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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2019年06月

大河に向かない主人公

先日のその主人公は誰?でも書きましたが、大河にはやはり、主役に向く人と向かない人がいるのは事実かと思います。
主人公としてふさわしい人物といえば
  1. 為政者または著名な武将
  2. 軍師を含む彼らの家臣
  3. 彼らとつながりのあった商人、または、武士ではないが士分の人物
この3つでしょう。特に1と2に該当する人物で、ある程度名が知れていればまずまずといえます。

その反対に向いていない人は

女性
中には、主人公となれるだけの知名度の高い女性もいますが、それでも1年でなく半年で十分かと思われます。その人物自身が天下を取ったわけではなく、また合戦に出たわけでもないからです。2クールの方が密度の高い作品ができるでしょう。ただし、朝ドラの時代劇版のようになるのは避けたいところです。また2010年代のように、男女1年おきにというのも考えものです。これでは、女性主人公の知名度が低くなるのも無理からぬ話です。

無名の男性
たとえばある地域では郷土の英雄的な人物でも、全国的な知名度が今一つという人もいます。今年の『いだてん』も、主人公の知名度という点ではこれに該当します。こういう人も半年単位で描いた方がいいでしょう。また、今まで何度か脇役的に登場していて、その人物を主人公にしたいけれど、1年ではちょっと厳しい場合も半年でまず描くという方法でいいでしょう。それが好評だった場合は、1年物にするという方法もあるのです。

剣豪
1971年の『春の坂道』と2003年の『武蔵 MUSASHI』は、どちらも剣豪と呼ばれる人たちが主人公です。ただ剣豪とか剣術家と呼ばれる人たちは、軍師とはまた異なっており、自らの力で如何に剣術を極めるかが本来の姿であると思われます。『春の坂道』の柳生宗矩のように、後で大名に取り立てられるのであれば納得できますが、むしろ一介の剣士そのものを描くのであれば、『塚原卜伝』とか『柳生十兵衛七番勝負』のように、BS時代劇や今の土曜時代ドラマがふさわしいのではないでしょうか。

しかし実際半年大河は検討するべきではないかと思います。隔年で1年物と半年物を交互に放送してもいいでしょう。

飲み物-パブのビール1
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[ 2019/06/30 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

葵徳川三代徒然-13

第1回のいわば復習になります。この時代は中世的な武者同士の槍試合が影をひそめ、鉄砲→長柄→持ち槍の集団戦法となっていました。石田三成と対峙したのは黒田、細川、加藤嘉明そして田中吉政の連合子飼い連合軍、島津には井伊などの徳川家臣で、宇喜多秀家は福島正則と堂々渡り合っています。毛利は身動きが取れず、しかし何よりも家康を苛立たせたのは小早川秀秋でした。桃配山から下山した家康は、小早川陣に大砲を討つように命じます。そして「山が動き」、小早川は大谷吉継の陣目がけて襲い掛かり、家康を満足させます。吉継は小早川に「三年の内に祟りを成してくれん」と言い、自刃します。首はその場に埋めることになっていましたが、これは湯浅五郎が持ち去りました。また三成の家臣、蒲生郷舎は織田有楽斎と戦った後に討ち取られます。

そして小西行長の軍が敗走し、勝利を確信した家康は勝鬨を上げます。また石田三成の陣は、豊臣子飼いの連合軍に攻め込まれて大荒れとなり、三成は自刃しようとしますが家臣に止められます。その後わずかな手勢を連れた三成は戦場を抜け、毛利も逃亡しますが浅野幸長が追跡します。そして西軍の中で関ヶ原に残された島津義弘は、甥の豊久と共に、家康陣に攻撃を仕掛けるという捨て身の策に出ます。これによって井伊直政と松平忠吉を負傷させますが、豊久は戦死し、島津軍はあと一歩というところで家康に背中を向け、退却することになります。首実検を行った家康は、明日は山狩りだと言いつつ東軍の武将を呼び集め、労をねぎらった後まず大坂の人質を解放すると言い、さらに小早川秀秋の寝返りを評価し、寝返った諸将だけで佐和山城を攻めるように命じます。

ところで9月17日、まだ木曽の妻籠にいた秀忠軍は、関ヶ原の第一報を聞きます。なぜ戦を始めたのだと家康に不満げな秀忠ですが、物事には潮時があると本多正信がたしなめます。その頃大坂城では、奉行の増田長盛と前田玄以が、戦のことを秀頼と淀殿に報告していました。片桐且元は相変わらず、これは家臣同士の争いという姿勢を貫きます。長盛と玄以は、自分たちは家康を敵視していないと言いつつも、且元から弾劾状を送ったこと、淀殿から秀頼に出馬を要請しようとしたことを指摘されて返答に窮します。一方佐和山城は圧倒的に優位な小早川他の軍に攻め込まれ、三成の兄正澄は戦死、父継は自刃し、りんが介錯を行います。そしてそのりんも、火の中で家臣に首を討たせて果てます。燃え上がる城を、近くまで逃げて来た三成一行は呆然と見つめていました。

関ヶ原で東西相討ち、小早川他の裏切りもあって家康の東軍が勝利を収めます。ところで第1回の時にも書きましたが、この中で蒲生郷舎と織田有楽斎が戦うシーンが登場します。これは実は蒲生郷舎ではなく頼郷といわれています。また小早川秀秋陣への大砲も諸説あり、最初から裏切っていたという説もあります。ちなみに大谷吉継の「三年の内に」云々ですが、秀秋はこれからほどなくして世を去っています。しかし小早川秀秋といえば、私としては浅利陽介さんのイメージが強いです。後この秀秋に佐和山城を攻めるように家康が命じた時、「豆殻を以て豆を煎る」と揶揄したのは本多忠勝でした。お前たちは三成の城を本当に討てるかと試したようなものですが、秀秋や吉川広家にしてみれば屈辱的ではあったでしょう。

それから佐和山城では、三成の正室りんが敵の手にはかかりとうないと言い、炎の中で首を討たせます。以前細川玉の自刃シーンは必要かと書いたことがありますが、これとの対比のためでしょうか。ただお市の方と細川玉に限っては、何か戦国大河の定番化している感もあります。その意味で『軍師官兵衛』のだしの処刑や、この大河でのりんの自刃は新鮮に映りました。来年の『麒麟がくる』で、光秀の妻が坂本城で亡くなるのは描かれるのでしょうか。一方で、井伊直政を島津豊久が負傷させるのは、桜田門外の変で、有村次左衛門(有村俊斎=海江田信義の末弟)が井伊直弼の首級を上げるのを彷彿とさせます。この関ヶ原自体、後の幕末につながって行くものがあるにはありますが。この時の捨て奸(がまり)を使った島津の退き口も有名です。

飲み物-カクテルとオイルランプ
[ 2019/06/30 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

きのう何食べた?第11回あらすじと感想

実家に帰った史朗はお正月に再び帰る時、賢二を連れて行くことになります。また法律事務所の所長や富永家でも、親子で似たような悩みを抱えていることを知ります。そしてクリスマスの当日、2人は小日向と航を迎える準備を整えます。

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12月、実家に帰った史朗は夕食作りを手伝っていた。手伝いながら、自分の料理のルーツはここにあると史朗は改めて思う。史朗は自分が高校生の頃のように、ボリュームがあって炭水化物も多い食事に戸惑いつつも、気を利かせて母を手伝う。そんな史朗に母の久栄は、あなたが女の子だったらと言いつつも、でも男だからと言って全然嬉しくないわけではないと念を押す。

父悟朗が手術をしたこともあり、普段は全然揚げ物はしないという久栄に、史朗はなぜトンカツを母が作ったのかを察する。結局両親と史朗だけではトンカツを食べきれず、持ち帰ることになる。今回も何とかやり過ごせるかと思っていた史朗だったが、その時今度のお正月に帰る時は、結婚しているのも同然なのだから、賢二さんを連れて来なさいといわれてしまう。史朗は渋るが、父からも一喝されてしまう。

やがてクリスマスの時期になり、賢二は今年もツリーを買って来た。史朗は小日向大策からディナーに誘われていたが、金がかかるからうちに招待しようということになる。一方史朗の事務所でもクリスマスのオーナメントが灯り、年越しの話題になる。所長の美江は一人で豪勢に年越しをする予定だったが、それは息子の修の重荷になりたくないという理由から、一人で憂さ晴らしをするためだった。

史朗はある休日、玉ねぎを分けてもらいに富永佳代子にのマンションに行く。すると富永家の娘ミチルが部屋を出て行くのを目にするが、何か屈託ありげな表情だった。そして佳代子の夫も、どこか浮かない表情だった。実はミチルは、近くのマンションでかなりの間同棲をしており、結婚して家庭を持ったらと両親に言われたものの、その理由が見つからないと反対していたのである。親の気持ちはどこでも同じだと史朗は思う。

やがて小日向とジルベールこと井上航を招待する夜がやって来た。賢二は楽しそうに指輪をはめて来客を迎える。小日向はクーラー入りシャンパンとケーキを差し出す。しかし航はここでもずけずけと、インテリアにこだわっていないんだねと言い、さらに料理を出されても、表参道のレストランを予約していたのにとか、何このデブ製造機みたいなメニューなどといい、その都度小日向にたしなめられる。

さらに航は、小日向からツナサラダとアサリとブロッコリーの炒め物を勧められるものの、セロリが嫌いだとか、アサリは砂を噛むから嫌だと言い、ついに史朗は油たっぷりの定番メニュー、ラザニアを勧める。あれこれ言いながらも航は完食し、その後もすねたような態度を取りながら、アールグレイのミルクティ風味のシャーベットを楽しむ。結局航はこれが気に入ったようで、小日向にお正月に食べたいとねだる。

それから正月の予定の話になるが、史朗はここで、賢二を連れて実家に帰ることを打ち明ける。恋人を紹介しちゃうのかと、何やらネガティブなことを言い出す航だが、史朗は、自分がゲイであることがわかった時、親はどう思っただろうかと話し始める。俺を可哀想な子だと思い、また育て方が悪かったのだろうと思ったかもしれない、しかし親が思っているほど自分は不幸ではないということを見せたいのだと史朗は言った。賢二も実家行きには同意した。

帰り道、航は小日向に大ちゃん泣いてたでしょと尋ね、自分の言うことでは泣かないのにとふくれる。小日向は何とか航をなだめすかすも、航は明日表参道のレストランに行きたい、指輪もほしいとまたも小日向にねだる。小日向はさして気にも留めなかったが、航は賢二の指輪が羨ましかったのである。そして史朗は実家に、賢二を連れて帰ると電話を入れた。そんな史朗を見ながら、賢二は嬉しそうだった。

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恒例のクリスマスディナーですが、今回は小日向と航を招待しています。小日向はそつなくシャンパンとケーキを持参しますが、航は例によって例の如くで、インテリアがどうこうと言い、あれこれ言いながらも結局料理を食べ、シャーベットも食べ、さらに史朗が賢二を連れて実家に帰ると話したことで、また何だかんだと言い始めます。しかし史朗はもう迷うことはなく、それが賢二の気持にも響いたようです。

しかし史朗がそこまで決意するには、実家でのこと、法律事務所所長との会話、そして富永家の事情なども影響しているようです。ところで富永家に持参したのは、例のバナナケーキでしょうか。以前小日向にも渡したケーキですが、これもパッケージがアルミ箔だったことで、またも航がそれを揶揄します。一筋縄では行かない人物ですが、結構うまくやっている辺り、小日向と彼も結局は気が合っているようです。それとミルクティーのシャーベット、シャーベットとアイスクリームの中間のような食感というのは、コンデンスミルクを多めに入れているせいでしょうか。

今回のメニュー
<筧家の夕食>
トンカツ
切り干し大根の煮物
スパゲティサラダ
ほうれん草と油揚げのみそ汁
<クリスマスディナー>
鶏肉の香草パン粉焼き
明太子サワークリームディップとバゲット
ツナサラダ
ほうれん草となす入りラザニア
ブロッコリーとあさりのペペロンチーノ
紅茶のアイス(ミルクティーのシャーベット)

飲み物-シャンパン
[ 2019/06/29 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

高氏と官兵衛双方に見る共通点とは

『麒麟がくる』の脚本は、メインが池端俊策氏で、サブとして前川洋一氏、岩本真耶氏が加わることになっています。池端、前川両氏はそれぞれ『太平記』と『軍師官兵衛』で脚本を手掛けています。観たことがある方ならおわかりでしょうが、この2つには実は色々と共通点があります。まず主人公である高(尊)氏や官兵衛は、当初クセのある、しかもあまり有能ともいえない主君に何かと手を焼きます。『太平記』では北条高時、『軍師官兵衛』では小寺政職で、どちらも演じているのは片岡鶴太郎さんです。しかし高時は意外に冷静な一面もあり、また政職は正室お紺の方の言葉には従うところもありました。ただこの政職は妙な欲を出して、荒木村重に官兵衛暗殺を依頼したため、高時とは違った形ながら、非業の最期を迎えることになります。

また高(尊)氏と官兵衛は、子供の頃にちょっとした冒険をして危なくなることや、前半と後半とで人物像が異なる点などが似通っています。無論人間的成長もあり、最初と最後の方では異なる人物のように描かれるのは大河ではありがちなのですが、高(尊)氏は最初南朝方に与したものの、結局袂を分かった辺りから、官兵衛は秀吉が天下を取った辺りから、それぞれの「黒さ」が際立つようになります。高(尊)氏が九州に一旦下って勢力を立て直した点と、官兵衛が最終的には九州から天下人を目指していた点とはやや類似性を感じさせます。無論高(尊)氏は脚を傷めてもおらず、また佐々木道誉的な同志は官兵衛にはいませんでしたが、3人の家臣(前半は荒木村重や竹中半兵衛も)がその埋め合わせをしたといえるでしょう。

ところで佐々木道誉を演じた陣内孝則さんは、『軍師官兵衛』にも宇喜多直家の役で出演しています。その他には塩見三省さん、麿赤兒さん、勝野洋さんが両方の作品に出演していますし、『太平記』で主人公の母清子を演じた藤村志保さんは、途中降板となりましたが、『軍師官兵衛』のナレーションを務めていました。鶴太郎さんも含め、この中から来年の大河に出演する人が、あるいは出て来るのでしょうか。

飲み物-アイスコーヒーブラック
[ 2019/06/28 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

トップリーグカップ第1節結果と不祥事とスーパーラグビー

先週末よりトップリーグカップが行われています。通常はシーズンの終わりですが、今年がワールドカップイヤーであり、しかも次のトップリーグは年明け開催となるため、代表入りしていない選手にプレイの機会を与えるために、下部リーグも交える形で設けられたものです。7月半ばにかけてプール戦が行われ、8月にプレイオフとなります。無論夏場なので多くの試合がナイトゲームです。結果はまあ予想通りでした。
赤文字勝利チーム)

ヤマハ発動機 62-12 九州電力
栗田工業 3-33 Honda
パナソニック 31-29 日野
NEC 43-12 マツダ
サントリー 88-5 清水建設
クボタ 43-7 コカ・コーラ
豊田自動織機 14-36 リコー
NTTドコモ 33-5 宗像サニックス
神戸製鋼 22-14 近鉄
トヨタ自動車 - 三菱重工 
(不祥事によるトヨタ不出場により三菱重工不戦勝)
釜石 7-55 キヤノン
NTTコム 24-31 東芝

ジャパンラグビー トップリーグカップ2019 開幕!
(JSPORTS公式サイト)

ところで樺島亮太選手のコカイン所持により、大会出場を辞退したトヨタ自動車ヴェルブリッツですが、またも選手がコカイン所持で逮捕となっています。今回逮捕されたのはイエーツ・スティーブン選手で、これはヴェルブリッツ側の管理体制が問われても仕方ないでしょう。ピエール瀧容疑者の時もそうでしたが、コカインは入手するのにルートとそれなりの金額が必要であることから、この2人は同じルートで手に入れたと考えられます。

それからスーパーラグビーは、
クルセイダーズ 38-14 ハイランダーズ
ハリケーンズ 35-28 ブルズ
ジャガーズ 21-16 チーフス
ブランビーズ 38-13 シャークス
となり、次節は
クルセイダーズ ー ハリケーンズ
ジャガーズ ー ブランビーズ
のカードとなりました。
ジャガーズの初決勝進出は成るでしょうか。
なおこのアルゼンチン強化体制については、代表レベルを海外に出す一方で、国内の地域代表による試合はアマチュアの選手ばかりのようです。日本のトップリーグのように、代表レベルのしかもプロ選手が国内でプレイというのはないらしい。選手を海外に出すのは、強化の目的も無論ありますが、外貨獲得の目的も恐らくはあるでしょう。

[ 2019/06/27 23:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

その主人公は誰?

大河ドラマには、無名の主人公が登場することがしばしばあります。これは今年もそうですし、視聴率の不振はそれが原因という指摘もあるようです。その他はやはり女性主人公とか、近現代の人物などに多く見られるという特徴があります。ドラマそのものはそう悪くなくても、主人公の知名度が低くて割を食うということもまた、往々にしてあるものと思われます。

歴代大河の架空の主人公、または歴史好きや時代小説ファンを除いて、さほどに知名度が高くなかったと思われる主人公をピックアップしておきます。
(青文字架空人物)

むら、るい、雪(三姉妹)
原田甲斐(樅ノ木は残った)
柳生宗矩(春の坂道)
斎藤道三(国盗り物語)
柳沢吉保(元禄太平記)
大村益次郎(花神)
呂宋助左衛門(黄金の日日)
平沼銑次、苅谷嘉顕(獅子の時代)
天羽賢治(山河燃ゆ)
川上音二郎、貞奴(春の波涛)
高原未希(いのち)
啓泰(琉球の風)
藤原経清(炎立つ)
山本(川崎、新島)八重(八重の桜)
杉文=楫取美和子(花燃ゆ)
井伊直虎(おんな城主 直虎)
金栗四三、田畑政治(いだてん)

大河ドラマ史上初の、架空の主人公が登場したのは1967年の『三姉妹』でした。幕末が舞台となっていて、実在の人物も登場してはいたものの、平均視聴率はその当時で19パーセント台でした。しかし翌年の『竜馬がゆく』はそれよりも低く、それを考えると一概に有名人だから高いともいえないようです。その後1970年代に放送された『樅ノ木は残った』は、オリキャラではないものの、仙台藩の伊達騒動の中心人物原田甲斐を主人公としていました。こちらも視聴率は平均21パーセントと、当時としてはそう高くありませんでした。全国的な知名度は恐らく今一つだったのかもしれません。但し、ドラマそのものへの評価は高かったようです。翌年の、柳生宗矩が主人公の『春の坂道』も、平均視聴率は21パーセント台でした。

やはり大河には、わかりやすい人物が求められるという傾向があるのかもしれません。ただし『国盗り物語』も、平均視聴率は22パーセントでした。斎藤道三があまり馴染みがなかったこと、半年単位で主人公が入れ替わるという編成(これは今年も同じ)も関係しているでしょうか。ただこの主人公交代は、舅から婿への世代交代的な意味合いのものでした。その意味で『葵 徳川三代』と通じるものがあります。その後『花神』とか『獅子の時代』はそう高くなく、また近現代もの、90年代半ばで編成が変わった際の大河も低めの数字でした。特に90年代半ばは、今まで取り上げられなかった人物を取り上げた点は評価できましたが、やはり著名な人物に比べると、求心力に乏しかったように思われます。

知名度が低いからとか、近現代だからよくないというわけではないし、視聴率が低いからよくないとも一概にはいえません-ただし視聴率は指標であり、NHKが公表する限り、何らかの形でマスコミも取り上げます。本当は総合視聴率が一番いいのでしょうが。それから近現代は大河よりもむしろ朝ドラの守備範囲であるうえに、知名度があまりないとか功績が知られていないと、やはりドラマの展開が見えにくく、途中からでも観ようという気が起きにくくもなります。またドラマの構成も大きく関係しています。「挑戦」するのは別にいいのですが、あまり変則的な作り方をしない、近現代は2クールなどにして、本来の大河とはまた違った形で取り上げるといった方法もあるのです。NHKの本音を知りたいところです。

飲み物ーアイスカフェオレ
[ 2019/06/26 00:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

The Cast of "Kirin ga Kuru" 2

The main cast of the part 1 set in Mino province (southern part of current Gifu) wearing costumes.

麒麟がくる扮装

Masahiko Nishimura as AKECHI Mitsuyasu, Erika Sawajiri as Kichō (Nō hime), Masahiro Motoki as SAITŌ Dōsan, Hiroki Hasegawa as AKECHI Mitsuhide, Mugi Kadowaki as Koma and Masaaki Sakai as MOCHIZUKI Tōan
(From left to right) 

And the cast of the part 2 (maybe) are announced on the 17th of June. 

Hidekazu Mashima as HOSOKAWA Fujitaka (Yūsai)
Shōsuke Tanihara as MITSUBUCHI Fujihide, brother-in-law of Fujitaka
Kenichi Takitō as ASHIKAGA Yoshiaki
Kuranosuke Sasaki as Tōkichirō, later TOYOTOMI Hideyoshi
KATAOKA Ainosuke as IMAGAWA Yoshimoto
Takehiro Murata as INABA Yoshimitsu
Satoshi Tokushige as FUJITA Dengo, vassal of Mitsuhide
(From left to right in the back row)
Gōtarō Yoshida as MATSUNAGA Hisahide
Rei Dan as Dota Gozen, mother of ODA Nobunaga
Hiroki Hasegawa as Akechi Mitsuhide
Fumino Kimura as Hiroko, wife of Mitsuhide
Kaho Minami as Miyoshino, concubine of TOKI Yoriaki and SAITŌ Dōsan
(From left to right in the front row)

麒麟がくる二次キャスト
The images are from the official website of NHK.

[ 2019/06/25 23:30 ] Taiga Drama | TB(-) | CM(0)

ラグビー好きとあるCM

これは独り言のようなものですが。
90年代頃、某スポーツメーカーが、医者や弁護士とは違うといったメッセージを打ち出したCMを展開した記憶があります。多分サッカー関係のCMだったと思います。しかし私は、その頃は既にラグビーファンであり、ラグビーの場合、かつてはアマチュアリズムが堅持されていたこともあって、特に海外では医師や弁護士が本職の選手もかなりいました。観客が心臓発作を起こした時に、ゲームを中断して救命活動をした選手もいるほどです。神戸製鋼に在籍していたイアン・ウィリアムス氏も、元々は弁護士(事務弁護士)でした。

日本では企業スポーツ中心であるため、チームを持つ企業の社員であることが条件でしたが、数少ないながら医学部出身で、産業医となった選手もいます。無論90年代の後半からはプロの存在が認められ、現役の間はラグビーに専念する選手も増えて行きました。日本でもこれは同じ傾向が見られます。この意味で従来とは違う方向になって来てはいますが、最近でもオールブラックスに、法廷と事務両方の弁護士資格を持つコンラッド・スミス選手がいました。それと、これは結構話題になっていますが、現日本代表の福岡堅樹選手も、ワールドカップを最後に引退して、医学の道へ進むことを表明しています。

こう見ると、スポーツ選手と医師や弁護士という専門職とは、必ずしも無縁というものではなさそうですし、現役を終えた時点で、自分が有する資格を活かす形で、第二の人生を踏み出す人もいるわけです。前出のCMは、スポーツ選手をノンエリートと定義し、エリートとしての医師や弁護士とは違うのだというメッセージを打ち出したかったのかとも考えられますが、どのスポーツが好きであるかで、このCMの受け止め方も違うだろうと思います。あくまでも私見ではありますが、私としては若干違和感を覚えるCMではありました。

飲み物-ミルクティ2
[ 2019/06/25 00:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

Kinō Nani Tabeta? (What Did You Eat Yesterday?) 7

The episode 9. Shirō joins the party after the wedding reception of his friend Kōichi Suganuma. But many women introduce themselves to him there because he is single. Shirō who has not come out that he is a gay to his friends and coworkers yet, he really hopes to have a marriage ring to keep them away. As he could not enjoy the meal at the party, he cooks Napolitan pasta after returning to home. On the other hand, Kenji advises Hiroshi Miyake, owner of the beauty saloon where he works at a bar. Miyake has an affair with one of the customers and Kenji tells him he should make his partner happy if he doesn't want to divorce her.

きのう何食べた?第9回お茶漬け
Shirō (Hidetoshi Nishijima, right) cooks o-chazuke for Kenji (Seiyō Uchino)

Kenji returns home. He couldn't enjoy the meal either so Shirō cooks o-chazuke (rice with green tea and topped by ingredients) for him. Then Shirō tells him that he will buy rings for themselves. Kenji is so delighted with it and they decide to go to jewelry shop next Tuesday. After ordering the rings at the shop, Kenji tells Hiroshi to give something to his wife but he denies because it is as good as confessing his love affair. At around the same time, lawyers of Uemachi law firm includes Shirō are busy with dealing with divorce cases and they talk about the importance of family.

きのう何食べた?第9回賢二
Kenji is pleased with his ring

One day Shirō who prepares for dinner finds that rice is running out. Then he cooks pasta with vegetable and fungi and mainly seasoned with men-tsuyu, Japanese soup base instead. He also cooks minestrone and turnip salad. During the meal, he hands the rings to Kenji. But Kenji asks him to give it after the dinner. Kenji is really pleased with it and asks Shirō to put a ring on as he does. However it's hard for him to put it on at his office because if he does so, he will be wrongly suspected. 

The images are from the official website of TV Tokyo.

[ 2019/06/24 23:15 ] Others | TB(-) | CM(0)

葵徳川三代徒然-12

慶長5(1600)年9月14日。西軍の本陣大垣城で、池田輝政は城攻めをと主張し、いっそ大坂城へという極論まで出ます。無論この状況で動くことは、背後を突かれるに等しいものでした。吉川広家は毛利輝元の出馬を要請しますが、毛利輝元の態度は実に煮え切らないものでした。さらに島津義弘は夜襲作戦を打ち出します。その是非を巡って議論が行われる中、島左近が現れ、敵は佐和山方面へ移動中という噂ありと伝えます。無論これは家康の策でした。城攻めよりも野戦の方が得意な家康が、自分に有利にするために、西軍を大垣城から出して関ヶ原方面に向かわせたのです。そして京極高次の大津城は本丸だけとなり、淀殿の使いの木食上人(応其)が使者として、開城を高次に迫ります。また秀忠の軍は、いまだ木曽路に留まっていました。

大谷吉継は松尾山に布陣した小早川秀秋を訪れ、秀秋の関白就任要請とその場合の待遇を明らかにします。これは西軍諸将の連署状で、西軍の秀秋引き留め策ともいえるものでした。秀秋も杭瀬川の戦いの勝利を評価し、吉継はそれもあって家康が西に移動していること、そのため秀秋に引き続き松尾山に留まるように依頼します。その家康は9月15日という命日を前に、亡き息子信康のことを思います。そして松平忠吉と井伊直弼に先陣を切るように命じ、敵の主力が大垣城を出て関ヶ原に向かったことを喜びます。家康は午前6時頃桃配山に陣を敷きますが、石田三成は午前4時頃笹尾山に到着していました。そして第1回にあった忠吉と直政の先陣ですが、霧が晴れかけた早朝の関ヶ原で、忠吉初陣故の物見であると福島正則をどかせ、井伊の兵が敵に発砲したことから戦の火ぶたが切られます。

そして黒田長政がのろしを上げ、戦が本格的に始まります。各部隊の激しい一騎打ちが始まり、家康は戦況の見えなさに苛立ちます。そして本営を移すことに決めます。宇喜多は福島、大谷は藤堂、そして三成は黒田と細川の連合軍と戦う中、小早川は動こうとせず、また島津も三成の援軍として加勢する素振りは見せませんでした。さらに吉川広家に至っては、これより行厨(弁当)を使うと言い始めます。三成の思惑通りにことが進まない中、家康は桃配山を下りて、寺沢広高の軍を大谷にぶつけ、山内一豊を南宮山から下ろすように命じます。そのような中、三成の家臣島左近は銃弾を受けて戦死します。そして秀忠の軍は今なお木曽にあり、途中用を足した秀忠は、尿に血が混じっているのに気が付きます。

関ヶ原前夜から前半が描かれます。この大河はとにかく、関ヶ原への経緯や大坂の陣が起こるまでにかなり時間を割いています。大部分は第1回で描かれた通りで、家康が信康のことを思い出すシーン、忠吉と直政に先陣を切らせるシーンなどが出て来ます。この先陣を切る時に直政が、やはり徳川の直臣でなければならぬ、福島正則に切らせようものなら、後々まで自慢するといった意味のセリフを口にします。福島正則という豊臣子飼いの大名に対しての、徳川方の視線が窺えます。また三成の歌も登場します。この歌の「散り残る紅葉は殊に愛おしき」ですが、これはやはり豊臣のことでした。さらに合言葉あり、秀忠の遅々として進まない軍あり。この大河の関ヶ原のダイジェスト版が、『功名が辻』の関ヶ原であるといえそうです。

しかし、やはりこの大河の関ヶ原は見ごたえがあります。CGも使っていますが、何といってもアナログの部分、エキストラの動員が実に多い。この関ヶ原のシーンのストック映像が、他の大河で使われるのも納得といえば納得です。だからこそ、ここまで関ヶ原をじっくりと描けるのでしょう。画面でもススキの穂がはっきりと見え、恐らく穂が出る頃を狙ってロケを行ったと思われます。あと戦場での様々な人間模様も描かれ、単なる天下分け目だけで終わっていないのには好感が持てます。それと三成の「今こそ(東軍に)天誅を加えん」というのは、何やら幕末の志士を思わせるものがあります。元々天誅というのは、神が下す天罰の意味であって、幕末の専売特許ではないのですが、幕末大河で頻繁に使われるせいもあります。

それから名前だけですが、木食上人が出て来ます。元々この人は六角氏に仕えており、天正元(1573)年に高野山で出家しています。秀吉や三成とも親交があり、また九州平定で島津氏との交渉も請け負った人物です。しかし高野山で秀次の切腹を行わせるよう迫られ、さらに秀吉も没したことから、青巌寺の住職を辞し、その後この京極高次への使者となります。ただ西軍に与したと思われたことから、晩年は隠遁生活に入ります。ちなみに高野豆腐の製法を確立したのは、この木食上人であったといわれています。大河でなく、5回シリーズ位でドラマ化してほしい人物です。尚出家する前に「こま」という娘がいたということですが、来年の大河にもこの名の人物が美濃編で出て来ます。なにか関係があるのでしょうか。

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[ 2019/06/24 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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