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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2019年04月

平成の終わりに-NHKはどうあるべきか

平成もあと少しで終わりですね。先日書いたPPVですが、これも以前何度か書いてはいます。無論この場合、天気・災害情報やニュースはノンスクランブルで、この3つに限り500円程度の受信料でもいいでしょう。PPVにすると公共性が保てないというのがNHKの言い分ですが、ならばNHKを観たくないから、電波を止めてくれという要求も認めるべきです。実際ドラマとかバラエティ、歌番組など、それぞれの嗜好が反映されるジャンルの番組は、PPVでも十分かと思います。無論朝ドラ然り、大河然りです。今度の朝ドラや大河はあまり観たくないから、契約を切るという選択肢もまたありでしょう。

NHKが殿様商売というのはよく言われることです。少し前の資料ですが
純資産7442億円
職員の平均年収約1080万円(役員の年収約1800万円)
営業キャッシュフロー1000億円
これらの基になっているのが受信料です。さらに証券投資までやっていて、その金額が年に650億円です。なぜ受信料を徴収できるのか、それは放送法で定められているからですが、NHKを観たくない人からまで巻き上げるのはやり過ぎでしょう。ちなみにPCやスマホまでを受信料の対象とするのもどうかと思われます。そこまでお金が必要なら、まず国民にその理由を話して了解を得るべきです。

そもそもNHKは特殊法人で営利事業でないのなら、受信料も今の半分以下にして、職員の報酬も減額するべきです。「みなさまのNHK」を謳いつつ、本当に「みなさま」の為になっているのかどうか、どうにも合点が行かないところです。本来番組制作費に回すべき分が、職員の報酬に回されているイメージが少なからずあります。ともかく解決策としては
  • 受信を希望しない人には電波を止める、受信料を徴収しない
  • 受信料そのものの金額と職員の報酬の額を下げる
  • 民営化する
  • PPV方式にする
  • 解体して新規の国営または公共放送局を立ち上げる
このいずれかではないかと思います。現実的なのは電波送信停止、あるいは受信料の金額を下げるといったところでしょうが、意外とPPVにするという方法もありかと思います。スカパーに加入しているせいもあって、観たいチャンネルのみにお金を払うという、合理的なやり方に慣れてしまっているのも理由のひとつでしょう。しかし次の時代には、もう少し公共放送の在り方が変わってほしいところです。

飲み物-グラスビール
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[ 2019/04/30 23:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

戦国大河と幕末大河の違い 続き

先日の続きになります。『新選組!』の場合は徳川幕府の終焉の時期でもあり、京都守護職であり松平容保のもとで活躍した新選組も、歳月と共に綻びが見え始めます。しかも鳥羽伏見の戦いをはじめ、様々な理由で隊士が次々といなくなり、最終的に近藤勇は捕らえられて処刑されます。沖田総司もその後を追うように亡くなりました。『真田丸』の場合も、関ヶ原後昌幸と信繁、その家族は九度山へ行かされますが、徳川に付いた信之は真田家の当主であり、少なくとも家が消滅することはありませんでした。

それぞれの作品への三谷さんの思いが異なって見えるのは、幕府方に取っての幕府終焉と、石田三成に加担した側に取っての江戸初期における豊臣滅亡の、背景の違いもあるように思えます。あと新選組は一組織であり、それが散り散りばらばらにならざるを得なくなったことにも、悲哀さが感じ取れます。さらに『新選組!』が初大河で、『真田丸』が2度目というのも関係しているでしょう。ちょっと本筋から逸れましたが、織豊政権が終わって徳川の天下になるのと、徳川幕府から明治維新、明治時代に至るのとでは、時代的に近いせいもあり、後者の方が重く感じられます。

元々幕末大河は、戦国大河に比べると視聴率は取れないとされています。この時代的に近いというのがその大きな原因と考えられますし、特に西国雄藩が活躍する作品は、関東での数字はよくないともいわれています。但し西日本ではそれより高めに出ることもあります。ただ先日も書きましたが、幕末はドラマの舞台となる土地が限られている上に、戦国大河ほどにはアレンジできないということもあり、フィクションとしての部分に制約が入るというのもまた否定できません。

無論アレンジされていることも結構あるのですが、しかしそれをしたらしたで、史実との比較を持ち出されるということもあるのでしょう。あと土佐や薩摩などは特に、方言がわからないという人もいます。結局ドラマの部分を膨らませられ、言葉も比較的馴染みやすい戦国大河で、数字を稼ごうとするのもわからなくはありません。しかし戦国だからといって、必ずしも著名な人物ばかりでもないし、同じ人物でも描き方によって変わって来るなど、主人公設定や描写によって数字が変動することもあります。

そのリスクを避けるための手段としては、やはり大河の大前提になっている「一年物」を再検討することでしょう。でなければPPVにする、このどちらかになるかと思います。この両方に共通するのは、視聴者目線であるということです。別にマイナーな人物でも女性主人公でも、その人物の知名度と功績に合わせて放送回数を決めるのであれば、視聴者はまだ納得します。PPVに至っては、観たくなければ解約して、視聴料を払わなければいいだけの話です。できれば一部を除いてNHKすべてをPPV化するのが理想ですが、NHKに取っては嫌な話ではあるでしょう。

話が戻りますが、大河がすべて一年物である必要はないのです。これも先日書いていますが、2クールでもいいですし、主人公によっては5回から6回程度でいい場合もあるはずです。無論この5回程度の放送であれば、最初から大河化する必要もないわけですが、ともかく初めに一年物ありきになるから、主人公によっては創作を増やす必要も出て来るわけです。この部分をまず見直し、さらに合戦シーンをどのくらい入れるかなども再検討する必要ありかと思います。とりわけ戦国大河の場合、やたらに合戦シーンを入れるのもどうかと思いますが、殆どないのも何だかわびしいものです。

この当時は合戦そのものが外交であり、領地の確保には欠かせなかったわけですから、それをショートカットしまくるのも考えものです。これは幕末でもそうでしょう。いずれの場合も、少なくとも主人公本人が参加した合戦は、わすかでも出すべきだろうなと思います。無論これも描き方によって違って来ますから、一概にどうということは言えませんが、その意味でも女性主人公の大河というのはやはり難しいのではないかと思います。

今時代劇専門チャンネルで、『国盗り物語』をやっています。但しこれは大河ではなく、テレビ東京の新春ワイド時代劇として制作された分です。斎藤道三を北大路欣也さん、織田信長を伊藤英明さん、明智光秀を渡部篤郎さんが演じています。実はこの作品は、放送時間が45分で全10回なのですが、実際のところこの位の放送回数でもいいのではとさえ思います。戦国大河と幕末大河の違いからいささか離れて申し訳ないのですが、大河の舞台や描写もさることながら、とにかくまず一年という枠を取り払ってみてはどうかと思うのですが。

飲み物-ランプと水とウイスキー 
[ 2019/04/30 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

Sego-don Review 5 John Manjirō and Two Marriages

Ito tries to kick up one of her geta (a kind of Japanese footwear) into the air to decide whether she should marry Shigekatsu or not (*). But it hits the head of Kichinosuke in Kōtsuki River. Kichinosuke gives his zori to her who loses one of her geta but it's too big. At last he carries her on his back and visits the Ōkubo family to give the eels he caught. And he makes a pair of zori for Ito. She still hesitates to marry EBIHARA Shigekatsu and Ōkubo Shōsuke loves her secretly. But he learns she loves Kichinosuke later.   

西郷どん5吉之助代役 
Kichinosuke (Ryōhei Suzuki, left) participates in the sumo tournament

At that time, MURATA Shinpachi participates the sumo tournament held at Iso Goten in the presence of SHIMAZU Nariakira. But he is replaced by Kichinosuke because he has stomach trouble. Though Kichinosuke is not registered as a wrestler for the tournament, Nariakira permits it. O-Ichi (later Atsu hime) who is an adopted daughter of Nariakira cheers him up. Kichinosuke has a winning streak and meets Shigekatsu who injures his ankle but Kichinosuke beats him using a direct and fair attack.

Then Nariakira gets up from his seat and wrestle with him. Kichinosuke then beats him so he is imprisoned and sees a strange man and another man tries to kill him. He then saves the strange man and escape from the prison with him. To tell the truth, it's Nariakira who planned his imprisonment and escape with the strange man. Just as planned, Kichinosuke brings the strange man who wears Wertern clothes and speaks English. He is called John Manjirō (*) who was a fisherman and was rescued by an American ship in his teenage days. 

西郷どん6牢の中の吉之助と謎の男 
In the prison, Kichinosuke (left) finds a strange man who is called John Manjirō (Gekidan Hitori)

He is from Tosa (Kōⅽhi) and was brought to the US and spent his days there. However he returned to Japan secretly to meet his mother. Manjirō who becomes to open his mind to the Saigō family and Shōsuke tells that in the US man and woman can marry the one whom he or she loves without the arrangement by his or her parents. It suprises Kichinosuke and Shōsuke. Shōsuke tells Kichinosuke to ask Ito not to marry Shigekatsu. But Kichinosuke is ignorant of the feeling of Ito. And he is told by his father Kichibei to marry Ijūin Suga.


西郷どん6吉之助と糸 
Ito (Haru Kuroki, left) tells Kichinosuke that she has had a feeling of liking for him since her childhood

Though Ito loves Kichinosuke secretly, she marries Shigekatsu and Kichinosuke marries Suga in spite of the effort of Shōsuke. At that time, not only in Satsuma but in Japan also, marrying the one whom a man or a woman loves was not common unlike in the US. Ito tells Kichinosuke that she has had a feeling of liking for him since her childhood. Needless to say, the scenes may be fictional and other plans are progressing behind the scenes. 

I'll write about the plans next time.

(*) A kind of divination or child's play. 
(**) After having returned to Tosa (Kōchi), he called himself NAKAHAMA Manjirō and served the shogunate.

The images are from the official website of "Segodon".

[ 2019/04/29 23:30 ] Taiga Drama Sego-don | TB(-) | CM(0)

戦国大河と幕末大河の違い

戦国と幕末といえば、大河ドラマの舞台の双璧といえます。最近これのルーティン(今年は違いますが)になってつまらないという意見もあるようですが、やはりこの2つの乱世を外すわけには行かないでしょう。ただやはり、戦国時代と幕末とでは時代そのものの長さが違います。また地域ごとの差も戦国時代の方がバリエーションがあり、400年以上前であるためアレンジもしやすく、それが戦国大河が増える一因とも取れます。実際大河そのものの割合としては、
戦国2に対して、
幕末1、その他1でいいかと思います。

その他というのは平安時代、鎌倉時代、南北朝時代に幕末を除く江戸時代となります。やはり大河とは侍が出て来ないと様になりにくい部分はあり、そのため平安時代中期以降から明治初年までという期限が設けられることになります。しかしながら合戦を描くとなれば、やはり戦国期に白羽の矢が立つのでしょう。ただ戦国物も、時代背景によっては他作品と似たイメージになるのが痛し痒しです。大河も2クール制にして、知名度の低い人物をメインにできれば、もう少し主人公の幅が広がる可能性はあるでしょう。

来年の『麒麟がくる』では、数年前に明智光秀の文書が発見されたこともあり、光秀の室町幕府再興に重点が置かれた描かれ方になると思います。また織田信長が染谷将太さんということから、所謂暴君的な人物、中世的権威を無視した独裁的人物にはなりにくいでしょう。ただし叡山焼き打ちがどのように描かれるのかと思われます。寺院の武装もさることながら、中世的な物への対抗意識が動機とされることが今までは多かったので。それと気になるのが、戦国時代といえどもあまり従来の視点から外れると、それだけ視聴者離れを呼び起こすことになりかねません。

大体時代が下るほど改変はしにくくなると思われます。その点戦国は比較的自由が利くのですが、特に信長と光秀と秀吉の三者は、これまでの作品で培われたイメージが強いだけに、そこを思い切って変えてしまうのはリスクが伴います。たとえば光秀は室町幕府再興を目指していた、信長もそれを理解していたなどという程度であればいいかとは思います。しかしたとえば信長がひたすら光秀を重用し、秀吉を顧みなかったなどという設定になってしまえば、違和感を覚える人は多いでしょう。

戦国大河といえば、女性の描かれ方もいくらか変化させていいと思います。織豊政権が舞台の大河では、お市の方や寧々(おね)、細川ガラシャなどが登場し、お市やガラシャは悲劇のヒロイン的な描かれ方で、寧々は秀吉を支え続ける糟糠の妻となっています。確かにそれは事実かもしれませんが、どうもワンパターンになりがちです。いくつかの例として、『軍師官兵衛』で荒木村重の妻だしをクローズアップしたこと、『真田丸』のガラシャが、何かに取りつかれたような存在であったことは新鮮でした。

『真田丸』は、大坂の陣関連エピではいくらか不満がありました。しかし上記のようなシーン、あるいは秀吉が老いて物忘れがひどくなり、周囲が戸惑うシーンなどはよかったと思います。寧ろ三谷さんの真骨頂はこういうところでしょう。しかしこれは前にも書きましたが、『真田丸』よりは『新選組!』の方に熱さというか、敗者への思いのようなものを感じたのも事実です。それぞれが置かれた状況の違いもあるでしょうし、それこそ戦国と幕末の違いもまたあるようです。(この稿続く)

飲み物-ワインとワイングラス
[ 2019/04/29 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

The Cast of "Kinō Nani Tabeta?"

Shirō Kakei (Hidetoshi Nishijima)

A lawyer who works at Uemachi law firm. He usually leaves his office on time to buy food for dinner. He is a methodical man and a man of economy. On the other hand, he is indecisive and tactless. He met Kenji when he was 40 and became to be familiar with each other.

きのう何食べた?キャスト史朗 

Kenji Yabuki (Seiyō Uchino)

A hair stylist who lives with Shirō and calls him "Shiro-san". He is friendly to everybody and an expert at handling complaints from customers. Unlike Shirō who tells Kayoko that he is a gay in the episode 2, he tells that he loves men only to those close to him. His ideal man is Ryo Saeba, main character of "City Hunter". He loves eating the meals cooked by Shirō.

きのう何食べた?キャスト賢二 


Gorō Kakei (Kōtarō Shiga→Ryōsei Tayama)

He is a father of Shirō. He cannot understand that his son is a gay but accepts it. He suffers esophageal cancer and it worries his wife Hisaē and Shirō.

きのう何食べた?キャスト悟朗 

Hisaē Kakei (Meiko Kaji)

She is a mother of Shirō and accepts his son is a gay but cannot understand it perfectly. She is delighted with her son's consideration for her and Gorō but thinks it is so "womanly".

きのう何食べた?キャスト久栄 

Kayoko Tominaga (Misako Tanaka, cameo apperance)

She is one of the friends of Shirō who shares the information of food or cooking. She gets to know him at Nakamuraya when she wonders whether she should buy a watermelon or not. And she sometimes advises Shirō when he is troubled by something.

きのう何食べた?キャスト佳代子 

Mr. Tominaga (Toshihiro Yashiba)

He is a husband of Kayoko and introduces Daisaku Kohinata who is also a gay to Shirō.

きのう何食べた?キャスト富永 

Yoshiē Uemachi (Atsuko Takaizumi)

She manages Uemachi law firm and is a boss of Shirō. She is an expert in insolvency law and her son Osamu is also a lawyer and works at the firm.

きのう何食べた?キャスト美江 

Daisaku Kohinata (Kōji Yamamoto)

He is one of the friends of Mr. Tominaga and enjoys tennis with him. Though he is usually impassive, he really loves his love Wataru Inoue who is selfish and becomes emotional when he talks about him. He works at a theatrical agency.   

きのう何食べた?キャスト大策 

The images are from the official website of TV Tokyo.

[ 2019/04/29 00:15 ] Dramas | TB(-) | CM(0)

『応天の門』都で流行りたりける暦の事一

『応天の門』、久々に舞台が大学寮に戻ります。紀長谷雄が暦の写しを手に入れたと喜びますが、道真はそれを読んで何かおかしいと感じます。しかしずぶ濡れの道真、暦より何より風邪を引かない心配をすべきかと思うのですが。

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その暦はさる高名な陰陽師が作ったもので、今日は何を着ろとかどこへ行けとか、色々細かい指示があった。長谷雄はその通りにして素敵な帯を見つけ、思う女性にそれを贈って喜ばれたと嬉しがる。しかし道真は、本来暦は帝の公務や、祭の日程を決めるものであり、それも陰陽寮の技術者が作ったものであって、ここまでうるさく指示する物ではないはずだと訝しむ。

そこへ橘広相が来て、道真は父からの預かり物を渡す。道真は大学寮は久々だったが、都言道(良香)から良家の子息は気まぐれに来るだけで、ちやほやされていいのうと嫌味を言われる。道真は長谷雄が、ある人物に暦の写しを貰ったと言っていた件で、その人物に合わせた暦ならお前には何の関係もないと言いながらくしゃみをする。

その頃在原業平は、さる中納言の妻を訪れて逢瀬を楽しんでいた。しかしその女の髪飾りが盗まれたことがわかり、暦に寺で祈れと言われていたのに、それをやらなかったせいだと自分を責める。左近衛権少将で検非違使を束ねる業平は、最近急に盗難が増えたことに驚く。しかも高価そうな物ばかりなくなっており、さらに出頭して来た者たちは皆善人だった。

業平は中納言家の事情も話そうとするが、密会が公文書に記されてはまずいと思って適当に言葉を濁す。部下の検非違使たちは、何か訳ありであることを悟る。その後業平は牛車で菅原家に向かう途中、長谷雄を見かける。長谷雄は車に同乗し、付き合っている女性の家で、壺と高価そうな物だけが盗まれていたこと、そのことを道真に相談に行く途中であると話す。

失せ物なら、検非違使に届けるように業平は長谷雄に言うが、その時あることを思い出し、そのまま内裏へ引き返す。そして盗難に遭った者たちを再度出頭させ、暦を持っている者は持参するように言う。皆は不思議に思いつつ暦を見せる。結局長谷雄は徒歩で菅原邸へ向かい、風邪で伏せている道真に驚きつつも暦を渡す。道真も業平も、暦がどこか怪しいと睨んでいた。

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都で新しい暦が流行り始めますが、それには何をしろこれはいけないと、やけに事細かな指示が書かれていました。それと呼応するかのように、盗難が頻発するようになります。久々に大学寮にやって来た道真は、都言道に嫌味を言われつつも、長谷雄が見せた暦に違和感を覚え、暦にすっかり嵌ってしまている長谷雄を諫めます。一方業平は、密会中の家で盗みが起きた件に関しては、遠回しな言い方をするものの、部下たちはそれに感づいていました。

一連の盗難事件では、犯人は高価な物ばかりを狙っていました。しかも盗まれたのは善良な人々であり、業平が密会していた中納言の妻もそのような人物でした。しかし逢瀬にかけては、流石に業平は慣れたものです。ともあれ、ずぶ濡れになったせいで風邪を引いた道真も業平も、この暦と盗難に関係ありと感づいたようです。それにしてもこの2つは、結局のところどのような関係があったのでしょうか。
(2019年4月28日一部修正)


[ 2019/04/28 01:00 ] 応天の門 | TB(-) | CM(0)

葵徳川三代徒然-4

慶長4(1599)年正月、五大老、とりわけ徳川家康と五奉行の衝突により、このため秀吉の葬儀の具体的なことも決まっていませんでした。大老の1人である前田利家は三成に、押すべきは押し引くべきは引くように諭します。最終的に五奉行は一同剃髪しますが、これには家康の横車もあったことを三成は淀殿に伝えたため、剃髪すべきは家康と淀殿は激怒します。また家康は誓紙血判を出すようにと利家は促し、この礼のため2月29日に家康を訪れます。余命いくばくもない利家は、すべてを家康に託すつもりでした。しかし三成たちは家康暗殺計画を企て、藤堂高虎の屋敷に襲撃を加えようとしますが、それを察した高虎は、徳川寄りの豊臣の大名たちに屋敷を警護させていました。これにより大坂登城を見送った家康でしたが、淀殿は面白くありません。

これに関して北政所は、その暗殺の首謀者も加賀屋敷にいたことを話し、誰から聞いたのか尋ねられて知らないふりをします。そして3月3日利家は亡くなり、三成は密かに伏見方面へ逃げて家康の屋敷に助けを求めます。七人衆と呼ばれる徳川寄りの大名たちと、徳川の家臣が、渡す渡さぬで入り口で押し問答となりますが、家康は窮鳥懐に入れば猟師もこれを撃たずと言って三成を匿います。家康に会った三成は、内府殿への失礼な態度は豊臣家の繁栄を願うてのことと、あたかも徳川が謀反を企むが如きことを言い、ついには腹を切るとまで言い、家康も脇差を渡します。しかし片桐且元が淀殿に忠告したことにより、北政所が文を送って三成は切腹を免れ、閏3月10日には奉行を辞して佐和山へ向かいます。三成には結城秀康も同行していました。

家康は大坂に出仕するように催促を受けていましたが、自分は病だと固辞します。秀忠は父に、三成を許した理由を尋ね、家康は、戦乱の世は敵が味方になり、味方が敵になるものだと答えたうえで、今は敵の敵を味方につけるのだと秀忠に言います。その頃お江は懐妊します。彼女はまだ嫡男を産んでおらず、そのことを遠回しに非難されているように感じていました。一方家康の縁組工作は着々と進み、六男松平忠輝と伊達政宗の娘が結婚します。3月13日家康は伏見城に入り、そこで生活を始めて淀殿や他の大老を怒らせます。そしてお江に子が生まれましたが、また女児でした。諸大名の伏見詣でが行われる中、家康は秀忠に、子は山ほど作れ、側室は若くて丈夫な、そして実家が口出しをせぬよう無名の女を選べと忠告します。

家康と五奉行の対立が表面化して行きます。しかも本来、五大老五奉行の中でも重石的存在だった前田利家が世を去ります。これにより、家康暗殺計画が密かに進行しますが、家康が滞在することになっていた屋敷の主、藤堂高虎が屋敷を警護させて事なきに至ります。この時警護に当たったのは、豊臣子飼いでしかも徳川に付いた加藤清正、黒田長政そして池田輝政でした。この3人に福島正則、細川忠興、浅野幸長と加藤嘉明を加えた7人が、利家亡き後石田三成を暗殺しようと企て、三成は伏見の徳川屋敷へ逃げることになります。ここで三成を殺すこともできた家康ですが、誓紙血判に反することであり、しかも、七人衆を焚きつけたと思われるのを避けるために、敢えてそのままにしていました。

この大河では、伏見城の治部少輔丸に籠るシーンはなく、以前からの通説をそのまま踏まえているようです。ともあれ三成は家康に匿われたものの、一方で家康を非難すると取られても仕方のないことを口にし、最終的に腹を切るとまで言います。北政所の文により事態は収拾されますが、三成は奉行を辞して佐和山城蟄居となります。後に家康が会津征伐に向かった隙に、再び戻って来ることになりますがそれはともかく。この時結城秀康も同行しますが、この人は秀忠の異母兄ながら元々秀吉の養子で、この時は結城氏の養子となっていました。この人物の生涯も興味深いものがありますが、大河の主人公にはちょっと弱いでしょうか。なお越前松平家の血筋は、この人物からつながっていて、幕末に松平春嶽を出しています。

家康はなぜ三成を助けたかを秀忠から訊かれ、戦国期の世渡りの仕方を教えます。桶狭間の合戦後に三河再興を目指した将兵は、一旦は自分を裏切った者であったと言い、敵の敵は味方だと教える家康ですが、つまりは三成を嫌う、豊臣子飼いの大名を手なずけるということでしょう。この秀忠は如何にも腹芸ができなさそうな感じですが、ここで家康が手を取るように教えるというのは、ちょっと甘すぎやしないかとも思えるのですが…。そしてお江の子がまた女児であったことから、家康は側室を持つように言い、実家がしゃしゃりでない無名の女を選べとまで言います。今だとこのセリフ、ちょっと微妙でしょうか。ちなみに秀忠に嫡男の竹千代、後の家光が生まれるのは関ヶ原の戦いが終わって4年後のことです。

飲み物ウイスキー 
[ 2019/04/28 00:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

ドラマ関連で3つ

まずNHK公式サイト「みなさまの声」平成31年3月分からです。『まんぷく』の放送終了に合わせての視聴者の意見の内訳は
好評意見 1,074
厳しい意見 1,963
その他の意見 713
問い合わせ 2,870
となっていて、好評意見が全体の16パーセント、厳しい意見が30パーセントです。
大体1対2といったところでしょうか。萬平や福子に元気をもらったとか、キャラクターが面白いといった意見もある反面、時代考証が不十分とか方言に違和感がある、箸の持ち方などの行儀が悪いとか、食べ物を口に入れたままのシーンが気になる、OPの曲の歌詞がわかりづらい、フィクションとはいえ、実在の人物だから資料に基づいた作り方をしてほしいという意見もありました。私としては、ものを食べながらの会話は一応は許容範囲でしたし、初めからフィクションであると割り切ってはいましたが、やはり気になるという人も多かったようです。

それから『きのう何食べた?』ですが、金曜深夜の放送ということもあり(一部地域を除く)タイムシフト視聴率が4パーセントと健闘しています。またこの番組のガイドブックでもある『公式ガイド&レシピ きのう何食べた? ~シロさんの簡単レシピ~』が、アマゾンでベストセラーになっているとのこと(4月26日現在)。ただしレシピよりも料理画像の方が多いということなので、レシピ本はこれから別に出るのかもしれません。

そして先日の投稿分に書いていた、かつての地上波の娯楽時代劇ですが、結構色々な種類があります。捕物関係は言うまでもなく、股旅物、剣豪(剣客)物、隠密物、裏稼業物、ヒーロー(勧善懲悪)物などなどで、これもさらに細分化されそうですし、作品によっては複数のジャンルに跨ることもありそうです。例えば『木枯し紋次郎』は股旅物、『宮本武蔵』や『柳生十兵衛』シリーズは剣豪物、『大江戸捜査網』は隠密物、『必殺シリーズ』は裏稼業物、『桃太郎侍』はヒーロー物となりそうです。ただ『水戸黄門』や『三匹が斬る!』などは、どれに入るのだろうかとは思います。大河は歴史劇、他に『銀魂』など特撮系の時代劇も作られています。

飲み物-パブのカクテル 
[ 2019/04/27 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

BSテレ東土曜ドラマ9『やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛』

先日、かつて地上波で放送されていた時代劇についてちょっと書きました。無論この当時の物は娯楽時代劇であり、恐らく時代考証もそう綿密なものではなく、勧善懲悪のパターンが多かったものと思われます。しかし多分毎日どこかの局で、時代劇が放送されていたようですし、その意味では時代劇を作る方も観る方も、いい時代だったのでしょう。無論大河ドラマなどと、こういう時代劇とは住みわけがなされていたとも考えられます。一番人気はやはり捕物だったのでしょうが、その他にも用心棒を主人公にした、西部劇風な番組も放送されています。

ところでその投稿で、最近は地上波民放の時代劇がないと書いています。しかし民放でもBSであれば『水戸黄門』も放送されましたし、BSテレ東系では『やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛』を放送しています。実は『きのう何食べた?』のストーリーを見ていて偶然見つけたのですが、主演が松尾諭さん(弥次さん)と和田正人さん(喜多さん)、原案は十返舎一九となっていて、この一九を演じているのが竹中直人さんです。和田さんといえばかの『陸王』を思い出すのですが、今回は走るのではなく歩く方です。

公式サイトには「今回は原作の"破天荒な味わい"を忠実に再現してのドラマ化。」とあり、何ともテレ東らしさが感じられます。実際弥次さん喜多さんは子供向きにアレンジされてもいますが、原作はもっと大人向けの内容で、公儀隠密的な役割も果たしていたといわれています。ちなみに公式サイトはこちらです。
次の土曜で第4回なので、今からでも観てみようかと考えています。

飲み物-ビール2種類 
[ 2019/04/26 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

Kinō Nani Tabeta? (What Did You Eat Yesterday?) 2

In the episode 1, Shirō doesn't tell his co-workers that he is a gay. 

But in the episode 2, he tells Kayoko Tominaga that he loves men only by accident. Kayoko is a housewife whom he gets to know at a supermarket Nakamuraya. Then she becomes to share vegetables or fruits with Shirō. His partner Kenji suspects that he loves Kayoko secretly though it's an unnecessary anxiety.

However he then suspects that Shirō has a friendly feeling forward a female owner of a bakery. Unlike other food, he has a strong preference for bread but it is in vain again. Though Shirō is confused with his partner's delusions, he cooks Bukkake-sōmen (*) according to Kayoko's recipe. After thier dinner, he makes jam using the strawberries given by her and says Kenji that he should not worry anything. Kenji feels satisfied that there is no reason to worry that Shirō loves a woman and relishes his jam.

きのう何食べた?史朗 
Shirō (Hidetoshi Nishijima) buys food as cheaply as possible after leaving his office

In the episode 3, Shirō visits his parent's house. though they understand himeself as gay, they don't accept it perfectly. One Sunday Shirō visits Kayoko and cooks coleslaw together using the cabbages she bought at a low price at Nakamuraya. Then her husband comes home with his friends after playing tennis. He introduces a man who is called Daisaku Kohinata and is also a gay to Shirō.

Daisaku is outspoken in his remarks and says that his love Wataru, who visited his flat after quitting his job and behaves as if Daisaku was his servant. Though Daisaku says it's sad, Shirō feels that he boasts of his conquests in reality. Daisaku promises him to dine with him someday but Shirō doesn't tell Kenji about it. Besides he learns that his father Gorō suffers from esophageal cancer. But he doesn't seem to have a heart-to-heart talk with Kenji about it. On the next Sunday, he plans to go to an amusement park with Seiko Imada who consults with him to about her divorce. 

That morning Shirō cooks lunch (bentō) for two and hands one of them to Kenji. He is happy but dissatisfied with Shirō who doesn't tell him everything frankly. Kenji and Seiko watch her former husband, his new wife and her son playing at the park. Seiko loses her self-control when she sees her son at a park but she becomes calm and eat Shirō’s bentō with him. When they separate, she thanks him for having listened to her. Shirō realises the importance of having someone to consult with now after all this time. Then he decides to talk to Kenji about his worriness, especially that of his father's illness.

(*) Topping boiled sōmen, a kind of Japanese noodle that is like vermicelli with ingredients and pouring cold broth onto it.  

きのう何食べた?主演2人2 
Shirō (left) and Kenji (Seiyō Uchino)

The images are from the official website of TV Tokyo.    

[ 2019/04/26 00:45 ] Dramas | TB(-) | CM(0)
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Author:aK
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『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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