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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2020年01月

トップリーグ関係お知らせとスーパーラグビー開幕

まず、2月1日の瑞穂でのトヨタ自動車とHondaの試合、NHK東海と表記されていたのですが、NHK総合(東海3県)に修正されています。(トップリーグ公式サイトより)

トップリーグ第4節表記ミスキャプ2-1

本当はNHK名古屋放送局のラジオ第1放送なのですけどね。恐らくこちらに東海3県とあるため、上記のような表記にしたものと思われます。(NHK名古屋放送局サイトより、サムネイルなのでクリックしてください)

NHK名古屋局スポーツ中継

それからスーパーラグビーがいよいよスタートします。サンウルブズは今シーズンがスーパーラグビー最後のシーズンで、第1戦は福岡のレベスタで行われます。中継はJSPORTSのみですが、PVが全国のHUBで行われます。今回はトップリーグとシーズンが重なることから、トップリーグでのプレイを選んで辞退した選手も多く、若い選手も入ることになります。また大久保コーチもサントリーを率いた経験のみですが、さて、どうなるでしょうか。

J SPORTS Presents サンウルブズ開幕戦パブリックビューイング ~南半球の強豪に挑む日本チームを応援しよう!~

ただこの情報は、サンウルブズ公式サイトではなくJSPORTSのサイトの方にありました。探し方が悪かったのかもしれませんが、こういうのは、公式サイトにもアップしてほしいものです。

それから選手情報。日本代表でサントリーサンゴリアス所属の松島幸太朗選手が、トップリーグ終了後、フランスのASMクレルモン・オーベルニュへ移籍することが決まりました。本人は海外でもプレイしたいと言っていただけに、それが実現することになります。元々この人は、かつて南アフリカでもプレイしていたことがありますし、英語もできるので、その意味では寧ろ海外向けともいえます。

サンウルブズ絡みで言えば、今シーズンでスーパーラグビーを脱退するとなると、この松島選手だけでなく、代表レベルが個々に各国のチームと契約する確率も高くなるでしょう。ただその場合サンウルブズは存続するべきかどうかを迫られることになります-何せ来年の活動計画がまだ決まっていないのですから。

ちなみに松島選手は、『ナンバー』でこう語っています。
「感情的になりがちな海外の選手と比べると、日本でプレーしている選手は、規律を守るタイプが多い。僕の印象だと、海外のコーチは規律を重んじる。だから、向こうで活躍できる日本の選手はいっぱいいると思いますね。経験を積むためにも、どんどん出て行くべきですよ」
(ナンバー993・994 25ページ)

飲み物-パブのビール1
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[ 2020/01/31 00:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』改善してほしい点その他

先日のおさらいになりますが、やはり
  • 衣裳が鮮やか過ぎ
  • 戦闘シーンに重々しさがない
  • ストーリー展開がフラットで、戦にしても前振りのような描写がなく、そのせいかセリフが説明的
こういう点をどうにかできないものかと思います。
特に戦国大河といえば、殺陣のシーンや物語がどのように進んで行くのか、それを楽しみにしている人も多いでしょう。私も『風林火山』とまでは行かずとも、せめて『軍師官兵衛』並みの展開になると思ってはいたのですが…。無論本木さんや西村さん、高橋さんの演技はよかったと思います。
ところで光秀が、東庵から祝勝の言葉を述べられて複雑な表情になりますが、実際長谷川さん自身もNHKのガイドブック(23ページ)で、光秀はハムレットのようでもあると語っています。『功名が辻』では「迷うが人」というエピがあって、光秀が採り上げられていました。この中で主人公の山内一豊が、明智様も迷われるのかと言っていますが、それどころか、この人物は迷える武将の総本山のような存在です。この大河でも今後大いに迷い、かつ悩むのでしょう。

それと公式サイトに、各エピソードの時代背景の説明が「トリセツ」として紹介されています。その時々の出来事を紹介するのはいいのですが、どうもこれが、「守護」に仮名が振ってあったりで、中学生向けの歴史の教科書のようなのが気になります。そもそもトリセツは取扱説明書のことですが、大河は取り扱うものなのかとも思いたくもなりますが、それはさておき。少なくとも戦国大河を見ようというのであれば、最低限自分で調べた方がいいと思うのですが-今年のなんて、関連本が沢山出版されているのですから。無論戦国だけに限った話ではありませんが。あとこれは『いだてん』からそうでしたが、エピソードごとに関連画像が15枚ほどアップされていたのがなくなりましたね。

そして武者さんの記事について少し、と言っても『いだてん』のまとめと『麒麟がくる』第1回のみですが、『いだてん』を最初評価していたのは、どうも『まんぷく』憎しから来るものだったようです。そしてこの『麒麟がくる』は、昨年の3月頃は大凶などとも書かれていたのですが、これも長谷川さんが『まんぷく』に出ていたのと関係しているのでしょう。結局今年は評価する方向に回ったようです。さらに『麒麟がくる』と『鎌倉殿の13人』は数字が取れるが、来年はダメなどと早々と宣言しています。私も来年はどうかなと思いますが、とにかくまだメインキャストも発表されていない、放送もされていない作品をここで云々するべきでしょうか。尚私としては上記のような理由から、来年以前に今年のがまず心配になっています。

飲み物-ラテアート
[ 2020/01/30 23:45 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

麒麟がくる第2回「道三の罠」

『麒麟がくる』第2回、「道三の罠」のざっとしたあらすじと感想です。

*************************

光秀は東庵と駒を連れて美濃へ戻る途中、長良川の土手の上から織田軍の軍勢を目にした。彼らは美濃へ向かい、光秀は甲冑姿の叔父光安に帰国の挨拶をする。織田軍2万に対して斎藤道三の軍は4000ほどで、しかも一部の国衆は兵を出し渋っていた。道三はこれを不満としながらも、広間で戦略を練りながら風流を口ずさんでいた。光安と挨拶をしに来た光秀は、その様子に言葉を切り出すのをためらうが、道三は不意にある質問をする。それは孫子に関する質問で、光秀はよどみなく答える。

道三は信秀軍も一枚岩ではないことから、勝つ方法を編み出したようだった。そして道三は光秀に堺の様子を訊き、そして光秀に、路銀とした渡した金を半分返せと命じる。返せない時は、戦で侍大将の首を2つ取れと言われて光秀は呆れる。その後光秀は帰蝶に呼ばれ、小見の方の屋敷へ向かう。久々に顔を合わせる光秀に、帰蝶は東庵を連れて来てくれた礼を述べる。そこへ織田軍が、木曽川を渡って稲葉山城下を目指しているという連絡が入る。

光秀は藤田伝吾らと共に戦場へ向かう。城下のそこかしこで敵味方が相討ち、掛り太鼓の音が響いていた。しかし人数で劣る美濃軍は圧倒的に不利で、茜部口が破られ、さらには田代城や小熊城も落城していた。道三は兵たちを城中に入れ、籠城を決意したようだった。光秀も退き鉦を耳にし、城の中へと戻って行った。しかしなぜ籠城なのか、光秀のみならず義龍(高政)や家臣たちも訝しく思っていた。

光秀は義龍に道三への進言を頼むが、自分の言うことなど聞かないと義龍は苦笑する。また城内には領民が非難し、東庵も負傷した兵たちの手当てに追われていた。城内には当然ながら織田の乱破(間諜)も入り込んでおり、道三たちが酒を飲んでいることを織田方に伝えたが、実はただの水だった。道三は籠城と見せかけて、織田軍を欺いたのだった。斎藤軍から攻め込まれ、落ち武者と化した信秀は尾張へ戻る。

信秀は翌日に陣容を立て直して総攻撃をする予定だったが、急に城から出て来た斎藤軍に不意を突かれ、弟の信康や家臣を失う。光秀は東庵から勝利を祝う言葉をかけられるが、心中は複雑だった。さらにその後、帰蝶の夫で美濃守護の時頼純が、甲冑もつけずに祝勝のため稲葉山城を訪れる。実はこの戦は、この頼純が裏で糸を引いていたのである。道三はもてなすと見せかけて、自ら点てた茶をふるまい、頼純はその場で息絶える。その茶には、毒が仕込まれていたのである。

*************************

加納口の戦い、所謂井ノ口の戦いがメインになっています。しかしこの戦いには2つの説があり、1つは何年であるのか不明であるのに対し、もう1つは天文13(1544)年に最初の戦が起こったとされています。その天文13年の方で一旦は和睦したものの、天文16(1547)年に再度戦火が上がり、その時は織田と朝倉孝景の連合軍が、道三と戦ったことになっています。尚土岐頼芸が朝倉氏を頼るのは、この天文16年の戦いの後です。1547年当時この朝倉氏の当主だった孝景は、美濃の守護土岐頼武(頼芸)の義兄に当たりますが、朝倉氏も何だかんだで内紛が起こっていました。

ところで今回も、当然ですが前回に引き続き着物の色が鮮やか過ぎ、また甲冑の色もやけに明るい印象があります。かてて加えて織田信秀が小物風味であり、さらに最後の方に出て来る土岐頼純がちょっと馬鹿殿風でもあります。いずれも道三の敵であるため、このような描き方になっているとは思われますが、最後の茶を点てるシーン、頼純はなぜ自分だけに振る舞われるのか気づかなかったのでしょうか。ちなみにこの当時の帰蝶は、この頼純の妻という設定です。このシーンで本木さんが出演している「伊右衛門」がツイッターのトレンド入りしたそうですが、あのパッケージをデザインしたのは、かつてサントリーラグビー部でスタンドオフを務め、七人制のコーチも担当した本城和彦氏です。

毒殺といえば大河にはよく登場しますが、『毛利元就』で尼子晴久が、妻のみつに殺されるシーンはなかなかすさまじいものがあります。その他『軍師官兵衛』で、宇喜多直家が官兵衛を毒殺すると見せかけて、他の人物を殺すというのもありました。『風林火山』では、毒殺ではないものの、由布姫が三条夫人を呼び出して白酒を飲ませるところが怖いです。あれがもとで、由布姫は甲斐を去って諏訪に住むことになるのですが。

それから美濃が堺ほど豊かであれば、戦は起きぬと道三が洩らしますが、これは多分に地形の問題もあります。琵琶湖の水上利権も、戦国時代には避けて通れないものでした。無論豊かになればなるで、その地を巡る小競り合いがまた起きることになるのですが。その堺も後年は織田信長が代官を置くようになり、信長の跡を継いだ秀吉により堀が埋め立てられ、大坂夏の陣では大野道犬に火をつけられ、壊滅的な被害を受けます。

それと思うのですが、殺陣がどうも今一つです。そもそも雑兵の着物はまだしも、甲冑もやけに華々しいイメージがあるのですが、光秀や伝吾、さらにはその雑兵たちがいとも軽々と刀や槍を振り回していたり(そこまで軽いものではないと思いますが)、斬るというよりは刀を当ててみる感じだったり、一斉に矢を放ったところで相手にすべて当たったりと、ちょっとありえないような描かれ方になっています。何やら刀や槍を使ったアトラクション、あるいは掛り太鼓のBGVのようにも見えてしまいます。掛り太鼓や退き鉦などが出て来るのはいいのですが、そういう部分と、この戦闘シーンのいわば軽さとが、どうも噛み合っていない感もあります。ああいうのも、受信料でやっているのですけどね。

他にも女性たちが立膝で座っている、それもいいのですが、その一方で光秀が第1回で「尻をぶたれるために」後ろ向きで入って来たりというのは何やら朝ドラタッチです。背を向けるなど非礼と言われかねないのでは。他にも京での東庵と駒とは、江戸時代が舞台の、土曜時代ドラマ的な雰囲気もありました。こういうアンバランスさに、どこか既視感があるなと思ったら、『おんな城主 直虎』でも似たような感じでした。こちらも化粧料とか徳政令、逃散などという言葉にこだわるのはいいのですが、一方で中野直之の殺陣などは、斬るのではなく刀を振り回す所作をしていて、斬られ役の人がうまく倒れてくれているように見えました。あそこまで、人を斬るというのを忌避しなくてもいいのにと思ったこともあります。

ところでこの、籠城と見せかけて相手の隙を突く道三のやり方、『風林火山』で全く反対の描写が出て来ます。真田の食客だった勘助は、海ノ口城で、城主の平賀源心に籠城の策を授け、一旦は武田勢は引き上げます。しかし晴信の軍は、退却すると見せかけて援軍がいなくなった海ノ口城に戻り、油断していた平賀源心や家臣、兵たちの隙を突いて城を落としてしまいます。この時勘助が水脈を断たれないように、教来石景政、後の馬場信春を妨害するシーンが登場します。

勘助といえば、戦国大河のお約束、孫子がここでも出て来ます。こちらは「彼を知り己を知れば百選殆うからず」です。流石に「兵は詭道なり」ではなかったようです。

飲み物-キルシュビア
[ 2020/01/29 23:45 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

トップリーグ2020第3節結果と新リーグ関連情報

トップリーグ第3節の結果です。
(赤文字勝利チーム)

三菱重工 10-62 パナソニック
Honda 23-32 東芝
トヨタ自動車 61-31 日野
リコー 0-38 ヤマハ発動機
クボタ  28-27 NTTコム
宗像サニックス 49-19 NTTドコモ
キヤノン 38-12 NEC
神戸製鋼 35-29 サントリー

クボタとNTTコムは取りつ取られつの展開でしたが、お客さんが予想に反して少なかったのと、会場が陸上競技場だったのが残念。宗像サニックスの藤井雄哉選手は、代表強化委員長藤井雄一郎氏の息子さんで、まだ19歳ながらニュージーランドでプレイ経験あり。チームもNTTドコモに快勝。そして、この第3節屈指の好カードの神戸製鋼とサントリー、サントリーが追い上げたものの神戸製鋼が手堅く勝利。ノエスタもかなりお客さんが入っていました。ダン・カーターのタックルはやはり強烈でした。神戸といえば、先日事故で亡くなったコービー・ブライアント氏の名前は神戸にあやかったのでしたね。お悔やみ申し上げます。
今までの試合結果を見る限り、日野、Hondaそして宗像サニックスなどが勢いがあります。今後優勝候補とぶつかるまでに、白星を重ねておきたいところです。

トップリーグ2020 試合日程・結果
(トップリーグ公式サイト)

それから上記サイトの、第4節のHondaとトヨタ自動車の瑞穂での試合の中継局、これは前にも書いていますが、NHK東海という、実在しない謎の局名となっています。実はこれは名古屋放送局のことなのですが、一体いつ修正されるのかと思います。一応連絡は入れてはいますが、トップリーグの運営ももう少し調べてほしいですね、前にも同じ節のBSテレ東を「BS東京」としていましたし。

名古屋局スポーツ中継「トヨタ自動車」対「ホンダ」
(NHK 名古屋放送局)

そして、トップリーグに代わる新リーグの骨子がまとまって来たようです。既にいくつかの大手メディアやラグビーメディアが報道していますが、見た中で一番詳しいと思われる、毎日新聞のツイッターによる限りこうなっています。

・1部、2部ともに8~12チーム(場合によって3部も)
・各チームが事業機能をもつ
・企業チーム以外も参入可
・チーム名に地域名を取り入れる(企業名は任意)
・21年にホームゲームを開催できるスタジアムを確保する
・1部は1.5万人/gの動員が目標
・ホームエリアは21年に決定する
・ホームエリア内の複数のスタジアムを本拠地にできる
・23年までに1.5万人以上収容のスタジアム確保へ努力する
・運営のプロ化(収支の透明化、興行体制の整備、事業計画策定、事業責任者の設置)
・3月末に参入の意思を確認する。チーム数によりリーグのディビジョン数、チーム数は変わる
・次のTLシーズンをどういう形態でやるかはTLと準備室で連携して進めていく

個人的には自前の育成組織をつけてほしいところです。現在の高校、大学の選手権には、育成という点ではやはりデメリットがあると思われます。
試合形態は恐らくホーム&アウェイでしょう。仮に8チームとした場合
関東
東海
関西
九州(福岡)
に加えて、北日本や北陸、中国・四国などに拠点が設けられる可能性があります。しかし3月末までとなると、あと2か月を残すのみですね。

またこの骨子には1部と2部、場合によって3部とあります。この1部と2部は、今のトップリーグチームの再編のような形になるのでしょう。各チームに事業機能を持たせるとありますが、具体的にどうなるのか今後詰めて行くことになりそうです。

飲み物-レッドビール
[ 2020/01/29 00:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』関連記事と戦国大河の衣装について 続き

先日の続きになります。まずツイッター関連ですが、要は対象(この場合は『麒麟がくる』)が好きだというツイをタグ付きでいくつも流して行けば、おのずと肯定的なツイは多くなって行きます。その意味で、客観的な指標になりうるかどうか疑問が残ります。またこの大河を観ている人すべてが、ツイッターを利用しているとは言えないわけです。ツイッター利用者の中で、なおかつ『麒麟がくる』の関連ツイートを流している人に限られるわけで、視聴者すべての意志を反映しているとは、あながち言い切れない部分もあります。

その意味でやはり視聴率は無視できません。無論この場合、タイムシフト視聴率や総合視聴率、あるいは地方によってどのくらい差があるのかも公表した方がいいとは思いますが。一般に北海道は大河の視聴率が低いといわれてもいます。そもそも大河での実況ツイートは、ツイッターが一般化してからは毎年のように行われていたかと思いますが、話題になったのは『おんな城主 直虎』や『いだてん』ではないかと思います。この場合、特に後者はツイートは多いが視聴率が低いという現象が起き、これがでんでん現象ではないかとメディアが報じたこともあります。ところで『麒麟がくる』第2回のリアルタイム視聴率は17.9パーセントで、前回から1.2パーセント下がっています。ただこの日は『ポツンと一軒家』は放送されていません。

それから衣裳関連です。前回黒澤和子さんが衣裳を担当した『西郷どん』の場合、吉之助はアースカラー、正助(一蔵)はグレー系、糸はブルー系といった感じで、それぞれのキャラに応じた色が決められていました。江戸時代なので色は控えめです。

西郷どん5吉之助と正助


西郷どん39糸

今回もそのようにしているとのことで、ドラマを制作する以上それは理解できます。ただしその場合、何もあのような色にする必要はなかったと思います。ガイドブック、特にニッコームックの完全読本を見ると、当時の文献には原色を使った着物が多いと黒澤さんは語っています。しかしその原色とは、言っちゃなんですが、ああいう蛍光マーカーのような色だったのでしょうか。特に庶民とか雑兵の服装にそれが目立つような気がします。ある程度身分が高い武士などの服装は、それほどではないように感じられます。

しかもこのためにわざわざ布を染めたりもしたということで、その努力は買いますが、その前に色使いについて考えて頂きたかったです。でないとこういうのも、単なる制作サイドの自己満足で終わってしまうのではないでしょうか。

(画像は『西郷どん』公式サイトより)

[ 2020/01/27 23:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『麒麟がくる』関連記事と戦国大河の衣装について

産経新聞が、『麒麟がくる』第1回のツイートをAI分析したところ、高評価が7割だったとのことです。

視聴率好発進の大河「麒麟がくる」 高評価7割 「大塚」さん登場に歓喜 AIでSNS解析

なぜNHKでなく産経なのかはともかく、記事中のOPのかっこよさ云々も、私は正直な話あまりそう思わなかったし、現段階ではこの大河自体ちょっと微妙かなと思っています。あと19パーセント台は、男性主人公の戦国大河としては普通ですね。これも少し前に書いていますが、明智光秀を主人公とした理由として、今の時代に似ているから云々と言うよりは、やはり数字が取れること、そして光秀の新事実が見つかったからというのが大きいかとは思います-しかし『いだてん』だって、最初は15パーセント台だったのですけどね。むしろこの場合、色に関して低評価であったという方がうなずけます。衣裳担当の黒澤和子さん、戦国時代にはとても派手な色が使われていたとのことですが、ああいう化学染料で染めたような着物は当時あったのでしょうか。どうも疑問なのですが。ツイート利用、また黒澤さんの仕事に関してはまた書きたいと思いますが、一応戦国大河での「色」をここで比較しておきます。

ここ何年かの戦国大河は、あそこまで派手な印象はありませんでした。まず『真田丸』の衣裳ですが、その当時の生地や染織方法を考えれば、こちらの方が妥当に思えます。左から真田信幸、松、梅そしてきり、それから梅のアップです。

真田丸三人

真田丸梅

また『おんな城主 直虎』に登場する、当時大都市であった駿府でさえも、あのような鮮やかな色彩の服装の人はいませんでした。右下の女性の服装も色は鮮やかですが、もう少し抑えた色合いです。

おんな城主直虎駿府の人々

そして井伊谷の風景ですが、農民たちは当然ながらあまり飾り気のない服装をしています。甚兵衛やその仲間たちしかりです。そして井伊谷城で宴を催すシーンですが、これを見る限り、むしろくすんだような印象があります。農民たちは野良仕事もするわけですし、今のように頻繁に洗濯をするわけでもないでしょう。その意味では、こちらの方が本来の姿ではないかと思われます。逆に、城主である直虎は派手目の格好をしていましたが。

おんな城主直虎百姓たちと直之(15)


おんな城主直虎井伊家の準備(22)

それゆえ、この衣裳の色合いがどうにも不自然に見えてしまいます。確かに戦国時代は江戸時代と違い、社会が安定しない代わりに自由な雰囲気もあったでしょう。これは先日『軍師官兵衛』絡みで、官兵衛が涙を流すシーンは、『八重の桜』の時代とは事情が違うと書いたこととも共通します。また黒澤さんは『西郷どん』でも衣裳を担当していますが、こちらは幕末なのでやはり色的には抑えめでした。ただだからと言って、こういった化学繊維のような色合いの着物を着せるのはどうかなと思います。どのような資料を参考にしたのかは不明ですが、この色はやはり不自然に見えます。

麒麟がくる衣装

画像は『真田丸』、『おんな城主 直虎』そして『麒麟がくる』公式サイトより

[ 2020/01/27 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

葵徳川三代徒然-42

寛永2(1624)年毛利輝元が亡くなり、さらに家康の長女亀姫も世を去って、家康の子供たちの内、娘たちはすべていなくなりました。その翌年、秀忠は珠姫の娘を家光の養女とし、津山城主森忠政の子、忠広に嫁がせようとします。この森忠政は森成利(蘭丸)の弟で、お江は浅井と織田の再興を望み、織田家に関係のある家と縁組みを望んでいました。一方で家光は鴻巣で狩りをし、天海に会います。天海も後水尾天皇の二条城行幸に同意していました。そこで家光は二条城の修復を行わせることにしますが、もし行幸がなければという懸念の声もあり、家光はその時は自分が腹を切ると断言します。しかしお江は家光が女性を近づけないのを案じ、蒲生忠行の家臣岡半兵衛の娘、お振を男装させて送り込みます。しかし朝廷からの行幸に対する返事はなかなか来ず、阿部正次が大坂城代に任命され、さらに家光の出発日についても、大御所である秀忠は何らはっきりさせませんでした。実は朝廷が、この行幸に対して乗り気ではなかったのです。

これについては発起人の伊達政宗も困っており、しかも朝廷は装束が足りないと言ってきたため、秀忠は五万両を献上することにします。その頃お江はまた病に臥せっており、お福は家光が未だお振にお手付きなしと伝えます。そして秀忠が入室し、千姫の夫本多忠刻が亡くなり、そして千姫が帰ってくると言うものの、お江は娘たちの不幸は何かの祟りではないかと取り乱します。その後お江は自らのこれまでの非を詫びますが、秀忠は自分には過ぎた妻であり、お江失くして今の自分はないとまで言います。その秀忠は5月28日に上洛することになり、京へ入った後に二条城に勅使を迎えます。しかし今度は、行幸は後陽成天皇の喪が明けてからと先延ばしを申し出ます。実は五摂家が、この行幸に反対していたのです。秀忠は10日の内に返事がなければ江戸へ戻り、家光の室孝子も実家に戻すという強硬手段に出て、何とか行幸の約束を取り付けます。その頃江戸では、お江の娘で常高院に育てられたお初が、久々に実の母との面会を果たしていました。

家光に上洛の命が下ります。7月12日家光は江戸を発ち、京へ向かいます。そして秀忠はお礼のために宮中へ参内、中宮和子や皇女たち、そして阿茶局に目通りします。孫たちに目を細める秀忠ですが、当の和子はお江の容態を案じていました。行幸は9月6日に決まりますが、日程の面で幕府方と朝廷方が対立します。そして家光は7月19日に久能山東照宮に参り、23日に掛川城へ入りますが、その時訪ねて来た弟の忠長が、兄のために大井川に掛けた浮橋が不用心であると言い、打ち壊せと激高します。やがて8月10日、八条宮が京の伊達屋敷を訪れ、行幸は五日間と決められます。これは政宗の手柄でした。その家光は18日に参内し、従一位右大臣となります。無論家光に同行して来た忠長や他の徳川家の者、さらには大名たちも叙任の対象となりました。ただし秀忠は、太政大臣の官職をこの時固辞しています。そして京で行幸が行われているその時、江戸城ではお江が重体となっていました。

やっと二条城行幸が実現します。これには五摂家の反対、さらに聚楽第行幸の前例を持ち出す公家側と、七日間の饗応で威信を示したい幕府側の間で、かなり対立がありました。京で日取りの調整が行われていたため、家光は、いつ出立するのかさえも決められていませんでした。一方お江は再び病となり、秀忠に徳川家に嫁してから、嬉しいことも悲しいこともあったと、今までの人生を振り返るようなことを言います。秀忠は今度こそは小田原での隠居を考えており、お江も秀忠が江戸に戻った時には、お好きな椿の打掛を着て出迎えると言います。しかしお江は元気になるどころか、その病状は悪化して行くことになります。またお初が面会に来ますが、この娘は千姫の輿入れについて行った時に京で生まれた子で、江戸へ戻る旅が赤子には負担になるからと、姉の常高院に預けて来たのでした。このお江は豊臣秀勝、徳川秀忠の間にそれぞれ子を儲け、さらにその子たちが入内したり、公家と結婚したりしたことから、彼女の血は宮中にまでつながって行きます。

お江はまた実家への思いから、織田家の関係者を特に重んじてもいました。森長可、森蘭丸の弟にあたる森忠政の子に、珠姫の娘をと考えたのも無理からぬ話です。一方で家光、そのお江が送り込んだお振にもそれほど関心を示さないようです。ただしこの人物は後に娘を産み、自証院となっています。そして家臣が上洛に随行する者の名を読み上げた際、尾張様、紀伊様と読んだのに対し、尾張殿と紀伊殿とでよいと言ったことからして、将軍家とこれらの家の身分関係をはっきりさせたがってもいたようです。そして忠長が、兄のためにと大井川に掛けた浮橋のことで怒りを露わにします。どうやらこれは船を並べた船橋だったようですが、幕府の防衛を脅かしかねないものだと家光は主張します。無論それは事実であり、また「治にいて乱を忘れず」の言葉も理解できますが、問題はその高飛車な叱り方です。あれでは忠長を怒らせてしまったとしても文句は言えません。

飲み物-赤いカクテル
[ 2020/01/26 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

麒麟がくる第1回「光秀、西へ」-2

先日の投稿の続きです。

********************

光秀は美濃を出て堺へ向かった。途中乱取りにされた人々を見たり、比叡山越えで15文を取られたりっしながら西へ向かい、垂井の宿で教えてもらった、宗次郎の辻屋へ入った。そこには将軍家の側近である三淵藤英がいた。藤英は鉄砲の試し撃ちをするが、戦には不向きだと不満を漏らす。その藤英は、明らかに光秀を美濃の田舎者とさげすんでいた。また宗次郎も、鉄砲を調達するには日にちがかかると言う。そこへ派手な服装の男が現れる。その名を松永久秀といい、三好長慶に仕えていた。

久秀は将軍家からは敵視されていたが、宗次郎が常に2,3丁は準備している鉄砲を、光秀のために都合するつもりでいた。その夜久秀は光秀と酒を酌み交わし、山城守(斎藤道三)は大した人物であると言い、光秀に京の情勢を教えた。光秀は美濃も統一されておらず、野盗が出没していることを話す。酔いつぶれた光秀が翌日目を覚ますと、道三から預かって来た金がなくなっており、その代わりに鉄砲が置かれていた。光秀は大喜びし、鉄砲を背負って京へのぼる。

京の町は相次ぐ戦乱で荒れ果てており、戦で家をなくした者の巣窟となっていた。その京で粥の炊き出しをしていた僧に、光秀は名医がいないかと尋ねる。その僧に教えてもらった望月東庵なる医師を尋ねて行くと、若い娘が出て来て先生は不在だと言う。駒というその娘は光秀を胡散臭げに見つめつつ、蚊帳を持って質屋へ向かう。東庵は、その日の暮らしにも困る生活をしていたのである。にもかかわらず、それなりの報酬が出るであろう美濃行きを東庵は渋り、駒はその東庵を説得する。東庵は犬の診察を頼まれたことがもとで、公家や大名の診察を断っていた。

そんな折、ある軍勢がやって来て町を焼き払い、周辺の家々が火に包まれる。そして酒屋の娘ウメが逃げ遅れてしまう。ウメは東庵と双六をして遊ぶ仲だった。光秀は水をかぶって火の中へ飛び込み、ウメの父親と2人で彼女を救い出す。そんな光秀を見て、駒は自分の身の上話を始める。駒は3歳の時に親を戦で失い、東庵の許に引き取られて養育され、今は助手のようなことをしながら身の回りの世話をしていた。

駒は親を戦で失った時、立派な武士が大きな手で自分を助けてくれたと話す。その大きな手の武士が誰であるのかは謎だったが、光秀はウメに取って、大きな手の武士になったのだとも言った。その武士は戦を終わらせる人が出て来る、その人は麒麟を連れてくるんだ、麒麟は穏やかな国にやって来ると言っていたことを話す。この言葉は光秀の心に焼き付いた。一方東庵は家を焼かれてしまい、結局美濃へ向かうことになる。その美濃では戦が始まろうとしており、道三の娘帰蝶は戦の手伝いをしたいと、婚家の織田家から戻ってくる。

********************

先日の分に続いて、かなり鮮やかな着物をまとった人々が登場する傍ら、光秀は供も連れない旅でありながら、途中で出会った山賊のような連中を難なく倒したりしながら琵琶湖を渡り、京へ向かいます。そしてまず鉄砲を手に入れようとしますが思うように行かず、松永久秀が助け舟を出します。無論久秀にしてみれば、藤英のような将軍家の家来に好感を持つはずはありませんでした。こうやって念願の鉄砲を手に入れ、次は医師を探しますが、この望月東庵がどこか変人で、金がないにも関わらず美濃行きを否定します。光秀は亡父の、誇りを失うなという言葉を持ち出し、お気持ちはわかると言いますが、しかしこの東庵は赤がつくほどの貧乏で、駒は蚊帳まで質入れする始末でした。

それにしても鉄砲を巡るシーン、よくよく考えてみれば、この両名の中の人がそれぞれ
明智光秀-『八重の桜』の川崎尚之助
松永久秀-『風林火山』の津田監物
で、鉄砲作りのプロを演じているのですね。そういえば『風林火山』でも鉄砲の納品が遅れて、勘助が越後で処刑されようとしていましたね。また藤英役の谷原章介さんも、こちらでは今川義元役で、駿河の浜で試し撃ちをして、甲斐には鉄砲がないだろうと、こちらも上から目線のシーンがありました。しかしこの当時、鉄砲が連続して敵を倒せないのは当たり前です。連発銃が出て来るのは幕末なのですから。

ところで光秀が火の中に飛び込むシーン、これで思い出したのが『功名が辻』の、一豊が千代を助け出すシーンです。どちらも演出を大原拓氏が担当しているうこともあるのでしょうか。あの時は稲葉山城が焼け落ちる中、火の中で、千代の伯父不破市之丞に千代殿を好いていると言い、その後2人は晴れて夫婦に、市之丞は織田家に仕えることになるという設定でした。

しかしこう言っては何ですが、何となく平坦で、セリフがいささか説明的な印象を受けるには受けます。その中で1人、松永久秀役の吉田鋼太郎さんの演技が光っていた感があります。今回は如何にもヒールといった雰囲気がありますね。あと大塚明夫さんの登場ですが、なぜ大塚さんだったのかはよくわかりません。『西郷どん』でも第1回に、吉之助が肩を斬られた後、山下洋輔さんが医師の役で出演していましたが、山下さんは紀行の音楽担当だったのでこれは納得できます。

また京の子供たちもそれなりに汚れているというか、「汚している」感じなのですが、どこかこのために準備しましたといった感もあります。それも『龍馬伝』や『平清盛』の汚し方とは、またちょっと違う気もします。

それと大河の第1回というのは、どのような主人公でどのようなテーマであれ、何かしら主人公が試練に遭うことが多いのですが、この大河はあまりそれは感じられませんでした。火事でウメを助け出すのがそうだったのかも知れませんが、それもどこか違うような気がします。それがなぜなのか、これはまた機会があれば書きたいと思います。

次は戦が登場するので楽しみです。ただ帰蝶が里帰りして参戦したがるというのは、いくら何でも創作でしょう。元々この人は最初は信長の正室ではなく、土岐氏に嫁いでおり、夫たる土岐頼純が亡くなったため実家に戻り、改めて織田家に輿入れしたという説もあります。しかし、こういう帰蝶の登場シーン、当然すべて撮り直したのでしょうね。その意味では、スタッフにはお疲れ様と言いたいです。

実はこの大河の堺に、『真田丸』の安土城下を連想しました。そういえば矢沢の叔父上こと、頼綱を演じていた綾田俊樹さん、今度は質屋の主人の役で登場です。

飲み物-カクテルブルー
[ 2020/01/25 01:00 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

麒麟がくる第1回「光秀、西へ」-1

『麒麟がくる』第1回のざっとしたあらすじと感想その1です(75分放送なので、何度かに分けて投稿します)。

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天文14(1547)年、美濃の明智荘は頻繁に夜盗の襲撃を受けており、その中の一人が持っていた鉄砲は、領主明智光安の甥、光秀を大いに驚かせた。土岐源氏の血を引く光秀は、その武器を手に入れることと、見聞を広めるために京や堺を見て回ろうと考えていたが、叔父の光安はそれを許さなかった。光秀はかつての学友である斎藤義龍(高政)に会いに行き、その父である斎藤道三に、偶然を装って夜盗のこと、鉄砲のことを持ち掛けようと決意する。

城の入り口で出会った義龍は、光秀を道三に会わせてくれた。道三は稲葉山城内で、数珠を作るべく小姓たちに珊瑚玉を数えさせていた。道三の妻小見の方は、光秀の叔母であった。道三は珊瑚玉がいくつあるか、義龍と光秀に尋ねる。義龍は1500か600ほどだと答えるが光秀は2000以上あると答え、しかもその理由を即答してみせる。さらに光秀は京そして堺行きのことを道三に頼み込むが、道三はそれによって何の得があるかと尋ねる。光秀は鉄砲のことを話し、堺でそれを買い付けると同時に、病の叔母小見の方のために、医師を連れてくると約束する。

館に戻った光秀は、背を向けて中に入る。子供の頃、悪いことをして帰った時に尻をぶたれるために、わざと背を向けて入ったその名残だった。光秀は母牧に黙って京行きの約束をしたことを伝える。館は一転して、光秀の旅支度で大騒ぎとなった。牧は、そなたは土岐源氏の血を引いておると、息子を励まし、光秀は馬に跨って京を目指した。

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やはりというか、『軍師官兵衛』的な雰囲気が感じられます。これから無名の若者が大志を抱いて旅立っていく、如何にもそういった印象を受けます。前川さんも脚本に加わっているせいでしょうか。民の平穏という意味では『西郷どん』をも連想させます。しかしその一方で、気になったのが田園風景です。CG加工をしているのではと思うような色合いで、これは本来の色でやってほしかったものです。それから登場人物の衣装、鮮やか過ぎないでしょうか。当時の庶民の着物は麻で、それも草木染であることを考えると、あそこまで鮮やかになるでしょうか。何か化学繊維のようなのですが。無論斎藤道三とか、ある程度の身分の人物は絹を着ていましたが。一方ストーリー展開は比較的地道な印象ではあります。

それとこれは昨年からそうなのでしょうが(あまり観ていないのでよくわかりませんが)、OPの活字フォントがやけに大きくて横長なのも気になります。『花燃ゆ』から『西郷どん』までのOPのフォントでいいのではないでしょうか。それとこれは凝った感じにしたかったのでしょうが、紅蓮の炎を思わせるようなオレンジ色がバックに登場するのは、ちょっと馴染めないものがありました。これも観ている内に慣れてくるのかもしれませんが。これを、昭和末期から平成にかけての大河のようだという声をネット上で見かけたのですが、政宗信玄辺りは違っていたかと思います。あとOP終盤の人々のカメラ目線にやや違和感あり。

光秀が野盗と戦っていた時に鉄砲を見て、しかも自分の家来が撃たれたことで、急に鉄砲鉄砲と言い出すのが気になります。この場合、まずどのように守るかを十分に考えたうえで、あの武器も欲しいものだと言うのであればわかるのですが…。京の医師を連れて来るというのも、実際特定の人物を知っているというわけでもなく、ただ連れて来たいというのは、少々無謀に思えなくもありません。それにしてもこの時代、美濃での鉄砲普及率はそう高くなかったのですね。『風林火山』ではその前年の河越夜戦で鉄砲が使われていて、勘助が福島彦十郎にその鉄砲で狙われる設定になっていました。しかし光秀の家来の方は、あまり痛そうに見えませんでしたがかすったのでしょうか。

何やらのっけから批判がましいことを書いてしまいましたが、今後またどうなるか、その展開を見てみたいと思います。ところで稲葉山城の城下で、子供たちが毬杖(『炎立つ』についてのあれこれ 3参照、また『山河燃ゆ』感想-1でも破摩投げといって、似たような遊びが出て来ます)をやっていました。この遊びは後に小学校体育関連書籍で紹介されていますが、その著者の1人が『いだてん』に登場した可児徳です。

石川さゆりさんは、流石に着物姿が板についています。ただあの時代ああいう縞柄はあったのでしょうか。それと長谷川さんは、着物を着るにはちょっとスリム過ぎるような気もします。

しかし明智荘の米蔵、人が1人乗っただけで屋根が壊れてしまっています。イナバの物置きがない時代故致し方ないことではありますが。

斎藤義龍役の伊藤英明さん、『病室で念仏を唱えないでください』の主人公のお坊さんですね。あと岡村さんに菊丸の役はよく似合います。チコちゃんにも、あの格好で出てみてはどうでしょうか。

飲み物-カウンターとカクテル
[ 2020/01/24 00:00 ] 大河ドラマ 麒麟がくる | TB(-) | CM(0)

清盛とホームズ

まず大河『平清盛』に関して。私はリアルタイムで観ていないため、後でDVDで観たのですが、この作品には確かに従来とは異なった演出方法がありました。それもまた観る観ないで二分された一因かと思います。ただ合戦の描写などはそこそこ納得できるものでした-平治の乱が、『花燃ゆ』の大田絵堂の戦い同様、冬でなく夏になっていましたが。

あと後白河法皇を演じた松田翔太さんが当時20代後半で、老けメイクを施しても、今一つ50代の法皇の雰囲気ではなかったのは惜しいところでした。さらにこの作品は、和歌が出て来るシーンが何度かありましたが、それが如何にも和歌風なフォントで、しかもカラー文字で登場したのには、やや違和感を覚えもしました。

同時期に放送されていたBBC『SHERLOCK』でも、メールの本文(日本語版)を字幕で出す場合に、確か似たような手法が使われていましたが、個人的には、こういうやり方にはあまり同意できませんでした。尚この『SHERLOCK』も第2シーズンまでは楽しめましたが、その後本来の謎解きがやや薄れた感があるのに加え、メディアがやたらに取り上げたことへの反発もあって、結局最終シーズンは観ないままでした。

今でも好きなのはグラナダ版、あるいは三谷幸喜氏の人形劇(パペットホームズ)や映画『ミスター・ホームズ』であったりするので、どちらかといえば「シャーロック」より「ホームズ」を重視しているのかもしれません。ただ『ミス・シャーロック』は好きでした。日本人女性のバディ物と言う、ホームズ関連では異色の存在というせいもあるでしょう。

フジ系の『シャーロック』に関しても、関連投稿で書いているように、BBC版同様どこか原作を意識させられている部分はありましたし、ちょっと凝り過ぎではないかと思われるところもありました。これも前に書いてはいますが、以前日テレ系列で放送されていて、リアルタイムで何度か観た『臨床犯罪学者・火村英生の推理』の方が、私としては受け入れられるようにな気がしました。

有体を言ってしまえば、この主人公2人(火村とアリス)も結構ホムワト的な存在ではあるのですが、原作はもちろんホムワトではなく、あくまでも有栖川有栖氏の作品となっています。まあ広い意味で言えば、『ガリレオ』も『相棒』も、人物設定はいくらかホムワト的ではあるのですが、ストーリーを多少それらしき物にとどめるのか、あるいはホムワトのパスティーシュ的な物として制作するのか、また後者の場合、時代背景その他をどう動かすかで、受け止める物に多少の違いは出て来るでしょう。

何やら無理やり『平清盛』からホームズ関連にシフトさせた感が無きにしも非ずです。敢えて共通点を探すとすれば、『平清盛』で重盛を演じた窪田正孝さんが、『火村英生の推理』ではアリスこと有栖川有栖を演じていたという点でしょうか。

飲み物-ホットココア
[ 2020/01/23 01:00 ] ドラマ | TB(-) | CM(0)
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まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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