再び「まんぷくコラムに思うこと」です。武者氏が如何にこのドラマを叩きたがっているかがそこかしこから窺えます。といっても直近3回分しか見ていないのですが、まず第113回分(2月14日放送)から。(ゴシック=引用部分)
妊婦がタクシー代わりに救急車を呼ぶ
タカの出産のことを言っているのですが、この昭和30年代当時、救急車はかなり少なかったといわれており、今のようにタクシー感覚で呼ぶ人はそういなかったのではないでしょうか。ただ産気づいた妊婦さんの場合は、途中で赤ちゃんの頭が出て来ることもあり、その意味ではできれば救急車の方が、安全だったかと思います。
主演つながりで、来年の大河ドラマを見る気が減退するという悪夢。
だったら、別に観てもらわなくていいです。このレビューもなくて結構です。ちゃんとしたレビューを書ける方に代わってください。
タダ働きを美談にする極悪センス/仲間うちで仕事を回すの大好き!
たまたま周囲に手伝ってくれる人がいるから(というのは如何にも朝ドラ的ですが)、皆が役割分担をしているようにしか見えないのですが。どこをどう見たら「極悪センス」になどなるのでしょうか。
忠彦の【赤を含めた暖色系統が見えない】はずの色覚異常が、あのエロマンボダンスで完治した!!!
完治したのではなく、後天色覚異常で赤と緑の区別がつかなくなり、この2色を敢えて使わなくなっていただけでしょう。しかしモデルの木ノ内秀子から背中を押される形で、彼女のドレスの赤を使った抽象絵画を描くようになったのです。
受信料で企業の宣伝ドラマを作ってよいものか?
これ「企業の宣伝ドラマ」なのでしょうか?まんぷくラーメンを作った立花夫妻は、あくまでも架空の存在です。ドラマの影響で、モデルとなった人物が作った商品が売れているということではないでしょうか。かつて『マッサン』でも、竹鶴が売れたという話を聞いたことがあります。それから鈴の「武士の娘は実話」と脚本家の福田氏がコメントしていますが、実話だけど作り話などとは都合がよすぎるなどとあります。しかしドラマとはそういうものでしょう。フィクションの中に実話を混ぜて行く方法もあるのです。
それから第114回(2月15日放送分)です。
あれだけの麺をあげるとなれば、悪臭問題もあることでしょう。
正体不明の人間が低時間ゾロゾロ出入りする。
麺を揚げると悪臭問題が出て来るのでしょうか。確かに揚げ物をした後においがこもることはあります。しかしむしろにおいがこもるのは研究室の方で、換気がどうなっているかの方が気になります。それと出入りするのは親戚や友人で、「正体不明」ではありませんね。
住宅用に供しているはずの賃貸契約でOKなんですかね。
これは確かにそう思います。事前に大家さんの許可を取っているのでしょうか。しかし同じ朝ドラの『あまちゃん』で、春子が勝手に夫のマンションの一部を事務所に改造していましたが、ああいうのは契約違反にならないのでしょうか。
源と幸にまで手伝わせることを、美談扱いってオイ!
この後に「児童労働の何が悪いのか?それは子供から教育を受ける権利を奪うという点です」などとあります。しかし源も幸も学校にはきちんと行っており、帰ってから家族の手伝いをしているわけです。朝から晩まで働かせているわけではありません。ましてや、教育を受ける権利など奪っていません。
これも真一や吉乃は、自分から進んで手伝いに来てくれていると思うのですが。真一は将来的に萬平をサポートするつもりのようですし。
なんでこのカルト夫妻は、まっとうな求人広告を出さないのでしょうか?
カルト夫妻とかいうのがもう何とも…。ます求人広告を出すにはお金がかかり、人を雇うのにもお金がかかります。さらに、周囲に手伝ってくれる人がいるからというのが理由でしょう。
価格をつり上げると言い出す世良と真一。それに応じない萬平がクリーンと言いたいわけ?
この時の萬平は、価格に関して福子に聞こうとして、福子が倒れてしまうため、回復を待って20円という価格を設定するわけです。恐らく当時の主婦に取って、これなら買えるという値段ではなかったのでしょうか。ちなみに昭和33年当時、コーヒーが50円で週刊誌が30円です。
しかもこの後に、「セレブになってウハウハしたいだけ」などと書いていますが、萬平は世良のように値段をつり上げようとはしていません。儲けるより、ラーメンを食べてほしいと思っているだけでしょう。というかこの表現、思い切り萬平を馬鹿にしていますね。
儒教文化圏である中国語圏では、老親虐待ほど極悪非業なこともありません。
そういう意味で儒教と決別したところで、全然エエ話じゃないから!
鈴を働かせることを虐待といっているわけですが、この場合鈴もラーメン作りを手伝う気になってはいたはずです。ただし1日400食と聞いて驚いたのです。
別に儒教と決別したしないという問題ではないでしょう。それとなぜここで「儒教文化圏」を持ち出すのか?『まんぷく』は、儒教文化圏でない(学問として儒学を採り入れたことはある)日本の話です。まだ安藤百福氏の台湾ルーツにこだわっているのでしょうか。
実はこの年長を重んじるというのは、儒教圏のデメリットでもあるのですが、それはともかく。また中国だけでなく韓国も儒教文化圏です。たとえば目上の人や年長者の前でお酒を飲む時、盃を持っていない方の手で盃を隠して、しかも相手と対面しない形で飲む、あれは儒教文化圏独特でしょう。
もしも、ラストで倒れたのが福子ではなく鈴ならば、少しはマシになったでしょう。
一体何が「マシ」なのでしょうか。しかもその前に「ある意味惜しかった」などとあるので、よほど鈴に倒れてほしかったのでしょうか。これこそ年長者に対する侮辱でしょう。この次の回になりますが、実際福子が倒れた後、鈴は立花家に泊まってラーメン作りの手伝いをしていたのですが、そういう描写にきちんと言及しているように見えません。
それにしても駄作って、病気の表現を統一しろっていうルールでもあるんですか?いきなり咳き込むとか、わざとらしくバターン!とか。『西郷どん』でも見た気がします。
そうでしょうか。武者氏の好きな『おんな城主 直虎』でも、寿桂尼がばったり倒れていたような気がします。それと何と言っても直虎、おとわが最終回でいきなり咳き込み、そのまま寝付くシーンがありますが、その意味では武者氏的にはこの大河は駄作ですね。その割に、「今年はほめることしかない」といった表現をしていたようですが。
本作では、小学生が作った調理実習手順書レベルの紙を、ぺろんと書くだけ。
他の大河で、原理やアイデアを筆写した図面が出ていたのにと言いたいのでしょうが、これは工程表です。ですからどの順番で何を行うか、それだけで十分のはずです。
そして第115回(2月16日放送分)です。
要は、勤労経験がないんでしょ?
脚本がおかしいという理由から、小学校高学年男子レベルの妄想劇場と決めつけ、普通に働いたことがないんしょ、だからこんな脚本を書けるんでしょといったことを書いています。しかも一般社会ではありえないお粗末な表現なるものをリストアップしていて、その中に
「経営者の未成年親族に欲情する従業員たち」
「モデルにエロ目線を投げつける画家」
などというものまであります。こういうの、『まんぷく』で見たことないのですが…武者氏にしか見えない異次元世界なのでしょうか。
そういう差し出された【史実】だけをつまみ食いしている
価格設定の際の、「うどん玉6円」が日清食品の記録とあり、こういうのだけを「つまみ食い」しているということですが、武者氏の大好きな史実を描いているのですから、これは喜ぶべきことではないのでしょうか。
今朝も、寝室でニタニタいちゃつく萬平と福子が気持ち悪くて仕方なかったです。
どういうわけかこのコラムでは、夫婦が寝室で普通に話しているだけでも、こういう書き方をしています。福子が僕の奥さんじゃなかったら、ここまでこられなかったと妻の労をねぎらっているわけなのに、なぜかほめるどころか、気持ち悪いのなんだのと言い出す武者氏。
それからこの16日のコラムでも、萬平を演じる長谷川博己さんに対し、あなたと同じ顔の明智光秀を、来年一年間見ると思うとゲンナリなどと書いています。だったら観なくていいから、レビューも書かないでほしいと、もう一度言っておきたいです。