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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2016年08月

『平清盛』DVD第五巻を観て

『平清盛』第五巻です。いよいよ藤原摂関家の父子の対立が起こり、源氏や朝廷をも巻き込む形になって、保元の乱前夜の不穏な空気が漂い始めます。若くして崩御した近衛天皇の次の帝は、雅仁親王と決まります。のちに後白河と謚されるこの若い帝は、その後清盛、ひいては平家の運命に、大きな影響を及ぼすようになります。そして、ついに崇徳上皇側と後白河天皇側で争いが勃発し、それによって武士の力が高まる結果になります。

第十六回 さらば父上
第十七回 平氏の棟梁
第十八回 誕生、後白河帝
第十九回 鳥羽院の遺言 
(2016年8月25日サブタイトル追加)

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摂関家で忠実・頼長父子と忠通の対立が表面化する。それは源氏をも巻き込む形になって、棟梁である為義が忠通の屋敷を襲撃するに至る。忠通の側についた美福門院得子は、鳥羽院の臣である藤原家成を頼長に襲撃させ、その報復として、平家を使って頼長を潰す策略を練っていた。その平家では、忠盛が刑部卿に任ぜられ、清盛は安芸守となる。

しかし忠盛は病に倒れ、清盛は平家の棟梁となった。その忠盛は、自分の目的は武士の世を作るであることを、初めて明らかにする。清盛は仁平三年(1153)棟梁の座につくが、しかし偉大な父忠盛と自分との差に、不安を覚えるようになる。また義母宗子の出家、子供たちをはじめ家族の様々な成長や変貌にも戸惑いを感じていた。家成はそんな清盛を、まず朝廷へのお披露目として歌会に出席させることにする。

翌年、病がちであった近衛天皇の容態が悪化し、鳥羽院は崇徳上皇を冷遇したことを悔やむようになる。崇徳上皇は自分への平家の支援を望んでいたが、清盛は、鳥羽院への忠誠からそれは難しいと答えるも、清盛の本当の気持ちは、鳥羽院と崇徳上皇の仲を修復させることにあった。そして鳥羽院も、そちらの方へ心を寄せるようになっていた。しかし近衛天皇が十七歳で崩御、次の帝に鳥羽院は重仁親王を推すが、崇徳上皇の皇子であることに信西が反発する。

次の帝は、結局鳥羽院とも意を通じ合う雅仁親王(後白河天皇)と決まった。信西は崇徳上皇に謀反の気配ありと、武士たちを後白河方につかせる。源氏では源義朝は後白河方、父為義は崇徳方とそれぞれ敵味方に分かれることになった。清盛は様子見の姿勢だったが、後白河天皇から即刻決断を命じられる。結局清盛は後白河方についたが、弟頼盛はただ一人、崇徳方につこうとしていた。

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美福門院の策略もかなりのものですが、信西の政治家としての能力もかなりのものです。清盛の右腕となるのも道理です。清盛が試行錯誤しつつも平家をまとめようとする中で、源氏は二分されてしまいます。父と激しく対立する義朝。しかし平家でも、時子がまだ一家の主婦としては未熟であり、また子供たちも、明子の息子と時子の息子の間に、隙間が感じられるようになります。そして、清盛の異母弟の頼盛は、一人寝返ることを考えていました。

[ 2016/08/24 23:45 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

真田丸と風林火山関連情報

『真田丸』関連情報のリンクをまとめて貼っておきます。しかし、冬の陣の撮影がこれからとは知りませんでした。放送は11月頃でしょうか。最後の部分に「草刈り」とあるのが何とも、でも冬の陣ではもう父上はいないのですよね…。

「真田丸」後半戦突入 長丁場乗り切る秘訣 1年間ゆえの盛り上がり
(スポニチアネックス)

大坂冬の陣「真田丸」撮影準備、いよいよ始動!
(真田丸公式サイト)

それから、NHKの番組中心のCSチャンネル銀河で、9月から『風林火山』の放送が始まります。このブログでも何度か紹介していますが、主演の内野さんを始め『真田丸』と重複するキャストも多く、それぞれの違いを楽しむのもいいかと思います。

チャンネル銀河 風林火山
(チャンネル銀河公式サイト)

[ 2016/08/24 11:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

上杉景勝とハムレット 3

「上杉景勝とハムレット」第3弾になります。前回の『真田丸』の上杉景勝は、きな臭くなってくる状況の中、老衆の足の乱れ-というか、どうも始めからうまく行く雰囲気ではなさそうでしたが-もあり、石田三成に肩入れはしたいものの、徳川との仲が険悪化するのを恐れてもいる。「悩めるお屋形様」、ここに極まれりという感じです。そしてそれは、直江兼続にもいえることではあります。当初は三成側の信繁の依頼をはねつけるわけですが、エピソードの最後の方で、兼続を伴って治部少輔丸にやって来た景勝は、三成に今日は思いとどまるように言います。その前に上杉屋敷のシーンがありますが、どの辺りで腹をくくったのでしょうか。

最初の投稿分でも書いていますが、この人物にハムレットのような、どろどろした愛憎の念はあまり感じられません。しいていえば、「御舘の乱」での跡目争いがそれに当たるかと思います。しかしその一方で、絶えず「義」と「現実」の板ばさみになって苦しむ。それがどちらに統一されるかが、彼の行動を決定づけるわけで、秀吉への臣従では、苦渋の選択の末「現実」を選んだものの、今回は「義」の方に統一されたようです。無論我々は、上杉と徳川の対立の行方を知っているわけですが、しかし常に自らの決断に翻弄される感のあるこの人物が、今回はどのような思いで決戦に臨むのでしょうか。

ところで前回の分では、兼続と信繁が共にホレイショであり、オフィーリアであるとも書きましたが、ここまで進行した時点で見直してみると、こうなるかと思います。

景勝-ハムレット
兼続-ホレイショ
信繫-オフィーリア
家康-クローディアス国王
正信-ボローニアス

問題はレアティーズを誰にするかですが、伊達政宗辺りになるでしょうか。

飲み物-ワインボトル
[ 2016/08/24 01:00 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

『真田丸と『天地人』、それぞれの徳川家康夜襲

では、徳川家康夜襲に関して『天地人』と『真田丸』それぞれの描写です。

『天地人』
石田三成は自分を軽んじる徳川家康に腹を立て、密かに夜討ちを掛けようとする。それを知らせに初音が、上杉屋敷にやって来る。兼続は普段の装いのまま三成の屋敷に向かい、家臣から止められるが、名を名乗って中に入り、島左近にそれを止めるように言う。それは無理だと答える左近。そこへ甲冑姿の三成がやって来て、感情に囚われるな、早まるな、時を待てと止めに入る。そして最終的には、我々は一つだ、意志を貫こうと口にする。その後三成は、家康が掟破りをしたことを他の大老(老衆)に告げる。またその前に兼続は、豊臣の家臣が三成を助けないと憤る。


『真田丸』
石田三成は評定の席で、掟を破って大名家と縁組みした件で、老衆の徳川家康と激しく対立し、その後伏見城で夜襲を決意し、信繁にそれを打ち明けて、宇喜多秀家や小早川秀秋にも了解を取り、他の老衆を味方につけようとする。信繁は上杉屋敷で直江兼続に掛け合うが、兼続は首を縦に振らない。それを耳にして、自責の念にさいなまれる景勝。板部岡江雪斎からこの件を知らされた徳川の家臣、本多正信がことを大きくしたせいもあり、徳川屋敷に警備のために大名が押し掛ける。結局味方を得られず、自分と家臣たちだけで討って出ようとする三成。それを止める信繁。そこへ景勝と兼続がやって来て、自分が徳川を倒す、今は時を待てと説得する。

『天地人』でやはり思うのが、単に家康に悪しざまに言われただけでは、動機づけにはちょっと弱いのではないかという点です。ここはやはり例の掟破りを怒り、その結果家康との仲が険悪になるという順序を踏まえた方が、わかりやすいと思うのですが…。それと兼続「だけ」が体を張って止めようとするのも、ちょっと不自然。この作品では友達同士だから、すんなり折れたという設定なのでしょうか。それと初音がこれを知らせに来るという設定になっていますが、この人はやはり石田家に常駐していたのでしょうか。忍びというより完全に石田家の侍女ですね。同じ長澤さんが演じている『真田丸』のきりは、北政所の侍女で、彼女の言いつけで真田屋敷に来たからまだ説得力があったのですが。

やはり私としては、三成と家康の対立を強調させる意味では、家康側がことを大きくし、のっぴきならない状態になってしまい、しかも味方のいない三成が孤軍奮闘を考えたところで、上杉主従が来る方が、ドラマとしては盛り上がるし、スケールも大きいように思えます。『天地人』は、三成と家康が対峙するというより、三成と兼続が和気藹々としているシーンの方が多いので-『真田丸』だと、両者のこの関係はちょっと考えられませんが。しかし『真田丸』での、上杉のお屋形様の「徳川を倒す」、あれは明らかに三成にことを起こさせないための方便ともいえそうです。あるいは兼続が、このようにと取り計らったのでしょうか。こちらの兼続は、かなり用意周到なところがありますから。

飲み物-アイスコーヒーブラック
[ 2016/08/23 01:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

真田丸-33

今回は「あれこれ」を、石田、徳川それぞれの視点から書く予定なので、早めにあらすじをアップしておきます。いよいよ対立激化の気配ですが、三成は有能な官僚であるものの、やはり政治家という視点から見れば家康ですね…私としては。

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三成は伏見城で、宇喜多秀家と小早川秀秋にも夜襲の件を伝えす。宇喜多が兵を出そうとするのを断り、島左近を信繁に呼んで来させる三成。その信繁は廊下で板部岡江雪斎と再会する。小早川に仕えていると言う江雪斎だが、実は徳川の間者で、夜襲の件を本多正信に知らせていた。正信はことを大きくし、豊臣恩顧の大名たちが使えるか否かを試す、いい機会であると家康に告げ、徳川屋敷の守りを諸大名に固めさせる。

最早夜襲とはいえない状況であったが、三成は秀秋に毛利を、信繫に上杉を説得させ、自身は秀頼の許可をもらうため大坂城に向かう。信繁は直江兼続に会うが、「これ以上厄介ごとに巻き込まぬように、お屋形様が苦しまれる」「徳川をも敵に回したくない」という理由で断られる。そのやり取りを耳にした景勝はつぶやく。
「済まぬ、源次郎」

その頃床に就くようになっていた大谷刑部は、三成の動向を案じる。一方で真田屋敷にも文が届き、昌幸は今更徳川のために戦えないと言うが、信幸は忠勝の手前もあり、家臣の綱家と出かける。その時きりが真田屋敷にやって来て、信繫を北政所の元へ連れて行く。太閤薨去の公式発表から一月にもならぬと言うのに、この有様は何事かと信繁は叱られ、さらに北政所が福島正則と加藤清正に、徳川につくように伝えたことを知る。きりもまた、三成に対してはそっけなかった。

徳川屋敷は甲冑姿の大名たちがたむろし、物々しい雰囲気だった。一方大坂城では、三成は前田利家と大蔵卿局の反対にあう。茶々はなぜ三成が来たのかを訝るが、大蔵卿局も片桐且元も言葉を濁す。伏見に戻った三成は、徳川屋敷を抜け出して来た加藤清正から、悪いことは言わないから兵を退け、お前は力ずくで物事を行う男ではないと諭されるが、三成はますます意固地になる。そして毛利も上杉も動かないことを知り、腹痛をこらえつつ、干し柿を手土産に細川忠興の元へ向かう。

忠興は福島や加藤を嫌っていると言いつつも、このような行動を取る三成をも快く思わず、徳川屋敷へ向かう。そして真田屋敷では、三成を止めるために、信繫が父昌幸の力を借りようとしていた。三成は大谷屋敷へ向かい、病躯に鞭打って甲冑を身につけている刑部の力を借りようとするが、その刑部は徳川屋敷に向かうつもりでいた。家康を殺してどうするのだ、一体どれだけの大名がお前についているのだと、辛辣な言葉を投げかける刑部。

徳川屋敷では刑部に続いて昌幸も姿を現し、軍議を始める。加藤清正は、小大名の昌幸が場を仕切るのに異を唱えるが、刑部のとりなしでことを進める。家康はその様子を見てひとまず安心するが、片や誰の協力も得られない三成は、自分だけで戦うと言い出す。その頃上杉屋敷では景勝が、徳川が守りを固めていることを知るが、三成がなお準備をしているらしいことを兼続から知らされる。しかもその時、徳川屋敷の大名の旗に、大谷と真田の物も新たに加わっていた。

信繫の父と兄も徳川に味方し、孤立感を深める三成は、周囲の制止を振り切り、自分が腹を切ればいいことと徳川屋敷に向かおうとするが、その場にやって来た景勝に止められる。景勝は自分が徳川を倒すといい、三成を抱きしめて、とにかく命を大事にして時を稼げと諭す。その後家康は、三成が戦支度を解いたことを知り、諸将も引き揚げて行った。自分の一声で、これだけ豊臣恩顧の大名たちが集まることを知った家康は、天下獲りへの手ごたえを感じていた。実はこれは、正信の思うつぼだったのである。

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何やら三谷氏がパペットホームズの、とあるエピソードを基に書いておられるような回ですが、どれであるかは週末まで秘密にしておきます。ところでこの回、三成の一人相撲ではあるのですが、結局そのために多くの人々を巻き込んでしまい、しかも自分には味方が集まらないことを悟ってしまったわけです。この人もマクロな物の見方ができにくい人物のようで、その一途さが上杉景勝の共感を呼ぶところではあるのでしょう。最後でお屋形様が来てくれたのは、いくばくかの救いではあったわけですが、しかし、やはりこれでは天下獲りには向かないなあ…。ちなみに上杉主従が裃姿だったのは、無論登城のためなのですが、このドラマはこの辺がきちんとしていますね。

しかし腹痛と干し柿の組み合わせといい、この時点で真田家のつく側がばらばらである点といい、既に関ヶ原の伏線があちこちに登場します。次がいよいよ会津征伐、上杉攻めの回ですので、直江状も登場するようです。尤も、上杉は実は徳川と戦をするつもりはなく、あくまでも伊達や最上に向けられた戦に徳川が入って来たという説もあり、この辺がどう描かれるのかなとも思います。前にも言ってはいることですが、慶長出羽合戦にもそれなりの尺を割いてほしいです。

[ 2016/08/22 01:45 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸に見るシャーロックホームズ 27

では、『真田丸』とパペットホームズの類似点についてです。第32回で露わになって行く、家康と三成の対立ですが、これにはホームズとモリアーティ教頭の対立がダブります。特に『最後の冒険』の両者の対立は、無論他のシーンにも当てはまることが多いのですが、家康と三成という、いわば不倶戴天の敵同士の確執にもぴったり来そうです。『真田丸』では描かれるのがどうかわかりませんが、所謂七将に追われる三成と、『最後の冒険』で、生活委員たちに追われるホームズにもちょっと似通ったものがあります。

その三成、信繫を部下にすることになり「私は滅多に間違えないが」と口にします。これで思い出すのが、寮の部屋の豪華さに驚くワトソンに対する、ヘンリー・バスカーヴィルの「僕んちはお金持ちだからね」です。自分でそんなこと言うか?と突っ込みたくなってしまいますね。バスカーヴィルは、確かBBC版でも似たようなことを言っていました。しかも三成の場合は忍城攻めの失敗があり、当の信繁の父親に助けてもらっているというのに、それを言うかと思ってしまいます。流石にその後、時々は誤ることもあると言ってはいるのですが、しかし自分のやろうとしていることが、人生最大の過ちになるとはまだ気づいていないでしょう。

それからこの回で、阿茶の局が寧に、三成を貶める目的でしょう。本当は家康一人で政をするはずだったのに、三成が「どうしても」参加したいと…と寧、北政所に告げ口するシーンがあります。この表現、三谷さんの他の作品でも聞いた記憶がありますが、割とよく使われるのでしょうか。パペットホームズでも、メアリー・モースタンが、兄のアーサーが深夜に襲撃されたことについて、「私、どうしてもわからないんです」とホームズたちに話すシーンがあります。あの時は、「どーうしても」とかなり強調された雰囲気で、メアリーがかなり困惑している様子が表現されていました。しかしもちろんアーサーも、襲われる理由があったわけです。

飲み物-アイスコーヒー
[ 2016/08/21 01:30 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸あれこれ その33

先日投稿ができませんでしたので、本日のアップとなります。この後に、パペットホームズとの共通点関連となります。第32回、徳川、宇喜多、上杉、毛利そして前田の老衆も顔をそろえ、五奉行も一堂に会して華やかな顔ぶれとなりましたが、時代は段々シビアになって行きます。

あらすじの終わりの方でも書いていますが、家康と三成を比較した場合、明らかに家康の方が、石高でも官位でも格上です。真田兄弟の会話のように、三成が家康の下で政務を行うというのが現実路線なのですが、三成の家康敵視から考えるにそれはありえない。石高が少なくても官位が低くても、腹芸ができれば、天下人に近い存在にはなれたかもしれないのですが。むしろ大谷刑部の方が、様々な点でバランス感覚に長けているので、それなりに豊臣も立て、また家康にも適応できた可能性大です。『ステラ』8月26日号で童門冬二氏が、三成の忠誠心は誰に向けてのものだったかに言及されていますが、どうも豊臣家より、秀吉個人に向けられた感が少なからずあります。

そもそも家康が、老衆の中でも別格であったこと、自分の進退を自分で決められる立場にあったことから考えると、彼の暴走もある意味想定されたことではありました。要は
家 康
-----見えざる壁-----
宇喜多、上杉、毛利、前田
このような構図になっていたというべきでしょう。この体制下で、家康を面と向かって批判することはかなりリスクを伴うものであり、諸大名に取っては失うものが大きすぎたため、上杉のお屋形様も口をつぐまざるを得なかったのです。(これに関しては後述します)しかし三成も、どうせ敵対するのであれば、太閤から直々就任を要請されるお方が、自ら掟を破るとは何たるタヌキとでも返せばよかったものを。しかし家康も強敵ですが、阿茶局の、三成のイメージを貶める工作もなかなかのものです。一方茶々、秀吉の死に対しても随分と冷たいですね。やはり秀吉は「利用すべき存在」だったのでしょう。

そして公表もされていないのに、太閤薨去が駄々漏れになっている件ですが、どうもこれは、父上が拡散した感があります。三十郎を迎えての宴席で、稲が「みんな言っています」と答え、春が追い討ちをかけるように「私も知っています」(情報源が誰かは不明)と言った時、厠に行くと決まり悪そうに中座したところからして、恐らく間違いないかと。人の口に戸は立てられませんね。しかしあの後の「(信濃に)帰りたい」、今後の伏線になりそうです。

ところで宴席といえば、本多正信の酒宴と三成の酒宴です。徳川方の本多は料理も豪勢で盛況なのに比べ、石田方は料理もわびしくてスカスカの状態。しかも主催者である三成は中座する始末。細川越中守が呆れるのも道理かと-ところで細川屋敷のシーンが、何やら、きりを出すための設定になっている感があります。そもそも彼女は北政所の侍女のはずですが、勤務シフトはどうなっているのでしょう。閑話休題。その三成、加藤清正帰国後の宴でも同じことを繰り返して清正を怒らせます。家康に立ち向かうために味方を作る、そのチャンスを自ら放棄しているのだなあこの人は。

ところで先ほどの上杉のお屋形様ですが、信繫の頼みということもあり、自身でも家康の横暴を諌めたいということもあって、掟破りを諌める役を請け合ってしまったわけです。しかし、なかなか現実は厳しいもので、折れざるを得ない。直江兼続が複雑な表情を浮かべる所以です。人柄はいいのですが、常に理想と現実の狭間で揺れ動く人物ですね。補佐する側も大変かもしれませんが、ある意味補佐し甲斐もあるかも。ところで現在直江兼続関連の本を読んでいて、感想を姉妹ブログにアップ予定なので、それに関してこちらにも投稿予定です。

また『真田丸』では、慶長出羽合戦がどのくらい描かれるのかは不明ですが、いっそのこと、上杉主従と伊達政宗の3人のみで、三谷さんらしく舞台劇風に、心理描写を際立たせて描くのもありかと思っています。なお関ヶ原ですが、これも三成挙兵から数回にわけて描かれると思われますが、今年は9月11日が日曜日なので、その日にクライマックスを持って来るのではないのでしょうか。そして9月から10月が九度山でしょう。

それから、先日投稿分の『天地人』で、直江兼続が徳川家康に物申すシーン、観返してみたら、一応上杉景勝の許可は取っていたようです。しかし家臣とはいえ明らかに身分違いですし、ここは景勝が自分で話すべきことでしょうー無論内容によって、上杉に矛先が向く可能性もありですが。また兼続のセリフも、京で連歌を披露している割にひねりが無かったのも残念。それにここはやはり家康と三成の対立にしないと、後につながらないと思うのですが。いっそ『真田丸』のこのシーンで兼続の言を聞きたかったなあ…あの兼続なら、もっと皮肉を利かせたでしょうに。

飲み物-サイダー
[ 2016/08/20 16:30 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸と風林火山の両方に登場する出演者たち

以前から度々、『真田丸』と『風林火山』のキャストについて触れていますが、『真田丸』にも新しいキャストが次々と加わり、両方の作品に登場している出演者も増えましたので、ここでまとめておきます。出演者は『真田丸』の登場順になっています。赤文字が『風林火山』、そして青文字が『真田丸』のそれぞれ役名です。(敬称略)

内野聖陽  山本勘助
      徳川家康

寺島 進  赤部下野守(武田家家臣)
      出浦昌相 

村上新悟  春原惣左衛門(真田家の家臣、春原若狭守の弟)
      直江兼続

吉田鋼太郎  津田監物(根来寺の僧で鉄砲職人)
       織田信長

前川泰之   飯富(山県)昌景
       春日信達

小日向文世  諏訪頼重
       豊臣秀吉

近藤芳正  相木市兵衛(真田幸隆と旧知の武田家家臣)
      平野長泰

高橋和也  馬場信春
      宇喜多秀家

浅利陽介  小山田弥三郎(小山田信有の子、信茂の兄)
      小早川秀秋

小林勝也  諏訪満隣(頼重の叔父)
      前田利家

木津誠之  高遠連峰軒(高遠城主諏訪頼継の弟)
      長束正家

今井朋彦  小笠原長時
      大野治長

男性が主人公で、時代や舞台も似通っているせいでしょう。双方に出演している人は結構います。しかし、やはり男性のみで女優さんはだぶっていませんね。内野さんの勘助と小日向さんの諏訪頼重、この時も相対する関係でした。前川さん演じる飯富(山県)昌景が、背が高くて家臣団の中でひときわ目立っていました。近藤さん演じる相木市兵衛と、佐々木蔵之介さん演じる真田幸隆は、勘助の飲み友達のイメージです。今井さん演じる小笠原長時は、その後越後の上杉氏と関わっていますが、そこまではこのドラマでは描かれてはいません。寺島さんは出浦昌相とは打って変わって、勘助の最初の妻ミツを追い回すいやらしい役でした。この時1回きりの出演だった村上さんは、『真田丸』で一躍有名な俳優さんになりましたね。

[ 2016/08/19 07:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

『太平記』第五章 先帝ノ遷幸ト妖兆ノ事

六波羅兵に味方を捉えられた後醍醐天皇は、ごくわずかな供の者と隠岐へ配流となりますが、帝の流罪という暴挙に反感を覚える人々も少なくありませんでした。そして鎌倉では北条高時が政治を顧みず、田楽や闘犬にのめり込みます。

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元弘二年三月七日、後醍醐天皇は今度は隠岐へ配流となった。京から摂津、播磨を行くその最中、備後の豪族児島高徳は、帝にお伝えしたいことがあると待ち伏せを行うが、一行は山陽道ではなく、山陰道から美作に入る予定であった。高徳たちは美作の杉坂に向かうが、既に一行は宿に入った後だった。

そこで高徳は一計を案じ、宿の近くの木の幹を削って、このような文字を書きつけた。

天莫空勾践
時日無范蠡

翌日、一行がその前を通り、一同は誰が書いたのか、その意味は何であるのかを不審がる。勾践は越の王で、その臣范蠡が、敵国呉を滅ぼした故事を引用して、勾践を自分に、呉を北条になぞらえ、そのうち范蠡のような臣が出て来るに違いないという意味だと一同に教える。

その後一行は伯耆を経て、出雲の美保関から船で隠岐へ向かった。その間に持明院統の量仁親王(光厳天皇)が即位をしていた。隠岐の御所は如何にも小さかったが、側につく阿野簾子(三位殿の局)は天皇を励ます。

一方鎌倉では、北条高時が田楽に耽っており、ある夜田楽法師たちと共に乱痴気騒ぎをしていて、「天王寺の、や、ようれぼしを見ばや」という囃子が聞こえてきた。それをある侍女がたまたま覗くと、田楽法師たちはまるで鴉天狗に似た、鳥の化け物のようであった。また獣や鳥のものと思しき足跡がそこかしこに残されていた。

儒学者藤原仲範は、妖霊星は世が乱れる時に災いをなす星で、かつて聖徳太子が『未来記』を納めた天王寺のあたりから、動乱が起こり、国が亡びるということではないかと憂える。しかし当の高時はそういうことにはお構いなしで、田楽の次は闘犬に夢中になっていた。犬たちの死闘を何かのように喜ぶ高時に、眉をひそめる者も無論いた。

隠岐では、この有様では鎌倉幕府が滅ぶのも近いと、三位殿の局は口にする。それを聞いた後醍醐天皇も、自分の復権に野心を燃やすようになって行った。

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大河では最初から闘犬が登場し、高氏がそれに振り回されます。そして鴉天狗も大河のOPの冒頭に登場します。そして「天王寺の妖霊星」ですが、これは楠木正成のことであるといわれており、実際彼はその後、天王寺周辺で六波羅軍を迎え撃ちます(天王寺の戦い)。そして、大坂夏の陣で真田信繁が徳川家康を追い詰めたのも、天王寺口の戦いでした。


[ 2016/08/18 01:15 ] | TB(-) | CM(0)

リオ五輪とTRC(ザ・ラグビー・チャンピオンシップ)

まず、皆様ご存知かと思いますが、七人制ラグビー男子代表がリオ五輪で4強入りしました。生憎フィジーと南アフリカに敗退しましたが、今まで七人制のサーキットの常連チームでもない日本が、しかもニュージーランドとフランスを破ってここまで来られたというのは、今後の七人制にいい影響をもたらしそうです。しかし「セブンスの神様」フィジーはやはり強かった…。

そして南半球ではニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、そしてアルゼンチンによるTRC(ザ・ラグビー・チャンピオンシップ)が開催です。ちょうど北半球のシーズン入りと時を同じくしているため、再びラグビー中継で目を離せない展開が続きます。村上晃一氏のコラムより。

ザ・ラグビーチャンピオンシップ オーストラリア vs. ニュージーランド プレビュー
(JSPORTS公式サイト)

それから、今年スーパーラグビーに初参加のサンウルブズを特集した番組が、19日にJSPORTS3で放送されます。詳しくはこちらを。

ドキュメンタリー ~The REAL~ サンウルブズ 1勝13敗1分の意義スーパーラグビーに初めて挑んだシーズン

[ 2016/08/17 21:15 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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