるのであれば、こちらの方がよかったのではないでしょうか。そうでなければ、戦国らしくプロの忍び(葛籠重蔵のような)を使う方法もあったかと思われます。

飲み物-カフェラテ2
[ 2020/05/28 00:30 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

宿沢広朗氏とラフロイグ

先日「ラグビーエイド」関連で、故・宿沢広朗氏の長男で、コロナウイルス感染症の治療に携わっている宿沢孝太氏について触れたことがあります。この孝太氏については、父宿沢広朗氏について書かれた『勝つことのみが善である』に、このような記述があります。

長男の孝太は、大阪にいる父親を訪ねた際に二つの初体験をしている。
一つは、ラグビーを離れた話題で初めてゆっくりと話したこと。
もう一つは、初めて父親と二人で酒を酌み交わしたことだった。
(中略)
その晩、孝太は父から勧められて、聞き慣れぬ名のウィスキーを飲んだ。スコットランドはアイラ島産のシングルモルトだというその酒は、刺激的な風味が深く記憶に残ったが、しかし、英語とも違う名前をいつの間にか忘れてしまっていた。
(『勝つことのみが善である』 ぴあ P313)

このラフロイグというウイスキーですが、元々はアイラ島ラフロイグに、19世紀の初めに作られた蒸留所で生産されたものです。この蒸留所は何度か所有者が変わった後、今はビーム サントリーの所有となっています。かのチャールズ皇太子御用達というのでも有名で、上記の文にあるように、ピート(泥炭)と独自の発芽方法によるモルトが独特の風味を与え、消毒薬のようだとも表現されるほどです。無論、愛好家にはそれがたまらなくいいらしいのですが。

孝太氏はその後このラフロイグの名が思い出せず、広朗氏の携帯にメールを送り、教えて貰ったという記述が後の方で出て来ます。尚、大阪で一緒に飲んだ時に孝太氏は、父広朗氏がタバコを吸うのを見て、止めるようにと注意しています。ちなみに広朗氏は心筋梗塞で、55歳の若さで世を去りますが、このタバコも一因だったのかも知れません。

ラグビーと言うとビールを連想する人も多いかと思います。昨年のワールドカップのせいもあるでしょう。しかしウイスキーもまたしかりで、イギリスの専門誌には、フェイマス・グラウスなどの広告がよく見られました(今は紙媒体で購読していないのでよく知りませんが)。

実はこの『勝つことのみが善である』は、永田洋光氏の著書です。永田氏については色々と書いていますが、宿沢氏とエディー・ジョーンズ氏には正当な評価をしています。それ以外の監督やヘッドコーチにも、そのくらいの視点で接してくれるといいのですが。

ラフロイグ15
ラフロイグ15年物(ウィキメディア・コモンズ)
[ 2020/05/27 00:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

戦国大河考 2

戦国時代と一口に言っても、時代や地域により登場人物は様々です。しかし一般には三英傑のすべて、あるいはその内2人位が出て来て、所謂織豊政権から、場合によっては大坂の陣までを描くというパターンは多いと思われます。やはり三英傑が登場しないと、それらしくないと考えている人は多いのでしょう。

ちなみに『葵 徳川三代』以後の戦国大河(『おんな城主 直虎』まで)の場合に於ける三英傑です。

葵 徳川三代(徳川家康)
利家とまつ(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)
武蔵 MUSASHI (徳川家康)
功名が辻(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)
風林火山(織田信長、徳川家康)
天地人(豊臣秀吉、徳川家康)
江~姫たちの戦国~(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)
軍師官兵衛(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)
真田丸(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)
おんな城主 直虎(織田信長、徳川家康)

こうして見ると殆どの戦国大河に、三英傑またはその内2人以上が登場してはいますが、作品によってかなり異なっています。2000年代に入ってからの戦国大河で、三英傑が最も目立たないのは『風林火山』(青文字)です。織田信長は『敦盛』を舞うために登場し、徳川家康も今川家の人質として出て来ます。秀吉の登場は皆無です。やはり青文字の『真田丸』は、秀吉や家康は多くの回に登場しているものの、信長の扱いがかなり小さくなっています。勘助は川中島で戦死していますし、真田家は勝頼を岩櫃城に迎えることになっていたことから、織田と戦うのではなく、その陣営を訪問したことがメインになっているせいでしょう。

ただ同じ武田氏でも、1988年放送の『武田信玄』には、織田信長や徳川家康もかなり登場しています。しかしこれは信玄が主人公であったためで、山本勘助が主人公であった『風林火山』や、真田氏の『真田丸』とはまた違っています。ちなみに『武田信玄』は歴代の大河でも視聴率がトップクラスでしたが、当時のTV視聴事情や、裏番組などを考えると、今と単純比較はできないと思います。そこそこお金はかかっていたとは思いますが。

『葵 徳川三代』は家康のみの登場ですが、その代わり徳川の重臣たちや秀忠、家光が出て来ますので、これはこれで豪華キャストと言えます。無論豊臣家の関係者も多く登場しますし。ちなみに『天地人』までは、『武蔵 MUSASHI』と『風林火山』を除いて、戦国大河の年間視聴率は20パーセントを超えていました。『武蔵 MUSASHI』の場合は主人公の設定が、天下人やその家臣でなかったせいもあるでしょう。そして『江~姫たちの戦国~』から10パーセント台になります。これは『江』の内容もあるとは思いますが、この年からBS放送が本放送より早くなったのも関係していると思われます。

しかし正直な話、NHKが今後も大河を続けるのであれば、三英傑に頼らない戦国大河をも模索するべきではあるでしょう。無論織豊政権時の武将で、まだ大河化されていない人もいますが、如何せん似たようなイメージになりやすいこと、人物によっては半年ほどで十分描けそうな人もいることから、国衆や地方の大名を考えてほしいと思う所以でもあります。無論、半年大河もまた検討されるべきではありますが。

その半年大河ですが、半年とは行かずとも、1クールでいいので足利将軍家のドラマを作れないものでしょうか。この室町幕府の将軍家というのもなかなか複雑なのですが、うまくドラマ化すれば面白いかとも思います。

飲み物-アイスコーヒー
[ 2020/05/26 22:41 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

麒麟がくる第18回「越前へ」&第19回「信長を暗殺せよ」あらすじと感想

すべての都道府県で緊急事態宣言が解除されましたが、本当に気を付けなければならないのは、寧ろ今後かも知れません。では、第18回と第19回のあらすじと感想です。

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第18回
光秀と牧、煕子は燃え盛る明智城を見ながら、駒と菊丸の手引きで越前へ向かう。折しも伊呂波太夫もその場にやって来て、一同は越前を目指した。途中腕に傷を負った煕子を手当てする駒は、自分がかつて桔梗紋の侍に火事から救出されたこと、さらに麒麟のことをその侍が話して聞かせていたこと、その後自分は旅芸人の一座に預けられたことを打ち明ける。牧は、それは自分の夫である光綱であることを明かした。

越前一乗谷で、伊呂波太夫に連れられた光秀は、朝倉義景に目通りする。伊呂波太夫は、細川藤孝からの推挙の文を携えていた。また光秀は帰蝶の縁者であり、美濃が越前に押し寄せた場合は、尾張が越前を救うとも伊呂波太夫は話すが、光秀は自分にはそれまでの力はないと言う。義景は、今日の米にも困るであろうと気を配るが、扶持を受けることは、藤孝や帰蝶に迷惑がかかるのではと思い、取りあえず一軒の小屋に住んで、手持ちの品を質入れすることにした。己の非力さに打ちひしがれる光秀だが、牧に諭され、誇りを失わぬように決意する。

一方で信長は、弟信勝の家臣柴田勝家から、信勝が美濃の義龍(高政)と手を結んでいることを聞かされた。そこで信長は病と称し、信勝に見舞いに来させる。信勝は白山の湧水を持参していた。この場で兄弟は互いに、それぞれが相手を妬ましく思っていたことを打ち明ける。そして信長は、信勝にその水を飲んでみるように強いた。水を飲んだ信勝はこと切れる。信勝は初めから兄を殺す所存だったのである。

第19回
信勝を殺された土田御前は信長を激しくなじり、お前はいつも私の大切な物を壊した、この母も殺したのだと言って去って行く。その頃光秀は越前で子供たちに学問を教えていた。その光秀に朝倉義景は、上洛して将軍義輝に鷹を届けるように命じる。それを煕子に聞かせる光秀は楽し気であり、煕子もまた夫に、自らの妊娠を告げるのだった。そして京へ着いた光秀は三淵藤英、細川藤孝に会って書状の礼を述べる。その場で光秀は信長の上洛を知らされる。

その後光秀は義輝に同席し、能を見物するが、その前にあろうことか、義龍と名を改めた高政もその場にいた。しかも義龍の手下が、信長暗殺を企てていると聞かされる。しかも京を仕切っているのは、義輝ではなく三好勢であり、その中でも実権を握る松永久秀に話をするようもちかける。久秀はかつて、長慶襲撃の際に借りを作ったことから、義龍に口を利くが、義龍は光秀と差しで話をしたいと言い、いつか自分に仕えぬかと言う。しかし光秀は断る。

光秀は道三が言い残した「大きな国」の夢を抱いていた。義龍は光秀を去らせ、その後両名が合うことはなかった。そして信長は上洛し、義輝に拝謁する。今川の侵略を防ぐため、信長の官職を義元より上にし、御相伴衆にするように持ち掛ける義輝は、京のすべてが変わり、父もいなくなったことに空しさを感じていた。その気持ちは信長にも理解できた。その信長はその後久秀に国替えを求め、また将軍家は当てにできぬと言い出していた。実際今後どうなるかはわからず、光秀も久秀もその点では同じものを感じていた。

***********************

まず第18回、特に駒と明智家の女性たちの絡みが、どうも朝ドラ的です。しかも煕子が腕にケガをしたのは、明らかに駒を出すためだなとしか思えませんし、そしてあのシーンで、いともあっさりと桔梗紋の侍の種明かし。これもどうにも肩透かしを食った感じです-あのネタ、最後まで引っ張るのかと思っていたので。それとこれは度々書いていますが、何度も何度も「麒麟」がどうこう、またかと思わされます。ちょっと出し過ぎでしょう、『花燃ゆ』のおにぎりではないのですから。

そして第19回、この大河らしくと言うべきなのか、史実がかなりカットされています。男性版『直虎』と思ってしまう所以です。別にドラマだから、創作を入れてもいいのですが、この義輝は三好長慶に対して、何度も兵を挙げては敗れています。ドラマの中ではその部分が殆ど描かれていません。そのため長慶に対する複雑な思いは、互いの表情だけではなく、セリフで表現してほしかったと思います。
あと向井さんの義輝は如何にも大人しげで、やりたいことがあるのにできないもどかしさは感じられますが、この人物が後に二条館で、三好勢相手に派手なチャンバラを演じた挙句、殺された人物にはちょっと見えないのです。それと信長、言っては何ですが、この時20代後半であるにも関わらず、甲冑姿が初陣の若侍のようです。彼と帰蝶がいる時も、大人というよりは高校生のカップルのように見えてしまいがちなのですが、でも50歳近くまでを演じるのですよね。

ところで第18回の脚本は岩本真耶氏ですが、第19回は前川洋一氏です。前川氏といえばあの『軍師官兵衛』の脚本を担当しており、そのせいか、義龍の退場の仕方(ナレ退場)は、官兵衛の時の高山右近の退場の仕方とそっくりです。ただやはりこの人は、官兵衛の方がよかったかと思います。岩本氏は今まで、池端氏と一緒に仕事をして来たうえでの抜擢でしょうが、複数の人物の脚本は、やはりどうかなとは思います。

それから光秀の立ち位置。なぜか伊呂波太夫が細川藤孝の文書を持っていたり、いきなりお屋形様である義景に目通りできたりと、ドラマにありがちなことですが、前半生が不明ということもあり、主人公補正をかなりされているようです。また伊呂波太夫が近衛の姫君だの、家出娘だの言っていますが、何か高貴な家柄と血縁関係にあるのでしょうか。こうなると、いよいよ『太平記』の花夜叉のコピーのように見えて来ます。
しかも家臣でもない光秀が、その後いきなり義景に呼びつけられて京に行けと言われたりで、藤孝と知り合いだから幕府との交渉に使えると思われているのでしょう。自由が利く身ではありますが、しかしこの時、光秀は客分でもなく一介の牢人に過ぎないのです。しかもフォーマルウエアである素襖を持っておらず、このお屋形様のを借りる立場の人物です。
加えて無位無官でもあるわけで、果たしてああいう形で将軍義輝と同じ部屋にいられるものでしょうか。その一方で普段着姿で義龍に会いに行き、この時だけタメ口と言うのもやはりちょっと妙なものです。

あと義輝が信長に官職について話していますが、このシーンだけ見ると、あたかも将軍が官職を与えているようにも取れます。無論これは朝廷から下されるものです。ちなみに義輝は、あまり御所へ参内しなかったとも言われています。
しかし信長も、だから幕府を見限ったと描かれているのはやや短絡的かと思います。これに関しても義輝の、三好への言及があってよかったかも知れません。実際この時は義輝が三好長慶に及び腰であったことから、信長が将軍家の足元の危うさを見たという説があるようです。しかし尾張は戦が多いから領国を替えてくれなど、松永久秀がいくら実権を握っているとは言え、直訴するものでもないでしょう。一方で幕府再興を考えていた光秀も、何やら幕府の頼りなさに言及していますね。

それと光秀が、一乗谷で私塾を開いて子供たちに学問を教えていますが、どうもあれは江戸時代のイメージですね。この頃何かを教えるのであれば、兵法や剣術を入れる必要ありでしょう。しかも光秀は、牢人のせいか髷を結わず髪を束ねたままですが、物を教える側としてどうかなとは思います。なお長谷川さんは、このシーンを見る限り、松下村塾の吉田松陰のイメージがあります。しかしどれだけ収入があるのか知りませんが、仕官しないと、そのうち扶養家族が増えることになるのですが。

それから光秀の青い、というか「真青」な素襖、前出のようにお屋形様である義景から借りたものですが、借りものだからわざわざテーマカラーにしなくてもよかったのではと思います。しかしあのお屋形様の羽織も、化繊ぽく見えます。それと煕子の着物、物にもよりますが、市販のセット物浴衣に見えて仕方ありません。牧は流石にそこそこの着物を着ていると思いますが。

また光秀が父光綱と馬を走らせる姿、『国盗り物語』で、幼少の頃の光秀(桃丸)を人質として稲葉山城へ連れ帰る道三を連想します。
それと伊呂波太夫が「くれる物は貰っておけばいい」と言うところ、あれは『真田丸』の昌幸が、「貰えるものは病気以外貰っておけ」と言ったのを思い出します。結構他の戦国大河からもヒントを得ているのでしょうか。

あと、この中で演じられている能の演目は、『春日龍神』かと思われます。なぜか日本語ではなく、英語とフランス語のウィキに解説があります。

飲み物-ブラッディサム
[ 2020/05/26 00:15 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

ラグビーのテストマッチの在り方について

先日ご紹介した大友信彦氏の『Number Web』の記事、色々と書かせていただきましたが、この中で1つ触れておきたいものがあります。それは、ボーモント会長も明言した「ネーションズ選手権」です。これに関しては、当該記事のコメントにも書かれていますが、6か国対抗はこのまま継続することになるでしょう。
ルーマニアがボーモント氏支持でなくなったのは、もっと試合をという気持ちもあったのかも知れませんが、こういう(時差のない)6か国以外のヨーロッパ勢の扱いはどうなるのかと思います。一方で、現行の(時差のある)南半球4か国をどう再編成するかも考えられるべきでしょう。

これは以前ご紹介した藤井雄一郎氏のコメントにもありましたが、それぞれ時差のない相手同士で試合を組むのがいいかと思われます。その場合南アフリカはヨーロッパ、オセアニアはアイランダー勢(フィジー、サモア、トンガ)や日本となりますが、アルゼンチンなどは北米相手になります。ただこの両者は若干差が開いているため、他にティア1の国と試合をして、しかる後に北米相手となるのでしょうか。
いずれにしてもラグビーの場合、元々の強豪国同士で正式なテストマッチを行って来たため、国によって力の差がかなり大きくなっています。記事中にはこうあります。

ピチョットは4月に発表したマニフェストで、意思決定システム、つまり理事枠の平準化、「ティア1」以外の国(日本やフィジーなど)が上位国と対戦できるカレンダーの再編成などとともに「ブラジルやチュニジアなど」と例を出して「新興国の強化をサポートしよう」と訴えた。
 伝統国側としては、ちょっと待て、というのが本音だったろう。改革は進めてる。門戸も開き始めた。今までだってチャンスは与えてきた。だからアルゼンチンも日本もこんなに強くなったんだろ。フィジーやサモアやウルグアイも理事に入れた。強くなったら伝統国とも試合を組んであげる。そもそも、いろんな国が強化できるように分配するお金を作っているのは我々伝統国だぞ……そんな本音が、いつもは水と油だった英仏大連立さえ実現させた。

理事枠の平準化、新興国が上位と試合ができるシステム、確かにどちらも理想的ではあります。しかしそれをすることで、強豪国同士の試合が少なくなることもまた、当該国に取って不本意なことではあるでしょう。
さらにラグビーは、ご存知のように得点方法が4つあります。そのため他競技に比べるとスコアが大きくなる傾向が見られます。下位チームとやって100点ゲームが増えることもあるでしょう。高校大会で、シード校とノーシード校がぶつかって大差がつくような感じです。それ以外にも、試合そのものにお客が入らなくて不採算になりかねないとか、またこれも記事のコメントにあるように、逆にケガのリスクが大きくなることもあります。それを考えると、なかなかおいそれと行かないのも事実でしょう。

この大差試合で思い出すのが、1999年大会の前の予選です。元々ラグビーの場合、ワールドカップ予選はそう行われず、上位8位は無条件で次大会出場となっていました。今は、予選はリーグ戦4位以下のチーム限定になっています。
ただ例外として1999年大会の前は、ベスト8レベルでも予選が行われたことがあります。しかし結果としては、常連国が大差をつけて勝ったことから、それほど意味があったとは言えませんでした。裾野を広げるには確かに多くの試合数が必要となりますが、それがミスマッチを生み出すこともまた不可避と言えます。なかなかそう急に何もかにもとは行かないでしょうし、ならば正式のテストマッチでなく、選抜チーム的なメンバーを派遣して、腕試しという方法もあるのです。

またピチョット氏は「努力した国を引き上げる仕組みを作ろうとしていた」ということですが、この「努力」の基準が何によるものなのかは、この記事でははっきりしていません。もしこの方針を今後持ち込むとしても、単にこれはチームのグラウンド上の結果だけではなく、より総合的に判断されるべきかと思われます。
たとえばワールドカップに出るための強化をどの位行っているか、国内にどれだけラグビーを普及させようとしているか、それもまた評価する上での大きなポイントとするべきでしょう。

ところでコメントの中に、サンザーがサンウルブズをいじめたから(日本がボーモント氏に入れた)と言うのもありましたが、それはともかく。このサンザー、SANZAARによって南半球ティア1が固まっているふしもありますし、世界規模の平準化を目指すのであれば、こういうシステムの見直しをもまたやるべきではないかと思えて来ます。
南半球は恵まれないと記事中にあります。確かにそれぞれの意向が会長選という場で反映されにくくはありますが、強化の面ではSANZAARという、南半球のティア1グループで行われるスーパーラグビーの恩恵を受けて来たのもまた事実です。それがこのネーションズ選手権と両立できるのかどうか、再編成、または発展的解消という方法もあるのではないか、そういう点もまた今後議論されてしかるべきではあるでしょう。

いささかとりとめのない書き方になったかも知れませんが、実際テストマッチの見直しは行われてしかるべきでしょう。しかしだからと言って、強豪国と新興国をいきなり戦わせても、リスクが大きく、またビジネス的に成功するか否かは疑問です。
また世界のラグビー界をすべて見直すのなら、今あるすべてのティア1のトーナメントやリーグもまた見直すべきです。とはいえ、現実的には6か国はこのまま継続されると思われます。スーパーラグビーは今後どうなるかはまだわからないと思いますが。

飲み物-ブラウンエール
[ 2020/05/25 00:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

The Characters of "Kirin ga Kuru" 9

Iroha Dayū (Machiko Ono)

She is a fictional character who leads a troupe of travelling entertainers. Thanks to it, she has connections with the influential persons in various areas. Koma was once a member of the troupe so she knows her well. Before the Battle of Nagaragawa, she is told to let SAITŌ Dōsan escape to Echizen (eastern part of present Fukui) by Kichō but Dōsan refuses it. Then she takes Mitsuhide and his family to the same place after the fall of Akechi Castle.

麒麟伊呂波2

FUJITA Dengo (Satoshi Tokushige)

A samurai who served Mitsuhide and one of the few vassals who was told about the attack on ODA nobunaga before the Honnoji Incident. However, he committed suicide during the battle against HASHIBA Hideyoshi. His another name is Yukimasa.

麒麟伝吾2

ASAKURA Yoshikage (Yūsuke Santamaria)

A lord of Echizen and uses Mitsuhide to contact with Muromachi Bakufu in the series. The Asakura clan ruled the province for many years. He opposed ODA Nobunaga and won Asai (Azai) Nagamasa, a brother-in-law of Nobunaga over to his side but killed himself after the betrayal of his cousin Kageakira (*). He is said to have preferred art to battle maybe because of the deaths of his family members and the estrangement by his vassals.

麒麟朝倉2

(*) It is said that the skulls of him and Nagamasa were lacquered and gilded under the orders of Nobunaga. Then he compelled his vassals to drink sake from them but some say it's groundless. In "Komyō ga Tsuji", such behaviour of Nobunaga is blamed by his sister O-Ichi. 
 
[ 2020/05/24 23:15 ] Taiga Drama | TB(-) | CM(0)
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まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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