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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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良いお年を/Have a happy new year

当ブログにアクセスしてくださり、ありがとうございます。今年はこの投稿が最後になります。来年は1月2日から再開予定です。皆様、良いお年をお迎えください。

Thank you for your visits to my blog. This is the last entry in 2017. The first entry in 2018 will be posted on the 2nd of January. I wish you have a happy new year.

植物-南天
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[ 2017/12/31 00:00 ] その他/others | TB(-) | CM(0)

The Cast of Shōgatsu Jidaigeki "Fū-unjitachi Rangaku Reboryūshi Hen" 3

Other People Who Cooperate with the Translation Team

HIRAGA Gennai (Kōji Yamamoto, ISIHIDA Mitsunari)

A scholar and an inventor in the 18th century Japan. He learns phytology, geology, medicine and Dutch and invents "erekiteru", a hand-operated electric generator and develops mining. In addition, he is a playwright and advertises goods.

風雲児たち平賀源内

TANUMA Okitsugu
(Masao Kusakari, SANADA Masayuki)

He is a rōjū (senior vassal) of shogun. Though being criticised as plutocrat, he adopts mercantilism to reestablish the fiance of Tokugawa shogunate. He takes an interest in Western ideas and  interacts with HIRAGA Gennai and KUDŌ Heisuke.

風雲児たち田沼意次

OKUDAIRA Masaka (Hideo Kurihara, SANADA Nobutada)

He is the lord of Nakatsu Domain in Buzen, current northern Ōita. He patrons MAENO Ryōtaku and encourages his people to study Dutch.

風雲児たち奥平昌鹿


ODANO Busuke
(Ryō Katō, ISHIAI Jūzō*)

He serves Akita Domain and studies Western-style painting. He illustrates "Kaitai Shinsho", Japanese translation of "Ontleedkundige tafelen"

風雲児たち小田野武助

YOSHIO Kogyū (Fumiyo Kohinata, TOYOTOMI Hideyoshi)

He is Dai-tsushi, highest ranking of interpreter between Japanese and Dutch of Nagasaki. He writes the introduction of "Kaitai Shinsho".

風雲児たち吉雄耕牛

SUHARAYA Ichibe-e (Ken-ichi Endō, UESUGI Kagekatsu)

A publisher who publishes various books on Western things and ideas includes radical ones. He makes "Kaitai Shinsho" bestseller.

風雲児たち須原屋市兵衛



Other Fu-unjitachi (adventurers) of the Same Time

TAKAYAMA Hikokurō (Masanobu Takashima, HŌJŌ Ujimasa)

He is one of "Kansei no San Kijin", the Three bizarre characters of Kansei (**). He has the philosophy of revering the Emperor and interacts with Ryōtaku.

風雲児たち高山彦九郎

HAYASHI Shihei (Wataru Takagi, OYAMADA Shigemasa)

He serves Sendai Domain and is a skillful swordsman. He travels around Japan and finds the importance of coastal defense.

風雲児たち林子平

KUDŌ Heisuke (Kenji Anan, CHŌSOKABE Morichika)

He is a doctor who serves Sendai Domain. He foresees the contact with the Western world and points out the threat of the Russian Empire.

風雲児たち工藤平助


(*) The husband of Sue who is born between SANADA Nobushige and Ume, sister of HOTTA Sakubei. He manages an inn in "Sanada Maru".
(**) The gengo, name of era used from 1789 to 1801.

The images are from the official website of "Fū-unjitachi Rangaku Reboryūshi Hen".

[ 2017/12/30 23:45 ] その他/others | TB(-) | CM(0)

風林火山の歴史的背景26-刈谷原城城代

第39回で登場する刈(苅)谷原城、ここに諸角虎定が籠城してしまって、戦略に狂いが出た勘助が、夜討ちを掛けることになります。しかし実際は、この城の城代は今福石見守(友清)でした。晴信はこの城を、当初は「海野下野守」に与えようとして、トラブルが発生したようです。この海野下野守は、岩下氏の流れを汲む人物です。ともあれ刈谷原城は石見守友清が城代を務め、その後嫡男の虎孝が家督を継いだため、第四次川中島の戦いにはこの虎孝が出陣したとされています。

今福友清は元々甲斐源氏の一派の出身で、武田家の譜代の家臣でした。甲斐源氏は頼朝の旗揚げに大きく貢献したといわれています。特に石和五郎=武田信光などはその典型でしょう。義仲と不仲になり、そのため追討令を頼朝に出させたという説もあります。一方で、木曽義仲の嫡男義高が、人質として鎌倉に送られた際に従っていたのが、実は海野氏である海野幸氏です。主の義高は成敗されますが、この人物は鎌倉幕府の御家人となります。

その後武田晴信(信玄)は、駿河侵攻を行います。この時友清は、久能城の城主となっています。元々この城は北条氏の物であり、当初は板垣信安(信方の娘婿)が城主を務めていました。その後友清がこの城に入り、駿東地方の支配をまかされます。その後久能城主も虎孝に譲られ、友清は天正9(1581)年に世を去ります。しかしながらその後、武田征伐で徳川軍が侵攻し、この虎孝と弟たちも自刃し、生き残った養子と孫とは徳川に仕えるようになります。

飲み物-グラスビール
[ 2017/12/30 00:45 ] 大河ドラマ 風林火山 | TB(-) | CM(0)

The Cast of Shōgatsu Jidaigeki "Fū-unjitachi Rangaku Reboryūshi Hen" 2

The Doctors Who Cooperate With the Translation Team

ISHIKAWA Genjo (Daishi Nakagawa, TOYOTOMI Hideyori)

He joins the translation team also. But it is unknown when he joins it and he is not to be regarded as translator of "Ontleedkundige tafelen" like MAENO Ryōtaku.

風雲児石川玄常


ŌTSUKI Gentaku (Yasuhiro Ōno, KAWAHARA Takaie)

He is a pupil of MAENO Ryōtaku and SUGITA Genpaku and revises "Kaitai Shinsho", Japanese translation of "Ontleedkundige tafelen".

風雲児たち大槻玄沢



YASUOKA Genshin (Yōsuke Asari, KOBAYAKAWA Hideaki)

He is a pupil of SUGITA Genpaku and Ōtsuki Gentaku. He joins editing Doeff-Halma Dictionary, a Dutcu-Japanese dictionary published in 1833. Later UDAGAWA Genshin.

風雲児たち安岡玄真

MAENO Ryōtaku's Family

MAENO Tamako
(Satomi Nagano, )

She is a wife of MAENO Ryōtaku and supports him with devotion.

風雲児たち前野珉子

MAENO Fujiko (Arisa Nakajima, Yoshino Dayū)

The eldest daughter of Ryōtaku. She is a woman of strong character but becomes ill.

風雲児たち前野富士子

MAENO Mineko (Yukino Kishii, Taka)

The second daughter of Ryōtaku who is innocent and brimming with curiosity. But she supports his father instead of her mother Tamako later.

風雲児たち前野峰子

[ 2017/12/30 00:15 ] Others | TB(-) | CM(0)

風林火山徒然-37

第39回でいよいよ第一次川中島合戦が始まります。この回にもあるように、この第一次合戦は、あまり大々的な物ではありませんでした。しかし長尾景虎の出陣前の言葉

運は天にあり、鎧は胸にあり、手柄は足にあり。
死なんと戦えば生き、生きんと戦えば必ず死するものなり。
わが軍勢は世の悪しき魔を断つものと心得よ。
われに刃向かうは神に背く者と知れ。
(NHK大河ドラマストーリー『風林火山』後編)

ですが、この人物の戦争観が窺えます。景虎を相手にしたがゆえに、晴信の京への進出が遅れたともいえます。

ところで勘助と宇佐美定満とが、地図を使って攻め方を考えあぐねるシーンですが、何やら2人でゲームをしているようにも取れます。川中島の一連の合戦は、双方の軍師が如何に知恵を出し合うかでもありますが、それを象徴するシーンでもあります。また春日虎綱が牧城に入り、勘助仕込みの見立てをして、城主香坂筑前守を驚かせます。虎綱はこの人物の養子になり、香坂弾正昌信を名乗るようになりますが、実際は春日姓を名乗った方が多かったともいわれています。

しかしこの戦いは、かなりリスクを伴う戦いでもありました。相手を引き付けて戦うという勘助の方針のもと、景虎の軍はかなり近くまで迫っていました。最終的に諸角虎定を、長尾軍が迫りつつある刈谷原城に派遣します。景虎というか、宇佐美定満は敢えて相手の裏をかき、武田を脅かす戦法に出たわけで、いよいよ刈谷原城も危なくなり、深志城に撤退をしたはずの諸角軍が、どういうわけか戻って来てしまいます。

諸角は馬場信春に言われたことを気にかけており、兵の士気のためにも、自らの命をかける覚悟だったようです。しかしこれにより、諸角が傅役を務めた信繁は、日ごろの冷静さを失ってうろたえます。また馬場信春も責任を感じ、常に出陣できる態勢を保っていました。そこで勘助が夜討ちを仕掛けます。何やら諸角に振り回されたともいえそうですが、それがけがの功名となり、これによる挟み撃ちを恐れた長尾軍は撤退します。

この挟み撃ちには、後の啄木鳥戦法を思わせるものがあります。さらに今度は、長尾軍が戻って来てしまいます。この2つの、意味の異なる「引き返し」がなかなか面白いです。景虎の方はといえば、晴信を自分の前に出現させることにこそ、意味があったわけです。晴信は盗人ゆえ隠れている、だから目の前に引き出すのだという景虎の作戦は当たりました。しかし景虎のこの手の発想、家臣たちは慣れているとはいえ、直江実綱の表情などを見ると、こちらも結構振り回されているようにも見えます。

飲み物-エールビール
[ 2017/12/29 01:00 ] 大河ドラマ 風林火山 | TB(-) | CM(0)

The Cast of Shōgatsu Jidaigeki "Fū-unjitachi Rangaku Reboryūshi Hen" 1

I introduce the cast of Shōgatsu Jidaigeki (New Year Jidaigeki) "Fu-unjitachi Rangaku Reboryūshi Hen" that describes the "ranpō-i"(*) s who translated "Ontleedkundige Tafelen" in the 18th century. The drama is going to be broadcast on the 1st of January, 2018 on NHK. The members of the cast have appeared in "Sanada Maru" and their roles in it are highlighted in red.

The central figures of the project of translating "Ontleedkundige Tafelen" into Japanese

MAENO Ryōtaku (KATAOKA Ainosuke, ŌTANI Yoshitsugu)

A ranpō-i who serves Nakatsu Domain and finds "Ontleedkundige Tafelen" while he studies Dutch in Nagasaki. Not only that, he is eager to translate the books from the Netherlands but is not regarded as one of the translators of the book.

風雲児前野良沢

SUGITA Genpaku (Shin-ya Niiro, TOYOTOMI Hidetsugu)

A doctor who serves Obama Domain. The illustration in "Ontleedkundige Tafelen" makes him decide to translate it into Japanese. He also established a private school and teaches his pupils Dutch.

風雲児杉田玄白

NAKAGAWA Jun-an (Shingo Murakami, NAOE Kanetsugu)

A doctor who serves Obama Domain like Sugita Genpaku. He also joins the group of translating "Ontleedkundige Tafelen".

風雲児那珂川淳庵

KATSURAGAWA Hoshū (Takaya Sakoda, YAZAWA Sanjurō)

He is from the family who serves Shogun for generations and one of the leading members of translation.
風雲児桂川甫周

Doctors of shogun (Oku-ishi)

KATSURAGAWA Hosan (Takeo Nakahara, TAKANASHI Naiki)

He is a father of Hōshū and the only ranpō-i who serves shogun. He is appointed as Hōgen, one of high-ranking doctor.

風雲児桂川甫三

TAKI Motonori (Atsushi Nakanishi, ITABEOKA Kōsetsusai)

A leading kanpō-i, a doctor who studies Chinese medicine and establishes Igakukan, a school of Chinese medicine. He feels unsafe with the rise of ranpō-i.

風雲児多紀元徳

(*) Doctors who learn Dutch and western medicine under Tokugawa shogunate. The Netherlands was the only western country Japan traded with at that time.

The images are from the official website of "Fū-unjitachi Rangaku Reboryūshi Hen"

[ 2017/12/28 00:30 ] Others | TB(-) | CM(0)

おんな城主直虎まとめ3 OPその他とスタッフの思惑

まとめその3です。この大河のOPは「戦う花」をイメージしたということで、花や植物のCGが使われていました。井伊家の没落と再興を表現したと思われます。ただ女性だから花というのもステレオタイプですし、真ん中あたりの椿と矢が飛び交うシーンは、ちょっとどうかと思いました。それとOPテーマも、かなり凝った印象はありましたが、その反面、『風林火山』や『真田丸』のような力強さや素朴さはなく、すぐに覚えられるメロディーでもありませんでした。女性が主人公の大河で、テーマも含めたOPが一番工夫されていたのは、やはり『花燃ゆ』でしょう。あの点は評価できます。

それから衣装やセット関連です。直虎のおかっぱとパッチワーク打掛、出家のまま後見人となったにしては、どこかそぐわないものがありました。尼頭巾と法衣姿でよかったと思います。それと今川家のメタリック裃と胴着、今川家の家臣をわかりやすくする目的だったのでしょうが、殊更にメタリックにする必要はなかったかもしれません。これも「竜宮小僧」同様、後になるにつれて影が薄くなって行きました。それとおとわが打掛を持ち運んで出先で羽織るシーン、あれもおかしいし、井伊直盛のような国衆クラスなら、甲冑の下に鎧直垂を着ていてもよかったかと思います。

セットに関していえば、長篠の戦いが一応ロケをやっていたのに、伊賀越えがセットだったのもどうかと思います。尤もこの大河の場合、明智に追われていないわけですから、伊賀越えそのものに必然性がなかったともいえますが。それと竜宮小僧の井戸も、もう少しそれらしさを出してほしかったものです。あれでは単なる待ち合わせ場所です。それから猫と鶏が多く登場していましたが、これは『平清盛』を連想させました。あの大河の猫の多さは前代未聞でした。今回はそれより少ないにせよ、恐らくは人間よりも、猫の方がインパクトが大きかったかもしれません。

全体として戦シーンがないこともあり、最初の方をのぞけばこじんまりした、別の見方をすれば、終始狭い世界の中で展開した大河でした。井伊谷以外では、せいぜい気賀が出て来た程度でしょう。無名の女性であるため、そうならざるをえないのでしょうが、やはりこういう人物を主人公にしたことには不満があります。しかもベルばらだのスカーレット・オハラだの、殆ど、岡本Pの個人的趣味と思われる発想をベースにした制作方針だったようですが、そういうのを大河でやるべきではありませんでした。またその割にはせせこましくて、辛気くさく感じられました。

それから森下佳子さんの脚本も、キャラ設定がかなりぶれた印象がありました。やはり史料の殆どない人物はあれこれ手を入れられる分、ぶれやすいと思われます。それと森下さんのコメントで、史実から解放する云々もさることながら、オノマトペ、つまり擬声語の使用が多いなと思います。パーッと終わるとかガチャンとか。無論場合によっては、こういう表現が功を奏することもあるのですが、特に必要もないのにやたらに入れまくるというのは、文章を書く職業の人としては、何か無神経だなと思います。

ちなみに『西郷どん』のガイドブックを読んでみましたが、流石に今回は、このようなコメントはありませんでした。来年もどうなるかはわかりませんが、まず観ないことには何ともいえませんし、私は中園さん脚本の作品を殆ど観ておらず、具体的なイメージが掴みにくいせいもあります。恐らく『翔ぶが如く』よりもややソフトで、奔放な雰囲気の作品になるのではないでしょうか。ただ来年の方がベテランの俳優さんが多く、その点では今回よりももう少し締まるかと思います。というか、締まってほしいです。

しかし大河は原作付きの方がやはりいいでしょう。ここ20年ほどでオリジナルが主流になりましたが、脚本家のカラーが強く出やすいこと、また主人公によっては、ありえない創作中心になりがちなことから、原作をもう一度見直す時期に来ているのかもしれません。今『炎立つ』を観ていますが、この作品の第三部は原作の出版が間に合わず、中島丈博氏のオリジナル脚本になっています。案の定、それ以前とではやはり差がありますし、全体としては男性の物語ですが、ちょっとスイーツ的な描写もあります。

今回の『おんな城主 直虎』は、『花燃ゆ』よりもあくが強い部分もあり、その部分をどう解釈するかで評価が分かれるように思います。ただ私としては、生首だの処刑だのが如何にもアリバイ的で、このドラマの基本的な部分、つまり「おとわと男たち」の部分と馴染みにくいなと思いました。また本来は感動するべきなのでしょうが、どこかベタで、観ている方が気恥ずかしくなるようなシーンもありました。要は訴求対象が非常に限られており、そのコミュニティの中では受けたけれど、それ以外はそうでもなかった、そういう大河であったともいえます。

飲み物-キャンドルとワイングラス
[ 2017/12/27 23:30 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)

2017-18トップリーグ第13節結果

今シーズンのリーグ戦最終節の結果です。(赤文字勝利チーム)

NEC 13-16 NTTドコモ
リコー 40-24 キャノン
サントリー 28-24 東芝
クボタ 23-17 NTTコム
近鉄 36-20 コカ・コーラ
トヨタ自動車 39-33 神戸製鋼
ヤマハ発動機 19-44 パナソニック
宗像サニックス 15-17 豊田自動織機

1月の第1週と第2週は総合順位決定トーナメントが行われます。詳しくは以下の通りです。

総合順位決定トーナメント表
(トップリーグ公式サイト)

また個人三賞も決定です。詳しくは以下の村上氏ブログより。

トップリーグ個人三賞決定&昇格チーム&ヤマハスタジアムのイベント
(ラグビー愛好日記)

ところで、今日から全国高校大会が行われています。花園ラグビー場は、ワールドカップに向けて現在改修中ですが、大会中は中断されています。

[ 2017/12/27 22:30 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

おんな城主直虎まとめ2 キャストとストーリー展開

『直虎』まとめその2です。キャストに関しても色々いわれており、柴咲さんや菅田さんの演技に関して、かなり批判もありました。実際主役は、もう少し地味な女優さんでよかったと思いますが、無論これはディレクターにも責任があります、それと、脇を締めるベテランの俳優さんが、途中からいなくなったことも大きいでしょう。結局前田吟さんとか、苅谷俊介さんのような人たちが3月まででいなくなり、後は若手、中堅中心となりました。浅丘ルリ子さんや山本學さんも出演していましたが、もっと主人公サイドに、それなりの年季の入った人を持ってくるべきでした。

武士の描き方に難があることは前にも書いていますが、たとえば徳川家にしても、もう少し武骨な印象でよかったはずです。妙に優し気な徳川家になってしまっていて、覇気が伝わってこない。また本多正信には、やはり米沢さんがダブりました。一方で矢本悠馬さんの直之の殺陣、刀に全然血がつかないし、息も切らしていない点でかなり素人臭かったこと、高瀬が一度間者らしきことをしただけで、その後目立たなくなったことなどなど、スタッフも出演者も、いつもに増して時代劇慣れしていない感じで、大河としては貧弱に映る点もありました。

一方で、1回かせいぜい2回しか出て来ない人もいました。佐野史郎さんの太原雪斎とか、ダンカンさんの蜂前神社の神官などがそうですし、特に雪斎の登場回数の少なさは、今川を描いた大河とは思えないものがありました。もったいないなと思います。その割に、オリキャラがやけに出張っていました。龍雲丸とその手下しかり。尤も龍雲丸の登場でおかしくなったというよりは、それ以前からどこか不自然だったのが、オリキャラメインで表面化したと見るべきかもしれません。そして瀬戸方久や井伊谷三人衆などは実在ですが、主人公に合わせてかなり改変されているといっていいでしょう。

それとストーリー展開、城主になった辺りから、ありがちな女性主人公大河の印象が強くなりましたが、それに加えて、内面的な描写がないのが気になっていました。出家していて、しかも小さな国衆の一人娘という立場である以上、あれこれ思い悩むシーンがあってもよかったはずです。そういうのがまるで描かれていない。しかも当初対立していた政次が味方だったとか、それを『孫子』の適当にめくったページで知ったとか、さらに周囲の女性たちが妙に物分かりがいいとか、大河の主人公にありがちな艱難辛苦を乗り越えるシーンが描かれないのも物足りなく感じました。

唯一の艱難辛苦といえるのが、井伊家の崩壊でしょう。しかしこれも結局は龍雲丸と一緒になり、気ままな農婦生活を楽しむようになるわけです。なのに家督を虎松に渡さないとか、何とも矛盾した光景が見られました。ならば彼女が井伊家を再興するかといえば、家など要らないと言う、しかも養子の主君である家康に戦は嫌じゃ、もとい戦無き世の中にしてもらうなどと言い出す。どう見ても後世を知っていないと言えない言葉ですし、本来は尼となっているはずなのに、あれこれ歴史上の事件に首を突っ込むため、政次の処刑同様話がおかしくなり、失速したといえなくもありません。

結局実在も定かではなく、しかも史料の乏しい主人公で、さらに原作もないオリジナル脚本で進めた結果、エピによっては、『花燃ゆ』を下回る視聴率となってしまいました。創作部分がもう少し面白ければ、それでも納得できたのでしょうが、それも面白くないことが多い。その中で今川氏真について描かれたのは、ある程度納得できるものがありましたが、ならばなぜ今川家を主役にしなかったのかと思います。それとやはり、戦を描かない戦国大河というのは、今後制作するべきではないでしょう。そもそも、制作する理由が見当たりません。これでは経費の無駄でしょう。

飲み物-コーヒーとキャンドル
[ 2017/12/27 01:15 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)

My Impressions on "Onna Joshu Naotora"

I write about my impressions on "Onna Joshu Naotora". Needless to say, this is my personal opinion.

At first, I really enjoyed Tomboyish O-Towa, her family and friends and her negotiation with IMAGAWA Yoshimoto despite being a little girl made me expect the development of the story. And the words of the Zen sect and medieval customs and things in it are interesting.

おんな城主直虎次郎の修行

However, the situation changes after she becomes a chatelaine and ruler of Ii-no-ya. She becomes to do or say things that are convenient to her. And ONO Masatsugu, who should oppose her in various respects until his death takes her side. Beside the priests in Ryotanji Temple and her mother Yuchinn-ni (Chika) become to accept everything she says.

おんな城主直虎次郎と直親

Then things go smoothly according to her plan. It is impossible and lacks the charm of Taiga Drama series. Most of the series in the past, the main character overcomes difficulties and grows up and it attracted many viewers. Indeed the Ii clan is destroyed by the army of TAKEDA Shingen, Naotora marries Ryuunmaru after it and lives a happy life as farmer but insists that she never transfers the headship of the clan to Toramatsu, later Naomasa. It's strange. Maybe this is not the series we Japanese think what the series should be.

おんな城主直虎徳政令署名(31)

Such fictional scenes are often seen in the series "Hana Moyu", broadcast in 2015 and it was attacked in the press. But this year medias seem to hesitate to criticise the series. It is unnatural though it is still criticised or blamed on the internet. And the scene of the execution of Masatsugu is unnatural also. Just after the broadcast of the episode, a CD that contains a song whose theme is his death was on sale. It's a kind of viral marketing but I doubt it is proper to do such business using Taiga Drama series. It's the line that should not be crossed but the production crew crossed it...

おんな城主直虎36頭

The audience rating of "Hana Moyu" went up in the latter half of the series but "Onna Joshu Naotora" didn't. Its rating was low for the series that is set in Sengoku period but the executive producers Yukie Okamoto and Hirotoshi Matsukawa and Yoshiko Morishita, who writes the scenario show no sign of regret. They learn very few things or nothing from the failure of "Hana Moyu", the series doesn't describe the details of the affairs in the middle of the 19th century and that's one of the reasons why it's criticised.

 直虎44おとわと万千代

SUGI Fumi, main character of "Hana Moyu" is a younger sister of YOSHIDA Shoin is surrounded by four men includes her brother Shoin. And in "Onna Joshu Naotora", the story developes O-Towa (Naotora) and four men - II Naochika, ONO Masatsugu, Ryuunmary and Toramatsu (Manchiyo), later II Naomasa. The two series are similar in this respect also.

However I'm satisfied with the description of IMAGAWA Ujizane in this series. It7s not too good but not too bad. If the Imagawa clan had been featured, I could have enjoyed it more. Anyway, I hope to watch solid one next year.

[ 2017/12/27 00:30 ] Taiga Drama Onna Joshu Naotora | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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