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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2016年09月

Sanada Maru Episodes 22-24

Episodes of Sanada Maru

Episode 22 "Saitei" (Arbitration)

HOJO Ujimasa decides to visit Hideyoshi in exchange for making him prove that Numata belongs to the Hojos. Then Nobushige, ITABEOKA Kosetsusai, vassal of Ujimasa and HONDA Masanobu, vassal of Tokugawa Ieyasu submit their agreement to an arbitation. SANADA Nobushige appears on behalf of his father Masayuki.

They argue to whom Numata belongs to and Nobushige wins the argument with the help of Masanobu and Hidetsugu, chairman of the arbiration. But ISHIDA Mitsunari asks Nobushige and Masayuki to compromise with the Hojos to make Ujimasa visit Hideyoshi easier.

Finally, the Hojos are granted Numata Castle and the Sanadas are granted Nagurumi Castle stands close to Numata. It is Masayuki's idea for everything in Numata Castle can be seen in Nagurumi Castle. After a while, the Hojos suddenly attack Nagurumi Castle and it causes the siege of Odawara in 1690.

Episode 23 "Koryaku" (Conquest)

In 1590, TOYOTOMI Hideyoshi besieges Odawara Castle with the armies of many daimyos who ally with him. The Hojos has the consultation to determine to surrender or not in vain. But HOJO Ujimasa amuses himself by playing kemari to escape from the uneasiness of being attacked.

Hideyoshi enjoys the dance of Izumo no Okuni with Chacha in his camp. On the other hand, SANADA Masayuki reduces castles to the north of Odawara with UESUGI Kagekatsu who says that there's no justice in the war.  And ISHIDA MItsunari is sent to attack Oshi Castle with which SANADA Nobuyuki has hard time.

Ujimasa indicates Hideyoshi the surrender on terms but Hideyoshi leaves it to his vassals and visits a hot-spring resort with Chacha. Then ITABEOKA Kosetsusai and HONDA Masanobu recommend Nobushige who argued well in the arbitration over Numata Castle. In the castle, Nobushige meets an unlooked-for man.

Episode 24 "Metsubo" (Downfall)

The man is OYAMADA Shigemasa, brother-in-law of Nobushige. After the missing of his wife Matsu near Lake Biwa, he became to serve the Hojos. Then Nobushige is taken to the room of Ujimasa by Kosetsusai and perasuades him to surrender and it moves Ujimasa.

At last Ujimasa cuts off his topknot and surrnders to Hideyoshi. He is ordered to committ hara-kiri by Hideyoshi and his son Ujinao becomes a monk and is exiled to Koyasan. And Nobushige cannot get off some ingots of lead out of his head. He found in the armoury of the Hojos where he met Shigemasa and the seal of Sen no Rikyu is impressed on them.

Meanwhile ISHIDA Mitsunari cannot manage to take Oshi Castle. Then Masayuki, who rerurns from Odawara and initiates him he secrets of taking the castle. After the war, daimyos are rewarded for their services in Utsunomiya (current Utsunomiya in Tochigi), and a one-eyed young man who is cheerful and smart is among them. His name is Date Masamune.

The image shows Ujimasa who cuts off his topknot.
(From the official website of Sanada Maru)
真田丸小田原征伐北条氏政
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[ 2016/09/30 23:30 ] Taiga Drama Sanada Maru | TB(-) | CM(0)

真田丸あれこれ その45

では、「あれこれ44」以外のシーンからです。まず佐助が自分の住まいなのでしょう、掘立小屋を作っているところへきりがやって来ます。何でもできるのねと感心するきりに、佐助は自分の絵を見せます。きりと自分を描いているわけですが、これがなかなかうまい。内心彼女にぞっこんなのかも知れませんが、しかしきりは今も信繁に思いを抱いているわけです。そこかしこで鶏が餌をつばむ中の、のんびりした雰囲気の中で信繫といるきりは、何か幸せそうです。

一方で春。きりの存在にいささか落ち着かないようで、実はもっと気になっているのが、今は亡き梅のようです。信繁の思い出の中で美化されているであろう梅の存在が、春には許せないのでしょうが、既に結婚当初からこのことは聞かされているわけで、今更それを言ってみても始まらないだろうと思うのですが。しかも子供を身ごもり、生まれて来るのが女だったら梅とつけたい、そうすれば梅は夫の前妻のことではなく、自分の娘のことになると言う春。やはりちょっと面倒くさいところがあるようです。

そして、真田屋敷に村人たちが押し掛けて来ます。隣村とのいさかいのようですが、そこで喧嘩の仕方を教えようとするも、既にこの手のことは、喧嘩停止令により禁じられていました。無論昌幸も、この程度のことに自分の知恵を授けるというのが、ちょっと寂しく感じられたのでしょうが。既に上杉との同盟も絶望的と見た昌幸は、自分の経験による合戦のノウハウを書き残し、それを信繁に託することになります。結局、これは大坂の陣で役に立つのでしょうか。また、この村人が押し掛けるシーンは、正に『真田太平記』の幸村と佐平次の再会ともいうべきシーンでした。

そして本多忠勝。孫たちに分け隔てなく竹とんぼを作ってやっている辺り、如何にもいいお祖父ちゃん風です。しかしこの時に小刀で手を切り、それに老いを感じて桑名で隠遁生活を送るという設定です。この、傷を負ったことに老いを感じて、一線を退いたという話は結構有名です。しかし仙千代と百助、そろそろ元服なのではないでしょうか。昌幸バージョンの『桃太郎』を聞かされて育った2人ですが、さてどのような若武者になるのやら。

そして昌幸、やはり孫である大助に、喧嘩の仕方を教えます。小枝を手の平の中に隠しておくという方法、何かで見たような気がするのですが…。とまれ、あのやり方では信之が嫌がるのも、何となくわかります。その信之は上田で助命嘆願を出し、果ては伝手を頼って、小野お通とまで会っています。しかし、昌幸が白髪で総髪だと、ちょっと塚原卜伝を連想します。奇しくも、信繫役の堺雅人さんは以前、その塚原卜伝を演じています。

飲み物-ローズヒップティー
[ 2016/09/30 02:00 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

家康と秀頼の二条城会見と方広寺鐘銘事件

先日も触れていますが、慶長16年3月の、家康と秀頼の二条城会見について。『真田丸』では、加藤清正が秀頼方となっていますが、元々は清正は秀頼の説得役でした。無論この会見も、実現に至るまでにはそれなりの時間を要しました。
まず家康はこの会見で、秀頼と対等の立場を取ろうとしたにもかかわらず、秀頼は自分から先に挨拶をしています。これは家康に臣従するという証なのか、はたまた家康の孫千姫の婿としての、あるいは官位が下の者から上の者への挨拶としての、謙譲の礼としてなのかは定かではありません。またそもそも、対等の立場と言いつつも、それぞれの官位が違う以上建前と取るべきでしょう。
この場合一番大事なのは、秀頼を二条城に出向かせたということです。これによって徳川の優位が広くアピールされたわけですから、これは家康の作戦勝ちといったところでしょう。

また方広寺鐘銘事件も、元々は大仏開眼供養会の席次を巡るトラブルであったといわれています。これに家康の側近の南光坊天海が関与しており、ひいては鐘銘の「国家安康 君臣豊楽」にクレームがつき、その事態収拾に乗り出した片桐且元が、駿府で家康に会い、また家康と秀忠に起請文まで差し出すも、家康からの解決策は得られないままでした。
このため且元は独自に
  • 秀頼が大阪を離れて江戸へ行く
  • 淀殿を人質として江戸へ出向かせる
  • いずれも不可能な場合は、秀頼が大坂を退去して、国替えをする
この3つの案を豊臣家に提示しますが、その前に、豊臣家に異心なしと駿府で聞かされていた大蔵卿局は、これに怒り、淀殿の怒りをも買って、且元は自らの城である茨木城に立てこもり、徳川方に付かざるを得なくなったわけです。これにより、大阪の陣が勃発します。

(資料:渡邊大門『進化する戦国史』)

飲み物-コーヒー
[ 2016/09/29 01:30 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

2016-17トップリーグ第5節と2017年サンウルブズ日程

前節はお休みでしたが、今週末からトップリーグ前半戦の後半(というのも変ですが、要はウィンドウマンス、国際試合月までの期間の後半です)が始まります。このインターバルでチームの建て直しが行われていると思われますので、どのように仕掛けてくるか楽しみです。クボタと近鉄は結構楽しみなカードです。そしてサントリーにキャノン、パナソニックにNTTコミュニケーションズなども面白そうです。

そして早くも、サンウルブズの次シーズンの試合日程が発表されています。

サンウルブズ、2017年の日程発表
(ラグビー愛好日記)

一応、来シーズンも秩父宮がホーム、そしてシンガポール国立競技場が準ホームのようです。

記事中にもありますが、こうして見ると、本当に2019年まであっという間です。次回は開催国なので地区予選はありませんが-というか今までアジアからは、すべて日本が出場しているわけですが-、その代わりPRや大会準備で目白押しの状態となりそうです。

[ 2016/09/28 23:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

真田丸あれこれ その44(真田家と豊臣VS徳川+上杉主従の無言劇)

さて昌幸が他界、いよいよ信繁の出番である、大坂の陣が近づいて来ました。次回登場する謎の人物とは誰なのでしょう。豊臣方に付く牢人の誰かでしょうか。信尹叔父上も考えましたが、この人は冬の陣の後、信繫に徳川に付くように説得する役目ですね。
それにしても昌幸、この九度山の時点では、明らかの彼の時代は去ったように見えます。無論赦免を願い出ても却下の連続で、家康に対するわだかまりもあり、それがかの合戦の奥義を書かせるに至ったわけですが、如何せん「尾張を奪って、その後近江まで退き」というのは難しい時代となっていたわけです。

一方で徳川の台頭により赦免を望む昌幸と、それにより豊臣家の凋落を恐れる信繁の描かれ方が対照的です。年齢的なものもあるのか、ともかく自由になりたい、もう一度戦場に立ちたいが昌幸の考えならば、信繫は主家のあり方をまず考えていたのでしょう。
それと対になるのが、家康主従の
「そろそろ赦免の機会かと」
「くどい!」(または「ならぬ!」)
三谷さん、この対比を入れたかったのかも。
しかし九度山のシーン、確かにかつての真田の郷に似ています。きりが青紫の着物に戻ったから、よけいにそう思うのかも。

また家康が二条城で秀頼と会うシーンですが、何はともあれ、二条城で会ったという大義名分を作るのが、家康に取っては最重要課題でであったわけで、これで実質豊臣は徳川の配下となったこと、そのうえで、徳川の言うことを聞こうとしない豊臣への、制裁への筋道作りが、家康と正信の目的でしょう。

豊臣家の失敗は、家臣に恵まれなかったこと、身内が最悪のタイミングで亡くなったこともありますが、時代の雰囲気を読まず、常に秀頼第一主義であったことによる、ある種思考停止も一因かと。秀頼に愚者を装わせておけば、また違ったのでしょうが、大蔵卿局が許すわけもなく…。しかも家康が征夷大将軍となった時点で、明らかに家康の方が官位のうえでも格上で、むしろ秀頼が家康より下になるわけですが、清正の悪いところがあれで出てしまったなあ。尤も『天地人』では将軍である家康に兼続が、あなたは秀頼公の家臣だとドヤ顔で言っていて引きましたが。

次回辺り、方広寺の鐘銘事件は登場するでしょうか。これもいうなれば、明らかに豊臣家の過失であり、また法要すべてを含めて、問題があったといえなくもありませんが、さて、どのように描かれるのでしょうか。
それから昌幸がいまわの際に「お屋形様」と叫ぶシーン、これと、板部岡江雪斎が、かつての主君である氏直の菩提を弔うために、高野山へ赴いたというのには関係がありそうです。そしてこれは、信繫のかつての「主」への伏線となっているようにも取れます。

それと直江兼続や本多正信の裃も変わっています。佐渡守はベージュ系ですが、直江山城守の新しい裃は青、着物は濃いめの色でなかなかお洒落です。この『真田丸』が『花燃ゆ』と違う点の一つに、登場人物に合った服装というのが挙げられますし、この辺りにもその大河の意気込みが窺えるわけです。
その上杉主従、無言のシーンが何ともいえません。こういうところも三谷さんらしいです。で、また勝手に遊ばせてもらいました。
景勝「(…30万石か、さてどうするか)」
兼続「(…お屋形様は何を考えておられるのか)」
景勝「(…家臣は皆連れて行くことにするか)」
兼続「(…30万石となれば、すべてを連れて行くのは無理だ。仕方ない)」
景勝「(…しばらくは江戸に行くのも難しいだろう、まして上方は)」
兼続「(…徳川殿と秀頼公、どちらにも挨拶をせぬ訳には行かぬであろう)」
景勝「(…何せ米沢は、山城が城主を務めていた土地、まず心配はあるまい)」
兼続「(…米沢城主であったとはいえ、あちこち飛び回っていた身。城下の整備もまだまだだ)」
景勝「決めた、家臣は皆連れて行く。江戸も上方もしばらくは参らぬ。何せそなたの城がある米沢ゆえ、城下も整備されておろう、行くのを楽しみにしておるぞ」
兼続「え…!」

飲み物-アイスコーヒー2
[ 2016/09/28 00:45 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸-38

今回は昌幸の退場回です。この回で一度に10年飛びますが、真田家的にはさほどの歴史イベントはない時期で、むしろ九度山の様子と上田城、そして徳川主従の3つが中心となった描かれ方です。ところでお気づきの方も多いと思いますが、今回から、大部分の登場人物の着物が新しくなっています。また男性の一部が月代を剃り、特に信之の家臣たちは、それまでの素襖ではなく、裃を着けるようになっています。

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高野山山麓の九度山に蟄居の身となった昌幸と信繁は、当地の大名である浅野幸長の家臣、武本義太夫から、村長(むらおさ)長兵衛に挨拶に行くことを勧められ、南蛮菓子を持参したきりと共に屋敷に向かうが、長兵衛の言葉はかなり辛辣なものだった。しかしのどかな風景に、信繫ときりは真田の郷を思い出し、しばし昔話に花を咲かせる。そこへ春が、昌幸が呼んでいると知らせに来る。きりは散歩をしてくるとその場を離れ、信繫は昌幸から渡された兄信之の手紙を読む。それには改名のことも書かれていた。昌幸は、信幸が捨てた幸の字を、信繫に継がせようとする。

その頃上田城では、信之が本多正信に赦免嘆願状を送っていた。そして薫(山手殿)は病床に伏していたが、実は仮病で、こっそり甘い物を口に入れていた。そして九度山では、春が慣れない生活に溶け込もうとしていたが、常にきりからずけずけ物を言われることを気に病んでいた。そんな春を、きりは上田に帰ってもらうと信繁はなだめるが、春は信繁の最初の妻である梅をひどく気に掛けており、障子を指でつついて破ってしまう。

会津では、上杉景勝が減俸を余儀なくされ、米沢30万石に領地を減らされていた。これで昌幸は、上杉との同盟が絶望的になったのを悟る。その頃春は、信繫の最初の子を身ごもっていた。もし女なら梅と名付けたい、そうすれば梅が信繁の最初の妻でなく、自分の娘のことになるからと話す春。そして徳川家康は征夷大将軍となり、これによって秀頼の立場は弱くなったと信繁は考える。しかし昌幸はこれで赦免になると喜び、信之も正信を信じて赦免状を送る。正信も乗り気であったが、家康には一向にその意志が無かった。

さらにその2年後、今度は秀忠が第二代将軍となる。再び赦免の時期が来たことを喜ぶ昌幸だが、信繫はもはや、秀頼が天下人となる機会が失われたのを憂慮する。無論家康にその意志はなく、さらに秀忠は正信に、もう自分たちの前で、昌幸の話をしないように命じる。また上田城でも、薫や松が大御所となった家康に直訴しようとするが、稲がそれを止める。もはや昌幸と信繁とは縁を切ったこと、そのため信之も字を改めたこと、そして、これ以上昌幸の話を城中でしないように、2人に言って去って行く。

大坂では秀頼が成長しており、清正はこの秀頼を家康に合わせることを片桐且元に相談する。そして九度山では、信繫が板部岡江雪斎と出会っていた。旧主北条氏直の菩提を弔うために、高野山に赴いたのだと言い、自分は第一戦を退く旨を告げる。自分もここの暮らしに慣れたという信繁に、まだそなたの目の奥に、熾火がくすぶっていると告げる江雪斎。また真田屋敷では、隣村とのいさかいを鎮めるための方法を教わりたいと、長兵衛たちがやってくる、しかし既に私闘は禁じられており、藩主である浅野幸長に訴えるのが一番の方法だった。昌幸は時代の変化に寂しさを覚える。

昌幸は、もう九度山から出られないのではという思いが強くなって行った。また稲の父である本多忠勝は、孫たちに竹とんぼを作ってやるが、その時に指を刃物で切ってしまう。一度の手傷も負ったことがない忠勝は、このことに老いを感じ、また折があれば馳せ参じるという約束を家康と交わして、慶長15年に亡くなった。そして、父と弟がなかなか赦免されないことから、高台院に嘆願をと考える信之だが、高台院は公家や徳川の使者としか会わないことを知り、かつて北政所時代の侍女の指南役をしていた小野お通を尋ねる。

家康は二条城で、孫の千姫の夫である秀頼と会見することになった。立派な若者に成長した秀頼に、家康は無沙汰を詫びる。しかし差しで話すことを望んだにもかかわらず、加藤清正が秀頼の側から梃子でも動こうとしなかった。清正はかつて、三成が佐和山城に蟄居させられる際、秀頼を守るように頼まれたのだった。しかし家康は清正を邪魔者と見て、服部半蔵の息子を使って始末させる。また九度山では、信繫の息子大助が、子供たちから罪人の子呼ばわりされていた。信繁はそのようなことはない、誇りを持てと言い聞かせる。

そこへ昌幸が、喧嘩の仕方を孫に教えるが、次の瞬間倒れてしまう。病床についた昌幸は、信繫に自分で記した合戦の奥義を見せ、さらにいずれ徳川と豊臣が衝突することにも触れる。その時は豊臣に付くように言い、さらに徳川を討つための細かい手順、そして戦場で覚えておかなければならないことを信繁に伝える。その後昌幸は、かつての主、武田信玄の馬の音の幻聴を聞きながら、信繫とその家族、家臣たちに看取られて他界した。

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さて「ナレ死」が3人(忠勝、清正、昌幸)です。このうちいまわの際までが、きちんと登場したのは昌幸だけですが、この38回における時間の経過が感じられます。尤も清正は、確か二条城では豊臣方ではなく、徳川方であったように思いますが、恐らく三成との会話の伏線回収のためでしょう。しかし、家康と正信の会話にあるように、秀頼がもう少し凡庸であったのなら、豊臣はその後もしばらくは続いたのかもしれませんが…。秀頼に家康が無沙汰を詫びたのは、何か芝居臭さがあります。この会見は、徳川の城である二条城で行われたことに意味があるからです。しかし三成→清正(福島正則もそうですが)路線はどうも直球勝負のみで、その場の空気を読めないのもちょっと痛かったですね。

そして稲、姑と小姑を叱る辺り、城主夫人らしくなりました。しかし犬伏での約束通り、父と弟を助けようとする信之は、ついに小野お通を訪ねることになります。『真田丸』では、『真田太平記』にあったような、兄弟の対面はやはりあるのでしょうか。また春の方は、きり、ひいては梅の存在にストレスを感じているようです。子供が2人生まれて、かなり母親らしくはなりましたが、どうも三成の言葉は事実であったようです。一方で上杉のお屋形様、何ともなすすべのなさそうな表情です。今後上杉も徳川体制に組み込まれて行くことになりますが、62万石の伊達、57万石の最上(後で改易されますが)に挟まれた上に、会津を奪われて30万石とは、さぞかし屈辱的だったでしょう。

[ 2016/09/27 01:30 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

北の関ヶ原 6(福島合戦その1) 

いよいよ福島合戦に入ります。この戦は、年をまたいで行われました。まず慶長5年10月、上杉軍が山形から撤退し、同じ月の5日に伊達政宗が白石城に入って、桑折筋(現在の伊達郡桑折町)攻撃の指揮を執る予定だったのですが、そこへ片倉景綱からの急報が入ります。この急報は、上杉方の簗川城の内応者が行動に出る予定であるため、まず簗川城を攻めるべきという内容のものでした。

しかしこの時(10月6日未明)、伊達の先鋒隊は既に桑折へ向けて出発しているため、まず桑折経由で福島へ向かい、阿武隈川の西にいた上杉軍を福島城に追いやり、抑えの部隊をそこに駐留させた後、簗川城を攻める予定であると、政宗の書状にあります。しかも簗川城の内応者には、望むだけの知行を与えるので、本丸を占拠するように指示を出してもいます。

そして翌日の政宗の書状には、予定通りに上杉軍を討って敗残兵を福島城に追いやっています。また金山城(現在の宮城県伊具郡丸森町)主の中島宗勝への書状で、中島が福島西部の村を征圧し、会津への道を塞いだことに満足したとも伝えています。これで翌日は、福島城の反撃に備えて、改めて軍勢を送る予定となっていたようです。

恐らく計画がうまく行っていたのでしょう。福島城に送る軍勢が到着するまで、くれぐれも軽率な真似をしないようにということも、この書状には書かれています。しかしながらその翌日、政宗は肝心の簗川城攻めを行わずに撤退しています。

これは、簗川城の調略がうまく行かなかったというのが原因とされていますが、福島城の上杉軍と、その北東部にある簗川城の上杉軍とにより、伊達が挟み撃ち状態になったためという説もあります。しかしこの説は、実は正しいとはいえないのですが、その理由に関してははまた次回書く予定です。

ところで『真田丸』、改易されて会津120万石から、米沢30万石となった上杉景勝のやるせない表情があまりにも印象的でした。それについては、次にアップ予定のあらすじにて。

(資料:直江兼続と関ヶ原)

飲み物-アイスコーヒー
[ 2016/09/26 01:00 ] 日本史 | TB(-) | CM(0)

豪栄道優勝

豪栄道、カド番での異例ともいうべき優勝を飾りました。他にも
初優勝で全勝優勝は22年ぶり
日本人力士(外国出身での帰化力士を除く)の全勝優勝は20年ぶり
だそうです。
なお、大阪出身力士の優勝は86年ぶりらしい(!)大阪て、もっと優勝しそうな力士を輩出しているような気がするのですが…。尤もラグビー人口は日本でも随一で、花園出場枠が3つあります。
しかし白鵬がいないと、かなり優勝争いがもつれますね。横綱のどちらかに、せめて楽日まで優勝争いに絡んでほしかったのですが…。しかし来場所は豪栄道の綱取りでマスコミが騒ぎそうですね。稀勢の里、もうちょっと頑張らんかい!と言いたくなります。

[ 2016/09/26 00:15 ] その他 | TB(-) | CM(0)

コミック シートン動物記

そういえば、子供の頃読んだことがあるという人も、多いかと思います。これは姫川明さんによる、小学館の学習まんがシリーズ発行の物で、収録されているのは

  • ロボ カランポーの王
  • サンドヒルのオジカの足跡
  • スプリングフィールドのキツネ
  • 白いトナカイの足跡

ちなみに「ロボ カランポーの王」は、所謂「オオカミ王ロボ」ですね。

以前姫川さんのブログで紹介されていた、「サンドヒルのオジカの足跡」を読みたくて購入したもので、シートン自身と考えられる主人公のヤンがシカを追い回す姿、先住民のチャスカとの出会い、そして最終的に、オジカを仕留めずそのまま別れる場面などが、活き活きと描かれています。無論他の3編、オオカミが人間をどのように感じているかやキツネの親子の情愛、トナカイの疾走する姿なども丁寧に描かれており、少年向けのため内容はコンパクトになっていますが、大人にもお勧めの一冊です。
巻頭に姫川さんによる動物のイラストの他に画像もあり、その他にも各編ごとに、その動物に関するクイズ、そして巻末ではシートンの年譜、人となりなども紹介されています。

余談ながら、『新・三銃士』も同じ小学館のシリーズでコミック化されています。

(画像はアマゾンより)
シートン動物記
[ 2016/09/25 01:45 ] | TB(-) | CM(0)

真田丸に見るシャーロックホームズ 32

では『真田丸』第37回とパペットホームズに共通するシーンについて。今回は何と言っても、「生き地獄をたっぷり味わえ」と昌幸に告げて去って行く家康の高笑いです。あれに何を連想するかというと、やはりこれは生活委員ベインズでしょう。べインズが初登場する「生真面目な証人の冒険」でも、サディ・ショルトーが何をしているか、当てることができなかったホームズに対し、ベインズは肩をそびやかして去って行きますが、「バスカーヴィル君と犬の冒険」の「踊る人形」のシーンでは、それが更にパワーアップします。

学校内に「踊る人形」の暗号文、それも、ホームズも自分にはかなわないという、挑戦的な暗号文を貼りまくっていたベインズですが、結局アガサが暗号を解いてしまい、面目丸つぶれのホームズに、ベインズはこう言い放ちます。

「ま、惜しいところまでは行っていたのですけどね。あっはっはっは、あっはっはっは…」

しかも『真田丸』では、その次のシーンが廊下での片桐且元との出会い→寧の居室となり、更にそこに小早川秀秋が入って来ます。この小早川秀秋を演じている浅利陽介さんが、パペットホームズではベインズの声での出演ですから、三谷さん、第20回の正に推理劇である「前兆」同様、この辺も人形劇ファンを念頭に置かれて書かれた気が、なきにしもあらずです。
尚、浅利さんによれば、ベインズの演技は「子どもっぽさを残しつつも、声は太くして、台詞の節節や語尾にその頭脳明晰さゆえのいやみったらしい感じを入れて演じました」(メモリアルブックP63)とのことです。

それから、すえに十何年ぶりかで会った信繁が、「すえに取って父上は一人」と言われ、瞬間ちょっと期待するような表情を見せるのには、「まだらの紐の冒険」で、ロイロット先生が恋をしているとホームズが指摘し、瞬間「わたし…?」と口にするストーナー先生をちょっと思い出します。実際の意中の女性はシャーマンで、その責任を取って先生は辞職することになるわけです。

そして昌幸、信繫父子の蟄居には、ホームズが校則を破って、モリアーティ教頭から謹慎を言い渡されたのを思い出しますし、何があろうとそばにいなければならない!と使命感に燃える大井殿には、レストレードがダブります。尤もホームズは、人形のホームズ2号を置いて、校長脅迫事件の捜査をしていたわけなのですが、流石に真田父子はそれはやりませんでしたか。むしろ、九度山から信繁が抜け出して大坂城に入ることになれば、それこそホームズの謹慎破りと重なるといえそうです。

飲み物-アイスミルクティ
[ 2016/09/24 01:45 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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