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ベイカー寮221B/Baker House 221B

パペットホームズ、大河ドラマなどの好きなテレビ番組やラグビーについて書いています。アフィリエイトはやっていません。/Welcome to my blog. I write about some Japanese TV programmes including NHK puppetry and Taiga Drama, Sherlock Holmes and rugby. I don't do affiliate marketing.
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少年シャーロック ホームズ

パペットホームズを扱っていながら、うかつにも、集英社みらい文庫から出版されている、この本のご紹介を忘れていました。『少年シャーロックホームズ』です。昨年3月の先行放送時から、時系列に沿って発売されており、全5冊のシリーズで、それぞれの巻にサブタイトルがついています。
  1. 少年シャーロック ホームズ 15歳の名探偵!!
  2. 少年シャーロック ホームズ赤毛クラブの謎
  3. 少年シャーロック ホームズ 消えた生徒たち 
  4. 少年シャーロック ホームズ こわい先生たちのヒミツ
  5. 少年シャーロック ホームズ 名探偵、最大のピンチ!
人形劇だけではわからなかった細部のことも、これを読めばわかる仕掛けになっています。小学校中級以上が対象です。願わくば、この本の続きが近いうちに出てほしいものです。(画像は第1巻表紙、Amazonより)

少年シャーロックホームズ


 
[ 2015/10/25 00:47 ] パペットホームズ | TB(-) | CM(0)

花燃ゆ番外編49-『花燃ゆ』の存在意義とは

今回は番外編というより、「続き」のような格好になります。『八重の桜』、戊辰戦争中から戦争後のDVDがレンタルされているため、会津戦争の入り口で足踏み状態です。ところで会津戦争では、飛び道具、つまり鉄砲や大砲も活躍し、八重は女性としてただ一人鉄砲隊に加わっていました。そんな八重もかつては父の狩猟について行き、撃ち落とした鳥を拾ってくるように言われて、戸惑うところもありました。鉄砲の持つもう一つの面を八重は見たわけで、父の権八は、これでもう懲りるだろうと思っていたのですが、懲りなかったのですね、八重は…。ところで会津戦争時、女性たちは多くは薙刀を構えて敵と対峙したわけですが、やはり飛び道具の前にはひとたまりもありませんでした。当時の会津では、無論そのような戦い方は潔しとされなかったでしょうが、薙刀や槍も、ゲリラ戦であればいくばくかの功を奏したかもしれません。実際、ベトナム戦争では竹槍でのゲリラ戦が行われたわけですし。機会があれば書きたいと思いますが、それを指導したのは、現地に残留した日本の軍人でした。

それにしても、戊辰戦争を丸ごとすっ飛ばして、奥の様子ばかり描いていた『花燃ゆ』ですが、群馬編でもかなり端折っているようです。結局県庁所在地をめぐる地元の反発は描かれないのでしょうか。第一、美和は最初からついて来たわけでもないのですが、どうせ楫取と再婚するのだからと、始めから一緒に行くという設定にしてしまっているようです。この辺りが投げやりなんだなあ。しかも弟が危篤だからすぐ山口に帰る、そして一旦群馬に戻るものの、今度は萩の乱が起こったからまた山口に帰る、そうそう簡単に移動できるわけでもないのに帰らせすぎですね(苦笑)。登場人物がいるべき所にいて、そこでなすべきことをするという設定ではなく、とにかく何か起こったらそっちに向かわせて、しかも史実ではありもしないことをやらせるという時空越え的展開は、もうこの大河で終わりにしてほしいものです。だからこそ、無理やりな展開があまりない、少なくとも『花燃ゆ』に比べるとかなり少ない『八重の桜』が新鮮に見えてしまうのです。

この『花燃ゆ』が終わった時点で、どの史実が描かれていないか、あるいは端折られたかをリストアップしてみようかと思っています。鹿鳴館で最終回だと、日清戦争もなし、無論その後のフグ料理の解禁も描かれないか、ナレーションのみということになりそうです。あと8回ありますが、しかしこの大河は何だったのでしょうね。幕末史でもなく志士たちの生き様でもなく、まして山口県のPRでもない。歴史にあまり関わったともいえない一般女性を引っ張り出して、あることないことやらせただけのような感じです。それと美和が、十代の頃とあまり印象が変わっていないのも何だか変ですね。明治9年の時点では、もう30代になっているはずで、もう少し年を取った印象にしてもいいはずなのですが。 

飲み物-ハーブティー
[ 2015/10/24 00:40 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)

会津とラグビー

一見さほどに関係なさそうと思われるかもしれませんが、実は大いに関係があるのです。現在、青山にある秩父宮ラグビー場は、元々東京ラグビー場と呼ばれていたのを、日本ラグビーフットボール協会名誉総裁、秩父宮雍仁親王殿下の薨去に伴い、秩父宮ラグビー場と改められました。薨去後、夫君の日本ラグビーフットボール協会の名誉総裁に就任されたのが、勢津子妃殿下です。その後、社会人ラグビー(現トップリーグ)の優勝トロフィーは、1995年の妃殿下薨去まで、秩父宮妃杯と呼ばれていました。

実はこの勢津子妃殿下は、松平容保公の孫に当たります。容保公六男恆男子の長女で、元々のお名前が節子であったのを、義母である貞明皇后のお名前の節子(さだこ)と被ることから、伊勢神宮の勢と会津の津の「勢津子」に改められています。この時の御成婚は、会津の復権ということで反響があったともいわれています。『八重の桜』とラグビーは、思わぬところで関係があったのです。夫君秩父宮殿下はラグビー好きとして有名な方で、大軌(大坂電気軌道、今の近鉄)の沿線にラグビー場を作ってはどうかと提案され、これが今の花園ラグビー場となっています。当時、アジアでは初めての、しかも唯一のラグビー場でした。

妃殿下が後にイギリスを訪問された際、ラックとモールの違いを英語で説明されたと、現地の記者がかなり最近になって書いています。ちなみにラックは密集プレイで、ボールが地面にある状態、モールは密集で選手の誰かがボールを持っている状態です。 

ピンクの菊 
[ 2015/10/23 23:17 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

カボチャ大王とハロウィン

カボチャ大王というのをご存知でしょうか。『ピーナツ』が好きな人なら、あるいは知っているかも。ライナスがその存在を信じて、10月31日、ハロウィンの夜にカボチャ畑で待ちわびる人物?なのですが、ライナス本人も、もちろんそれ以外の人も姿を見たことはありません(スヌーピーがそれであると見間違えた経験はあり)。一度チャーリー・ブラウンの妹サリーをカボチャ畑にまで連れて行ったものの、結局現れず、サリーは「トリック・オア・トリート」ができなかったと言って怒ります。また、生徒会会長の選挙にライナスが立候補し、姉のルーシーが奔走して、どうにか当選確実となった矢先、全校生徒の前で「カボチャ大王」について演説を行い、当選の可能性もふいになって、ルーシーを怒らせてしまいます。

このカボチャで作った提灯(ジャック・オー・ランタン)、今のハロウィンには不可欠なものとなっています。日本ではこの提灯とコスプレが特に有名ですが、これもクリスマス同様、アメリカで出来上がったハロウィンのイメージが輸入されたものです。 元々ハロウィンというのはケルト民族の習慣ともいわれ、この日を境に彼岸と此岸の境目があいまいになり、妖怪や魔物が跋扈する季節となるわけです。このため、ヨーロッパでは秋から冬がお化けが出る季節となっています。いわゆるワイルドハントなどはその代表でしょう。それゆえに、魔物やお化けのコスプレが普及したともいえます。この日は、特にイギリスの各地では家畜小屋などに魔よけの植物を張り巡らし、魔物たちに牛乳が盗まれるのを防ぐという習慣もあります。

日本の場合、ハロウィンもクリスマスも表面的といわれてもいるようですが、元々その土台となる習慣がないところに持ち込まれたのですから、それは致し方ないといえます。クリスマスの場合は教会などで、きちんと礼拝が行われてもいますが。あとハロウィンの翌日にゴミが散らかるのは、どうにかするべきでしょう。そして日本の場合は、先述のワイルドハントに匹敵する「百鬼夜行」があり、この百鬼夜行の妖怪たちに扮して練り歩くイベントもあるようです。これこそ日本版ハロウィンなのではないかと思いますし、これは『応天の門』の鬼の伝説(菅三殿=道真君が解明してしまいましたが)ともつながって来ます。尚、日本の民間伝承とケルト民族、特にスコットランドやアイルランドのそれは共通する点も多く、ケルト神話の中には「こぶとり爺さん」そっくりな物もあります。 

ハロウィン
[ 2015/10/23 00:25 ] その他 | TB(-) | CM(0)

大河の行方

今年の『花燃ゆ』をはじめ、あれこれと大河ドラマについて書いていますが、今後NHKは大河についてどうしたいのかなと思います。これは紅白などにも言えることですが、長年続けて来て、制度疲労のようになってしまっているわけですね。止めるのか、続けるのか。続けるとしたらどのようにしたいのか。視聴者の受信料と税金で番組を作っている以上、それを明らかにするべきでしょう。尤も、色々な人物が出尽くした感がある一方で、郷土の英雄的存在ではあるものの、知名度的には今一つといった人物が候補になったりもしています。しかしそれで50話持たせられるのかとも思います。もし続けるのであれば

  1. 今まで登場した人物、それも確実に50話持たせられる人物を、脚本や設定などを変えて主人公にする
  2. 知名度的には今一つだが、様々な人物を盛り込んで群像劇にする
  3. 50話をやめて25話にする

一番いいのは1でしょうが、マンネリ化が避けられないという負の側面はあるでしょう。脚本やスタッフが優秀であれば、2も可能です。女性主人公は殆どがこのタイプです。ただ『花燃ゆ』もそうですが、創作が入りやすく、しかも群像劇でない場合はかなりリスクを伴うことにもなりそうです。元々大河は程度の差こそあれ群像劇なのですから、主人公にさほど関係ないからと登場人物をカットするのはやめるべきでしょう。そして3は1990年代前半に一度やって、あまりうまく行かず元に戻しています。朝ドラを1年物から半年物に移行した時のように行くといいのですが、ただ2クールだと、大河らしい重みにやや欠けるきらいはあると思われます。

それから「花燃ゆ番外編47-この回は必要なのか?」 で『大河ドラマと日本人』という本について触れています。書店の店頭でめくってみて、今すぐ読みたいとは思わなかった本ですが、この中に、本来大河ドラマは第3作までで終わる予定だったとあります。つまり、昭和38年(1963年)の『花の生涯』、昭和39年の『赤穂浪士』、そして昭和40年の『太閤記』の3作品に限定する予定だったのが、『太閤記』で緒形拳さんがブレイクしたため、その後も続けようということになり、今に至っているらしいのです。無論それなりのニーズがあって続いてはいると思うし、出演者のみならず、スタッフもいい作品があったのも事実ですが、一方で何となく惰性でここまで来てしまった感もあります。続けるのであれば、やはりもう少し本気で、しかも作品に愛情を持てる方にやっていただきたいものです。そのためにも、制作や脚本に一定のハードルを設けていいのではと思うわけです。

それと、50話続けるのであれば、自分たちがこれこれこうやりたいという方針を打ち出して、それについて来られる視聴者だけついて来なさいというやり方でいいとも思います。特に今年は視聴率を意識したがゆえに、設定をくるくる変えて、一貫性を欠く作品になってしまったのは事実なので。 

本とウイスキー

 
[ 2015/10/22 00:30 ] 大河ドラマ | TB(-) | CM(0)

ラグビーワールドカップでの誤審とこの競技が醸し出す空間

先日の記事でも少し触れていた「誤審」ですが、日本のメディアでも一部紹介されているようです。これに関して、何度か紹介させていただいている、ラグビージャーナリストの村上晃一氏のブログ記事をご紹介しておきます。

誤審の発表に思うこと (ラグビー愛好日記)

この中でも触れられていますが、ラグビーは昔はレフェリー的存在はありませんでした。しかしそれでは困ることもあるため、信頼のおける判定者を置いたのが始まりです。また線審(タッチジャッジ、現在ではアシスタントレフェリー)も、各チームから1人ずつ出すのが基本でした。無論ワールドカップのレフェリーは組織委員会が決めますから、必ずしも自分たちの信頼できる人とは限らないかもしれませんが、やはり本来のあり方を失ってほしくないなとは思います。

またラグビーのルールがあいまいというのもまた事実で、勝ち負けも大事だけど、でもゲームの中身をも尊重する 習慣が生まれたともいえます。ラグビー好きがラグビー談議をしたがるのは、それぞれの試合で双方がどのようなプレイをしたかに重点をおくためです。そして、敗者もそれ相応の評価を受けるスポーツでもあります。

ラグビー観戦を始める時は、習うより慣れろで、2シーズンほど観ていると大体わかりようになります。無論試合をすべて観る必要はありません。もちろん可能であれば、すべて観るに越したことはありませんが、自分の好きなチームを決めて、そのチームを中心に観る。後はトップリーグの準決勝と決勝、日本選手権、そして来年からはスーパーラグビーでの日本戦を中心に観ると、大体のことはわかるようになります。生観戦するのであれば詳しい人と一緒に行くか、スタンドで詳しそうな人に訊くと大体教えてもらえます。中年以上の男性で、ラガーシャツやチームのレプリカを着ていて、ビールを飲んでいるような人だと大抵の知識がありますが、中にはマニアックな人もいて、好きなチームや過去の試合について延々と聞かされることもあります。

スーパーラグビーの日本が入っているカンファレンスは、ホームゲームは日本とシンガポールで行われます。シンガポールでも行われるのは、アジアにラグビーを広めるのが狙いです。日本では秩父宮ラグビー場がホームになります。 
[ 2015/10/21 21:05 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『応天の門 1』在原業平少将、門上に小鬼を見る事その三

それでは『応天の門』の続きです。前回、藤原親嗣の邸の女官が失踪し、その後発見された死体から、様々な事実が浮かび上がって来ます。道真は捜査を開始しますが、そんな折友人の紀長谷雄が、女官の居場所を知っていると口にします。道真、長谷雄、そして業平はその居場所である双六宿に乗り込むのですが…。

あらすじ

道真は双六宿の女将昭姫に、三番勝負で自分が勝てば、長谷雄の借金を帳消しにしてくれるように頼む。しかしもし負けた場合は、業平に払わせるつもりだった。結局道真はあっさり三番勝負に勝ち、昭姫に「鬼退治をしたい」と切り出す。そこへ失踪していた小藤が現れ、親嗣は女官たちを何かにつけて散々殴りつけていたこと、松葉という女官がいつも味方してくれたこと、その松葉が殺されたこと、そして逃げ出した自分が昭姫に匿われたことを打ち明ける。

道真はすぐさま帰宅し、書庫に籠って鬼退治の方法を考える。その後昭姫に頼んで、松脂や猪の血などを準備させる。そのうえで、業平は使いを親嗣の邸にやり、女官に恋文を届けさせるが、その使いの者は「藤の花」「火にあぶられる」といった言葉を残して去って行く。それを見咎めた親嗣は彼女を散々に殴るが、一見したところ、それはやはりただの恋文だった。しかしその女官は「火にあぶる」にヒントを得て、燭台の火に手紙をかざして文字をあぶり出す。そこには、次の新月までにこれこれこういうことを準備し、当日はこのようにしろという指示が事細かに書かれていた。

その新月の当日、親嗣は酒を飲みながら眠ってしまい、目をさますと女官たちはみなおらず、しかも燭台が鬼火のように爆ぜており、おまけにそこかしこが血まみれになっていた。怖気づいた親嗣は誰かを呼ぼうとするが、そこに死んだ松葉の着物をかぶった巨漢が現れた。生きた心地もしない親嗣、そこへ業平率いる検非違使たちがやって来るものの、親嗣は彼らを邸内に入れようとしない。検非違使たちが去った後、今度は従兄の左大臣藤原良房が現れ、この件ではお前を庇えなくなったと言い放つ。

女官たちは昭姫の元に匿われていた。業平はそれぞれに新しい奉公先を世話すると約束するが、小藤は一人昭姫の元に残ると言う。貴族の館に仕えるのに嫌気がさしていたのであった。その後業平は、道真と共に双六宿を後にし、道すがら、何をやったのかと問う。道真がやったのは、まず松脂と鉄砂(砂鉄)を混ぜたものを、燈明台に沈めさせることだった。暗闇の中で爆ぜるので鬼火のように見えるからである。そして親嗣を酒に混ぜた薬で眠らせ、猪の血を辺りに塗り、そして仕上げは松葉の着物を昭姫の宿の大男に被せ、亡霊が出たかのように演出することだった。

2人は応天門の前まで来ていた。応天門の先は鬼の本丸だが、お前がいればいくらか政治は面白くなるかもしれないと話す業平に対し、道真は、自分は好きな本を読んでいればそれでいいと無愛想に返す。

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犯人はやはり親嗣でした。このような主人とあっては、それは逃げ出したくなる気持ちもわかります。偶然とはいえ、あざがあることが手掛かりとなって、道真は推理を導き出して行きました。しかし良房が突然やって来て、もうお前は庇えないぞと言う辺り、どうやら業平か検非違使から真相を聞かされたのではないかとも思われます。身内の派閥争いにより、結局親嗣は頼みの綱、もみ消してくれるであろう良房から見限られてしまったのです。

しかし道真のクールというか、いささかとりつくしまがないような姿勢には、末恐ろしさと青臭さが同居しているように感じられます。この辺りに、パペットホームズのホームズが重なる所以なのですが、道真が死体を見る事ができないのに引き換え、ホームズは散弾銃で撃ち抜かれた頭を平気で調べます。ホームズのあの逞しさはどこから来るものなのでしょうか。ともあれ、道真と業平の協力関係は、今後も続くことになります。 
[ 2015/10/21 01:00 ] 応天の門 | TB(-) | CM(0)

ラグビーワールドカップ準々決勝結果

ラグビーワールドカップは先週末に準々決勝が行われ、4強が出そろいました。太字が勝ったチームです。

南アフリカ-ウェールズ
ニュージーランド-フランス
アイルランド-アルゼンチン
オーストラリア-スコットランド

一応予想通りといった感じです。しかしイングランドが開催国のワールドカップで北半球勢、より正しく言えば、6か国対抗参加国が1つもないというのは寂しい感じです。すべて南半球の国が勝ち残りましたから。アイルランドには、せめてこの4国に残ってほしかったです。それとオーストラリアとスコットランドは接戦となりましたが、誤審?によりオーストラリアが準決勝にコマを進めました。これに関して、かつてのスコットランド代表フルバックのギャビン・ヘイスティングス氏が抗議をしていたようです。
準決勝のカードは以下の通りです。

南アフリカ-ニュージーランド
アルゼンチン-オーストラリア

南アとNZは正に横綱同士の対戦、アルゼンチンと豪州は西大関と横綱の対戦といった感じです。まさに好取組、もとい、好試合の予感です。

しかし日本は来年から、この4国とスーパーラグビーをリーグ戦で戦うことになります。考えてみれば、常にワールドカップ準決勝レベルのチームと当たるわけですから、2019年は相当期待できるかもしれません。というか、そうなってほしいものです。ちなみに日本は北半球にありますが、ラグビーの国際カレンダーでは南半球扱いになるため、こういう南半球主体のリーグ戦に参加するのは理に適っているわけです。他にアメリカとカナダも南半球扱いですが、この両国はラグビーがマイナーであること、秋冬のアメフトやアイスホッケー、そしてNBAとの競合を避けるために、春夏にシーズンが設定されている点が、日本と異なるところです。
[ 2015/10/21 00:05 ] ラグビー | TB(-) | CM(0)

『応天の門 1』在原業平少将、門上に小鬼を見る事その二

『応天の門』あらすじその二です。藤原親嗣(ちかつぐ)の家の女官が行方不明になり、道真の友人の紀長谷雄が疑いをかけられる一方で、道真自身は権少将の在原業平と出会うことになります。

あらすじ

親嗣邸の女官が2人行方不明になったのは、鬼のせいであるという噂が都では流れていた。しかし、何事も理詰めで考える道真はそれに不審を抱き、しかも親嗣自身も事実を隠していた。道真は業平に連れられ、女官と思われる死体を検分するが、こらえられず戻してしまう。仕方なく業平が、道真の言うままに検分を進めたところ、
  • 死体の足の裏には、引きずられた跡がない
  • 体中があざだらけである
  • 髪の毛のにおいが、護摩を焚いた時のものである
実は業平も、その少し前に親嗣を訪ねた際、女官の手にあざがあるのに気づいていた。この3点がはっきりしたことで、道真は、この女官は事実隠蔽のため邸内で殺され、他殺に見せるために外に運び出されたことがわかる。しかも親嗣は、物忌みと鬼除けのため護摩を邸内で焚いていた。しかし業平は、既に権力者となりつつあった藤原氏が、この事件をもみ消してしまうことを懸念する。道真は食ってかかるが、業平は、女官の1人や2人のために、藤原氏に楯突く者はいないと道真をたしなめる。

これによって紀長谷雄は、条件付きながら釈放された。気の弱い長谷雄が、自白する前に釈放されたのは喜ぶべきことだったが、しかし驚いたことに、長谷雄は例の女官の行方を知っていると、業平と道真に話す。というよりは、長谷雄が小藤というその女官に言いより、振られてしまったのである。やけになった長谷雄が、小藤が入って行った双六宿の前に立っていると、そこで双六をしないかと店の者に誘われ、賭けをして借金をこしらえてしまう。さらに長谷雄は、小藤もあざを作っていたと2人に話す。

その店の主人の昭姫に、業平は小藤のことを訪ねるが、昭姫は首を縦に振らない。どうやら長谷雄が借金を返さないと教えないようである。そこで道真が、三番勝負で自分が勝てば借金は帳消しにしてくれと頼み、昭姫と勝負に出て、しかも漢語で昭姫とやりとりをし、ことの次第をつかむ。実は道真は、5年前に長谷雄から双六を教わったものの、つまらないとやめてしまっていた。業平は、そんな素人同然で大丈夫かと訝るが、実は道真が強すぎて、周囲の者が相手にならなくなってしまったのがその理由だった。結局道真はやすやすと昭姫に勝ち、そしてこう切り出した。
「鬼退治を手伝ってほしい」
 
 *************************
まず双六宿の女将、昭姫ですが、後漢から三国時代にかけての女性の詩人です。この女将の本名なのかどうかは定かではありませんが、なかなか妖艶で一癖ありげな女性です。しかし結構利害関係で一致すれば、協力しそうな人物でもあります。そして女官失踪の件、段々と事実関係が明らかになって来ました。この3つから道真は犯人像を割り出しますが、藤原氏に正攻法で行くことがかなわず、他のやり方を模索することになります。それがずばり「鬼退治」なのですが、さてどのようにするのでしょうか。それについてはまた次回にて。

そして道真君、流石に死体を目にすることには慣れていないようです。しかし戻してしまうなんて、『相棒』の神戸尊かと(苦笑)。子供を相手にすると蕁麻疹が出てしまう、湯川准教にも一脈通じるものがありますね。 
[ 2015/10/20 00:30 ] 応天の門 | TB(-) | CM(0)

花燃ゆ37-前橋に来てはみたものの 続き

ちなみにこの第42回「世界に賭ける糸」では、阿久澤家の女中さんたちが、寿と美和を一斉に出迎えます。何だか奥女中編を思い出してしまいます。他にも、美和が飲めない酒を飲まされてしゃっくりが出るところとか、製糸場とか、木戸と伊藤が話し合うところとか、一応見せ場は割と作ってはいるのですが、ただ木戸のセリフが一言しかないのが悲しい。今までの幕末大河の中でも、最も木戸孝允=桂小五郎の出番が少ないように思えます。美和の身内故仕方がないともいえますが、敏三郎が死ぬ場面、少し割いてこの2人に使ってほしかったです。それと、新井領一郎の格好が、書生風というか、和服の下に台衿だけのシャツを着るスタイルですね。これを見ると、『八重の桜』の山川大蔵を思い出します。

『花燃ゆ』は恐らくは、『八重の桜』風にしたかったのではないかと思います。主人公の設定が、兄が幕末の著名な人物、そして最初の夫となる人物とは死に別れ(『八重の桜』では生き別れ)、2度目の夫となった人物と共に、新天地で教育事業に携わる。確かにこういう点は共通するのですが、主人公の置かれた環境があまりにも違いすぎます。そして主人公を取り巻く人物も違う。山本覚馬は吉田松陰とは違って実務家ですし、川崎尚之助も、八重に理解がある控えめな人物に描かれていて、久坂玄瑞とはかなり違います。もちろん新島襄と楫取素彦も違うわけです。

元々『花燃ゆ』の制作発表が2013年12月で、通常より4、5か月ほど遅れていたのに加え、『八重の桜』のパターンを当てはめるには無理があり、しかも史料が足りない。結局それやこれやで、創作、それも正直言ってあまり練られていないような脚本でスタートせざるをえなくなったのでしょう。ちなみに、チーフプロデューサーの土屋氏が、今後の展開を語ったものが公式サイトにあります。
知られざる群馬の魅力を盛り込んで
かなり長いのですが、その中にこのような箇所があります。

明治に入ると、現在につながる部分も多く、史実に従うと作劇の幅を狭める場合もあります。それに実際には、楫取の政策には皆が協力を惜しまなかったようです。でも、それではドラマにならない(笑)! 「強力な敵」がいた方が、見ている方は「次はどうなる?」と期待が持てるのではと考え、あえて架空の人物としました。とはいえ、参考にさせていただいた実在の人物もいます。

ならばその「実在の人物」を描くべきではと思うのですが…。しかも「史実に従うと作劇の幅を狭める」云々、単に史実を脚本化できないのでは、とも思えてしまいます。これもかつてのラグビー代表の監督が、戦法を決めると自由に動けないから戦法は決めない、選手のアドリブ的プレイにまかせるという発言をしたのを思い出します。でも15人の選手がそれぞれで勝手に判断しては、勝てるわけがありませんね。あと、県庁所在地を決める上で、楫取に地元の反発があったというのは、このドラマには出て来ないのでしょうか。そして何よりも、今までチーフプロデューサーがこんなことをしていたでしょうか。

それと全く余談ではありますが、井上真央さん演じる美和の鹿鳴館のドレス姿のポスターが公開されています。男爵夫人らしく、なかなかゴージャスな雰囲気ではあるのですが、私個人としては、綾瀬はるかさんの八重の方がドレスが様になっていた印象があります。綾瀬さんの方が上背があり、ドレスの映える体型というのもありますが、どうもこれも、ドラマの印象が影を落としているのかもしれません。

飲み物-アイスコーヒー
[ 2015/10/19 23:25 ] 大河ドラマ 花燃ゆ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

aK

Author:aK
まず、一部の記事関連でレイアウトが崩れるようですので修復していますが、何かおかしな点があれば指摘していただけると幸いです。それから当ブログでは、相互リンクは受け付けておりませんので悪しからずご了承ください。

『西郷どん』復習の投稿をアップしている一方で、『鎌倉殿の13人』の感想も書いています。そしてパペットホームズの続編ですが、これも『鎌倉殿の13人』終了後に三谷氏にお願いしたいところです。

他にも国内外の文化や歴史、刑事ドラマについても、時々思い出したように書いています。ラグビー関連も週1またはそれ以上でアップしています。2019年、日本でのワールドカップで代表は見事ベスト8に進出し、2022年秋には強豪フランス代表、そしてイングランド代表との試合も予定されています。そして2023年は次のワールドカップ、今後さらに上を目指してほしいものです。

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