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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2017年01月

おんな城主 直虎-4 女子にこそあれ次郎法師

おとわは今川に人質として赴くものの、大人たちの働きかけと、龍王丸相手の奮戦から、無事井伊谷へと戻されます。しかし、井伊の本領安堵をするその交換条件として、今度は今川はおとわの出家を要請して来ます。

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おとわは井伊谷に戻るが、今川は本領安堵と引き換えに、おとわの出家を要請して来た。出家をすれば、亀之丞の妻になれないことを、無事戻って来た鶴丸から指摘され、動揺するおとわ。直盛はこれを呑むしかないと言い、南渓は、おとわを寺に引き取りたいと申し出た。おとわは出家を取りやめたいと両親に願い出るが、本領安堵のこともあり渋い表情の直盛。そんなおとわを千賀がとりなす。一方和泉守の屋敷では、鶴丸が父に、井伊家の敵になるようなことは慎んでくれと頼んでいた。しかし和泉守は息子に、あるぬ疑いをかけられているのだと答える。

そしてとある吉日、井伊の館では、おとわの得度式が行われていた。頭を丸め、僧衣に身を包んだおとわに、南渓は次郎法師という名を与える。次郎とは、代々井伊家の家督を継ぐ者の通称だった。その後おとわは龍潭寺へ向かうが、そこには昊天と傑山が待っていた。入門の許しを乞わずに入ったおとわを、傑山が投げ飛ばす。何とか寺に入れたおとわに、お前は何しにここへ来たと問答を始める南渓。

その後昊天から案内された部屋は、多くの僧たちが起居する部屋だった。しかも兄弟子への言葉遣いに気をつけるように注意され、慣れない畑仕事をし、さらに食事時には、ただでさえ少ない飯の中から、何粒かを施餓鬼にまわすしきたりになっていた。たまりかねたおとわは、こっそり屋敷へ帰ってたけに食事を振舞ってもらうが、そこを母の千賀に見つかってしまう。千賀はおとわに、すぐに戻るように命じる。あんな所で暮らすのは無理じゃと言うおとわ。

しかし千賀は、そなたは井伊を潰すつもりかと言い、おとわも腹を立てて寺へ戻る。直盛と左馬助はその有様を目にし、左馬助は「お方様はきつい女子ですな」と直盛に漏らす。すると千賀は二人を見据えてこう口にした。
「兄上らが不甲斐ないからではないですか!お下知ひとつうまくあしらえず、挙句の果てが、十(とお)の子の出家で本領安堵!情けない!不甲斐ないにもほどがあります!」
そして千賀は、このように怒れば何か変わるのか、おとわを戻してもらえるのかとも口にする。

龍潭寺の門まで来たおとわは、傑山がそこに立っているのを目にする。傑山はおとわに言う。
「寺は去る者は追わぬ。出て行きたければ出て行くがよい。戻る所があるならば」
その頃南渓は、昊天と話していた。在家でもよかったのではないかと言う昊天に、南渓は、あの子は井伊家の始祖共保同様ただならぬ子である、今川の館を出て来た時にそれがわかった、そのため蝶よ花よと育てるのはよくないと答える。その夜おとわは、床の中で一人涙を流していた。

そんなある日直平は、直満の墓に大好きだった酒を振りかけ、小野和泉守が元凶であるのに、直盛が弱腰であることを嘆く直平。そこへ、ある若い男がやってくる。その頃井伊の館では、和泉守が左馬助に先駆けて、今川におとわの人質免除を願い出たことにより、直満の所領を譲り受けることになっていた。無論他の家臣たちは不満げだった。そこへ直平がやって来て、親の仇を探している者に会ったと話す。その仇とは、和泉守だった。男は、直満の手紙を持っていた、山伏姿の間者の息子だったのである。

寺では、食事に耐えられないとこぼすおとわに、ならばもらいに行け、托鉢じゃと南渓が教える。しかしおとわは托鉢の作法も何も知らないままだった。当然何も貰えないまま、畑の蕪を盗み食いしていた所を鶴丸に見つかる。出家などもう嫌じゃと言うおとわ、出家を甘く見たおとわに呆れる鶴丸。そして鶴丸は、妻でなくても僧として亀の竜宮小僧になれとおとわに言う。その二人を直盛が陰から見ていた。おとわは寺に帰って南渓にそのことを伝え、ならば竜宮小僧のような振る舞いをせよと諭される。その後おとわは井伊谷の人々のために水汲みをし、礼として饅頭をもらう。

そして直盛も意を決し、和泉守を狙おうとする例の男を、傑山の力を借りて阻止した。しかる後に和泉守に、所領は半分にしておくように命じる。その後左馬助は、なぜ和泉守を助けたかと訊かれるが、自分は小心であること、鶴の父を奪いたくなかったと告げる。その後おとわは、瀬名から手紙をもらうが、亀之丞からは何の便りもなかった。読経をしながら道を行くおとわに、亀之丞らしき人物が見えるが、それは全く別人だった。そのまま9年の月日が流れ、天文23年、1554年を迎えた。

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次回から大人バージョンが始まります。しばらくはおとわ(次郎法師)、亀之丞(直親)、そして鶴丸(政次)の、幼馴染としての関係は続きそうです。しかし彼らも桶狭間の戦いを経て、今川、そして武田や徳川に翻弄されるようになります。所謂遠州錯乱と呼ばれるものです。ところでこの回で、とある有名な映画と、『真田丸』のワンシーンとをそれぞれ思い出したのですが、それについては、また次に。

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[ 2017/01/31 01:00 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)

II Naochika (Kamenojo)

II Naochika was a samurai in the 16th century. He was a son of Ii Naomitsu, father of Ii Naomasa and heir of the Ii clan. His father Naochika was murdered for he was thought to have betrayed the Imagawas. Then he escaped to Shinano, current Nagano and spent most of his teenage days there.

Kanata Fujimoto as Kamenojo, Naochika in his childhood
おんな城主直虎亀之丞

After returning to Totomi province, he married a daughter of OKUMAMA Tomotoshi, vassal of the Iis. He was originally engaged to Ii Naotora, heiress of the clan but she became a priest after his escape. He took over the head of the Iis after the death of his cousin Ii Naomori in the Battle of Okehazama. However, order of the province was disturbed at that time and he was rumoured that he was secretly connected with MATSUDAIRA Motoyasu, later TOKUGAWA Ieyasu. He visited Sunpu to vindicate himself but was killed on his way. 

Haruma Miura as Ii Naochika
井伊直親おんな城主直虎

In this drama, he is called Kamenojo in his childhood and Naotora and Tsurumaru, later ONO Masatsugu are childhood friends. At first he hopes to marry Naotora who is a priest but marries Shino, daughter of Okuyama Tomotoshi. Though Naotora still loves him and his death gives her a supportive push forward. Then she becomes a chatelaine and brings up his son Naomasa.

[ 2017/01/30 22:43 ] Taiga Drama Onna Joshu Naotora | TB(-) | CM(0)

水干と虫の垂衣と義元の衣装

先日に引き続き服装の話題です。今川家の嫡男、龍王丸は水干を着ています。かつては武士の旅行着などでも着られていた(実際、『太平記』などでは着ている)水干は、庶民の衣服でもある一方で、公家の子弟の普段着としても着られていました。

おんな城主直虎龍王丸

駿府の町にも武士や庶民など、様々な人たちがいますが、この画像の向かって一番右の女性は、虫の垂衣を着けています。これは以前、虫の垂衣と苧と上杉氏で、越後国の青苧座と、長尾家(後の上杉家)が公家に代わって、上方への苧流通に尽力したことについて書いています。彼女のこの垂衣も、あるいは越後産だったのでしょうか。

おんな城主直虎駿府の人々

それから今川義元の衣装、小袖と袴の上に打掛のような物を着ています。恐らく、かつて束帯や直衣のような袍をつける前に、小袖の上に単衣を重ねていたことに由来するかと思われ、『太平記』の後醍醐天皇や、『功名が辻』の足利義昭もこういう格好をしています。
義元も公家風の格好をしていますので、この着方が受け継がれたとしてもおかしくありません。これについてはNHKに問い合わせ中です。
そういえば出家前のおとわが、ペンダントのような物を身に着けていますが、あれについても問い合わせたところ、自分で見つけた石を飾っているとのことでした。お守りのたぐいではなかったようです。

(画像は番組公式サイトより)

[ 2017/01/30 00:45 ] その他 | TB(-) | CM(0)

Onna Joshu Naotora Episode 3 O-Towa kiki ippatsu (O-Towa in crisis)

Both Naomori and Chika are surprised at the behaviour of their daughter. O-Towa tells Ono Izuminokami that Tsurumaru deplores that he actually murdered Ii Naomitsu and breaks off   the engagement. Besides, IMAGAWA Yoshimoto writes to Naomori that he must submit her as hostage to the Imagawas and she must not be a priest.

O-Towa eavedrops the demand of Yoshimoto and asks Nankei what to do, but he says that  her way of breaking off an engagement is wrong. And he tells Naomori and Chika that Yoshimoto doesn't permit O-Towa become a priest but is unsatisfied with disobedience of the Iis. He plans to ask TAIGEN Sessai, a priest who serves the Imagawas to use his good offices. Sessai is his senior in Rinzai school of Zen Buddhism.

おんな城主直虎猿楽
O-Towa(Miu Arai, centre) enjoys sarugaku.

O-Towa, her nurse Take, her uncle NIINO Samanosuke and some followers depart for Sunpu, capital of Suruga. There she exults at various goods and food in the shops and sarugaku, a kind of theatre. Then they enter the residence of SEKIGUCHI Chikanaga, husband of Sana who is a daughter of Naohira and younger sister of Nankei. O-Towa sees a kemari (*) ball on a corridor and a girl who is searching it. She introduces herself to the girl who is called Sena.

Sana appears then and O-Towa greets her. On the other hand she wonders why very few people mention her. Take says that in the past, she became to serve Yoshimoto and experienced "Otetsuki" many times and was forgotten, and married Sekiguchi Chikanaga, one of his vassals at last. O-Towa says it must no be. Meanwhile Nankei meets Sessai and asks him to settle the matter of O-Towa as he thinks fit. Sessai tells him that there's still the possibility that she is made to stay in Sunpu.

おんな城主直虎南渓と雪斎
Taigen Sessai (Shiro Sano, left) and Nankei (Kaoru Kobayashi)

In the residence of Chikanaga, O-Towa is told to hand a letter to Sana by Nankei. It is one of his plans but she tears it and blames her brother. Though all of his plans break down, Nankei quibbles to justify himself. At the same time, Tsutumaru is kidnapped by Naohira in retaliation to O-Towa's visit to Sunpu as hostage.  Naomori tries to stop the hip-shooting of his grandfather who regards Izuminokami as the enemy of the Iis.  While Tsurumaru keeps calm, Naohira daringly denounces his father .

On the following day, O-Towa, Take, Samanosuke and Nankei arrive at the residence of Yoshimoto but only O-Towa and Take are allowed to enter, led by Izuminokami. Soon after that they are informed the kidnap of Tsutumaru and O-Towa feels responsible for it. She meets Jukeini, mother of Yoshimoto who finishes reading a letter from Sana. JUkeini suggests the girl see kemari Tatsuomaru (later Ujizane), son of Yoshimoto joins. Those who beat him in the game are rewarded.
おんな城主直虎おとわと龍王丸
O-Towa competes with Tatsuomaru (Tsubasa Nakagawa, right)

She offers him a competition of keeping the ball in the air as long as possible. Though Tatsuomaru is good at it, O-Towa, who is unfamiliar to the game often fails but wins her rival at last. Then Yoshimoto appears and she insists on being rewarded. Finally she is permitted to return to Ii-no-ya by Yoshimoto as reward. The Iis' fief is recognised and negotiated in exchange of O-Towa's becoming of a priest.

(*) Kemari is a ball game that was popular among noblemen in Kyoto and some influential daimyos. This game is played by four, six or eight people and its object is keep the ball in the air.

(**) The word otetsuki means touch or touching. O-Towa, who is 10-year-old regards it as something like "tag" in children's game and  thinks being tagged by many children is uncomfortable. But it also means the act of a nobleman having a sexual relationship with his maidservant. Anyway it's hard for Take to make her young lady understand it.

[ 2017/01/29 23:30 ] Taiga Drama Onna Joshu Naotora | TB(-) | CM(0)

直虎と南方仁 3

いよいよ次回から、柴咲コウさん演じる次郎法師が登場し、大人バージョンへとなります。前回も書いていますが、直虎にも幼少期のおとわにも、『JIN-仁-』の橘咲と相通じるものを感じます。直虎も咲もかなり強さを感じさせるのですが、一方で直虎は仁にもならないといけないし、後に野風のような立場にも置かれるわけですから、それぞれの立場の直虎に、それぞれのキャラが重なることになるのでしょう。

このドラマの中にある恋愛関係、あるいは金銭トラブルなども、今後の直虎とその周囲の描写で再現されるかもしれません-これは『天皇の料理番』にもいえるかとは思います。また咲が野風の子を引き取ったように、直虎が直親の子を引き取る点にも、背景が違うとはいえ、共通したものを感じます。そういえば『仁』完結編では、川越藩藩主夫人の病気にまつわる跡目争いも登場していましたね。

また西洋医学所と漢方医の医学館の対立も、井伊谷と今川や武田の対立に投影される可能性ありです。既に小野和泉守に、三隅俊斉的なあくどさを感じるとも書いていますが、この人は意外と、医学のためならと蘭方に「寝返った」福田玄孝のようなところもあるのかもしれません。しかも玄孝が挙動不審なため、余計に怪しまれる点も、井伊のために、今川に寝返ったように見える和泉守と多少だぶってしまいます。

飲み物ウイスキー
[ 2017/01/29 00:15 ] 大河ドラマ おんな城主 直虎 | TB(-) | CM(0)

素襖と掛守と観音帽子

久々に服装の話題です。『おんな城主 直虎』は、現在1540年代ということもあり、またそれぞれのキャラ設定のせいもあって、中世的な服装もまだまだ見られます。肩衣袴(裃)を着けているのが今川の家臣や関係者のみで、多くの男性は素襖を着けていることもその一例でしょう。
(左・中野直由、右・奥山朝利)

おんな城主直虎中野奥山

そしておとわの母千賀が、いつも筒状の袋を首から下げているのに気付いている方も多いかと思います。これは掛守(かけもり)で、守札などをこの中に入れておくもので、外出や旅行の際に、薬を入れたりするのにも用いられていました。

おんな城主直虎千賀

それから第3回「おとわ危機一髪」で、龍潭寺の南渓和尚と、今川家の軍師でもある太源雪斎が頭巾をかぶっていますが、これは観音帽子(かんのんもうす)と呼ばれる僧衣です。この観音帽子は臨済宗のものですが、他の宗派にもそれぞれの帽子が見られます。

おんな城主直虎太源雪斎

(画像は番組公式サイトより)

[ 2017/01/29 00:00 ] その他 | TB(-) | CM(0)

『おんな城主 直虎』と『真田丸』の描かれ方の違い

まず、ご存知の方もおられると思いますが、『真田丸』の台湾での放送が決定しました。

「真田丸」台湾で放送が決定 SNS中心に海外でもブームなるか
(Yahoo!ニュース/スポニチアネックス)

ところでこの記事のタイトルに「SNS中心に」とあります。個人的に『真田丸』は三谷さんが脚本ということもあり、くすぐり、小ネタが多く、それがSNSと馴染みがよかった、つまりネタの部分で盛り上がった側面はあるかと思います。
ただしくすぐりや小ネタが多いということは、最初の内はいいのですが、段々パターン化してくるように見えますし、またこれは何度か書いていますが、最後の方の信之の登場シーンの落ちというのは、ちょっと馴染めないものもありました。SNSで受けるというのは、その辺がある意味短所といえるかもしれません。

それとネット上の書き込みなどで、『真田丸』に比べると、『おんな城主 直虎』は男性陣が頼りないというのを見かけます。無論これは、始めからそういう設定のようです。ガイドブックの出演者の方のインタビューにも、井伊家はどちらかというと女性が強くて、男性がちょっと頼りないというコメントがありますし、それはそれで構わないと思います。『真田丸』と全く同じ必要はないわけですし、実際今川の支配下の小領主であれば、事なかれ主義に走ったとしてもおかしくはないでしょう。ただご隠居様は武闘派ですが。

それと今年のは子役が長すぎる、わからない部分が多いというのもありますが、子役で伏線を張っておくという方法もあるかとは思います。またあまりよく知られていない部分があるのは、『真田丸』でも『軍師官兵衛』でも同じでした。
そのエピだけでは語り尽くせないもの、敢えて後でその解を出すという方法もあるので、その辺りは気長に観て行こうと思います。ただし、これはネタバレになりますが、今出ている人々の大半、特に男性は、4月頃には退場してしまいます。

その後所謂井伊谷三人衆とか、武田信玄、織田信長、山県昌景(飯富源四郎)、そしてもちろん井伊直政といった人物が出て来て、かなりキャストが変わると思われます。第二部の幕開けの時点で、かなり変化がありそうです。
この辺りも、同じ人物が長く出続けた前作と違う点ですし、その違いも楽しめたらと思っています。また誰が信長や信玄を演じるのか、そろそろ発表してほしいです。

飲み物-カクテル
[ 2017/01/28 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

HOTTA Sakubei

HOTTA Sakubei Okishige was a samurai from the 16th century to the 17th century. His younger sister is a concubine of SANADA Nobushige.

Though the first half is his life is unknown, he served SANADA Nobuyuki after the second Siege of Ueda in 1600. And he adopted Sue, daughter of his sister as his daughter and made her marry an owner of Honjin (inn for daimyo) in Chiisagata, Shinano where Nobuyuki ruled. After that, he went to Osaka to serve SANADA Nobushige (Yukimura) in the Siege of Osaka and failed in battle in May, 1615.

In this drama, he is described as a common soldier who serves the Sanadas but is a farmer in peacetime. And he adopts his niece Sue after the death of his younger sister Ume in the first Siege of Ueda. When the Siege of Osaka becomes unavoidable, he declines the advice of Nobuyuki and goes to Osaka to join Nobushige.

The image shows Takahiro Fujimoto as Hotta Sskubei.
(From the official website of Sanada Maru)

真田丸作兵衛

[ 2017/01/28 00:30 ] Taiga Drama Sanada Maru | TB(-) | CM(0)

プレ「ラグビー代表と平尾氏」その3 代表チームその後

2005年に、フランス人のジャン=ピエール・エリサルド氏がヘッドコーチとして招聘され、これでやっと強い代表ができるかと期待しましたが、1年目は、当時行われていたパシフィック・ネーションズカップをはじめ、さほどの結果は見られませんでした。そしてその翌年、エリサルド氏が日本代表のヘッドコーチでありながら、古巣のバイヨンヌのディレクターに就任したことが問題となり、エリサルド氏は解任、かつて日本でプレイ経験もある、元オールブラックスのジョン・カーワン氏がヘッドコーチに就任することになりました。

その当時の代表ディレクターの太田治氏とカーワン氏は、かつてのNEC(現・グリーンロケッツ)のチームメイトでした。ニュージーランド出身のカーワン氏は、意欲的にコーチングに取り組み、その傍ら、ラグビーのプロモーションにも余念がありませんでした。しかし2007年のパシフィック・ネーションズカップの成績は、日本は唯一トンガに勝ったのみでした。それがその年のワールドカップで、日本はフィジーに大接戦し、カナダと引き分けたため、代表への期待がかなり高まることになりました。

またパシフィック・ネーションズカップではこれといった結果ではなかったものの、アメリカやカナダといった北米勢、ロシアなどにはきちんと勝利していて、次のワールドカップでは、久々の勝利が望めるとファンも期待していました。実際、次のワールドカップイヤーである2011年、パシフィックネーションズカップではフィジーを下し、1位となりました。しかし本大会では、開催国ニュージーランドやフランスはもちろん、本来破るべき相手であったトンガにも負け、そして二大会連続の対戦相手となったカナダにはまたも引き分けという結果に終わりました。

このカーワン・ヘッドコーチの時期には、IRB(国際ラグビーボード、現・ワールドラグビー)の創設当時の8ユニオン、つまりイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランス、そして南半球三か国のニュージーランド、オーストラリア、南アフリカとの対戦がありませんでした。所謂ティア2、世界の二番手相手であればそれなりの試合ができて、勝利ももぎ取れるのですが、その上のチームとの試合が足りない点も指摘されていました。その後、元オーストラリア代表監督で、サントリーサンゴリアスのアドバイザーもしていた、エディ・ジョーンズ氏がヘッドコーチと決まりました。

外国出身選手の比率が高かったカーワン氏のチームとは異なり、ジョーンズ・ヘッドコーチは日本人選手を多用しました。そして2013年にはホームでウェールズと対戦、秩父宮の試合で勝利を納めるに至ります。IRB(ワールドラグビー)創設国からの勝利は、1989年のスコットランド戦以来となりますが、その時はスコットランド側が、この試合をキャップ対象とみなしていなかったため、互いにキャップ対象のテストマッチとしては、このウェールズ戦が初勝利となりました。翌2014年には、イタリアに初めて勝利します。

イタリアに勝利した年のパシフィックネーションズカップは、好成績に終わりました。この年はジョージアに負けるまで、テストマッチ11連勝という偉業も成し遂げました。そしてその翌年、イングランドでのワールドカップイヤーに、日本はパシフィックネーションズカップこそ芳しくなかったものの、ワールドカップ前のウルグアイとジョージア相手の試合にはきっちり勝ち、そしてあの南アフリカ戦を迎えるに至ります。1991年大会以来の、しかも優勝候補相手の勝利でした。スコットランドには負けたけどサモアとアメリカにも勝ち、なのに予選リーグ敗退となったのは実に残念でした。

そしてジョーンズ・コーチが退任、イングランド代表監督となり、2016年のスーパーラグビー後に、ジェイミー・ジョセフ氏がヘッドコーチに就任します。夏のウィンドウマンスは、スコットランドに勝てそうでいながら勝てない試合でした。ジョセフ氏就任後の秋のウィンドウマンスは、まずアルゼンチン代表に敗北、そしてジョージアにアウェイで勝利、ウェールズを追い詰めるところまで追い詰めての惜敗、最後にフィジーに敗北となりました。あの時ウェールズに勝っていたらと思いますが、それはそれ、今年の6月の試合はきっちり勝てるようになってほしいものです。

そして今年のテストマッチは以下のリンクのようになっています。6月はルーマニアとアイルランドですね。

日本代表 2017年テストマッチスケジュール
(日本ラグビーフットボール協会公式サイト)

次回から「ラグビー代表と平尾氏」を始めたいと思います。
(この項終わり)

飲み物-黒ビール
[ 2017/01/27 01:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

2016-17日本選手権とスーパーラグビー

先週末に行われた日本選手権準決勝では、サントリーが帝京大を、パナソニックがヤマハ発動機をそれぞれ突き放し、決勝はサントリーとパナソニックという、少し前のトップリーグ(または日本選手権)決勝カードで見られた顔合わせとなりました。その一方で、記事中にもありますが、日本選手権の大学枠が撤廃されることが決まりました。先日産経ニュースで、大学選手のトップリーグ参加に関する記事をご紹介しましたが、非常に象徴的だなと思います。

大学選手権V8の帝京、トップリーグ王者相手に大健闘も惜敗。ラグビー日本選手権
(帝京スポーツ新聞部、JSPORTS公式サイト)

実際この試合でも、帝京大学はハーフタイムこそ同点でしたが、タイムアップ時はダブルスコアに近くなっています。つまりいい試合はするけれど勝てない。トップリーグと大学ではチームの練度が違うから、これはどうしようもないわけです。寧ろこれを機に、大学の選手がトップリーグに参加できるシステムが、緩和されるのではないかと思います。どうしてもトップリーグと大学を戦わせたいのであれば、交流戦という方法もあるのです。

そして、2月23日からスーパーラグビーが始まります。既にプロモーション用動画もアップされています。今年はニュージーランドのハリケーンズが初戦相手ですね、また新しい情報があればアップして行きます。



(動画が削除されていたので1月28日にアップし直しています)

[ 2017/01/26 00:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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