fc2ブログ

ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
ベイカー寮221B/Baker House 221B TOP  >  2016年03月

きりと梅とパペットホームズ (真田丸に見るシャーロックホームズ番外)

まず、この読売新聞の記事をご紹介しておきます。

NHK大河ドラマ「真田丸」~さく裂?不発?三谷マジック 
(YOMIURI ONLINE 深読みチャンネル)

コラムニスト桧山珠美さんの記事です。桧山さんの記事に関しては賛否両論ありますが、この記事は結構うなずけます。ただ女性陣の描き方云々に関しては、それなりの理由があると私は思っています。

さてその『真田丸』の女性陣、先日も触れたきりと梅ですが、この両者にパペットホームズのキャラがだぶります。番組を観ていた方なら、思い当たるふしもあるのではないでしょうか。まずきりですが、こちらはホームズにまとわりつくアガサ、時々シャーマンといったところでしょう。アガサ(本名アガサ・ライト)はピンクの髪をツインテールにした、エキセントリックな感じの女子生徒で、集団行動が苦手で、結構繊細なところがあります。

このアガサは、初めて口を利いたホームズに、いきなり「チューして」と迫ります。第11回「祝言」で、信幸が「口吸い」を言うのをちょっと連想させます。その後も押し掛け弟子、果ては押し掛け女房よろしく、ベイカー寮の221Bまでやって来るわけで、ある意味積極的な子ですが、ホームズは素直になれません。もう1人のシャーマンは金髪で、男の子の言葉を使う「僕っ娘」で、こちらもちょっと不思議ちゃんです。動物好きで犬の言葉がわかって、男の子にそう興味があるようには見えませんが、ホームズの捜査を手伝う時があります。基本的にきりはアガサキャラですが、それでいてどこか純粋なところ、時に男勝りに見える辺りに、シャーマン的なものも感じられます。

一方梅の方ですが、こちらはメアリー・モースタンでしょう。このメアリー・モースタンは原作のホームズにも登場します-無論アガサ、シャーマンも出て来るのですが、アガサは『チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン』にちょっとだけ、シャーマンは『四つの署名』に、これも少しだけ登場し、しかもこちらは元々は老人です。このメアリーは『四つの署名』の依頼人で、ワトソンが夢中になる女性で、人形劇でも似たような設定になっています。しかしこのメアリーは、アガサやシャーマンに比べると、「思わせぶりでちょっと悪い子」(シャーロックホームズ完全メモリアルブックより)です。

たとえば『バスカヴィル家の犬』を原作にした「バスカーヴィル君と犬の冒険」で、彼女はワトソンが自分を好きなことを知りながら、バスカーヴィルとも付き合っています。しかも相手に好意を持つ持たないで、バッグの持ち方を変えたりもしています。この事件は、そのバスカーヴィルと、デートの相手のメアリーが魔犬を見たことに端を発するのですが、メアリーはその魔犬を誰が見たかにうすうす感づいており、バスカーヴィルへのライバル意識もあって、ホームズの代わりに捜査を買って出たワトソンに、これにはもう関わらないでと言い放ちます。こういう点から見て、いくぶん二面性を感じさせる女の子ではあります。

きりと梅を比較してみると、確かにうるさくはあるものの、むしろきりの方が純朴で素直であるように見えます。あまり自分をストレートに出し過ぎて、それで損をしている印象もあります。梅の方は、半農半武の家であるため、それなりに苦労もし、ある意味利にさといところもあるように見受けられます。「きりちゃんの気持ちはわかる」と敢えて言うところに、いわば彼女の隙のなさが感じられます。無論、今後この2人がたどる運命によって、それぞれに何らかの変化は出て来ると思われます。何といっても、きりも梅もまだ十代半ばくらいでしょうから。

飲み物-カクテル
[ 2016/03/23 01:30 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

『江 姫たちの戦国』の大坂の陣を観て

『江 姫たちの戦国』の大坂の陣のエピを観ました。全体的な感想からいえば、大坂方は一応はきちんと描かれていましたが、德川方というか、江の描かれ方がやはりおかしい。淀殿が武装していたとか、秀頼の発言などにはそこそこ大河らしさを感じるのですが、肝心の江が「大坂の情報を私の所に持ってくるように」などと家臣に命じている点でどうも違和感があります。その情報を持って来させて、彼女が分析するのでしょうか?まさかそれはないと思います。『花燃ゆ』の美和のようです。要は、淀殿と秀頼、千姫の安否さえわかればそれでいいといったところではないのでしょうか。別に彼女が陣頭指揮をするのではないのですから。

かてて加えて、徳川家康が先陣でウイスキーと思しき酒を、デキャンタからグラスに注いで飲んでいるのも、何か違和感ありです。そもそも日本でウイスキーが作られたのは、いうまでもなく「マッサン」こと竹鶴政孝が草分け的存在ですし、また海外から日本にもたらされたのは、ペリーが黒船で来航した後のことです。あの酒の正体は何なのでしょう。一方で真田丸の戦いが出て来たのは評価できます。私が知る限り、真田丸そのものが登場したのは、過去において『葵 徳川三代』とこの作品のみです。ただその割に、戦闘シーンが何か端折られた感があったのは残念でした。冬の陣をもう少し見たかったですね。

ところで、この中で真田幸村(信繁)を演じていたのは浜田学さんです。この時も、多少ワイルドな武闘派系の幸村役が結構板についていました。『功名が辻』の祖父江新一郎の役もよかったです。

飲み物-バーのラテフロート
[ 2016/03/23 01:15 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

真田丸-11

では、第11回「祝言」のあらすじに行きたいと思います。敢えてサブタイトルをつけるのであれば、「真田昌幸になれなかった男、室賀正武」でしょうか。祝言も描かれますが、その裏で繰り広げられる暗殺劇や、きりと梅の葛藤の方に重きが置かれています。

*************************

室賀正武が浜松城に呼び出された。まず上田城の建設を請け負っている家康が証文を出し、海士淵の城(上田城)は昌幸だけのもので、国衆のためではないと焚きつけ、また本多正信は、早く信幸が家督を継いだという知らせを聞きたいものだと言って、遠回しに暗殺を命じる。それを密かに昌幸の弟信尹が見ていた。その頃信繁は、側室を迎える際は祝言を上げないことになっているものの、何とか梅とは祝言を執り行いたいと思い、その場にいた三十郎と佐助に力添えを頼む。

その後信繁は、昌幸と信幸に祝言のこと、そして梅が身ごもっていることを知らせた。信幸は口吸い(キス)はいつかと尋ね、更に子供までいることを知らされて、妙に感心してみせる。一方で高梨内記は、娘のきりが側室として迎えられないことに、驚きを隠せずにいた。また母の薫(山手殿)、祖母とりにも信繁は結婚のことを知らせ、とりは喜んでくれる。しかし信繁の嫁には、京からしかるべき家柄の女性をと考えていた薫には、相手が梅というのがどうにも不満だった。

信繁は薫を説得しようと、三十郎に花を取って来させ、また佐助を天井裏に潜ませて、南蛮の香油を焚かせる。しかし薫の気持ちがほぐれて来たところで、香油が垂れてしまい、すべてを見破られてかえって薫を怒らせてしまう。そんな薫に昌幸は、しかるべき家の娘は正室として迎えるように諭すが、薫は梅との祝言には出ないと主張し、祝言は取りやめとなった。そんな梅にきりは鯉を持ってくる。努めて平静を装っているきりだが、信繁から改めて結婚の言葉を聞かされ、たまらず外に出て号泣する。

そこで信幸がやって来て、祝言は取りやめになったと告げる。しかし梅は、ならば今夜ささやかな宴を開こうと提案し、鯉を料理して酒盛りが行われる。その後上田城も落成し、室賀が祝いに訪れる。しかし昌幸は、室賀が浜松城にいたことを信尹から知らされており、信幸は鰻の話を持ち出して、最近浜松に行ったかどうかを探る。室賀は向きになって否定するが、それを見た出浦昌相は、室賀の浜松行きを確信する。

その室賀は再び浜松に赴き、自分にはとてもできないと泣きつくが、本多正信は選りすぐりの者を2人つけるので、任務を遂行するように仕向ける。方や昌幸、出浦、そして内記たちは、室賀が訪れた真意を探る。出浦は室賀の狙いが昌幸暗殺にあると気づき、逆にこちらから室賀を暗殺して、他の国衆たちへの見せしめにすることを計画する。そのためには信繁に祝言を上げさせ、それに室賀がやって来る様におびき寄せるのが最良の策だった。しかし信幸は、祝言を暗殺に利用することに反対し、せめてことが終わるまでは、信繁には言わないように懇願する。

祝言の日取りが決まり、室賀にも招待状が送られた。薫はやはりその場に姿を見せようとはせず、またきりとこうは、梅の支度を手伝っていた。そこへ信繁がやって来たため、きりは例によってあれこれちょっかいを入れるが、梅はそんなきりに、2人だけにしてくれと頼み、更に、自分にはきりの気持ちはわかるからと言う。梅に痛いところを突かれたきりは、腹を立てながら部屋を去り、客のもてなしをする。また信幸の妻こうは夫から、宴が始まったら信繁を広間から出さないように言われる。

昌幸は酒席を立ち、自室での囲碁に室賀を誘う。また信幸、出浦、そして内記もその場から姿を消し、室賀暗殺に備えてそれぞれの持ち場についていた。酒席が盛り上がり、こうが信繁を出すまいと、病を推して雁金踊りを踊る中、きりはそこを抜け出して、信幸が控える近くの廊下に座り込んでいた。信幸はきりに、その場を離れるよう小声で促し、ついには手を取って連れて行こうとする。一方昌幸は碁を打ちつつ、室賀に徳川との密約について突っ込み、更に自分の下につけというが、室賀は人としても武士としてもお前には劣らないと返す。しかしその時には、随伴者2人は出浦が既に手に掛けていた。

室賀は短剣を碁盤の上に置き、昌幸の家来にはならないと囁いた後で、足元に仕込んだもう1つの凶器で昌幸を狙う。しかし出浦が素早く飛び出して、信幸共々室賀を殺害する。ひたすら碁盤のみを見る昌幸。そしてきりは目の前の修羅場に唖然とし、急いで信繁を連れ出してこの惨状を見せ、「それでいいの…」と口にする。昌幸は、これは自分の計画で、真田家のためには仕方ないと話す。信繁は、その父の計画を見抜けなかった自分に腹を立て、梅の手前怒れなかったことを信幸に告げるが、信之は、悩みつつも前に進むしかないと弟に答える。

*************************

「黙れこわっぱ!」の室賀さん退場回です。やはり祝言を挙げていいの言葉に信繁は喜びますが、その裏に隠された策までは見抜けなかったようです。しかし息子の婚礼の場を、暗殺に利用する神経というのもまた相当なものです。一領主が大名になるまでに、乗り越えるべき様々な痛みの1つといえますが、しかしこれだけではまだ終わらないようです。

一方できりと梅のキャラの違いもはっきりして来ました。きりはどちらかといえばざっくばらんですが、梅は結構したたかな一面もあるようです。結局きりは、やはり高梨内記の娘ということもあるのでしょう。第3回「策略」の、隣村の農民との戦いの時のキャラの違いが、ここではっきりしたようにも見えます。そういえばあの時の相手は、室賀領の農民でした。きりがうるさいのは確かに事実なのですが、あるいはそう思わせることこそ三谷氏の策であり、なぜ彼女がうるさく振舞うのかも、同時に考えてみる必要があるのかもしれません。 
[ 2016/03/22 01:00 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

愛の兜の越後の武将

直江兼続の兜の前立てが「愛」の文字であることを、皆様はご存知でしょう。しかしこの「愛」は、所謂LOVEの意味の愛とは違って、愛染明王または愛宕信仰の「愛」であるといわれています。 前立てに瑞雲があることから、愛染明王説を取る人もいますが、その一方で愛宕信仰説を支持する人もいます。もちろん旗印の「愛」も、主の上杉景勝が、「義」を旗印にしたのに倣ったものでしょう。

『天地人』の時はこの「愛」が、殊更にLOVEに重ね合わされた感があります。兼続の家庭生活の描写がやけに多いのも、それが一因といえるのでしょうが、本来の意味が薄れてしまったのはやはり残念です。兼続が若くして藩家老となったのは、お家騒動(御舘の乱)や織田勢の侵攻、家臣の反乱などで大変な時期であったため、ただ「愛」の人だけでは務まらなかったのも事実ではあります。しかしこの大河で兼続=「愛」のイメージが広まったようで、『江 姫たちの戦国』では、千利休の切腹の際に、なぜかこの兜をつけた人物が利休の屋敷を警護していたようです。兜だけで誰だかわかるのは大したものですが、しかし、何とも唐突な印象があるにはあります。

さて『真田丸』の直江兼続は、冷静沈着で早口で、人柄のよさそうな主の上杉景勝と好一対を成しています。「愛」の兜をこの兼続がかぶると、『天地人』とはかなり雰囲気が異なり、如何にも愛染明王または愛宕信仰を奉じ、しかも冷酷さをもいとわない武将のイメージが強くなってくるから、不思議なものです。『真田丸』は、次回で信繁が上杉へ人質として赴き、景勝の人間性に触れるという設定になっています。この時上杉についたことが、徳川を相手にした第一次上田合戦で役立つことになります。しかし『天地人』の信繁(幸村)は、どう見ても仕官先を探している牢人で、挙句の果ては直江屋敷で目刺しを炙って食べたりと、まるで居候のようでしたが、今回は流石にそれはないだろうとは思います。

飲み物-ドリップコーヒー
[ 2016/03/21 01:00 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

真田丸に見るシャーロックホームズ 7

第10回「妙手」では、信繁が戦芝居を提案し、それに勝った上杉が北条を攻めるという噂を触れ回ることによって、北条を沼田城から撤退させることに成功します。虚空蔵山城で行われたこの「偽物の戦」(英語版動画ではfake warとなっていました)で、「勝った」上杉の藩家老、直江兼続は「猿芝居だ」と吐き捨てるようにつぶやきます。この兼続さんは声がいいので、ちょっとしたつぶやきでもかなり印象的なのですが、それはさておき。

猿芝居というと語弊がありますが、探偵業では少々大げさなパフォーマンス、しれっと口にする嘘などが、時に大きな効果を発揮することもあります。原作のホームズはいうに及ばずですが、人形劇のホームズでもそれは似たようなものです。パペットホームズ第3話の「困った校長先生の冒険」では、ホームズとワトソンが、写真のありかを暴き出すために火事らしきものを起こして、保健のアドラー先生を慌てさせ、大事な物を持って逃げるように仕向ける一幕があります。

この原作はもちろん『ボヘミアの醜聞』ですが、人形劇では、アドラー先生が家族のいるオルムシュタイン校長と恋仲になり、結婚を迫るものの断られるという設定です。そのため彼女は、あなたの奥さんに手紙と2人の写真を送り付けると、いわば脅すわけです。そこで校長先生は、ホームズに写真のありかを突きとめてほしいと依頼します。まずホームズは仮病を使って保健室に行き、アドラー先生の様子を探ります。そして、アドラー先生が校長先生からノートン先生が乗り換えたことを確信し、大事な物、つまり不倫の証拠であるツーショットの写真が、保健室にあるかどうかを確かめて奪回する作戦に出ます。

その作戦が前述の、火事騒ぎのでっちあげというわけです。しかし15歳の2人の計画(陰謀?)は、まんまとアドラー先生に見抜かれて失敗してしまいます。さらにホームズは先生から「あなたのお友達に、もっとお芝居の勉強をするように言いなさい」とまでいわれてしまいます。そして校長先生が取り戻そうと躍起になっていた写真は、結局意外な所から見つかり、ホームズは謝礼としてその写真をもらいます。

しかしホームズは火事騒ぎのみならず、仮病を使っていたことまでアドラー先生に見抜かれていました。この辺は流石に保健の先生ですが、この2つの「猿芝居」を見抜かれたことが、ホームズの、アドラー先生への崇敬の念を高めるに至ったともいえます。そういえば『真田丸』第10回でも、昌幸が急病ということで、信幸・信繁兄弟と信尹が家康に面会する設定になっていました。この急病も恐らく仮病と思われますが、こちらは病気を装って相手の様子を探るのではなく、引きこもって他の策を練っていたと考えるのが正しいのでしょう。

ところでこの回のパペットホームズとの共通点ですが、他にも以下の2項をつけ加えておきます。
  • 癇癪を起こして去って行く室賀正武が、「バスカーヴィル君と犬の冒険」で、モンスターバナナの正体を暴かれて逃げ出して行くステイプルトンそっくり
  • 「そのくらいよかろう」と言う家康が、「まだらの紐の冒険」で、「今日の(なりきっていた動物)はわかるだろう」というロイロット先生にそっくり
三谷さんは結構こういった演出方法や表現がお好きなのでしょうか。

飲み物-カフェオレ
[ 2016/03/20 01:30 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

真田丸あれこれ その9

『真田丸』のBS視聴率が、過去最高の4.7パーセントに達したようです。地上波では10パーセント台後半ですが、その分BSがかなり伸びているようで、もうBSの視聴率を毎週発表していいのではと思います。ちなみに過去の大河ドラマの初回、最高、そして平均それぞれの視聴率を見ると、作品によってかなり違うことがわかります。

NHK大河ドラマ視聴率 (ビデオリサーチ)

結構何十年も前、BSもなく録画もまだ一般的でなかった頃でも、平均が10パーセント台という作品もあります。主人公の知名度が今一つで、あまり数字は取れなかったけど、コアなファンがいたり、地元では熱烈に支持されたり、あるいは内容が濃いドラマであったりということもあるでしょう。

では前回「妙手」についての感想です。昌幸が急病ということで(仮病臭いですが)、信幸、信繁、そして2人の叔父の信尹が、城の図面を手にして浜松城を訪れ、上田城の必要性を説きます。要は家康に出資させるための営業活動のようなものです。家康はその話に乗りますが、真田信幸が沼田城のことを切り出すと、知らぬ顔を決め込みます。結局信幸は声を荒げます。

家康「じゃが…」
信幸「じゃがではござらん!」


その信幸を本多忠勝が如何にも不満気に見ていて、信幸に斬りかかろうとしますが、信繁が間髪を入れずそれを止めます。信幸もまた、忠勝に苦手意識を持ちますが、ナレーションにもあったように、この2人は後に舅と婿の関係になります。このナレーションがネタバレではないかといわれていたようですが、あるいは前もってこれを言うことで、その経過を楽しませる路線であるとも考えられます。「上田城で2度にわたって徳川を破る」しかりです。

また、とり=婆様が3人に対面します。人質生活にも関わらず、薬草を摘みに行ったりとマイペースなとりです。その後晴れて真田屋敷に戻されますが、女たちを集めて、今後の人質について話し合います。最終的に源次郎に嫁をもらうのはどうかということで、話がまとまりかけますが、そこにきりが水を差します。「源次郎様は、お嫁さんと一緒にいた方が…」しかしいくら高梨内記の娘とはいえ、一介の侍女がここまで口出しできるのでしょうか…あるいは自分がそうなりたいという願望があったのかもしれません。一方梅は、信繁に子供ができたことを告白します。

北条は沼田城を攻め立てます。家康がこの件を北条に一任したため、北条の使者が沼田城に書状を持って訪れたのを、あろうことか城代の矢沢頼綱が槍で突き殺してしまいます。齢七十に達する年齢としては、何とも血の気の多い話ですが、これは事実上の宣戦布告でした。かなり旧式な鎧をまとって采配を振る頼綱の元へ、息子の矢沢三十郎が応援に駆け付けます。また信繁の方は、単身上杉の元へ乗り込みます。何をすべきかと父の昌幸に訊いたところ、昌幸の答えは「自分で考えろ」でした。これは父上丸投げしてますね。結局信繁が、薙刀、あるいは長巻部隊に取り囲まれながら提案したのは「戦芝居」でした。この時信繁が武士としての誇りを説き、景勝が涙するところがまたいいです。

戦芝居は虚空蔵山(こくぞうさん)城で行われ、まず法螺貝を吹いて太鼓を鳴らし、互いに相手を攻めるように見せて、そのまま退却するというものでした。今回はここで佐助が登場です。上杉が真田に勝って、勢いに乗って北条攻めに向かっていると、北条の足軽たちに触れ回ったため、北条は一旦沼田から兵を退くに至ります。ここで直江景勝の「愛」の兜が登場します。この直江兼続に愛の兜は、『天地人』とはかなり違ったイメージですね。尤もこの人は、お屋形様の人のよさにはらはらしていることでしょう。

戦芝居も終わり、徳川と上杉の双方を納得させ、また上田城も完成に近づいてきました。そして信繁は、梅の兄作左衛門に、梅を妻として迎えたいと話します。何ともめでたしめでたしなのですが、実際はなかなか、これからが厳しくなって行くようです。ところでこの回は囲碁のシーンが多いのですが、父上はいくら自分が劣勢だからといって、刀の鞘で、卓袱台返しよろしく碁盤を払ってしまうのは如何なものかと…。

飲み物-ウイスキーグラス
[ 2016/03/19 01:30 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)

NHKアーカイブスと昭和40年代の大河

NHKアーカイブス(NHK名作選 みのがしなつかし)というサイトがあります。現在と過去の番組を数分間の動画で観られるもので、さわりの部分だけでも観たいという時にはお勧めです。出演者や番組名をフォームに入力して検索をクリックすると、当該番組がヒットする仕組みになっています。

実はこれで、1969年の大河『天と地と』を観たのですが、ちょうど第四次川中島の戦いのシーンが登場します。武田信玄の周囲に誰もいなくなった後、上杉謙信が一人現れて斬りかかるという、かの有名な場面です。本当は『風林火山』のように敵の合間を走り抜けてほしかったのですが、その当時のカメラ技術では難しかったのかもしれません。ところでこの中で信玄が、謙信を「越後のこわっぱ」呼ばわりするシーンがあります。「こわっぱ」、何やら『真田丸』の室賀正武を思い出してしまいます(笑)。演じているのは高橋幸治さんで、結構イケメンな信玄公です。

それから、真田幸村(信繁)が登場する大河の中に、1971年放送の『春の坂道』というのがあります。柳生宗矩(柳生十兵衛の父)の生涯を描いた、戦国時代から江戸初期が舞台の作品で、幸村を島田正吾さんが演じています。どのように描かれているか観てみたいのですが、実はこの作品の映像が殆どなく、DVD化できないとのことで残念です。これの脚本を手がけた杉山義法氏は、後に新大型時代劇『宮本武蔵』の脚本も手掛けていて、『宮本武蔵』は同時代ということもあり、『春の坂道』を彷彿とさせる描写が多いといわれています。ただし『宮本武蔵』には幸村は登場しません。

また前出の『天と地と』ですが、これには直江実綱(政綱、景綱)が登場しません。謙信の頃も直江家は、全く長尾家、ひいては上杉家と無関係というわけでもないのですが、やはり直江家が上杉家の中で存在感を現すのは、兼続が景勝に仕えた時期に限定されるのでしょうか。

ところでこの『天と地と』と『春の坂道』の間に、伊達騒動を描いた『樅の木は残った』という作品があります。これは主演が若かりし頃の平幹二朗さんで、やはり長男の平岳大さんとそっくりです。こちらはビデオが残っていて、総集編のDVDがあります。また『真田丸』で本多正信を演じている近藤正臣さんが、伊東采女(重門、藩主の後見役殺害の容疑により幽閉された仙台藩士)の役で出演しています。
ホットココア
[ 2016/03/18 01:05 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

2016スーパーラグビー第3節の結果と第4節

スーパーラグビー、明日から第4節の試合です。今回から、試合スケジュール及び放送予定を、左カラム下のリンクに貼っておきますので、興味がある方は、お手数ですがそちらをクリックしていただけると、結果やどのチャンネルで放送されるかが一目でわかります。あしからずご了承ください。

さて、 サンウルブズは先週はシンガポールでチーターズと対戦し、惜しいことに31-32と1点差で負けました。ボーナスポイントは取れましたが。どうやって勝利をもぎ取るかが今後の課題でしょうね。しかもこれからは、アウェイの試合もあるわけですから。明日は秩父宮でレベルズとの試合です。レベルズには日本代表の松島幸太朗選手が所属しています。また、それ以外の日本代表選手在籍のチームのうち、ハイランダーズとチーフス、レベルズは白星でした。ブルーズとレッズは手痛い敗戦です。しかしレッズ勝てないなあ…。

サンウルブズ公式サイト

それからサンウルブズの試合放送は、J SPORTS以外にも日テレ、BS日テレで放送されます。BS日テレは生放送で19日土曜日の13時から15時15分、日テレは録画で26時25分から28時10分の放送です。

[ 2016/03/18 00:05 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

セント・パトリックス・デー

3月17日はセント・パトリックス・デーで、アイルランドの守護聖人聖パトリック(パトリキウス)の聖日です。この聖パトリックは、アイルランドにキリスト教を布教する際、三位一体を、地元に多いシャムロック(ツメクサ)の3枚の葉になぞらえた聖人で、そのためアイルランドの国花はこのシャムロックになっています。

もちろん、代表ラグビーチームのジャージーのエンブレムもシャムロックです。この植物は、日本ではクローバーと訳されていますが、エンブレムのデザインなどによっては、カタバミに近い印象があります。ちなみに、アイルランド代表ラグビーチームは、南北関係なくアイルランド代表として1つのチームを形成しています。

アイルランド系が多いニューヨークでは、この日にパレードが行われます。アイルランド系やカトリックでない人たちも、緑の服を着たり、ボディペインティングをしたりして参加することがあります。またパトリックという名前すなわち、アイルランド人の代名詞ともいわれます。尤もゲール語式の発音では「ペデログ」に近く、愛称がパディとなります。

アイルランドはカトリックといっても、地元に古くから伝わる信仰や伝承が入ったものであるため、ヨーロッパ大陸のカトリックとは違った趣きがあるといわれます。アイルランドの民話には妖精が多く登場するので有名ですが、彼らは「堕落した天使」とされています。

以前この日に、アイルランド大使館のアイルランドの国民的スポーツ、ハーリング(スプーンレースの大規模なものと考えるといいでしょう)を、関東学院大学の釜利谷グラウンドで行う計画があったようです。実際どうなったかはちょっとわかりません。
飲み物-黒ビール
[ 2016/03/17 11:50 ] その他 | TB(-) | CM(0)

秀吉があまり登場しない戦国大河

『真田丸』も既に10回放送されています。昨年に比べると時間の経過がかなり速く感じられ、もう10回も放送されたのかと改めて思ってしまう今作品ですが、その中で羽柴(豊臣)秀吉が登場したのは1回だけ、それも明智光秀を山崎の合戦で破った後の、ほんの一部分のみです。 戦国大河の王道ともいえる、織田-豊臣路線が中心となっていないのがこの大河の面白いところで、もちろん柴田勝家や丹羽長秀といった、織田の重臣たちも登場しません。その代わり東国勢がかなりの頻度で登場します。

もちろんこの先、信繁が秀吉のもとへ人質として赴くわけですし、その前に上杉景勝に同行して大坂に行きますから、今後秀吉の出番は増えるでしょう。しかし、数日前に上信越の戦国史という表現を使いましたが、『真田丸』は、基本的に東国に軸足を置いているのも事実なので、大坂と並行して上野や信濃や越後、そして、上杉景勝が後に移封される会津についても、多少は触れられる可能性もあります。

元々上杉氏は関東管領でしたが、長尾景虎がその名跡を継いだため、以後景虎、景勝の上田長尾家が上杉を名乗ることになります。上杉氏もいくつか分家がありますが、長尾景虎、つまり上杉謙信に家督を譲ったのは、山内上杉家の上杉憲政です。この山内上杉家とライバル関係にあった扇谷上杉家は、河越夜戦で北条氏に滅ぼされ、山内上杉家も北条に追われるようにして、つながりのある越後の長尾家に助けを求めます。

この河越夜戦は『風林火山』に登場します。一方北条氏、正確にいえば伊勢新九郎、後の北条早雲を初代とする後北条氏は、戦国時代後期には周囲に圧力をかける存在となっていました。しかも織田信長が台頭してくるまでは、今川家が駿府を仕切っていたため、上杉、北条、今川、そして武田の四大勢力が、東海から関東甲信越の覇者としてそれぞれの地で君臨していました。

しかし織田と徳川の台頭により、今川、そして武田が滅びます。このため信濃先方衆として武田に仕えていた国衆たちは、どの大名に帰属するかで迷い、真田昌幸の表裏比興ぶりが発揮されるわけです。この上杉と北条の二大勢力、そして北条滅亡後の上杉の処遇と、徳川への対決姿勢を見れば、戦国後期から安土桃山時代、そして江戸時代初期はただ秀吉のみで括れるものではなく、上杉と徳川もまたかなりの割合で絡んでくるわけですので、今後その徳川と上杉が今後どのように描かれるのか楽しみです。

飲み物-コーヒー
[ 2016/03/17 00:50 ] 大河ドラマ 真田丸 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

TopNTagCloud