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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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「5分でわかる真田丸」の英語字幕に関して 4 (敬称と単語の選び方)

先日、この件でNHKに再度問い合わせをしている旨書いていましたが、実はひと月以上経っても何も来ません。恐らく、先方としてはこれ以上話せないことなのでしょう。しかしNHKは受信料で賄っている公共放送でもあり、毎度書いているようで恐縮ですが、大河ドラマの英訳でもあるわけです。たとえば逐語訳のように見られているのをどう改善すべきかといったことを、もう少し説明してほしかったです。コーポレートガバナンスというか、放送局として、視聴者に対してどれだけ透明性を保てるかの問題とも考えられます。やはり、時間が無いから逐語訳のようになるではちょっと苦しいと思います。

それと敬称の問題に関して書いておきますが、やはりこれははっきり表記が統一されていないようです。つまり時と場合に応じて、lordであったりsirであったり、苗字につけたり名前につけたりとなっているようですが、これも固めるべきでしょう。敬称を変えるのは、たとえば真田昌幸が、徳川の与力から本物の大名になった時に、Sir MasayukiからLord Sanadaになるような変わり方であるべきかと思います。 一応実例としてキャプチャ画像を数点貼っておきます。まず第22回の「裁定」です。ここもsirが苗字につけられています。
キャプチャ13良くない例

少し大きな辞書を引けば、sirは苗字単独ではつけないとあるのですが。ネット辞書にweblioというのがありますが、その説明(出典は新英和中辞典)でもこうなっています。

2 サー…,…卿(きよう) 《英国で準男爵 (baronet) またはナイト爵 (knight) の人の氏名と併用する敬称; cf. dame 2,→lady 2》.
Sir Isaac Newton アイザック ニュートン卿 《★【用法】 日常の呼び掛けとしては Mr. とは逆に Sir Isaac のように first name につけ, Sir Newton のように surname にはつけない》.

無論NHK独自のルールなのかもしれませんが、それならそうと問い合わせの回答で答えるべきでしょう。それでも、本来の用法から大幅に外れているとは思いますが。

それから、単語の選び方に関してですが、第4回「挑戦」で、信繫が父昌幸と共に、信長に会いに法華寺に行くものの、待たされたこともあって部屋を出て行ってしまいます。(しかし信繁はここでも、春日山城でも、大坂城でも「待たされる」設定が多いです。彼の人生を暗示しているようです) そこで徳川家の弓の手入れをほめるのですが、

キャプチャ14

ここがtendedとなっています。しかしtendというのは主に「~しがちである」「~の傾向がある」の意味です。無論世話するという意味もありますが、主に子供や植物の面倒を見るという意味で、しかもその場合もtake care ofの方がよく使われているようです。まして武器の手入れのことであれば、maintainかcareの方がよかったように思えます。 この辺りの単語の選び方、あるいは出来上がった文章のチェックに気を使ってほしいなと思います。しかし、なぜtendを選んだのでしょうね。

それと、真田信幸が本能寺の変のことを、京から帰った薬売りから聞いたと、昌幸に言うシーンが第5回「窮地」に出て来ます。

キャプチャ15

ここでdrug sellerとありますが、drugという単語の字義で最初に出て来るのは、「違法薬物」です。これだとまさに、「薬(ヤク)の売人」みたいになってしまいます。ここはmedicineにされるべきでした。また信幸が「京から戻って来た」と言っている辺り、行商人で、間者として情報収集を行っているとも考えられます-実際この当時、薬売りの多くは行商人でした。ならばmedicine peddlerでもよかったかと思います。

また、都に明智の旗が"filled with"とありますが、この表現は容器を液体で満たすとか、比喩的に心が嬉しさや悲しみで満ち溢れるという意味で使います。しかしこの場合は、旗がそこかしこにあるという意味でしょうから、be crowded withなどの方が適切だったかもしれません。


[ 2016/06/18 01:15 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

ラグビー代表スコットランド戦-1

ラグビー日本代表、先週はバンクーバーでカナダと試合をして接戦を制しました。

日本代表、ワールドカップ後の本格始動。初戦は接戦を勝利 カナダvs.日本
(JSPORTS公式サイト)

そして村上氏のプレビュー。

ラグビー 日本代表テストマッチ2016 日本 vs. スコットランド プレビュー
(JSPORTS公式サイト)

カナダは日本にとっては結構相性のいいチームですが、通常の国際試合では負け知らずですが、ワールドカップでは2007年と2011年の大会でそれぞれ引き分けています。2011年大会ではカナダとトンガに勝利をと思っていたものの、その目論見がはずれ、昨年の大会では、せめてアメリカから勝利をといわれていました。それが、あの予想をはるかに上回る結果となったわけなのですが…。そして今週末は、豊田スタジアムでスコットランド代表との第一戦に臨みます。登録選手は以下の通りです。

日本代表「リポビタンDチャレンジカップ2016」スコットランド代表戦 第1戦 試合登録メンバー
(日本ラグビーフットボール協会公式サイト)

スコットランドはやはり1989年の来日時の勝利が記憶に焼き付いていますが、あの時のスコットランドは、実は正規のメンバーではありませんでした。その当時、スコットランドと日本は互いにキャップ認定の試合を組むことができなかったのです。つまりベストに近いけれど、当時のメンバーは、正代表の二軍レベルのチームだったわけです。それもあって、この試合での勝利を求める声は高まっているはずです。やはりホームゲームなのだから、白星を手にしてほしいですね。

[ 2016/06/16 23:00 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

セキュリティと安心毛布

『真田丸』とはあまり関係なさそうなタイトルで恐縮ですが、「安心毛布」とか「ライナスの毛布」という言葉があります。これは『ピーナッツ』で、いつもくちゃくちゃの毛布を引きずって歩いている、ルーシーの弟ライナスに由来しています。

彼にとってこの毛布は心のよりどころであり、毛布がないと途端に元気がなくなります。そんな弟をどうにかしようと、ルーシーが強制的に毛布を取り上げたりしたこともありますし、スヌーピーに至っては、毛布をスポーツジャケットに仕立ててしまったこともあります。実はこの時は、彼が毛布離れするいい機会でもあったのですが、チャーリー・ブラウンが責任を感じて、新しい毛布を与えたため、元の木阿弥になってしまいました。

さて第23回は、小田原征伐ということもあって、上杉主従が久々に登場した回でもありました。この上杉家においては、行政全般のみならず、安全管理、いわばセキュリティも直江兼続に一任されているようで、そのため兼続はネット上では「セコム」の異名でも親しまれています。真田信繁に対しても、景勝は扱いが穏やかで、しかもかなり心を開くのに対し、兼続はこの真田の倅を、どこか冷ややかな目で見ています。

同時にこの兼続は、お屋形様である景勝にとっては、このうえなく頼れる相手、家臣中の家臣でもあり、むしろ兼続がいないと困る部分もあるようです。彼はセキュリティの要であると同時に、お屋形様にとっては安心毛布なのかもしれません。無論上杉家のみならず、徳川家康にとっての爪噛みとか、真田昌幸にとっての胡桃などもある意味そうであるように見えます。そういえば家康の爪噛み、復活させてほしいです。

一方でライナスは、この毛布を武器のように使って木の枝を折ったりしていますし、毛布そのものが意志のある人間のように、何かと口を挟むルーシーめがけて襲いかかったりもしています。つまるところ安心毛布は、自分を守ってくれる存在という意味では、セキュリティの要であるともいえそうです。それを考えると、家康にとってのダブル本多も一種の安心毛布といえるのかもしれません。しかし真田昌幸の場合に限り、息子や家臣がいるものの、自分自身がセキュリティの要であるように見えて仕方ありません。

飲み物-アイスコーヒーブラック
[ 2016/06/16 01:30 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

『応天の門』山科宮、山中の笛の音に惑わさるる事

『応天の門』、前回の百鬼夜行騒ぎは、何やら藤原氏の陰謀めいたものが感じられました。今回はそれとはまた別に、白梅が、かつての同僚である皐月からあることを依頼されます。

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白梅は昭姫の店へ使いに行き、その帰りに、かつて玉虫姫の邸で奉公していた仲間の皐月と出会う。皐月は今は、かつてはやんごとなき身分であり、今は出家して隠遁生活を送っている山科宮に仕えていた。皐月は白梅に物の怪退治を依頼し、白梅は菅原邸へ戻るなり、書庫から本を引っ張り出して、その物の怪が何であるかを調べ、玃(やまこ)という、猿にも山犬にも似た妖怪であることを突き止める。

皐月の話によれば、山科宮は目が不自由で琵琶を嗜んでいた。しかし三月ほど前から、夜中に起き出して琵琶を奏でるようになり、不審に思った皐月がその理由を尋ねたところ、何やら笛のような音が聞こえると言う。それに合わせて琵琶を奏でる日々が毎日のように続き、宮は体調を崩して寝付いてしまった。祈祷も薬も要らぬといわれ、途方に暮れた皐月は、白梅に相談を持ちかけたのであった。

道真は白梅を呼び寄せ、物の怪などいないと何度言ったらわかると持論を繰り返す。そして、出家した貴族など、山奥で世をはかなむ変人であり、心を病んでいるのだと例の口調で諭す。しかし白梅は、自分たちは今まで、奉公先の主を二度失っており、皐月の為にも、主の山科宮を助けてほしいと涙ながらに訴え、二人は皐月と共に宮の邸へ向かう。

着いた先は、思いの他壮麗な屋敷だった。道真は、帝になりえた方なら、京とそう違わぬ暮らしもできると口にするが、白梅にはそれは初耳だった。宮に目通りした道真は、宮がまるで目が見えるように自分の容姿を言い当てるのを聞いて驚く。宮は、今では耳が目のようなものだと言い、寝所に向かう。二人はその夜は屋敷に泊まることになった。

皐月は、白梅が元気そうなのを見て喜ぶ。その夜、また宮の寝所から琵琶の音がした。恐らく笛が鳴っているのだと気づいた道真は、夜間は獣が出る屋外に、松明を持って飛び出して行く。その笛の音の正体は、山菜摘みの男が持っている獣よけの笛だった。宮は聴覚に優れていたため、普通の人間には聞こえない音も聞こえてしまっていたのである。あれは人の営みの音ですと道真は話す。

山科宮は、帝の位には興味が無く、宮中の妬み嫉みを聞くのが嫌で出家をし、隠遁生活に入っていた。しかしこのような所であっても、人間と交わらずに暮らして行くことはできぬと悟った宮に、皐月は自分に落ち度があったのではと漏らす。しかし宮は、そなたの琴の音を聞きたいからここにいるようにと命じ、すべてが解決して道真と白梅は京へ戻る。

牛車の中で道真は白梅に、私は何でも屋ではないと言い、しかも実際に見てみなければわからない、人とかかわらずに引きこもって生きて行くなんて…と言いかけて口をつぐみ、そのまま寝てしまう。一方京では、ある男が奇妙な夢を見てはね起きていた。その男とは…。

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一見藤原氏や百鬼夜行騒ぎと関係なさそうな今回ですが、山科宮がかつて帝と噂されて人物であること、宮中に嫌気がさしたことを考えると、恐らくこれも藤原氏にかなりの関係があると思われます。そして今回は珍しく、在原業平が登場しない回でもありました。

ところで最後に登場するある男、ネタバレですが大納言伴善男です。この人物は、父の任地の佐渡国で生まれたとされ、京で官人に取り立てられた後に、左大臣の源信との不仲から後に応天門の変を起こすことになります。

[ 2016/06/15 23:45 ] 応天の門 | TB(-) | CM(0)

真田丸-23

では、あらすじに行きたいと思います。久々の合戦回、といっても小田原征伐ということもあり、あまり合戦シーンそのものは登場しませんが、参戦した諸将それぞれの思惑が見て取れる回です。そして昌幸と家康、狸同士が冒頭で顔を合わせます。

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いよいよ小田原征伐となり、石田三成がすべてを仕切ることになった。秀次が総大将、その貢献が家康となり、東海道軍と東山道軍に別れて小田原城を囲み、海上にでは長宗我部と九鬼の水軍が参戦した。また真田は徳川の与力でありながら、上野に詳しいという理由で、例外的に上杉景勝と前田利家の東山道軍に加わることになる。家康は不満げであったが、昌幸は声高に、殿下のご命令であれば仕方ないと言い、家康に、加勢できず残念だと伝える。

これは三成の思惑が絡んでいた。三成は未だ家康を信じておらず、もし寝返った時に真田を道連れにすることのないよう、先手を打ったのだった。また信繁は、景勝に近づいて挨拶をするが、景勝は、大坂に信繁を置いて越後に戻ったことを気に掛けており、その節はすまなかったと口にする。また秀吉のもとで戦うことにも、何らかの屈折を抱えているようだった。そして天正十八年四月、小田原征伐が始まり、大名たちが布陣する。

秀吉からの命令が下った。信繫は平野長泰に命じられ、秀次や家康の陣を触れ回る。しかし家康の陣では連れ小便につき合わされ、家康自身の口から、殿下に信じてもらえていないという言葉を聞く。秀吉の命令は、長丁場になること、戦というより骨休めと思えといったもので、自身も茶々を呼ぶ予定だった。その後秀吉は家康を呼び、小用に付き合わせる。所謂関東の連れ小便で、その時秀吉は、北条を討ったら関八州を与えるから、江戸へ移れと命じる。一方北条氏政は籠城を決め込みんでいた。

大坂では寧が秀吉の手紙を読んでいた。茶々にこのことを知らせるように、片桐且元に命じる寧のそばには、病で出陣を見送った秀長の姿があった。そして東山道軍は、北条の城を攻め落としながら松井田城に入っていた。そこで各自は不満を漏らす。昌幸は秀吉の下で戦うことに不満げであり、景勝は、この戦には大義がないとつぶやく。信幸はそれに対し、関白殿下が日の本から戦を無くそうとしているのが大義ではと返す。また武蔵の忍城攻めに、昌幸は信幸を派遣する。

しかし松井田城で思わぬ者が信幸を待っていた。出浦昌相が佐助と共に忍んでおり、北条と組んで秀吉暗殺をほのめかす。信幸は昌相に呆れ、佐助を信繁のもとへやることに決めた。そして北条の方はといえば、連日の評定でも開城か徹底抗戦かで紛糾していた。そして氏政は薄化粧をして蹴鞠に興じる。氏政は実は賊を恐れており、しばらく湯浴みもしていない状態だった。しかしそれでも降伏を渋り、江雪斎は、負けは延ばせても勝つことは難しいと進言する。そんな北条の最後の望みは伊達だった。

秀吉は陣中に阿国歌舞伎を呼んで上機嫌だったが、茶々は退屈していた。たまたま通りかかった信繁に、利休のいる所へ案内させ、扇を一本手に入れる。また、どうせなら城が炎上する所を見たいと漏らし、利休を驚かせる。六月に入り、信幸は正攻法で忍城を落とそうとしてうまく行かず、城攻めに手こずっていた。石田三成はこのことでかなり苛立ち、腹具合を悪くしてしまう。そんな三成を観て大谷吉継はこう言う。「存外こまやかな男なのだ」

六月九日、伊達政宗が白装束でやって来て、秀吉に降伏する。これで秀吉の敵は北条のみとなった。茶々は信繁に北条は滅びるのかと訊き、信繫は、取り残された物は消えて行くしかないと答える。北条攻めに大乗り気の秀吉に、吉継はまず残った北条の城を攻め落とすよう提案し、家康もそれに賛同する。吉継の推薦もあり、三成は忍城攻めをまかされて現地に赴く。城を落とせない上杉主従や真田父子に蔑むような言葉を浴びせて鉢形城へ行かせ、水攻めを行うもうまく行かなかった。

そして氏政は、あくまでも抗戦の姿勢を崩さなかった。一方氏直は助命嘆願を考えており、江雪斎には、北条を滅ぼされるおつもりかと言われてしまう。降伏すれば秀吉は許すのかと、あまりにも虫のいい条件を持ち出す氏政に戸惑う江雪斎。しかし氏直は、やってみなければわからぬと言い、秀吉にその旨を知らせる。秀吉は激怒するが、家康と吉継は、北条は生かしておけば役に立つと弁護する。しかし秀吉は、しばらく茶々と温泉に行くと言ってその場を立ち去る。

家康と吉継は信繁を呼び、手紙を氏政の元へと持たせる。そこへ金の覆面を付けた男が現れるが、それは本多正信であった。正信は小田原城まで道案内をする。門の中には江雪斎が待ち構えていた。かつて自分を相手に、堂々渡り合ったことで信繫を買っていたのである。信繁は、第三者として氏政の説得に当たることを依頼され、氏政に、関白殿下は臣従を誓った者に寛容と説くも、氏政は聞く耳を持たなかった。

江雪斎は、氏政の意を汲む家臣もいて、なかなかまとまらないことを嘆く。そんな時、いきなり二人に刃向って来た者たちがいた。信繁は何とか外へ逃げるが、多勢に無勢の状態である。そこへ佐助が駆けつけ、相手の目を暗ませたうえで、逃げるように促す。その時門の外で、信繫の襟をつかんで引っ張る者がいた。「真田源次郎信繁」と叫ぶその男は、かつて安土城から逃げ出した時、琵琶湖畔で別れてそれっきりになっていた小山田茂誠だった。

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今回も伏線が多く、そして三成の「ブーメラン」も登場します。合戦ということで人々の行き来、葛藤なども描かれ、結構これが実際の合戦以上に話を面白くしています。そして城に閉じこもる氏政、開城を促す氏直。頼みの綱の伊達も寝返り、かつて敵と蔑んだ真田の息子を、味方に付けざるをえなくなります。そして秀吉や、昨日も触れた三成の考えに必ずしも同調できない大名たちについては、また後日書く予定です。しかしこの時、一番バランスが取れた存在は家康と吉継だったのですね。

[ 2016/06/15 01:00 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

石田三成の人となり

すみません、いつも月曜日にアップしている真田丸の直近回のあらすじですが、事情により明日となります。その代わりと言っては何ですが、今回の石田三成について。

やはりこの人は家康を信じていないようですね。これがどうも後々、関ヶ原の伏線になりそうな気もします。しかも負け戦は無駄だと言っていた張本人が、負け戦の首謀者となってしまうわけなのですが。これを見る限り、この人はやはり有能な官僚ではあったけれど、軍人でもなく、まして政治家でもなかったのだなと改めて思います。腹痛を訴えていたのは、あるいは今でいう過敏性大腸とか自律神経失調症だったのでしょうか。結構ストレスをため込みそうな人なので。

しかも城内に入るなり、のっけから上杉主従や真田父子を無能呼ばわりするが如き物言いも如何なものかと。普通はまず相手の労をねぎらい、戦法を聞いたうえで、どのように出るか対策を練るものと思われますが、それすらなし。しかし忍城の水攻め、秀吉の備中高松城攻めに倣おうとしたのでしょう。あの時と同様に、地元の農民にも高額の報酬を与えて工事に当たらせたようです。しかも高松城より早く、5日間でやってはのけたものの、忍城側から堤を切られてしまい、逆にこれによる鉄砲水で石田方に損害が出てしまいます。

確かに三成の計算ではうまく行ったのでしょうが、敵方から堤を切られるという想定事項が欠けていたのでしょうか、これに対してなすすべはなかったようです。何というか、敵の存在を考えず、何か治水工事でもするような感じだったのでしょう。4日で落としてみせるなど、あまり大見得切らない方がよかったのに。やはり山本耕史さんが演じた、『平清盛』の藤原頼長も、保元の乱で夜討ちはするな、孫子の言葉にないなどと言っていましたね。そして逆に、後白河天皇側から夜討ちを仕掛けられてしまうのですが。

この『真田丸』では、島左近は出て来ないようですが、その代わり大谷吉継がかなり彼をアシストしているようにも見えますし、実際かなり助けられてはいたでしょう。石田三成の業績の何割かは、実は大谷吉継の業績だったのかもしれません。

飲み物-アイスミルクティ

[ 2016/06/14 00:00 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

動画ご紹介-兼続、直江状を読む

『真田丸』関連でもうひとつ。既に公式サイトをご覧になっている方はご存知でしょうが、直江兼続役の村上新悟さんによる「直江状」の朗読の動画が、一部アップされています。江戸東京博物館での入館者6万人突破を記念してのものですが、これは是非聞いていただきたいし、また本編でも、直江状を読むシーンをぜひとも入れていただきたいと思います。声のみならず、読んで行くうちに段々熱くなって行く、その強弱の付け方がまた実にいいです。

直江兼続役・村上新悟さんによる直江状朗読一部抜粋(5分38秒)
(真田丸公式サイト)


[ 2016/06/12 01:45 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸あれこれ その22

ではあれこれに行きたいと思います。もう昨日になりましたが、6月11日は旧の5月7日でした。ちなみに大坂の陣が起こった慶長20年(元和元年)の5月7日は今の6月3日です。5月というと何やら爽やかな時期を連想しますが、その当時はもう梅雨に入る頃だったのですね。

さて、きりが唯一の女性の登場人物、後は男性ばかりという、きわめて戦国的な雰囲気の回でもありました。まず例の裁定の場です。互いに沼田城の領有権を主張する信繁と板部岡江雪斎でしたが、実は、北条と真田の両方に沼田城を与えると約束したのは徳川で、所謂二枚舌外交でした。しかも徳川家名代の本多正信は、江雪斎の言葉をのらりくらりとかわし、その場に本多殿も居合わせたであろうとの指摘に「忘れ申した」の狸っぷりです。さらに、北条に与えた起請文には「手柄次第」と書かれており、正式に譲渡したわけではありませんでした。

立場がなくなった江雪斎に、本来の裁判官秀吉が、捨が泣き出したために退席してしまいますが、これ秀吉はなからやる気なさそうですね。そして臨時代行の秀次が、沼田城が自分の物なら、なぜ取り返すと言わぬと止めをさして、この裁定は終了します。しかしこの裁定は最初から結論ありきで、北条を上洛させる作戦であったわけですが、昌幸もそう簡単には引き下がらず、沼田城を監視できる距離にある名胡桃城を嘘をついて手に入れます。昌幸も相変わらず狸ではあります。

そして予想通り、沼田城主矢沢頼綱はこれに反発し、息子の三十郎と説得に来た信幸を手こずらせます。また北条は北条で、名胡桃城を与えたことに機嫌を損じた氏政が、またも上洛を見合わせ、鷹狩に出かけたりします。どう見ても江雪斎の苦労が報われていません。しかし秀吉としては、沼田は与えた→氏政は来ない→ならば攻めるの流れになるわけですから、これは都合がいいわけです。無論三成は、何とか上洛させようと試みるのですが、何せ利休が攻めろと言っているわけだから、秀吉もその気になっています。この利休は本当に黒幕なのだなあ…。戦になれば堺の鉄砲も需要が高まりますしね。

そんな折、北条の家臣猪俣邦憲が名胡桃城を襲い、城主鈴木主水が自刃したという知らせを受けて、佐助が上田から京まで走ります。しかも本来よりも短い日程で行けと、信幸からも昌幸からも命じられるのですが、四日を二日で行くのはちょっと無理でしょう。尤もこの命令には従わずにすみました。信繁の説得で、この問題は結局秀吉預かりとなったからです。しかし昌幸は、よくよくこういうのが苦手なようです。出浦昌相もですが、世の中が乱れれば乱れるほど、己の才覚で渡って行くのが得意な人たちですから、戦するのに許可だと?サルめと言いたくもなろうというものです。ところで出浦と一杯やっている時のつまみ、あれがギンナンに見えて仕方ありません。

結局北条は度重なる説得にも応じず、いよいよ秀吉が宣戦布告をする段になってあわてふためき、徳川を味方につけようとするものの、当たり前ですが取り合ってもらえません。しかもこの時の、本多正信の「殿は京に向かわれたということで」がまたえぐい。要は、秀吉に会いに行ったというのと同義ですから。しかし氏政と氏直も、鷹狩をしているということは、開戦に備えているとも取れます。それを諌める江雪斎に、氏直が向けるちょっと悲しそうな視線が、今後の北条を暗示しているようにも取れます。

結局小田原征伐は避けられない事態となります。いざ戦が決まると、まるで暴れ牛のように前に進むとは三成の弁ですが、これによって秀吉は、自ら臣従させた大名たちを連れて、意気揚々と相模へ乗り込むことになります。裁定の際に、きりにかつて教えらえたように、丹田の辺りに力を入れていた信繁に、江雪斎が「我らがこうして話し合うことで、まことの戦をせずにすむ」と話しかけ、信繫は見どころがあるとにらむものの、その江雪斎を、今度は戦場で敵に回すことになりそうです。

そして最後になりましたが、信幸が名胡桃城の件を受けて軍議を開いているところへ、本多忠勝が加勢を申し出ます。しかし信幸は、
「これは真田の軍議でござる」
とぴしゃりと一言。これがなかなかいい。あのプレッシャーに耐えず晒されているかごときの兄上が、こう口にすることで、何か非常に大きなインパクトを感じさせるものです。「じゃがではござらん!」に次ぐ信幸名言集第二弾といえるかもしれません。

飲み物-お洒落なランプとウイスキーグラス
[ 2016/06/12 01:30 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

HOJO Ujimasa

Hojo Ujimasa is a son of Hojo Ujiyasu, one of famous daimyos in the 16th century. His family name "Hojo" is, strictly speaking, Go-Hojo. The family was founded by Ise Shinkuro Nagauji, later Hojo Soun.

In 1559, he became the heir of the Hojos because of the death of his elder brother Shinkuro but his father still ruled the fief until his death. Though Ujimasa played an active role as warlord, the worsening relationship with the Takedas made him serve the Odas formally. And the conflict over Numata Castle and the siege of Odawara in 1590 drove him into a corner at last. On the other hand, he governed his fief well.

In this drama, Ujimasa is a haughty man who looks down on Hideyoshi and loves hawking. And the episode of shiru kake meshi, rice mixed with soup is introduced in it. When Ujimasa was a child, he mixed his rice with soup at mealtime but it was too small to make the rice sodden. Then he asks another bowl of soup. Ujiyasu sighed over it and felt uneasy that his son was too shortsighted to rule the fief and continue the family name.

The image shows Masanobu Takashima as Hojo Ujimasa.
(From the guidebook published by Sankei Shimbun)

真田丸北条氏政
[ 2016/06/11 23:30 ] Taiga Drama Sanada Maru | TB(-) | CM(0)

真田丸に見るシャーロックホームズ(そして新・三銃士) 17

第22回は裁定のシーンが長く、その点でもパペットホームズに似た部分は結構ありましたが、今回はパペホ及び『新・三銃士』関連でこのニ点をピックアップしてみました。

きりの差し入れ、ハドソン夫人のローズマリーティー

きりが秀次と信繁に差し入れを持って来るシーン、秀次には大きなお握りが入った豪華版、かたや信繁に渡した竹皮の包みには、二口ほどの大きさのお握りがふたつ。ちょっと差がありすぎではないかと思いますが、きりにしてみれば、以前梅と自分に全く違う櫛を渡された、その意趣返しの意味もあるいはあったのかも。しかし秀次のお握り、中華饅頭くらいのサイズはありますね。さてパペットホームズでは、このような場面が登場します。

ビートン校の校内何か所かに張られた謎の暗号を巡って、ホームズとレストレードが調査をしているところへ、アガサがやって来て、ハドソン夫人がローズマリーティーを淹れてくれたと伝えます。ホームズはもう少しここに残ると言い、レストレードが、じゃ頂こうとすると、アガサはこう言います。

アガサ「アンタのはないよ」
レストレード「ひどいなあ…」

かなりエキセントリックな子でもあるアガサ、ホームズには弟子のような、しまいには押し掛け女房のような姿勢を取りますが、レストレードには冷たいものです。いや、あるいはハドソン夫人が、最初からホームズだけに淹れてあげていたのでしょうか。しかし、きりは一応は差し入れを持って来たのですから、信繫の方がまだ恵まれているかも。その後アガサが閃きで暗号の謎を解いてしまい、そこに現れた犯人のべインズが、ホームズを揶揄するような言葉を残して去って行ったため、ホームズがアガサを怒鳴りつけてしまう展開になるのが、これとは違っています、

なおこれに関しては、「ハドソン夫人のローズマリーティー」という記事でも多少触れています。

昌幸、甲冑の陰に隠れる

裁定が北条、徳川とも名代なのに腹を立てて信繫をやることに決め、自分は、南蛮の物品が所狭しと置かれた部屋に隠れた昌幸ですが、信繫が勝利したことに気をよくしていたところへ、石田三成が入室して来ます。昌幸は慌てて、そばの南蛮甲冑の陰に身を隠しますが、既に三成にはさとられていました。そして、実は戦をさせないためにも、北条に沼田城を渡してくれとなるのですが、この甲冑の陰に隠れるシーン、パペットホームズの「失礼な似顔絵の冒険」で、ミルヴァートン先生の部屋に忍び込んだホームズとワトソンが、アガサが入って来て甲冑の陰に身を隠すのを思い出します。

この甲冑は、『新・三銃士』の、ロシュフォールの部下であるマンステールの物が使われていますが、赤の羽根は外されています。

マンステール(向かって右側、『新・三銃士』完全ガイドブックより)

新・三銃士マンステール

ところでこの部屋の様子なのですが、同じような赤の羽根をつけた帽子とか、西洋式の剣、ソファなど様々なものが無造作に置かれています。その中で、気になったのがこの画像(公式サイト)の

キャプチャ11 

この部分です。何だか『新・三銃士』のパペットみたいなのですが。


キャプチャ12

アラミスかな?(『新・三銃士』完全ガイドブックより)

新・三銃士アラミス 

そもそも『三銃士』の時代が17世紀前半ですから、この時代とそう離れてはいません。
『新・三銃士』といえば、ダルタニアンが、コクナールからカーテンでマントを作ってもらうシーンがありましたが、あれも、信繫が素襖の袖を取って、急ごしらえで裃を作るところを連想させますね。その時、針仕事をしていたきりといさかいになるのですが、前出のホームズとアガサの口論は、むしろこれと似ているところがあります。

「忘れた…」

それから本多正信が沼田城を巡って、北条方の板部岡江雪斎に「忘れ申した」という場面、パペホの第17回でワトソンが「僕もホームズに悩みを聞いてもらった、ねえ、ホームズ?」と言うのに、ホームズがあっさり「忘れた」と答えるのを連想させます。

(2016年6月11日一部追記)

飲み物-アイスティー
[ 2016/06/11 01:30 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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