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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2019年08月

No Side Game Episode 7

Nobuteru Hoshino tells Hayato Kimishima that there is no problem in Kazama Corporation's oil. On the other hand, Saburō Tsuda, head coach of the Cyclones offers Jō Hamahata to join his team but he finally turns down it. However, Ryōta Satomura who is a key player of the Astros like Jō accepts his offer. Tsuda attempts to weaken the Astros who are eager to win the championship this season. Ryōta decides to quit the Astros and TOKIWA MOTORS (*) and doesn't join the training with his teammates any more. He also thinks about playing abroad in the future.

Ryōta's behaviour alienates other members and he then comes into collision with Hayato Kimishima and Takuma Saimon over his transfer.  Hayato decides that he never accepts his transfer. If he does so, Ryōta won't be able to play for the Cyclones for one season. 

ノーサイド・ゲーム第7回移籍を伝える里村
Ryōta Satomura (Sō Kaku, right) comes into collision with Hayato Kimishima (Yō Ōizumi, left) and Takuma Saimon (Ryōhei Ōtani, centre) over his transfer

Hayato's son Hiroto is selected for a scrum half of B team but a boy who fails to be selected quits the team. Hayato feels sorry for him but later he learns why he quits the team is because of his family's move. Then Hitoro, Ryūichi and his friends play rugby for him on the way home. Hayato tells him that rugby bonds him and his friend though they are far apart.

Some people who are against building a golf course by Fuchū Green Country because Hiroshi Aono, who is in charge of building the course decided to restart it. Then he tells Hayato that he expects the play of Ryōta and it makes Hayato feel confused. And Yūya Kazama, president of Kazama Corporation who is also involved with the course tells Keiichirō Takigawa that his company will be owned by TOKIWA MOTORS soon because the due diligence of the company is over. Keiichirō says that the company will be not owned by TOKIWA MOTORS but HIMSELF.

Ryōta occupied with the job told by his boss who never treats him specially because he won't play for the Astros any more (**). Then Jō approcahes and tell him to go out for training and he will do the rest instead. There Ryōta who sees Tetsu Kishiwada helps Yūki Tomobe practice tackling and then he replaces Tetsu. It's hard for Yūki to tackle a speedy player and Ryōta puts him to hard training and at last Yuki tackles him well. Jō, who goes out and sees the scene asks him whether he intentionally made him catch him or not but Ryōta says nothing.

Ryōta quits the Astros and TOKIWA MOTORS and goes out from the club house. Then the lamps of the ground light up suddenly and Hayato , Takuma and his teammates appear. Tetsu tells him that the Astros will play fair and defeat the Cyclones and they wish he will play without blemishing his career with clouding hid reputation. On the previous day, Jō tells his teammate that he was also offered by the Cyclones  to join them and it will be a loss for Ryōta if he cannot play for one season and it’s the pride for the Astros to have a player like him. Then Hayato says that he will accept his transfer and hands him a document that proves it. Ryōta sheds tears of gratitude and leaves the team.

ノーサイド・ゲーム第7回里村との別れ
Tetsu Kishiwada (Mitsuomi Takahashi), captain of the Astros approaches Ryōta with Hayato, Takuma and his teammates and wishes the success of Ryōta.

Later Takuma tells Hayato why Ryota quits the team is because of the growth of Hajime Sasa. Hajime is the very man for the scrum half of the Astros and not only him but other players improve themselves thought friendly rivalry also. And a new poster of the team is printed. Maki sees it and says that they seems to be more delightful than themselves last season.  

(*)(**) Under the company amateurism of Japan, players play for the teams owned by their company and train themselves after finishing their jobs. So if a player decide to transfer like Ryōta or retire, they should devote themselves to the main jobs. However there are many professional players in Top League teams and a complete professional league will start in 2021.
 
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[ 2019/08/31 23:15 ] Others | TB(-) | CM(0)

The Squad for Rugby World Cup 2019 and Other News

Jamie Joseph, head coach of Japan named the squad for the Rugby World Cup on the 29th of August at Sakura-no-ma (Cherry Blossom room) in the Imperial Hotel. 

http://en.rugby-japan.jp/2019/08/30/joseph-names-rwc-squad/
(From the official website of Japan Rugby Football Union)

The selection of Takuya Kitade who is uncapped is unexpected.

If Japan reach top 8 at the World Cup, every player will receive 1,000,000 yen (about 10,000 US dollars) as bonus respectively. 

And HAKUHŌ Shō, yokozuna of Ō-zumō (Grand Sumō) who is from Mongolia encourages Michael Leitch, captain of Japan. Hakuhō makes friends with Leitch who plans to make Mongolian youths play rugby at his old school Sapporo Yamanote High School in Hokkaido. I once saw the yokozuna enjoyed watching the test of Japan at prince Chichibu Stadium on TV.

Sorry, the plot of the episode 7 of "No Side Game" will be posted later.

[ 2019/08/31 00:15 ] Others | TB(-) | CM(0)

ノーサイド・ゲーム第7回あらすじと感想

サイクロンズがアストロズの選手に移籍を勧めていることがわかり、君嶋はじめ首脳陣はやきもきします。最終的には去って行く仲間にエールを送るのですが、その退部の理由は意外なところにありました。そして滝川は社長の座を射程内に納めます。

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新しいシーズンが始まり、ポスターも完成した。今回のポスターは、浜畑譲と里村亮太を前面に押し出すスタイルだった。チームには七尾圭太も加わっていた。七尾は本社に勤務していたが、ラグビーを再びプレイすることを決め、府中工場へ異動となったのである。その七尾と本社で同じ海外事業部だった藤島レナは、あるホテルで浜畑がサイクロンズの監督津田三郎と会っているのを目にする。一方オイルの件を調べていた君嶋隼人だが、研究所の星野の母校の教授、森下の調査によると、カザマの商品に問題はないということだった。

一方で星野はレナが、浜畑と津田をホテルのラウンジで見たと言っていたことを君嶋に伝える。津田はもう一度代表入りしたいだろうと、サイクロンズ入りを勧めていた。引き抜きは汚いという夫に、真希は今時ヘッドハンティングなんて珍しくない、あなただってラグビーを捨てて本社に戻ろう同じ穴のムジナだと言い放つ。君嶋は何とか浜畑に残ってくれるように頼むが、実は浜畑はこのオファーを断っていた。君嶋は安心するが、蹴球協会でまたもサイクロンズのGM鍵原誠と会う。相変わらず嫌味な鍵原に、君嶋は浜畑がオファーを断ったと強気に出るが、鍵原はオファーは成功したと意味深なことを言う。

ノーサイド・ゲーム第7回浜畑と津田
サイクロンズ監督、津田(渡辺裕之、右)に合う浜畑(廣瀬俊朗)

クラブハウスに戻って来た君嶋に、里村が近づいて来てこう言った。
「俺、アストロズを辞めようと思っています。
俺はサイクロンズに行きます」
既に里村は会社にも辞表を出していた。津田は里村を退部させることで、アストロズの戦略にダメージを与えるつもりだったのである。アストロズでは自分が成長しないといわんばかりの理由で、退部を申し出た里村はチームメイトから反感を買った。しかもアストロズと同じ練習はもうやろうとしなかった。シーズンを前にしたこの時点での引き抜きに、君嶋も柴門もなすすべなしだったが、一つ手段があった。それは、移籍承諾書を出さないことだった。これで里村は1年間サイクロンズでプレイができなくなるからだった。

佐々や友部は夜になっても練習を続けていた。君嶋そして柴門と会った里村は、アストロズに優勝は無理だと言い、自分は将来はヨーロッパのプロチームに行きたい、そしてワールドカップも目指していると口にする。君嶋は移籍承諾書のことをほのめかし、里村は向きになる。君嶋は会社がアストロズや里村に投じた者は大きいというが、里村は逆に、こんな貧乏なチームで何年もプレイしたやったんだと怒りをあらわにした。ロッカールームでも、里村と他のメンバーとの間に溝ができ始めていた。そしてアストロズにも、この移籍承諾書の件は知らされていた。

浜畑はあっさり引き抜きを断念したと言う君嶋に柴門は、浜畑も色々悩んだ挙句腹をくくったのだと言い返す。そして突然辞表を出した里村は、最後の最後に品質管理基準のマニュアル作りを上司から言われる。ラグビーをやって来たから特別扱いしていたが、もうそれもなしだという上司の判断だった。そしてジュニアチームでは、博人がBチームのスクラムハーフとしてプレイすることが決まり、嬉しそうにしていた。しかしチームを外された子がラグビーを辞めると言い出し、博人もどこか浮かない表情をしていた。博人はジュニアチームの資料を当たろうとするが、そこへゴルフ場建設反対派がまたも押し掛ける。

ノーサイド・ゲーム第7回移籍を伝える里村
退部を君嶋(大泉洋、左)と柴門(大谷亮平、中央)に伝える里村(佳久創)

延長になっていた府中グリーンカントリーのゴルフ場建設が再開されたのである。しかもカザマ商事は聞く耳持たない状態だった。君嶋は府中グリーンカントリーの青野を訪れる。建設への理解者も増え、反対運動が一旦弱まったため工事が再開されたのだった。しかしこれでゴルフカートも再発注の可能性が高まった。その後青野はアストロズ、特に里村が楽しみだといわれ、君嶋は落ち着かない気分だった。そのカザマ商事の社長風間有也は、ゴルフ場にも関与していた。バッティングセンターでゴルフの誘いを受けた滝川桂一郎は、ハンデを聞かれるも対等で行こうと答える。

チームを辞める子は、家の引っ越しがそもそもの理由だった。そのため龍一や博人も含め、下校時にラグビーをやって遊び、博人もいくらか明るい表情を見せるようになる。その後アストロズのことで本社を訪れた君嶋は脇坂賢治に会う。脇坂はカザマ本社のデューディリジェンス(買収先の資産調査)が終わり、買収が成功すれば、滝川が社長就任する可能性も大きいことを伝える。一方で滝川はカザマの社長室を訪れる。買収がすめばトキワにすべて譲ると言う風間だが、滝川はトキワではなく俺だと断言する。その夜滝川は1人でレストランへ行き、ワインを楽しんでいた。

里村はマニュアル作りに没頭していた。そこに浜畑が姿を見せる。自分の決意は何をいわれても変わらないと言う里村に、浜畑は自分がマニュアル作りを引き受け、練習して来いと言う。
「家族が困ってたら助けるのは当然やろ」
さらに浜畑は、どこへ行っても頑張れよと言葉を掛ける。グラウンドでは友部がタックルの練習をしていた。そこへ里村が現れ、自分が岸和田の代わりに友部の練習台となる。何度も失敗する友部だが、ついに里村を倒した。浜畑はそんな里村に、わざとつかまってやったんかと尋ねるが、里村は無言だった。

里村の退社の日が近づいた。承諾書のことを訊いた佐倉多英に、君嶋は出すべきではないと答える。そしてその日、里村は1人ロッカールームからグラウンドに出て、ゴールポストに一礼する。その時照明がつき、君嶋や柴門と多英、部員たちが姿を現す。罵声のひとつも浴びていけ、お前もその位の覚悟はできているだろうと君嶋は言い、岸和田徹がよくも袖にしてくれたな、俺たちはサイクロンズをボッコボコに潰す、そしてお前もアストロズの名を汚すようなプレイはするなと心のこもった「罵声」を飛ばし、最後に餞別があると言って君嶋に声をかける。

ノーサイド・ゲーム第7回里村との別れ
里村に餞の言葉を送る君嶋と岸和田(高橋光臣、右)ら部員たち

君嶋はアストロズのためを思いつつ、このままでいいのか悩んで浜畑に相談を持ち掛けていた。浜畑は、サイクロンズからオファーがあったことをチームメイトの前で打ち明ける。浜畑は誰だって条件がいい所でやりたい、里村は全盛期の自分を試そうとしている、そして世界に目を向けている、それは俺らの誇りやないかと言う。さらにホンマは皆同じ考えやないのかと問いかける。キャプテンの岸和田は、1年間里村からラグビーを取り上げるのは、日本のラグビー界に取ってもマイナスだと言い、里村がいるサイクロンズに勝って優勝したいとも言う。これには皆同意し、君嶋も人がよすぎると言いつつこれに賛成した。

君嶋は上記のことを里村に伝え、移籍承諾書を手渡した。里村は涙を浮かべてアストロズを去って行った。その後君嶋は柴門から、里村が去った本当の理由を聞かされる。それは佐々一の成長だった。佐々は昨シーズンで成長し、アストロズに真にふさわしいスクラムハーフとなっていた。そして同じチーム内で七尾もまた成長していた。その後君嶋は、家族に新しいポスターを見せる。昨シーズンとそう違わないと真希は言うも、昨シーズンよりいい顔をしていると付け加える。

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今回は会社絡みというよりは、移籍に重点を置いた展開となっています。また里村の移籍と、博人や隆一と同じチームの仲間が、引っ越しで去って行くのをダブらせてもいるようです。結局浜畑は残ったものの、今の自分をもっと試してみたいという里村は、サイクロンズからのオファーを引き受け、これに関して君嶋は、移籍承諾書を出すべきかという問題にまで発展します。しかし里村が出て行った最大の理由は、自分よりも佐々の方がチームに合っているのを知っていたからでした。しかも最後の最後になって、チームを辞めるならこれをやってくれと上司から言われるのが、社会人チームらしさをまた浮き彫りにしています。

一方会社側も、滝川が買収計画とそれによる昇格を着々と進めていました。だからこそというべきか、府中グリーンカントリーの問題が、買収先であるトキワ自動車に押し付けられた格好になります。しかもアストロズの里村のプレイを楽しみにしていると、青野からいわれて君嶋は戸惑います。実際風間と会った夜、1人で祝杯を上げるようなことをやっているわけですから、滝川の方もかなり自信があるのでしょう。このことを脇坂からいわれた君嶋は、廃部を避けるためにもチームを優勝させなければならないという責任感にかられます。ところでラグビー関係の本社来訪というのは、移籍承諾書のことでしょうか。

しかしこの移籍承諾書、ドラマ中のプラチナリーグのモデルであるトップリーグにも同様の物がありましたが、こちらは2018年から撤廃されています。ところでそのトップリーグのツイートも、ワールドカップの代表選出についてコメントしていますね。

[ 2019/08/30 01:15 ] ドラマ | TB(-) | CM(0)

ワールドカップ代表発表とその他関連ニュース

まず、先日分(大河ドラマ雑考-30)の投稿分の、主人公と恋仲の人物の描写の部分を一部修正しています。

そしてラグビー代表関連です。本日8月29日、ワールドカップ代表が発表されました。メンバーは以下の通りです。

日本代表「ラグビーワールドカップ2019」最終登録メンバーのお知らせ
(日本ラグビーフットボール協会)

ほぼ予想通りですが、とりわけ目を引くのはトモさんことトンプソン ルーク選手です。自身4度目のワールドカップのベテランです。なお選考から外れたメンバーは、バックアップメンバーとなって、選手がケガなどで出場できない時に登録されます。ケガといえば、姫野選手がねんざで南アフリカ戦は出場できないようです。本大会には間に合いそうですが。代表選出に関してはこちらの記事もどうぞ。

日本代表、ワールドカップ最終登録メンバーを発表。ラグビーワールドカップ
(JSPORTS公式サイト)

それからワールドカップ関連のニュースをいくつか。(いずれも産経ニュースより)

「ラグビー神社」登場 W杯盛り上がりを祈願

かつてプロ野球関連でこういう「神社」ができたことはありますが、ラグビー関連でできるとは予想外でした。下鴨神社ゆかりの神といえば、玉依姫命(たまよりひめのみこと)と賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)ですが、一説によれば、サッカー代表のエンブレムになっている八咫烏は、賀茂建角身命の化身です。

ラグビーW杯、8強で報奨金100万円 日本協会決定

無論1人辺り100万円です。ちなみにベスト4で300万円、優勝で500万円となっています。『ノーサイド・ゲーム』に登場する日本蹴球協会の木戸専務理事は、ラグビーはアマチュアリズム云々と言っていますが、実際は既にワールドカップの成績によって、報奨金が支払われる「プロ」競技となっています。日本代表はどこまで行けるでしょうか。

白鵬、ラグビー日本代表にエール

白鵬関はリーチ選手と親交があるそうですが、以前付き人と一緒に、秩父宮ラグビー場にテストマッチを観戦しているのをTVで観たことがあります。しかし、モンゴルからラグビー選手を呼び寄せているとは初耳でした。

[ 2019/08/29 22:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-30

まず、大雨の被害に遭われた方々へお見舞い申し上げます。ラグビー関連は、今回は明日投稿予定で、今日は先日の続きになります。

その先日分にも書きましたが、サブカル支持層に受ける大河というのは、それまでの大河を支持して来た層には、必ずしも受けるとは言い難いようです。従来の大河ファンの多くは、やはり大河は安定路線でいてほしいわけですし、それを考えると構成や脚本などにいくらかの違和感があるのは当然のことといえます。確かに、今まで大河を観なかった層に観てもらうため、それまでとは違う切り口の大河を展開するという方法もあるのでしょうが、やはりリスクが大きいともいえます。

3年前の『真田丸』は色々な層に受けて、しかも人気はそこそこあったようです。確かに私も『真田丸』は(終盤を除いて)面白く観たのですが、これは三谷幸喜氏のファンが多く観たこと、そしてPRにお金をかけたであろうことも、理由として挙げられるでしょう。それから戦国物だったことも、2010年代の大河としては、高めの視聴率を後押ししたと考えられます。ただそれでも2010年代の大河では、『真田丸』よりも、『江~姫たちの戦国~』の方が平均視聴率は高くなっています。また一方で、『真田丸』はあまり観たくなかったという人も無論存在します。

受信料や職員の高給が取り沙汰されている現在、NHKが今後大河を継続して作りたいのであれば、一番手っ取り早いのは、朝ドラ同様半年にしてしまうことです。そのうえでスクランブルをかける、スポンサーをつけるという方法もあります。これは先日も書いていますが、エンタメ系の作品はこのくらい思い切ったことをしてもいいのではないでしょうか。無論この場合、エンタメ系はすべてスクランブル化し、ニュースや気象災害をワンコイン程度の受信料で賄えばいいのです。また編成としては『坂の上の雲』のようにシリーズにして、何年かに分けて放送することもまた検討されていいでしょう。

大河じゃなくて海外ドラマの方が面白い、そもそも海外ドラマしか観ないという人もいます。私も海外ドラマを観ることはありますが、やはり日本の時代劇と海外ドラマ(それが歴史物であっても)とでは、受ける印象がまた異なって来ますし、時代劇の最後の牙城という側面も持ち合わせているのだから、如何に視聴者が納得行くように残すべきかが急務かと思われます。それと海外ドラマや映画などは、外国に配信または配給するのを目的として、多額の予算を投じているわけですから、そこそこのレベルの作品であるのは当然です。無論大河そのものも、日本のドラマとしては多額の制作費をつぎ込んではいるわけですが。

それから女性主人公の作品に特に見られるのが、主役レベルの男性の登場人物と、子供の頃親しかった、あるいは比較的若い頃に恋仲であったという描写です。無論男性主人公の物にも、女性との関係で似た描写が見られますが、特に女性主人公の場合、その男性とのつながりがやけに強調されているように見えます。『篤姫』などもかなり、小松帯刀との関係をアピールしていました。本人の功績が限られているため、そういう部分を表に出さざるを得ないのでしょうが、そうまでして女性主人公で作るべきかと思われる一因でもあります。

あと大河にはお笑い枠とかスポーツ(格闘技系)枠などがあります。特にお笑い枠、つまり落語家とかお笑いタレントなどは、ベテランであるほどその人のキャラが演技に反映されます。『いだてん』でのビートたけしさんが特に顕著です。無論『西郷どん』の笑福亭鶴瓶さんや、『真田丸』の桂文枝さんなども本人のキャラが際立った部分はありましたが、この人たちはあくまでも脇役でしたし、私はこの2つの作品は割と楽しめました。ただ『いだてん』にはやや違和感があったうえに、たけしさんの場合はほぼ主役でナレーターなのに聞き取りにくく、落語で話が途切れてしまったりしたことで、マイナスのイメージが強くなったのは事実です。宮藤氏は元々スポーツでなく落語を描きたかったようですが、ならばもう少し落語家を演じられ、また口跡のいい人をキャスティングすべきでした。

しかし受信料の問題が取り沙汰されるほど、NHKのエンタメ作品はこれでいいのかと思えてしまいます。元々大河の定義、たとえば侍の生涯がメインでしかも男性主人公というように、あらかじめ決めておけばよかったのですが、そこは主人公と観光地のタイアップもあったのでしょうか。タイアップをするなとはいいませんが、そのために無名の主人公を出すのであれば本末転倒です。実際再来年の大河は一旦休止にして過去の作品を再放送し、制作にかける時間を、大河を半年放送にすることも含めた、NHKのエンタメ作品の在り方の模索、スクランブル放送の検討などに費やしてほしいとさえ思うようになっています。

飲み物-アイスミルクティ
[ 2019/08/29 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

大河ドラマ雑考-29

『いだてん』が低視聴率更新で、関西では4パーセント台という記事を目にしました。これについては、以前も触れてはいます。私は2月まで観て、その後何かでチラ見した程度ではありますが、やはり万人受けしないのだろうなと思います。好きな人は本当に好きなのでしょう。しかし今までの大河の路線を逸脱しているところもあり、そのため離れて行った視聴者もかなりいるようです。元々近代物が大河ドラマでは鬼門ともいわれています。

実際1980年代半ば近現代三部作をやって、結局時代劇路線に戻しましたが、皮肉というか、1986年に放送された第3作の『いのち』が、その中で一番の高視聴率でした。これは脚本が橋田寿賀子さんというのもあったかもしれません。そしてこの当時は別に新大型時代劇が放送されていて、近現代大河を観ない人はそちらを観ていた可能性が高いです。しかし今年は、それに該当する作品は作られていません。勢い、皆が民放に流れて行くことになります。中には『葵 徳川三代』のアンコールの方を観ている人もいるでしょう。

昨今は特に、受信料の問題が浮上するようになっています。大河を作るのはいいのですが、制作費もかなりかかっています。視聴者を満足させるにはどのような方法で作るべきかを、NHKも考えてしかるべきでしょう。受信料関係で改善するべきこととしては、TVでの視聴者からのみ徴収する、電波を止めてほしい人には送信をやめるようにする、この2点がまず挙げられます。さらにスクランブル化するという方法があります。この方法は最初から契約世帯しか観ないため、TVでの視聴者のみが対象で、しかも電波送信を止める必要もありません。

この3つのいずれも、受信料収入が不安定化しかねないため、NHKは嫌がるのだろうと思いますが、公共放送で年収1800万円近い高給の方が、むしろおかしいのではないでしょうか。公務員レベルで十分です。正に既得権益の死守ではないかと思われます。むしろある程度不安定要素があった方が、組織内に緊張感が生まれるのではないかとさえ思うのですが…。ならばスポンサーを一部つけるなり、いっそのこと民営化するという方法もあるでしょう。

話が戻りますが、『いだてん』と『おんな城主 直虎』にはどこか似通ったものがあります。出演者も一部ダブっていますが、演出方法がどうも奇を衒いすぎたように見える点です。こういうサブカル好きな層が好みそうな演出方法が、本来の大河視聴者の嗜好とどこか反りが合わないと考えられます。そして『直虎』を支持したコアなファンが、『いだてん』の支持層となっているようにも感じられます。

『直虎』も戦国大河では最低視聴率で、関東であまり数字がよくなかった『西郷どん』に総合視聴率では及びませんでした。一方で『花燃ゆ』は『直虎』とはまた違いました。こちらはどちらかといえばメロドラマ的演出で、サブカル支持層には刺さりにくかったといえるでしょう。また全体的に試行錯誤している感があり、脚本家もくるくる変わって、どこか腹をくくった雰囲気がなかったのもまた事実です。一応完結編でかなり路線を変えることで、何とか格好がつくにはつきました。

『直虎』に関しては当該記事にも書いていますが、4月の半ば位まではそこそこの大河でした。しかしその後の直虎の描き方にあまり共感できなくなり、多少興味が薄れて行きました。また井伊直政も、事前の予想とはかなり異なっていました。私としては草履投げも、エクセルまがいの計算方法もなくていいから、それなりに戦国武将らしい姿をもっと見たかったのですが…。結局後半は録画視聴に移行するようになりました。

この『直虎』のエンディングに、モブでいいから井伊直弼が登場し、桜田門外の変になって次作『西郷どん』に続かないかと思ったことがあります。しかし考えてみれば、島津軍は関ヶ原から撤退する時に、直政に重傷を負わせています。この時の島津義弘にあやかったのが、次作第1回の妙円寺詣りなのですから、続けるという意味では、関ヶ原でにらみ合う直政と島津軍の方がよりふさわしかったのかもしれません。いずれにしても実現はしませんでしたが。

飲み物-アイスコーヒー
[ 2019/08/28 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

葵徳川三代徒然-21

慶長10(1605)年5月10日、忠輝は兄秀忠の名代で大坂を訪問します。一人っ子の秀頼とは違い、忠輝殿は兄弟が多いと言う淀殿に対して、忠輝は兄弟が多いと損をすることもあると答え、側近から注意されます。豊臣家と徳川家は親戚同士じゃと言う淀殿ですが、同じ月の23日、秀忠は清洲城を訪れて松平忠吉に会います。将棋を指しながら、忠吉は福島正則がこの城を訪れたことを話します。正則はこの地は要害の地ではないと言うものの、そもそも要害の地にありがちな籠城戦は、自分向きではないとかわし、さらに豊臣家の今後についても話します。尤もその忠吉は戦に出ようにも、体調を崩し、腫物に苦しむ身となっていました。そして福島正則は、家康の幕府を快く思わない淀殿に対して、(徳川の)代が替われば風向きも変わる、今は耐える時と進言します。また正則は、自分は豊臣の家臣であると断言します。そしてこの年の6月4日、秀忠は江戸城に戻ります。お福に抱かれた竹千代はかなり大きくなっていました。

将軍としての仕事を本格化させる秀忠ですが、結局は父家康の指図通りにことを運ばざるを得ず、自ら内政を執り行うというよりは、本多正信と正純の父子にすがっているように見えました。また大坂に対しても、すべては父上の腹の内と言い、お江を怒らせてしまいます。その年の10月、家康は江戸に入りますが、前田利長に密使が行ったことを知らされます。しかし家康は、むしろ淀殿が謀反を起こしてくれた方が勿怪の幸いと言い、大名たちに江戸城の普請を命じます。さらに、日本に漂着したリーフデ号の航海長、ウィリアム・アダムスに面会します。家康はアダムスに船を作らせ、所領を与えて江戸に住まわせます。アダムスはその後日本人女性と結婚し、三浦按針を名乗ることになります。年が明けて慶長11(1606)年正月、淀殿は豊臣家家臣であるはずの大名たちが、江戸城の普請に関わるのがやはり不愉快なようですが、福島殿は家康には面従腹背であると諭されます。

その頃家康のお狩場で、関東総奉行の内藤清成と青山忠成が、領民に雁を獲るための罠を許し、これがもとであわや両名は切腹にまで追い込まれますが、本多正信が一芝居打って事なきを得ます。しかし家康は、秀忠が自分の顔色を窺うことをよく思わず、自覚を持たせるために駿府で隠居することを決め、さらに忠輝の舅である伊達政宗の屋敷で能と茶を楽しみます。家康が秀忠のために駿府行きを決めたことで、天下に名を成す人物は口やかましきものと政宗は言い、また家康は秀頼を引き取って大名にしたい旨を打ち明けます。家康はまた、いざという時は政宗が頼りであると言い、3月に駿府へ発ちます。ところが子を産まぬため、家臣松平定綱の後添いとした側室、お梶が自分の子を身籠っていることを知らされます。一方でお江もまた懐妊し、6月に秀忠の二男国千代(後の忠長)が誕生しますが、お江は国千代は自分で育てたいと秀忠にせがみます。

大坂との対立がかなり現実味を帯びて来ます。しかも忠輝が、兄弟の確執ともいえることを秀頼と淀殿の前で打ち明けます。この言動は、後々豊臣方の道具として使われかねないものでした。また二代目将軍となった秀忠も、父家康の操り人形のようなところがあり、将軍としてはいささか頼りない存在でもありました。それもあって、家康は江戸から駿府へ移ることを決めます。その家康は、ウィリアム・アダムスに船を作らせるのみならず、所領を与えて武士として扱います。何やら近世の人物というよりは、明治期のお雇い外国人的な雰囲気も感じられます。そして淀殿は、相変わらず家康への敵対を崩そうとせず、福島正則のような豊臣子飼いの大名が、家康のために働くのを苦々しく思っています。関ヶ原で家康に与してなおかつ所領をもらっている以上、家康が事実上の主なのは当然のことではあるのですが。

その一方で、家康にも秀忠にも子が産まれます。まず秀忠の方ですが、待望の嫡男竹千代が産まれたあとで、今度は二男国千代が誕生します。尤もこの国千代は、成人した後に問題行動を起こすようになり、それがもとで兄家光との関係が悪化したといわれています。しかしお福(春日局)に竹千代を「取られた」悔しさから、国千代は手許に置きたいというお江、この人物もまた嫡男を乳母に取り上げられて、二男を手許に置いて可愛がるその典型でした。本当に岩下志麻さんの大河での当たり役です。そして家康の方ですが、こちらは子供ができないという理由で、駿府に同行させず、一旦は松平定綱の継室としたお梶が、大殿の子供を授かったとの文が送られて来ます。このお梶の子が市姫で、伊達政宗の子忠宗と婚約していましたが、幼くして亡くなります。後に家康は、孫の振姫を忠宗の婚約者としています。

飲み物-パブのビール
[ 2019/08/27 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『相棒』第14シーズン第7話「キモノ綺譚」

今日は『相棒』関連をアップします。『葵 徳川三代』については、明日以降となります。

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ある日杉下右京は、月本幸子の身柄を受け取りに警察署へ赴いた。彼女は風呂敷包みを持ったまま、あるマンションの前を何往復もしていて、不審者と思われて通報されたのだった。その包みの中身は女物の着物だったが、裏地をめくったところに、奇妙なメッセージが口紅で書かれていたのである。

「いつかおまえがそうしたように、あたしもおまえを殺したい。でも、できない。もどかしい…。幸子」

月本幸子はそれを元の持ち主に戻そうとするも、何と言っていいかわからず、迷っていた所を通報されたのである。杉下はこの背景を調べ始め、この着物を売ったのが着付け教室の講師の上條愛であることを突き止める。

杉下と冠城は愛に会うが、当の愛は、双子の姉妹の幸子が書いたものだろうと言う。冠城は名刺を裏返し、姉妹の母の絵美がやっているクラブの連絡先を書いてくれと言う。上條幸子はそこで働いていた。2人はそのクラブ「アルヘナ」で幸子を待ったが、その日、店では今日子と名乗っている幸子は現れなかった。そこで冠城は、近所の店で食事をしてから出直したいと言い、絵美に頼んで名刺の裏に、店の名と地図を書いてもらう。

そして翌朝、マンションの部屋から当の幸子が弟の吏玖(りく)を連れて現れる。待ち構えていた杉下と冠城に対し、幸子はごみを捨てた後、吏玖を学校に送り出してから2人と会う。幸子は例の文章に対し、単なるポエムであると答える。そこで冠城は三度名刺を裏返し、お得意のポエムでも書いてくれと幸子に頼む。幸子はショートヘアの愛と違ってウェーブのあるロングヘアだったが、それはウィッグのようだった。自宅に戻った幸子は、愛との交換日記を書き始める。部屋は2人で1室を使っていた。

鑑識の米沢が調べたところ、着物の文章の筆跡と幸子の筆跡が一致した。幸子といえば、花の里の女将も「さちこ」だと米沢は言い、杉下はそれが気になったようで部屋を出て行ってしまう。また冠城は、杉下と幸子の関係を怪しむ。ともあれ杉下はその夜花の里に行くが、月本幸子が小学校時代の双子の男の子の話を始め、クラスは別々だったが、時々入れ替わっていたと話す。愛と幸子は見かけはあまり似ていないと杉下は言い、大人になれば髪型や服装は別々になるという彼女の言葉にあるものを感じ取る。

杉下は幸子は実は愛で、髪や化粧を変えていただけではないのかと疑う。しかし特命に来ていた角田は、筆跡が違うのだから別人だろうと言っていた。そこへ米沢が来て、それぞれの名刺についていた指紋が全く同じだったと伝える。双子でも通常指紋は異なるものであり、それが全く同じであるということは、愛が幸子になりすましていたとしか考えられなかった。しかしここで引っ掛かるのが、2人の筆跡が明らかに異なる点だった。

そこで2人は吏玖に訊いてみることにするが、杉下は子供が苦手だった。それでも下校する吏玖を追跡するが、吏玖は2人を巻こうとする。なかなか思うようにならない吏玖に駄菓子を買ってやり、何とか聞き出したところ、幸子はメガネ、つまり杉下が好きだと言い出す。昨日会った幸子は杉下のことをメガネさんと呼んでいた。やはりあれは幸子だったのである。吏玖は道草しているとママから叱られること、ジュン君が来るからという理由で帰ってしまう。

吏玖は愛にいわれて、嘘をつくようにさせられているのではないかと2人は疑い始める。しかし戻って来た2人を待っていたのは、捜査一課のコンビだった。吏玖にあれこれ聞いたことで母親の絵美が警視庁に抗議を入れ、その結果2人に監視がつくことになった。特に法務省から預かっている冠城が監視対象だったため、杉下は単身で出かけ、暇になった冠城は自分の名札を作るが、杉下のよりもかなり大きめだった。特命には染まらない方がいいですよと言う伊丹の言葉をよそに、冠城はコーヒーを入れようとするがその時携帯の着信音が鳴る。

電話は月本幸子からだった。伊丹たちがまだいたら、女友達からの電話のように振る舞ってほしいと言って、杉下の言葉を伝える。それは6時に、ロイヤルタワーホテルのラウンジで落ち合いたいということだった。杉下は冠城と手分けをして、冠城は絵美が経営するアルヘナ、自分は自宅マンションに行って、2人が同一人物か否かをはっきりさせるつもりだった。同一人物ならどちらかが不在だからである。杉下は自宅のインターフォンに出た吏玖から、愛は今幸子だからどこにいるか知らないといわれる。同じ頃、冠城は激怒した絵美に平謝りだったが、そこへ今日子を名乗る幸子が現れる。

杉下は上條家に上がり込み、双子の姉妹の部屋を見ていたが、吏玖とゲームの続きをやるようにせがまれる。杉下は「ジュン君」について訊くが、どうやら学校の友達でも親戚でもなさそうだった。ママに叱られるからと、吏玖はその話をやめてしまう。そこへ冠城から連絡が入り、店の幸子は紛れもなくあの時の幸子であると言われた杉下は、自宅には愛はいないと伝える。2人は深夜、家に戻って来た絵美と幸子を出迎えて、多重人格、つまり解離性同一性障害の話を始める。ある時は愛、ある時は幸子である存在の姉を、吏玖は物心ついた時から受け入れていた。

2人の筆跡が一致しなかったのも、吏玖が嘘をついていたわけではなかったのも、愛の解離性同一性障害がそもそもの原因だった。そのため部屋には、愛と幸子それぞれの生活感が存在していたのである。愛と幸子は今も戸籍上は存在しているが、実は愛は子供の頃、誤って幸子を殺してしまっていた。絵美はもし幸子が蘇生しない場合、愛が罪の意識を持って生きるのを恐れて、幸子の遺体を竹林の奥に埋め、幸子は遠い親戚の所へ行ったと言い聞かせてすぐに転居し、その後も2人の娘がいるように見せかけて暮らしていたのである。その中で愛の中に幸子の人格が芽生えて行った。

幸子が交換日記をつけていたのも、愛の時と幸子の時、それぞれ記憶を残しておくためだった。愛はある程度2人の存在をコントロールできるようになり、例の文章も幸子の人格になっていた時に書いたものだったのである。愛は着物を返してほしいと言い、幸子もそれに応じた。愛が幸子を死亡させたことは子供ということで罪に問われず、絵美の死体遺棄も時効になっていた。しかし幸子の死亡届未提出は、法に触れるかもしれないと杉下は話す。

解離性同一性障害には治療が必要だが、今は折り合いがついていると愛は答える。杉下はこの場合、成人女性であっても幼い男の子の人格が現れると言い、ジュン君は何者かと尋ねるが、愛はママに叱られるからと言って去って行く。その後吏玖はジュン君とゲームを楽しむが、そのジュン君はまぎれもなく愛自身だった。

後日、出勤して来た冠城は、自分の名札が杉下のと同じ大きさに削られているのに気づく。しかし右京はこう言った。
「不統一は精神衛生上よくありません」

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以前、サヴァン症候群を取り上げた『相棒』第7シーズン最終話「特命」をご紹介したことがあります。今回も精神疾患絡みですが、こちらは解離性同一性障害です。この疾患は、自分以外の人格が複数現れる、所謂多重人格と呼ばれるものです。主人格と交代人格があり、この場合愛が主人格、幸子とジュン君が交代人格であると考えられます。実際、交代人格が現れた場合はこのエピのように筆跡とか、あるいは嗜好や言葉遣いも変わるといわれています。また交代人格の時の記憶が、主人格に戻った時には途切れるため、この中で愛と幸子が交換日記をつけていることは納得できますし、さらに異なる人格であるため、実際に2人が暮らしているかのような、それぞれの生活感が部屋の中に現れることもうなずけます。ちなみにアルヘナとはふたご座の恒星のことです。

ところでこの中で、吏玖に事情を聞こうとした杉下がこう言います。
「(子供は)理屈が通用しない、時として意表をつく行動に出る」
だから苦手だというわけですが、これは正に『ガリレオ』の湯川准教やミス・シャーロックと同じです。無論湯川のように、蕁麻疹が出るほど苦手というわけでもなく、ミス・シャーロックのように、真っ向から対立するわけではなさそうですが。その杉下が、不統一は精神衛生上よくないと言い切るのはむべなるかなです。

[ 2019/08/25 23:30 ] ドラマ 相棒 | TB(-) | CM(0)

Rugby in Japan 11

Japanese national squad entered camp in Hokkaido and they played a practice match against Yamaha Jubilo yesterday. And today, hundreds of fans came to see their training camp and some players visits a local primary school in the afternoon. 

On the other hand, Yūichirō Fujii who is in charge of strengthening national team says that Jamie Joseph should continue coaching Japan after the World Cup. Katsuyuki Kiyomiya, vice president of the JRFU has the same idea.

In the 6th episode of "No Side Game", Hayato Kimishima tries to ask the executives of TOKIWA MOTORS to approve the budget of 14 thousand million yen a year for the Astros though they couldn't win the championship. And Hiroshi Shimamoto, president of the company approves it putting his presidential post on the line. Then Takuma Saimon asks Keita Nanao who entered the company after returning from New Zealand and decides to play rugby he once quitted. But Kenji Wakisaka who is a former boss of Hayato asks him to return to the head office to investigate the background of the acquisition of Kazama  Corporation. It seems that there is something evil behind the scene. Hayato is worried because his son Hiroto becomes to like playing rugby.

ノーサイド・ゲーム第6回博人と佐々
Hiroto (ICHIKAWA Ukon, left) asks Hajime Sasa (HAYASHIYA Tamahei) how to pass the ball

Hitoro Motonami, one of the experienced players of the Astros announces his retirement and he says that it's regrettable that he couldn't celebrate winning the championship with his teammates. So Hayato tells Wakisaka that he wants to carry out as GM. He also plans to improve the current system of Platinum league but the officials of Japan Football Association but is rejected. One day Nobuteru Hoshino who works at a research institute of TOKIWA MOTORS tells Tetsu Kishiwada and Hayato that the bunker oil of Kazama Corporation is thought to be inferior.

ノーサイド・ゲーム第6回タンカー座礁記事
Nobuteru Hoshino (Jingi Irie, right) talks with Tetsu Kishiwada (Mitsuomi Takahashi, second from the left) and Hayato Kimishima (Yō Ōizumi) about the banker oil of Kazama Corporation

Hayato plans to hold a thanksgiving event for the Astros' fans. The chief attraction of the event is a practice match between the starting players and the reserves. Keita who plays one of the reserves kicks three drop goals and makes his side win the match. It surprises not only the fans but Saburō Tsuda, coach of the Cyclones who also checks the match also and after the event he meets a man. The man is Jō Hamahata of the Astros. 

[ 2019/08/25 00:00 ] Others | TB(-) | CM(0)

ノーサイド・ゲーム第6回あらすじと感想

プラチナリーグで惜しくも2位に終わったアストロズですが、島本社長は次のシーズンも14億の予算を認めます。しかし蹴球協会の姿勢への異議、今後の強化などやるべきことはまだあり、ついに君嶋は本社へ戻るよりも、GMとして留まる方を選びます。

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アストロズは2位でプラチナリーグを終えた。多むらでの打ち上げでも、選手たちはどこか浮かない表情だったが、女将にはっぱをかけられて岸和田徹が音頭を取り、皆乾杯する。しかし君嶋隼人は、アストロズに予算14億円をつけてもらえるかが気になっていた。収支は5500万円円どまりで、滝川桂一郎からはまたも嫌味を言われるが、島本社長が進退をかけて予算を承認し、選手たちは大喜びする。そして監督の柴門琢磨は、七尾圭太と会っていた。

ノーサイド・ゲーム第6回柴門と七尾
柴門琢磨(大谷亮平、右)に会う七尾圭太(眞栄田郷敦)

君嶋の方は、脇坂から電話を貰う。例の滝川と風間商事の社長、風間有也は大学の同期であり、買収話はこの2人が企んだもののように見えたが、まだはっきりしたことはわからなかった。脇坂は島本を盛り立てるため、本社に戻って来るように頼む。君嶋はこのことを真希に打ち明ける。真希は喜ぶが、一つ懸念すべきことがあった。それは、すっかりラグビーに夢中になっている長男博人のことだった。一度もジュニアの試合に出ないうちに廃部というのは避けたかった。

君嶋は日本蹴球協会の在り方にも疑問を抱いていた。協会から仕入れたチケットの収益が5500万円であったにも関わらず、協会からの分配金はゼロだった。君嶋はプラチナリーグのGM会議で地域密着型チームを作り、試合数を増やすなどの改革案を持ち出すものの、専務理事の木戸はラグビーはアマチュアスポーツだと言い張り、さらにこれは会長の富永の意向であるとも言った。さらにサイクロンズのGM鍵原誠は相変わらず君嶋に反発した。これでは各チームへの負担は大きくなるばかりだった。

そして君嶋は滝川に呼ばれる。これは工場のAI化についてのものだったが、そこで滝川は、アストロズが2位となったことは評価しつつも、これに満足して、肝心な部分を見落としていないか、君がGMでいる意味はあるのかと詰め寄る。

ノーサイド・ゲーム第6回博人と佐々
佐々(林家たま平、右)からパスを習う博人(市川右近)

ジュニアの試合で、博人はBチームにも入れなかった。それを悔しく思った博人は、佐々一に頼んでパスの練習をする。さらに君嶋に脇坂から電話がくる。例の本社に戻る件だった。その頃アストロズでは、本波寛人が体力の限界を理由に引退を発表していた。本波は大学卒業でラグビーをやめるつもりだったが、アストロズが誘ってくれたことを感謝し、また本当は皆と一緒に優勝したかったことを告げる。選手たちは立ち上がり、部歌を歌い出した。本波はコーチとしてチームに残るつもりだった。

君嶋はその夜グラウンドに寝転がり、GMとして経験したことをあれこれ思い出していた。その後本社に赴いて脇坂と会うが、今までの仕事で唯一アストロズのGMとして負けたこと、それで迷いがあることを口にし、1年間待ってもらうことを頼む。もう脇坂から誘われることはないと覚悟のうえでの決断だった。君嶋は真希に本社に戻ることはなくなったと伝えるが、真希は以外にもあっさりそれを受け止め、こう言った。
「やるからには勝ちなさいよ」
その頃滝川はまたも風間と会い、風間はすべてを滝川に委ねて、金を貰って引退したい、滝川には礼をしたいと話す。

君嶋もファンに礼をしたいと考えていた。そして感謝祭を企画する。また改革案で再び協会に足を運ぶが、木戸はラグビーは金儲けではないの一点張りだった。君嶋は、自分はラグビー経験者ではなく好きでもないが、ラグビーを愛しているあなた方が、なぜ発展を考えないのかと怒りをあらわにし、今後も足を運ぶことにしていた。その頃岸和田の同期で、トキワ自動車の研究所にいる星野信輝が君嶋にあることを話す。

ノーサイド・ゲーム第6回タンカー座礁記事
カザマ商事のオイルに関しての記事を、君嶋(大泉洋、左)と岸和田(高橋光臣、左から2人目)に見せる星野(入江甚儀、右)

そして星野は、以前座礁したタンカーのオイルがカザマ商事の物だったという新聞報道を見せる。これが事実なら、カザマ商事の商品には粗悪品があるということだった。またサイクロンズはサイクロンズで、監督の津田が、感謝祭でのアストロズの紅白戦を分析するように鍵原に伝える。津田は「例の件」と意味深なことも口にした。

ファン感謝祭当日、一番の呼び物は紅白戦だった。サイクロンズ首脳部も、その動画を送信させて試合を確認していた。スタメン組と控え組によるこの試合は、控え組に入った佐々が絶妙のパスを投げるとともに、七尾がドロップゴールを3本決める活躍を見せ、さらに最後の最後でトライを決めようとする浜畑を止める。これを観に来ていた本社の社員、そして研究所の星野は驚いた。本社では七尾は、どこかのんびりした社員だったのである。しかし柴門に会い、ラグビーを続けることを決心していた。

一方でサイクロンズも動き始めていた。首脳部はある人物と会っていたのである。その人物こそ、アストロズの浜畑譲だった。

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本社に戻れと言われつつも、結局アストロズに残ることを決めた君嶋ですが、その決意の裏には本波の引退もあったようです。その本社では、カザマ商事の買収話に何か裏があるのではと脇坂がにらんでいました。しかもカザマ商事には、ある疑惑が浮かび上がっていました。そして最後の最後で、今度は浜畑が実はこっそりサイクロンズの首脳部と会うところが登場します。次回はさてどうなるのでしょうか。そして本社では、かなりのんびり屋の社員である七尾圭太ですが、彼も君嶋、そして柴門に背中を押される形でラグビーを続けることにしたようです。この辺り、本波が本当はラグビーをやめるはずだったのに、アストロズが誘ってくれたというのと相通じるものがあります。

その七尾ですが、どこかのんびりしたところと言い、練習試合なのになぜ楽しまないのかというところと言い、如何にもニュージーランド帰りといった雰囲気があります。相手のディフェンスが堅固と見るや、何本も飛び道具のドロップゴール(DG)を決める辺りも、それらしさを窺わせます。ドロップゴールといえば、1999年のワールドカップで、南アフリカのヤニー・デビアがイングランド戦で、6本のDGを決めたのを思い出します。尤も次のオーストラリア(ワラビーズ)戦では、相手のアタックがかなりきつく、そのためDGを蹴ることもままならない様子でした。尚この試合はなかなか決着がつかず、延長戦にロスタイムが加わってかなり長時間となっています。

博人がなかなかの負けず嫌いのようで、その意味ではラガーマン向きともいえます。佐々に頼んでパスの練習をする辺り、この子は、彼をとても信頼しているのでしょう。そしてその父親も、なかなかしぶといようです。無論これには収支の問題も絡んでおり、各チームがもっとラグビーで収益をあげられるように働きかけ、安定したチーム運営を目標としているわけです。恐らく、今まさにやろうとしているプロリーグはこれと似た方法を採るのでしょうーただ故・宿沢広朗氏によれば、リーグを協会から離して別組織にすると、税金の問題が大きくなるということではありますが。それにしても木戸専務理事が、何というかアマチュアリズム死守の会長の幇間的存在です。君嶋から化石呼ばわりされるのもむべなるかなです。

[ 2019/08/24 01:15 ] ドラマ | TB(-) | CM(0)
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aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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