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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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よいお年をお迎えください/Have a happy new year

いつも当ブログへお越しくださり、ありがとうございます。2018年の投稿は今日までで、2019年は1月2日から投稿予定です。皆様、よいお年をお迎え下さい。

Thank you for your visits to my blog. This is the last entry in 2018 and the first one in 2019 will be posted on the 2nd of January. I wish you have a happy new year.

植物-さざんか 
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[ 2018/12/30 23:00 ] その他/others | TB(-) | CM(0)

『西郷どん』3人の注目すべき登場人物

本来ならば今年の大河について、あれこれ書くべき時期となっているのですが、今回は例外的に、年が改まってから『いだてん』が始まるまでの間に、2回ほど投稿予定です。

そしてこの投稿では多少雰囲気を変えて、まず注目した登場人物について挙げたいと思います。無論メインのキャストといい、脇役といい結構味があったと私は思いますが、この3人は特に注目したい人物です。

愛加那
今回は島編を重視したこともあり、この愛加那(とぅま)の存在が目を引きました。無論実際には、現代のドラマで描けないようなやり取りもあったでしょうが、その当時の薩摩藩と奄美大島との関係に関しての描写は、見るべきものがあったと思います。彼女の手の入れ墨であるとか、島唄なども如何にもそれらしさを感じさせました。二階堂ふみさん、これで3度目の大河ドラマ出演ですが、この役は彼女にふさわしかったかと思います。最終回の、西南戦争後に歌うシーンは何やら「挽歌」といったイメージでした。

小松帯刀
これまで幕末大河に欠かせなかった坂本龍馬ですが、この大河では、その龍馬とほぼ対等になったとも思われる存在です。『篤姫』で瑛太さんが演じたことで脚光を浴びた部分もありますが、この時はまだ若く書生臭さがありました。主人公の初恋の相手という設定もあってのことでしょう。しかし今回は、薩摩藩の家老として、吉之助の同志としての描かれ方がメインであり、そのためいくらか政治家的な部分が加わってもいます。また御花畑の小松邸での薩長同盟締結が描かれたのは、今回が初めてでした。

島津久光
かなり癖のある国父様です。元から兄の薫陶を受けた吉之助とは、折り合いが悪かったという描かれ方になっています。そのせいもあり、当初はヒール的な印象もあったのですが、徐々に悪役的な印象から、士族たちに自重を促す存在へと変化して来たようです。実際この人物は、維新後も髷を切らず、和服で通したので有名ですが、この大河では、急激に変化するのを戒めるという意味合いも持ち合わせていたと思います。一方で薩摩から出られない自分にあやかって、亀を飼ってみたり、また「迷悟もどき」の一節を口にするなどといったシーンもありました。

それから、鹿児島(あるいは薩摩藩)の歴史に関しての投稿を来年から始める予定ですので、それに絡めて書くという方法も考えています。いずれにしても結論が出るのは、年が改まってからになりそうです。

そして『いだてん』のガイドブック、買いました。大河といっても近代が舞台であるため、これまでとはいくらか違う雰囲気になっています。無論どのような作品になるのかは、観てみないことにはわかりませんが。

それと主人公の母親役で、宮崎良子さんが出演です。この人は熊本出身なので、熊本弁はかなり堪能であるかと思います。しかし宮崎さんといい大竹しのぶさんといい、主人公の母親を演じる年齢になったのですね。

  飲み物-赤いカクテル
[ 2018/12/30 00:45 ] 大河ドラマ 西郷どん | TB(-) | CM(0)

My Impressions on "Sego-don" 2

The life of SAIGŌ Kichinosuke (Takamori) was full of ups and downs. He who served SHIMAZU Nariakira and learned about the Western Powers from him. Then he became his pupil rather than his vassal and sacrificed himself for the lord of Satsuma. However he died suddenly when he was in Kyoto and he tried to follow him to the grave but was stopped by Gesshō. In the series, the scene is not described but he intends to save him from the execution in the Ansei Purge. But at last they are cornered and they committed suicide.

西郷どん19吉之助ととぅまの婚礼 
Aikana (left) and Kichinosuke

Though Kichinosuke was saved and was exiled to Amami Oshima and met Aikana. they had two children one of whom was Kikujirō but Kichinosuke returned to Satsuma. After that he was exiled again and looked death in the face there. The experience matured him and then he decided to overthrow the shogunate and met some great figures such as KATSU Kaishū, SAKAMOTO Ryōma and IWAKURA Tomomi and they influenced him so much. At last he overthrew the shogunate and became one of those who realised the Meiji Restoration but he was not the man who was well adapted to the government.

西郷どん28龍馬に会う西郷 
Kichinosuke (right) and Ryōma who shows him a pistol

Miho Nakazono who writes the script of the series says in a guidebook of "Segodon" that she tries to make some characters be tossed about the storms in the life and become strong-minded and so is Kichinosuke. As I write in "My Impressions on Segoi-don 1", he is not described as a man who is very charismatic and has a thought strongly based on royalism as he really was or is described in "Tobu ga Gotoku". But he is a mysterious man and there may be many ways of describing him. Yukinori Kida, one of the Senior Managing Directors of NHK says, "Though SAIGŌ Takamori was the main character in 'Tobu ga Gotoku' also, the way of describing him changes as time goes by". And I accept Nakazono's description. I stop posting the entries on "Sego-don" in English for a while but will post them related to the history of Kagoshima soon.

西郷どん46西郷に迫る危機 
Takmori (centre) is pursued by the Government Army in the Satsuma Rebellion

The images are from the official website of "Segodon"
 
[ 2018/12/30 00:15 ] Taiga Drama Sego-don | TB(-) | CM(0)

気づいたことあれこれ 2

まず、先日の武者氏関連投稿での、「対抗意識と優越感」のリンク先がラグビー関連投稿になっていました。失礼いたしました。修正しています。

ところでその投稿「対抗意識と優越感」、Bさんとは『花燃ゆ』のことですが、私見ながら、武者氏はこの大河をさほどの物とは見ていなかったと思います。無論あの大河自体、脚本がくるくる変わるなど、何か戸惑いがあったように感じられます-しかしそれはそれで、志士たちの動向をうまく絡めることもできたはずなのですが。その一方でCさん=『西郷どん』の場合、主人公の知名度からしてやはり違います。

特に地元では人気もありますし、しかも『八重の桜』とは敵味方です。恐らくは武者氏に取っては面白い存在ではなく、それゆえ対抗意識を燃やすべき相手となったとも考えられます。また『花燃ゆ』の時には、きつい書き方であったとはいえ、まだうなずける部分もありました。これは私も、『花燃ゆ』はどこかおかしいと感じていたせいもあります。しかし今回はいくら好きではないとはいえ、どうも行き過ぎた感があります。

ところで武者氏の総評のコラムでのフランス革命云々ですが、所謂革命的なものを理想とする人は、どこか共通するものがあります。それは、直接的な手段に訴えることをよしとすることです。そして対象となるものを、根本的に破壊してしまうという願望があるともいえます。しかし実際のフランス革命では、蜂起の後に破壊が行われ、人々が殺され、さらには人民裁判と断頭台による処刑、そして王族を抹殺したため、王室による外交関係が築けないなど、デメリットが数多くありました。

無論反革命派の粛清もありましたし、最終的にはフランス包囲網ができ、フランス革命戦争となりました。そして例のデモにしても多くの店舗が襲撃され、物品が盗まれてかなりの損害が出ているはずです。武者氏がこういう革命をどう思っているかはともかく、個人的にはこういうのを肯定する気にも、理想とする気にもなれません。マクロン大統領も、悪い前例を作ったような気がします。尚これに関しての先日の投稿、少し修正しています。

それと『まんぷく』です。こちらのコラムにも、相変わらず性差別だ何だと書かれているようです。当然ですが、昭和20年代の半ば頃に、今のようなジェンダーフリーの概念が、存在するとは考えにくいのです。何よりも視聴者はこのドラマに、その当時の世情や習慣を感じ取りたいはずです。当然今の受け止め方とは違っていても、その当時はそれと思っているでしょう。大河コラムには史実がどうこうと色々書いている割に、朝ドラの時代背景の設定、それに伴う人物の描き方にあれこれクレームをつけるのは如何にも矛盾しています。

さて『いだてん』のガイドブックが出回る時期になりました。といいますか、一度行きつけの書店で見てみようとしたところ、例年なら設けられている大河関連コーナーがありません。不思議に思って、NHKのテキスト関連の棚を見たところ、その一隅にNHK出版のガイドブックと、主人公である金栗四三と田畑政治の関連本だけが置かれています。通常であれば、4社ほどからガイドブックが出ていますし、関連本やムックもあるのですが、今回はこれだけのようです。一応ガイドブックは買ってみようと思っています。

ラグビー入替戦、三菱重工相模原と豊田自動織機の試合を観ました。三菱重工がことのほか健闘した試合でしたが、何シーズンも入替戦の常連だったこともあり、やっとその願いが叶ったというべきでしょう。ところでこのチームの愛称は、ダイナボアーズといいます。ボアー、つまり猪です。来年は亥年ですから、せめて来シーズンはという思いがそうさせたのかもしれません。ちなみに以前トップリーグでプレーしたのも2007-08シーズンで、この時も亥年(2007年)でした。12年ぶりの復帰となるわけです。

飲み物-ワインのデキャンタとグラス
[ 2018/12/29 01:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

軍師官兵衛徒然-35

秀吉はお伽衆との会話で、次の天下人は官兵衛だと言います。それは官兵衛を警戒していることを意味していました。酒席での戯言とはいえ、今後を案じた官兵衛は長政に家督を譲り、隠居することを決意します。茶々も懐妊し、子供という守るべき存在が出来た人物は、疑い深くなることを、官兵衛は自らの経験で知っていました。かつての主君小寺政職も、子が出来たことで父職隆のお家乗っ取りを疑い、自分が家督を継いでいたためです。官兵衛のいない豊臣家は屋台骨がぐらつくと、徳川家康は密かにそれを期待し、また石田三成も官兵衛の隠居を待ち望んでいたものの、秀吉から叱責されます。実際秀吉は、茶々に対して至れり尽くせりの状態でした。

また茶々も気兼ねなく生活したいと言い、淀城が出来るのを待ちわびていました。茶々を嫌っているマグダレナは、おねの前でそういうことを言う茶々に眉をひそめます。一方秀吉は、案の定官兵衛の隠居を押し留め、あれは戯言に過ぎぬと言います。その頃秀吉は大仏も建立しており、飛ぶ鳥落とす勢いとなっていました。そんな時増田長盛が城門に貼られていたと言って、秀吉を皮肉った落首を持参して現れます。これに対し秀吉は門番17人を拷問にかけ、さらに疑わしいものや彼らを匿った者は、女子供を問わず殺してしまい、おねを嘆かせます。官兵衛はおねからの誘いに応じて聚楽第へ出向き、秀吉をこの件で諫め、豊臣家の先行きは危ないとまで口にします。

秀吉は、だからこそお前を手放せんのじゃと言い、子の誕生を祝ってもらえるよう、大名たちに金銀を振舞います。そして天正17(1589)年、秀吉に男児が生まれ、棄と名付けられます。後の鶴松です。また長政は家督を継、従五位下甲斐守に任ぜられます。久々におね、そして福島正則と再会して喜ぶ長政。正則は茶々が子を産んだことによる、三成の家中での権勢をよからぬことと思っていました。そして官兵衛は隠居はせず、黒田家の当主としてでなく秀吉に仕えることになります。秀吉の次の目標は北条でした。姻戚の家康の上洛の説得も拒否した北条氏政攻めに加わる官兵衛、楽隠居はまだ遠い先のようです。

大河で描かれる茶々はその時々の差こそあれ、我儘なお姫様というイメージで描かれています。この時の茶々は、特にその印象が強くなっています。そして秀吉は、すっかりその茶々の言うままになっており、自分や茶々の懐妊を揶揄した落首を見て、門番をまず拷問にかけて処刑し、疑わしい者をことごとく処罰させます。『真田丸』で、聚楽第の壁に落書きがされていましたが、ちょうどあれと同じです。また子供が出来るということで、周囲の者に対する警戒心が高まり、官兵衛もそれを案じていました。こういう秀吉の疑り深さは、他の大河でも描かれています。同時に天下を極めた人間の、飽くことのない贅沢または狂気とセットになってもいます。

秀吉の第一子、棄(鶴松)が生まれたのは天正17年で、正に小田原征伐を起こし、国内の敵を一掃遷都するその少し前でした。しかしこの棄は小田原征伐後に夭折し、その後生まれた拾が後に秀頼となります。その小田原征伐ですが、ご存知のように圧倒的な秀吉軍が小田原城を包囲します。茶々も同行し、途中で温泉に出かけたりもしています。既に小田原を平定した後には、明を攻めることも官兵衛の家臣たちは知っていました。つまりまだまだ戦は続くわけで、それまでは隠居もできなかったわけです。一方家督を継いだ長政は、久々に「おかか様」おねと対面し、黒田の家とおかか様を守るとおねに告げます。

無論おねは、彼らが徒党を組んで家中を分裂させることを案じていました。しかし福島正則は、徒党を組んでいるのは三成だと言います。これも既に関ヶ原フラグです。この回のサブタイトルの「跡を継ぐ者」、黒田家に於ける長政とも、豊臣家の棄とも取れます。しかしこのおねと、福島正則、長政、加藤清正らとの関係と取れなくもなさそうです。おねには実子はいませんでしたが、彼ら我が子同然に育てた武将たちが、最終的に自分を慕ってくれ、しかも茶々と秀頼のような悲劇に終わることもなかったことを思えば、まだ幸せであったといえそうです。一番手を焼いたのは、身内である小早川秀秋だったかもしれません。

飲み物-パブのビール3杯
[ 2018/12/29 00:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

My Impressions on "Sego-don" 1

The series describes the life of SAIGŌ Kichinosuke, later Takamori. And it really satisfies me. Needless to say, there are many fictional parts like other Taiga Drama series. The series is characteralised by the description of Kichinosuke in his childhood. He is described as a young and inexperienced man in his early days and is confused with the death of SHIMAZU Nariakira who gave him an important position.

西郷どん1加治屋町の少年たち 
Kichinosuke (right) in his childhood

SAIGŌ Takamori was originally a man who was one of the charismatic leaders in the Meiji Restoration and had a thought strongly influenced by royalism. However, describing a particular thought in TV dramas becomes to be restricted now because of political correctness. According to an article on the internet, the staff have to describe Kichinosuke as a man who supports the poor who gives them something without expecting anything to return unlike him in "Tobu ga Gotoku" that was broadcast in 1990.

西郷どん23吉之助
Kichinosuke who becomes an adult man

The article also says that Ryōhei Suzuki plays the role of Kichinosuke who is an ordinary man rather than a super star in Japanese history perfectly. Though some viewers are dissatisfied with it, this may be an another way of describing him. Personally I think he is a good actor and the very man for the role.

The images are from the official website of "Segodon".

[ 2018/12/28 00:45 ] Taiga Drama Sego-don | TB(-) | CM(0)

『武将ジャパン』大河コラム総評に思うこと

『武将ジャパン』大河コラムの総評というものがあります。これは毎年行われているようで、昨年は「褒める事しかありません」でした。無論私としては、今年の方が結構「受け入れられる」大河ではありましたが、それはともかく。はっきり言ってこの総評なるもの、なぜ武者氏が『西郷どん』を嫌いなのかの再確認でしかありません。この大河に関する予想が的中したとありますが、自分で悪いと予想していて、放送開始後も悪いと書いているのだから当然だと思います。その中からいくつか。

例によって、海外作品動画のリンクがやけに貼られ、そして「黒船来航」などと書かれています。日本のテレビはオワコンだと言いたいのでしょうが、武者氏が紹介する海外作品にはそう興味を惹かれないこともあり、それがどうしたのだと言いたくもなります。そして例によって、『真田丸』と『おんな城主 直虎』しか引き合いに出しません。朝ドラは『半分、青い』のみです。

しかもこの朝ドラで、「視聴率には必ずしも反映されない、新規ファンの開拓」などとありますが、具体的にどのようなことだろうと思います。嫌いな作品には散々言う割に、好きな作品に対しては激甘なのだなと思います。一般のファンならそれでもいいでしょうが、武者氏はレビュアーなのです、一応。そういう人がこういう物の見方でいいのでしょうか。歴史を知らない人間は歴史ドラマの制作から退けと言う割に、ご本人はどの位歴史に通じているのかと思います。史実であることをそれと指摘できていないし。

これには前後編がありますが、どう考えてもそこまで分ける必要もなかったと思います。後編記事などリンクだらけです。しかも、『西郷どん』のどういう部分がよかったのか、適切な感想と分析をコメント欄に残して行くようにとまであり、それが皆無なのは、説得できる材料がないのだろうとまで書いています。理由はひとつ、どう考えても削除されてしまう確率の方が高いからです。実際このコラムで、批判的な意見をしたところ削除されてしまったのを目にしたこともあります。このコラムにいつも目を通しているのであれば、敢えてそういうリスクを冒す真似はしないでしょう。

それとふきがよほどお気に召さないようで、本当は新門辰五郎の娘なのに、ああいうキャラにしたというのが許せないようです。しかしこのふきは、あくまでも薩摩の農民の娘の設定です。新門辰五郎の娘がモデルであるかもしれませんが、この中ではそういう設定にはなっていません。それを言うなら『真田丸』のきりだって同じでしょう。高梨内記の娘は信繁の側室ですが、果たしてああいうキャラだったのでしょうか。女性キャラが最低ともありますが、男性に従う女性という設定が嫌なのでしょう。糸なんて毅然としていたと思いますが。

そして『八重の桜』との比較がまた出て来ます。しかし何もここでやらなくていいでしょう。そもそも最初から『八重の桜』が正しいという、いわば出来レースと言っていいわけで、双方の主人公の視点で見ていないのが明らかです。ゆえに、およそ真面目に見る気になれないというのが正直なところです。

しかもその中に「敵対者をカッコよく描いたのか」なるものまであり、松平容保公にウナギを食わせてけしからんなどとあります。しかし吉之助の敵対者はこの場合むしろヒー様、徳川慶喜です。容保公ではありません。ヒー様はそこそこ格好よく描かれてはいましたね。それよりも松平容保がウナギを食べるシーンがあったかと思いましたが、慶喜たちが大坂から江戸に戻った後、ウナギが出されていたあの時ですね。

どうも武者氏は、薩摩と会津を対立させたいと思っているのかもしれません。しかしそれは『八重の桜』の見方です。そして前出のように、この大河で吉之助が敵視したのは慶喜です。武者氏はちゃんと『西郷どん』を観ていたのでしょうか。そしてその後幕府方のフランス関連から転じてフランス革命、そして例の、クリスマス商戦に大打撃を与えたシャンゼリゼのデモ騒動。

「革命を経て国民の声こそ政治を動かすという、フランスの源流」云々とありますが、革命時ならともかく、議会政治があるのに直接的に政治を動かすというのも、腑に落ちないものです。中国ならまだわかりますが。フランスは割と政府が大きな権限を持ち、日本から見れば所謂国家権力が強いです。民営化した企業を再び国有化したりもしています。かのデモもそういう政治の延長線上に生じたものであり、その意味でみだりに理想化するべきではないとも思いますが。

それと考証の磯田道史氏のこと、何気に貶めているようですね。キャバクラの名前にも登場しなどと書いています。本当に妓楼をキャバクラと呼ぶの好きですね。そしてご本人も出演したとありますが、京都前市長の役で何分間か登場したのみです。この「総評」では、俳優さんもこんな大河に出るな、集めた方が悪いなどともありますが、私としてはこのキャスティングはかなりよかったです。何よりもメインとなる3人がそれぞれの役に合っていましたので。

あとイベント関連でも『八重の桜』と比較していますが、「鹿児島おはら祭り」に出演者が登場していたのを、まさかご存知ないわけはないと思うのですが…。それとこのコラム、以前も書きましたが、言葉遣いがやはりどうかと思います。

それと先日の中尾氏関連でも触れましたが、先日の「対抗意識と優越感」で登場したAさん、Bさん、そしてCさんですが、それぞれ『おんな城主 直虎』、『花燃ゆ』、『西郷どん』です。またAさんの友人は武者氏であることを付け加えておきます。

飲み物-レッドビール
[ 2018/12/28 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

2018-19トップリーグ入替戦と中尾氏ブログ

先週末はトップリーグと下位リーグのチームの入替戦が行われました。
結果は以下の通りです。(赤文字勝利チーム)

宗像サニックス 75-0 栗田工業
日野 21-11 近鉄
豊田自動織機 7-31 三菱重工相模原
コカ・コーラ 24-33 NTTドコモ

というわけで、

宗像サニックス、日野-残留(トップリーグ)
栗田工業、近鉄-残留(下位リーグ)
三菱重工相模原、NTTドコモ-昇格
コカ・コーラ、豊田自動織機-降格

となりました。三菱重工とドコモはいずれも再昇格です。
この中で宗像サニックス-栗田工業、コカ・コーラ-NTTドコモの試合だけ観ましたが、前者は一方的な試合、後者はコカ・コーラが途中までよかったものの、トップリーグ経験のあるドコモに突き放される形となりました。これでコカ・コーラから移籍する選手が出ると思われます。豊田自動織機も恐らくそうなりそうです。

明日から「平成最後の」高校選手権が始まりますが、今回は「ラグビー界の武者氏」(と、勝手に呼んでいる)中尾氏について書きたいと思います。なお少し前に、「対抗意識と優越感」という投稿をしていますが、あの中に出て来るA君は中尾氏がモデルです。B君が平尾氏、D君が優勝した神戸製鋼のチーム、C君は、中尾氏と相性のいいチームと置き換えてみると、その構図が浮かび上がってくるでしょう。

この中尾氏については、ラグビー関連記事で何度も書いています。自分の好きなチームは絶賛する一方で、好きでないチームはかなり批判するというか、けなす人物です。武者氏よりは知性はあると思いたいのですが、先日いきなり見たくない言葉をブログで目にして、愕然としました。
それは「コウベ真理教」です。
これは中尾氏が、神戸製鋼のラグビーチームを揶揄する時に使う言葉で、見ておわかりのように、某教団にあやかっています。こういう言葉を公に使うのもどうかと思いますが、一頃はこの言葉を自著で使っていたことがあります。また「尊師」という言葉も使っており、これは故・平尾誠二氏をさしています。最近は流石になりを潜め、特に平尾氏が亡くなってからは、封印したものと思っていました。

しかし12月15日、神戸製鋼がサントリーを破って久々に優勝した時に、再びこの言葉が中尾氏のブログ『楕円系萬週報』に登場したのです。私は特に神戸製鋼のファンではないのですが、こういう言葉使いはどうかと思います。そういえばラグビーチーム維持のために、解雇者が出ているという理由で、サウザンズ・レイオファーズの愛称がふさわしいと言ったのも、この中尾氏でした。
そもそも神戸製鋼がスティーラーズという愛称を使ったのが、気に入らなかったようなのです。スティーラーズは新日鉄釜石(当時)こそふさわしいという信念のもと、こういう主張をしたのですが、寡聞にして、釜石と神戸が愛称問題でもめたなどという話は聞いていません。またそれ以外にも、平尾氏(中尾氏の言う「尊師」)への不満があるようです。

それは故・大西鐡之助氏のラグビー理論に関してです。大西氏はかつて早稲田の監督であり、さらに日本代表の監督も務めて、その強化理論は大西理論と呼ばれました。中尾氏によると

詳細は省くが、我輩が尊師に批判的だったのは、 
あちらが先に、早稲田&大西ラグビーを貶したから。
(中尾氏ブログより)

とあります。しかし私が知る限り、平尾氏が大西氏の理論を貶めたことなどありません。代表キャプテン時代に、『ナンバー』のインタビューか何かで、代表強化に関して大西氏とは違う意見を述べたようですが、それを「貶めた」ことになるのかどうか。また中尾氏は、日本代表のあり方についても自身のブログでこう断言しています。

西の町人文化的奔放さと、 
東の官僚的生真面目さのハイブリッドこそが、ジャパン・オリジナル。
どっちが欠けてもダメというのが我輩の立ち位置。

「我輩の立ち位置」と断ってはありますが、こう簡単に言ってしまっていいものやら。それにもうちょっと具体的な説明ができないかとも思います。

そもそもこの方、かつては「西」へのコメントが辛かったので有名です。それが神戸製鋼への見方に影響しているのではないかと思います。さらに今回引用したブログ記事には登場しませんが、ラガーマンという和製英語をラグビーマンにしろと言ってみたり。ラガーマンで定着しているのだから、殊更に変える必要もないかと思うのですが。何より特定の存在に固執し、それを基準にしたがったり、意外に本質的な部分が見えていない点では、かの大河や朝ドラのライターとそう変わりません。

飲み物-パブのスタウト
[ 2018/12/26 23:45 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

ジ・エンターテイナー/The Entertainer

スコット・ジョプリンの『ジ・エンターテイナー』。映画『スティング』のテーマで、所謂ラグタイムと呼ばれるものです。尚このスティング、刺すという意味ではもちろんなく、ギャンブルで相手を嵌めるといった意味です。45年前、1973年の12月25日にこの映画がアメリカで公開されました。1930年代のシカゴが舞台で、いささかネタバレではありますが、最後のどんでん返しが何とも印象的です。



"The Entertainer" by Scott Joplin that is the theme of "Sting" featured Paul Newman and Robert Redford. In the US, it was released on the 25th of December, 1973. The ragtime sound makes me feel excited.

[ 2018/12/26 01:00 ] その他/others | TB(-) | CM(0)

西郷どん第47回感想続き-時代の変化と大河、そして後に残った人々

まずはこちらの2つの記事についてです。

最終回「西郷どん」暗殺された大久保のとこに「忘れもんをした」と死んだ西郷が戻って来たのかと思った 
(exciteニュース)

NHK放送総局長 終了の「西郷どん」に「素晴らしいドラマを作ってくれた」
(スポニチ)

最初のexciteニュース。このライター氏には、実はあまり共感したことはなかったのですが、『西郷どん』の一部の記事は同意できました。近代物を描くには、それでなくても考証などが難しいのに、記事中にあるようなポリティカル・コレクトネス、所謂ポリコレもあって、主人公の思想を強く出すのが難しくなっているのは確かでしょう。文中にあるような「その(ポリコレの)波に飲まれた悲劇の大河ドラマ」という印象はありませんでしたが、以前の幕末大河に比べると制作面での制約も多かったかと思われます。特にNHKはかなり自主規制しているようにも見えますし、それが女性主人公の幕末大河が制作された一因でもあるでしょう。

そういう中で西郷隆盛を描くとすれば、最初から大いなる思想を持ったリーダー的存在というよりも、自らも下級武士出身であり、庶民の味方としての主人公が、時代の変化に伴ってリーダー的存在に押し上げられて行く、その成長過程という形を取らざるを得なかったのかもしれません。記事中のこの部分に、それが表れているかと思います。
戦国ものならまだしも、幕末ものはまだ記憶が生々しい。戦ったあちらとこちらのどちらの視点で描くか、悩ましい。結果、西郷隆盛は、清濁併せ呑む、聖人のように、といって天の人ではなく、あくまで地に足をつけ、庶民のために行動した人として描かれた。鈴木亮平は、このスーパーヒーローではない西郷隆盛を立派に演じきった
この記事の最後に、来年の大河についても触れられています。来年は明治後期からのドラマであり、より今の時代に近づいているため、スポーツプロパーで、史実ベースのフィクションとして描かないと、さらに描きくいというのもあるでしょう。近代物だと、様々な面で現代につながる描写、それも史実ベースでと期待する声もあるかもしれません。しかし、それは結構難しいと思います。左右どちらからもクレームが来る可能性が高そうです。

そしてその次の、木田総局長によるコメントです。NHK関係者としてのコメントですが、私としては特にこれに対して異存はありません。とりわけ
時代が変われば、大河ドラマで一度取り上げたことある素材でも全然違う
にはかなり同意できます。前出の制作面での制約や、ヴィンテージ物の大河を、今そのままでは作れない点にも関連しています。木田氏のコメントにある視点の新しさ、あるいは視点を変えなければならない部分というのはどうしても出て来るでしょう。以前同じような薩摩大河でも、『翔ぶが如く』とこの『西郷どん』は別物だし、描かれ方も違うから比較は難しいといったことを書いたことがあります。

主人公が共通する以上、似たようなシーンも登場しますし、それがしばしば比較対象になることはあります。ただコンセプトは全然違うわけですから、どちらがいい悪いとはなりにくいでしょう。無論『翔ぶが如く』そのものも面白いのは事実ですが。あと主人公が男性か女性かでも描かれ方は違いますが、これについてはまた改めて。なお視聴率ですが、東京13.8パーセント、大阪15.8パーセント、鹿児島では30パーセント超えで、北部九州では18パーセント(373news.comより)となっていました。この数字で見る限り、やはり西へ行くほど視聴率が上がっています。『軍師官兵衛』も、北部九州で25パーセント近くあったようですから、地元、準地元の数字はやはり高いと見るべきでしょう。

第47回では、単に西南戦争だけではなく、後に残された人々の表情も色々登場しました。西郷家の人々は言うまでもありませんが、最後まで登場した国父様こと島津久光、亡兄斉彬の写真のそばで、碁石を片付け始めたのは、この戦いの正に「終局」を予感したからでしょうか。そしてヒー様こと徳川慶喜、なぜ俺みたいに逃げなかったと言うものの、隆盛は敢えて逃げなかったといえます。その慶喜を一喝した勝海舟は龍馬とよろしくやってくれと言いますが、龍馬もさることながら、彼のパートナーといえば、やはり大久保利通ではあるでしょう。それと全体的に鰻が多く出て来る大河でしたが、当時はやはり獣肉よりも、簡単に手に入る蛋白源ではあったと思われます。だから寺田屋事件の前に、鰻を取って食べたというのは、可能性としてはあったかもしれません。

なお『西郷どん』の総集編の放送ですが、

12月30日(総合テレビ)
〈第一章〉薩摩 午後1:05~2:05
〈第二章〉再生 午後2:05~2:55
〈第三章〉革命 午後3:05~4:25
〈第四章〉天命 午後4:25~5:35

1月2日(BSプレミアム)
午前8時から4本続けて放送

このようになっています。
(公式サイトより)

飲み物-コーヒーとキャンドル
[ 2018/12/26 00:45 ] 大河ドラマ 西郷どん | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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